2008年11月30日日曜日

Supernaturalシーズン4第10話感想文①

いきなり話がそれて恐縮ですが、BBCドラマの『Merlin』が面白いです。

これまでもSupernaturalがHiatusに入る度に、心の隙間を埋めたいという心理でも働くのか、何か心のときめきを求めて新しいドラマを見始めたりしたものなのですが、
(脚本家ストの間には、Make me a supermodelというリアリティテレビに強烈にはまり込んだこともありましたっけ…)
今回は、まだSPN第10話の感想文にも手をつけない内に、しばらく前からかなり面白いと噂だけは聞いていたBBCの限定13話のドラマシリーズという

Merlin

というドラマを見始めてしまい、現在どっぷりはまりつつあります。

英国の伝説的勇者アーサー王(架空の人物だったのですね!)と、そのアーサー王を影で支え名君へと成長させたと言われる魔法使いマーリン。

その二人が少年時代に出会い、さまざまな苦難を共に乗り越えつつ一人は偉大な王の座を受け継ぐものとして、もう一人はこれも偉大な魔法使いとして成長し、友情を深めていくという騎士道精神に満ちた勧善懲悪の物語は、本当に理屈抜きに楽しめる爽快なドラマです。

2009年1月からはアメリカでも放送が始まるようですが、日本でも早く放送して欲しいものです!

NHKとかで、既に放映権を獲得していていそうな気もするけれども、スーパーマンの少年時代を描くSmallvillみたいに教育テレビで無理やり30分番組に分断して放送するなんていう暴挙だけはやめて欲しい…。

それにしても:

厳しい父王との軋轢に時に悩みつつ、そのとにかく高圧的な父への鬱憤もあってか、登場シーンではいけすかない単なるいじめっ子だったまだ王子のArthurは、一話、また一話と進むうちに誇り高く高潔な騎士としてどんどん素敵になっていくし!
(この子って、童顔といえるくらいの端正な顔立ちに反して騎士らしく姿勢のいい身体はかなりしっかりがっちりしていて、剣さばきなんかは毎度うっとりするくらい素敵で、正直言うと私の中では時どきJensenと被ります…)

(Arthurの父が治める「魔法一切禁止!使ったら即死刑!」という国で)生まれ持った桁外れの魔法の力をまだどうしていいかもわからず、(今のところ私が見る限り)周囲の人間にとってのトラブルのタネになってばかりいる、魔法使いの修行を始めたばかりのMerlinもどうにも憎めないなんとも愛すべきキャラクターで!
(ひょろっとした体つき&ファニーフェイスのMerlinですが、その子供らしい素直で屈託のない性格は、Conventionなどの場で見せるJaredのとにかく明るい少年らしさを彷彿としたりして…、つまり!Merlinって…、腐のつくFangirlにとっても色々と魅力的なドラマということ)

この二人が喧嘩をしたり、悪態をついたりしながらも、お互いのためになんの躊躇いもなく自らの命を投げ出したりするわけです。

それから剣に鎧に魔法に呪文にドラゴンに伝説のモンスターに!

とにかく私のようなタイプの視聴者が引き込まれる要素がふんだんに溢れているってことで…。

BBCでは既にセカンドシーズンの制作が決まりそうということですが…、

あれ???

Supernaturalシーズン4第10話の感想文を書くはずでした。

『Merlin』にはまってしまいました、と一言だけ触れるつもりが…。

すっかり脇道にそれてしまいましたが、とにかくなんとか頭を切り替えてSam&Deanの冒険の物語に戻りたいと思います。





以下の記事にはSupernaturalシーズン4のネタバレが含まれます。

日本での放送もしくはDVDのレンタルor発売まではネタバレを回避することにしているという方は、閲覧ご注意ください。さらに私の独自の解釈に基づく翻訳には、誤解、曲解、妄想が含まれる可能性が大いにあります。その点を充分にご承知置きいただいた上で、妄想に基づく私の馬鹿な感想を読んでもいいという方のみ先に進んでいただけますよう、くれぐれもよろしくお願いいたします。
















Supernaturalシーズン4第10話は、前の週の衝撃の第9話からの『続き…』でもあり、

毎週のエピソードの放送すら待ちきれない思いで待っているファンにとっては、そんなに長くお休みしなくてもいいんじゃない?…とつい不満の一つも洩らしたくなる毎年恒例のサンクスギビングから年明けの1月半ばまでの冬のHiatusに入る前の…、

つまり2008年最後ともなるエピソードということで、

一体どれほど凄いクリフハンガーが待ち構えているのかと過剰に期待&警戒しすぎたということもあるのかもしれませんが、

くどいようですが、2008年最後のエピソードとなるSupernaturalシーズン4第10話、

鑑賞直後の素直な感想は、『んー、かなり予想と違った…』という印象。

さらに辛口なことを言ってしまうなら(先日いただいたkyuさんのコメントでも少々触れられていましたけれども)最後のディーンの独白シーンを除いて…、(とはいえあのシーンも、台詞の内容がどうこうというより一重にJensenの名演技があってこそという感じもあります)クリプキの男性目線の浅はかさというか、『乙女心がわかってない!』部分をまざまざと見せ付けられてしまった…というような残念な後味が残ってしまった気がします。

前回のSera Gambleの脚本が、(サムを演じるJaredとしてはヌード&涙シーンの波状攻撃で厳しいものがあるとしても)乙女心を絶妙にくすぐるきめ細かい感情描写&兄弟の関係に対する深い考察に満ちた台詞に溢れていた名作であっただけに、

そこから『To be continued』でワクワクと引っ張られた今回のエピソードの(感情面の機微とでもいったものに対する)男性目線特有の薄っぺらさにはちょっと拍子抜けするような、なんというか正直少々のガッカリ感すら覚えたほどです。

まあ、今回は、あまりに複雑&壮大になってしまったMythologyの設定に幾分かでも回答を与えて整理し、今後のストーリーの大きな飛躍のための準備を固めたエピソードだった、

つまり、(ファイナルシーズンとする予定だったシーズン4の大団円のラストに向け?)広げすぎてしまった大風呂敷を、もう1シーズンもたせるためにも、この辺でちょっと畳んどこう…とでも思ったということなのかもしれませんが、

YEDの 『Endgame』 のこともLilithによる 『Lucifer』 復活作戦のことも放りっぱなしの状態で、この上さらに元Fallen Angelから(なんだかそれほどの大した動機付けもなく、え?天使から人間になったり、また天使に戻ったりってそんな簡単なことなの?という感じで)あっさり現役に復帰した(らしい)Annaなんていうキャラクターを追加して、この後どのようにストーリーを展開させ、収拾をつけていくつもりなのか、

まさか今回のAnnaの投入って、Deanと父ちゃんの関係を(またもや!)蒸し返して、ここでもう一段Deanの更なる自我の成長を促進させる、なんていう目的のために単発で挿入されたキャラクターだ、なんていわないでしょう?

YED に Ruby に Lilith に Lucifer に Castiel に Uriel に Alastair だけでも、本当にそこまで話を広げて大丈夫?という感じだったのに、もしAnnaが今後もなんらかの形でストーリーに関わってくるのだとすると、

本当に話をうまくまとめていけるんですか?という疑念を拭い去れません。

扱いに困るとあっさり存在を消しちゃおうか!ということになるのもSPNの常套手段なので、もう手に負えませんとなったらAnnaもあっさり退場、ということになるのかもしれませんが、
(Anna、EP10のあの展開で退場、ではないですよね?)

っていうか、今回の第10話で、Alastairは処分されたことになっちゃってるのでしょうか?

サムの全力の「Hand of Ipecac」では軽く咳き込んだ程度の大物悪魔が、Annaの気楽な思いつきとしか思えない「あたしまた天使に戻ることにする」という騒ぎに巻き込まれる事故のような形で、今回限りの退場になってしまうということだったとしたら、(手強い敵があっさり消えてくれた!と兄弟のことを思ってほっとする反面)ちょっと寂しい気もします。





(いつまでたっても私達の目にはあまり判然とはしてこないけれども)Antichrist的素養をもつサムと、

地獄で40年間、Alastairなんていう超一流の悪魔じきじきの指導の元、悪魔としての修行をみっちりと積まされてしまった後、天使から何らかの素質?能力?を見込まれて天使のお仕事をお手伝いするためにリクルートされたディーン、

と、兄弟はそれぞれに、この大きな天使vs.悪魔の戦いの中でも充分に存在感を主張できるということなのかもしれませんが、今回の第10話ではなんだか随分兄弟の影が薄かったようにも…。

今後も天国vs.地獄の戦いがMythologyエピソードの中心に据えられるのだとすると、兄弟の存在感大丈夫なの?という心配も。

ま、これまでもずーっと私達ファンの心を鷲掴みにしては引きずり回してくれたSPN制作陣ではあるので、

あまり無駄にいらぬ詮索をせず、まずはシーズン4残りの12話、それから(現時点で継続は既に決定済みということのようである)シーズン5の展開を楽しみに追いかけていくというのが大切ですよね。

(ちょっと油断している間にMerlinに体力を奪われたりしているところでもあるので)

今回の感想文は以上ということで…としてしまいたい誘惑にも駆られますが、冬のHiatus明け、「どういうことになってたんだっけ?」と思い出す時のため、なんとか覚書程度にでもエピソードを振り返っておきたいと思います。









悪魔の追っ手から身を隠すため兄弟&Ruby&Annaが潜伏しているキャビンを突然訪問したと思ったら、「Annaは死なねばならない」なんて言い出したCastiel(&Uriel)。

Annaは天使のおしゃべりを傍受したかもしんないけどさ、そんなの殺すほどの理由にはならないだろ?というディーンに、心配するな、優しく殺してやるから、とUriel。


Dean: You're some heartless sons of bitches, you know that?
   あんたらってホント、心もへったくれもないヤツラだよな、それ自分でわかってるか?

Castiel: As a matter of fact, we are. And?
   実際のところ、我らに心などない。だからなんだ?

Sam: And? Anna's an innocent girl.
   だからなんだ? Annaは何の罪もないただの女の子じゃないか。

Castiel: She is far from innocent.
   何の罪もないなどとは真実とは程遠い。

Sam: What's that supposed to mean?
それってどういう意味だよ?

Uriel: It means she's worse than this abomination you've been screwing. Now give us the girl.
それはつまり彼女はお前が関係を持っているこの醜悪な悪魔などよりよほどたちが悪いということだ。さあ、あの娘を我々に渡せ。



天使の言葉として訳すためかろうじて「関係を持っている」としましたが、Screw って、(セックスを)ヤッてるというかなり俗な感じの言葉ですよね。

Deanと話す度に今時の言葉を少しずつ覚えて、「君たちの言葉で言えば…」なんてちょっと控えめに新しい言葉を使ってみたりしていたCastielに比べて、Urielは人間の今時のスラングもよく知っているということなのか…、

この辺りの「天使がそんな言葉使う?」と思ってしまうような言い回しの選択基準も今回の脚本担当(Teleplay by Eric Kripke, Story by Trevor Sandsってどういうこと?)の男性陣の薄っぺらさゆえ?と、思ってしまうのは、さすがに私の見方が厳しくなりすぎているのかも…。


高飛車な天使の物言いに、ディーンは「この娘は渡せないね。相手が欲しけりゃ出会い系サイトでも当たってみろよ」なんて突っぱねると、
(ディーンが当たってみろと言ってるJ-Dateって、ユダヤ人(Jewish)の独身者向けの出会い系サイトのようですね?新しく出てきた預言者なんて信じない!という『神様』だけを信じる信仰心の厚い人たち=ユダヤ人だから?)

いけ好かない人間とか悪魔なんていう下等生物たちを捻り潰してやりたいと常々思っていたらしいUrielがまずはRubyを、それからディーンを痛めつけ始めます。

一方のCastielは、必殺の「おでこに、ちょんっ」でサムの意識を奪い、ついにAnnaの隠れる部屋のドアの取っ手に触れた瞬間、キャビンに白い光が満ちて、CastielとUrielが何かに吸い出されるように消えてしまいます。

ディーンがAnnaのいる部屋を明けると、腕につけた傷から流れ出た血で鏡に謎のマークを書いたAnnaが、

「自分でもどうやったのかわからないけど、ふと(天使を追い払う方法が)頭の中に浮かんで、天使たちを遠くに追い払った」

と、とんでもないことを言い出します。

Annaにこんなことができる以上、天使たちがAnnaを始末しようとするのは、天使のおしゃべり通信網ラジオの傍受なんていうことだけが理由じゃなく、CastielがAnnaはInnocent とは程遠いと言ったことにも信憑性が出てきます。

Annaって何者なの…?

今の所はAnnaが遠くへ追っ払ったとしても遅かれ早かれ天使たちはまた戻ってくるはず、ということで、4人は、ボビーの家の「悪魔なんか敷居にすら触れられない」というS4EP2で初登場した鉄で覆われたシェルターにAnnaを隠し、

Rubyが昔取った杵柄で用意した『悪魔からも天使からも姿を隠す』という呪い袋(Hex Bag)もAnnaに持たせます。

(この辺りのディーンとRubyのやり取りも…、「(悪魔なんかっていうあんたの言葉)人種差別に聞こえるんだけど」「(下の階の)下院議員にでも訴えの手紙を書けよ」と微妙な嫌味の応酬なんかもちゃんと盛り込んではあるものの、Hex Bagを用意してくれたことに「Thanks, Ruby」と礼を言うディーンに、微かに笑顔を見せたりするRubyって…。
うーん、確かに先週の流れからすればこういう演出をせずにはいられない気持ちもわかるとはいえ、なんか薄っぺらい!…と、このEP10を見ている間どうも辛口目線になってしまう私としては、どうして思ってしまうのです。)



それにしてもボビーおじさんの家にやってきたのに、ボビーおじさんはどこ?と思いましたよね?

兄弟の会話によると、ボビーはもし家の中のものを何か壊したら弁償すること、との伝言を残してドミニカ共和国に出かけてしまったとのこと。

仕事?(←12/1修正)そうであることを祈るよ。そうじゃなきゃ、いつものトラッカーキャップを被ってバナナハンモックでHedonism(性への耽溺)の真っ最中ってことだもんな。兄ちゃんがそんなこというから、そんなイメージが俺の脳みそに焼きついたじゃないか。

ということで、ボビーは現在のんびりと南国でのバカンスを楽しんでいる、ということのよう。
(ということで、こちらも修正:ボビーは仕事でドミニカに行ってるということで…ん?↓の『Harper’s Island』ってひょっとしてドミニカにあるとか?このドラマの詳細についてはなにも知らないので、全然見当違いかもしれませんが…)

でも実はBobby役のJim Beaverは現在2009年から放送が始まる別のドラマ『Harper’s Island』(このドラマには先代RubyのKatie Cassidyも参加してるのですね!)の現場に連れ去られてしまっていて、そちらの撮影のきりがつくまで、つまりSupernaturalにはこの第4シーズンのかなり後のエピソードになるまで出演できないかもしれない、という話なのですよね。

(少し前のJimのインタビューで、SPNは兄弟のドラマなのに、最近ボビーがでしゃばりすぎるなんていう声もあるみたいだな、だから別のドラマ出演をきっかけにしばらく姿を消すのもいいかもしれない、なんて寂しそうにぽつっと言っていたのをちらっと見たような気もするのですが、本当にそんなこと言ってる人いるの!?)

JohnパパことJDMも、ちょっと油断している間にSPNの裏番組の「グレイズアナトミー」に監禁状態にされ、そこから映画、映画、映画で大忙しになってしまって愛する二人の可愛い息子達のところに帰れなくなってしまったのであったことを思い出します。

そんなJDMも心底息子たちを愛するがゆえのあのパパのキャラクターであることが、薄っぺらいクリプキ演出のおかげで!浅はかな視聴者に伝わらず←以上はあくまで私の個人的意見ですけれども…)Johnパパバッシングをしているサイトに入っていってファンと討論したことがある、なんて語っていたことがありましたよね。

ま、それはともかく、ハンサムで美形の若手のアイドル俳優二人を相手にしてすら、まったく見劣りしない深みのある大人の男を演じてみせることで、別の(もっとずっとお金持ちの)ドラマや映画の制作者から目をつけられて引き抜かれてしまう…、私達Supernaturalファンにとってはちょっと寂しい流れです。





一方、サムがおこなったAnnaについての調査でわかったことはというと:

教会の助祭を父に持つAnnaは、2歳半の時、突然「自分の父親は本当の父ではない」と言い始めてヒステリーの発作を起こした過去があったとのこと。

誰が父親だって?配管工か?パイプにちっちゃいヘビが入っちゃったとか?兄ちゃん、またポルノと現実を混同してるぞ。
(奥さんがパイプの水漏れ修理か何かにやってきた配管工と浮気するというのは、かなり定番なポルノのテーマのようですね)

その時のAnnaは、本当の父が誰なのかは言わなかったのだけれども、その時彼女は何度も

彼女の本当のお父さんは怒ってる。彼女を殺したいと思うくらいに物凄く怒ってる

と繰り返していた。でも子供専門の精神科医にかかって回復し、その後は普通に成長した。
どうやらそれが今になってぶり返したということのようでもあるけれども、(そこまでツンケンしなくても…というくらい、けんか腰に)Anna自身は何も覚えていないと言い張るので、

埋もれたAnnaの記憶を掘り起こすために、と、またまたとっても大人っぽく場を仕切るサムの提案によりImpalaをとばしてディーンが連れてきたのは、

シーズン4の第1話、ディーンの左肩に手形をつけた犯人を割り出すために協力してもらった全米No.1の霊媒師Pamela!

Castielの本当の姿をちらっと目にしてしまったため、両目を失ってしまったPamelaではありますが、そのセクシーな快活さはちっとも変わっていませんね!

サム?あなたなの?と黒いサングラスで目を隠したパメラを、僕だよ、サムだよ。と可愛い笑顔で迎えるサムに:

You know how I can tell?
あなたがサムだってどうやったら私にわかるか知ってるでしょ?

と言いつつサムのお尻をがしっと掴み(笑)

That perky little ass of yours. You could bounce a nickel off that thing.
引き締まった可愛いこのお尻。このお尻なら小銭を弾き飛ばせそうだわよ。


と言いつつ、向こうにいる悪魔のことも、可哀想なAnnaのことも気配でわかるし、サムがあたしのおっぱいを見てるってこともわかってるのよ。
(えっ、俺そんな…と口ごもるサムが可愛いです)

Pamelaは、視力を失ったことで以前にも増してサイキックの力が研ぎ澄まされたようにも見えますね。

目を奪われたっていう怨みがあるし、天使に一矢報いるチャンスになるなら喜んで協力するわ、というPamelaから催眠術をかけられたAnnaが、兄弟にボビーから弁償の請求書が届くこと間違いなしの大騒ぎを引き起こしつつも特別何も語らず(Annaに対してだんだん不当に辛口になってきてます?)

それでも一応催眠術が覚めた後、Pamelaのおかげで自分が誰なのかを思い出したと礼を言うAnnaの口から飛び出したのは

I’m an angel.』という言葉。





Annaを殺すべく追ってきたCastiel&Urielとは同じ穴のムジナだったというAnnaに、

(まあ見た目から判断して)あいつら、君の上役だとかそういうことか?とディーンが質問すると、

『Try the other way around.』その反対ね。

(!つまりAnnaはそれだけ力のある天使だっていうこと?
その割りに…、人間界で赤ちゃんとして生まれ普通の女の子として育ったせいなのか、このEP10を見る限り、このコの言動全てがどうにも浅はかで!とてもCastiel&Urielを束ねるほどの力を持つ天使だったような威厳とか高潔さが感じられないんですけど…)

Annaの話をまとめると、天なる父に背くという天使にとっては死刑を宣告されても当然の罪を犯し、バターナイフで腎臓を抉り出すような痛みに耐えて『Grace』とかいうものを切り離して地上に落下し、妊娠できない身体であるはずのAnnaの母の胎内に入り人間として生まれたのだということ。

天国側は、父なる神を裏切って人間になったAnnaを殺したいと思っており、

地獄側は、とってもお手軽に拷問して秘密を聞き出すことのできるに違いない人間の身体を持つ元天使をぜひとも手に入れたいと思っている、

そんなAnnaを匿うことになった兄弟&Rubyはとんでもない面倒に巻き込まれてしまったということに。





感想文はまだほんの序の口なのですけれども、

そしてここまでの感想文も(なんだか哀れに思えるくらい、非常に薄~いキャラ設定にされてしまっているAnnaへのイライラから)かなり偏った目線になってしまっているのですが、

この後、AnnaとDeanの間で交わされる会話の中で、またもや!私の愛する父ちゃんを非難するような言い回しが出てきたりもするので…、

なんとか落ち着いて感想文の続きを書くためにも

とりあえずここで一旦休憩して頭を冷やすため、投稿してしまうことにします。

2008年11月23日日曜日

Chicago Con 2008レポート覗き見感想③

大相撲もついに千秋楽が終わりました!
白鵬vs安馬の優勝決定戦、凄かった!

ということで…、冬のHiatus前、つまり2008年最後のエピソードとなる第10話も放送になってしまいましたが、そちらの感想文はまた後で(でも今度こそあっさりと…)ということにして、

またまた、Conレポートを覗き見した感想の続きです。


以下の感想文には、日本ではまだ未放送のシーズン4のネタバレが含まれる可能性もありますので、閲覧にはご注意ください。














Jaredが鼻や脇の下にこすりつけたマイクをなんとか手渡そうとするものの、「鋭い直感によりなにかを感じ取った」というJensenが受け取ることすら拒否した後、
結局どうやってもその場から動こうとしないJaredを追い出すのをあきらめたJensenがトコトコと舞台の向こう側に消えたと思ったら自分の椅子を手に戻ってきて、二人一緒の楽しいパネルがはじまりました。

二人のパネルはとにかく全編楽しくてキリがないので、特に私が面白いと思った話題だけをほんの何点か箇条書きに書き出していきたいと思います。



Jared&Jensen:

【アクションフィギア】

質問:サムとディーンのアクションフィギアが作られるとしたら、アクセサリーとかでつけて欲しいものはなにかある?


Jensenが、背を高くして欲しい。と口火を切ると、Jaredはもちろん、じゃ、僕のはそれより背を高くしてもらわないと。で、手が「Ipecac」ができるような形になってて、腕を差し上げると『Hand of Ipecac』になるんだ、そういうのがいい。するとJensenは、いつでも『Disgusting fried food』が食べられるよう、肘が曲がるようにして欲しい。


ビデオの記録によるとこの少し後…、Jaredが 「Hi, I’m Jensen.」 と例のブルースチール顔をして、まるで操り人形みたいに手足をバタバタさせるという物凄くコミカルなJensenのモノマネをした後、

会場のファンたちのJared派、Jensen派のどちらが優勢かで張り合ったり(今回この二人のパネルの間中、何度もこの張り合いが出てきましたよね)しつつ、

Jaredのセックスシーンを「こんな風にして見るといいよ」とJensenが指を全開に開いた手のひらを顔の前に掲げて覗き見して見せたりなんていうやり取りの後、


【Biggest fearは?】

「うーん、とっさに思いつかないなー」なんて言ってるJaredに向かってJensenが、自分の力瘤をつくった二の腕をちょんちょんと指差して「お前、俺の腕力が怖いだろ?」みたいにアピールしてみせた時、

JaredがちらりとJensenを見やって、

"Yeah, I'm scared of having little arms one day."
(ああ!いつかあんなか細い腕になっちゃったらと思ったら怖いよね)

で、その後、I’m waking up with tiny arms. (あのちっちゃい腕で目を覚まされたりね)なんてことを言ってる気が…。

11月25日修正:ゆっくり落ち着いて読み直してみたら…、I’m waking up with tiny arms. って…

「目が覚めたら、腕が(Jensenみたいに)Tinyに(ちっちゃく)なってたりして」

っていう意味ですよね!

このJaredの言葉を聞いた瞬間、完全に妄想が先走って、文法上も無理のある訳を無理やりあててしまいました。ということで、以下↓の解釈は完全に間違いです。

(完全に私の妄想の暴走かもしれませんが)これって、(まあ言ってみれば、Jaredのような)あまりに筋肉逞しい腕に腕枕されるとごつごつして寝心地が悪くて目が覚めちゃう…、というような添い寝の常識をもじって、自分の大きくて逞しい身体に比べたJensenの華奢さをからかってるってこと?


【Gilmore Girlsの映画が作られるとしたら出演する?】

この質問が出された時、質問者の女の子の言葉も終わらない内に、両手でぎゅっと可愛くマイクを握り締めたJensenの:

『Oh, please!!!』 と声をあげながらJaredを見つめる姿が!

でJaredから「まあまあ、落ち着くんだ」とぽんぽんと肩を叩かれながらも、

『GGのあのRory Gilmoreの初めての、そして最高の超素敵な彼であるDean Foresterが大画面で復活するなんてことが実現したら、あたし本当に感激しちゃう!』
(こんなことを書きつつ、実はGGのエピソードを一度もまともにみたことのない私です…)

という感じで胸に手を当てて視線を上に向ける様子が!(笑)

本当に物凄くものすご~く可愛いですよね!!

もちろんそんな機会が出来たら、必ず参加したいと答えたJaredは、

若きJensenが出演していたソープドラマ『Days of Our Lives』の映画がつくられる可能性だってあるよね?

するとJensenは、もちろんやるよ、ギャラが5万ドルだったらね、と。

Jaredが、そしたらまた僕はDeanに戻れる、というと、Jensenは、(例えJaredの方が先にDeanだったとしても)真実のDeanは一人しかいない、と返して会場の歓声を浴び、僕は(GGで)五年間もDeanだったんだぞとJaredが返すと、じきに追いつくさ、とJensen。


【今後のドラマ遭遇したい都市伝説とか伝説のモンスターは?】

Jensen: ネッシー。
Jared: 悪魔でも幽霊も何でもいいからハワイに出没するやつ。

と二人とも、海外ロケの敢行を希望していることをアピールし、Jensenは追加で、西部劇時代にタイムスリップした兄弟のエピソードなんかを提案。


【めずらしくも男性の質問者から】

Jensen、車は何に乗ってるの?Toyota Tundraだよ。

(先日テキサスの実家の置いてあるらしい大きな四駆を売りに出していたJensenですが、日本車?エコを意識して?と思いつつ写真を探してみたら、この Tundra ってまた随分マッチョな感じのごっついピックアップトラックなんですね!)

Jaredは、とにかくいつもギターヒーローをやってるって聞いたけど。

(横からJensenが)少なくともこうして質問に答えたりしてる間以外はね。

じゃ、その内機会があったら対決しよう。


【どちらが朝の支度が遅い?】

この質問についての答えはもちろんJaredであるわけですが、Jensenは、『Waiting for Jared』(ジャレッドを待ちながら…という感じ?)っていう本が書けちゃうくらいだ、とジョークを。

Jaredとしては、犬の散歩にトレーニングに、僕の家だから戸締りもしなきゃならないし、僕は朝色々忙しいんだ!と弁明。

(客席から、「Jared is a girl!」と野次が。(笑))

『Waiting for Jared』のジョークは、この後やっと退場するつもりになったJaredが、帰り際ステージの後ろに掲げられている大きなポスターのDeanの股間辺りにサインしたり、会場に向けてお尻を振りながら上着を脱いでストリップの真似をしたりしてまたもや時間をとったりしている時に再浮上したのだとか。


(大相撲本場所中だったこともあり、なかなかあれこれ色々な映像を見比べる時間がなかったもので、下の質問が実際にどのくらいのタイミングで出てきたものかわからないのですが…)
【Supernatural終了後も二人は友達でいると思う?】

この質問に対するJ2の質問については、私が概要を書き出してしまうより、現場の雰囲気をそのまま伝える文章の方が、その場の楽しい雰囲気を伝えられる気がするので、少々引用してしまいます:

(とあるレポートでは)

This next part was my favorite moment from the whole panel block. A fan asked if Jared and Jensen thought they'd stay friends after the show ended. Both of them immediately started a simultaneous litany of how they couldn't wait to never see each other again and would block each other's phone calls and filter each other's emails. Then Jensen added that he would change the locks, and Jared indignantly said, "It's my house!" So, no, not friends at all

この次の部分は、このパネルブロック全体でも一番私のお気に入り。あるファンが、SPNが終わった後、JaredとJensenは友達のままでいると思う? と尋ねたの。J2は途端に二人揃って、今後一切顔を合わせなくてすむようになる時がどれほど待ちきれないか、とか、お互いの電話やメールを着信拒否にするだとかを同時にわーっと話し始めたの。それからJensenが、彼は家の鍵も変えると追加すると、Jaredは憤然として、「あれは僕の家だぞ!」と言ったの。絶対に、「友達じゃなくなる」なんてことは全くありえないって感じ。


(別のレポートではこんな感じ)

But anyways, they were also asked if, once the show was over, they'd still be friends and they spent a good two minutes saying variations on "no," including saying stuff like they were going to change their phone numbers, block calls, and that Jensen was going to get the locks changed... to which Jared said "it's my house."

でもとにかく、二人は、もしSPNが終わったとして、それでも二人は友達のままでいるか、なんていう質問も受けたのね、すると二人はたっぷり2分間ほどもあらゆる表現で「No」って言い続けて、その中には、それぞれの電話番号を変えるし、着信拒否するし、なんていうことが含まれてたんだけど、そこにJensenが、自分は家の鍵も変えるなんて言い出して…そのコメントに対してJaredは「あれは僕の家だぞ」って言ったの。



同時にムキになって、「SPNさえ終わったら、もうすっぱり友達なんかやめる!」と言い出したなんて、文字だけみると、「えっ?」とちょっとドキっとしますが、

現場のJ2二人の(結局はイチャイチャ仲良しの惚気全開としか思えない)様子を目にしたファンの間違いなく全員が、

「この二人が離れられるはずない…」

と思ったというのは、逆の意味で、この二人の絆の強さを見せ付けられるようで…、
絶対この質問を想定して、二人で答えの打ち合わせをやってきてるわね、という感じです。





さて、さすがにConのスタッフから、Jaredの退場の時間がきたことが告げられると:

When Jared got up to leave Jensen was sweet and moved one of the chairs off the stage. Jared then took the other chair off the stage with a wicked grin plastered across his face and brought back out a tiny one for Jensen. So Jensen had to get his own bigger chair back. It was very Three Stooges.

そして(やっと)Jaredがやっと立ち上がって退場するという時、JensenはSweetにも椅子の一つをステージの外に運んであげたの。するとJaredは悪そうな笑顔を顔中に貼り付けて残っていたもう一つの椅子をステージの外に運んでしまって、(客席の皆が座ってる)ちっちゃい椅子を持ってきたの。だからJensenは、自分の大きな椅子を取り戻しに行かなきゃならなかったのよ。これってすっごくどたばたコントって感じだった。






Jensen:


【一番好きじゃないエピソードは?】

ディーンがママの実家に里帰りする 『In the Beginning』 をあげて、その間、Jaredが一週間ハワイに行ってたから、と答えたJensenではあるけれども、実際にはどのエピソードもそれなりに思い入れがあるから嫌いになることなんかできないんだ。

と質問に答えつつ、Jaredがいなくなった途端(とてもたった一人がいなくなっただけとは思えないほど)あまりに静かになった会場に、

すごく静かだね、この雰囲気最高だよ、Jasonにバックグラウンドで音楽でも演奏してもらおうか、なんて、ぽつりと洩らしたために、Jensenのパネルを会場の隅で見ていたJason Mannsにステージに上がってJensenと一緒に歌でも歌って欲しい!というような盛大な歓声が客席から上がると、

「あー、残念だけどJasonはどこかに行っちゃったみたいだ。(で、唇を動かさずに)Jason、どっかに行け!どっか行けって!…(で、本当にJasonが部屋から出て行こうとでもしたのか)冗談だって、そこにいてくれ。You look fantastic.」


まずはまるで白馬の騎士のように、「僕が一緒にいるから大丈夫だよ」とJensenを守って寛がせていたJaredが、ついに時間切れで退出すると、

今度は(見るたびに熊さんのようにがっちりと体格が大きくなっていく気がする…)Jasonが会場の隅で見守ってる…。

まるでお姫様のように親友たちから愛され、大事にされているJensenってことなの?と、こうなるともう、どうしても膨らんでいってしまう妄想を抑えられません。


【本当はJaredへの質問なんですけど…】

できたらJensenに答えてもらないかと思って…。

随分前のConventionでのことになりますが、時間切れのためJensenのパネルで質問しきれなかった何人ものファンが、Jaredのパネルの時に、本当はJensenに質問したかったんだけど、なんていう前置きをしたことで、熱烈なJared!Girlsの間で「なんであんなこと言う必要があるわけ?!」と後々かなりの物議をかもしたりした記憶がまだ色濃く残っているせいか(当時のSPNファンはまだ圧倒的にJensen!Girlsの比率が高かったのですよね)
ついにJensenのパネルでJaredに質問したかったなんていう人が現れるほど、Jared人気がJensen人気に迫ってきたのね!という、とてもポジティブな反応で客席に和やかな笑い声が満ちると、

Jensenも、Oh, it’s great. もちろん答えるよ、何を知りたいんだい?
(と、前向きに返事をしつつ、女の子が質問する前に「Yes, Jared is a girl.」-上の朝の支度が遅いJaredについてのやり取りを引用したのですね-なんて口を挟んだりしていると)

『サムはファーストシーズンではとっても素敵な髪型だったのに、セカンドシーズンに入ってからのあの髪型って、どうしちゃったの?』

なんとも思いがけない質問に、Jensenはくすくす笑って小さく「That’s awesome.」と呟きつつ、

(Smallvilleのレックス・ルーサーこと)Michel Rosenbaumなんかがいい例だけど…

するとSmallvilleファンも大勢いると思われる客席から、大きな悲鳴のような歓声が挙がります。

JensenがSmallvilleのシーズン4にゲスト出演して以来、Michelや、クラーク役のTom Wellingととても仲良しになって、いまだに休みの日にはゴルフをしたり飲みに出かけたり、一緒に遊んでいるという話は有名ですよね。

一説には、というか、完全な希望的推測として、今シーズンのドラマの撮影が始まる前、LAに帰ることになってしまったという、Jensenと一緒にアパートを借りて同居していた友達というのは、
Smallville第7シーズンの後、ついにドラマを降板することになったMichel Rosenbaumだったのでは…というあくまで推測の域を出ない話もあったりして、実は私もかなりその説に傾いていたところでした。


また話は逸れますが、今回のChicago ConでのJason Mannsのパネルで、JasonもMichel Rosenbaumとは友達だ、というような話も出ていたということで、Jasonって、割と頻繁にカナダに遊びに行くこともあったりするの…?


ってことは、やっぱりJ2の新居で催されたBBQパーティーの後、Jensenとワンコの写真を撮ったのって…と、どんどん妄想は連鎖していくのです。


That poor guy!」(あの哀れな男のことだよ)

あいつは、(スキンヘッドのレックスを演じるため)8年間くらいかな? 毎日毎日頭を剃り続けなければならなかったんだ。それを考えると髪形が変えられるってことだけでもありがたいことなんだ。


【俳優にならなかったら?】

Fisherman(漁師←なんで?(笑))か、プロのスポーツ選手…もちろんプロになれるほど自分に才能があるとは思わないけど…、

なんてJensenが真面目に答えていると、客席から「ストリッパー!」という声が、

ストリッパー…、うん、第三候補はそれかな、世の中にはそういうキャリアもあるよね。とあっさり肯定したJensen。


【Tiny がCliffさん?】

この会場に"Folsom Prison Blues”のTinyがいますね。という指摘に、Jensenが、

「皆さん、あれが(僕らのボディーガードの)Cliffだよ」と笑顔で紹介してましたね!

これは既に情報通のFangirlsにとっては当たり前の知識だったのかもしれませんが、ついにCliffさんの正体が判明して、私は 「あー!そうだったの!!??」 と、今回とても新鮮な驚きを覚えました。

このCliffさんを指摘した人は続けて:

So, obviously you are not your characters. Do you think that you, Jensen, would have been friends with Dean if you'd both known each other in high school?

明らかにあなたはあなたが演じる役柄とは違うみたいだけど。Jensen、あなたが高校時代Deanと知り合いだったとしたら、友達になったと思う?


実際、Jensenにはディーンみたいな友達が何人かいたとのこと。当時彼は、そういう友達をトラブルから引っ張り出したり、そういった友達を守るために喧嘩に割って入ったのだそう。





体力は完全に途切れてきてしまったのですが…、本当にキリがありません!

後は箇条書きで!


・ Jensen's favorite cake is chocolate. With chocolate frosting. And chocolate sprinkles. And chocolate inside. And a cup of chocolate on the side.
Jensenの好きなケーキは、チョコレート。チョコのフロスティング。チョコがふりかけてあって。中にもチョコが入ってて。チョコソースが横に添えてあるもの。
(しかもダークチョコだよ!とのこと)


この後の質問への回答で、一番大好きなパイは、おばあちゃんのチョコパイで、二番目はお母さんのパンプキンパイというのもありましたよね。

(お母さんのが二番目だなんて言っちゃっていいの?という歓声に)大丈夫、これはお母さんも承知してることだから。


・ Deanの大好きなMagic Finger付のベッドは、でっかい汗だくの男性が下に潜り込んで揺らしている。(えー??!!そうだったの??(笑))

・ 北京から参加したファンの企みで、I love you.の中国語「我・愛・你」という言葉を教えられ、とても上手に発音したJensen。

・ Supernaturalで随分英語を覚えたというスイスから来た女の子の "pig in a poke" の発音が可愛い!と言って、マネしていたJensen の口調がまた可愛い!

・ Texas Guysが暇になるとやり始めるという、BBガンでお互いの背中(お尻?)を打ち合うという遊びの説明を、立ち上がって身体全体を使い 「うわっ」 「あがー」 「そこは腿だぞ、なんでそんなとこ撃つんだよ」 なんていう感じで再現し、散々客席を笑わせた後、

"that's what Texas guys do when they're bored."

とぽつっとコメントするJensenも本当に楽しかったですよね。





【Supernaturalはシーズン5までなの?】

この質問への答えは、参加していた多くの人たちが驚くものだったようです。

私ももちろん驚きました。

クリプキは本当のところを言って、Supernaturalというドラマをシーズン4で終わりにするつもりだったのだとのこと。
でもシーズン4の第1話である『Lazarus Rising』の視聴率がとんでもない高さで、これは、ロボットか何かの出てくるエピソードでも書いて、少なくとももう1シーズン続けないといけない、と思ったのだそう。


なにはともあれ、シーズン5までは間違いなく続きそうで、そこでまた視聴率良好だったら…。

あまり先を期待しすぎるのもいけませんね。

ま、とりあえず今は、このドラマが続く限りは楽しく追いかけていければいいなと思うだけです。





大相撲の終盤戦の盛り上がりで体力を奪われ、なんだか楽しい話題をまだ沢山洩らしている上、かなり支離滅裂の感想文になっているような気がしてならないのですが…、一応こんなところで投稿してしまうことにします。

Supernatural第10話の感想文は、また数日置いて、体力が戻ったところで、ゆっくりと書きたいと思います。

2008年11月20日木曜日

Chicago Con 2008レポート覗き見感想②

また少々、Conレポートを覗き見した感想の続きを。


以下の感想文には、日本ではまだ未放送のシーズン4のネタバレが含まれる可能性もありますので、閲覧にはご注意ください。













今回のConのJ2のサイン会は、二人の帰りの飛行機のスケジュールのこともあって、流れ作業的に「はい次!」「はい次!」とどんどん列を進めさせられたということで、ほとんどJ2と会話することができなくて残念だったという感想をもらしているレポートがほとんどなのですが、中にはこんな楽しい出来事もあったようです:


Heh, a fan at the Chicago con said that she was behind a girl who gave Jensen one of the cowboy hat pictures for him to sign. Apparently he looked at it and said "Oh my God" then showed it to Jared who laughed hard and asked what it was from. Jensen called it a 19 yr old mistake.

あのね、シカゴConで、あるファンの子の前に並んでた女の子がこれにサインしてとJensenに差し出したのが、例のカウボーイハットを被った写真(この写真…?かな?)だったそうなの。明らかに彼はそれを目にした途端「Oh my God」って呟いて、それからその写真をJaredに見せたの、Jaredはそれを見て大笑いして、これってなんの時の写真だって尋ねたのだそう。Jensenはその写真を ”ある19歳のあやまち” と呼んだんだって。


以前、J2がお互いの過去の恥ずかしいモデル写真をそれぞれ相手のトレーラーの壁中だったかに貼り付けあうというイタズラをしたという話を聞いた時、Cowboy Hat姿のJensenの写真は間違いなくJaredが集めたJensenの恥ずかしい写真の中に含まれていたに違いないと思っていたけど…、

Jaredあの写真を初めて目にしたっていうの?本当に?

Jaredが真実を語っているかどうかについては…まあ置いておくとして、ファンから差し出されたのがあの写真だったとしたら、それを思わずJaredになんか見られないように隠したくなるのが普通なのではないか…と、私程度の頭では思ってしまうところ、あっさりJaredに見せちゃうって!

この二人の仲の良さ&親密さ、まじで一筋縄では想像もつかないレベルです。

それで思い出したので、少々脱線となりますが:

少なくともここ2年ほど afterelton.com という老舗のゲイサイトが毎年恒例で実施している

Gayたちの選ぶ 「イケメン100選」

で、J2(特にJensen…)がぐんぐん順位を上げてきている、というのは、(腐のつく)Fangirlsの基本知識になっていることではありますが、このサイトではつい最近、以下のようなQ&Aがあって:

Q: Is there a case where gay actors and/or crew fell in love during the filming of a movie/TV show, like Brangelina? – Andie, NY

質問:ブラピ&アンジェリーナみたいな感じで、映画やテレビドラマの撮影中、ゲイの俳優さん同士とか、もしくは俳優さんがスタッフと、とかいう感じで恋に落ちちゃうなんてことあるんでしょうか?-ニューヨーク、アンディより


A: No doubt the actual number of such same-sex couplings is legion, but actors are notoriously circumspect about on-set romances — gay and bi actors even more so.

回答:(共演がきっかけになって付き合うことになったという)そういう同性のカップルが山ほどいることは間違いありませんが、でも一般的に、俳優さんたちというのは共演者とのロマンスには慎重であるといわれています-ゲイやバイの俳優さんたちとなると余計にそういう傾向があるでしょうね。



で、それに続いて、あれこれと共演中恋に落ちた可能性のある同性の俳優さんたちなんかの名前を写真付でずらずらと挙げられているのを眺めつつ記事の2ページ目を開くと、いきなり冒頭に…、

こんな可愛い仲良し写真付で…

Then, of course, there is the case of Jared Padalecki and Jensen Ackles, who met on the set of Supernatural (2005) and have been hot-and-heavy ever since…IN THE FLYING MONKEY’S DREAMS!

それから、もちろん、Jared PadaleckiとJensen Acklesの事例がありますよね、この二人はSupernatural(2005)のセットで出会って、それ以来、ヘヴィに熱っ々なんです…(この記事に回答している)THE FLYING MONKEYの夢の中ではね!



J2の親密ぶりって、もはやTin-hatを被った妄想で思考の歪んだ腐のつくFangirlsにとってだけじゃなくって、本物のゲイの識者の目にすら、アツアツのカップルに見えるってことなんですね。





もう一つ、J2のパネルとは関係のないところでのエピソードとして、(ホテルのホールでJensenのミュージシャン友達Jason Mannsに出くわした、とあるFangirlの)ちょっと可愛い書き込みを見つけたので:

We told him Jensen was scary and he deadpanned that Jensen randomly punches him in the face for no reason. Then he laughed and said Jensen was adorable. (Yes, he said adorable.)

私達はJensenは(美人すぎて?)怖いってJasonに話したの、そしたら彼は真顔で、Jensenは何の理由もなく彼の顔にパンチしてきたりするからな、なんて言ったの。それから彼は笑い出して、JensenはAdorableだよって言ったのよ。(そう、彼はAdorableって言ったのよ)


【Adorable: この単語って、可愛いとか愛らしいとか…小さい子をぎゅっとしたくなるような、とにかく愛くるしい可愛さっていう感じですよね。私としては、どうも、Jensenとワンコの添い寝写真を撮った人物として、Jasonがぴったりのような気がしてしまいます。】





では、なんだかもう今更という感じはしますが、一応私個人の覚書という意味で、一応Jared&Jensenのパネルでのエピソードについても書き出しておきたいと思います。


Jared:

自分のトークの間に最新の可愛いワンコネタを始めJensenの名前が頻繁に出てきたり、Jensenに対する小さなイタズラをいくつか仕掛けておいたりするのも目につきました。

【マイクを…】

トークの途中で、マイクを鼻にこすりつけ始めたJared。

「このマイク、この後Jensenが使うことになるだろ…。Jensenには内緒だよ」

と言いつつ、挙句の果てに脇の下にまで擦りつけ、後から自分用のマイクを持って登場したJensenのマイクと交換しようとしたものの、Jensenに取り返され

「Jensen、(僕の作戦)知ってるな」

「(お前が何したかなんて)何も知らないけど、自分の直感に従っただけだ」

なんていう可愛いやり取りを。(笑)


【スーパーパワー?】

Jaredのパネルで、何か一つスーパーパワーを使えるようになるとしたら何がいい?という質問に、

「皆結構、空を飛びたいなんていうけど、それって退屈だよ。だって空を飛びたければ飛行機とかで飛べるわけだしさ、僕は(水に潜ったりできる)アクアマンになりたい、緑のウロコのついたタイツは抜きでね…」

というような回答をしていたわけですが、その後Jensenが出てきて二人揃ってのQ&Aとなった時、再びスーパーパワーの質問が出され、ほぼ予想どおり、というか…、

「空を飛びたい」

と回答するJensenを待ってる間の、Jaredの顔!
で、Jensenが答えた途端に大笑いして「Boring!(退屈!)」と言葉を挟むJared!悪い子です。

完全に前のJared一人のパネルでの答えが布石になってしまって、ウケ狙いでもなく普通に答えただけなのにどっと笑いが沸いたことに、わずかに戸惑っているJensenがちょっと可哀想な気も…。
でもこの二人、いっつもこんなことばっかりやってて、それでも喧嘩にならないという仲良しさんなんでしょうね。





(これはシーズン4第9話の感想文の中でもちょこっと触れたことですが)

今シーズンに入って以来、手をかざすだけでたちまち悪魔にとり憑かれた人間から悪魔の黒い煙を吐き出させることができるという技を獲得したサム。

ファンから "Ipecac"(吐き気を催させる『吐根』という薬草の名前)という単語を教えてもらった Jaredは、あの技に

『Hand of Ipecac』

という名前をつけて、それがすっかりJaredの「本日の言葉」になってしまい、以降ずっとほとんど5分おきに『Hand of Ipecac』を口にしていたのだそう。





ある女の子が質問のためマイクのところに出てきたものの、あまりの緊張に声も出なくなって質問を諦めて席に帰ろうとした時、なんとJaredがステージから飛び降りてその子をぎゅーーっと抱きしめてあげた!


このJaredの行為にも驚きとともに 「Jared、なんてSweetなの!!」 と感激のコメントが溢れていましたよね。

「次のConで心がけること…、とにかくシャイであること!小さな子を連れて行くのもよし…」

なんていう意気込みを洩らしていた人もいましたが(笑)





脚本にSera Gambleと書いてあるのをみると、唸り声を上げたくなる?という質問に、躊躇いも無く「うん」と答えたJaredは、

「彼女の脚本だとサムは裸になったり、泣いたり、また裸になったり、また泣いたりの繰り返しだからね。…でも彼女はサムっていうキャラクターの扱い方を最高にわかってるから、彼女の脚本を演じるのはチャレンジだし、彼女の脚本は大好きなんだ」

とのこと。


この質問をしたAlice Jesterさんという人は、私も以前に読んだことがあった

Supernatural: How A Show Manages To Succeed Despite Its Network
(スーパーナチュラル:ネットワークの後押しも得ずTVドラマがかろうじて成功を収め続ける方法)

という記事を書いた人なのだそうで、

サイン会の時には、ポートレートやDVDなどにサインしてもらうのが普通のところ、この人は初めて書いてかなりの評判を得たというこの記事のプリントアウトを携えていったのだそう。

サインをするためにレポートを受け取ったJensen(以下は、Aliceさん本人のConレポートよりの抜粋)

He read the page, looked at me with surprise and said, “I’ve read this.” He went on further, explaining that when it came out someone sent it to him and he shared it with people in his trailer. He remembers it very well.……
Then he called out to Jared who was nearby, passed it over and asked if he remembered it. Jared looked at the page and in surprise said, “Yeah, I remember this!”


彼はページを読んで、驚いた顔で私の顔を見上げ、口を開くと「僕、これ読んだよ」彼はさらに続けて、この記事が出た時、誰かがこれを彼に送ってくれて、彼は彼のトレーラーで皆と一緒に読んだ、と言ったの。彼はこの記事のことをよく覚えてた。…(中略)
それから彼は近くにいたJaredに声をかけ、記事を手渡して、彼も覚えてるかと聞いたの。Jaredはページをみて驚き「うん、僕、これ覚えてるよ!」と言ったの。

Aliceさんとしては、こんなJ2の反応は全く予想しておらず、物凄く感動したとのこと。

CWという放送局の成り立ちなどに加え、CSIやグレイズアナトミー(シーズン3からはLostまで?!)なんていう超強力番組と同日同時間帯の放送でありながら、ほとんどネットワークからの後ろ盾なしに、ほぼ純粋にネット上のファンの口コミだけで視聴率を稼ぎ続け、海外でも大変多くの国で非常に高く評価されている、というようなことが書かれているこの記事。

そういえばどこかの Interview で、J2が

ネットワークはほとんどプロモーションしてくれないし、超強力な裏番組と戦い続けるのは辛いけど、みんなの応援のおかげで…

というようなことを語っていたことがありましたよね。

一日14時間にも及ぶ辛い労働を頑張れるのも、皆が応援してくれるから、というJ2の言葉をよく耳にする気がしますが、番組を応援するこうしたネット上の記事なんかもモチベーションの一つとしてちゃんとチェックしていたりするのですね。





最近の楽しいエピソードで、おかしなことをしているJensenを前にして真面目な演技をしなければならないのが本当に大変、僕が大笑いする度に撮影を中止して取り直ししなければならないし、と語るJared。

特に、"Yellow Fever" でのJensenの悲鳴は、もっと上手に出来たバージョンもあったのに、Jaredが笑いをどうしても我慢できなかったためにJensenの最高の悲鳴は採用されなかった、とか。

Jared&Jensenのパネルで、ぜひその『cat scream』をやって見せて!と会場の皆からリクエストが上がっていましたが、

「きっと来年のGag Reelに入ると思うから。皆の楽しみを台無しにしたくないから今はやめとく。きっと皆、後で僕に感謝することになるよ」

とうまくかわしていましたね。
(日本版のDVDにも、絶対、今度こそ、入れてください…)





Jaredのパネルが終わり、本来の予定ではJensen一人のパネルに移行するはずが、いつも一人になると緊張して固くなってしまうJensenを心配してか、Jaredが退場を拒否してその場に居座り、結局そのまま二人のQ&Aが始まることになります。

(邪魔だから消えろ、と、なんとかJaredを椅子から立たせようとして、Jaredの帽子を客席に投げるフリをしたりしながらも、「Jaredがそこにいる」という安心感からか、Jensenが目に見えてリラックスするのがわかって、またもや、この二人!本当に仲良しねー!と感激させられることに…)


これからやっとJ2二人のパネル、それからJensen一人のパネルということになるわけですが、この調子だとどれだけ長くなるかわからないので、ここで再び中断して、投稿してしまうことにします。

なんとか後一回くらいで、Conのレポートの感想文が終わりになるといいのですが…。

うかうかしているとシーズン4の第10話が放送になってしまいます。

2008年11月18日火曜日

Chicago Con 2008レポート覗き見感想①

今回のConventionのレポートをあちこち覗き見した感想文についてはゆっくり書いていこう…、と思っていましたが、

Live Journalのサーバー引越しで、Conventionレポートの多くが投稿されているLJの日記へのアクセスが数日(場合によってはそれ以上…)制限されるような状況になる可能性もありそうということで…、

J2が揃って参加した今回のChicago Con、時間がない…と呟きつつもまたうろちょろとレポートを少々覗いてしまったので、また忘れてしまう前に、覚書程度に感想文を書いておきたいと思います。

以下の感想文には、日本ではまだ未放送のSupernaturalシーズン4に関する情報が出てくる可能性がありますので、ネタバレを回避中であるという方は閲覧ご注意ください。













今回の Convention 初日の金曜日、ゲストのQ&Aパネルの間にTriviaクイズやFan製作のYouTube videoを流したりしたそうで:

つい気になって探しに行ってしまったのですが、タイトルと制作者の名前が出ていたもので私が見つけたのは以下の二つ。

(The Supernatural Files)

伝説のカルトドラマ 『X-Files』 とその X-Files の制作スタッフが大量に参加して始まった 『Supernatural』 というドラマの間の共通点を取り上げたYouTubeビデオはこれまでにもいくつか観たことがありましたが、↑の映像もなかなかよくできています。
(私がそもそもこの日記を書き始めたのも、この二つのドラマの共通点を皆に知って欲しい!という気持ちからでした…)

そしてディーンの様々な表情を取り上げた

(Bitch)

というこちらのVideoは、今回のCompetitionで賞をとって、Conに参加していた制作者は何か賞品を贈呈されたというようなコメントをみたような…。






【Jaredのワンコにまつわるエピソード】

今回のConでは、なぜかJaredの愛犬二匹にまつわるエピソードがいくつも飛び出したということで、まずはそれを中心に:


(新婚六週間の)Gabe(Gabriel Tigerman)

(どういう状況でか)Gabeは、Jaredの二匹の犬たちと一緒に車の後部座席に乗らなきゃならない状況になって(この時、ジャレッドは前の席にいたとのこと)、とんでもなく人懐っこい二匹から強烈な親愛の情を示されて、その時持っていたコーヒーのほとんどを二匹にとられてしまったとのこと。

その他、Gabeのパネルからの記憶に残った話題としては、

GabeはJ2の二人からいたずらを仕掛けられたことはなかったけれども、Jensenのトレーラーの前を通りかかった時に、Jensenが "God damn it!" と大声を上げるのを聞いたとのこと。
(ひょっとして、ズボンの裾を足が出ないように縫い付けられたというあのイタズラ?)

GabeはAHBL1(All Hell Breaks Lose part1)で、彼のキャラクターであるアンディーが殺されてしまったというニュースを(撮影所が派遣してくれる)運転手さんに伝えたところ、運転手さんは強いカナダ訛りで 「彼らは君の骨に塩をかけて燃やしたかい?」 と聞いてきて、床に倒れて死んだだけだったよ、と言うと、「じゃ、大丈夫だ。骨を燃やされてないなら、また戻れる可能性があるよ」と言ってくれたのだそう。
(Supernaturalの制作スタッフ、運転手さんまでドラマのことを熟知してるのですね)

Gabeは今回(地元のシカゴに住んでる)小さな姪っ子(実は、Gabeの親友の姪っ子だったのかな?)を連れてきていて、トリックスターことRichardのパネルの時に手を引いて連れてきて、その小さな女の子に質問させていましたよね。

この女の子とRichardのやりとりの映像をちらっとみましたが、全く物怖じせずに、Richardとしっかりやりとりしてて、とにかく可愛くて微笑ましいながらも関心させられました。

そういえば、アッシュことChadもちっちゃなとっても可愛い甥っ子を抱っこしてステージに上がってましたよね。ママがステージから降ろそうとしたら、おじちゃんから離れたくない!って大泣きしていたとか。


トリックスターことRichard Speight, Jr.は

J2からいたずらを仕掛けられたことはなかったけれども、仕事が終わったある晩、J2と三人でダラスカウボーイズの試合を観ようと誘われたのだそう。
でも集合場所がJensenのトレーラーだったかJaredのトレーラーだったかを忘れてしまい、Jaredのトレーラーのドアをノックすると、中から”Come in”というような唸り声が聞こえたような気がしてドアを開いたところ、大きな犬が二匹(Two giant dogs!)出てきてすごくびっくりして、なんとかそうーっと下がってドアを閉めたのだとのこと。
(この時の模様を語るRichardが本当に芸達者な感じで楽しいですよね。)


さらに(大人の)Maryママこと、Samantha Smithは、

愛犬のヨークシャーテリアをつれて撮影所に行っていたのだけれども、撮影の休憩中、トレーラーのドアを開けたままトレーラーの中で休憩していると、Harley(Jaredの大きいワンコたちの中でもさらに大きい方の男の子)がトレーラーの階段を上ってきてひょこっと顔を出したのだそう。
するとSamanthaのちっちゃなヨークシャーテリアが突進していったと思ったらHarleyの鼻にがぶっと噛み付いてしまって、びっくりしたHarleyは悲鳴をあげて逃げ出して、それっきり二度とSamanthaのトレーラーには近づかなかったとのこと。


ワンコエピソードの締めといえばもちろんJared。

今回のJaredのワンコの話題の中でも、さすがに飼い主のJaredの話が一番でしたよね。
(以下は、色々なレポートから拾った情報を私なりに総合したものですので、実際のJaredの証言と違っていましたらすみません)

皆で集まってバーベキューをしたりフットボールの試合を観たりで大騒ぎをした時のこと(しかもこの時飲んでたのは、ビールですらなく、ワインだった「なんてDomesticなの!」というレポートも…)
Jaredが午前3時頃になってよろよろと二階のベッドルームに行きベッドに入った途端、誰かから携帯にメールが届いて(この写真を撮ってJaredに送った人物は一体誰なのでしょうね??!!物凄く気になります)、下の階で泥酔状態で眠り込んだJensenと、そのJensenのベッドの上で(人間のベッドには本来乗っちゃいけないと言われているはずの)Jaredの二匹の犬がJensenの隣で丸くなってJensenの顔を舐めたり(キス?)している様子を写した写真が送られてきて、(JaredとしてはJensenが完全に熟睡してて犬たちの存在に気付いてすらいないのが最高!だし、あまりに可愛かったから?)その写真は大事に保存してあるのだとか(これ妄想かも…)

(この話題に関して、追加で可愛いコメントがあったので原文をちょっと引用してしまうと)

And then he called them his "three dogs," giggled his butt off, and then corrected himself saying he meant his "dawgs."

で、それからJaredは彼ら(Jensen&愛犬たち)を彼の「三匹の犬たち」って呼んで、大笑いしたの、それから「Dawgs(この単語は、Dogという意味と、「一番の仲良しの友達」という意味を持つスラングですよね)って言おうとしたんだよって訂正して、(別のレポートによると)Jensenには内緒だよって言ったの。


コンベンションレポートとしては本当にまだまだ序の口ですが!

本日はこれで既に3つ目の投稿ということで、さすがに体力が切れてしまったので、

Jared&Jensenのパネルからの楽しいレポートの感想については、また次回…ということにして、ここで一旦投稿してしまうことにします。

Supernaturalシーズン4第9話感想文続き

昨日、実は『レッドクリフ』を観てきまして…、現在もまだ鑑賞後の衝撃、というか、いい男ばかりがこれでもかというほど目白押しで登場する痛快時代活劇を満喫した後の気持ちのいいすがすがしさの余韻で、集中力が少々欠如気味です。

私は特に、趙雲に首ったけになってしまいました…。

しかもこの人のフィルモグラフィーを検索して…、ええ~~っとびっくりするような作品に出ていたことを知ってさらに闇雲にこの Hu Jun という素敵な俳優さんに興味を掻き立てられることになりました。
ぜひともこの人の過去の作品を観てみたい!という気持ちに襲われています…。
(なぜ私がここまで食いついたのか、興味を持たれた方は、ぜひ、レッドクリフの公式ホームページで『趙雲』のキャストプロフィールを覗いてみてください)

さらに既にすっかり出遅れた感はありつつも、Chicago Conの楽しい楽しいレポートもあれこれ覗いてはいるのですが、そちらについては、この後もう少し私の頭を整理してからまた覚書を兼ねた感想文をまとめて投稿することにしたいと思っています。

で、まずは、とりあえず、エピソード感想文の続きを…。





以下の記事にはSupernaturalシーズン4のネタバレが含まれます。

日本での放送もしくはDVDのレンタルor発売まではネタバレを回避することにしているという方は、閲覧ご注意ください。さらに私の独自の解釈に基づく翻訳には、誤解、曲解、妄想が含まれる可能性が大いにあります。その点を充分にご承知置きいただいた上で、妄想に基づく私の馬鹿な感想を読んでもいいという方のみ先に進んでいただけますよう、くれぐれもよろしくお願いいたします。







***










Dean: I deserve to know more.
  俺にはもっと知る資格がある。



なんて妙に真面目な顔の兄ちゃんに言われてしまったサムは、


Sam: Because... She saved my life.
  (なんで俺がRubyを信頼してるかっていうと)彼女は俺の命を救ってくれたからだ。


そしてついに兄ちゃんが地獄に連れて行かれてしまった後、一人ぼっちになってしまった間の出来事を兄ちゃんに語り始めます。





再び6ヶ月前。

憔悴&泥酔で足元をふらつかせながらホテルの部屋に戻ってきたサムは、部屋で待ち伏せしていた(ブロンドの美人秘書の身体を借りた)RubyとBlack Eyeに襲われてしまいます。

そして、兄弟に加担したことでやばいくらいに怒らせちゃったらしいLilithから(Rubyの台詞から推測するに)地獄で想像もしたくないような目に遭わされたものの、「サムを見つけて殺せば…」というラストチャンスを与えられて再び人間界に出てきたというRubyに、サムは(こんな状態になっても肌身離さず携帯し続けていたらしい)Rubyのナイフを取り上げられ、「殺したきゃ殺せ!」と開き直ると、Rubyは(私を含め画面の前の視聴者のほとんどが予想したとおり)サムを羽交い絞めにしていたBlack Eyeをぐさり。


この後、サムと一緒にImpalaに乗り込んでその場から逃げ出したRubyは、French Fries(フライドポテト)が食べたい(シーズン3でのRubyはケチャップをたっぷりまぶしたフライドポテトにはまってましたよね)なんていう軽口から、

地獄ではLilithに反省したと思わせ、信頼を勝ち取るために、とにかくサムなんかには想像もつかないほどのとんでもなく恐ろしい思い耐え忍ばなきゃならないはめになったけど、それというのも全てサムのところへ戻ってきて、サムを救うためだったんだから、そんなあたしに「ありがとう」の一言くらいあってもいいんじゃない、

なんていうことを言い始めますが、

誰が助けてくれなんて頼んだよ。お前、俺がディーンを救い出すための手助けができるのか?ディーンを地獄から引っ張りだせるほどすごい知識は知らないわ。

できないならお前に用はない、車から降りろ。それに誰の身体を乗っ取ってるんだよ。なんでそんなこと気にするの?今までそんなこと聞いたことなかったじゃない。今はそれを聞いてるんだ。どこかの秘書よ。彼女を解放してやれ、さもなきゃこの場でお前を地獄に送り返してやる。

と、サムはまさに取り付く島もないといった感じ。





で、場面が変わるとそこは病院で、「DOE, JANE」という大きなネームプレートが足元についたベッドが大写しになります。

【このJane Doeというのはもちろん、このベッドに横になっている新Rubyの身体の女の子の本名なんかではなくて、身元不明の女性を現す通称。
シーズン1の日記のどこかに書いたことがありますが、男性の場合は、John Doeです】


今回のエピの感想文の前半で、「Wank」のことに触れましたが、

中身の入ってる女性の身体を乗っ取った状態のRubyとは口も聞いてくれないサムと、せめてなんとかちゃんと話をするため、Rubyは身元不明で、しかも脳死状態、さらにはお医者さんが「もう回復の見込みなし」としっかり確認した上で生命維持装置を外したばっかりの新鮮な死体、つまり中身はちゃんと抜けて空っぽになっている身体を選んで借りることにしたということになるのですね。

これなら「サムが抵抗できない女の子を合意なしにレイプしてる」なんていうバカバカしいWankとはすっぱりと縁が切れます。

(jaredinoさんも先日のコメントの中で触れていますが、その代わりに早速、Chicago ConではJaredのQ&Aの中で necrophiliaだか、necrophiliacだかなんていう、ぎょっとするような言葉が飛び出したりもしたようですが、「これでジェシカとよりが戻せるわね」というような流れになって、一応その場は和やかな笑いでなんとか治まったということ…ですか?)

新しい身体が完全な「脳死状態」にあった(⇒Ruby曰く「アパートは空き家です」)という証明書を手に、「完璧、リサイクルよ。(元副大統領で、現在は地球レベルのエコ活動に熱心なことで有名な)アル・ゴアも誇りに思ってくれると思うわ」と再び(荒れ果てた廃屋に住みついて一人酒びたりの生活を送っていたらしい)サムのところを訪れたRuby。


Ruby: I can't bring Dean back. But I can get you something else that you want.
  あたしにはディーンを連れ戻すことはできない。でもあたしはあんたが欲しがる別のものを手に入れてあげることはできる。

Sam: And, uh... What's that?
  で、あー…それってなんだよ?

Ruby: Lilith.
  リリスよ。

Sam: You want me to use my psychic whatever.
  お前、俺にサイキック能力だかなんだかを使わせたいんだよな。

Ruby: Look, I know that it spooks you --
  ねえ、サイキックの力のことを持ち出すと、あんたが過剰反応するっていうのはわかってる――

Sam: Skip the speech. I'm ready.
  ゴタクはもういい。俺の準備はできてる。


!!!

シーズン4の第1話で、「お前がなにか馬鹿な取引でもして、俺を地獄から引っ張り出したんだろ!」と食って掛かる兄ちゃんに、

あらゆる手を尽くしたけど、俺には兄ちゃんを地獄から連れ戻せなかったんだ!」と言い返していたサムでしたが、

飴玉一個すらもいらないからと自分の魂を投げ出してさえ、Crossroad Demon からあっさり取引を拒否されてしまったことで、もう完全に打つ手がなくなって、

ついに兄ちゃんが「絶対使うな」と言っていた、

そしてYEDの忌まわしい血を舐めさせられたことで身についたことも重々承知している

サイキック能力」の開発に手をつける気にまでなったということなのですね。

ディーンとしては、なんだかんだ言っても、いざ自分が目の前からいなくなってしまえば、サムはいずれ自分のことを忘れてまた普通の人間としての生活に戻ることができるだろうと踏んでいたような気がするのですが、サムはディーンが予想したほど簡単になんか、大好きな兄ちゃんのことを諦めるわけにはいかなかった、というのが現実だったようです。

シーズン3では、サムを無事に生かしておくことを優先にするあまり、余命一年の自分の命を救う道を探そうともしない兄ちゃんを「ディーンを救える」という嘘を語って近づいてきたRubyの力を借りてまでなんとか救おうとしていたサムの姿に、このSupernaturalというドラマが始まった頃のサムとは明らかな相違を感じもし、

「Mystery Spot」で、トリックスターによって取り上げられてしまった兄ちゃんを取り戻すため、何ヶ月もの間、執念深くトリックスターを追い続けたサムの姿にも、ひょっとして兄ちゃんを地獄に連れて行かれてしまった後のサムって…、という片鱗を見たような気もするのですが、

父ちゃんがディーンを救うためなんのためらいもなく悪魔に魂を売り渡したように、

ディーンがサムの命を取り戻すため、二束三文で自分の命を売り渡したように、

兄ちゃんを地獄から救い出す、その一心に凝り固まって、ここまで自暴自棄になったサムの姿を目にすると、思わず泣かされそうになりながらも、

サムがここまで兄ちゃんへの執着を強めたのはなにがきっかけだったのだろう?

という疑問のような感情も少々湧いてきます。
(シーズン1以来、仲良し兄弟をずーっと応援してきたFangirlとしては、シリーズの初期の頃には兄ちゃんからの愛情を一方的にもらうばかりだったという印象のあるサムのこんなむき出しの感情を目にするのは大変嬉しいことではあるのですが、-父ちゃんが地獄に連れていかれた時には、あんなにあっさりしてた子なのに…、これも常に皆から愛され守られて当たり前という意識だった家族の中での赤ちゃん的存在から、サムが大きく成長した証しということなのかもしれません)





Dean: So? What'd she teach you?
  で?ルビーはお前に何を教えたんだ?



画面がホテルの兄弟に戻って、ああ!この回想って、サムが兄ちゃんに言葉で説明してるっていう設定なんだっけ、と一瞬我に返ると、場面は再び回想に入り、

Rubyの「サイキック能力開発実践講座」の個人教授を受けつつ、下っ端悪魔のBlack EyeをDevil’s Trapの中心に置いた椅子に縛り付け、(この度Chicago Conで命名された)Hand of Ipecac(手をかざすだけで悪魔を吐かせる、直訳なら『吐かせる手』とでもいうか…)、つまり「手をかざすだけ」の悪魔祓いの練習を始めたらしいサムですが、そうそう初めから上手くいくはずもなく、

頭痛薬をお酒で流し込んだりしつつ、「お前なんかに、大事な兄ちゃんをなくした俺の気持ちのなにがわかるっていうんだ」と、再びちょっと荒れ模様のサムを相手に、

シーズン3で「どうして悪魔を敵に回してまで俺たち兄弟の側に立とうとするんだ?」という疑問をぶつけたディーンへの回答とほぼ同じ、「私も昔は人間で、誰かを失ったりする気持ちを覚えてるから…」という答えを返すRubyの様子が…なんだかおかしなことになっていきます。





ここで話は逸れますが、

このシーズン3から繰り返されるRubyの決まり文句、私はどうにも鵜呑みにする気にはなれません。

Rubyはいつまでも人間の欠けらを持ち続けた欠陥悪魔で、「人間だった頃の気持ちを覚えてる」から、人間界を滅ぼそうとしているLilithを筆頭にした悪魔たちになんとかブレーキをかけるため?兄弟-特にRubyの場合はサム-の味方をしてるって?

シーズン3で初めてサムに接触してきた頃のRubyは、もっともっと色々な秘密の匂いや悪魔としての立場を前面に出した謎めいた感じを背後にたっぷり滲ませていましたよね?

シーズン4に入ってYEDの「End Game」という天使たちも警戒する謎の計画の存在があきらかになったりもして、

シーズン3では、YEDの計画に基づいて兄弟に接触してきた印象だったRubyであるだけに、

現在のRubyの言動-後ろ暗い企みなんか無しに、純粋にサムのことを思ってサムに協力しているというような-は、

これって絶対見せ掛けで、Rubyが兄弟に協力するのには、なにか絶対別の理由があるはず!」だとどうしても思ってしまうのです。

ほんの四ヶ月程度で、カンカンに頭にきているLilithの信頼を勝ち取って「ラストチャンス」のため人間界に再び解放してもらえるほどの凄腕の「Manipulate(相手を操作する)」能力を持つRubyなのですから、

ここへ来てかなり大人の男として成長はしたものの、基本的に素直な青年であるサムを多少の色仕掛けなんかも交えつつ Manipulate して信頼させ、思い通りに行動するよう誘導するのなんか簡単なことです。

私としては、この先、YEDの「End Game」絡みで大きなどんでん返しがやってくるはず…という疑念をどうしても捨て去れないので、その内にRubyがこんなにも薄っぺらくてなんだか物足りないくらいに毒のない外面を破って、

思いっきり活き活きと悪魔らしい行動に出てくれるエピソードが出てくることを期待して待ってみたいと思っています。

そんなこんなで「こんなRuby、なんか納得いかない!」という雑念がぐるぐる頭を回りつつも、

軽々とRubyを膝の上に抱えあげるサムの腕の筋肉に反射的に「うっ」と喰い付き、続いて上半身裸になったサムの逞しい筋肉に我を忘れてニマニマし、JensenもChicagoでGenevieveの頭をつぶしちゃいそう…と心配ぎみのコメントをしていた、サムの大きな手がRubyの髪を掻き毟る様子に危うく涎を垂らしそうになりながら見惚れたりていると…、

眉間と額に微妙な皺を寄せた、半分呆然としたような兄ちゃんの顔に画面が変わり(笑)


Dean: Sam?
  サム?

Sam: Yeah?
  ん?

Dean: Too much information.
  俺、そこまで聞きたくない。



はははははっ!

またもや回想シーンにはまり込んですっかり忘れかけていましたが、サムがRubyを信頼するようになるまでの経過を兄ちゃんに詳しく語っているところなのでした。

サムの口から “Too much information” な感じで、Rubyとの行為を描写されてしまったディーン!(笑) サムは一体どんな風に話したのでしょうね?

Too much information : このフレーズも本当に良く使われているのを目にしますが、感想文の前半で出てきたBFFのように、通常、ネット上でのテキストのやり取りなんかだと、TMIと省略形で使われるのが圧倒的に多いような気がします。
まさにディーンの用法のように、自分の両親だとか、兄弟だとかのとにかく一番聞きたくない相手のセックスがらみの情報を聞いてしまった時だとか、Sのつくお話などでは、ストレートの友達に向かって、ゲイ関係の恋人とのアツアツ話を思わずウキウキと惚気ている時などに、”Dude, TMI!” と言葉を遮られる、なんていう形でよく出てきます。】



Sam: Hey, I told you I was coming clean.
  なんだよ、俺、洗いざらい綺麗に打ち明けるって言ったからさ。

Dean: Yeah, but now I feel dirty.
  うん、でも、おかげで俺、汚されちゃったような気分。



でもディーンはなんとか気分を持ち直し、

Dean: Okay, well, uh, brain-stabbing imagery aside...So far, all you've told me about is a manipulative bitch who, uh, screwed you, played mind games with you, and did everything in the book to get you to go bad.
  オーケー、そうだな、あー、脳みそに突き刺さるようなイメージをどけといて…、ここまでのお前の話を総合するとだな、人を操って思い通りにするのが得意な性悪女、その女は、あー、お前とヤッてるってことみたいだが、お前を相手にマインドゲームをしかけて、で、お前を悪の道に引き入れるために教科書に書いてあることを片っ端からやってた、ってことになると思うんだけど。


と、さすがにほんの赤ちゃんの時からサムを育ててきたお兄ちゃんだけあって、まさに私のようなおばちゃんファンが懸念する通りの事実をぴしゃりと指摘します。


Sam: Yeah, well, there's more to the story.
  ああ、でも、話はそこで終わりじゃないんだ。

Dean: Just... Skip the nudity, please.
  とにかく…裸が出てくる部分は飛ばしてくれ、頼む。



サムの(ヌードの出てくる部分を省いた)説明&回想によると:

サイキック能力開発訓練を始めて一ヶ月が経った頃、でも特訓の成果もまだろくに出ないという状態だった時、いくつかのOmenが現れてそれを総合するとLilithが街に現れたってことが分かった。で、サムとしては、とにかく何をおいてもLilithを叩きたかった。

まだ準備が整ってない今の状態でLilithと戦おうなんて、Lilithを倒せる可能性を持ってるのはあんただけなのに、あんたが先に殺されちゃったりしたら…。(そこで何かに気付いたように言葉を止めるRuby。なのですが…Genevieveの演技には、「!」という気付いた感がいま一つ出てませんね)なんだよ?死ぬ気なのね?そんなの「カミカゼ攻撃」よ。あんたはLilithと戦って死にたいと思ってる。馬鹿なことを言うな。


Ruby: No, it's the truth, because if you kill her and you survive this, Then you have to go on without your brother! This isn't what Dean would've wanted. This isn't what he died for.
  いいえ、それが真実なんだわ、だってもしあんたがLilithを殺してこの戦いを生き延びちゃったら、そしたらあんたは、あんたの兄さんを失ったまま生きていかなきゃならないものね!あんたがディーンを追いかけて死のうとするなんてこと、ディーンは望まないわよ。こんなことのためにディーンは死んだんじゃない。



このRubyの指摘もまさに納得です。

サムがどうあがいて、あれこれ頑張ってみたところで人間界に連れ戻すなんてことはもうできそうもないことがどんどん確実になっていくように思える兄ちゃん。でも兄ちゃんにどうしても会いたい。この先サイキック能力を磨いてLilithを殺したとしても兄ちゃんが戻ってこないなら、むしろLilithに殺されて地獄に行けば兄ちゃんに会えるのかも…とサムは、逆転の発想で兄ちゃんに簡単に会えそうな道を選ぼうとしているということ。

さすが脚本Sera Gamble…、でも全編痒いところに手の届く台詞ばかりで、感想文は長くなるばかりです。

Rubyの制止を振り切って、Lilithの滞在場所と目される家へと一人やってきたサムですが、サムの集めた「Omen」はサムをおびき寄せるためのLilithの罠だったらしく、Lilithはそこにいません。
待ち伏せしていた二匹のBlack Eyeに襲い掛かられピンチに陥った時、(お約束どおり)そこへ飛び込んできたRubyに助けられるものの、RubyはLilithの手下である(多分…)Black Eyeに捕まってしまいます。
すると(この展開上、もちろん待ってました!という感じで)、Rubyを捕まえていたBlack Eyeの様子がおかしくなり、カメラが切り換わるとサムが『Hand of Ipecac』の極意を遂に掴んだ様子。





画面は再び現在の兄弟がいるホテルの部屋に戻り、


Sam: Whatever you have to say, she saved me. More than that, she got through to me. What she said to me...It's what you would've said. If it wasn't for her, I wouldn't be here.
  兄ちゃんがなんと言おうと、彼女は俺を救ってくれたんだ。いやそれ以上かもな、Rubyは俺にわからせてくれた。Rubyが俺に言ったこと、…あれは兄ちゃんがあの場にいたら言ったはずの言葉だった。Rubyがいなかったら、今頃俺はここにいない。



このサムの言葉を聞くディーンの顔がまた絶妙です。

アラステアなんていう(ちょっと品のあるおじさま風の)また得体の知れない恐ろしそうな大物悪魔のおじさんからなにやら個人的にとんでもなく恐ろしいことをされていたらしい地獄に、サムが兄ちゃんに会いたい一心で自ら飛び込んでこようとしていたなんて!

このサムの告白から、ディーンが受けた衝撃が手に取るようにわかるような気がします。

現在とにもかくにもこうして無事に天使Castielの手によって、地獄から救い出された今となっては、とにかくサムが自分の後を追って地獄に飛び込んでくるなんていう馬鹿な行動を思いとどまってくれて本当によかった、と強烈に思っているはずです。

ということで、体格のいいホテルのメイドさんの身体を一瞬だけ借りて集合場所を伝えに来たRubyの指示にしたがって、待ち合わせ場所のキャビンで再び顔を合わせた時、大変気まずい思いをしながらも「サムのことでは借りができたな」とRubyに対する礼の言葉ともとれる言葉を口にしたディーンの心境は理解できるとはいえ、

いつもつい勘ぐりすぎてしまう私としては、あーディーンもついにRubyの術中にはまったということなのかな…?という小さな疑心も抱きつつ、

でも!(一応は)Rubyに対する敵意を保留してくれた兄ちゃんと視線を合わせるサムの笑顔がいかにも愛しげで、一人ドキドキしてしまったのでした。





しかし「心配してると思うから両親にちょっと電話してもいい?」とサムに許可を求めるAnnaに、

(このシーン、私はちょっと不思議な感じを覚えたのですが、Annaはこの集団のリーダーを天使の間で話題沸騰中の「The Dean」ではなく、サムだと認識しているという感じですよね?)

サムが(いかにも責任者らしい大人な様子でAnnaの隣に腰を下ろし)両親の死を遠巻きに伝えると、Annaは泣き崩れますが、ふと何かに反応して「they're coming.」と顔を上げると、キャビンの電気がチカチカ。

あきらかに「Annaを追う悪魔がやってきた」と警戒態勢に入る兄弟&Rubyは、Rubyのナイフがなくなったことについて責任の擦り付け合いなんかをしながらディーンがふいに最高にキュートな笑顔を見せたりしていると、

バンッと開いたドアから足早に入ってきたのは、

Castiel & Uriel。
(天使の通信網に周波数が合ってるAnnaが反応したのだから、考えてみればこれが当然でした。)


Annaに用があってきたという Castiel 、そしてつべこべ言わず彼女を私達に引き渡せという Uriel に、サムが、


Sam:Are you gonna help her?
  あんたたち、彼女を助けにきたのか?

と、ぽつっと質問すると、Castielの答えは、


Castiel: No, she has to die.
  いや、彼女には死んでもらわねばならない。



そして画面には無情にも

『To be continued…』

の文字が!

一月半ばまでの冬休み前の最後のエピソードとなる次回のお話、一体どんなことになるんでしょう…、とんでもないクリフハンガーが用意してあったりして…。

またまたちょこっとネタバレ?

Conventionのレポートをあちこち放浪した結果の感想文や、エピソードの感想文の続きなど、いくつか投稿待ちの記事が控えてもいるのですが、

どうしても我慢できないので、ちょっとだけ!







以下は、 今後のシーズン4のエピソードのちょっとだけネタバレになりますので、ネタバレ完全シャットアウト派だ、という方は閲覧ご注意ください。










Young Dean ついに決定!


私がのろのろしている間に、既にこの話題は皆さん周知の事実になっていそうな気もしますが、一応ちょこっとだけ:

10月の末、

『ほんのちょっとネタバレ?』

という日記を書きまして、今後出てくるフラッシュバックエピソードのため、18歳の頃の Jensen Ackles に似ている少年を募集しているという事実にちょっとだけ触れたことがあるのですが、

この『若きディーン』役を務める少年、というか青年が決定したのだそうですね!


新たな Young Dean を務めることになったのは、Brock Kelly君という、なんとも甘いマスクの美青年。

写真でみる限り、長くなると金髪に近くなる薄茶の髪に、グリーンに近いヘイゼルの瞳で、この写真なんかをみると、若きJensen…、うん、そんな感じかも…、

そして私としては、この写真がまさに、「うわっ!少年ディーンだ!」という感じで、 この写真で決まったのかも…と一人妄想に浸ったりもしています。

このBrock君、Jensenの出世作でもある、『Days of Our Lives』にも数話出演したことがあるとのことですが、Jensenって、Daysには全編出演していたのでしたっけ?

Brock君と一緒のエピソードに出たことがあったりするのでしょうか…。

1月29日に放送になるという 『After School Special』 というタイトルのエピソードがもう今から待ちきれない思いです。

そして、Young Samは、シーズン3のクリスマスエピソードに続き Colin Ford君が演じることになる見込みのようで、

ディーン役のBrock Kelly君は、18歳という役どころよりも少し年上、

サム役のColin Ford君は、14歳にはまだ何年か届かない、

という二人の年齢の開きはありますが、

若きJensen と幼いJaredを充分に髣髴とさせてくれる二人の少年たちが演じるフラッシュバックシーンなんて!!!

本当に楽しみです!

Supernatural本編は、今週の第10話の放送の後恒例の冬休みに入るということで、1月19日までお休みになるようですが、お休み中、新しいエピソードを待つ心の支えが一つできました。


そしてそろそろ(これも既に毎年この時期恒例となりました…)毎週毎週の怒涛の感動エピソード攻撃を受け、感想文書きに体力の限界を感じ始めてきている私としては、正直、あー、少し休める…というのも本音…。

でも、フラッシュバックエピソード、本当に楽しみ!

現在、ストーリーのネタバレは高速スクロールでかろうじて回避しているため…、実際のところどうなのかは確認していませんがあ、今回も父ちゃんの出演は…、無理なんでしょうね…?

上のキャストによる、Young Brothersだったら…、JDMの父ちゃんをぜひ!一緒に見たかった…。

2008年11月17日月曜日

Chicago Con 2008!

第9話の感想文の残りもあともう少しで書きあがるところではあるのですが、…

金曜日、土曜日のレポートに続いて、ついに日曜のJ2のConventionレポートが出てきてしまっていますよね。

でも日本では既に月曜日で、今日はゆっくりネットサーフしてレポートを読みまくったり、ビデオを見まくったりする時間がないので!

ほんの少しですが、今朝起きた瞬間に入ってきていた情報だけ、忘れないうちにちょっと書き出しておきたいと思います。

ほんのちょっとシーズン4のエピソードについてのネタバレが出てくる可能性がありますのでご注意ください。










以下、J2の朝食会での楽しい実況レポート&映像から順不同で少しだけあくまで覚書ということで…。


・ Jensenがまさに第9話でのJaredとGenevieveのあのシーンのことを持ち出して、JaredがHuge過ぎて Genevieveの頭を潰しちゃいそうだった…、なんて(ちょっとジェラシー気味に?(笑))コメントしてたとか、

Jensen、自分が出てないサムの回想シーンの撮影の時、こっそりどこかからチェックしていたということなのか…、もしくはまたもやこの二人、Jaredのセックスシーンを一緒に鑑賞したとか?

・ Jensen曰く、金曜日、土曜日のゲストたちがどういうわけだか揃ってJaredの二匹の犬にまつわる楽しいエピソードを披露していることを聞きつけて(この事実をJensenが指摘したっていうのも!この二人の家族的な関係をよく物語ってる気がします。JaredのBabiesはもはやJensenのBabiesにもなっているというか…)、シカゴにやってくる前に二人でYouTubeに早速アップされた映像をチェックしたのだとか、

で、Jaredも二匹の犬を連れてきて皆に合わせたかったよ、でもここにいたら(朝食会だけに)皆の食べ物を全部食べちゃっただろうけど、とか、

・ Jaredが前回のシカゴConで(?)あまりに汗だくだったから、ということで、Ice Packを用意してきた人がいて、「それ本当に冷たいの?」といいつつ受け取ったJaredが、なんとジーンズの前に突っ込もうとしていた(結局ジーンズの左の前ポケットに押し込んでいましたが…)とか、

このIce Packを渡した人は、お皿に乗せたLilithの血まみれの頭という小道具(紙皿に小さな人形の頭を貼り付けたもの)も用意してきていたとか、



などなど、今朝起きて、ほんのちょこっと覗いただけでも既に楽しい情報を山ほど出てきていますよね!


私は今朝飛び込んできている情報すら全部はまだチェックできていないので、もちろんまだまだ他にも楽しい話が沢山あるのだとは思いますが、それはまた後からゆっくりチェックするということにしたいと思います。

2008年11月15日土曜日

Supernaturalシーズン4第9話感想文その1

今回のエピソード、お若いFangirlsの間では、「ええーーーっ??!!」という衝撃もあったようではありますが、

いやー、私個人的には、またまた本当に楽しめました!


今週末は、横綱朝青龍の欠場に続き、ご当所九州出身の大関魁皇までが怪我のため途中休場となってしまって今一つ盛り上がりに欠ける印象もある大相撲も中盤戦に入ったところで(…どうでもいい?)

さらにシカゴConも!
(私がのろのろエピソードの感想文を書いてる間に、着々とConventionレポートもあがってきていますね…)

発表されている今回のConventionの参加ゲストを見ると:

Confirmed guests are Jensen, Jared, Gabriel Tigerman (Andy), Samantha Smith (Mary Winchester), Chad Lindberg (Ash), Charles M. Whitfield (Henricksen), Richard Speight, Jr. (Trickster). There will be perfromances by Jason Manns and Steve Carlson.

ということで!

SPNの撮影が行われているカナダに程近いシカゴでのConということもあって(撮影がお休みの週末にJ2の二人がアメフトの試合観戦にひょいっと出かけたりするくらいですもんね)、今回のシカゴConには、J2が二人揃っての参加が叶った!というのも(毎度レポートを読むだけの寂しい身分であるとはいえ)本当に楽しみですが、

アンディ&アッシュことGabe&Chad、それにJason&Steveといった、Supernatural Conventionのもう完全なるレギュラー的存在になったメンバーをはじめ、

今回はそれに加えて(大人の)ママ役のSamantha Smithに、ヘンリクソンに、トリックスターまでが??!!

参加メンバーの顔ぶれを文字で目にするだけでも本当にわくわくしてくるような感じです。


それにしても毎度毎度、どうして大相撲の本場所の真っ最中に、Conventionが開催されるのでしょう?
結局のところまた今回も遠い日本から指をくわえて羨ましく見守るしかない私ですが、少しでも現地の雰囲気を味わいたいために、きっとまた楽しいレポートを探してふらふらすることになってしまいそうです。



とりあえず、そういったあれこれをかいくぐりつつ、またまた新しいエピソードを鑑賞した感動を忘れない内に、なんとか今週のエピソードの感想文を(少しだけでも)書いておきたいと思います。






以下の記事にはSupernaturalシーズン4のネタバレが含まれます。

日本での放送もしくはDVDのレンタルor発売まではネタバレを回避することにしているという方は、閲覧ご注意ください。さらに私の独自の解釈に基づく翻訳には、誤解、曲解、妄想が含まれる可能性が大いにあります。その点を充分にご承知置きいただいた上で、妄想に基づく私の馬鹿な感想を読んでもいいという方のみ先に進んでいただけますよう、くれぐれもよろしくお願いいたします。








***







今回および次回のエピソードの予告映像やSpoiler情報が公開された直後から(相変わらず私個人的には、ほぼ完全に『蚊帳の外』ではあったのですが)多くのFangirlsの間に衝撃が走っていたらしいことからもわかるように、

(腐がついたり、つかなかったりの違いこそあれ)大半が血気盛んな女子から構成されるSupernaturalのFandomでは、定期的に 「Wank」 と呼ばれる騒動が発生して、それは時に、先日の日記で触れた

DeanはDickなんかじゃない!」騒動

の時のように、制作サイドの責任者が事態の沈静化のため釈明のコメントを発表しなければならないような事態になったりすることすらあったりもするわけですが、

シーズン4に入ってすぐに勃発した『Wank』がもう一つあったのですよね?
(この『Wank』がまた、なかなか沈静化せずにしぶとく続いていたものの、私としてはあまりにバカバカしくて日記で取り上げる気にもならなかったというものなのですが)

この馬鹿らしい『Wank』について万一ご存知ない方のために、私が知るつもりもなく知ってしまったほんの僅かな情報から(自分では馬鹿らしくてとても詳細を調べる気にはなれませんので!)大筋を説明すると:

シーズン4の第1話、シャワーから出たばかりのように髪が濡れた状態の超セクシーなサムのホテルの部屋にパンティーとTシャツ姿という非常に軽装のRubyがいた(さらにはブラジャーの忘れ物もあった)という事実を目にして以来、

『これって、サムとルビーがセックスしてるってこと?悪魔が取り付いた人間っていうのは、身体の中に宿主の人間の魂も一緒に閉じ込められていて、自分がやってる恐ろしいこととか悪いことをどうすることも出来ずに身体の奥底で見てるっていう設定だったじゃない?悪魔のルビーがとり憑いた女の子とサムがセックスしてるとしたら、サムって、一切の抵抗もできないままの女の子に同意もなく性行為を強要してるってことで、それってはっきり言ってレイプじゃない!』

と大騒ぎしている集団がいる、ということで、

これも別の角度から考えてみれば、これまでのシーズンでも連綿と続いてきた多くのFangirlsの共通する心理として、サムにしろ、ディーンにしろ、兄弟が女性キャラと親密な関係を築いたりする可能性を極力排除したいという気持ちから、

サムがレイプなんかするはずないから、ルビーとだってセックスしてないはず」と自分に言い聞かせつつ、

暗に「サムがルビーとセックスしてるなんていう設定を盛り込んだりしないでよ!」と制作サイドにプレッシャーをかけたいというある意味姑息な深層心理が働いている、

とも勘ぐることもできるような気もするのですが、

これがエスカレートして、よりにもよってJaredが『レイプ』批判の矛先を向けられるような事態に発展しているというような話まで漏れ聞くようになったのに至って、私としては、もうこの『Wank』には一切首を突っ込んで詳細を覗いたりするようなことはせず、可能な限り無視しておくことにしようと決めたものの、

この騒ぎがとにかくしつこく全く沈静化をみせる気配もないまま現在まで続いてきてしまっているという状態は内心とても気にはなっていたのです。

それがとにもかくにも今回のエピソードで、上記のタチの悪い馬鹿らしい『Wank』にやっと!綺麗さっぱりカタがついたというか、

少なくとも(わざとらしいくらいあけすけに…)筋の通った回答が出されたということになったと言えるわけで、

その意味で、私としては、今回のエピソードを非常に気持ちよく鑑賞できる結果にもなりました。

(とはいえ、『なぜRubyが悪魔を敵に回して兄弟の側に立つような行動をとるのか』についての動機付けについては、シーズン3から繰り返されているRubyの台詞による証言だけではまだまだ納得しきれない部分もあるのですが…、それについてはこの下の感想文の中で触れることができればと思っています。)





と、ここしばらく楽しいJ2仲良しエピソードの陰に隠れるようにして心の底に燻っていたもやもやした気持ちをやっと吐き出せたことでもあるので、なんとか落ち着いて感想文にとりかかりたいとは思いますが…、今週はまたあまりに盛りだくさんで…。

なるべく瑣末を端折りつつ、できる範囲でじわじわ進めてみたいと思います。





オープニング、精神病棟にいるAnnaという女の子が、シーズン4のこれまでのエピソードを非常にわかりやすく総括するような事実を述べた上、

Luciferを閉じ込める封印というのは、実は600もあって、Lilithが開けようとする66の封印がその内のどれなのかを特定するのは実質不可能だから、結局Lilithを止めることなんかできないまま天使は負けることになり、この世は終焉を迎えて、人類は滅びてしまうのよ、

なんていう、衝撃的な新たな情報まで追加してます。

このAnnaという女の子は、Deanが地獄からCastielによって引っ張り出されたまさにその日に、どういうわけだか天使たちの通信網のチャンネルと周波数が合ってしまったようで、それ以来天使たちの会話が聞こえてしまうようになったのだ、とのこと。

さらに、天使の声が聞こえるようになって以来、念力で大きなものを動かしたりするようなサイキック能力までも獲得してしまったらしいAnnaが、看護師の身体を乗っ取ってAnnaを攫いにきたらしいBlack Eyeの悪魔の手から危ういところで逃げ出したところで、衝撃のオープニングがあけると…。





シーズン2の『Plaything』で、大酒を飲んだ挙句、兄ちゃんをベッドに押し倒しそうになったという前科を皮切りに、

シーズン3では、なんとか兄ちゃんを救おうと頑張ってるのにRubyの悪魔のお師匠さんから「あんたなんか、悪魔のリーダーの本命じゃなくなった」なんて言われて、俺になんか兄ちゃんを救えないのかも…なんて弱気になりつつ真昼間からお酒を呷っていたシーンが冒頭に出てきた「Dream a Little Dream of Me」なんかを思い出しても、

サムという子は自分の無力さをとことん思い知った時には、とかくお酒に溺れがちになるというのは、私達にも見えてきたパターンではありますが、
(最近のディーンの酒量や、シーズン1での父ちゃんの飲酒傾向についての兄弟の台詞なんかを考慮すると、辛い現実からお酒で逃避するって、実はWinchester家の男達全員に共通する習性なのかもしれませんね)

前回、兄ちゃんの口から「俺の地獄での経験は、お前なんかには理解できない」ときっぱり断言されてしまったことがよっぽどショックだったらしいサムは、

オープニング明け早々、完全な酔っ払い状態で賭けビリヤードなんかをやってます。

そこへAnnaという女の子を生け捕りにしようと悪魔達が大騒ぎしているという情報を伝えるためRubyが現れると、いつもどおりたちまち嫌味の応酬を始めた兄ちゃんとRubyを押し留め、「とにかく調べてみよう」とサムが間に入ります。

Annaが入院していた病院へと向かうImpalaの中で、またもやぶちぶちと「あんな女の情報なんて信用ならない」と不平を言い始めたディーンに:

何か言いたいことがあるなら言えよ。兄ちゃんがムカついてるのは、訳もわからず(悪魔が追ってるという)女の子を追いかけなきゃならないからじゃなくて、その情報を持ってきたのがルビーだからだろ、とサム。


Dean: Right. 'Cause as far as you're concerned, the hell-bitch is practically family. Yeah, boy, something major must've happened while I was downstairs, 'cause I come back, and -- And you're BFF with a demon?
  そうさ。だってお前に関して言えば、あの地獄のメス悪魔とすっかり家族になっちゃってんだもん。ああ、そうだよな、俺が下の階に行ってる間、なんか大したことが起こったんだろうよ、だって俺が戻ってみたら、そしたら…そしたらお前は悪魔と大の仲良しになっちまってるなんてさ?


【BFF: Best Friends Foreverの省略形。僕たち永遠に親友でいようね、という、大親友!という感じで、これは日常的に本当によく使われている表現ですよね。そしてまさにJared&JensenはBFF!なんでしょうね…】


言ったろ、ディーン。彼女は俺がリリスを追跡するのを手助けしてくれたんだ。ふーん、超簡単な説明ありがとな。もうちょい詳しい説明してもらえるか?

Sam: Sure, Dean, let's trade stories. You first. How was hell? Don't spare the details.
  もちろんするさ、ディーン、それぞれ打ち明けあおうぜ。兄ちゃんから先に言えよ。地獄はどうだった?詳細を省くなよ。



そう言って可愛いけれども焼きもち焼きで手の焼ける兄ちゃんを黙らせたサムは、しかし、一人兄ちゃんを失った6ヶ月前当時の回想に入ります。


Rubyの顔を見たり、Rubyが話に出るたびに、どうしても強烈な焼きもち(私にはそうとしか思えません)の発露を止められないディーンがなんとも可愛いのはもちろんですが、それを大人っぽく冷静にかわしつつも、

そういう兄ちゃんだって俺に言えない秘密を抱えてるじゃないか!」という事実に対しここまであからさまな怒りを表に出して、あまつさえそれをこんなフレーズではっきりと口にしてみせるサムにも本当にどきどきさせられます!





6ヶ月前。

憔悴しきった様子で酒瓶を片手に、クロスロードにお願いセットを埋めるサム。

シーズン2のラスト、死んでしまったサムを埋葬するのをあくまで拒否して(あの食いしん坊君が)食事もせずに酒に溺れていたディーンの姿が重なります。

ついに!やっと!ディーンを埋葬した後のサムの様子を目にすることができて、

ボロボロになったサムの姿には本当に胸が痛むものの、ディーンのサムに対する愛情に負けず劣らずのサムのディーンに向ける愛情の深さをはっきりと目撃したことで、なんだかほっとするような気持ちすら湧いてきた私でした。

出て来い!!と絶叫するサムの前に現れたのはなんと男のCrossroad Demon!


Crossroad Demon: I was wondering whether to come or not. I mean, you shot one of my co-workers. Don't take this the wrong way, Sam, but you don't look so hot, buddy. I guess burying your brother didn't agree with you.
  俺としては出てくるべきか否か迷ったんだ。つまり、君は俺の同僚の一人を撃ち殺したわけだから。悪く取らないでもらいたいんだがね、サム、今の君はとても超ホットとはいえないぞ。俺が思うに、兄さんを埋葬するってのは君の健康にはあまりそぐわないみたいだな。



Rubyのナイフもちゃんと見えるところに出し、Devil’s Trapも仕掛けてないと明言するサムですが、でも取引はしない、とCrossroad Demonにあっさり拒否され、

Crossroad Demonの手をRubyのナイフで突き刺し、

10年の命なんかいらない、1年の命すらいらない、飴玉一個だっていらないんだ、Lilithは俺を殺したいんだろ、だったらただ兄ちゃんを戻して俺を代わりに連れて行け!

とCrossroad Demonを脅しつけるものの、


Crossroad Demon: It's not about your soul. Dean's in hell, right where we want him. We've got everything exactly the way we want it.
 問題なのはお前の命じゃないんだ。ディーンが地獄にいる、それこそ俺たちが彼を置いときたい場所なのさ。今の状況はまさに俺たちが望むものを全て手に入れた状態なんだ。


………。

Luciferを復活させようと目論むLilithたち一派の目的は、サムを殺して地獄に、ではなくて、ディーンを地獄に監禁しておくことだってことなの???

うーむ、謎は深まるばかりです。





Annaが入院していた精神病院を訪れた兄弟はAnnaが残したスケッチブックに描かれた『Witnesses』や『Samhain』のスケッチを目にし、

Annaを担当していたドクター(カウンセラー?)から、Annaが、悪魔がそこらじゅうにいる、とか、Devilが復活して世界が終わろうとしているなんていうことを語っていたという証言を聞き、

Rubyの言うとおり悪魔の手に渡る前にAnnaを保護しなければと、Annaの実家を訪ねてみるものの、そこでは既に悪魔の手によってAnnaの両親が殺されていました。

しかし、その場にあった家族写真とAnnaのスケッチを付き合わせて、悪魔の追跡に怯えたAnnaは教会に逃げ込んでいるかもしれない、と推理し、見事教会に隠れていたAnnaを発見。

9月18日、ディーンがCastielによって地獄から引っ張り出された日、"Dean Winchester is saved." という言葉がはっきりと頭の中で響いて以来、ずっと天使たちの話を聞くつもりもなく聞き続けていたという Annaは、

一部の天使の間ではひょっとしたら人間を救えるかもしれないということで話題の 「The Dean」 のことや、

反対に天使の一部からはかなり人気のない「Sam」のことは、

知り合いみたいに感じるほどよく聞いているとのこと。

Annaを手に入れれば、天使の側の情報を全て盗み聞きすることが可能になるわけだから、悪魔がAnnaを欲しがるのも当然のこと。

そこへ飛び込んできたRubyが、Annaの家から兄弟の後をつけてきた大物悪魔が今にもやってくるから逃げて、と言ってる間に、その場にあったマリア像が血の涙を流し始めるという「Omen」(悪魔登場の兆候)が現れてしまい、

この際サムがダークサイドにとかいうゴタクを並べてる暇なんかないわ、ここでサムが悪魔祓いできなかったら、全員が死ぬ事になるわよ、というRubyの警告に、サムが悪魔祓いの準備をして待ち受けていると、

品のいい初老の小児科医の身体を借りたLilithと同じ白い目の大物悪魔が登場。

全力で悪魔祓いを始めたサムに、軽く咳払いして

That tickles.
ちょっと(喉が)痒いね
、でも

You don't have the juice to take me on, Sam.
お前は私に対抗できるほどの力は持ってないぞ、サム。


と言って、あっさりサムを階段の下へと放り出したと思ったら、Rubyのナイフをかざして飛び掛るディーンを捕まえ、ディーンを執拗に殴りつけながら、

Bigwig Demon: Hello again, Dean. Come on, Dean. Don't you recognize me? Oh, I forgot -- I'm wearing a pediatrician. But we were so close... In hell.
  やあ、また会ったな、ディーン。どうしたんだ、ディーン。私がわからないのか?ああ、忘れていたよ――今の私は小児科医の皮を着ていたのだった。しかし、私達はとても仲良しだったろう…地獄で。

Dean: Alastair.
  アラステア。


って…、なんとディーンは、この大物悪魔の名前を知ってます!

そこへ戻ってきたサムがRubyのナイフをAlastairに突き刺し、「もっともっと頑張らないと駄目だぞ、坊主」と言いつつも Alastairが刺さったナイフを抜くのに手こずっている間に(ということはつまり、大事なナイフをAlastairの手に残したまま)兄弟はステンドグラスの窓を破って外に飛び出します。





なんとかモーテルに戻ってきた兄弟は、とりあえず高い教会の窓から飛び降りたことで負った怪我の手当てをしつつ、

(シーズン3の「Mystery Spot」に続き、サムがまた自分で縫合してますね!なんで兄ちゃんが縫ってあげないのかと思ったら、兄ちゃんは肩を脱臼してました。
1,2の3で入れるぞ、と言いつつ、1で入れてしまうサムがお約束ではありますがまた素敵です。しかもあの腕の筋肉!!)



あの悪魔何者なんだよ?とにかく最悪の奴だ。Annaを見つけなきゃ。Rubyが一緒だから大丈夫だ。

なんていう会話をしています。

でもまだRubyへの不信感が拭い去れないディーンは:

Rubyって本当に信用できるか?俺には、あいつ俺たちを利用して「Radio girl」を見つけさせてさ、あの大物悪魔を連れてきて俺たちを始末しようとしたみたいに思えるぜ。

でもあくまでサムは、Rubyは信頼できると言い張り、あの悪魔が俺たちを殺すのは簡単なのにあえて逃がしたのは、俺たちがまたAnnaと合流するのを監視するためだ。今は大人しくしてRubyが接触してくるのを待とう。

なんでお前そこまであの女を信用してるんだよ?それについてはもう話しただろ。


Dean: You got to do better than that. Hey, and I'm not trying to pick a fight here. I mean, I really want to understand. But I need to know more. I mean, I deserve to know more.
  もっとちゃんと話してくれ。なあ、俺、なにもまたここで喧嘩をふっかけようっていうんじゃないんだ。つまりさ、俺、本当に理解したいんだよ。でもそれにはもっと知る必要がある。それに、俺にはもっと知る資格があるだろ。



喧嘩腰でない兄ちゃんに、こんな台詞を言われしまうと、さすがにサムも全てを打ち明けないわけにはいかなくなります。





いよいよストーリーは、上で述べたFandomの「Wank」への明白な回答も出しつつ、佳境に入っていくところではあるのですが…、

なんだかいつも以上に「あらすじを書き出しただけ」という感じになってしまった割りに、(相撲観戦疲れか…)早くも体力が尽きてしまったので、ひとまずここで投稿ということにしてしまいます。

そろそろシカゴConのレポートも出てきているので、続きは、Conventionレポートの感想文の後、ということになるかもしれません。

2008年11月10日月曜日

Supernaturalシーズン4第8話あっさりめに感想文

X-Filesの映画第2弾の公開に浮かれているうちに、(このところ場所がお休みに入る度に、本当にあれこれスキャンダル続きで、一ファンとしては随分辛い思いをさせられ続けながらも…)横綱白鵬がクセモノ安美錦に初日から土をつけられるという波乱の九州場所も始まってしまったので、

なんとか記憶が飛んでしまう前に、少しだけSupernaturalの新しいエピソードの感想文を…。




以下の記事にはSupernaturalシーズン4のネタバレが含まれます。

日本での放送もしくはDVDのレンタルor発売まではネタバレを回避することにしているという方は、閲覧ご注意ください。さらに私の独自の解釈に基づく翻訳には、誤解、曲解、妄想が含まれる可能性が大いにあります。その点を充分にご承知置きいただいた上で、妄想に基づく私の馬鹿な感想を読んでもいいという方のみ先に進んでいただけますよう、くれぐれもよろしくお願いいたします。








***








前回のハロウィーンの楽しい騒ぎに紛れて

『サムがついに天使と遭遇した上、もう使わないと決めたはずの恐ろしい力をつかっちゃった!しかもサムはCastielの同僚天使から、ディーンの下の階での記憶を聞いてみろ、なんて言われてるし…。ディーン、Lilithが「全部覚えてるはず」って言ってたの…本当だったってこと?』

という緊張のエピソードの後、

今週のオープニングは、ホラーやサスペンス映画にはお決まりの美人のシャワーシーンで、彼女の背後には不気味な青白い人の姿が見えたり消えたり…。

女性がタオルかけに向かって放り投げたタオルが、目に見えない幽霊の頭になんとも上手い具合に乗っかっちゃって、「はいっ、どうぞ!思いっきりやってください」とキューを出された感じで、もちろん女性は悲鳴を張り上げます…。





オープニング明け、過剰に陽気でフレンドリーなウェイター君に邪魔されつつ、兄弟が、

兄ちゃんが覚えてないのに、Urielが聞いてみろなんていうのおかしいだろ?だったら俺の目をまっすぐに見つめて、下の階のことは何一つ覚えてないって言ってみろ。なんて厳しく追求するサミーに、

兄ちゃんは目の前に並べたショットグラスのお酒を次々と空けながら、最近すっかり大人っぽくなったハンサムな弟の目をみつめ、下の階のことは何一つ覚えてません!

と前回の重たいエピソードをひっぱりつつ、レストランのど真ん中で大っぴらに二人で見つめ合ったりしています。

で、俺たちこれからどうする?と話題をそらすディーンに、とりあえずのところは、追求を保留することにしたらしいサムはラップトップを取り出して、

あー、今の所、悪魔の活動も、悪魔の現れる兆候(Omen)も出てなくて、入ってきてるのは、UFOの目撃例だとか典型的なくだらないやつだな、一つだけ、Vengeful Spiritかなーっていうのがこの、Health facility(辞書の訳では保健医療施設ということだけど、健康スポーツセンターくらいな感じ?)のシャワールームで女性が幽霊に遭遇して、(逃げる途中)階段から幽霊に投げ落とされたってやつなんだけど…、

とラップトップを兄ちゃんに向けたサムに、兄ちゃんは口に含んだビールを思わずぷっと噴出しつつ、食事の代金のお札をテーブルに投げ、

女性。シャワー? 俺たちその人たちを救いに行こう。

とあっさり決定。





問題の町につくと、今回は珍しく兄弟はそれぞれ単独で調査を開始。

中華料理屋さんの前でImpalaから降ろされたサムは、国のあちこちで起こった不思議な話を集めた「Supernatural」という本を執筆中のノンフィクションライター(笑)という触れ込みで、-近くの席の妙に不釣合いなカップルの過剰なアツアツぶりにあっけにとられたりしながらも-シャワーで幽霊に遭遇したという女性から話を聞いてみると、

姿の見えない幽霊に追いかけられた上、その幽霊はなぜか彼女の名前まで知ってて、さらに

「奇妙なのは、私(実はどうやら自分で足を滑らせて)階段から落ちちゃったんだけど、階段の下でその幽霊ったら、あたしを助け起こして何度も「ママには言わないで!」なんて言ったのよ!」

なんて、どうにも Vengeful Spirit らしからぬ証言が飛び出します。

ニセ取材を終えたサムが、地元の男性が宝くじに当選した!という事実を伝える地元の新聞を眺めてるディーンと落ち合うと、ディーンの調査でも、シャワーやその他の場所で、EMFとかとにかくなんにも反応なしだ、とのこと。

で、目の前を駆けていくいじめっ子に追いかけられる小さな男の子に気合を入れたりしつつ、二人で歩き始めると、今度はなんと狩猟中、Big Footの足跡に遭遇した!という人物に出くわし、そのおじさんに教えてもらった現場に本当に残されていた「Big Foot?のものらしき大きな足跡」を辿っていくと、町の酒屋さんの壊された裏口に辿り着きます。

Big Footは「Amaretto and Irish cream.」なんていう女の子が飲むような甘ったるいお酒と、ポルノ雑誌を棚から根こそぎ奪っていった様子で、ポルノの棚にはふわふわの茶色の毛がひと房残されていました。

ディーンが現場を調べつつ、お酒を一本ジャケットの魔法のポケット(この前のシーンでも新聞を4つ折り程度の大きさのままこのポケットにしまってましたよね。この父ちゃんの日記を入れるために衣装さんがディーンのジャケットの全部につけたという特別製のポケット!今回初めて画面で確認した気がします)に、こっそり滑り込ませていましたが、これも今回のエピソードの兄弟に関わるストーリーのキーとなる小さな伏線ともいえる気がします…。

すっかり訳がわからなくなって、リカーショップの前のベンチに二人で可愛く並んで腰を下ろし、

Sam: It's got to be a joke, right? Some Big-Ass mother in a gorilla suit?
  これって何かのジョークかもね?ゴリラの着ぐるみを着た馬鹿でかいおばちゃんとかさ?

Dean: Or it's a Bigfoot. You know, and he's some kind of a Alcoholo-Porno addict. Kind of like a Deep-Woods Duchovny.
  じゃなきゃ、まじでビッグフットだとかな。でさ、しかもそいつってアル中のポルノ中とかだとかさ。Deep-Woods Duchovny(森の奥深くのドゥカブニー)って感じで。




少し前の日記のどこかにも書いたと思うのですが、X-FilesのモルダーことDavid Duchovnyが、Sex Addictの治療のため自らリハビリ施設に入所したなんていう話題を芸能ニュースで見たところで…、でもさすがに撮影スケジュール的にもまさかそんな取って出しの最新ニュースを台詞に盛り込めるはずがないので、

これは、X-Files映画第2弾の日本公開に(明らかに)便乗する形で、まさに映画の公開日に日本でDVDが発売された邦題「No セックス No ライフ」(原題は「Trust the Man」:2006年)のDDの役柄から発想した台詞ということなのでしょうね?

ジュリアン・ムーアや、マギー・ギレンホールなんていう女優さんたちも出演しているこの映画、実は私はまだ観たことがないのですが…、DVDの宣伝文句の中には、「あのモルダー捜査官がセックス・マニアな夫を熱演!?」なんていう衝撃的な言葉が踊っているので(DDは映画でそんな役を演じたことで、「自分もそうだ…」と気付いてしまったということなのか…)、ディーンはこの映画を(やっぱりサミーと一緒に?)観たってことなんでしょうか…。

ディーン、この子はやっぱり結構、ラブコメ映画を観てるってことなのね…という私の気持ちに呼応するように、

サムが薄っすら笑みを浮かべている兄ちゃんを振り返ったりしていると、

二人の目の前を通り過ぎていった小さな少女の自転車の荷台に積んだカゴから雑誌が一冊落ちて、それを拾い上げてみると「Busty Asian Beauties」(アジアの巨乳美女たち)という、ディーンが地獄から帰還した瞬間すぐに最新号をチェックしていたほどのディーンの愛読書。

「Busty Asian Beauties」にはちょっと早いんじゃないか?

と言いつつ、二人で少女の後をつけると、

少女は酒瓶とSkin Mag(ポルノ雑誌)が一杯に入ったカゴに『Sorry』(ごめんなさい)というメモを添えて「「Big Foot」の足跡が入っていった酒屋さんの裏口に置き、足跡を逆に辿るようにして帰っていきます。





女の子の家を訪れた兄弟と女の子のやり取りが最高に可愛いですよね!

ご両親はいる?(このサムの子供向けの高い声が!(笑))いないわ。じゃあさ、君、見かけなかったかな、(ディーンがこーんなでかくて…という感じの仕草をしつつ)ほんとに毛深くて…。彼、何か面倒を起こしたの?いや、俺たちはただ彼が大丈夫かどうか確かめたいだけなんだ。

すると女の子は声を潜めて、

彼、私のテディベアなんだけど、病気みたいなの。丁度よかった、だって俺たち「Teddy bear doctors」なんだ。ホント?じゃ彼を診てあげてくれる?彼、あたしの部屋にいるんだけど、すっごく機嫌が悪くって。テディ?いい先生たちがあなたを診てくれるって!

と言ってドアをあけると、大きなテディベアが惨劇ばかりが報道されるテレビを眺めてこの世とわが身を憂いつつ、酒瓶を片手に:

Teddy: Close the friggin' door!
  ドアを閉めやがれってんだ!

………。

Audrey: See what I mean? All I ever wanted was a teddy which was big, real, and talked. But now he's sad all the time --Not "Ouch" sad, but Ouch-In-The-Head sad -- Says weird stuff, and smells like the bus.
  ね、あたしの言った意味わかるでしょ?あたしが欲しかったのは、大きくて、本物の、お話しが出来るテディだったのに。今の彼ったら、ずーっと哀しがってるの――どこかが「イタイイタイ」で哀しいんじゃなくて、「頭の中がイタイイタイ」で哀しいっていうやつ。――変なことばっかり言ってて、バスみたいな臭いがするし。(アメリカのバスって…、どんな臭いなんでしょう?この流れで想像するに、おじさんみたいな臭いって感じ?)

Dean: Um, little girl...
  あー、おちびちゃん…。

Audrey: Audrey!
  オードリーよ!(小さくたって、レディーです)

Dean: Audrey. How exactly did your teddy become real?
  オードリー。君のテディ、正確にはどうやって本物になったんだい?

Audrey: I wished for it.
  お願いしたのよ。

Sam: You wished for it?
  お願いしたの?

Audrey: At the wishing well.
  『お願いをかなえてくれる井戸』でね。



可愛いオードリーちゃんのおかげでやっと掴んだ有力な手掛かりを調べるため、サムがオープニング明けのシーンで取材していた中華料理屋さんへとやってきた兄弟。

先ほどいじめっ子に追いかけられていた小さな男の子がなにやら真剣な顔でお願いして去っていったのと入れ違いに『お願いをかなえてくれる井戸』の前に立ち、「何をお願いするつもり?」というサミーに「内緒!」と言って、とりあえずディーンがコインを投げてお願いしてみた瞬間、

最高に美味しいa footlong Italian with jalapeno(1フィートのハラペーニョ入りイタリアンサンドイッチ)

のデリバリーが届きました。

テディベアに、サンドイッチに、宝くじの当選に、またもや過剰なラブラブぶりを見せ付ける非常に不釣合いのカップルに…、この『お願いをかなえてくれる井戸』って本物みたい…。

保健所の職員を装って店の営業を停止させた上、井戸の水を抜き、底を調べ始めた兄弟は、なんだかとっても切ない会話を始めます:


お前もちょっとお願いしてみたいんじゃないか?と言ってサムに向かってコインを投げるディーンに、サムはくすっと笑ってコインを返し、いや。こんなのは本物ではありえない。俺は信用しないよ。どうかな。あのクマはかなりリアルだったぞ。ああ。


Dean: Come on, if you could wish yourself back, you know, before it all started... Think about it --You'd be some big yuppie lawyer with a nice car and a white picket fence.
  やってみろよ、もしお前が、つまりこんなことの全てが始まる前に戻れるとしたら…。考えてみろよ…、お前は、お偉い洗練された都会の弁護士とかになって、いい車に乗って、白いとんがりフェンスのある家に住んでさ。

Sam: Not what I'd wish for.
  そんなのは俺の望むことじゃない。

Dean: Seriously?
  まじで?

Sam: It's too late to go back to our old lives, Dean. I'm not that guy anymore.
  昔の生活に戻るにはもう遅すぎるんだ、ディーン。俺はもうそんな男じゃない。

Dean: All right, well, what, then? Hmm? What would Sammy wish for?
  わかった、じゃ、だったらなんだ?ん?サミーくんは何をお願いする?

Sam: Lilith's head on a plate. Bloody.
  皿に載せたリリスの首だ。血まみれの。

Dean: Okay.
  オーケー


軽い調子で冗談めかしながらも、ディーンがサムに願って欲しいと思う「お願い」の内容は、できることなら、着実に近づいているらしい「この世の終焉」なんていう鬱陶しいことを全て捨て去ってでもサムを戻してやりたいとディーンが願うサムの姿であるに違いなく、

そしてそんなディーンの言葉を軽い笑顔を浮かべて聞き、「俺はもう昔の俺じゃない」と静かに口にするサムの表情がまた苦しくなるくらいに大人びていて、

シーズン1で兄ちゃんが無理やり父ちゃん探しの旅に誘いにきた頃のサミーとは完全に別人の大人の男になってしまったサムを前に、なんとも寂しそうな顔で「Okay」と目を伏せるディーンの表情に泣かされそうになります。





兄弟の強烈なAngstの気配をよそに、井戸の底には、物知り博士のサムすら見たこともないという古いコインが一枚張り付いていて、どうやってもとれません。

ふと何かにぴんと来たらしいサムはノートの切れ端にコインの模様を写し取って兄ちゃんに調べるように指示して、自分は幽霊事件のあったシャワールームを訪れ、世界中の思春期の男の子の大半が共通して抱く願いであると推測される「透明人間になって女性用シャワールームを覗きたい」というお願いをした少年を見事に現行犯で捕まえて厳重注意。

(しかし、シャワールームに突然馬鹿でかい男性がずかずかと入り込んできて、「ご心配なく、保健所のものです」なんていわれても、そりゃあ、走って逃げますよね!
この少年を叱りつけるサムがまた笑えるほど大人っぽくて素敵ですが、でも…この男の子のお願いにぴんと来たということは、サムくんも確実に過去に同じお願いを頭に浮かべたことがあるってことですよね?)


一方の兄ちゃんは、今度は逆にいじめっ子を追いかけている小さな男の子に遭遇した直後、強烈な食あたりの発作に襲われて、サムがホテルに帰ってきた時にはバスルームでトイレを抱えているような状態に…。

そんな状態でも、きちんとコインの図案の調査は進めていたディーンによると、

コインはバビロニアのもので、呪いがかけられている。図柄の蛇は、原初のカオスを司るバビロニアの女神ティアマトで、ディーンの推測によると、コインを作ったバビロニアの司祭たちは、カオスの種子を撒き散らすための何かかなりやばい黒魔術を行ったのではないか、ということ。
(この辺りの台詞の解釈は、かなりいい加減ですのでご注意ください)

そして誰かがそのコインをあの井戸に投げて願いをかけたことで、あの井戸がカオスの始点になってしまった。井戸はやってくる者皆の願いをかなえ始めたけれども、願いは歪んだ形でもたらされる。

お話のできるテディをお願いすれば、「Bipolar」(躁うつ病)のクマちゃんが現れ、
(シロクマ=ホッキョクグマの「Polar Bear」にかけてるんですね…)

最高に美味しいサンドイッチをお願いしたディーンは、E. coli(大腸菌)まで一緒に貰ってしまった

ということに。

このカオスを終息させるには、呪いのコインを投げて最初の願いをかけた人間を探し出し、願いを撤回させるしかない。





とりあえず解決の糸口が見つかったので、食中毒で消耗したディーンがお昼寝していると、シーズン4が始まって以来、ディーンが可愛い顔で寝ている間決まって現れる恐ろしげなフラッシュバックがまたディーンを襲います。

明らかにうなされているディーンに声をかけて起こしたサムは、目を覚ました途端にBipolerテディが襲撃した酒屋さんからくすねてきたお酒を呷っているディーンに、「兄ちゃん、俺の目が節穴だとでも思ってるのか?」とオープニング明けのシーンの議論を蒸し返すことにしたようです。


Sam: The nightmares, the drinking. I'm with you 24/7. I know something's going on.
  悪夢に、飲酒に。俺は兄ちゃんと一年中一時も離れずに一緒にいるんだぞ。俺には何かおかしいことくらいわかる。

【24/7:これは、一日24時間、週7日、一日も休みなしを表す表記。日本語では通常、年中無休という言い方が普通ですね。私はかつて、某X-FilesのSのつくお話しのタイトルから、この言い回しを覚えました。某モルダーがひょんなきっかけから某副長官の家に住み込みでお仕えすることになり…というお話で…。なかなかの名作なんです。】

Dean: Sam, please.
  サム、頼むよ。

Sam: Uriel wasn't lying, but you are. You remember hell, don't you?
  嘘をついてるのはUrielじゃなくて、兄ちゃんなんだろ。兄ちゃんは地獄のことを覚えてるんだ、そうじゃないのか?

Dean: What do you want from me, huh? What?
  俺から何を聞きたいっていうんだ、は?なんだよ?

Sam: The truth, Dean. I mean, I'm your brother. I just wish you'd talk to me.
  真実だよ、ディーン。つまり、俺は弟なんだ。せめて俺には話して欲しいって願ってるだけだ。

Dean: Careful what you wish for.
  願い事をする時は気をつけろ。

Sam: Cute.
  口が減らないな。


【Cute:には、もちろんキュート、可愛い、という意味があるのですが、最近こうした話し言葉で、こんな風に「生意気な…」的な意味で使われる用法をちょくちょく見かけることがあるような気がします】

Dean: Come on, can we stow the couples therapy, huh? We're on a job. I want to work.
  なあ、カップルセラピーはとりあえず置いとこうぜ、な?俺らは仕事の真っ最中なんだ。俺は仕事がしたい。


【Couples therapy: というと、大抵の場合、問題を抱えたカップル(夫婦)が関係を修復するために胸のうちを打ち明けあうようなセラピーという印象です。この兄弟って、周りの人からカップルに間違われるだけでなく、自分たち自身でもこういう冗談が言えてしまうから、私のような人間がついつい妄想に取り込まれることになるのです…】





結論として、中華料理屋さんでこれ見よがしにイチャイチャしていた不釣合いカップルの彼氏、Wesley Mondaleがおじいさんから譲り受けたコインコレクションの中のコインを使って最初の願いをかけたという事実を兄弟は突き止めます。

このWesley Mondaleを演じるTed Raimiという俳優さんは、スパイダーマンシリーズの監督として有名なSam Raimiの末の弟さんで、お兄さんの関わる作品のほとんどに出演しているのだそうですね。
「スパイダーマン」はかろうじて観たはずが…、このTedさんの顔を見ても全くぴんときませんでした。


WesをImpalaに乗せ、なんとか願いを撤回させようと説得する兄弟に、


Wes: "Careful what you wish for." You know who says that? Good-Looking jerks like you guys, the ones who've got it so easy because you happen to be handsome.
  『願い事をする時は気をつけたほうがいい』そんなことを言うのはどんな人間か知ってるかい?君たちのような容姿の秀でたやつらさ、君らのようなやつはたまたまハンサムだってだけで、簡単に何でも手に入れられるからね。

Sam & Dean: Easy?
  簡単だって?

Wes: Yeah. Women --Women look at you, right? They notice you.
  ああ。女性は、――女性は君らのことを見るだろ?彼女たちは君らに注目するもんな。

Sam: Believe us, we do not have it easy.
  信じてくれ、俺たちは何でも簡単に手に入れたりなんかしてない。

Dean: We are miserable. We never get what we want. In fact, we have to fight tooth and nail just to keep whatever it is we got.
  俺たちは惨めなもんだ。俺たちは、俺たちが望むものを絶対に手に入れられない。実際、俺たちはなんでも手に入れたものを手元に置いとくためだけのために必死に戦わなきゃならないんだ。



等など、兄弟の訴えもそれほど心に響いたとも思えなかったWesではありますが、

小さな男の子がいじめっ子たちが逃げ込んだ大きな四駆の車を軽々ひっくり返した様子を目にしたり、

Wesと兄弟の話を漏れ聞いた(Wesの婚約者の)Hopeが、Wesとの仲を引き裂かれたくない一心で、サムが雷に打たれて死ぬことを願ってしまうという事態に至って、

ついに願いを撤回することに決め、

全ての願いが元に戻り(でもディーンの機転であの小さな男の子は今後もういじめられることはなくなったよう)、町に平和が戻ってきます。

Wesが井戸から取り出したコインをサムが溶かしてしまったということで、今後再び町をカオスの渦が襲う心配も消えました。
(Audreyの両親もかなり日焼けして、バリから無事連れ戻された様子…)





さて一件落着、と思った時、ついにディーンが口を開きます。

待ってくれ。なんだ?お前は正しい。なにが?俺はお前に嘘をつくべきじゃなかった。俺は地獄で起こったこと、何もかも覚えてるんだ。一つ残らず。だったらそれを俺に話してくれ。駄目だ。


Dean: I won't lie anymore. But I'm not gonna talk about it.
  これ以上嘘はつかない。でも地獄でのことをお前に話すつもりはない。

Sam: Dean, look, you can't just shoulder this thing alone. You got to let me help.
  ディーン、なあ、こんなことを一人で背負うなんて無理だ。俺に手助けさせてくれ。

Dean: How? Do you really think that a little Heart-To-Heart, some sharing and caring, is gonna change anything? Hmm? Somehow...heal me? I'm not talking about a bad day here.
  どうやって?お前本当に、そんなちょっとした心と心を開いて話し合うとか、分かち合って思いやるとかってことで、何かを変えられると思うのか?え?どうにかして…俺を癒せるとでも?俺は、今日はついてなかった、なんていう甘っちょろいレベルの話をしてるんじゃないんだぞ。

Sam: I know that.
  それはわかってるよ。

Dean: The things that I saw......there aren't words. There is no forgetting. There's no making it better. Because it is right here... Forever. You wouldn't understand. And I could never make you understand. So I am sorry.
  俺があそこで見たものは……言葉になんかできるもんじゃない。忘れられるようなもんでもなけりゃ、いい思い出に変えられるようなものでもないんだ。なぜって、それはここに(と、頭を叩き)焼きついてるから…永遠にな。お前には理解できない。で、俺もお前に理解させることなんかできないことなんだ。だから(お前には話せない)ごめんな。






ディーンが覚えてる地獄の記憶。

シーズン3のRubyは、人間が地獄に落ちて、何百年と地獄の業火に焼かれてる内に「人間性」みたいなものが焼き尽くされて消えていって、最後には、あたしみたいなもの⇒「悪魔」になってしまうという説明をしていたことがありましたよね?

リリスによれば、地獄での4ヶ月は40年に相当するということですけど、人間の体感年数で40年もの間地獄の業火にさらされたディーンの人間性になんらかの傷がついたりはしていないのでしょうか?

天使たちは、ディーンの地獄での経験をどう捕らえているのでしょう?

これまで、兄弟の内、悪に変わる可能性があるのは「サム」であると誰もが信じて疑わないで来たものの…、

今回のディーンの告白に基づいてあれこれ勘ぐると、地獄を経験したディーンにも、「悪魔」に変わる要素が植えつけられた…とも考えられるんじゃない…?

また考えすぎ?

うーん、どうなんでしょう?

やっぱりここはまた無心に。今後のエピソードを追いかけていくしかありませんね!

2008年11月8日土曜日

あれやこれや

Supernaturalシーズン4第8話が放送になったところではありますが、感想文は(今回こそあっさりと短く)後でまた落ち着いて書くとして…。





Jensen Ackles' 2004 Range Rover(ジェンセン所有の2004年型レンジローバー)が eBayで売りに出された!

という話を今朝、聞いたのですが…。

えー、Jensen Acklesの車?さすがに嘘っぽいー、と思ってリンクを開いたら、立派な黒のレンジローバーが、初値20,000ドルで(先ほどチェックした時には、現在の値段は35,000ドルくらいにまで上がっていました)売りに出されていて、

車は現在テキサスにあります、とか、

売上代金はeBayを通じて赤十字に募金されます、とか、

アメリカ国内であればどこでも発送可能ですが、配送料は代金とは別にお支払いいただきます、とか

これはどうやら本当なんですね…?という感じですよね。

もちろんこれを知ったFangirlsは

「お金さえあるなら、一瞬で購入ボタン押すのにっっ!」

「皆でお金を出し合って買って…、コンベンションとかに持っていって…、一人数ドルで運転席に座らせてあげます、とか言って代金を回収したりとか…」

なんていう妄想交じりの悲鳴をあげたりしていますけれども…。

―――

話は少し逸れますが、大興奮のアメリカ大統領選の裏で、

Proposition 8:Eliminates Right of Same-Sex Couples to Marry

という、「(カリフォルニアでは既に最高裁でその権利が認められたはずの)同性同士の結婚の権利を剥奪する」という住民投票事項8項目目について、

なんと「Yes」(つまり、「同性婚の権利剥奪」賛成派)が過半数を占めた…、ということで衝撃が走っていましたが…、

(カリフォルニア州の大統領選選挙用紙には、この住民投票の項目もあったそうで、私が選挙の翌日目にした「腐」のつく米国女子たちのコメントには、「あたしはもちろん完全に間違いなく『No』(同性婚賛成!!)に入れたわ!今だに、このカリフォルニアで、こんな投票結果が出るなんて自分の目が信じられない!なんだかとんでもなく怒りがこみ上げてくるんだけど、この怒りをどこへぶつければいいわけ!?」なんていう、憤懣やるかたない!という感情をあらわにした言葉が目に付きました。
最高裁の判決を受けて既に正式に結婚している同性カップルも1万組以上いるということで、この住民投票の結果で、実際に権利が剥奪されるようなことにはならない、という話ではありますけれども…。
カリフォルニアの住人は、実は敬虔なカソリックのヒスパニック層がかなりのパーセンテージを占めるという実情があるそうで、そのあたりの事情から、こんな意外ともいえる結果が出たという見方もできるようです。)


国全体が「同性婚OK!」なカナダに家を購入した素敵な某男性と、

現在その彼のカナダの家で熱々同棲中のジェンセン、

やっぱり寝ても覚めてもお仕事中もお休みの時も、とにかくどんな時も一瞬も離れられない(離れたくない?)その素敵な某男性と結婚を決めたとかで…、大きな四駆から、使い勝手のいいエコなファミリーカーに買い換えるとか…?

(って、また、ついつい妄想に取り込まれてしまいました…すみません…)







『The X-Files: I Want To Believe』

がついに今日から公開になりました!

ということで、ミニフラッシュライト付携帯ストラップ目当てで随分前に購入しておいた前売り券で、早速観てきました。


この日記に遊びにくる方の大半を占めると思われる Supernatural Fangirls で、X-Filesの映画を観ようという人はかなりの少数派だと思われますが、以下の感想には少々映画のネタバレが出てくる可能性がありますので、今後「X-Files」の映画第二弾?んー?観てみようかな…、なんて思っている方は、以下の閲覧ご注意ください。












今回の映画の率直な感想としては、第一弾の映画の時のような大掛かりな派手さはないけれども、ある意味本当にTVシリーズの続きのエピソードという感じで、久々に画面の中で動いて、話しているモルダーとスカリーの姿(もちろんオマケにスキナーさんも…)を目にすることができて、単純に嬉しかったです。

ですが、ここ数年、すっかりSupernatural Fangirlとなってしまった私が、実は今回一番衝撃を受けたのは、

今回の映画の中心的事件となる恐ろしい連続女性誘拐&殺人事件の二人目の被害者女性を演じていたのが、Supernaturalでは、Yellow Eyed Demonの愛娘ことメグ役の Nicki Aycox だったこと!

映画の最中、「メグに似てる…すっごく似てる…この女の子ってメグなの?でも34歳の女性役?…」と半信半疑で、家に帰ってからどうしても気になって、Nicki Aycoxのフィルモグラフィーを検索してみたところ、

確かに彼女の出演作の中に「X-Files: I Want To Believe」(Victim#2)がありました!

やっぱりあの被害者の女性、メグっていうか、Nickiだったんだ!

悪魔祓いをされる時のNickiの演技にとにかく感心した!というJaredは、シーズン2で、メグに憑依されてしまったEvil!Samを演じる際に、Nickiの演技をかなり参考にした、と語っていたことがありましたが、

その後、コールドケースや、CSIの演技を目にして、(以前kyuさんも指摘されていたことではありますが)毎回全くイメージが違う!と思ったものですが、

X-FilesでのNickiも最初の内は彼女であることが全くわからないほど、またがらっと雰囲気が違っていました。
(髪の色も、ブルネットっぽかったからかもしれない…)

それにしても今回のNickiの演技、今回出ていた役者さんの中で(主演のスカリーやモルダーも含め)、一番すごかったかも…という印象です。

今回の映画に、現在Supernaturalに参加しているスタッフがどのくらい参加していたのかわかりませんが、今回Nickiが抜擢されたのは、「Supernatural」でのメグの演技の強烈な印象もあったのではないか…とも思ったりしている私です。





X-FilesのTVシリーズの中でも、「Mythology」と呼ばれる、モルダーの行方不明になった妹を巡るエピソードでは、

「誘拐される女性」

というのが大きなキーワードになることが多かったのですが、

今回の映画第2弾では、さらにそこに、これもX-Filesの「Mythology」エピソードのキーワードの一つであったともいえる

「信仰心」
(奇しくも、今シーズンのSupernaturalはかなりこの分野に傾倒してきていますよね)

を巡るスカリーとモルダーの価値観の違いが盛り込まれて、これはかなり長年の「X-Files」ファン向けの「通」好みのストーリーに仕上がっていたとも言えるのではないかとも思います。
(TVのシリーズを観たことのない人には、スカリーの感情描写は理解できない部分もあるのではないかとすら思ったほどです)

モルダー役の David Duchovny が主演の連続ドラマ「Californication」の撮影で忙しかったなんていう事情もあったりしたのかもしれませんが、今回の映画はかなり

スカリー Centric

でした!

スカリーというのは、TVシリーズの時にも私達視聴者の代表といった感じで、「変人モルダー」を普通の人の目線で見守るという役柄でもあっただけに、

TVシリーズも終了後既に数年が経ち、「X-Files」本編を知らないという観客もいるだろうことを考慮して、「普通の人」スカリーの視線で映画を作ったということもあるのだろうか…なんていう風にも思ったりしましたが、考えすぎかもしれません。

そして「スカリー Centric」ということは、もちろん完全にモルダー/スカリーShipper目線のストーリーということで、もちろん長年のX-Filesファンとしては、Shipper 的シーンを目にしても、ほのぼのと嬉しい感情は湧くものの、

ラストのほんの数分のスキナーさんのシーンがなかったら…、

正直、今回の映画、DVDが発売になっても購入したかわからない…、

という、私のような骨の隋からの腐れモルダー/スキナーSlasherの心を完全に計算した上で、あのシーンを無理やり入れたとしか、思えません。

でも、今回の映画の僅かな説明台詞から推測するに、問題児のモルダーがFBIを退職した後、スキナーさん、無事に出世したようでよかった…。

先日、某Winchester兄弟のおじいちゃんとして、ブルーカラーで無骨なモンスターハンター&セクシーなYEDを演じた時にもぞくぞくしましたが、

スーツ(ロングコート)にメガネのスキナーさん!は(今回の映画での実際の役職はなんだったのかわかりませんでしたけれども)副長官!!変わってない!」という感じで、小さなスカリーのそばに立つと、「やっぱり大きい!」し、やはりスキナーさんの出ているシーンのためだけにでも、DVDを買う価値はありそうです。

それにしてもSlasher向けのサービスシーン…、(今年の7月、アメリカでX-Filesが公開になった時に、ささらかさんから情報をいただいて以来、ずーっと楽しみにしてきたシーンです!)生粋の Slasher の私が気恥ずかしくなるほどのサービスぶりでした。

スキナーさんが画面に出ている数分の台詞を全部書き出したいほどですが、(映画館から帰ったままの勢いで日記を書き始めて)既に現在体力が尽きかけているので我慢して、少しだけ:


動物用のトランキライザーを打たれて朦朧としているモルダーを見つけた後、もちろん家の中のNicki演じる被害者の女性の方が大変なことになっているとはいえ、そのままモルダーを寒い戸外に放置したまま室内の様子を確認に入って、

「モルダー、服と(温かい)飲み物が必要だわ(暗に、「すぐに行って、面倒みてやって」と促してる感じ…)

と、スキナーさんにモルダーの面倒を見るよう指示するスカリー…、


モルダーはモルダーで、スカリーには「中にまだ女の子がいるよ」と伝えただけなのに、

スキナーさんが(室内の容疑者も被害者もそっちのけで)現れてがっしりと抱きしめてくれると、途端に

スキナーなの?…寒い

と甘えたり…、

スキナーさんも、「寒い」と甘えるモルダーにすかさずコートを脱ぐと、なぜかその下はスーツのジャケットではなく、私達Skinner信者の大好物である、糊のきいた真っ白なワイシャツで、しかもその肩も胸もまだまだ立派に逞しかったり…、

で、「I got you. I got you.」と呟きつつ、モルダーをコートでくるんでぎゅっと抱き寄せたと思ったら、なぜかモルダーの髪まで撫でたり…、


DVD、買います。

で、何百回も、このシーンをリプレイします…。

2008年11月4日火曜日

Supernaturalシーズン4第7話感想文…その2…

なんとか気持ちがくじけてしまう前に…、感想文の続きを。




以下の記事にはSupernaturalシーズン4のネタバレが含まれます。

日本での放送もしくはDVDのレンタルor発売まではネタバレを回避することにしているという方は、閲覧ご注意ください。さらに私の独自の解釈に基づく翻訳には、誤解、曲解、妄想が含まれる可能性が大いにあります。その点を充分にご承知置きいただいた上で、妄想に基づく私の馬鹿な感想を読んでもいいという方のみ先に進んでいただけますよう、くれぐれもよろしくお願いいたします。









***







最近、「今週のモンスター」の時には、エピソードの間中「可愛い!」とか、「素敵!」とか叫ばされ、

Mithology」の週になると、とんでもなく複雑で難しい伏線やら設定やらが出てきて…、

いずれにしても体力を消耗させられる上に、毎週のエピソードの放送の合間には、とんでもない J2 の仲良しエピソードが細かく飛び込んできたりして、今年度のシーズンもまんまと Supernatural にしてやられている状態にはまりこんできています。

そして、毎回今週こそあっさりと短めの感想文を書いてしまおうとパソコンを開くものの、気付けば一回では終わらないようなことに。

とりあえず、なによりも自分が楽しいのだし…、体力の続く間は、こんな調子で続けていくしかないということでしょうか。

でも今週金曜日には、ついに「X-Files:I want to believe」が日本で公開になるし!
(ミニフラッシュライトのオマケ目当てで、前売り券購入済みだし!)

今度の日曜日からは、(ずーっと、もはや馬鹿馬鹿しいとも思えるスキャンダル続きで、哀しくなることもあったりしつつも…)大相撲本場所も始まるし!

(私限定の…?)楽しいイベントが目白押しで、早々に体力切れになりそうな予感もしているところではありますが、

なにはともあれSupernaturalシーズン4第7話の感想文の続きです。







Castiel: Tell me something, Dean. When your father gave you an order, Didn't you obey?
  なら聞かせてもらおうか、ディーン。お前の父親から命令を与えられた時、お前はそれに背いたか?



父ちゃんの名前を出されて、さすがに少し顔色を変えたディーンでしたが、すぐに言葉を続けます。


Dean: Sorry, boys, it looks like the plans have changed.
  悪いな、天使さんたち、計画は変更になったみたいだぜ。

Uriel: You think you can stop us?
  お前は、我々を止められると思うのか?

Dean: No. But if you're gonna smite this whole town... Then you're gonna have to smite us with it. Because we are not leaving. You went to the trouble of busting me out of hell. I figure I'm worth something to the man upstairs. You want to waste me? Go ahead. See how he digs that.
  いや、でも、もしあんたらがこの町をぶっ叩くつもりだっていうなら……、なら、あんたらは俺たちごと、ぶっ叩くんだな。なぜなら俺たちはここを離れるつもりはないからさ。あんたらはわざわざ俺のことを地獄から引っ張り出しにやってきたほどなんだ。上の階にいる人にとって、俺ってなんらかの価値があるってことなんじゃないかと、俺は思うけどね。俺を殺したいか?やれよ。で、上にいる人がそれを気に入るかどうか、見てみればいい。


(シーズン4の第1話でしたっけ?ディーンは、これとほぼ同じ理屈を使って、悪魔の働くダイナーから逃げ出してましたよね…)

Uriel: I will drag you out of here myself.
  私自身の手でお前をここから引きずり出してやる。

Dean: Yeah, but you'll have to kill me.
  ああ、でもそれには俺を殺す覚悟が必要だぜ。



天使と兄弟の言い合いは堂々巡りになりつつも、俺たちなら魔女を見つけて、Samhainの呼び出しを止められる、ともう一度はっきり宣言したディーンをじっと見つめ、「やるなら急いだ方がいい」と一応了承の言葉を口にしたCastiel。

魔女探しのため、早速モーテルを出た兄弟は、もちろん『Treat』をディーンによってあえなく拒否されたぽっちゃり宇宙飛行士の残酷な『Trick』の餌食となった、可哀想なImpalaの姿を目にすることになります。

『宇宙飛行士め!』と一言悔し紛れに声を張り上げるディーンをサムが(完全に)笑顔で見守った後、

無残な姿になったImpalaに乗り込んだ兄弟ですが、(Castielから「これ渡しとく」ともらったらしいHex Bagをひねりつつ)サムは妙にしょんぼりした様子。

(このサムのなんだか心細げな頼りない感じ…、久々に弟モードが戻ってきた感じです)

俺、もっと違う感じかと思ってた。何、天使か?うん。あー、俺としてはなんとか(天使って奴ら、大分イメージが違うぞって?)伝えようとしたんだけどな。
まあ、ああいう「神から与えられた仕事をしてるんだ!」って凝り固まってるような輩が一番危ないってことだろ。


Sam: But, I mean, this is god and heaven? This is what I've been praying to?
  でも、つまりさ、これが神様とか天国の真実ってことだろ?俺がずっと祈ってきたものが、こんなだったなんてさ?

Dean: Look, man, I know you're into the whole god thing and Jesus on a tortilla and stuff like that. But just because there's a couple of bad apples, doesn't mean the whole barrel is rotten. I mean, for all we know, God hates these jerks. Don't give up on the stuff is all I'm saying. Babe Ruth was a dick, but baseball's still a beautiful game.
  なあ、お前が神様とか、イエス様の御姿がトルティーアに浮き出る奇蹟なんてのに興味があるのは知ってるよ(以前たまたま目にした「マイネームイズアール」というコメディードラマで、トーストの焦げ目としてイエス様が浮き出た!という奇蹟を偽造するシーンをみたことがあります…)。でもたまたま二個の林檎が腐ってたって、一樽全部腐ってるってことにはならないだろ。つまりさ、ひょっとしたら、神様だってあのムカツク奴らのことなんか嫌ってたりするかも知れないぜ。俺が言いたいのは、こんなことでお前の信仰心ってものを、諦めたりすんなよってことだ。ベーブ・ルースがDickだったとしたって、野球はそれでも最高のスポーツだろ。



さりげない会話ではありますが、ここでの会話も、実に感慨深いものがありますよね。

モンスターや悪魔は現実に存在するけど、見たこともない神様とかっていうのは信じない!と言い張ってきたディーンが、

慈悲もへったくれもない天使の姿を目の当たりにしてサムの善良さの礎でもあった信仰心が揺れ始めているのを敏感に察して、あんな天使の言葉で「究極の善」の代表である神様っていう存在にまで愛想を尽かしたりするな、と説得するというのは、

サムを絶対に黄色い目の悪魔なんかに変化させたりするわけにはいかない、と頑なに心に誓いつつも、どんどん事態がちっぽけな自分の手になんか負えないようなとんでもなく大きなレベルの話になっていってしまう…というディーンの潜在意識の中の恐怖が、ついにはまさに全知全能の神様に救いを求めるような気持ちに変化しはじめている、ということなのかもしれません。

兄ちゃんの説得で、多少気持ちが軽くなったのか、サムは、いじっていたHex Bagの中の炭化した赤ん坊の骨をつまみ、

骨を炭化するほどの高温に晒すには…という発想からピンときて、Tracyの同級生の男の子が大きなマリファナ用のパイプを焼こうとしていた学校のKiln(窯)のおいてあった工房に兄ちゃんと一緒にやってきました。

さらにそもそもHex Bagが兄弟の部屋から見つかったのは、Tracyと会った後ではなく、そのTracyと喧嘩した美術の先生と会った後だ…、

で、近くにあったごつい(サムが握ると小さくみえますが…)ハンマーで、力ずくで先生の鍵のかかった引き出しを開けてみると、見事に子供の骨がざくざく。





その頃、天使のおじさんたちは、仮装をした子供達の歓声の響く公園の片隅で、66の封印の一つが今にも破られようとしているとは思えない、のどかな様子で会話中:

Castiel: The decision's been made.
  決定は為された。

Uriel: By a mud monkey.
  ちっぽけな猿によってな。



彼らのことをそんな風に呼ぶものじゃない。あー、奴らはまさにそのものじゃないか、野蛮で、二本の足が生えた消化管に過ぎない。君はかなり冒涜的(Blasphemy)ともいえることを言ってるぞ。

Castiel: There's a reason we were sent to save him. He has potential. He may succeed here. At any rate... It's out of our hands.
  我々が彼のもとへ遣わされたのには理由があるのだ。彼には秘めた可能性がある。彼はここでの仕事に成功するかもしれない。いずれにせよ…事は我々の手を離れた。



そうとも限らない。ディーン・ウィンチェスターをこの場から引きずり出して、このちっぽけな針の先でついたような町を消し去ってしまえばいい。

Castiel: You know our true orders. Are you prepared to disobey?
  君は我々に課された、真の命令を承知しているはずだ。その命令に背く用意があるというのか?



この天使おじさんたちの会話を聞くと、さすがに神様からじきじきに「ディーンを下の階から引っ張り出してやって」と頼まれたCastielは、これでもかなりの人間びいきな天使さんであったことがわかります。

シーズン3の「Sin City」では、Luciferが劣った生物である人間の前に跪くことを拒否して地獄に堕とされた、という話が出てきましたが、今回新たに登場したUrielの言動をみるにつけ、下等生物人間を嫌悪する感情というものは天使全般で全くありふれたものであるようにも思えます。





『Trick or Treat』の子供達も素通りする、美術教師Donの家の地下室では、ロープで吊るされたTracyを背にしてDonがSamhainを呼び出すおまじないの佳境に入っている様子。

そこに飛び込んできた兄弟が、Donをあっさり撃ち殺すと、助け出されたTracyの態度がふいに変わり、

こいつのおまじないがどんなにへたっぴか聞いた?兄さんって、いつもちょっと足りないヤツだったのよね

慌てて銃をTracyに向けた兄弟でしたが、Tracyから一撃で床に倒され、兄弟揃って胸を抱えて苦しんでいる脇で、

あたしを生贄にっていうのは兄さんのアイデアだったんだけど、その名誉は兄ちゃんに移っちゃったわね。このおまじないって、二人一組でやらなきゃ駄目なのよ。わかる?こんなうすのろに、600年もの間我慢してこなきゃならなかったのよ?ずっと顔を引き剥がしてやりたいと思ってたけど、あんたたちが銃で始末をつけてくれた。気に入ったわ。今日のこの日っていうのはね、昔なら子供達を外に出さないよう閉じ込めてたような晩だったの。今夜、あんたたち人間は本物のハロウィンがどういうものか目にすることになるわ。

なんて語りながら、Donの血を集め、おまじないの仕上げに取り掛かります。

そのTracyの背後で、サムはDonの身体から流れ出た血に手を浸して、自分の顔に塗りつけ、次に隣に転がってる兄ちゃんに「Just follow my lead.」なんて、ちょっとどきっとするような大人なことを囁きつつ、大きな手で兄ちゃんの顔にもべったりと血をなすりつけます。

封印を破り黒い煙となって噴出してきたSamhainは生贄となったDonの身体に入りこみ、「お前、老けたな。でもきれいだよ」なんて言いつつ Tracyをあっさり始末して、床に倒れてじっとしている兄弟のことは素通りして、出て行きました。

サムの解説によると、「昔の言い伝えでは、人々はSamhainから身を隠すためマスクを被ったって言ったろ?だから試しにやってみたんだ」とのこと。
それを聞いたディーンは(俺たちの命がかかってるってのに)「試しにやってみただと?」とちょっとご立腹。

(夜道を歩いていくDonに画面が変わると、さすがにハロウィンの晩ということもあって、周囲の子供達は誰も、血だらけのDonに反応せず、Donの方も、仮装をしている子供達の様子が目には入っていないように見えます。 )





Donの後を追って、「仲間を呼び出すなら、墓場だよな」とImpalaに乗り込んだ兄弟ですが。

何かの覚悟を決めたように一度息を大きく吸い、

強力な悪魔、Samhainに対抗するためには、普通の武器以上のものが必要になるかもしれない

なんてことを言い出したサムに、ディーンは、駄目!お前は絶対サイキックとかなんとかっていう力を使っちゃもちろん駄目だし、そんなこと考えるのも駄目だかんな!ルビーのナイフで充分だ。どうしてだよ?

Dean: Because the angel said so, for one.
  だって一つには天使がそう言ってるってこともあるし。

Sam: I thought you said they were a bunch of fanatics.
  兄ちゃんは、天使なんて狂信者の集まりだって言ってたと思ったけど?

Dean: Well, they happen to be right about this.
  まあ、この件に関しちゃ、あいつらもたまたま正しいってことだ。

Sam: I don't know, Dean. It doesn't seem like they're right about much.
  どうかな、ディーン。彼らの言ってることって、そんなに正しいことばっかりじゃないように思えるぜ。

Dean: Look, forget the angels, okay? You said yourself, these powers -- It's like playing with fire.
  なあ、天使たちのことはこの際置いとけ、いいか?お前は自分で、この力ってのは――火を弄ぶようなもんだって言ったんだぞ。


兄ちゃんのその言葉を耳にして、厳しい顔つきで黙り込んでしまったサムにルビーのナイフを差し出し、「Please!頼むぞ!(おかしな考えおこすなよ)」と会話を終わりにするディーンから、無言でナイフを受け取るサム。

(このImpalaのシーンのサムは本当に素敵ですが…、このシーンのフリがあるだけに、この後の展開が嫌でも予想されてしまいます…)





Donはどこに出かけたのかと思ったら、兄弟の予想どおり、仲間のモンスターたちを呼び出して楽しい流血のお祭りを開くため、

エピソードの初めのぱっとしない学校主催のハロウィンパーティーでのApple-Bobbingのシーンで、モテモテJustin君が君たちもくるだろ?とTracyとJennyちゃんを誘っていた、『Mausoleum Party』(霊廟パーティー)の会場である霊廟にあらわれ、

600年ぶりできっとお腹がぺこぺこのはずのゾンビたちへのご馳走としてぴっちぴちに活きのいい生徒達を閉じ込めて去ってしまうと、もちろん、霊廟の死体たちが甦って、ご馳走をいただき始めます。

なんとかそれほど被害が拡大しないうちに現場にかけつけた兄弟ですが、サムは、兄ちゃんにその場を任せ、兄ちゃんの制止も聞かず一人Samhainを追ってしまいます。





Samhainの姿を見つけたサムは、全くためらう様子もなく、平然とSamhainに歩み寄っていきます!

サムに気付いたSamhainは振り向きざま、(かなりの上級悪魔だけが出せるらしい)白い閃光をサムに浴びせかけますが


Sam: Yeah. That demon-ray-gun stuff... Doesn't work on me.
  ああ。その悪魔のレーザー銃みたいなやつ…、俺には効かないんだ。



半ば不謹慎だとは思いつつも、白い閃光もどこ吹く風という感じで、平然と歩き続けるサムの姿とこの台詞に、ぞくぞくっと鳥肌が立つような興奮を覚えて、「サム、カッコイイ!!!」と思わず声をあげてしまったのは、私だけではないはず…。

で、悪魔も白い閃光以外に色々な力を持っていそうなものだと思うのに、どういうわけだか、両者素手で殴り合いを始めるサムとSamhain。

でも人間の体力では所詮力およばず、結局Samhainに片手で首元を押さえられ、サムは壁に押さえつけられてしまいます。

なんとかRubyのナイフで抵抗しようとするもの、あっさりナイフもサムも弾き飛ばされ…、

最後のとどめに駆け寄ってきたSamhainに向かって、サムはついに、力を使ってしまいます。

下っ端のBlack Eyeレベルの悪魔だと、頭痛すらも起こさずにあっというまに黒い煙が漏れ出して片付けてしまえるまでになったサムの力も、さすがにLuciferの封印となるほどの悪魔相手には、兄弟に撃たれた銃創からほんの少しだけの黒い煙が漏れる程度。

手こずっている間に、ゾンビたちのお片づけを終えた兄ちゃんがサムのところに駆けつけてしまいます。

ちら、ちら、と兄ちゃんの姿に目を止めつつも、もう後にも引けず力を使い続けるサムは、これまでにないほどの頭痛に襲われているようで、顔も目も真っ赤に充血し、ついには鼻血までが流れ出した時、

ついにSamhainがサムの力に屈して、大量の黒い煙を吐いて床に倒れこみます。

この様子を(某「巨人の星」の明子姉ちゃんのように)廊下のはずれからそっと静かに見つめ続ける兄ちゃんの顔が!

そんな兄ちゃんと視線を合わせるサムの顔が!

あまりに絶妙な兄弟の演技に、私はもう完全に半泣き状態です。





場面が変わると、ハロウィンの翌日。

モーテルで、厳しい顔つきで一人荷造りをするサムのところへは、天使のお約束で、全く気配も前触れもなしに姿を現し、サムをびくぅっとさせたUrielが、

明日は11月2日で、お前の母親がAzazelに殺され、その22年後にはお前の恋人までが殺されたというお前にとっては耐えられないほどに辛い日だろう。なのに、お前というやつは、臆面もなく、奴がお前の血管に汚らわしい血を流し込むことでお前に与えた力を使ったのだ。

どうすればよかったっていうんだよ。あの悪魔は俺を殺し、兄ちゃんを殺し、誰も彼もを殺すことになったかもしれないんだ。

お前は使うなと言い渡されていたのだ。

Samhainが解き放たれたらこの町は…。

これは2回目の警告だ。


とにかくサムの弁明には全く耳を貸すことなく、力を使ったサムを責め続けるUrielに、

Sam: You know, my brother was right about you. You are dicks.
  な、兄ちゃんがあんたたちについて言ってたこと当たってたよ。あんたたちはDickだ。


サミーがこんなことを口にしちゃうなんて!と思った瞬間、サムの前髪がふわっと舞い上がるような勢いで、Urielがサムの目の前に移動し、

Uriel: The only reason you're still alive, Sam Winchester, is because you've been useful. The moment that ceases to be true, the second you become more trouble then you're worth, One word -- One -- And I will turn you to dust.
  サム・ウィンチェスター、お前がまだ息をしている唯一の理由は、お前が役に立つからだ。それが真実でなくなった瞬間、そしてお前が、その価値を超えるトラブルになったその時。たった一言、…一言(神からそうお告げがあれば)…私はお前を塵に変える。



天使たちの公園での会話のシーンで、Castielが「He has potential. He may succeed here.」と言った時、「この流れだと、彼って…、ディーンのことだよね?」と思っていましたが、

Urielの口からサムのことを Useful だと聞くと、サムのAzazelから与えられた力を上の階の人たちは今のところ「まだ判断のつかないPotential」として「役に立つかも…」と捕らえているとも考えられるでしょうか?

(このエピソード、あまりに細かく色々な意味ありげな台詞が盛りだくさん過ぎて頭が混乱して、冷静に考えれば簡単にわかるはずのことまで、わけが分からなくなっているような気がします。
後でこの日記読み返したら、なんでこんなこと書いたんだろう…、って思いそう…)


さすがに素直なサミーが小さくこくっとうなずくと、Urielはさらに、


Uriel: As for your brother, tell him that maybe he should climb off that high horse of his.
  お前の兄についてだが、もう見せ掛けだけの強がりは止めるべきだと伝えてくれ。

climb off that high horse of his:これとほぼ同じフレーズで、
”get off one's high horse”というのがありますよね。これは「高い馬の背から降りる」すなわち「目線を低くする」という表現から⇒「威張り散らしたり、高慢な態度を止める」という意味になるわけですが、
もちろん、天使に面と向かって口答えしたりするディーンをUrielが高慢と表現した可能性はありますけれども、
どうも「高慢」というニュアンスでは、この後に続く台詞とうまく繋がらない気がするので、私はちょっと意訳的に「強がり」と訳してしまいました】


(なんにしても-CastielにしてもUrielにしても-天使の言い回しは、どうも古くて堅苦しくて難解な感じで…、私と一緒に)「どういうこと?」とサムが眉をひそめると。

Uriel: Ask Dean... What he remembers from hell.
  ディーンに…、地獄での記憶を聞いてみるがいい。






その頃、ぽつんとのどかな公園のベンチに座るディーンは、さすがにCastielの登場パターンに慣れてきたのか、ぴくりとも驚かずに、

Dean: Let me guess. You're here for the "I told you so."
  当てようか。あんた、「だから言っただろ」って言いに来たんだろ。



と、隣のベンチに出現したCastielに声をかけると、Castielは意外にも「No」という返事。

違う?だったら、まあよかったよ、実際俺、あんたの意見に興味もあるわけじゃないしな。

私はお前を裁くためにここへきたのではない。だったらなんでここにいるんだよ?我々の命令は…。ああ!なあ、俺あんたらの命令とかってのは聞き飽きてんだけど!
(すると、Castiel、そうじゃなくって!という感じで…)


Castiel: Our orders... Were not to stop the summoning of Samhain. They were to do whatever you told us to do.
  我々への命令は…Samhainの呼び出しを阻めというものではない。なんであろうともお前の言うとおりにしろ、というものだったのだ。

Dean: Your orders were to follow my orders?
  あんたらが受けた命令って、俺の命令に従えってことだったっていうのか?

Castiel: It was a test... To see how you would perform under... Battlefield conditions, you might say.
  ある種の試験だった…お前が…、お前達のいう、戦場下でどのような行動をとるかを見るためのな。



相手は魔女一匹で、(ベトナム戦争の時の)「テト攻勢」なんて大げさなもんじゃなかったけどな。
じゃ、俺、試験に落ちたってことか?それでいいよ。

だってさ、もしあんたがあの魔法のタイムトラベルの杖を振って、もう一度頭っからやり直すことになったとしても、俺はまた同じ道を選ぶ、

…だって、なあ、俺には封印ってのが解かれた時どんなことになるのかわかんねえ、ったく、俺には明日がどうなるかってことすらわかんないんだ。

でも俺にわかってるのは、この子供達とか、ブランコとか、木とかさ、そういうもんがまだここにあるのは、俺と弟のおかげだってことだ。


Castiel: You misunderstand me, Dean. I'm not like you think. I was praying that you would choose to save the town.
  お前は私を誤解しているぞ、ディーン。私はお前が考えているような存在ではない。私は、お前がこの町を救う道を選んでくれることを祈っていた。

Dean: You were?
  そうなのか?

Castiel: These people --They're all my father's creations. They're works of art. And yet... Even though you stopped Samhain, the seal was broken, and we are one step closer to hell on earth for all creation. And that's
not an expression, Dean. It's literal. You of all people should... Appreciate what that means. I'll tell you something if you promise
not to tell another soul.
  これらの人々――彼らは全て我が父の創造物だ。彼らは、芸術品だ。そして、…お前たちがSamhainの甦りを阻んだとしても、封印は破られてしまった、そして我々は全ての主の創造物が暮らす地上にまた一歩地獄を近づけてしまった。そして、それは言葉だけの表現などではない。文字通りにだ。お前は人間を代表して…、その意味をよく肝に銘じておくべきだ。お前が誰にも口外しないと約束するなら、一つ言いたいことがある。



Appreciateっていう単語を目にすると…どうしてもシーズン1の日本語字幕で、シェイプシフターが、「兄ちゃんの身体を最高に気に入った」と言った後、サムに「(こんな最高の身体の兄ちゃんのこと)感謝しろ」と訳してあったことを思い出してしまいます。

あの回の感想文でも書きましたが、Appreciateには確かに「感謝する」という意味もありますけれども、「物事の価値を正当に評価して理解する」という意味もあって、シェイプシフターのAppreciateも、今回のCastielのAppreciateも、明らかに後者の意味だと私は思うのです。

…だって、「兄ちゃんが最高の身体を持ってる」からって、どうしてサムが感謝しなきゃならないのよ?!私のようなともすれば偏りがちな Fangirls が必死に正当でまっとうな目線でエピソードを素直に観ようと、日々努力してるっていうのに、そんな字幕で煽るなんて反則です!】



Dean: Okay.
  いいよ。


(それにしても、なんなの!この二人の会話の親密ぶりは!(笑)
笑い事じゃない深刻な会話だし、冷静に考えれば、Castielっていうのは天使の中でも「動物大好きムツゴロウさん」的な下等生物「人間」びいきのちょっと変わった天使さんということで、こんな、天使にあるまじき気持ちをディーンの前で告白してしまっているということなんだと思うのですが、
僕のこと誤解しないで」とか、「誰にも内緒にしてくれるなら、秘密を教えちゃう」とか、台詞だけ聞いてるとCastiel…、そんなにディーンのことが大好きになっちゃったの?とも思えてきます。

サムが聞いたら、「もういい加減にしてくれ!俺の兄ちゃんをとるつもりかよ!」と間に割り込んできそうです。)

Castiel: I'm not, uh...A hammer, as you say. I have questions. I...I have doubts. I don't know what is right and what is wrong anymore... And whether you passed or failed here. But in the coming months, you will have more decisions to make. I don't envy the weight that's on your shoulders, Dean. I truly don't.
  私は、…お前が言ったようなハンマーなどではない。私は、疑問を持っているし。私は…、私は、疑心も持っている。私にはもはや、何が正しくて、何が間違っているのかわからないのだ…。そしてお前が今回の試験に合格したのか、不合格となったのかも…。しかしこれからくる月日の中で、お前はより多くの決断を下さなければならなくなる。私は、お前の肩に乗るそんな重荷をとても羨む気にはなれない。心から、そう思う。






うーん、あっさり感想を…なんて言いつつ、自分頭の中の理解の助けのためもあって、結局妙に細々と台詞を書き出すことになってしまいました。

勢いでここまで書いてきたものの…、今回の日記、すっごく支離滅裂になっていそうで、見返すのが怖い…。

悪魔の力を使うことについて、厳つくて怖い(ほとんどサムの顔をまっすぐ見れるくらいに大きなおじさんでしたもんね)おじさん天使Urielから、きつ~く釘を刺されてしまったサムと、

それに対して、「悪から貰った力」を使ったとしても、天国の父の素敵な創造物を守った兄弟の働きをある意味で肯定したともとれるCastielの言葉を聞かされたディーン。

この二人の天使の相反する言動も、上の階にいるお方のトリッキーな計画の一部なのでしょうか…。

二人の天使に翻弄される兄弟の今後の動向がどうなっていくのかが気になるのと同時に、今週もまた気になるフリが出てきたディーンの地獄での記憶のことも…、本当に気になってきました!

あーっ、これからどうなるんでしょう?





今回、久しぶりのCastielの登場で、ちょっと気になったのは、Deanとの身長差。

ディーン、季節も涼しくなってきて、踵の高いブーツでも履くようになったの?

今までのエピソードでは、ここまでCastielが見上げるような身長差はなかったような気がするんですけど…。