もう既にこれまたとんでもない(注:ネタバレです!→ 兄弟、SPN Conventionに参加する!)内容の第9話が放送になってしまったのですが…
Supernatural Season 5 Episode 8 の妄想感想文を
書きたい!
書きたいんです!
それもできることならとことん細かく!
けれども今月と来月は、ほぼ週休1日で、いつも以上に自由時間が少ない気がしている上、
相変わらずちょっとでも余分な時間ができると『Psych』マラソンをやっていたり
(…とはいうものの鑑賞を始めると、昼の疲れでうとうとしてしまってなかなか進まず、現在やっとシーズン3に入ったところ)
ちょっと油断するとすぐに(ゲイの)ロマンスストーリーのペーパーバックを購入してしまって、手元に届いた途端、ついつい我慢できずに読み始めてしまったりで、
ゆっくり日記を書くどころか、近頃では大好きなSのつくお話もほとんど読む時間がなく、
Supernaturalを含む海外ドラマの新しいエピソードを追いかけるのすらも危うい感じになってきています。
(既に、もう3話ほどエピソードに遅れを取ってしまっているのは、スキナーさんの出ている『Sons of Anarchy』…だって、このドラマ、とにかくストーリーが重たい上に台詞がクールなスラングすぎて難しいんだもの…)
ということで、とりあえず、とにかく体力を消費する『Supernatural』の妄想感想文の前に、腕馴らしというか、キーボードを叩く指馴らしという感じで、
ここしばらくで読んだ本のことを少しだけ覚書に書き出しておきたいと思います。
今回は無理でも、これを弾みにまた妄想感想文が書けるくらいの気力を奮い起こしたい…。
***
『Caught Running』で大当たりを引いて以来、これは面白かった、という噂を耳にする度、ついうっかり、ぽつぽつとゲイロマンスのペーパーバックを購入するようになってしまっています。
ここ数ヶ月の間に読んだものとしては、まず
オーストラリアのIsabelle Rowanという作家さんの『A Note In The Margin』という作品。
この本は『泣ける、いい話よ!』という話だけを聞いてなんの予備知識もなしに購入してしまったもの。
途中で、かつてのAussie Conで披露されたボビーことJimおじさんのメッセージに出てきた同じ英語でも正確な翻訳は不可能だとも言われるAussieスラングの、
『Dag』
という言葉が、イギリス人である主人公 John の台詞の中で「いかにもオーストラリアらしい言い回しの…」なんていうフレーズの中で出てきてやっと、
「あ!そうだったの?!」と、
舞台がオーストラリアであることに気づいたというありさまで
(もちろんお話の冒頭から町の名前も地名もあれこれ出てきてたはずだけど、私は根っからの地理オンチで、さらに日本で手に入る英語のゲイロマンスのペーパーバックなんて絶対アメリカの作家さんのものだろうと思い込んでたから…)
全編にわたり、登場人物の多くがコーヒーではなく、やけに紅茶ばっかり飲んでる気はしたものの、
主人公のJohnは、仕事のためイギリスからきたっていう設定だったこともあって、そういう印象を受けるのかも…なんて思っていて、
本当にかなり読み進むまで登場人物たちがアメリカ人ではないということに気づかなかった私なのですが、
Johnの恋のお相手となるDavid(この人はちょっと衝撃的なくらいの大きな問題を抱えた人)のキャラクターはなんだか日本人的…とも思えるほどの繊細さで、
ドラマや映画やベストセラーの小説なんかで、アメリカの妙にパワフルで快活な大衆文化の価値観のようなものにすっかりカブれて毒されてしまっている私としては、Davidの描写を読むたびに、
『女々しすぎるし、弱すぎる!』という微妙な違和感のようなものを感じ続けていたのです。
同じ英語圏でも、ところ変われば…ということなのでしょうか、
オーストラリアってかなり大らかで豪快な印象で、Aussie Conに参加したJaredも確か
「オーストラリアって、雰囲気がテキサスに似てる」
なんていうコメントを発していた記憶もあるし、前にもどこかで書きましたが、ハリウッドで活躍しているオーストラリア出身の俳優さんたちもその多くが豪胆で男らしいイメージだと思っていたのですが、
英国の女王様をいまだに自分たちの女王様でもある、という意識を持ち続けているオーストラリアの人たちだけあって、その心根とでもいうようなものはかなりイギリス的な繊細さを残しているということなのかもしれませんね。
とはいえ、この小説を『ぜひ読んでみて!』と強く押していたのはアメリカ人のパワフルな腐のつく女子だったことを思うと、
こうした心の機微のようなものの描写というのは国を超えて心に届くものなのかもしれません。
アメリカ人の書いた話ではない、と知って読んだら、もっとしっくりDavidに感情移入できたのかも、と思うとちょっと残念です。
(もう随分長いこと読んでないけど、耽美小説と言われた時代の日本の『やおい』小説には、まさにDavid 的な儚いヒロインとでも言いたくなる主人公がゴロゴロと溢れていたものだし…)
ちなみに主人公の一人、イギリス人のJohnは、金髪で体格もそこそこの-登場シーンでは特に-傲慢なエリートビジネスマン、ということで、私の頭の中では Prince Arthur こと、Bradley James 君のイメージで読んでました…、
Johnのお相手となるDavidは、黒髪に(Johnと出会うまでの悲惨な生活のため)ガッリガリの体格ということで、こちらはまあ…、MerlinことColin Morgan君を時々被らせつつ、
でもJohnと出会ってお風呂に入れるようになってからは、とにかく美人さんだと強調されていたので、こちらのイメージはときどぎブレ気味でしたけれども。
ゲイロマンスを読むと、ついつい、登場人物に知ってる顔(というか、好みのSlash系のカップリング)を被らせたくなってしまう私です。
☆
そしてつい本日読み終えたのは、(たぶん)カナダの作家さんである
Chris Owen の『911』
というFirefighterもの。
…実はこれもかなり読み進むまで、舞台がカナダであることに気づきませんでした。
だってカナダも緊急時(警察・消防)の電話番号がアメリカと同じ『911』だってこと知らなかったんだもん!
登場人物が家に帰ってなぜか皆、『靴を脱ぐ』という描写に微妙なアメリカっぽくない違和感を感じてはいたんだけど…。
この『911』という本は、Drewという消防士さんと、
(以下、これからまっさらな状態でこの本を読もうという人にとっては重要なネタバレになるかもしれないのでご注意ください)
その恋人のドクター(最初はレジデントとして登場)であるScott、そしてさらに物語の中盤からDrew & ScottのThreesomeの恋人となるEricという救急救命士の日常を追ったもの。
この本の形式は、2~3ページくらいの一章が、それぞれショートショートとでも言うような、短い読みきりエピソードのような感じになっていて、ほとんど全ての章にサービスシーン(つまり…この日記を長く読んでる人ならNC-17シーン、と言えばわかるかな?)が挿入されている感じ、
ということで、
英語の長文を読むのはまだちょっと苦手…、とか、
どっぷりと複雑なストーリーに浸かって疲れたくない、という方にとっては、比較的気楽に取り組める作品かもしれません。
ちなみに主要登場人物三人の体格は、
Scott(小) < Drew(中) < Eric(大)なのですけども、
(三人でハグするシーンで、間に挟まったDrewが頭の高さが階段みたいになってると思うシーンあり。とはいえ、Scott & Drew(←この人も、消防士さんなので決して小さくはない、たぶん6フィートちょっとはある)の二人から時々あらためて「大きい!」と感嘆されるEricの身長は、6’3”ということで、某Jared P氏より1インチ小さいのです)
受度は、逆か、 Eric > Scott ≧ Drew という感じで
やおい系のカップリングでは、昔から妙に保守的なところのある私は、(割と頻繁に出てくる…)Ericの受シーンをついつい斜めに飛ばして読んでしまって、余計にあっさり、あっという間に読み終わってしまった、ということもあるかもしれません。
私個人的には、どうせThreesomeになるんだったら、冒頭Drewと一緒にScottの病院に検査入院させられてたDrew の上司の40歳のFirefighter(すっごく、ユマ・サーマンと競演した映画「Accidental Husband」でのJDMっぽいでしょう?)、Dave(奥さんいるんだけど…、この人、全編なーんか意味ありげにいい感じで度々登場するんですよね)となんとかなって欲しかった…。
もちろん、登場人物たちのゲイというアイデンティティについてや、ゲイである上にさらに加えてThreesomeという特異なRelationshipを選択したことによる、それぞれの家族の理解(不理解)を巡ってだとか、Drewの仕事中に負った大怪我なんかに起因するAngstな展開はあるのですが、
本格的な山あり谷ありのFirefighterものの手に汗握るアクションシーンを期待する、硬派なハードボイルドロマンス好きの読者や、(スーザン・ブロックマンが大好きなもので)
激しい起伏のあるロマンスストーリーを期待する辛口のSlash読みの腐のつく女子だったら、
「とにかく、ただいちゃいちゃしすぎ!甘口過ぎて歯が痛くなる!」
という批評すら飛び出しそうな気もするけれども…、
大昔『さぶ』なんていう男性向けのゲイ雑誌に掲載される小説を読んでいた頃、男性作家さんが書くガテン系のゴツい登場人物たちの(ある意味での)乙女ぶりに、少々驚かされたりしたことを思い出すと、
こういう系のゲイロマンスを読む読者(腐のつく女子ではない、ホンモノの男性のゲイ諸氏)にとっては、
とにかく『そのシーン』がホットでいっぱい出てくればオカズになるからいいってことなのか…。
☆
さらにさらに、面白いという話を聞いてつい買ってしまったTory Templeの『Tinder』と『Chasing Victory』という、やはり Firefighter もののゲイロマンスのペーパーバックが2冊手元にあって、いまにも読み始めてしまいそうな誘惑に襲われているところ…。
この Tory Temple のFirefighterのシリーズは、まだ他にも何冊かあるものの、古い本は既に絶版にでもなってしまったのか、日本のアマゾンでは入手不可能になっていて、
USのアマゾンでも、中古本以外では、オンライン小説っていうんでしょうか、
一冊(紙の本でないので、一話という感じなのか)、5ドルくらいで購入可能なようなのですけれども…、
これまで長年、オンラインでFanfictionと呼ばれる小説を山ほど読んできておいてなんですが、
お金を出して購入するなら、現物として手元に残したい、という古臭い感覚がまだ抜けず、
もちろんその背後には、こうしてほぼバックアップも取らずにネット上で日記を書いたりしつつも、電子データというものを心底では信用できてない(特に私程度のオンライン能力では…)という内心があるのだと思います。
最近、こうした Erotica と呼ばれるジャンルでは特にオンラインで小説を購入するような傾向が一般的になりつつあるようにも感じるのですが、
皆さんはどうなのでしょう?
オンライン小説って購入したことありますか?
購入した電子データの小説はどのように管理されているのでしょう?
ハードディスクに保存?
プリントアウトして保存?
☆
そうそう、偶然ですが、カナダの作家さんが書いた小説といえば、
何年か前から追いかけている、
「量子コンピューターの影響で別の世界(宇宙)との間に窓というかトンネルが開き、向こう側の地球から事故によってこちらの地球に送り込まれてしまった(向こう側の地球では、ホモサピエンスの代わりに唯一の意識を持つ人類として進化した)ネアンデルタール人と遭遇する」
というちょっと面白い設定のSF三部作の『ホミニッド』、『ヒューマン』に続く第三巻『ハイブリッド』(完結巻)をつい最近本屋さんで見つけて、やっぱりつい本日、読み終えてしまったところ。
カナダでよく使われる、
「カナダは、アメリカの技術、イギリスの文化、フランスの料理(それぞれ世界最高水準ってことですかね?)を手に入れることもできたはずなのに、
結局のところ、アメリカの文化、イギリスの料理、フランスの技術(どれもお粗末…、いまひとつってことかな…)を手に入れてしまった」
という自虐的ジョークがあると、この「ハイブリッド」という本の中に出てきたのですが、
(実際に本の中のどこに出てきたか、今見つけられなくなってしまったので、表現が間違っていたらすみません。)
この『ホミニッド』、『ヒューマン』、『ハイブリッド』という三部作を書いた、ロバート J ソウヤーという作家さん、
そのカナダ人としてのコンプレックスとでもいうのか(もちろんあくまでソウヤーさんの個人的価値観なのかもしれませんが)そいういったものに基づく、現代文明批判および、この本のあとがきでは「終局的フェミニズム」なんていう風にも表現されていましたが、
とにかく作者の価値観というか美意識
(現在地球を滅ぼそうとしているのは、ネアンデルタール人を惨殺して絶滅させたクロマニヨン人の子孫のホモサピエンスであり、中でもタチが悪いのは、Y染色体を持つ男なのだ)
を一身に背負わされた上、日本人には理解しにくい感じのガチガチのカトリック系キリスト教徒でありながらも、最先端の科学者でもある主人公のメアリーのキャラクターが、特にこの三巻では、
ときどき読むのに耐えないほど鼻についてきて、一巻、二巻までの、「量子論」だとか、「クロマニヨン人に滅ぼされなかったネアンデルタール人」だとかの、ワクワクするような新しいSFの息吹のようなものに水を差されてしまった感じになってしまったのが、かなり残念でした。
とはいえ、前の二冊を読んでから随分月日もたってしまっているので、三冊を一度に読んだ時にどういった印象を持つものか、近いうちにできればまた最初からじっくり読み直してみたいとも思っています。
***
本当は、最近見た映画と、Supernatural以外の海外ドラマの感想についてもちょっと触れたいと思っていたのですけど、
読書感想文が思いのほか長くなってしまったので、今回はこのくらいにしておきます。
あ~~、でもっ!!!
本当は、TVの世界に投げ込まれた兄弟についての感想が書きたいのにーー。
休みがないから、なんて言い訳していたら、この先ずっと日記が書けなくなってしまうので、
なんとか少しずつでも、また妄想日記を復活させたいものなのですが、
どうも日記を書こうとPCに向かうと、気楽なコメディの「Psych」をちょっとだけ観て…、なんて逃避してしまう癖がついてしまって…。
受験生ではないけれども、一日一時間は必ず日記を書く!とか、自分にノルマを課せばいいのだろうか。
とにかく、SPN S5 第8話だけでも…。
2 件のコメント:
CanadaのChris Owen???と聞いて、頭にすぐXFのSpender捜査官が浮かんだのは私です。(苦笑)←でも気になって調べたら、Chris Owensでした。
色々読まれてるんですね~~~どうも活字を追うよりもネットサーフしちゃう私です。(苦笑)
でもご紹介下さった本は気になりますねー。特に豪州の。。。(笑)繊細なAussieにはあんまり会ったことがありませんが、イメージはやっぱりラフで豪快、明るいってとこでしょうかねぇ。(笑)
一日一時間とは言わず、10分でもいいですよ~~と言いたいですが、きっと藤葉さんの場合は書きだすと止まらないんだろうな~と思いますので、マイペースにどうぞv
りさん
肺がん男こと、CSMの息子!Jeffrey Spenderは、Chris Owensっていう名前だったんですねー。
すっかり忘れてました。(Chris Owenっていう作家名が妙に聞き覚えがあるなーとは思っていたんですけど)
腕のいいSlash書きであるSPN FangirlsがRecしてくれる本は、ゲイ系に限らずついうっかり手を出してしまうことになるのですが、どれもなかなか面白いですよ。
そして、日記書き、ご明察のとおり、書き始めるとついついあれこれ書きたくなってしまう私は、1時間ではほとんど書き始めることもできないくらいで終わっちゃうんです…。
エピソードの感想も、Conの覗き見レポートも書きたい~!!のですが…。
コメントを投稿