2007年1月27日土曜日

X-File slasher の見たSupernatural その10

最近、これを一日一回目にしないと体調が悪くなるほど、理屈抜き、ただ、ただ、超!可愛い二人を見つけました。色んなところで見たことのある映像ばかりではありますが、ピンポイントにツボを突かれます。

http://www.youtube.com/watch?v=B5bEbRQbg_U

まさに「腐女子心は世界共通」なんですね…。

さて、第6話です。

藤葉は、X-Fileを捨てた、なんて思っている人いないでしょうね?
確かに、J&Jのインタビュー映像とDark Angel のジェンセンのあまりの可愛さに一瞬我を忘れた感があるのは否めませんが…。

Shape-shifter!といえば、もちろん Alien bounty hunter です。
シリーズ全編に渡ってモルダーを苦しめ続ける、あの、ごっついエイリアンです。
ですが、むしろ今回は4thシーズンの「Small Potatoes」(これもshipper [モルダー/スカリー推奨派]エピソード!これだけスラッシュ心をくすぐるストーリー設定を前面に押し出していながら、そういえばX-Fileにこんな感じの…と思い出すのがみんなshipperエピソードって、何か意図があるのかしら…)に出てくる、ちょっと憎めないShape-shifterに近いような気がします。
Shape-shifterの影響で、モルダーとスカリーの二人は、「そこだけは避けて通ってきたのに!」というエリアに(とっても微笑ましい感じで)ちょっとだけ足を踏み入れてしまっていましたよね。
このSupernatural第6話では、Shape-shifterが触媒になって、ディーンとサムも二人の間で触れないようにしてきた部分がちょっと暴露されてしまいます。

更に、モルダーは”おとぼけShape-shifter”から「Damn, good looking man」と言われていましたが、ディーンがこちらのShape-shifterからなんと言われたかは、この後のお楽しみ。

完全に余談ですが、「Small Potatoes」には、X-File Slasherの心をくすぐる可愛い(?)シーンもあります。私の大好きなスキナー副長官は、スカリーとShape-shifterが変身したモルダーを副長官室に呼び出し、いつものように報告書のチェックを行います。

Skinner: "Which one of you wrote this?"
   (これを書いたのはどっちだね?)
Mulder: "I did, Sir."
   (僕です、サー)
Skinner: "You spelled 'Federal Bureau of Investigation' wrong."
   (お前は、「連邦捜査局」の綴りを間違えているぞ)
Mulder: "It's a typo."
   (単なるタイプミスですよ)
Skinner: "Twice."
   (二度も、だ)

表面だけモルダーに似せても、副長官はちゃんと異変を感じ取っているのです。すっかり騙されて、ニセモルダーとワインを酌み交わした上、少女時代の恥ずかしい秘密まで暴露してしまったスカリーとは大違い、ということ。
これこそがTrue Love。
サムもちゃ~んと、ニセディーンを見破っていましたよね。
「左手で鍵を受け取った!さっき兄ちゃんは肩を痛くしたのに!」って。
そう、愛する人のどんな小さな変化も見逃さない、これこそがTrue Love。

さて、本題に入ります。
ちょっと衝撃的なオープニングが明けた後、兄ちゃんがせっかく今後の予定を話して聞かせてやっているのに、上の空のサムに向かって、

Dean: “Sam wears women’s underwear.”
  (サムは女の下着をはいてる)
Sam: “I’m been listening, I’m just busy.”
  (聞いてるよ。ただちょっと手が離せないだけだ)

サムがスタンフォードの友達とまだ連絡を取り合っていると知ったディーンとサムの間でちょっとした口げんかが始まります。

Sam: “So, what am I supposed to do? Just cut everybody out of my life?”
  (じゃ、どうしろっていうんだよ?誰も彼もと縁を切れって?)

ま、そうかな、と頷くディーンに。

Sam: “You’re serious?”
  (マジで言ってんの?)
Dean: “Look, it sucks, but a job like this, you can’t get close to people.”
  (なあ、そりゃ最低って感じだけどな、こんな仕事ってのは、他人と親密にはなれないもんなんだ)

さらにディーンの忠告も聞かず、事件に巻き込まれた友達のお兄さんを助けに、セントルイスまで行くと言い出したサム。

Dean: “St. Louis is 400 miles behind us, Sam.”
  (セントルイスってのは、こっから400マイルも戻んなきゃなんないんだぞ、サム)

しかし、サムの「兄ちゃん、行こ?」の顔に負け、アクセルべた踏みで、Uターンし、走り去るImpala。それをバックに大写しになる「Drive Safe, America!」の看板。

さくさく行きましょう。
今回あまりの重要台詞満載で、ストーリーはさておき、二人の関係に焦点を当てていくしかありません。(えっ?それはいつものことでしたっけ?)

でもその前に、サムが出した、ニセディーンを見破るためのトリッククエスチョン。

Sam: “Hey, didn’t Dad once face a shapeshifter in San Antonio?”
  (なあ、父ちゃんって、サンアントニオでシェイプシフターと遭遇したことあったんじゃなかったっけ?)
Dean(‘s double): “No, it was Austin.”
  (いや、あれはオースティンだった)

サンアントニオ!先日のJ&Jインタビュー記事でも出てきたとおり、サムことジャレッドの出身地は、サンアントニオです。
X-Fileエピソード中にも数え切れないほど出てきたこうしたお遊び(3rdシーズンに出てきて、エピソードの副題にもなった船の名前“Piper Maru”のPiperは2ndシーズン中ジリアン(スカリー)が出産した娘の名前、だとか)が、しっかり受け継がれていますね。

とはいえ、冒頭でも触れたとおり、見事にニセディーンを看破したサムですが、おかげで反撃にあって捕まってしまいます。
化けた人間の記憶をダウンロードできるらしいこのShapeshifterは、自分の巣に連れ帰ったサムに、サムに隠していたディーンの心を広げて見せます。

Dean’s double: “He sure got issues with you. You got to go to college. He had to stay home. I mean, I had to stay home. With Dad. You don’t think I had dreams of my own? But Dad needed me. Where the hell were you?”
  (お前の兄ちゃんはお前にかなり言いたいことがあるぜ。お前は大学へ出て行った。お前の兄ちゃんは家に残んなきゃならなかった。ま、俺が、残んなきゃなんなかった、か。父ちゃんとな。俺には自分の夢がなかったとでも思うか?でも父ちゃんは俺を必要としてて。そんなときお前はいったいどこにいた?)

Sam: “Where…is my brother?”
  (俺の兄ちゃんは…どこだ?)

Dean’s double: “I’m your brother. See, deep down, I’m just jealous. You got friends. You could have a life. Me? I know I’m a freak. And sooner or later, everybody’s gonna leave me.”
  (俺がお前の兄ちゃんだ。なあ、心の底じゃ、俺はただ嫉妬してる。お前には友達ができて、お前には人生ってもんがあった。俺は?俺が変人だってことはわかってる。そして、遅かれ早かれ、皆俺を置いていっちまう)

Sam: “What are you talking about?”
  (なんのことを言ってるんだ?)

Dean’s double: “You left. Hell, I did everything Dad asked me to, and he ditched me too. No explanation, nothing. Just. (a blow)…Left me with your sorry ass.”
  (お前は出て行った。ったく、俺は父ちゃんに言われたことはなんでもやった、その挙句、父ちゃんも俺を置き去りにして行っちまった。説明も、何にもなしに。ただ(ふっ)…お前だけを残してな)

サムに対するディーンの気持ち、きっとこれは視聴者みんながうすうす気付いていたものです。
スタンフォードのサムのところに迎えに来たディーンは、あの時、どれほどせっぱつまった気持ちだったのでしょう。
サムに冷たく「俺はもう悪魔狩りなんてやる気はないよ」と突っぱねられても、「I can’t do this alone…. I don’t want to.」と懇願してみせたほど。
うっ、涙が出そうです。サム!ジャレッドでもいいから、ディーン(ジェンセン)をもっと大事にしてよ!
でも、ディーンの父ちゃんに対する気持ち、これについては、実はまだ判断しかねています。シーズンの後のほうで出てくる、子供時代のエピソードを加えても、まだまだ説明が足りない気がして…。
ま、とにかく父ちゃん大好き、単なるファザコンということにしておけば、丸く収まるのかな。下手に掘り下げようとすると、molestとかabuseとか怖い単語が浮かんできて、背筋が寒くなってそれ以上考えられなくなります。
熊男に悪人なし!藤葉の座右の銘に、間違いがあるはずありません。
父ちゃんは、単なる究極のControl freakで、妻を殺した悪魔を退治することにやっきになっている男にすぎなくて、ディーンはそんな父ちゃんが大好きだっていうだけ。

その後、下水の巣にひとり残されたサムが、なんとか縄を解こうと身をよじっていると、背後から咳き込む音が。

Dean: “That better be you, Sam, and not that freak of nature.”
  (お前だろうな、サム、あの化けもんじゃなくて)

ディーンの声を聞いてサムのなんと嬉しそうなこと!

Sam: “Yeah, It’s me. He went to Rebecca’s, looking like you.”
  (ああ、俺だよ。ヤツはレベッカのところに行った、兄ちゃんそっくりの姿で)

Dean: “Well, he’s not stupid. He picked the handsome one.”
  (てことは、ヤツも間抜けじゃないな。ハンサムな方を選んだんだ)

そしてレベッカの所に向かう二人ですが、途中で別れ別れになってしまいます。
レベッカの姿で待ち受けていたShapeshifterは再びサムを襲い、しかし驚いたことにサムが意識を取り戻したときには、なんとまたディーンの姿に戻っていました!
よっぽどディーンが気に入ったんだなー、と思っていると、まさにその通り。

Dean’s double: “I must say, I will be sorry to lose this skin. Your brother’s got a lot of good qualities. You should appreciate him more than you do.
   (本当のところ、この皮を脱ぐのはもったいないぜ。お前の兄ちゃんはかなりの上玉だ。お前はもっと兄ちゃんの価値を評価したほうがいいぞ)

最後のフレーズ、DVDの日本語字幕では、「もっと感謝しろ」となっています。
Appreciateは、確かに「感謝する」という意味もあるけど、兄ちゃんが上玉だからってサムに感謝しろって…、どういうことよ?あたしにこれ以上、一体どんな妄想させようっていうのさ!
なまじ、前回の妄想日記で、ディーンに手を出していい、っていう許可が出た?なんて書いてるし、「えっ?ほんとに許可出てたの?サム、ディーンをいただいたの?そりゃあ、感謝しなきゃ!よかったねぇ!」なんて、一瞬有頂天になりかけ…、いやいや、いくらなんでもそんなはずないって、落ち着いて考えてみれば…、まったくもって、ぬか喜びとはまさにこのこと!!
シリーズものを大急ぎで翻訳してるとこんなこともあるんですねー。
この先なにか辛いことがあったら、「だって、プロの翻訳家がそう訳しているのだから、逆らわず、そう信じよう!Shapeshifterは、ディーンから、サムがディーンをおいしくいただいた場面をダウンロードしたんだって」そう自分に言い聞かせながら、この場面を見返すことにしようと思います。

というわけで、兄弟は今回も事件を解決し、街を出て行きます。

Dean: “Sorry, man.”
  (わるかったな)
Sam: “About what?”
  (なにが?)
Dean: “I really wish things could be different. I with you could just be Joe College.”
  (俺はほんとに違う風にできればよかったと思ってるんだ。お前も大学生のままでいられたらよかったって)
Sam: “Yeah, it’s okay. You know, truth is, even at Stanford, deep down, I never really fit in.”
  (ああ、いいんだ。だって、本当いって、スタンフォードでも俺は心底では、本当にはなじめなかった)
Dean: “Well, that’s because you’re a freak.”
  (まあ、お前は変人だからな)
Sam: “Yeah, thanks.”
  (ああ、ありがと)
Dean: “Well, I’m a freak too. I’m right there with you all the way.”
  (で、俺も変人だ。俺はどこまででもお前と一緒だ)
Sam: “Yeah, I know you are.”
  (ああ、わかってる)

最後の最後、自分の葬式に出られなくて残念なんて言ってたディーンだけど…。
世間的に公式に死んだことになっちゃって、なんか問題ないの?サムも別に気にしている様子もないし、ID偽造が生活の一部になってる一家だから…、特別問題ないのかな?

次回は、第7話。

Supernatural slasher の見た Jensen&Jared Interview

今回も番外編です。
え、タイトル気付きましたか?Supernatural slasherになってるって?
ええ、もう開き直りです。だって今回、もうX-Fileの入り込む余地が全くないのです。

例のまるでペアルックのような黒いシャツを着て二人でインタビューを受けているYouTube。
二人のやりとりがあまりに可愛いので、内容をピックアップできる範囲でやってみようと思います。
別のインタビューでもジェンセンは同じシャツ、ジャレッドはシャツを脱いで中のTシャツになっているらしきものがあるので、Supernatural セカンドシーズンが決定した時、番宣でこの日はあちこち呼ばれたということでしょうか。

そのインタビューの映像はこちら↓です。

http://www.youtube.com/watch?v=8jOwSd27QEY

画面下の時報を見るとインタビューの開始が7:45、気温華氏58°となっていて、早朝の番組ですよね。
めざましテレビとかに、誰?キムタク?と、もこみち?(すみません日本のアイドル事情に疎くて、これ!という例があげられません)が二人で競演するドラマの番宣に出るみたいな感じなのかな。
アメリカの女の子たちは朝からさぞかし血圧が上がったことでしょう。

インタビューの初めは、セカンドシーズン決定おめでとう、から、チキンと大量のビールでお祝いしてなどのやりとりがあって、…

インタビューア:「二人は兄弟を演じているわけだけど、全てのシーンが一緒だし、きっと喧嘩になったり、口論したり、お互い頭にきたりなんて、現状は実際にも兄弟にみたいに暮らしているわけでしょう。…お互い嫌いあっている割に、ほんとよくうまくごまかしてて、驚くわ」

ジェンセン:「いや、一日15時間、9ヶ月、バンクーバーで、ここまで目一杯一緒に仕事できたことを幸運だと思ってる。それによってお互い底の底まで知り合えた」

インタビューア:「この撮影の前にも二人は知り合いだったの?」

ジャレッド&ジェンセン:「いや、でもダラスとサンアントニオでお互いテキサス出身だし、なかよしだよ…昨日以外はね、昨日はバスケの試合があって…(ジャレッドはカウボーイファンを強調。ジャレッドがひいきのテキサスカウボーイとジェンセンのひいきチームが対戦したってことだよね?すみませんスポーツも疎くて…)」

インタビューア:「今朝起きるのに問題あった人はいる?(僕、僕、と言っている顔がむくみきったジャレッドに)いつも寝坊するっていうのはあなた? 」

ジャレッド:「僕じゃない!!」

ジェンセン:「実際いつも寝坊するのは俺で…」

ジャレッド:「ジェンセンは一度か、二度?…飛行機に間に合わなかったことがあるよね」

ジェンセン:「ああ、プロダクションの人と会う約束を…」

ジャレッド:「バンクーバーでの撮影が2日休みになって、細かいシーンの撮影のためにLAに行くことになったんだけど。僕は朝の7時に空港で待ってて。ジェンセン、あー、あのー、君、チェックインは?って電話したら、まだ部屋にいて…」

ジェンセン:「ああ?」(まるで亀田家の誰かみたいな唸り声)

ジャレッド:「ああ?(ジェンセンの声色をマネして)だもん。僕はどうしていいかわからなかった…」

インタビューア:「まあ、そういうことってあるわよね。ねえ、女性関係はどうなの?」

ジャレッド:「Shoot me! (それなら僕に聞いて!)」

ジェンセン:「Absolutely(まちがいなくね)、You know, …this guy’s twice my size…」

ジャレッド:「Actually, my baseball bat is still on the chair…」

インタビューア:「Really? で、女の子と出掛けたりするの?」
(早朝の番組でいったいナニを言い出すのか!とは思ったけど…、…おねえさん、あっさりかわしたなー)

三人ごちゃごちゃと-:二人ともそれなりに付き合いはあるけど、ジェンセンはそれほどオープンにしないほうで…、…オープンにしているのはジャレッドで、サンディーとはもう2年以上の付き合いで、とか、…

ジェンセン:「でも昨夜、俺、電話番号をもらって、っていっても、共同電話っていうやつらしいんだけど、これ私と友達の…」

ジャレッド:「Half-friendだろ?」
(Half-friendって言ってると思うんだけど…。とにかくジャレッド、その現場に一緒にいて、細かいところをチェックしてたってことね)

ジェンセン:「Me and half-friendか…」

ジャレッド(笑い出して):「ジェンセン、その紙でテーブル拭いちゃって…」

ジェンセン:「ああ、テーブル拭いちゃったんだ、電話番号の書いてある紙で…accidentally(うっかりね)」
(大笑いしているジャレッドの横で恥ずかしそうに言ってるジェンセンの可愛いこと!でもあきらかにその女の子にはまったく興味なし、ってことで、ジャレッドの指摘は、暗に画面を通して、前の晩厚顔にもジャレッドの目の前で、ジェンセンに電話番号を渡した女の子を牽制する意図を持ってやってるとしか思えません!)

そして、Supernaturalセカンドシーズンもよろしく、なんていう、おねえさんのコメントで終わったわけですが…。
上の内容に間違いがありましたら、それは一重に私のヒアリング力の欠如(および藤葉特製のSlasher Filterによる妨害)によるものですので、あらかじめご了承願います。

二人、本当に仲がいいんですね!
ジェンセンが話し出すたび、ジャレッドが食い入るようにジェンセンの顔を見ているとか、マネージャーを通してとかじゃなく、寝坊したジェンセンをジャレッド自らが電話で起こしてる!とか、ジェンセンに電話番号を渡す女の子をジャレッドがチェックしている、とか。
ジェンセンはジェンセンで、どんなにずっと一緒にいてもジャレッドとは仲いいよって、明言してるし。
くどいようですけど、私のSlasherフィルターのせいじゃないですよね?
実際、現実に言ってますよね?
ほんとうに早朝からそこまで、腐女子の妄想を煽る必要あるの?と思うほど。
私が現役の学生とかOLだったら、朝からこんなインタビューみたらその日は勉強も仕事も手につかないけど。

いやはや、まいりました。

次回はそろそろ鑑賞日記に戻りそうな気がしています。

2007年1月24日水曜日

X-File slasher の読んだ Supernatural slash その1

タイトルに「その1」なんて銘打ったものの、続くんでしょうか。(続けていいのでしょうか…)

病気療養中、やりたいことをする、というのがこのブログを立ち上げた理由です。(えっ、言ってませんでしたっけ?)とにかく今後もやりたい放題でやっていきます。

ブログの更新をさぼっていた間、TSUTAYA の半額レンタルで、「Dark Angel」(1stシーズンから現在は2ndシーズンの真ん中くらいまで)を見るのとともに、Supernatural の Slash を読み耽っていました。ええ、ついに禁断の果実に手を出してしまいました…。

もう私の頭の中は、寝ても覚めても Jensen Ackles (兄ちゃん)の超美形顔で一杯です。
いや、まじであまりの興奮に、ここ何日かよく眠れません。

「鉄は熱いうちに打て」、とは言いますが、「Slash(妄想)も熱いうちに形にしろ」というものまた真理なのですね。熱々できたての Supernatural slash で完全に全身やけど状態の私です。

ここ数年X-File slash に耽溺し続けて、24/7 だとか、Life from the ashes だとか、Chain of Desire だとかの超長編にどっぷりとはまり込み、別に他のジャンルに浮気する気も体力も無いと思っていました。
X-Fileにハマった後、夫を言いくるめてケーブルテレビに加入するまで、もともとそれほど海外ドラマを見る人間でもなかった私です。

Dark Angel?あれは子供の見るものでしょう?なんて完全に小ばかにしていたんです。
たった一人目を釘付けにしておいてくれる人間がいれば、話の筋なんて実際どうでもいいんですね。
Dean(兄ちゃん)としての姿を先に目にしていたわけで、他のドラマで恥ずかしい演技をしている Jensenに耐えられるだろうか、なんてちょっと躊躇する気持ちもありました。
いやはや、もちろん1stシーズンのベンとしても最高に可愛かったですが、2ndシーズン、ますます本編の話の筋も設定もおかしくなっていく中、主演のマックスことジェシカ・アルバも(忙しすぎて?)痩せ過ぎで、在りし日の美しさが半減しているように見える中で、Alec/X5-494 こと Jensenの可愛さ、美しさだけが際立っているように見えます。
2ndシーズンの初め、キャデラックを乗り回す小生意気なアレックは、シボレーImpalaをサム(&父ちゃん)の次に愛するディーンとオーバーラップして、一瞬自分がどっちのドラマを見ているのか分からなくなったほど。あれ、隣にサムがいないじゃん、って。

そして Spernatural Slash です。
Winchester と Incest を合成して Wincestなんていう Slashのジャンルがあるなんてことは、この妄想日記でも触れてきました。
役柄を離れた、Jensen と Jared の Real Person slashまで、なんていう話も…、正直言って、Real Person slashなんて、近親相姦をタブーとする西洋文化の逃げ道じゃない?なんて鼻で笑っていたんです、本当に毎度毎度こんなことばかり繰り返しているようですが、ワタクシ間違っていました。
もはや、JensenとJaredのどんなインタビューを見ても、某Real Peason slashの設定でしか見られなくなってしまいました。

そのslash writerさんの名は、keepaofthecheez という、もはや日本人にはどう発音していいものかもわからないお方です、この人の New OTP 'Verse という slash シリーズに完全に心臓を射抜かれました。
このシリーズは、Smallville出演時代のJensen と Gilmore Girls出演時代のJaredが既に出会っていて、ナニをイタシテいた!という設定にもとづいて話が進んでいきます。
どこかのインタビューでJaredが、Supernatural前には、まったくJensenと会ったことはなかった、と、(あまりにきっぱり)否定していましたが、そんなぁ、むきにならなくてもいいんですよぅ旦那ぁ、あんたが今更なにを言っても私の心は揺らぎません!

このシリーズは、超!超!超!美人で心の底がしれない Jensenに、とあるパーティでつまみ喰いされたのをきっかけに、どうしようもなくトリコになっていく Jaredの目線で話が展開していきます。
人生の経験値についても、芸能生活についても完全な先輩でどうやっても歯が立たないJensenに振り回されっぱなしのJaredのお話のように見えて、実は、能天気でガキで純粋な Jaredに、長年の芸能生活で汚れた自分を嫌悪しながらも、どうしようもなく惹かれていくのを止められないJensenのお話であることが次第にわかってきます。
二人が次第にうまくいきかけた時、Jaredの親友で、Jensenのかつての共演者でもある、Chadが、Jensenは仕事を得るために、お偉方のすけべ爺たちに身体を許していた(いや、いまだに許しているんじゃねえ?)なんて暴露して、二人は破局状態に!
そんな中、JaredはSupernaturalのスクリプトを入手して、自分の現状を変えるためオーディションを受ける決心をし、最終選考に呼び出されると、そこにはJensenが!!!
どうなるの?このあと、どうなるのよぅ?
ご心配なく、このシリーズはきちんと完結しています。

興味がおありの方はこちら↓からどうぞ。

http://www.sinful-desire.org/archive/viewuser.php?uid=66

振り回されているJaredに、実は振り回されているJensen、という構図が、ものすごくくツボで、Jensenがあまりに可愛くて、可哀想で、読みながら思わず涙が出ました。

攻め受けリバーシブルが当たり前の Slash業界にあって、このシリーズのJensenはほぼ完全受けで、そこも私の胸を打つポイントです。

YouTubeなどで見られる、二人のインタビュー、もちろん二人が一緒に出演しているのが見ていて一番楽しいのですが、Jaredが一人でインタビューされていても、全然平気で見ていられるのに、Jensenが一人で、おばさんやおじさんのインタビューアーやコメンテーターを相手にしているのを見ると妙にハラハラするのは、不思議だと思っていました(Jensenってなんか、シャイに見えるところがありますよね)。
RPSの設定を踏まえれば、ああ、まさにそのまんまなんだー、と納得できます。

さて、そんなわけで Real Person Slashの完全な信奉者となった私は、
CWの公式番宣サイトを訪れ、
「WILL THE BOYS FIND LOVE THIS SEASON?」というアンケートで、
「Nope. They are too busy」に、とりあえず一票を投じてきました。

これから Dark Angel 2ndシーズン後半、見ようと思います。

2007年1月16日火曜日

X-File slasher の見たSupernatural その9

妄想日記、第5話です。

今は昔、ビールをガロンで飲む女と呼ばれた大学時代を経て、就業後、女三人で居酒屋に駆け込み、「生中もありますが」という震え声のお兄さんを制し、悪名高きバイキングの酒盛りみたいに「生大」のジョッキをガツンと打ち鳴らして乾ききった喉を潤したうら若きOL新人時代、合コンで周りの女の子たちと合わせるために頼んだカクテルも gin and tonic とか、gin rickey とかさっぱり系が多かった私が、一つ虜になったカクテルがありました。
ウォッカをトマトジュースで割ったアレです。

今回は、"Bloody Mary"の伝説に関わる事件です。

カクテルではない "Bloddy Mary"をベースにしたオープニング明け、相変わらず悪夢にうなされるサム。

Jessica: "Why, Sam?" (サム、どうして?)

ついに悪夢の中のジェシカは、サムに声をかけるようになってきました。

謎めいた死因の事件を追って死体安置所に到着した二人。
死体安置所でのやり取りを見る限り、家計のお財布を握っているのはサムみたいです。
死体を見せるのを渋るアシスタントに対して、たっぷりとチップを渡すサムに、

Dean: "Dude, I earned that money." (お前な、俺の稼いだ金だぞ)

Sam: "You won it in a poker game." (ポーカーで勝ったんだろ)

Dean: "Yeah." (そうだけど)

とはいえ、今回は主に高校生の女の子を相手にしているせいか、全編を通して二人ともお兄さんらしい感じで、いいですね。

前半は真面目にお仕事を続ける二人です。
萌シーンが満載となってくるのは、いよいよ二人が Bloody Maryをおびき出す計画を立てる辺りです。
Bloody Maryが人を襲うパターンが判明して、誰がおとりになる?と問うディーンに、「俺がなる」とサム。
サムは、ジェシカの事件に責任を感じていて、自分になら Bloody Maryは襲い掛かってくる、という訳。

するとディーンは、車をきゅっと路肩に止めます。
そろそろ腹を割って話をする時が来た、という感じです。
「ジェシカのことで悪夢を見るほど悩んでるなら、自分じゃなくて、ジェシカを殺したやつのことを責めろ」それに、

Dean: "Hell, why don't you take a swing at me. I dragged you away from her in the first place.
   (ったく、(何かにあたりたいなら)俺を殴ればいいだろ。そもそも彼女からお前を引き離したのは俺なんだ)

Sam: "I don't blame you."
   (兄ちゃんを責める気なんかないよ)

「自分のことも責めるな、お前にはどうすることもできなかったことだ」と言い募るディーンに、

Sam: "I could've warned her." (彼女に警告できた)

「いったい何をだよ?そもそもジェシカの死については、俺が全部知ってるんだから、秘密でもなんでもないだろ」と言い募るディーンに。

Sam: "No, you don't." (そうじゃない)

Dean: "I don't what?" (何がそうじゃないっていうんだ)

Sam: "You don't know all about it. I haven't told you everything."
   (兄ちゃんは全部を知ってるわけじゃない。兄ちゃんには言ってないことがある)

Dean: "What are you talking about?"
   (何のことを言ってんだ?)

Sam: "Well, it wouldn't really be a seacret if I told you, would it?"
   (なあ、もし兄ちゃんに話したら、秘密とは言えなくなっちゃうだろ?)

可愛いサミーが自分に秘密を持っていたと知って衝撃を受けるディーンですが、結局サムに言いくるめられてサムが囮になることを許します。

そして、Bloody Mary が憑りついた鏡の前のシーン。

Sam in the mirror: "You never told her the truth, who you really were. "
            (お前は彼女に真実を話さなかった、お前が本当はなんなのかを…)

Sam in the mirror: "You were so desperate to be normal, ..."
            (お前は普通でいようと必死で…)

!!!Slasherにとって、合間の細かい(どうでもいい)台詞はどっかに消えて、上の二つの台詞だけが割れ鐘のようにいつまでも頭の中に鳴り響いたはずです。
Impalaの中でサムが言った「兄ちゃんに言ってない秘密」、そして上の「ジェシカに言えなかった本当の自分」は、slasherにとっては周知の事実です。
サムは世界中の誰よりも兄ちゃんが好きで、それは人には言えないレベルだってこと。

Dean: "Sammy, Sammy?"

Sam: "It's Sam."

命の危険があっても、これだけは譲れないサムのこだわりを見せた後、二人は Bloody Maryを首尾よく退治して事件は一件落着となります。
(Bloody Maryが完全にサダコだ、という指摘は、この際必要ないでしょう。製作側も Japanese Horrorを参考にしていると言明していることですし)

事件を解決して町を去ろうとする二人。
最後にこれでもか、と畳み掛けるようにこの台詞です。

Dean: "I want you to tell me what that secret was."
    (お前が言ってた秘密ってのを話せよ)

Sam: "Look. You're my brother, and I'd die for you.
    But there are some things I need to keep to myself."
   (なあ。ディーンは俺の兄ちゃんで、兄ちゃんのためなら俺は死ねる。
   でも俺の胸の中だけにしまっとかなきゃならないこともあるんだ)

可愛いサムが俺に秘密なんて、と依然納得のいかない様子のディーンを尻目に、明るい日差しの中で微笑むジェシカの幻を見たサム、これはもうディーンに手を出してもいいよ、とのお許しが出たという解釈でいいのでしょうね?ね?ね?

次回は妄想日記番外編、X-File slasher の読んだ Supernatural slash の予定です。

2007年1月15日月曜日

X-File slasher の見たSupernatural その8

第4話です。

オープニング明け、いきなりのサービスショットからスタートです。
眠るディーンを脚から頭まで舐めるようなカメラワーク(ほんと、誰の指示なの?)。
模様ガラスのついたての向こうでガチャガチャと鍵が開く音がして、のっぽな癖毛頭のシルエットが現れます。
ドアのところで一瞬立ち止まって首をかしげるのっぽの影(もちろんサム)。


ガラス越しに、自分の気持ちも知らずのんきに熟睡しているディーンに向かって、襲ってやろうか、という殺気を発っしているようです。
さすがのディーンもこの殺気に目を覚まして、枕の下に左手を滑り込ませます。



もはや、この妄想日記の中では常識となりつつある事実ですが、サムの不眠症はジェシカや悪霊退治のストレスのためなんかじゃなく、ディーンのためだ、という藤葉の定説を確固たるものにしているシーンといえるでしょう。
悶々として寝付けずにいるすぐ横のベッドで、あんな色っぽい寝姿を一晩中見せ付けられたら、いかに精神修養を積んだサムでも、何もかも振り捨てて兄ちゃんを襲ってしまいたい、という誘惑にかられるのは当然です。

Dean: "Did you get any sleep last night?"(昨夜、少しは眠れたのか?)

Sam: "Yeah, I grabbed a couple hours."(うん、二時間くらいはね)

Dean: "You're lier."(嘘ばっか)

ディーンに"Lier"呼ばわりされた後、「俺が3時に目を覚ました時、お前は、the George Foreman infomercial (例の深夜、早朝のTVショッピング)を見てた」という、ディーンの根拠を聞くまでの間、サムは一瞬ですが、なんというか呆然とした表情を浮かべます。
それはあたかも、「寝ている兄ちゃんをおかずに、何かをしているところを見られた?ひょっとして?」という衝撃の顔のようです。(やっぱり、やってるんだね、サム)

とりあえず、やばいところを見られたわけではない、と、ほっとしたサムが、「眠れなくったって、たいしたことじゃないし、兄ちゃんには関係ないだろ」とかなんとか言い訳を始めると、

Dean: "It's your job to keep my ass alive. I need you sharp."
    (お前の仕事は俺(の尻)を生かしておくことだ。お前にはシャープでいて欲しいんだ)

そりゃあもう、当然、うんうんうんうん、とうなずくサム。
そして、「まじで、ジェシカのことでまだうなされてんのか?」と問いかけるディーンに、サムは一つ大きなため息をついて、

Sam: "Yeah. But it's not just her, it's everything.
I just forgot, you know, this job....
Man, it gets to you."
   (ああ。でも彼女のことだけじゃないんだ、あらゆることだよ。
   俺、忘れてたんだ、つまり、この仕事ってさ…
   精神的にくる、もんがあるだろ)
[藤葉註:くどいようですが、サムが忘れてたのは、兄ちゃんに対する自分の思いがどれほどのものかってことです]

Dean: "You can't let it. You can't bring it home like that."
    (そんなのに振り回されてんな。そんなことで神経やられてるんじゃねえよ)

Sam: "So, what, all this, it never keeps you up at night?"
    (じゃ、なんだよ、こういう状況で、兄ちゃんは眠れなくなったこと一度もないっていうのか?)

ないよ、と首を振るディーン。

Sam: "Never? You're never afraid?"
   (一度も?一度も怖いと思ったことないのか?)
[藤葉註:しつこいようですが、afraidの後に サムの心の中では、of me (俺を)って言ってます]

Dean: "No, not really."
   (ないな、これといって)

サムは鼻で笑って、ディーンの枕の下からごっついナイフを引っ張り出します。
(サムが最後の一線を越えるのを我慢しているのは、ディーンがこんな物騒なお守りを隠し持っていたからなのですね)

Dean: "That's not fear. That is precaution."
   (それは、怖れじゃない。予防措置っていうんだ)

Sam: "All right, whatever. I'm too tired to argue."
   (わかった、なんとでもいえよ。言い争いする気力も失せた)

そんなところに電話が鳴り、以前父ちゃんとディーンが仕事をしたことのあるおじさん(Jerry)から依頼が舞い込みます。

兄ちゃんのことにかまけすぎている嫌いのあるサムですが、このSupernaturalでは、父ちゃんとの確執というのも大きなポイントになっています。
男の子が成長の過程で男親とぶつかるというのは大切なステップで、それがないとディーンのように親離れの出来ない、父ちゃん大好き青年が出来上がってしまいます。

そこでちょっとわざとらしいくらいのおじさんの台詞。

Jerry: "He was real proud of you, I could tell.
He talked about you all the time."
   (君の父さんは、君(サム)のことを本当に自慢に思ってるよ、それは間違いない。彼は君のことばっかり始終話してたもんだ。)

ほら、俺がいつも言ってるとおりだろ、と言いたげに、ちらっとサムを見るディーン。

Sam: "He did?" (父ちゃんがそんなことを?)

Jerry: "Yeah, you bet he did." (ああ、確かにね)

さらにおじさんこんなことも、

Jerry: "Well, we're missing the old man, but we get Sam. Even trade, huh?"
   (親父さんがいないのは残念だが、サムが来てくれた。差し引きゼロってとこか?)

Sam: "No, not by a long shot."
   (そんな、とんでもないですよ)

そう謙遜しながらも嬉しそうなサム。
ライバルや宿敵が自分を認めている、と知るのも、男の自尊心をくすぐる最大級のポイントです。

ここまでほんの数分のシーンをいったいどこまで掘り下げれば気が済むのか、という感じですが、そんなこんなで今回も(やっと)お仕事です。
今回は、飛行機に乗る人に取り付いては悪さをする悪魔が相手です。

早速新しい偽造IDを製作しているディーンを車のところで待つサム。
それまで大して待ちくたびれた様子もないのに、コピー屋さんから出てきたディーンが、すれ違った女の子にへらっとした笑顔で挨拶したのを目にした途端、

Sam: "You've been in there forever."
   (時間かかりすぎなんだよ)

相も変らぬ兄ちゃんへの執着ぶり。
そして、この少し後のシーンで、Men in brack(X-Fileでもお馴染み、黒スーツは謎の政府組織で働くお役人の制服といっても過言ではありません)に扮装する二人ですが。

Dean: "Man, I look like one of the Blues Brouthers."
   (俺、ブルースブラザーズの片割れみたいじゃないか)

なんて言ってるディーンに対し、すかさずサムが、「いやむしろ七五三みたいだよ」という私の心の声を代弁してくれます。

Sam: "No, you don't.
You look more like a seventh-grader at his first dance."
   (いいや、どっちかっていうと、初めてダンスパーティーに行く7年生(中1)みたいに見える)

サムのあんまりなコメントにキレるかと思いきや、自分の姿を見下ろしてディーンは一言、

Dean: "I hate this thing."
   (だからこういう格好するの嫌なんだよ)

ディーン、自分でも実は内心自覚があったようです。

墜落機が保管されている倉庫に入り込んだ二人。
ディーンお手製のEMFメーター(お化け探知機)にサムがケチをつけるあたりでも、ディーンはむしゃぶりつきたくなるようなあけっぴろげな可愛い表情全開で胸が痛くなるほどです。

さて、今回X-Fileファンのコメントがない、とお嘆きの奇特な貴女に、悪魔に憑り付かれた人間の Black eyes は当然のこととして、主人公二人が飛行機に乗るシーン、について。
あれだけアメリカ中(時には香港やロシアまで)をあちこち飛び回っているモルダーですが、飛行機に乗っているシーンはほとんどなくて、一番印象的なのな第1話で UFO abductees を調査に行くシーンくらい。モルダーことデイビッド・ドゥカブニー自身が「僕は飛行機嫌いで…」なんて語っていたのをどこかで拾い読みしたことがあります。

ディーンの飛行機恐怖症の設定がDDの飛行機嫌いに関係しているとはいいませんが、これから悪魔祓いをしなきゃならない深刻な状況なのに、兄ちゃんの弱みを見つけたサムがにやにやしっぱなしなのと、おびえ続けているディーンが妙に可愛いのがたまりません。
兄ちゃんを思う存分自分の庇護下に置いて、大人の自分を見せ付けることができる状況が、サムは内心嬉しくてしかたないのでしょう。

なにはともあれ今回も兄弟は事件を解決します。(萌シーン以外はあっさりと…)

エンディングにて、そういえばJerryおじさんはなんで6ヶ月前に変えたばかりの俺(ディーン)の番号を知っていたのか、と(本当に今更ながら)ディーンが尋ねると。
父ちゃんの番号にかけたら、ディーンの番号にかけろ、とメッセージが流れたから、とのこと!

半信半疑で父ちゃんの携帯を鳴らすディーン。
するとJerryが言ったとおり、父ちゃんのメッセージが!
飛んでいく飛行機をバックに、頭をくっつけるようにして、父ちゃんの声を聞いている兄弟の姿にぐっときて、第4話終了とあいなります。

連絡不能とはいえ、父ちゃんが留守電はチェックしていると知った兄弟は、今後、弱音を吐きたくなる度に、父ちゃんの留守電にメッセージを残すようになります。

次回は第5話。

2007年1月11日木曜日

X-File slasher の見たSupernatural その7

第3話後半の鑑賞日記です。

サム、大人気ない!

湖の怪物について、自分たちのできることは終わった、もう父ちゃん探しの旅に戻ろうよ、と迫るサムに対して、ディーンはどうしても「うん」と言いません。
なんでだよ、と問いつめれば、Lucas (小さな坊や)がまだ、まじで怖がっているからだ、あの子の安全を確認できるまでここを離れたくない、とディーン。

Sam: "Who are you, and what have you done with my brother?"
   (あんたは誰だ、俺のほんとの兄ちゃんをどうしたんだよ?)

未亡人に対してならまだしも、5歳?の小僧に嫉妬ですか?
サムの独占欲ときた日には…、まったく手に負えません。

[この後はちょっとネタバレになるのかもしれない、ので、閲覧ご注意ください!]

この後のエピソードくらいから、少しづつサムのSupernatural な能力が目覚めていきますが、ディーンもなんとなく、なんらかの能力を持っていそうな気がしませんか?
第1話、サムのアパートを訪ねた時も「父ちゃんは死んでない。そう感じるんだ」って言ってましたよね。
ここでも、Lucasの恐怖を表面的に感じ取ってるだけじゃなくて、もっと深いところでLucas と繋がってるかのような雰囲気があります。
サムとしても、そこを敏感に感じ取って、こんな街の人間はどうなってもいいから、兄ちゃんをLucasから引き離そう、としているのかもしれません。

この後もおかしなシーンがありますね。
Lucasのママの命を二人が救うシーンです。
Lucas に鍵を開けてもらって家に飛び込む二人、はいOK、異常なし。
ママのいる浴室へと駆け上がり、ドアを蹴破るディーン、まだ異常なし。
浴室の中に飛び込み、全裸のママを助けるサム、んんん???

ディーンはドアを蹴破る時、Lucasをサムに預けているんですよね。
しかし、ドアを蹴破った瞬間、全裸のママのいる浴室の中には見向きもせず、サムからLucasを受け取って、ぎゅっと抱きしめています。
家族で一番小柄(といったって、しつこいようだけど6フィート)なディーンは、いつも力仕事は父ちゃん(まさに熊)か、怪力の弟サムに任せているのかもしれないけど…。

あれだけ女好きをアピールして、機会がある毎に女の子に色目を使うディーンですが、めんどくさくなりそうな女の世話は、サムに任せがちなところがあります。
ディーンを女に近づけないため、サムもよろこんで、その役目を引き受けますが。

とはいえ、兄弟は今回も事件を解決し、次の街へと去っていくのです。
そしてディーンはまたしても、ママからお礼のキスをもらいます。
女にはわかってしまうんですよね、どんなに悪ぶっていても、ディーンの可愛さが。

でも、もう一日兄弟が街にいたとしたら、ママはサムと寝ていた、ような気もします…。

余談ですが、
Zeppelin rules. (ツェッペリン最高!)のフレーズをディーンから仕込まれたLucas、ハリポタ映画のロンにちょっと似てませんか?いえ、本当に余談ですけど。

次回は、DVD2枚目(やっと!)、第4話に入ります。

2007年1月9日火曜日

X-File slasher の見たSupernatural その6

第三話

湖の怪物といえば、X-File 3rd シーズン「Quagmire」ですね。
(ちっちゃなポメラニアンのQueequeqが出てくる)
これも shipper(モルダー/スカリー派) エピソードです。
モル/スキslasherの私ですが、X-Fileのshipper的エピソードは可愛い、ほのぼのしたシーンがよく出てくるので好きです。

[Scully's dog Queequeg starts barking in the back seat]
[スカリーの犬Queequeg がパックシートで吠え始める]

Scully: "Nature's calling, I think we should pull over."
    (おしっこだわ。車を脇に止めたほうがいいと思う。)

Mulder: "Did you really have to bring that thing?"
    (本当にそいつを連れてこなきゃ駄目だったのかい?)

Scully: "...You wake me up on a Saturday morning, tell me to be ready in five minutes, my mother is out of town, all of the dog sitters are booked and you know how I feel about kennels.
    So, unless you want to lose your security deposit on the car, I suggest you pull over."
   (…あんたは、土曜の朝にあたしをたたき起こして、5分で支度しろって言ったのよ。母さんは出かけてるし、ドックシッターは全員予約済み、ドックホテルなんてあたしが論外だと思ってるの知ってるでしょ?さあ、レンタカーの保証金を返してもらいたかったら車を脇に止めるのね。)

なんていうシーンはにやけずには見られません。

ほとんど家族のようなつながりを持ちながら、ファーストネームですら呼び合わないモルダーとスカリーのストイックな距離感は腐女子心にも響くものがあります。

だんだん何の鑑賞日記なのか、わからなくなってきましたか?
もちろん Supernatural です。

この第3話では、ついにディーンが主役の座に!

Pretty girl says to Dean: "Can I get you anything else?"
(美人ウェイトレスがディーンに向かって: 他になにかご注文は?)

Sam: "Just the check, please." (会計だけ、してくれ)

オープニング明け、ナイスバディのおネエちゃんに完全に鼻の下を伸ばしきっているディーンに対し、すかさずサムの牽制が入ります。

行方不明の父ちゃんの痕跡が日に日に少なくなっていく中、父ちゃんに関係なさそうな Supernatural事件を追おうとするディーンにサムは文句を言い始めます。
(本当は女の子に色目を使うディーンにムカついて、つい心にもないことを言ってしまったのだと思うけど)

Dean: "You know what I'm sick of this attitude. I wanna find Dad as much as you do."
    (お前の態度にはほんっとムカつくぜ。俺だってお前におとらず父ちゃんを見つけたいと思ってるんだ)

Sam: "I know you do, I just...."
    (それはわかってるさ、ただ俺は…)

Dean: "I've been with him every single day for the past two years while you've been off to college and pepped out these...."
    (俺はこの2年間一日も離れず父ちゃんと一緒だったんだ、お前が大学に言って、遊びまくってる間もな)

サムの心の最大のライバル(?)父ちゃんとの密な生活のことを持ち出されて、とんだやぶ蛇となった上、さらに再び女の子のお尻にひきつけられたディーンの視線をそのお尻から引き剥がすため、サムはディーンと一緒に湖の怪物を見つけにいくことに同意します。

湖の町では、再びディーンのストライクゾーンに入る若い未亡人とその幼い息子に遭遇。
ディーンは未亡人に対して一瞬これ見よがしのアプローチを仕掛けますが、彼女の幼い息子が目の前で父親を亡くしていたことを知ると、そんな浮ついた気持ちはふっとんでしまいます。

父親の死を目撃して以来、言葉を失ってしまった男の子の心を開かせるため、自分の幼い時の(ママが死んだ日、そしてその後の)体験を話し始めるディーン。
心に闇を抱えているのは、もちろんサムだけではなかったのです。
日頃、能天気な単細胞に見える(でしかない)兄ちゃんが垣間見せた心の奥の暗い部分に、サムはもちろんがっちり喰いつきます。

Sam: "You know...what you said about Mom ...you never told me that before."
   (なあ…母さんについて言ってたことだけど…今まで俺には話したことなかったな)

Dean: "It's no big deal."
   (たいしたことじゃないからな)

そう軽くかわしたものの、妙に熱い視線で凝視を続けるサムにさすがのディーンも何かを感じ取ったらしいです。

Dean: "Oh, God. We're not gonna have to hug or anything, are we?"
   (勘弁しろよな。熱い抱擁を交わす、とかいうんじゃないだろうな?)

軽く笑って目をそらしはしましたが、もちろん、サムはそんなつもりでした。

これって、私の目にslasher特製フィルターがついてるから、そう見えるのですか?
Supernaturalの数々の萌シーンって、本当に私の妄想の産物にすぎないのですか?
なんだか、だんだん脚本のト書きに私の妄想日記と同じキャラ設定が書いてあるんじゃないか、という気すらしてきました。
誰か私の目を覚まさせてください!

そういえば、この後、二人がボートの大破シーンを目撃する場面のNGシーンだったか、メイキングシーンだったかでは、大破の瞬間ディーンがピョンと飛び上がって、サムにお姫様だっこされてましたよね。
6フィートの男が飛びついてきたっていうのに、サムはびくともしないで、軽々ディーンを抱いたままボートを眺めていました。

(後半へ続く)

X-File slasher の見たSupernatural その5

第2話です!

森の中で正体不明の怪物に襲われる。
当然思い出すのは、X-Fileファンの中でも shipper (モルダー/スカリー派)系のエピソードとなるSeason 5 "Detour"でしょう。
可愛さ満点、元祖Puppy dog faceで、おやすみの歌を歌ってよ、と、ああもモルダーにせがまれては、「あたし歌はちょっと、…」とためらいながらスカリーも歌いださずにはいられませんでした。
森に響き渡る[Joy to the world] "Jeremiah was a bullfrog Was a good friend of mine... "。
えっ、Jeremiahが歌ってる?
おかげであの晩は怪物も近寄れなかったようです。

さて、本題。

Nightmare & Insomnia (悪夢と不眠症)

この二つこそX-File slasherには欠かせないキーワード。
少年時代に目の前で妹を連れ去られた経験を持つ(稀代のangst hero)モルダーは、その後の人生ずっとこの悪夢と不眠症を相棒に生きてきました。
「サマンサ(奇しくも愛称はサム)!」と叫んで目を覚ますモルダー。
深夜カウチに横になったまま、いつまでも古いSF またはホラー映画を見ているモルダー。
いったいこのキーワードを元に何千本のSlash storyが書かれてきたことか!

-僕は彼の腕の中で、この何十年かで初めて、夢も見ずに熟睡した…、というやつですね。
 (注:大抵の場合、激しいセックスの後で。)

そしてこのSupernatural でその二つの重荷を背負わされたのは、もちろんサムです。

この第2話の序盤、悪夢にうなされて目を覚ましたサムに、兄ちゃんが思わぬ提案を。

Dean: "Wanna drive for a while?"
    (少し運転してみるか?)

Sam: "Dean, your whole life, you never once ask me that."
   (ディーン、今まで生きてきて、一度も運転させてくれたことなかったのに。)

Woman in whiteの回で、「(いくら可愛いサムでも)俺の車をおしゃかにしやがったら殺す」と断言していたディーンが!!

新たな年下攻めのツボ、「相手も自分の成長を認めてくれてる」です。
でも裏返せば、怖い夢を見て半べそで目を覚ますと、兄ちゃんが一度も貸してくれなかったおもちゃを貸してくれて、「もう怖くないよ」と頭をなでてくれたようなもので。
サムは明らかに今回のディーンの申し出を後者に取ったようです。

Sam: "Look, man. You're worried about me. I get it. And thank you, but I'm perfectly okay."
   (なあ、心配してくれてるんだよな。それはわかってるし、ありがたいと思ってる。 でも俺は完璧に大丈夫だから。)

そう言って、サムはこの場ではおもちゃを借りることをかたくなに拒否。

ここで少し脱線。
One-night stand(行きずり、一夜限りの相手)にはイケイケのセクシー系を御所望のディーンですが、彼が本当に惹かれるのは、しっかりしてて、頭がよく、気持ちがいいくらい自己主張のできる、家族思いの女の子みたいです。(とはいえ、本命のタイプと自分が付き合うという意識はないらしく、弟の嫁にいい、くらいの感触でいるみたいに見えます)
この第2話にでてくる Haleyちゃんは、あきらかにディーンのストライクゾーンに入ってきてます。
サムは、ディーンが食いつくイケイケ娘にも、しっかり娘にも平等にムカつきますが、このエピソード中、並んで吊るされているディーンとHaleyを見つけた時、レディーファーストの文化圏で高等教育を受けたはずのサムは、Haleyに見向きもせず、ディーンだけを助けおろしています。
ほんっと、あからさまなんだから。
そりゃあ、お礼のキスもディーンだけ、ということになりますよね。

なんとか生きたまま兄トミーを見つけたHaleyを見送ったディーンは里心がついたのか、寂しそうな顔で、

Dean: "Sam, you know we're gonna find Dad, right?"
   (サム、俺たちだって父ちゃん見つけるよな?)

Sam: "Yeah, I know. But in the meantime... I'm driving."
   (ああ、そうだな。でもそれまでは…、俺が運転する。)

キーを投げるディーン。運転席に乗り込むサムと助手席に乗り込むディーン。
うまく冒頭とつながりましたねー。
BribeでもTreatでもなく、サムに運転を任せるディーンは、ちゃんとサムの成長を認めているのです。

次回は、第3話。

X-File slasher の見たSupernatural その4

第1話、まだありました…。

浮気性の男を次々と憑り殺す幽霊女に乗っかられたサム。

Sam: "You can't kill me. I'm not unfaithful. I've never been.
   (僕を殺すことはできないぞ。僕は浮気なんかしない。したこともないんだ)

Woman in white: "You will be."
           (きっとするわ)

ここまで断言する以上、ジェシカに限らず、今まで付き合った歴代の彼女に対して一度も unfaithful だったことはないんでしょうね。
でも私も白いドレスの女と一緒に "You will be." と言ってましたよ。
兄ちゃんと旅して、いつまで我慢できるかな?ってね。
でもある意味、ずっと兄ちゃん一筋なんだから、兄ちゃんとどうにかなってもそれは unfaithful ではないのかもしれません。

第一話、ここでぐっとファンの心をつかんで、長いシリーズにしていくぞ!DVDだって思いっきり売り上げてやる!という製作側の意気込みから、slasher心をくすぐるシーン満載で、一つ一つ萌シーンを挙げていったらキリがないほどです。ふう!
金を使わせるなら、どこをターゲットにすべきか、よくご存知です。

次こそは、第2話に入るぞ!

2007年1月8日月曜日

X-File slasher の見たSupernatural その3

ディーンは三枚目?

ほぼ無の状態で、Supernatural 第一話目を見始めた時、並んで立った兄弟を見て、「え~?兄ちゃんの方がちっちゃいじゃん」とひどく失望しました。
基本的にオヤジ好き(X-Fileファンですが、モルダーファンではなくスキナー副長官が好き)の私としては、年下攻めにはあまり萌要素は感じません。
弟は背が高いだけでひょろっとしてるしさー、(基本が熊好きなのです、ジャレッドファンの方、すみません)顔だって、イケメンていう程じゃないんじゃないの?

好みの問題もあるでしょうが、美形の度合いでいったら完全にディーンが上ですよね。
黙っていればそれだけで芸術品みたいに整った顔立ち、声もディープで艶があるし、身長だって6フィートといえば立派なもの。
なのになんでこんなひょろ長い年下と組ませるわけ?
ごりっごりの小次健育ちとしては、攻めキャラが受けになるのは願い下げなんだよねー。
などと不平たらたらだったのです、だったのですが…。
すみません!間違っていました!

本当の意味で女にもてるのは、間違いなくサム、ですね。
エピソードの中でいったって、幽霊から、悪魔の娘から、もちろん生身の人間まで、女を惹き付ける磁力は半端じゃありません。
女は本能的に男の包容力というか懐の深さみたいなものを感じ取ってしまうのかもしれません。
一夜限りの遊び相手ならディーンでもいいけど、先々を考えるとやっぱりサムのほうが安泰、と、多分子宮がそう思わせるのでしょうね。

シリーズの中ほどまで見ていった時、ふと、ディーンは、One-night standかプロ相手しか女性経験がないのでは?と思いました。可愛い娘がいれば、必ずチェックを入れはするけど、ディーンの人生の中心で一番大事なものは、父ちゃんとサミーで、その他のことはどうでもいいと思っているのが丸分かりなところは、どうにも手の打ちようがありません。
シリーズ中ほどで、サムも私と同意見だったことが判明した時には、一人大笑いしてしまいました。
(ディーンの彼女については、また後でゆっくり触れたいと思います)

一方のサミーはといえば、多分第二次性徴が始まった時から兄ちゃん命。何年かはそれを否定するために普通の生活を送ってはみたものの、再び兄ちゃんと二人で旅するようになってからは、元の木阿弥、どころかさらに深いレベルに到達した模様。
喰えない据え膳(兄ちゃん)を目の前にひたすら我慢するという長年の精神修養と、一般世間の波にもまれたお陰で、精神年齢としては、遥かに兄ちゃんを凌いでしまったサムです。

そして兄ちゃんのなんと可愛いこと!
もちろん眉をしかめて、しっかりとイケメンの顔をしている時もありますが、気を抜いて、あのドングリ目をまん丸にしてぽかんとサムを見上げる時の愛らしさ!
いつまでも兄ちゃん風を吹かせていたいのに、力でも頭の中身でもサムにかなわない、と思い知らされる時のあの寂しそうな顔といったら!
降参です。年下攻め、大いにやってください!

そして!やはりangst(苦悩)を抱えたキャラの方がどうしても話の中心になりやすいのですよね。
(もちろんサムの一番の苦悩は、父ちゃんとの確執でも、ジェシカのことでもなく、兄ちゃんにぞっこん、ということですが)
ということで、あれほどイケメンのディーン兄ちゃんは毎度毎度、弟サムの引き立て役になってしまうのでした。

次回からは、さすがに第2話に突入します!

X-File slasherの見たSupernatural その2

まだまだ第一話の鑑賞日記は続きます。

Duane Barry に続いて、X-Fileファンへのサービスシーンがもう一つありますね。

身分を偽っておまわりさんから事情を聞いた後、ホンモノのFBI捜査官のおじさん二人とすれ違って

Dean: "Agent Mulder, Agent Scully."

そのまんま!ほんと細かくツボをついてくれます。

さて、本題(?)に戻って。
年下攻め(だんだんあからさまになってきました)の定番設定として、「子ども扱いするな!」という決め文句がありますね。
Supernaturalも、もちろんその辺は逃していません。
何かというと、Sammy, Sammyと呼びかける兄ちゃんに向かって、

Sam: "You know, 'Sammy' is a chubby 12 years old. It's Sam, OK?"
   (いいか、サミーは丸ぽちゃの12歳のことを言うんだ。俺はサム、OK?)

そしてまた、年下攻めには、俺の方が強い、俺の方が上だ、と常に意思表示せずにはいられないという習性もあります。

図書館で過去の事件を検索するシーンでも、自分に代われといっているのに代わろうとしないディーンにじれて、サムは力づくで(でも軽々と)椅子ごとディーンをコンピュータの前から押しのけます。
すかさず弟をはたき返すディーンがいかにも兄弟らしくて可愛いのですが、その時の台詞

Dean: "You're such a control freak." (お前はほんっとに支配欲が強いな!)

それから父ちゃんが数日前までいたと思われるモーテルの部屋の前にて、ドアをピッキングしているサムの背後で周囲を見張っているディーンの襟首をつかみ、マンガのようにひょいっと部屋に引きずり込むサム。
コメンタリーによると、あれは実際にサム(ジャレッド)がディーン(ジェンセン)を引きずり込んでいるのだとか。
「本気で引っ張れと言われたから、おもいっきりやった」とのこと。
190cmを超える長身のサム(ジャレッド)は、ひょろっとして見えて、かなりの怪力。
(そのシャツの下にどんな肉体が隠れているのかについては、もうちょっと後のエピソードまでお預けです)
DVDのおまけ映像の中でも、軽々とディーン(ジェンセン)をお姫様抱っこしているシーンが出てきたりして、そりゃ、RP(Real Person) slash も出てきちゃいます。

もう一人の"究極のcontrol freak"父ちゃんには、一切文句を言わない兄ちゃんだけに、サムは余計に力を誇示したくなるのかもしれません。

では一旦休憩です。

X-File slasher の見たSupernatural

X-Fileに、いやX-File slashにはまって早数年。
海外ドラマにここまで深くはまることは、もうないだろうと思っていました。
2007年新春、ここに訂正します。

Supernaturalに、 完全にやられてしまいました。
12月に1stシーズンのコレクターズBOXの2巻目が発売されたばかり、例のあの人たちが吹き替えをやっているとの再三の宣伝もあって、注目している方も多いかもしれません。

しかしここは、X-File Slasher藤葉の日記ですので、Slashの意味をご存じない方については、この先の閲覧を控えられることをまずお勧めしておきます。

まずはあれこれ能書きをたれるまえに、Supernaturalの登場人物の紹介から。

ディーン(兄ちゃん)
 身長: 6フィート(180cmくらい)、
 瞳の色: ヘイゼル/グリーン
 髪の色: ダークブロンド
 特徴: 父ちゃん大好き、もちろんサミーも好き
 夢: 父ちゃんとサム、家族三人で仲良く悪魔退治をすること

サム(弟)
 身長: 6フィート4インチ(192cmくらい)
 瞳の色: ブルー/グリーン
 髪の色: ブラウン
 特徴: 兄ちゃん大好き
 夢: 兄ちゃんと思いっきりやりまくること

父ちゃん
 身長: 6フィート1インチ(183cmくらい)
 瞳の色: ヘイゼル/ブラウン
 髪の色: ダークブラウン
 特徴: 妻亡きいま、自分なりに息子たちは大事に思ってます
 夢: 妻を殺した悪魔を見つけて殺すこと

では、ここから、X-Fileファンなら二倍、X-File slasherならまず三倍は楽しめるSupernaturalの鑑賞日記の始まりです。

1stシーズン第一話、行方のわからなくなった父ちゃんを探していよいよ兄弟二人の旅が始まります。
ここでX-Fileファンとして注目しなければならないのは、この第一話には、X-File初期のエピソードで欠かすことの出来ない役割を果たした Duane Barry 役の俳優さんが出ていることです。
スカリーことジリアン・アンダーソンの産休対応のため、スカリーが誘拐されるエピソードがひねり出されたというのは有名な話ですが、スカリー誘拐のエピソードのまさにサブタイトルともなっているのが Duane Barryその人。
そしてスカリーのいない穴を埋めるため登場したのは、そう!X-file登場人物きってのイケメン!アレックス・クライチェックです!
X-File Slasherなら誰でも一度は、スカリーがあのまま戻ってこなかったら…、クライチェックが悪の手先なんかじゃなく、単なるFBIのルーキーだったなら、と夢想したことがあるはずです。
背の高い、イケメン二人が超常現象に立ち向かう!
まだ時期尚早だったんでしょうね。スラッシュという文化はまだまだ日陰の時代でした。

でもこのSupernaturalでは、それがついに現実になったわけです。

つらい過去を共有し、ともに様々な危険を乗り越えながら成長してきた兄弟は普段は憎まれ口を叩きあいながらも、心の底ではお互いを何よりも大切に思っています。

第一話の名台詞
行方のわからなくなった父ちゃんを一緒に見つけに行こうというディーン(兄ちゃん)の申し出をそっけなく断るサム。その後、

Dean: "I can't do this alone." 「俺一人じゃやれない」

Sam: "Yes, you can." 「できるだろ」

Dean: "Yeah, well, I don't want to." 「うん、でも、一人でやりたくないんだもん」

サムが家を出て大学に行ったのは、悪霊退治にうんざりしたからでも、大学生になって普通の生活がしたいからでもなく、このまま家にいたら、大好きな兄ちゃんにとんでもないことをしてしまう、と気付いたからに他ならなかったのだ、と明らかになる一瞬です。
I don't want to. とディーンがうつむいて口を尖らせた瞬間、サムが家を出てからの2年間必死に堪えてきたものが一つのため息とともに瓦解したのが見て取れます。
それでも普通の大学生として過ごした2年間と超美人の彼女と同棲して、健全に発散してきた事実をもとにして、父ちゃんを見つけるまでの間だけ、再び兄ちゃんと二人でいても大丈夫だろう、とサムは自分を買いかぶっていたようでもありますが。
あんたの兄ちゃんに対する執着はそんな甘いもんじゃないぞ、サム!

今回はここまで。