第2話です!
森の中で正体不明の怪物に襲われる。
当然思い出すのは、X-Fileファンの中でも shipper (モルダー/スカリー派)系のエピソードとなるSeason 5 "Detour"でしょう。
可愛さ満点、元祖Puppy dog faceで、おやすみの歌を歌ってよ、と、ああもモルダーにせがまれては、「あたし歌はちょっと、…」とためらいながらスカリーも歌いださずにはいられませんでした。
森に響き渡る[Joy to the world] "Jeremiah was a bullfrog Was a good friend of mine... "。
えっ、Jeremiahが歌ってる?
おかげであの晩は怪物も近寄れなかったようです。
さて、本題。
Nightmare & Insomnia (悪夢と不眠症)
この二つこそX-File slasherには欠かせないキーワード。
少年時代に目の前で妹を連れ去られた経験を持つ(稀代のangst hero)モルダーは、その後の人生ずっとこの悪夢と不眠症を相棒に生きてきました。
「サマンサ(奇しくも愛称はサム)!」と叫んで目を覚ますモルダー。
深夜カウチに横になったまま、いつまでも古いSF またはホラー映画を見ているモルダー。
いったいこのキーワードを元に何千本のSlash storyが書かれてきたことか!
-僕は彼の腕の中で、この何十年かで初めて、夢も見ずに熟睡した…、というやつですね。
(注:大抵の場合、激しいセックスの後で。)
そしてこのSupernatural でその二つの重荷を背負わされたのは、もちろんサムです。
この第2話の序盤、悪夢にうなされて目を覚ましたサムに、兄ちゃんが思わぬ提案を。
Dean: "Wanna drive for a while?"
(少し運転してみるか?)
Sam: "Dean, your whole life, you never once ask me that."
(ディーン、今まで生きてきて、一度も運転させてくれたことなかったのに。)
Woman in whiteの回で、「(いくら可愛いサムでも)俺の車をおしゃかにしやがったら殺す」と断言していたディーンが!!
新たな年下攻めのツボ、「相手も自分の成長を認めてくれてる」です。
でも裏返せば、怖い夢を見て半べそで目を覚ますと、兄ちゃんが一度も貸してくれなかったおもちゃを貸してくれて、「もう怖くないよ」と頭をなでてくれたようなもので。
サムは明らかに今回のディーンの申し出を後者に取ったようです。
Sam: "Look, man. You're worried about me. I get it. And thank you, but I'm perfectly okay."
(なあ、心配してくれてるんだよな。それはわかってるし、ありがたいと思ってる。 でも俺は完璧に大丈夫だから。)
そう言って、サムはこの場ではおもちゃを借りることをかたくなに拒否。
ここで少し脱線。
One-night stand(行きずり、一夜限りの相手)にはイケイケのセクシー系を御所望のディーンですが、彼が本当に惹かれるのは、しっかりしてて、頭がよく、気持ちがいいくらい自己主張のできる、家族思いの女の子みたいです。(とはいえ、本命のタイプと自分が付き合うという意識はないらしく、弟の嫁にいい、くらいの感触でいるみたいに見えます)
この第2話にでてくる Haleyちゃんは、あきらかにディーンのストライクゾーンに入ってきてます。
サムは、ディーンが食いつくイケイケ娘にも、しっかり娘にも平等にムカつきますが、このエピソード中、並んで吊るされているディーンとHaleyを見つけた時、レディーファーストの文化圏で高等教育を受けたはずのサムは、Haleyに見向きもせず、ディーンだけを助けおろしています。
ほんっと、あからさまなんだから。
そりゃあ、お礼のキスもディーンだけ、ということになりますよね。
なんとか生きたまま兄トミーを見つけたHaleyを見送ったディーンは里心がついたのか、寂しそうな顔で、
Dean: "Sam, you know we're gonna find Dad, right?"
(サム、俺たちだって父ちゃん見つけるよな?)
Sam: "Yeah, I know. But in the meantime... I'm driving."
(ああ、そうだな。でもそれまでは…、俺が運転する。)
キーを投げるディーン。運転席に乗り込むサムと助手席に乗り込むディーン。
うまく冒頭とつながりましたねー。
BribeでもTreatでもなく、サムに運転を任せるディーンは、ちゃんとサムの成長を認めているのです。
次回は、第3話。
2007年1月9日火曜日
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