2007年1月27日土曜日

X-File slasher の見たSupernatural その10

最近、これを一日一回目にしないと体調が悪くなるほど、理屈抜き、ただ、ただ、超!可愛い二人を見つけました。色んなところで見たことのある映像ばかりではありますが、ピンポイントにツボを突かれます。

http://www.youtube.com/watch?v=B5bEbRQbg_U

まさに「腐女子心は世界共通」なんですね…。

さて、第6話です。

藤葉は、X-Fileを捨てた、なんて思っている人いないでしょうね?
確かに、J&Jのインタビュー映像とDark Angel のジェンセンのあまりの可愛さに一瞬我を忘れた感があるのは否めませんが…。

Shape-shifter!といえば、もちろん Alien bounty hunter です。
シリーズ全編に渡ってモルダーを苦しめ続ける、あの、ごっついエイリアンです。
ですが、むしろ今回は4thシーズンの「Small Potatoes」(これもshipper [モルダー/スカリー推奨派]エピソード!これだけスラッシュ心をくすぐるストーリー設定を前面に押し出していながら、そういえばX-Fileにこんな感じの…と思い出すのがみんなshipperエピソードって、何か意図があるのかしら…)に出てくる、ちょっと憎めないShape-shifterに近いような気がします。
Shape-shifterの影響で、モルダーとスカリーの二人は、「そこだけは避けて通ってきたのに!」というエリアに(とっても微笑ましい感じで)ちょっとだけ足を踏み入れてしまっていましたよね。
このSupernatural第6話では、Shape-shifterが触媒になって、ディーンとサムも二人の間で触れないようにしてきた部分がちょっと暴露されてしまいます。

更に、モルダーは”おとぼけShape-shifter”から「Damn, good looking man」と言われていましたが、ディーンがこちらのShape-shifterからなんと言われたかは、この後のお楽しみ。

完全に余談ですが、「Small Potatoes」には、X-File Slasherの心をくすぐる可愛い(?)シーンもあります。私の大好きなスキナー副長官は、スカリーとShape-shifterが変身したモルダーを副長官室に呼び出し、いつものように報告書のチェックを行います。

Skinner: "Which one of you wrote this?"
   (これを書いたのはどっちだね?)
Mulder: "I did, Sir."
   (僕です、サー)
Skinner: "You spelled 'Federal Bureau of Investigation' wrong."
   (お前は、「連邦捜査局」の綴りを間違えているぞ)
Mulder: "It's a typo."
   (単なるタイプミスですよ)
Skinner: "Twice."
   (二度も、だ)

表面だけモルダーに似せても、副長官はちゃんと異変を感じ取っているのです。すっかり騙されて、ニセモルダーとワインを酌み交わした上、少女時代の恥ずかしい秘密まで暴露してしまったスカリーとは大違い、ということ。
これこそがTrue Love。
サムもちゃ~んと、ニセディーンを見破っていましたよね。
「左手で鍵を受け取った!さっき兄ちゃんは肩を痛くしたのに!」って。
そう、愛する人のどんな小さな変化も見逃さない、これこそがTrue Love。

さて、本題に入ります。
ちょっと衝撃的なオープニングが明けた後、兄ちゃんがせっかく今後の予定を話して聞かせてやっているのに、上の空のサムに向かって、

Dean: “Sam wears women’s underwear.”
  (サムは女の下着をはいてる)
Sam: “I’m been listening, I’m just busy.”
  (聞いてるよ。ただちょっと手が離せないだけだ)

サムがスタンフォードの友達とまだ連絡を取り合っていると知ったディーンとサムの間でちょっとした口げんかが始まります。

Sam: “So, what am I supposed to do? Just cut everybody out of my life?”
  (じゃ、どうしろっていうんだよ?誰も彼もと縁を切れって?)

ま、そうかな、と頷くディーンに。

Sam: “You’re serious?”
  (マジで言ってんの?)
Dean: “Look, it sucks, but a job like this, you can’t get close to people.”
  (なあ、そりゃ最低って感じだけどな、こんな仕事ってのは、他人と親密にはなれないもんなんだ)

さらにディーンの忠告も聞かず、事件に巻き込まれた友達のお兄さんを助けに、セントルイスまで行くと言い出したサム。

Dean: “St. Louis is 400 miles behind us, Sam.”
  (セントルイスってのは、こっから400マイルも戻んなきゃなんないんだぞ、サム)

しかし、サムの「兄ちゃん、行こ?」の顔に負け、アクセルべた踏みで、Uターンし、走り去るImpala。それをバックに大写しになる「Drive Safe, America!」の看板。

さくさく行きましょう。
今回あまりの重要台詞満載で、ストーリーはさておき、二人の関係に焦点を当てていくしかありません。(えっ?それはいつものことでしたっけ?)

でもその前に、サムが出した、ニセディーンを見破るためのトリッククエスチョン。

Sam: “Hey, didn’t Dad once face a shapeshifter in San Antonio?”
  (なあ、父ちゃんって、サンアントニオでシェイプシフターと遭遇したことあったんじゃなかったっけ?)
Dean(‘s double): “No, it was Austin.”
  (いや、あれはオースティンだった)

サンアントニオ!先日のJ&Jインタビュー記事でも出てきたとおり、サムことジャレッドの出身地は、サンアントニオです。
X-Fileエピソード中にも数え切れないほど出てきたこうしたお遊び(3rdシーズンに出てきて、エピソードの副題にもなった船の名前“Piper Maru”のPiperは2ndシーズン中ジリアン(スカリー)が出産した娘の名前、だとか)が、しっかり受け継がれていますね。

とはいえ、冒頭でも触れたとおり、見事にニセディーンを看破したサムですが、おかげで反撃にあって捕まってしまいます。
化けた人間の記憶をダウンロードできるらしいこのShapeshifterは、自分の巣に連れ帰ったサムに、サムに隠していたディーンの心を広げて見せます。

Dean’s double: “He sure got issues with you. You got to go to college. He had to stay home. I mean, I had to stay home. With Dad. You don’t think I had dreams of my own? But Dad needed me. Where the hell were you?”
  (お前の兄ちゃんはお前にかなり言いたいことがあるぜ。お前は大学へ出て行った。お前の兄ちゃんは家に残んなきゃならなかった。ま、俺が、残んなきゃなんなかった、か。父ちゃんとな。俺には自分の夢がなかったとでも思うか?でも父ちゃんは俺を必要としてて。そんなときお前はいったいどこにいた?)

Sam: “Where…is my brother?”
  (俺の兄ちゃんは…どこだ?)

Dean’s double: “I’m your brother. See, deep down, I’m just jealous. You got friends. You could have a life. Me? I know I’m a freak. And sooner or later, everybody’s gonna leave me.”
  (俺がお前の兄ちゃんだ。なあ、心の底じゃ、俺はただ嫉妬してる。お前には友達ができて、お前には人生ってもんがあった。俺は?俺が変人だってことはわかってる。そして、遅かれ早かれ、皆俺を置いていっちまう)

Sam: “What are you talking about?”
  (なんのことを言ってるんだ?)

Dean’s double: “You left. Hell, I did everything Dad asked me to, and he ditched me too. No explanation, nothing. Just. (a blow)…Left me with your sorry ass.”
  (お前は出て行った。ったく、俺は父ちゃんに言われたことはなんでもやった、その挙句、父ちゃんも俺を置き去りにして行っちまった。説明も、何にもなしに。ただ(ふっ)…お前だけを残してな)

サムに対するディーンの気持ち、きっとこれは視聴者みんながうすうす気付いていたものです。
スタンフォードのサムのところに迎えに来たディーンは、あの時、どれほどせっぱつまった気持ちだったのでしょう。
サムに冷たく「俺はもう悪魔狩りなんてやる気はないよ」と突っぱねられても、「I can’t do this alone…. I don’t want to.」と懇願してみせたほど。
うっ、涙が出そうです。サム!ジャレッドでもいいから、ディーン(ジェンセン)をもっと大事にしてよ!
でも、ディーンの父ちゃんに対する気持ち、これについては、実はまだ判断しかねています。シーズンの後のほうで出てくる、子供時代のエピソードを加えても、まだまだ説明が足りない気がして…。
ま、とにかく父ちゃん大好き、単なるファザコンということにしておけば、丸く収まるのかな。下手に掘り下げようとすると、molestとかabuseとか怖い単語が浮かんできて、背筋が寒くなってそれ以上考えられなくなります。
熊男に悪人なし!藤葉の座右の銘に、間違いがあるはずありません。
父ちゃんは、単なる究極のControl freakで、妻を殺した悪魔を退治することにやっきになっている男にすぎなくて、ディーンはそんな父ちゃんが大好きだっていうだけ。

その後、下水の巣にひとり残されたサムが、なんとか縄を解こうと身をよじっていると、背後から咳き込む音が。

Dean: “That better be you, Sam, and not that freak of nature.”
  (お前だろうな、サム、あの化けもんじゃなくて)

ディーンの声を聞いてサムのなんと嬉しそうなこと!

Sam: “Yeah, It’s me. He went to Rebecca’s, looking like you.”
  (ああ、俺だよ。ヤツはレベッカのところに行った、兄ちゃんそっくりの姿で)

Dean: “Well, he’s not stupid. He picked the handsome one.”
  (てことは、ヤツも間抜けじゃないな。ハンサムな方を選んだんだ)

そしてレベッカの所に向かう二人ですが、途中で別れ別れになってしまいます。
レベッカの姿で待ち受けていたShapeshifterは再びサムを襲い、しかし驚いたことにサムが意識を取り戻したときには、なんとまたディーンの姿に戻っていました!
よっぽどディーンが気に入ったんだなー、と思っていると、まさにその通り。

Dean’s double: “I must say, I will be sorry to lose this skin. Your brother’s got a lot of good qualities. You should appreciate him more than you do.
   (本当のところ、この皮を脱ぐのはもったいないぜ。お前の兄ちゃんはかなりの上玉だ。お前はもっと兄ちゃんの価値を評価したほうがいいぞ)

最後のフレーズ、DVDの日本語字幕では、「もっと感謝しろ」となっています。
Appreciateは、確かに「感謝する」という意味もあるけど、兄ちゃんが上玉だからってサムに感謝しろって…、どういうことよ?あたしにこれ以上、一体どんな妄想させようっていうのさ!
なまじ、前回の妄想日記で、ディーンに手を出していい、っていう許可が出た?なんて書いてるし、「えっ?ほんとに許可出てたの?サム、ディーンをいただいたの?そりゃあ、感謝しなきゃ!よかったねぇ!」なんて、一瞬有頂天になりかけ…、いやいや、いくらなんでもそんなはずないって、落ち着いて考えてみれば…、まったくもって、ぬか喜びとはまさにこのこと!!
シリーズものを大急ぎで翻訳してるとこんなこともあるんですねー。
この先なにか辛いことがあったら、「だって、プロの翻訳家がそう訳しているのだから、逆らわず、そう信じよう!Shapeshifterは、ディーンから、サムがディーンをおいしくいただいた場面をダウンロードしたんだって」そう自分に言い聞かせながら、この場面を見返すことにしようと思います。

というわけで、兄弟は今回も事件を解決し、街を出て行きます。

Dean: “Sorry, man.”
  (わるかったな)
Sam: “About what?”
  (なにが?)
Dean: “I really wish things could be different. I with you could just be Joe College.”
  (俺はほんとに違う風にできればよかったと思ってるんだ。お前も大学生のままでいられたらよかったって)
Sam: “Yeah, it’s okay. You know, truth is, even at Stanford, deep down, I never really fit in.”
  (ああ、いいんだ。だって、本当いって、スタンフォードでも俺は心底では、本当にはなじめなかった)
Dean: “Well, that’s because you’re a freak.”
  (まあ、お前は変人だからな)
Sam: “Yeah, thanks.”
  (ああ、ありがと)
Dean: “Well, I’m a freak too. I’m right there with you all the way.”
  (で、俺も変人だ。俺はどこまででもお前と一緒だ)
Sam: “Yeah, I know you are.”
  (ああ、わかってる)

最後の最後、自分の葬式に出られなくて残念なんて言ってたディーンだけど…。
世間的に公式に死んだことになっちゃって、なんか問題ないの?サムも別に気にしている様子もないし、ID偽造が生活の一部になってる一家だから…、特別問題ないのかな?

次回は、第7話。

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