2010年6月30日水曜日

あれやこれや

『映画』


嫌気がさす前に、エピソードのおさらいを少しでも進めないと…、と思い続けながら、

『Iron Man』を観てしまったことで、どうしても

『The Wrestler』

が観たくなってしまって、観ちゃいました。

切ない映画でした!切ない!本当に切ないけれども、なにかしみじみと

ミッキー・ローク演じる、盛りをとうにすぎた老いぼれレスラー

Randy “The Ram” Robinson

に感情移入してしまう、いい映画でした。

仲間のレスラーや試合会場を訪れるファンたちからあんなにも愛されていて、本人にとってもリングの上だけが『生きてる!』という実感が持てる唯一の場所だからこそ、全身ボロボロでも、髪をブロンドに染め、日焼けサロンで身体を焼いて、無理やりにでも身体を造ってリングに上がり続けるのですよね。

近所の子供たちや、馴染みストリッパーのお姉さん、そして(リングの外での職場である)スーパーのお惣菜コーナーのお客さんとのやりとりを見ると、いかつい外見にも関わらず、まさに気は優しくて力持ちなRandy の人となりもよく伺えて、ほのぼのとした気持ちにすらさせられるっていうのに、

なのに!

人生の全てをリングの上で輝き続けることに捧げてきたからこそ、リングの外では何もかもうまくいかないダメ人間としてしか存在できないというのが、本当に切ないところです。

あのラストは、ああするしかないのか…、鑑賞後、しばらくあれこれと考えさせられましたが、

ああするしかないのでしょうね。





そしてうっかり(前回の日記でちらっと思い出してしまったもので)

『ブロークバック・マウンテン』で知られるアン・リー監督によるってことで、

日本でもすぐに、ひょっとしたら全国一斉とかで、公開になるんじゃないかとじりじりじりじりしばらく待ち続けたものの、一向に公開になる気配のないJDMの出演映画

『Taking Woodstock』

も観てしまいました。

上の『The Wrestler』に続いて、こちらも予想とかなり違う映画でした!

当初、一体どこで拾い読みした情報だったのか…(またあたしの妄想…?!)、JDMは、結婚して幸せな家庭を持ちつつも「クローゼットに隠れたゲイ」という役で、主人公の青年とMake outするシーンもある、と聞いていたので、ずーっと、ひたすらそのシーンが出てくるのを心待ちにしていたのですが、

うーん、撮影の段階…、編集の段階…で?そんな設定はすっかり削除されてしまうことになってしまったのか、戦争のトラウマを抱える弟に手を焼く、世間体を気にする常識人の頭の固いお兄ちゃんということになっちゃっていました。
(それでも素敵だったけど…)

それよりも!『Wolverine』の悪いお兄ちゃんビクターを演じたリーブ・シュレイバーが!

現在では本来の自分に正直になって女装して暮らすことにしている、朝鮮戦争にも行った元海兵隊員という役どころを見事に演じ切っていたのに驚愕しました。

この映画で一番心に残ったのは、リーブ・シュレイバー演じる Vilma かも。

マジでとんでもなくごつくてでっかいオネエさんながら、とても魅力的でちゃんと女っぽく見えてくるのが不思議です。
(ブロンドのロン毛のごついおじさんっていう定義は…、Wrestlerのミッキー・ロークと同じなんだけど…)

『Taking Woodstock』のRatingは、18禁ということになっていますが、

(アン・リー監督ということで私が期待したような)主人公エリオットとJDMとの激しいMake out session が理由で18禁なのではなく、

むやみやたらに裸族が出現する & エリオットのトリップシーンなんかのためなのだとすると、

伝説のライブ、ウッドストックの生きた現場の空気を伝えるドキュメンタリー的な要素としては、なかなかの出来になっている部分はあるという話だけれども、

(たとえそっくりさんでも)ライブのシーンがあるわけでもなく、一説にはこの映画、なんとコメディーと位置づけられているということもあって、

日本での公開は、今後実現するにしても、本当に小さな都内の映画館とかでの単館上映がせいぜい…というところなのかもしれませんね。



***



『海外ドラマ』

そして、6月20日からシーズン3が始まった

『Leverage』

なぜか、この2週間にわたり、毎週2話ずつ放送になっていて、27日の放送分で早くも4話ものエピソードが放送されてしまいました!

現地アメリカの女子もどこかで 『どうしてこんなもったいない放送の仕方するの?』 と呟いていましたが、本当にどうして?!

長台詞&複雑な詐欺の手口で、ただでさえストーリーを追いかけていくのが大変だっていうのに、

2週間で4話だなんて(次回の放送からは、1話ずつに戻るようですけど)

私の Supernatural のおさらいを妨害しようとしているとしか思えない…。



***



『読書』


Jonathan Kellerman の『True Ditectives』

やーっと読み終わりました。

Moe君とAaronの白黒兄弟の距離は、今回の事件を境に、ちょこっとだけ近づいたような気もするけど、まだまだでもあり、

でもこの二人を主演に新たなシリーズを?というには、ちょっと弱いかなーという感じも、

でも女刑事ペトラのシリーズも一冊では終わっていないので、様子によっては、まだ続いていくのかもしれません。

Moe君は、Miloの部下でもあることだし、Alexシリーズの方に兄弟がカメオ出演するようになるのかもしれない。
(私がスルーしていただけで、もう既に出ていたのかも…、兄弟の台詞によく知ってる感じでアレックスの名前が出てきたりもしてたし…、前の本『Compulsion』かな?を読み直してみるべきだろうか)

ということで、知らないうちに2冊ペーパーバックが出ていたAlexシリーズの、まずは

『Bones』

を読み始めてしまいました。

とりあえずは、この本に、兄弟が出てくるかどうか、チェックしていってみたいと思います。



***



本日は、ちょこっとだけ、観た映画や読んだ本のことに触れた後、たとえ少しでもエピソードのおさらいに手をつけようと思ってPCを開いたのに…

ふと気づけば、6月も終わり?

Big Bangチャレンジに投稿されるお話も面白そうなものがどんどん溜まってきて、非常に誘惑されているのですけれども、

2万語から10万語以上なんていう大作に手をつけてしまうと、それこそ時間を奪われてしまう…

3日…、10日くらい、いや一ヶ月?好きなだけ家に引きこもって、のんびり好きなことだけしてていいよ、なんていう状況になってくれたりしないだろうか…。

うーん、大昔の夏休みの宿題を思い返してみても、それでもSPNのエピソードのおさらいは進まないのだろうな。

読書だ、ドラマ鑑賞だって、うつつを抜かし続けちゃって。

なんとか次回は、エピソード6のおさらいにほんのちょっとでも手をつけることにしたいと思います。

2010年6月24日木曜日

『Iron Man 2』

SPNシーズン5のおさらいも待っているのですが…。

なるべくあっさり、さらーっとを目標にやってきたはずが…、兄弟があまりに夫婦なため、結局長々と妄想解釈をするはめになってしまっていて、なかなか進みません。

エピソード6も、これがまた盛りだくさんな内容なので!

できるだけ省けるところを省きつつ…、可能な限り短めに、を目指して、怠け癖が出てきてしまう前に、なんとか早めに取り掛かりたいとは思っています。



***



『Iron Man 2』

本来は公開初日にでも観に行きたかったこの映画、やっと観てきました!

いやー、おもしろかったー。

それにしても、ロバート・ダウニー・Jrって本当にセクシーですよねー。

『Iron Man 2』は、通でコアなファンたちをリピーターにさせるための仕掛けが色々と仕掛けてあるらしいという話ですけれども、

私個人的には、ストーリーより、劇中に散りばめられたトリビアより、ただひたすら、もう申し分なくはじけた演技を全開でみせてくれるロバート・ダウニー・Jrを鑑賞できただけで満足という感じです。

なんなんでしょうか、この人の色気って。

私がこよなく愛するジェフリー・ディーン・モーガンと顔の系統が似てる…っていうのも、一因でしょ?と言われそうだけど、

私がロバート・ダウニー・Jrという俳優さんを初めて知ったのは、JDMの存在なんか微塵も知らなかった頃、(恥ずかしながら…)『アリー My love』というドラマで、

この人って小柄だし、アリーの中ではいかにも女ったらしな感じで、

本来(無骨な大男が大好きな)私が好きになるタイプではないのに、この人なーんかかっこいい…と思わされてしまって、なんか理不尽にどきどきしていたところへ、

このドラマの真っ最中にコカイン所持だったかで逮捕されちゃって、『え、ええ~っ??!!そんなー!』とおろおろしてるうちに降板することになっちゃって、

以来、私の中では、やっぱり私が惹かれるべき人ではないなーと、なんとなく敬遠すべき人なんだなーという印象が強かったのですけど、

確か『ゾディアック』で、

なんというか、こ、この人…すごい!

と、その演技力とセクシーさに打ちのめされて以来、

この人を素敵だと思う気持ちを素直に認める気持ちになったのだったかも…、とうろ覚えの記憶をさかのぼる限りでは…、そんな感じだったかも。

最近では、「アイアンマン」を皮切りに「トロピカルサンダー」だとか、「シャーロック・ホームズ」だとか、次々に惜しげもなく!という感じで、様々な役どころでメジャースクリーンに登場してくれて、

そういう感じで大幅に露出していいんですか?と、こちらがどぎまぎするくらいです。

それにしても「シャーロック…」では、なんて上手にイギリス英語を話すんだろう!と関心していたら、この人、子供時代をイギリスで過ごしてたんですね。

トロピカルサンダーでは完璧に黒人英語を操っていたらしい(こちらも一応見たものの、そこまでのアクセントは聞き分けられなかった…)ので、根本的に言葉の才能があるということなんでしょうけれども。

ロバート・ダウニー・Jrは、私にとって『ファンです!』とはっきり表明する気持ちにはなれないものの、視界に入ると反射的に「素敵…」と思わされてしまう、どうにも憎らしい俳優さんです。





そしてミッキー・ローク…。

今から20年以上も前、『ナインハーフ』なんていう映画に出ていた頃、日本でもセクシー俳優の名を欲しいままにしていた当時は(私も若かったせいか…)全く魅力を感じませんでしたが、

その後、山あり谷あり(というか、谷あり谷あり、だったようですね)の人生を乗り越えて、一皮も二皮も剥けたというか、(外見的には、その逆っぽくはなっていますけれども、それがまた私にとっては!)本当にぞくぞくするほどいい男になった気がします。

今になってやっと!この人を文句なしに『セクシー』だと思えます。

ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を獲得した

『レスラー』

という映画(の予告編…実はまだ未見なので)での、(ある意味私の大好物な感じへと…)変貌ぶりを目にして衝撃を受け、

この映画、絶対観たいーーー!!

と思っていたものの、どうしてもタイミングが合わず映画館での公開中は見に行けないままになってしまって、なんとなくもう観る機会はないかなーという感じになっていたのですけれども、

俄然、観たい!気持ちが復活しました。

近々絶対に観たいと思います。


***


でも…、私にとって、ロバート・ダウニー・Jrとミッキー・ロークの全く異なるセクシーさを両方とも兼ね備えているのが、

ジェフリー・ディーン・モーガンなのであって…、

JDMの出演映画がもっと日本で公開されるようになって欲しい…と思いつつ、

日本でまで名が知られるとなると、あまりに遠い存在になってしまう…、父ちゃんが兄弟のところに顔をだす可能性にもとどめを刺されてしまう、という寂しさもあり、うーむ、ジレンマです。

2010年6月20日日曜日

Supernatural S5 エピソード5おさらい③

『One Last... 』

Word count: 365 という本当に短い drabbleと呼ばれるこのお話についていた写真がしばらく頭から離れません。
(このお話が投稿されたのが6月9日だから、もう10日も?)

目を閉じて、Jensenの身体を抱くJaredの顔が、

そんなJaredの首に両腕を回してぎゅっと抱きついているJensenの後姿が、あまりにできすぎで!

これはきっと合成の Photoshop なのに違いない…と思ったら、

Jaredの結婚式の時に撮られた実際の写真なのだそうで!

このJ2っていう二人組…、

二人揃って既婚者になって(Jensenの式ってまだ?)、頭が腐敗したFangirls の妄想もさすがに大幅に下火にならざるを得ないか…と覚悟していたというのに、

通常、男性同士のハグって、片腕でバンバンッと背中を叩き合って気恥ずかしさをごまかしつつするもので、こんな風に、ぴったりしっくり抱き合うって、なんか人目に触れてはいけないものを見てしまったような気持ちが湧いてきてしまいます。

それにしてもJensen!あんなふうに両腕をJaredの首に回すって!
(しかも、きっとちょっと爪先立ちになってるはず…)

Jaredの耳元で、「本当におめでとう!」とかなんとか囁いているのかもしれませんけれども、

このJensenの背中、なんかもう、最高に感情が高まってる感じじゃないですか?

もう今にも泣いちゃう!みたいな。

そんなJensenの身長に合わせるように心持ち身体をかがめ、大きな手でJensenの背中を支えるJaredが、感極まったように目を閉じているっていうのがまたなんとも!

J2が二人揃って既婚者となっても、腐のつくFangirlsの妄想の火種は、まだまだ消えることはないようです。








Supernaturalシーズン5エピソード5のおさらいも残すところあとわずか!
ここまで随分長くかかってしまいましたが、なるべく簡単にさらーっと振り返って、なんとか今回ですっきりと終わりにしたいと思います。






大したことを書くつもりはありませんけれども、日本ではまだ放送されていないSupernaturalシーズン5のネタバレが出てくる可能性がありますので、シーズン5が日本で放送される、もしくはDVDが発売されるまでネタバレは絶対に封印することにしているという方は以下の閲覧ご注意ください。








泣きじゃくる女の子たちの証言によれば、友達をさらって目の前で消えてしまったのは、なんとパリス・ヒルトン。

パリスはまだ死んでない、ってことは、お化けじゃないんだってことで、突然パリスが殺人鬼になって女の子をさらったということでないなら、兄弟は今回の連続殺人事件の調査で何かを見逃してるってこと。

サムが死体安置所に忍び込んで、もう一度じっくり被害者の死体を調べてみると、死因となった車の事故や頭の怪我なんかじゃ説明できないくらい血液が減っていて、しかも死体の体内には、

もう30年も前に伐採されてしまって今は現存していないバルカン半島の森に生えていた植物の種子が埋め込まれていたことを発見。

そしてその植物が生えていた森を守っていたのは、Leshiiという Pagan God で、自らを崇拝する人々の血をもらっては、崇拝者のおなかに種子を埋め込んでいたというのです。

退治するには、鉄の斧で頭をちょん切ればいいとのこと。

女の子の生け贄候補をさらって消えたパリスの足跡を追って、再び蝋人形館を訪れた兄弟は、まだかろうじて息のある女の子を見つけたものの、
まあお約束というか…突如現れたパリスにあっけなく気絶させられて(でもあのピンヒールでDeanの可愛い顔を踏んづけるのは…思わず「やめてー!」と声を上げたくなりますよね)二人揃って木に縛り付けられてしまいます。

意識を取り戻した兄弟に、パリスの姿を借りた『Leshii』が説明してくれたところによると、

以前は笑顔さえ浮かべて生け贄たちが次から次へと身を捧げてくれていたというのに、バルカンの森が伐採されてしまった後、怯え、空腹を抱えながら(キリスト教徒たちが信奉する唯一神に乗っ取られてしまったような)世界を彷徨っていたのだけれども、

Winchester兄弟が Apocalypseを起こしてくれたおかげで生じた混乱に乗じて、これからはもう我慢なんかせず好きなだけ美味しいものを食べちゃうことに決め、

そんな時、うってつけなことに新旧の有名人を慕って大勢の崇拝者が集まってくるこの蝋人形館を見つけ、遺品に触ることでその有名人に変身しては、ファンたちを片っ端から美味しくいただき始めたというのが真相だったとのこと。

犠牲者たちは、『Leshii』の崇拝者ではないものの、それでもその骨に美味しいお肉がついていることには違いないしね。

とはいえ、


Dean: You can't eat me. See, I'm not a Paris Hilton BFF. I've never even seen "House of Wax."
  俺を食べることはできないぜ。だって、俺はパリス・ヒルトンのBFF(以前のSlash辞書で触れましたが、Best Friends Foreverの省略形)じゃないし。(某Jared Pさんが出演していた)『House of Wax』(邦題:蝋人形の館)すら見たことないんだからな。


ここで、もちろん『むむっ』という顔つきのSam Winchesterこと、Jared Padaleckiさんの顔が大写しになります。

それぞれが主演した『13日の金曜日』および『マイ・ブラッディ・バレンタイン』をどちらも二人連れ立って(ああ、まあ、彼女も同伴だったらしいけれども…)映画館へと観に行っているJ2なので、きっとJensenは『House of Wax』を観ているのでしょうけどね。
でも私自身は、Jaredが可哀想すぎて、もう二度とあの映画は観られないと思う…。


Hilton: No. But I can totally read your mind, dean. I know who your hero is. Your Daddy. Am I right? And this belonged to him. Didn't it? Poor little Dean. All you ever wanted was to be loved by your idol. One distant father figure, coming right up!
  ええ、違うわよね。でもあなたの頭の中は完全にお見通し。あなたにとってのヒーローが誰なのか知ってるのよ。あなたのパパよね。そうでしょ?で、この斧はあなたのパパのもの。違う?可哀想なおちびのディーンちゃん。あなたがひたすら望み続けてきたのは、あなたが崇拝するパパから愛されることだったのよね。よそよそしい父親像をおひとつ、すぐにお届けしまーす!





父ちゃんのことをこれほどまでに愛しているディーンに、あらゆる悪魔、モンスター、ひいてはPagan Godからまで、決まってぶつけられるのは、父ちゃんはディーンを愛していなかったという台詞。

クリプキがとにかく大好きで、ことあるごとに引っ張り出してくるこの設定については、

かつて、その父ちゃんことJohn Winchesterを演じていたJeffery Dean Morganも猛然と反論していたし、

私自身もこの日記の中で幾度となく、「そんなことない!」と主張してきたことですが、

父ちゃんは、ママにそっくりで、ママ亡き後は、妻、兼、母親的立場でずっと家族をまとめ続けてきたディーンを下手な理屈なんか遥かに越えるレベルで愛していたのです。

その愛情の深さは、

ディーンの命を救うため、何のためらいもなく自らの命と大事なコルト(←最初はこっちだけで取引しようとしてたんだけど)を悪魔に売り渡すほどだし、

そしてその後地上時間に換算すれば何百年(父ちゃんが地獄にいたのって一年くらいだっけ?ディーンの40日が40年なら、一年は300年以上ってことに)にも亘って、地獄での人知を超える恐ろしい拷問に耐え続けたほど。

ひょっとしたら赤ちゃんの時、身体の中にやばい血が紛れ込んだかもしれないという疑いのあった次男坊については、「もしやばいことになりそうだったら、殺していいからな」なんて言ってたくらいなのによ?!

ここまで延々としつこく、この「父ちゃんに愛されないディーン」という理屈をひっぱってこられると、ホント、いつかJDM本人を登場させて、

「誰がなんと言おうと、俺はお前を愛してるぞ」

とディーンを思いっきり抱きしめてもらう以外に、もう決着のつけようがないんじゃないかと思うんだけど。





絶対にありえない、

わかってる、

いくらなんでもJDMがゲストで呼ばれてるなら、事前に情報が入るはずだもの…

と重々承知しつつも、本当に一瞬だけ 「父ちゃん?出てくるの?」 と淡い期待を胸に抱いてしまった私を鼻で笑うかのように、

(非力そうなパリスの姿で縛りあげたせいなのか)まずはディーンの縄がはずれてしまい、ディーンの大好きな「父ちゃん」の姿に変身しようとする『Leshii』の企みは、またこれがなんともあっけなく阻止されてしまいます。

とはいえ、そんなディーンも反撃に転じたパリスにタコ殴りにされてしまい、やばい!となったところで、続いてサムの縄がはずれて、サムはもちろんメッタメタに殴られているディーンもそっちのけで、わき目も振らずに斧に飛びつきます。


サムとしたら、現在やっとディーンとの夫婦仲を修復し始める道を手探りし始めたところで、

なのにディーンはいまだに父ちゃんの妻だった頃の感覚、サムのことを赤ちゃん扱いする気持ちが抜けてなくて、そのことで、またもや夫婦関係に新たなヒビが入りそうだっていうのに、

たとえ偽者でも、今の今、父ちゃんなんかに目の前に現れられたら、ディーンはまた今後何年も自分のことを対等な存在=夫としてなんか見てくれなくなってしまう!

(もちろん上記は、あくまで私の妄想解釈にすぎませんけれども…)

ということで、

サムが必要以上に思い切りよく何度も振り下ろした斧によって、パリスの姿を借りた『Leshii』は首をちょん切られ、退治されてしまうのでした。



***



事件も一件落着し、Impalaに荷物を積み込む兄弟。

父ちゃんの名前を聞いて、反射的に心が揺れ動いてしまった我が身を自覚してか、ディーンがふいに口を開きます。


いい加減、胸焼けされている方もいるかもしれませんが、以下の兄弟のやりとりについては、一応いつもの通り、夫婦の会話として日本語をつけていきますのでご注意願います。



Dean: Hey, listen, I was thinking about what you said yesterday - About me keeping too tight of a leash on you. Well, maybe you're right. I mean, look, I'm not exactly Mr. Innocent. In this whole mess, either. you know, I did break the first seal.
  ねえ、聞いて、昨日あなたが言ったことについて考えてみたの-私があなたの手綱をきつく持ちすぎてるって。あなたの言うとおりかもしれないわ。つまり、ねえ、私だって全くの無実だってわけじゃないのよね。(世界の終わりなんていう)このごたごたについてだって。そうでしょ、最初の封印を破ったのは私なんだから。

Sam: You didn't know.
  おまえは知らなかったんだ。

Dean: Yeah, well, neither did you. I'm not saying demon blood was a great way to go, but you did kill Lilith.
  ええ、でも、あなただって知らなかった。悪魔の血を利用しようとしたことがいい手だったなんて言うつもりはないわよ。でもあなたはリリスを殺したじゃない。

Sam: And start the apocalypse.
  で、世界の終わりのきっかけを開いた。

Dean: Which neither of us saw coming. I mean, who would've thought killing Lilith would've been a bad thing? Point is, I was so worried about watching your every move that I didn't see what it was actually doing to you. So, for that, I'm sorry.
  それって私たち二人とも予期しなかったことだった。つまり、リリスを殺すのが悪いことだなんて誰が思う?私が言いたいのは、私、とにかく心配で、あなたのあらゆる行動をつい監視しちゃってたんだけど、それがあなたにどんな思いをさせることになるかってことに気づかなかったの。だから、そのことについては、ごめんなさい。

Sam: Thanks.
  (理解してくれて)ありがとう。

Dean: So, where do we go from here?
  さ、これからどこへ行く?

Sam: The way I see it, we got one shot at surviving this.
  俺が思うに、今回のことを生き延びるのに、一つだけ手があると思うんだ。

Dean: What's that?
  それってなに?

Sam: Maybe I am on deck for the devil. Maybe the same with you and Michael. Maybe there's no changing that.
  俺は今にもルシファに乗っ取られそうなのかもしれなくて、お前とミカエルの関係にも同じことが言えるのかもしれない。それは変えようのないことなのかもしれない。

Dean: Well, that's encouraging.
  まあ、それって元気付けられる言葉ね。

Sam: But we can stop wringing our hands over it. We got to just grab on to whatever's in front of us, kick its ass, and go down fighting.
  でも俺たち、そんな事実についてただ手をこまねいているのをやめることはできる。俺たちの目の前のものをがっちり捕まえて、尻を蹴っ飛ばしてやるんだ。戦い続けるんだ。

Dean: I can get on board with that.
  それなら一緒にやれそう。

Sam: Okay. But we're gonna have to do it on the same level.
  ああ、でもやるなら俺たち同等でなきゃ駄目だ。



決意を込めたサムのすっかり大人びた顔を、少し首を傾げて見上げ、ディーンは小さくうなづきます。





実は、このシーズン5エピソード5のおさらいにあたって、過去のシーズンのエピソードをいくつか見返す機会を持ったのですが、ジャレッド、この5年間で本当に見違えるくらいに成長しましたよねー!

なんていう事実をしみじみと噛み締めていたら…、とあるFangirlの日記のコメント欄で、つい最近、以下のような書き込みを見つけました。

Jared was talking about how different he looks from when he started on SPN and something about not having fully grown when he was 22 and not recognizing himself...
ジャレッドは、SPNがスタートした頃と比べて、自分の見た目がどんなに変わったかってことについて、そして、彼は22歳の時にはまだ完全に成長しきってなかったのに、彼自身はそれに気づいてなかったんだ、みたいなことを語ってたのよ。


一体どんな場面で語られた言葉なのかは書いてなかったのですけれども、ジャレッド自身、この5年間の間に変わったなー、大人になったなー、という実感を持っているってことなんですね。





Dean: You got it. What do you say we get the hell out of here?
  わかったわ。 もうこんなところおさらばしない?

Sam: Hell yeah.
  そうしよう。


そして、それぞれいつもの通り、Deanは運転席にSamは助手席に向かって歩き出そうとするものの、Deanはふと立ち止まります。


Dean: Hey. You want to drive?
  ねえ。運転したい?

Sam: You sure?
  本気で言ってるのか?

Dean: Yeah. I could, uh -I could use a nap.
  ええ、私、あー、(お肌のためにも)昼寝したいしね



差し出されたサムの大きな手にぽんっとImpalaのキーを乗せて、助手席側に乗り込むディーン。

このシーン!

兄弟が父ちゃんを探す旅に出たばかりの頃、シーズン1の第2話 『Wendigo』 の回を彷彿とさせてくれます。

シーズン1の頃、サムは、行方不明のくせに美人の兄ちゃんの心を独り占めしつづける父ちゃんのことをもう目の仇と言ってもいいくらいにライバル視し、

兄ちゃんが愛着を込めてサムの子供の頃の愛称 「サミー」 と呼ぶことにすら反発して、

ことあるごとに 「子ども扱いするな!」 「俺を一人前の大人だと認めろ!」 と全身で主張し続けていました。

そんな中、兄ちゃんがImpalaの運転を任せるというのは、まさに兄ちゃんがサムを一人前の男だと認めた証だったわけですよね。

ちょっと目を話したすきに、悪魔娘と駆け落ちした挙句、悪魔の血におぼれたりしていたサムを心配するあまり、ついつい母親モードが Kick-in していた兄ちゃんではありますが、

内心はもうすっかり、サムのことを一人前の男であると認めているのです。

Winchester夫妻、夫婦関係修復に向けた第一段階はひとまずクリア、ということになるでしょうか?


***


今回のエピソードには、いつもの冒頭の『Then』、『Now』に対峙するように、『Soon』というこの後数話分のエピソードをダイジェストにした予告編がくっついていて、期待感を大変呷ってくれたものでした。

ということで、この後ぞくぞくと楽しいエピソードが目白押しになっていくことになるのですが、

まずは、次回の第6話 『Believe the children are our future』 では、Winchester夫妻、夫婦関係修復の第2段階として、

『子はかすがい』作戦?ということで養子をもらうことを検討することに。(ちがうか?)

なるべく早く、次のエピソードのおさらいに入りたいとは思っているのですけれども、紙の読書に、Big Bangチャレンジに、ゆっくりと日記を書こうという時間を一瞬で吸い取ろうと手ぐすねを引いて待ち構えている輩が山積していて、どうなることか…。

明日(時差があるから日本では明後日の月曜日)の日曜には、『Leverage』シーズン3が始まってしまうし…。

それにしても!おさらいはやっと5話目が終了したところ、まだまだ先は長いけれども、でもなんとかくじけずにSPNシーズン5のおさらいを続けていければと思います。

2010年6月19日土曜日

Supernatural Season 6 Spoilers

エピソードのおさらいの続きを…と思ってPCを開いたら

SPNのシーズン6の情報が二つ飛び込んで来てました。

二つ目の情報は、私個人的にどうしても無視できないものなので、覚書にちょこっと書き出しておきたいと思います。

以下、シーズン6のストーリー上のネタバレではないものの、

『新しいシーズンは完全にまっさらな状態で鑑賞したいの!』

という決意をお持ちの方はご注意ください。


なるべく本日中に、エピソード5のおさらいを終わりにするつもり…、なのですけど、Big Bangで、どんどん面白そうなお話投稿されはじめちゃってて…。




***




-According to Examiner, Jensen Ackles will be directing an episode of the show's sixth season. There have been rumors for a while that we was going to direct, and it looks like season 6 will finally be his time to step behind the camera on Supernatural.

シーズン6では、ジェンセンが監督するエピソードが放送になるかも、とのことで…。

ジェンセンといえば、シーズン1の頃から撮影用の機材なんかに興味津々でしたよね。
ジェンセンを見ていると、時に、生まれ持った美貌をもてあましているというか、周囲が彼の美貌ばかりに食いついてその容姿ばかりを誉めそやすことに内心居心地の悪さを感じているようにも見えて、

ひょっとしてカメラのレンズの対象ではなく、カメラを覗く側の立場になることによって、肩の力が抜けるというか、楽に息ができるようになったりするのかもしれないとも思えたりもします。

X-Filesでも、モルダーことデイヴィッド・ドゥカヴニーや、スカリーことジリアン・アンダーソンが監督したエピソードがいくつかありました。

私個人的には、ジリアンの監督作品は、確か脚本もジリアンだったのではなかったと思うのですが、哲学的すぎてちょっと理解が難しいという印象でした。
人によっては、それゆえに神秘的で美しい作品に仕上がっていたというかもしれないけれども…、厳しい見方をすれば、自分の表現したい世界を突き詰めすぎた結果、独りよがりになっていた、なんていう風に評価されかねない面もあると思うのです。

長く続いている人気ドラマを先頭でひっぱってきた人気主演俳優さんがそのドラマの監督をするなんていう場合、
周囲のスタッフが誰も建設的な意見を言えないような状況が生まれてしまうこともあるのかも…なんて思ったりしたというのも、私の正直な感想です。

ジェンセンが監督をするというエピソード、脚本は誰が書くのか、シリアスなのか、コメディなのか、まだ何も分かりませんけれども、
今は亡きキムを含め、この5年、Supernaturalの撮影現場に並み居る素晴らしい先生たちの最高のテクニックを目の当たりにしてきたジェンセンなので、ぜひとも視野狭窄に陥って独りよがりの美学を追求したりするようなはめになることなく、いいエピソードを撮って欲しいと思います。



-According to EW's Michael Ausiello, Supernatural is looking to bring back Mitch Pileggi for multiple episodes in season 6. Fans definitely remember Pileggi as Samuel Campbell, Sam and Dean's grandpa who presumably died after being possessed by Azazel.

そして!

私の愛するスキナー副長官こと、Mitch Pileggiが!

シーズン6では複数のエピソードに登場することになるって!

でもいったいどういう設定で???!!!

Dean&私を筆頭に多くのファンがいまだにその帰りを辛抱強く待ち続けている父ちゃんこと、Jeffery Dean Morganの帰還は、年を追うごとに可能性が限りなくゼロに近づき続けている印象なのは本当に残念ですが、

Sam & Deanの母方のおじいちゃんとして登場したものの、黄色い目の悪魔に取り憑かれて残念ながら壮絶な死を迎えることになってしまった Mitch Pileggiが、再びSupernaturalの世界に戻ってくるばかりか、複数のエピソードに登場するっていうのはっ!!

一体どんな形で兄弟と絡むことになっていくのか、想像&妄想は膨らむばかりですけれども、タイムトラベルだろうが、ゴーストだろうが、もうどんな無茶な設定でもOK!

とにかく楽しみです!

ああ~~っ、早く9月にならないかなー。







と、その前に、シーズン5のおさらいを少しでも進めなきゃ…。

2010年6月14日月曜日

あれやこれや

なるべく早めにエピソードのおさらいの続きを更新しようという気持ちだけは持ち続けているものの…、

3週連続で週末に外出の予定が入るという、日頃桁違いの引きこもり系かつインドア派な私としては正直考えられないようなハードスケジュールに案の定少々気持ちが弱ってしまって、前回の更新からあっという間に一週間が経過してしまいました。

ですが、あとちょっとというところで放りっぱなしになっている S5第5話のおさらいの続きを落ち着いて書くためにも、

じわじわと蓄積してきた細かいことを先に吐き出してちょっと頭の整理をしておこうと思います。




***



【ドラマ】

ついにシーズン1のフィナーレを向かえた『Glee』は、最終話の第22話を鑑賞できないままこの土日2日間の外出にでかけるはめになってしまっていたのですけれども、

夕べ帰宅してからとにかく(世間でこれだけ話題になっているワールドカップの観戦はそもそも全くしてないし…、SPNのおさらいも後回しで)その最終話をチェックしてみると、

学園ドラマではあるけれども、色々な問題山積のメンバーたちが揃っているだけに、シーズン2に向けて何かとんでもないクリフハンガーネタが仕掛けてあるのではないか…と内心ビクビクしていたのが拍子抜けするほど、まさに王道の学園ドラマの最終回らしいという感じの大団円で、爽やかで気持ちのいいシーズンフィナーレのエピソードとなっていましたよね。

きっとシーズン2の始まりでは、また足元をすくわれるようなとんでもない事件が勃発したりするのでしょうけど、とりあえずは穏やかな気分で秋(秋ですかね?)の新シーズン再開を待つことが出来そうです。





そしてやっと追いかけてるドラマが全部お休みに入ったか、と思ったら、今週末にはもう

『Leverage』シーズン3

が始まってしまうのですよね…。

最近 『Sons of Anarchy』 シーズン3の新しいキャストについての噂もちらちら出てくるようになったし、SOAも?9月前に始まっちゃうとか?

Supernaturalシーズン6が再開される9月までに、ゆっくりシーズン5をおさらいする時間が取れるのだろうか、と、早くも焦り始めた私です。



***



【読書】

もう随分前に、読み始めたと日記に書いた気がする

Jonathan Kellermanの『True Detectives』は、ほぼ毎日就寝前に読んでいるはずが、微妙に蓄積した疲れのせいか本当に毎日数ページずつしか進まず、現在やっと本の厚みの半分まで進んだところ。

この本は、以前の日記にも書きましたが、私が長年に亘って追いかけているケラーマンのアレックスシリーズではないものの、アレックスの仕事の相棒であり、現在西ロサンジェルス署の警部補であるマイロの部下となった青年モーゼ君(そうです、なんと聖書に出てくるMosesから名前をもらっているのです。でも通称はMoe、モー君ですね)が主人公なので、アレックスシリーズのスピンオフとでも言った感じの位置づけのお話、

モー君は、マイロの紹介でアレックスにも事件について話を聞きに行ったなんていう描写が数行でてきましたが、

最近読み進めた範囲では、(モー君みずからマイロにおねだりして)マイロのもう長年の伴侶であるER勤務の外科医であるリックから、事件の手がかりとなりそうな情報を聞くシーンが出てきました。

私としては、(めっきり白髪も増えたマイロに対して、現在のリックがどんなナイスミドルになってるかが知りたいので)リック本人と会って話を聞いて欲しかったし、モー君も電話をかけた時点ではそのつもりが会ったような気がするんだけど、相変わらず忙しいリックは手ごわくて簡単に電話で用件を済まされてしまったのが残念でした。

まあリックとしたって、自ら希望してマイロの押しかけ部下となった、ぴっちぴちの若いイケメンのモー君と会って、(マイロは酔っ払って僕のところで寝てるからね、とわざわざ電話してきたアレックスと初めて話した時みたいに…)無駄な焼きもちなんか焼きたくないという防御本能が働いたのかもしれません…

モー君が抱えるCaitlinという女の子が行方不明になったという未解決事件(Cold Case)をきっかけに、

かなり羽振りのいい私立探偵である、半分血のつながった見た目は黒人の兄 Aaron(← まさに旧約聖書に出てくるMosesのお兄さんの名前なんですね!ユダヤ教最初の祭司長で、神のお記しとして杖をヘビに変えたり、杖から芽を出し花・実を付けたりなんていう奇跡を行ったのだとか)と一緒に仕事をするハメになってしまったものの、

単なるタネ違いどころか肌の色が違うこの兄弟、それぞれ故人になってしまっている二人の父親(パパたちは、仕事の相棒かつ大親友だった)のことも微妙にデリケートな原因となって、明るくて美人なママに愛情たっぷりに育てられたにもかかわらず、兄弟それぞれが成長過程で心にトラウマを抱えることになってしまっていて、現在は残念ながらとても仲良しとは言えない関係。

フラッシュバック的にちょこっちょこっと挿入される二人それぞれの目線から語られる子供時代の思い出が切なくて、さすが心理療法士だったか精神科医だったかの資格を持つケラーマンという印象も受けます。

きっとストーリーが進むにつれて、二人が心に抱えるトラウマの原因となっている、二人のパパたちの真実が明らかになり、最終的には長年の誤解に基づく確執を乗り越えて仲良し兄弟になるのだろうとは思いますが、

ケラーマンが、Moe と Aaron のコンビを、いい加減おじさんになってきてしまったアレックス(とマイロ)のシリーズに代わる新しいシリーズの主役に仕立てようとしているのなら…二人の間の確執はこのお話の中では解決しないかも…なんていう風にも深読みしたりもしています。

とにかくまだ半分しか読めていないので、先を読めばすぐに結果は分かるはずなんですよね。

早く続きを読まなきゃ。

なのに先日ふと、そういえば最近ケラーマンの本買ってないよね…、と思い出してしまい、そうなると気になって、なにげなくAmazonさんに「何か出てる?」と尋ねに行ってしまうことになり、すると

なにのん気なこと言ってるんですか、アレックスシリーズの『Bones』と『Evidence』がもうとっくにペーパーバックになってますよ!

ということで、うっかり2冊購入することになり、

『True Detectives』も読み終わらないのに、枕元文庫がさらに高さを増すことになってしまったのでした。



***



【Slash】

そして、Supernaturalが夏の長~いHiatusに入ってしまうこの時期、

最低でも2万語以上の長編Slash小説に加え、挿絵アートや、時にはサウンドトラックまで一緒に6月初旬から8月下旬までに渡り、スケジュールに沿って投稿され続けるという

『SPN&J2 Big Bang』 チャレンジ

という企画が今年も始まってしまって、

実は昨年 2009年版のBig Bangに投稿された小説もほとんど読めていないという状況なのに

ますます時間がなくなっていく…

と、これだけ極端に引きこもりな性格で世間との交流を仕事以外では限界まで断絶しているような境遇に身をおきながら、わけの分からないことを呟き続ける私なのでした。

しかしながら今年のチャレンジが始まって投稿が始まってみると、Het(しかもJohn/Jessだって!)とか、Genとか、Dean/Castielとか、なかなか私の食指に引っかからない作品が多くて、今年って私が読める作品投稿されるの?と一瞬不安にすらなったのですけれども、

次第に Jared/Jensen、NC-17作品が増えてきました…。

今のところ、今年のBig Bangで唯一私の『読んでみようか候補』に挙がっているのは、

『a spotlight on these desolate dreams』

Pairing: Jared/Jensen
Rating: Adult.
Warnings: Minor character death (on and off screen), violence, angst.
Word Count: ~ 50,000

Summary: In high school, Jared Padalecki had it all. He was surrounded with rich, famous, beautiful friends and partied with young Hollywood's elite. As if all of that wasn't exciting enough, he used the tricks he learned from his grandfather to become an amateur sleuth with his billionaire best friend, Jensen Ackles, playing the role of trusty sidekick. But when he got in over his head and lost everything he once held dear, he knew that it was time to move on. That was ten years ago. Now he lives the lonely life of a hardboiled private investigator on the streets of Manhattan, and his fabulous past is nothing but a distant memory. That is, until a tragedy forces him to return to California and the world he left behind. Between juggling rabid paparazzi, sarcastic detectives, and a spurned ex-best friend, it's a wonder that he can possibly find the time to solve a murder that has left the city of angels reeling.


気楽に読めるほのぼの系のハッピーエンドが好きな私の好みからすると

このお話のWarning は、本来あまり得意なジャンルではないことを物語っているのですけれども、

本日、シーズン5のおさらいから逃避するかのように、うっかりパート1を読み始めてしまってみると、

トレンチコートと中折れ帽子(Fedora)というまさにそのまんまな姿の腕利き私立探偵となったJaredが、上のあらすじにもあるように、おじいちゃん譲りの捜査の技を使って親友のJensenと一緒に高校生探偵(ごっこ)を始めた10年前の思い出と現在を行ったり来たりしつつ、という感じでスタートしたこのお話、

ストーリーはかなりヘビーそうではありますが、なかなか面白そうです。





そして、Big Bang作品ではないのですが、ここ最近ついつい読んでしまった長編Slashが、

『Jigsaw Falling Into Place』

Pairing/characters: Jared/Jensen, Danneel/OFC, Jared/Gen, brief Jensen/OMC
Rating: NC-17 for explicit sexual content and language
Word Count: 27,000 words


Jaredの結婚式に出席した後、結婚披露パーティーにも出ず、特別なあてもなくフィラデルフィアへと飛んで、飲んだくれたりしているJensenの姿から始まるこのお話。

Jensen は事務所からの命令によりカモフラージュとして、Danneel(レズビアンという設定)と恋人同士を装ってはいるものの、実は高校生の頃から自分はゲイであるという事実に気づいていたという設定。

Jensen は、信心深い家族から勘当されたり、俳優としてのキャリアをつぶしたくないため自分の性癖を極力無視し忘れようとさえしてきたわけですが、5年前Jaredと出会い、Jared側から見たら単なる親友という間柄ではあっても、
Jensenからしてみるとまさに理想の男性像を体現しているかのような、Jaredとの実に親密な関係を濃密に味わってしまった結果、
世界で一番大好きなJaredはもちろん手に入れられないとしても、同性が好きだという自分の心に蓋をしてこの先ずっと孤独な生活に甘んじるよりは、(仕事のキャリアを維持するため)たとえ世間に公表はできなくても男の恋人を見つけて幸せになった方がいいのかも…と、Jaredの結婚を機に気持ちを切り替え、それに先駆けて、Jaredに「実はゲイなんだ」と告白することにします。

突然のJensenからのカミングアウトを受けたJaredは、そんなこと何も気にしない、これまでどおり親友だよ、と言ってくれたはずだったのでしたが、そこから明らかにJaredの態度はおかしくなっていきます。


以下、どうしてもざっとストーリーを書いてしまいたいのですけど、重要なネタバレになってしまいそうなので一部字を伏せます。


Jensen の告白の後、まるで Jensen を避けるかのように、Jensen とつるんで遊ぶこともめっきり少なくなったJared、幸せ一杯に見えた Genevieve との関係もギクシャクし始めます。

そんな時、長年Jensenの偽装恋人をやってきて、ある意味でJensenの親友ともなっているDanneelは、

Jenny、あんたに変な希望を持たせたくはないんだけど、Sandy はJaredの心の中で、自分が一番じゃなくなったことに気づいてた。だからJaredと別れたの。
Genevieveは、はっきりと目の前に見えてる真実を見ようとしないで幸せなんだと思い込んでる。だからあたしはGenevieveが嫌いなの。でもアンポンタンなJaredは絶対あんたに対する気持ちを認めることはないと思う


というようなことを語るわけです。

まあ、あれこれあった後、Jaredは自分の中にずっと眠っていたJensenに対する気持ちを認めて、ラストはハッピーエンドとなります。

ストレートのJaredに片思いし続けて悩むゲイのJensenというのは、

もう最高に私の大好物の設定で、ワクワクドキドキと読み始めたのですが…、

途中から、Jensenがあまりに乙女になってしまって私の中では)面白さが急降下し、後半、ざーっと急ぎ読みにしてしまったので、私の不満は実は的を外れている可能性もあるのですけれども、

私の好みとしては、Jensenにはもうちょっと思い切って本格的な男の恋人を作ってしまって欲しかったし、

JaredのPOVからの描写とまではいかなくても、男の恋人ができたJensenを目にして、猛烈な所有欲に目覚め、荒れすさんでいくJaredの姿を描写したりして欲しかった…。

一応このお話の中でも、それらしき気配はちらっと書かれているものの、読み始めの期待感が大きすぎたため、どうも尻すぼまりな印象になってしまったのが、残念です。





いいSlashを探すには、とにかく時間をかけて片っ端から濫読していくのが一番なのですが、このところなかなかその時間がとれないのももどかしいところです。



***


ちょっとだけ書いて、エピソードのおさらいに戻るつもりでしたが…、すっかり長くなってしまったので、おさらいはまた後で、でもなるべく早いうちに投稿できるよう努力したいと思っています。

2010年6月5日土曜日

Supernatural S5 エピソード5おさらい②

おさらいの本編に入る前に、今週気になったことを覚書に少し書き出しておきます。

実は、数日前

Annabeth Gish, Jeffery Dean Morgan, Sean, Seth, and Coryn Cunningham from the set of The Fields currently filming.

という、コメントのついた写真を見る機会があったのですが、

Annabeth Gishっていう名前にすごく見覚えがあるのに、またこれがとんでもなく理想のお父さんらしいJDM(苗字が一緒のところを見ると、どうやら本当の兄弟ってことらしい?)超可愛い子供たち三人と一緒に写っている(言葉は悪いけれども)ガッリガリの女性の姿を目にしても、とっさに記憶が蘇ってきませんでした。

でも、Annabeth Gishって…、Special Agent Monica Reyes ですよね!

Mulder が X-Files を放り出して出奔してしまった後、後任となったドゲッドの相棒としてX-Filesに配属された、(ちっちゃなスカリーと比べると)長身&ブルネットの美女の。

上の現在撮影中だという 『The Fields』 という映画(きっとドラマじゃないでしょう?)の内容を全く知らないので、完全な検討違いかもしれませんが、ひょっとして病気のお母さん役とかで?役作りで痩せているとか?
(写真の Annabeth は、薄いガウンのようなものを着ているように見えるし…)

それにしても、JDM、本当に次から次に新しい撮影現場にいる感じがします。

しかもロマンスから、サイコドラマから、アメコミ原作のアクションものから、ファミリードラマまで!ジャンルも実に様々で。

これではとても天国&地獄を相手に奮闘している兄弟のところに顔を出す暇はなさそう…ですよね。





そして日本でも現在シーズン1が放送中の 『Leverage』は、シーズン3が6月20日スタートの予定なのだとか、

って、もうすぐじゃない!

追いかけているドラマがパタパタと夏休みに入ってしまうのは寂しいけれども、Leverageのシーズン3がもう今月から始まってしまうと知ると、なんだか焦ります。




さて、いい加減エピソードのおさらいに戻らないと。




大したことを書くつもりはありませんけれども、日本ではまだ放送されていないSupernaturalシーズン5のネタバレが出てくる可能性がありますので、シーズン5が日本で放送される、もしくはDVDが発売されるまでネタバレは絶対に封印することにしているという方は以下の閲覧ご注意ください。











エピソード5おさらい続きです。

天使(Zach)の横槍が入ったおかげでかえってあっさり仲直りできたか、に見えたWinchester夫妻でしたが…、

5年もかけて徐々に深さを増した夫婦間の溝が、そう一夕一朝に埋まるわけもありません。

ということで、今回は予告どおり、

『Winchester夫妻』夫婦喧嘩の巻

です。



***



補助輪をつけて夫婦関係慣らし運転中のWinchester夫妻が、とある田舎町で立て続けに起こる奇妙な殺人事件を調べていくうち明らかになってきたのは、

ジェームス・ディーンだとか、リンカーンだとかっていう超有名ゴーストが事件に関わっているらしいこと、

そしてそんな超有名ゴーストたちは、なんと自分たちの超熱烈ファンたちを殺しているのであるらしいという事実。

さらに事件の現場となったこの町には、有名人の遺品を小道具として使った蝋人形を展示するという、蝋人形館(Wax Museum)があるという事実も発覚。

ってことは、Remains(遺骸)=(確かDNAが残存しているくらいでもOKだったっけ?)がそういった遺品にくっついて残ってる可能性があるってことで、

だったら話は簡単、さっさと幽霊退治して、さっさとこんな町退散しよう!

で、幽霊退治のための備品の準備を兄ちゃんから命じられたサムが暗がりの中、岩塩の弾をSawed-Off に込めたりして、モーテルの部屋に戻ると、

兄ちゃんが、

「うん、ジェームス・ディーンとリンカーンの幽霊だって。信じられる?なんで急に殺しに狂い始めたのかな。もしかしたらApocalypseのせいで、静かに眠ってるとこ起こされて怒ってるのかもね。全く誰かさんのせいで…。そりゃ、あの子もかわいそうだけど、それが真実でしょ」

なんて、ボビーおじさんに愚痴り電話の真っ最中。

そして明らかに電話を盗み聞いた顔のサムが、何話してた?と聞いても、全く悪びれた様子もなく、

別に。

なんて答える兄ちゃん。


Sam: This was supposed to be a fresh start, Dean.
  これって、俺たち二人の心機一転やり直しになるはずなんじゃなかったか。

Dean: Well, this is about as fresh as it gets.
  うーん、これでも一応それなりに心機一転になってるんじゃないの。



夫の裏切りをそう簡単に許せないのは確かにしても、それにしたってあまりにあまりな態度の兄ちゃんに、もちろんサムのフラストレーションのレベルは急上昇、ということで、またもや Winchester 夫妻に波風の予感が。


***


ともあれ、幽霊発生の現場らしい蝋人形館に潜り込んだ兄弟は、幽霊退治を行うべく、館長さんから聞いた遺品を集め始めますが、

その時なんと、ガンジーの幽霊が、実は秘かにガンジーのことを熱烈に崇拝していたらしい…サムに襲い掛かります。

でももちろん、いつもの通り、危ういところで幽霊のRemain(たぶんDNAのかけらがくっついているであろう眼鏡)を燃やしてあっさりと幽霊を退治した兄弟。

(故人となっている有名人の遺品を燃やしちゃうって、とんでもないことのように思えるんだけど…、ガンジーの場合、眼鏡にくっついてる遺骸(DNA)が燃えた程度ってことで、眼鏡はちょっと焦げたくらいで無事ってことなのかな)

さー、一件落着、帰りましょ!

と、早くも荷造りを始めたディーンでしたが、サムはなんだか全然納得できていない様子。

だって、ガンジーの幽霊が叫び声を上げたり、炎に包まれたりすることもなく、ぱっと消えちゃったのも変だし、

本来は Fruitarian のはずのガンジーが、まさに血に飢えたモンスターみたいに、サム君のことを一口食べようとしたんだっていうのです。

註)Fruitarian(果食主義者):果物、ナッツ、種子類だけを食べる人。木からもいで食べられるものだけしか食べないということで、動物どころか、野菜すらも、その植物自体を収穫して殺してしまうから食べないという究極の博愛主義者。さらに厳格なFruitarianになると、木から落ちた実しか食べないのだとか。


でも兄ちゃんは、遺骸に火をつけたら消えたってことは、まさに幽霊だし、幽霊が消えたってことは、仕事は片付いたってことなんだから、さ、出発だ、と全く聞く耳を持たないどころか、

一方的に俺をこの町に引っ張ってきて、今度は一方的にこの町から引っ張り出すのか?と腹に据えかねる思いを口にしたサムに、

You ain’t steering this boat.
(裏切り者の)あんたに決定権はないの。


なんて、もうまるで5年前以上の子ども扱い。

そんな兄ちゃんの態度についに堪忍袋の尾を擦り切れさせてしまったサム。


(警告:もちろん二人の会話は、いつものとおり復縁模索中の中年夫婦のものに酷似していきます)


Sam: You know, this isn't gonna work.
  なあ、こんなのうまくいかないよ。

Dean: What isn't?
  なにがうまくいかないっていうの?

Sam: Us. You, me - together. I thought it could, but it can't.
  俺たちだよ。お前と俺、夫婦としてさ。俺は、戻れると思ったけど、無理だ。

Dean: You're the one that wanted back in, chief.
  戻りたいって言ってきたのは、あなたの方なのよ。

Sam: And you're the one who called me back in.
  で、最終的に戻ってきてって電話してきたのは、おまえじゃないか。

Dean: I still think we got some trust-building to do.
  私としては、私たちの関係にはまだいくらか信頼構築のためにすべきことがあると思うけど。

Sam: How long am I gonna be on double-secret probation?
(double-secret probationというフレーズには、Animal Houseというコメディ映画にまつわる独特の意味づけがあるような気がするのですが、そこを解釈する時間がないのでここは適当に…)
 (今までだっていい加減謹慎状態だったっていうのに)俺あとこれ以上どれだけ保護観察期間が続くんだ?

Dean: Until I say so.
  あたしがいいって言うまでよ。

Sam: Look...I know what I did, What I've done. And I am trying to climb out of that hole. I am. But you're not making it any easier.
  なあ…、俺、自分が悪いってことはわかってる。あんなことをしでかしたんだからな。だから俺はなんとか穴の中から這い出そうと努力してるんだ。本当だ。でもお前はそんな俺に手を差し伸べようともしないじゃないか。

Dean: So, what, am I supposed to just let you off the hook?
  じゃ、なに?(あなたはもう十分償ったから)私はもう無条件にあなたを許すべきだっていうの?

Sam: No. You can think whatever you want. I deserve it and worse. Hell, you'll never punish me as much as I'm punishing myself. But the point is, if we're gonna be a team, you and I, it has to be a two-way street.
  違う。お前は、お前の心の思うとおりにすればいい。俺はそれだけのこと、いやそれ以上のことをしたんだしな。実際、俺が俺自身の罪を許せないと思う気持ちは、お前以上だと思うよ。でもな、重要なのは、もし俺たちが夫婦としてこれからやっていくなら、その関係は一方通行じゃ無理だってことだ。

Dean: So we just go back to the way we were before?
 だからって、ただ簡単に以前の理想の私たちに戻ろうっていうわけ?

Sam: No, because we were never that way before. "Before" didn't work. How do you think we got here?
  そうじゃない、だって前の俺たちは理想なんかじゃなかった。前の俺たちは上手くいってなかったんだ。そもそもどうして俺たちこんな状態になったんだと思う?

Dean: What's that supposed to mean?
  何がいいたいの。

Sam: Dean, one of the reasons I went off with Ruby... was to get away from you.
  ディーン、俺がルビーと駆け落ちしたのは…お前から逃れるためだったんだ。

Dean: What?
  なんですって?

Sam: It made me feel strong, like I wasn't your kid brother.
  ルビーと一緒にいると強くなった気がしたんだ。お前の(頼りない)年下の夫じゃなくてな。

Dean: Are you saying this is my fault?
  あなたよりにもよって、離婚の危機を招いたのはあたしの責任だっていうの?

Sam: No, it's my fault. All I’m saying is that if we're gonna do this, We have to do it different. We can't just fall into the same rut.
  もちろん俺の責任だ。俺が言いたいのは、もし俺たちが夫婦関係を修復しようっていうなら、これまでと同じやり方してたら駄目だってことだ。同じ轍を踏むわけにはいかない。

Dean: What do you want me to do?
  私にどうして欲しいの。

Sam: You're gonna have to let me grow up, for starters.
  まずは、俺を大人だと認めてくれ。


その瞬間兄ちゃんの電話が鳴り、サムの懸念どおり、事件はまだ幕を閉じていなかったらしいことが分かります。

被害者の友達らしい女の子二人が涙ながらに訴えたのは、パリス・ヒルトンが友達を連れ去っちゃったの、という(保安官さんも、「もうわからん!」と完全お手上げの)とんでもない事実でした。



***



シーズン5の Spoiler がどどっと出回り始めた頃、

映画 『House of Wax』 でJaredと共演したパリスがSupernaturalにゲスト出演することが決定した

という情報が、日頃Spoilerを極力避けて暮らしている私のもとへ、ほとんど口コミみたいな形で不意打ちに舞い込んできて、

その事実を知った瞬間には、『またまたー!』と完全デマだと思い込んだものでした。

でもそのすぐ後、それが本当の情報だと知って、どういうわけだか妙にショックを受けたというか、動揺したような記憶が微かに残っています。

パリスに払うギャラがあったら、そのお金でJDMを呼び寄せて欲しかった…。

まさに、そんな私の気持ちを弄ぶかのような台詞も出てくるこのエピソードの終盤のおさらいは…、本日もう体力が尽きてしまったので(午前2時になっちゃう!)、また次回ということにしたいと思います。

日曜日は、仕事がらみで早朝から出かけなければならないので、土曜日中に日記を更新できなければ、続きはまた来週のいつかということになってしまいそうです。

2010年6月1日火曜日

Supernatural S5 エピソード5おさらい ①






大したことを書くつもりはありませんけれども、日本ではまだ放送されていないSupernaturalシーズン5のネタバレが出てくる可能性がありますので、シーズン5が日本で放送される、もしくはDVDが発売されるまでネタバレは絶対に封印することにしているという方は以下の閲覧ご注意ください。













シーズン4で、ついに黄色い目のおじさんの企みの真相があきらかになったことで、突如天国vs.地獄の構図が浮き彫りになり、

聖書に基づいたApocalypse(世界の終わり)とそのOmen(前兆)、

さらにはいよいよシーズン5に入ってからはMichael vs. LuciferのArmageddon(善と悪の最終決戦)なんかの話題でドラマの主題が持ちきりになってくると…、

神仏混淆(しんぶつこんこう)というかなり大雑把で大らか(というか、いい加減…)な信仰が広く受け入れられている国で生まれ育ち、キリスト教徒でも(その親戚筋となるユダヤ教でもイスラム教徒でも)ないため、日頃信仰というものをそれほど深く考えることなく生きている(おそらくは)ごく平均的な日本人である私としては、

キリスト教徒(とユダヤ教徒とイスラム教徒)が信じる『唯一神』のありがたい言葉が載ってるという『聖書』っていう本に基づいた理屈だけを根拠に、

Apocalypse(世界が終わります)だとか、Armageddon(最終戦争だぞー)だとかって言われてもさー…

という気持ちが、心の片隅に知らず知らず滞積してくるもの確か。

(ついでに、これを言ったらおしまいだけれども…、まあ、そもそも、世界の終わりに関係する重要な出来事が全部アメリカで起こって、その中心人物がアメリカ人ばっかりっていう事実だって…、予算の限られた弱小ドラマゆえしかたのない部分はあるにしたって、海を挟んだこっち側にいる身としては、時々ふっと納得いかない気持ちになってしまうというのも正直否めないところ…)

そんな私たち(聖書を信奉する人たちからみたら、いまだに野蛮なPagan Godsを崇拝していると位置づけられるのであろう)海外のFanたちの気持ちを知ってか知らずか、

はたまた、清教徒が造った国アメリカにだって大勢いるはずの 『聖書の言葉を人類に授けてくれたただ一人の神様』 を信じていない人々に配慮するため、という意図も(一応)あってか、

過去に、この世界には別の神様たち(Pagan Gods)もいて、かつては人間たちから崇拝され、もう食べきれないくらいの人身御供を喜んでお供えされたりしていたっていう事実が、シーズン3の『A Very Supernatural Christmas』というエピソードで、申し訳のように出てきたこともありました。

そんな中、

シーズン4以降、このドラマの主役である兄弟の存在感すら希薄に感じるほど、聖書の関係者たちばっかりがいい台詞といいシーンをもらってるし、

どんどんややこしくなる天国と地獄の間のごたごたばっかり延々見させられるのにも、いい加減消耗してきたし、げっぷが出そう!

という私の声がクリプキ先生に届きでもしたのか、

今回おさらいする第5話では、(サムの焦りをよそに、兄ちゃんの一存で)天国vs.地獄の戦いの行方については、一旦休憩して、

今週のモンスター、というのも失礼な話だけれども、久々に 『Pagan God』 の再登場ということになります。



***



動いてもいない車の中で頭をカチ割ってしまった、という謎の死亡事件を紹介したオープニング明け。


色々あったけれども、なんとか無事、別居を解消することになった Winchester 夫妻は、二人揃って Impala に乗り、夜道を滑走中。

とはいえ、度重なる夫の裏切りに深く傷ついた妻としては、そう簡単に過去の色々を全て水に流せるというわけもなく、

無事夫婦に戻ったことだし、とにかく早いとこApocalypseを食い止めなきゃ!どっかにColtがあるっていうならさ…と意気込むサムを制し、

「私たちは、とにかくこの(↑)事件を調べるの!話は終わりよ」

と、にべもない兄ちゃんでしたが、不機嫌に黙り込んだサムの気配を察して、思い直したように改めて静かに口を開きます。


Dean: It's just that this is our first real case back at it together. You know, I think we ought to ease into it, put the training wheels back on.
  これって私たちが別居を解消して初めて扱う事件なのよ。ね?私たち、夫婦って関係に戻るのには、ちょっと慣らし運転が必要だと思うの。補助輪をつけてね。

Sam: So you think I need training wheels?
  そうか、お前としては、俺には補助輪が必要だって思うんだな。

Dean: No. "We" We need training wheels. You and me, as a team. Okay?
  違うわ。『私たち』によ。私たち二人に補助輪が必要なの。あなたと私、夫婦としてね。わかる?

Sam: Okay.
  わかった。



と、言いつつ、まだ本当には納得していなそうなサムに、兄ちゃんは、さらに畳み掛けるように、



Dean: I mean, I really want this to be a fresh start, you know? For the both of us.
  つまりね、私、今回の仕事を本当の意味での新しい門出にしたいのよ、わかる?私たち夫婦のね。



こうまではっきりした言葉で、しばらく別居した後で見るとますます美人な兄ちゃんに切々と語られてしまうと、もうとりあえず Apocalypse なんてどうでもいいや!という気分になったらしいサムは、機嫌を直すしかないわけで…、


Sam: Okay.
  わかったよ。



と、いつもより1オクターブは高い声で、妻の夫婦関係再建計画に無条件で従う旨を表明することになったのでした。



***



ごくごく簡単そうな事件だし、新婚気分で、楽しくのんびり夫婦仲を温めよう、と、比較的気楽に今回の事件に取り組むことにしたWinchester夫妻ではありましたが、

この夫婦、新婚時代(シーズン1の頃)、どれだけ角突き合わせていたかを思い返すと…、

この後、雨降って地固まるまでには、まだ山あり谷ありとなるわけなのですけれども、

そして、なんとドラマの進行としては、まだ5分と進んでいないのですけれども…、

今日のところは日記に費やせる時間が尽きてしまったので、この続きの

『Winchester夫妻』 夫婦喧嘩の巻

についてのおさらいは、また後で、ということにさせていただきます。