2010年6月20日日曜日

Supernatural S5 エピソード5おさらい③

『One Last... 』

Word count: 365 という本当に短い drabbleと呼ばれるこのお話についていた写真がしばらく頭から離れません。
(このお話が投稿されたのが6月9日だから、もう10日も?)

目を閉じて、Jensenの身体を抱くJaredの顔が、

そんなJaredの首に両腕を回してぎゅっと抱きついているJensenの後姿が、あまりにできすぎで!

これはきっと合成の Photoshop なのに違いない…と思ったら、

Jaredの結婚式の時に撮られた実際の写真なのだそうで!

このJ2っていう二人組…、

二人揃って既婚者になって(Jensenの式ってまだ?)、頭が腐敗したFangirls の妄想もさすがに大幅に下火にならざるを得ないか…と覚悟していたというのに、

通常、男性同士のハグって、片腕でバンバンッと背中を叩き合って気恥ずかしさをごまかしつつするもので、こんな風に、ぴったりしっくり抱き合うって、なんか人目に触れてはいけないものを見てしまったような気持ちが湧いてきてしまいます。

それにしてもJensen!あんなふうに両腕をJaredの首に回すって!
(しかも、きっとちょっと爪先立ちになってるはず…)

Jaredの耳元で、「本当におめでとう!」とかなんとか囁いているのかもしれませんけれども、

このJensenの背中、なんかもう、最高に感情が高まってる感じじゃないですか?

もう今にも泣いちゃう!みたいな。

そんなJensenの身長に合わせるように心持ち身体をかがめ、大きな手でJensenの背中を支えるJaredが、感極まったように目を閉じているっていうのがまたなんとも!

J2が二人揃って既婚者となっても、腐のつくFangirlsの妄想の火種は、まだまだ消えることはないようです。








Supernaturalシーズン5エピソード5のおさらいも残すところあとわずか!
ここまで随分長くかかってしまいましたが、なるべく簡単にさらーっと振り返って、なんとか今回ですっきりと終わりにしたいと思います。






大したことを書くつもりはありませんけれども、日本ではまだ放送されていないSupernaturalシーズン5のネタバレが出てくる可能性がありますので、シーズン5が日本で放送される、もしくはDVDが発売されるまでネタバレは絶対に封印することにしているという方は以下の閲覧ご注意ください。








泣きじゃくる女の子たちの証言によれば、友達をさらって目の前で消えてしまったのは、なんとパリス・ヒルトン。

パリスはまだ死んでない、ってことは、お化けじゃないんだってことで、突然パリスが殺人鬼になって女の子をさらったということでないなら、兄弟は今回の連続殺人事件の調査で何かを見逃してるってこと。

サムが死体安置所に忍び込んで、もう一度じっくり被害者の死体を調べてみると、死因となった車の事故や頭の怪我なんかじゃ説明できないくらい血液が減っていて、しかも死体の体内には、

もう30年も前に伐採されてしまって今は現存していないバルカン半島の森に生えていた植物の種子が埋め込まれていたことを発見。

そしてその植物が生えていた森を守っていたのは、Leshiiという Pagan God で、自らを崇拝する人々の血をもらっては、崇拝者のおなかに種子を埋め込んでいたというのです。

退治するには、鉄の斧で頭をちょん切ればいいとのこと。

女の子の生け贄候補をさらって消えたパリスの足跡を追って、再び蝋人形館を訪れた兄弟は、まだかろうじて息のある女の子を見つけたものの、
まあお約束というか…突如現れたパリスにあっけなく気絶させられて(でもあのピンヒールでDeanの可愛い顔を踏んづけるのは…思わず「やめてー!」と声を上げたくなりますよね)二人揃って木に縛り付けられてしまいます。

意識を取り戻した兄弟に、パリスの姿を借りた『Leshii』が説明してくれたところによると、

以前は笑顔さえ浮かべて生け贄たちが次から次へと身を捧げてくれていたというのに、バルカンの森が伐採されてしまった後、怯え、空腹を抱えながら(キリスト教徒たちが信奉する唯一神に乗っ取られてしまったような)世界を彷徨っていたのだけれども、

Winchester兄弟が Apocalypseを起こしてくれたおかげで生じた混乱に乗じて、これからはもう我慢なんかせず好きなだけ美味しいものを食べちゃうことに決め、

そんな時、うってつけなことに新旧の有名人を慕って大勢の崇拝者が集まってくるこの蝋人形館を見つけ、遺品に触ることでその有名人に変身しては、ファンたちを片っ端から美味しくいただき始めたというのが真相だったとのこと。

犠牲者たちは、『Leshii』の崇拝者ではないものの、それでもその骨に美味しいお肉がついていることには違いないしね。

とはいえ、


Dean: You can't eat me. See, I'm not a Paris Hilton BFF. I've never even seen "House of Wax."
  俺を食べることはできないぜ。だって、俺はパリス・ヒルトンのBFF(以前のSlash辞書で触れましたが、Best Friends Foreverの省略形)じゃないし。(某Jared Pさんが出演していた)『House of Wax』(邦題:蝋人形の館)すら見たことないんだからな。


ここで、もちろん『むむっ』という顔つきのSam Winchesterこと、Jared Padaleckiさんの顔が大写しになります。

それぞれが主演した『13日の金曜日』および『マイ・ブラッディ・バレンタイン』をどちらも二人連れ立って(ああ、まあ、彼女も同伴だったらしいけれども…)映画館へと観に行っているJ2なので、きっとJensenは『House of Wax』を観ているのでしょうけどね。
でも私自身は、Jaredが可哀想すぎて、もう二度とあの映画は観られないと思う…。


Hilton: No. But I can totally read your mind, dean. I know who your hero is. Your Daddy. Am I right? And this belonged to him. Didn't it? Poor little Dean. All you ever wanted was to be loved by your idol. One distant father figure, coming right up!
  ええ、違うわよね。でもあなたの頭の中は完全にお見通し。あなたにとってのヒーローが誰なのか知ってるのよ。あなたのパパよね。そうでしょ?で、この斧はあなたのパパのもの。違う?可哀想なおちびのディーンちゃん。あなたがひたすら望み続けてきたのは、あなたが崇拝するパパから愛されることだったのよね。よそよそしい父親像をおひとつ、すぐにお届けしまーす!





父ちゃんのことをこれほどまでに愛しているディーンに、あらゆる悪魔、モンスター、ひいてはPagan Godからまで、決まってぶつけられるのは、父ちゃんはディーンを愛していなかったという台詞。

クリプキがとにかく大好きで、ことあるごとに引っ張り出してくるこの設定については、

かつて、その父ちゃんことJohn Winchesterを演じていたJeffery Dean Morganも猛然と反論していたし、

私自身もこの日記の中で幾度となく、「そんなことない!」と主張してきたことですが、

父ちゃんは、ママにそっくりで、ママ亡き後は、妻、兼、母親的立場でずっと家族をまとめ続けてきたディーンを下手な理屈なんか遥かに越えるレベルで愛していたのです。

その愛情の深さは、

ディーンの命を救うため、何のためらいもなく自らの命と大事なコルト(←最初はこっちだけで取引しようとしてたんだけど)を悪魔に売り渡すほどだし、

そしてその後地上時間に換算すれば何百年(父ちゃんが地獄にいたのって一年くらいだっけ?ディーンの40日が40年なら、一年は300年以上ってことに)にも亘って、地獄での人知を超える恐ろしい拷問に耐え続けたほど。

ひょっとしたら赤ちゃんの時、身体の中にやばい血が紛れ込んだかもしれないという疑いのあった次男坊については、「もしやばいことになりそうだったら、殺していいからな」なんて言ってたくらいなのによ?!

ここまで延々としつこく、この「父ちゃんに愛されないディーン」という理屈をひっぱってこられると、ホント、いつかJDM本人を登場させて、

「誰がなんと言おうと、俺はお前を愛してるぞ」

とディーンを思いっきり抱きしめてもらう以外に、もう決着のつけようがないんじゃないかと思うんだけど。





絶対にありえない、

わかってる、

いくらなんでもJDMがゲストで呼ばれてるなら、事前に情報が入るはずだもの…

と重々承知しつつも、本当に一瞬だけ 「父ちゃん?出てくるの?」 と淡い期待を胸に抱いてしまった私を鼻で笑うかのように、

(非力そうなパリスの姿で縛りあげたせいなのか)まずはディーンの縄がはずれてしまい、ディーンの大好きな「父ちゃん」の姿に変身しようとする『Leshii』の企みは、またこれがなんともあっけなく阻止されてしまいます。

とはいえ、そんなディーンも反撃に転じたパリスにタコ殴りにされてしまい、やばい!となったところで、続いてサムの縄がはずれて、サムはもちろんメッタメタに殴られているディーンもそっちのけで、わき目も振らずに斧に飛びつきます。


サムとしたら、現在やっとディーンとの夫婦仲を修復し始める道を手探りし始めたところで、

なのにディーンはいまだに父ちゃんの妻だった頃の感覚、サムのことを赤ちゃん扱いする気持ちが抜けてなくて、そのことで、またもや夫婦関係に新たなヒビが入りそうだっていうのに、

たとえ偽者でも、今の今、父ちゃんなんかに目の前に現れられたら、ディーンはまた今後何年も自分のことを対等な存在=夫としてなんか見てくれなくなってしまう!

(もちろん上記は、あくまで私の妄想解釈にすぎませんけれども…)

ということで、

サムが必要以上に思い切りよく何度も振り下ろした斧によって、パリスの姿を借りた『Leshii』は首をちょん切られ、退治されてしまうのでした。



***



事件も一件落着し、Impalaに荷物を積み込む兄弟。

父ちゃんの名前を聞いて、反射的に心が揺れ動いてしまった我が身を自覚してか、ディーンがふいに口を開きます。


いい加減、胸焼けされている方もいるかもしれませんが、以下の兄弟のやりとりについては、一応いつもの通り、夫婦の会話として日本語をつけていきますのでご注意願います。



Dean: Hey, listen, I was thinking about what you said yesterday - About me keeping too tight of a leash on you. Well, maybe you're right. I mean, look, I'm not exactly Mr. Innocent. In this whole mess, either. you know, I did break the first seal.
  ねえ、聞いて、昨日あなたが言ったことについて考えてみたの-私があなたの手綱をきつく持ちすぎてるって。あなたの言うとおりかもしれないわ。つまり、ねえ、私だって全くの無実だってわけじゃないのよね。(世界の終わりなんていう)このごたごたについてだって。そうでしょ、最初の封印を破ったのは私なんだから。

Sam: You didn't know.
  おまえは知らなかったんだ。

Dean: Yeah, well, neither did you. I'm not saying demon blood was a great way to go, but you did kill Lilith.
  ええ、でも、あなただって知らなかった。悪魔の血を利用しようとしたことがいい手だったなんて言うつもりはないわよ。でもあなたはリリスを殺したじゃない。

Sam: And start the apocalypse.
  で、世界の終わりのきっかけを開いた。

Dean: Which neither of us saw coming. I mean, who would've thought killing Lilith would've been a bad thing? Point is, I was so worried about watching your every move that I didn't see what it was actually doing to you. So, for that, I'm sorry.
  それって私たち二人とも予期しなかったことだった。つまり、リリスを殺すのが悪いことだなんて誰が思う?私が言いたいのは、私、とにかく心配で、あなたのあらゆる行動をつい監視しちゃってたんだけど、それがあなたにどんな思いをさせることになるかってことに気づかなかったの。だから、そのことについては、ごめんなさい。

Sam: Thanks.
  (理解してくれて)ありがとう。

Dean: So, where do we go from here?
  さ、これからどこへ行く?

Sam: The way I see it, we got one shot at surviving this.
  俺が思うに、今回のことを生き延びるのに、一つだけ手があると思うんだ。

Dean: What's that?
  それってなに?

Sam: Maybe I am on deck for the devil. Maybe the same with you and Michael. Maybe there's no changing that.
  俺は今にもルシファに乗っ取られそうなのかもしれなくて、お前とミカエルの関係にも同じことが言えるのかもしれない。それは変えようのないことなのかもしれない。

Dean: Well, that's encouraging.
  まあ、それって元気付けられる言葉ね。

Sam: But we can stop wringing our hands over it. We got to just grab on to whatever's in front of us, kick its ass, and go down fighting.
  でも俺たち、そんな事実についてただ手をこまねいているのをやめることはできる。俺たちの目の前のものをがっちり捕まえて、尻を蹴っ飛ばしてやるんだ。戦い続けるんだ。

Dean: I can get on board with that.
  それなら一緒にやれそう。

Sam: Okay. But we're gonna have to do it on the same level.
  ああ、でもやるなら俺たち同等でなきゃ駄目だ。



決意を込めたサムのすっかり大人びた顔を、少し首を傾げて見上げ、ディーンは小さくうなづきます。





実は、このシーズン5エピソード5のおさらいにあたって、過去のシーズンのエピソードをいくつか見返す機会を持ったのですが、ジャレッド、この5年間で本当に見違えるくらいに成長しましたよねー!

なんていう事実をしみじみと噛み締めていたら…、とあるFangirlの日記のコメント欄で、つい最近、以下のような書き込みを見つけました。

Jared was talking about how different he looks from when he started on SPN and something about not having fully grown when he was 22 and not recognizing himself...
ジャレッドは、SPNがスタートした頃と比べて、自分の見た目がどんなに変わったかってことについて、そして、彼は22歳の時にはまだ完全に成長しきってなかったのに、彼自身はそれに気づいてなかったんだ、みたいなことを語ってたのよ。


一体どんな場面で語られた言葉なのかは書いてなかったのですけれども、ジャレッド自身、この5年間の間に変わったなー、大人になったなー、という実感を持っているってことなんですね。





Dean: You got it. What do you say we get the hell out of here?
  わかったわ。 もうこんなところおさらばしない?

Sam: Hell yeah.
  そうしよう。


そして、それぞれいつもの通り、Deanは運転席にSamは助手席に向かって歩き出そうとするものの、Deanはふと立ち止まります。


Dean: Hey. You want to drive?
  ねえ。運転したい?

Sam: You sure?
  本気で言ってるのか?

Dean: Yeah. I could, uh -I could use a nap.
  ええ、私、あー、(お肌のためにも)昼寝したいしね



差し出されたサムの大きな手にぽんっとImpalaのキーを乗せて、助手席側に乗り込むディーン。

このシーン!

兄弟が父ちゃんを探す旅に出たばかりの頃、シーズン1の第2話 『Wendigo』 の回を彷彿とさせてくれます。

シーズン1の頃、サムは、行方不明のくせに美人の兄ちゃんの心を独り占めしつづける父ちゃんのことをもう目の仇と言ってもいいくらいにライバル視し、

兄ちゃんが愛着を込めてサムの子供の頃の愛称 「サミー」 と呼ぶことにすら反発して、

ことあるごとに 「子ども扱いするな!」 「俺を一人前の大人だと認めろ!」 と全身で主張し続けていました。

そんな中、兄ちゃんがImpalaの運転を任せるというのは、まさに兄ちゃんがサムを一人前の男だと認めた証だったわけですよね。

ちょっと目を話したすきに、悪魔娘と駆け落ちした挙句、悪魔の血におぼれたりしていたサムを心配するあまり、ついつい母親モードが Kick-in していた兄ちゃんではありますが、

内心はもうすっかり、サムのことを一人前の男であると認めているのです。

Winchester夫妻、夫婦関係修復に向けた第一段階はひとまずクリア、ということになるでしょうか?


***


今回のエピソードには、いつもの冒頭の『Then』、『Now』に対峙するように、『Soon』というこの後数話分のエピソードをダイジェストにした予告編がくっついていて、期待感を大変呷ってくれたものでした。

ということで、この後ぞくぞくと楽しいエピソードが目白押しになっていくことになるのですが、

まずは、次回の第6話 『Believe the children are our future』 では、Winchester夫妻、夫婦関係修復の第2段階として、

『子はかすがい』作戦?ということで養子をもらうことを検討することに。(ちがうか?)

なるべく早く、次のエピソードのおさらいに入りたいとは思っているのですけれども、紙の読書に、Big Bangチャレンジに、ゆっくりと日記を書こうという時間を一瞬で吸い取ろうと手ぐすねを引いて待ち構えている輩が山積していて、どうなることか…。

明日(時差があるから日本では明後日の月曜日)の日曜には、『Leverage』シーズン3が始まってしまうし…。

それにしても!おさらいはやっと5話目が終了したところ、まだまだ先は長いけれども、でもなんとかくじけずにSPNシーズン5のおさらいを続けていければと思います。

2 件のコメント:

oruka さんのコメント...

こんにちは、またお邪魔しにきました。

Jaredの結婚式でのあのハグは息を呑みました。
あれは親友同士のハグなんてもんじゃないですよね。
首にがっちりしがみついてるJensenと腰に手を回して、なんとも感情たっぷりな表情をしてるJared・・。
思わずおおぉぉ~~とうなっちゃいました。
ほんとにこの2人の関係は・・・濃い・・笑。

またまた、夫婦な会話を楽しませていただきました。
前夫のジョンに負けじとがんばる現夫のSamのセリフ、妻なDeanのセリフがいちいち面白くて・・・。
とにかく妻Deanの言葉が全然違和感がないというのがすごいです。(笑)

このエピに出てたパリス・ヒルトン、最初ににスパナチュに出ると聞いたときは、何しにくるの?・・と心配でしたけど、結果的にはちゃんとお仕事して、盛り上げてくれたと思います。

この後のエピも楽しみに待ってます。
お疲れ様でした。

藤よう さんのコメント...

okuraさん

またまた書き込みありがとうございます。

あのハグ!
本当にこの二人ってなんなんでしょうねー。
とてつもない仲良しぶりで、常にFangirlsの期待の上を行ってくれるJ2ではありますが、
それが出るのがファンサービスのためではなくて、当人たちは単に『素』で仲良ししてるだけっていうのが…(同棲発覚の時も度肝を抜かれたものでした)…もう脱帽です。

パリス、ちゃんとお仕事してましたよね。
父ちゃんに変身できず…だったのは(私個人的に…)大変残念でしたけど。

そして、私、それほど原文を意訳しているつもりもないのですけど…、
この兄弟は、ほぼそのままの状態で、完全に夫婦の会話を繰り広げてるってことなんですよね。
おさらいを始めて以来、ずっと不思議に思っているのですが、SPNの脚本家さんたち、一体どういうつもりで、台詞を書いてるんでしょう…。

なんとかくじけずに、とぼとぼとおさらいを続けて行きたいと思っていますので、また暇をみて遊びにきてくださいね。