2011年8月29日月曜日

映画『上海』鑑賞

『上海』、なんだか気乗りがしなくて、ずっと延ばし延ばしにしていましたけれども、




やっとこさ鑑賞しました。



感想は、思ったよりは楽しめた!という感じ。



もちろん太平洋戦争の開戦を目前にした時代の上海を舞台にした映画を米中合作で制作したものであるわけですから、



日本の扱いは推して知るべし、



ではありますが、



やっぱり動いているJDM!いいですぅ~~~~。素敵です。



開始十分であんなことになってしまった瞬間には、果たしてこの先、鑑賞を続けていけるものか…と不安になりましたが、



(またもや、ほとんど何も下調べをせずに鑑賞に望んだこともあり、各国えり抜きのビックネームな俳優さん&女優さんたちの中にあって、JDMはほんのちょい役だろうと覚悟していましたから…)



ところがところが!



JDM ったら、ある意味ではストーリーのキーになると言っても過言ではないくらいに、思いのほか重要な役柄だったことが次第に明らかになっていって、正直、驚かされました。



しかも…、主人公である(ジョン・キューザック演じる)ポールが、阿片窟にて、「こういう男を見かけなかったか?」と、



JDM 演じるコナーのことを尋ねる際、



「Tall, good-looking, dark hair…」 なんて!



またまた、私のツボをつく台詞を投下してくれてっ!!(笑)



JDM、さすが、Winchester (イケメン)兄弟の遺伝のルーツとなる John Winchester を演じただけのことはありますね!



とはいうものの…、JDMって、あきらかな熊さん系だし、一般的な女子の好みに照らして、厳密には「イケメン」とは評されないのじゃないか…、と、常々うっすらと思っている私なのですが、

(私にとっては、最高の「イケメン」だし、「セクシーガイ」なんだけどっ!)



ふと思い返せば、


Supernaturalでも、


グレイズアナトミーでも、


「P.S. アイラヴユー」でも、


「The Accidental Husband」でも、


つい先日観た「Resident」でも…、



共演者の台詞のどこかに、「Gook-looking」とか、「Cute」とか、「Handsome」とか、JDMの容姿を褒める台詞が盛り込まれていた記憶があります。



ドラマや映画の脚本担当のスタッフの中には、必ず、私と同じ好みの人間が一人は交じっているということなのか、



はたまた、「Tall, dark, handsome」 という三種の神器とも言えるキーワードで、俳優リストを検索すると、お手ごろ価格の候補者として、Jeffrey Dean Morgan の名前が出てくることになっているということなのか、



とにかくJDMが、「Good-looking」であるというのは、世界共通認識になってると言っていいわけね?



トータルしても、数分…だったかもしれないけど、「上海」でのJDMの演技満喫できました。





***





でも、日本人の女優さんとして抜擢されたのが、菊地凛子だったのは…、



うーん、演技派なんだろうけど…、アヘン中毒の発作の演技も大した熱演だったし、(彼女の)最後のシーンなんかは、さすがに引き込まれるものを感じたりもしたけれども、



ハリウッドの白人目線で 「東洋人(日本人)女性」 を配役すると、ああいう感じの人が適役だ、ということにどうしてもなっちゃうんですね。



JDM、渡辺謙、と二人のイケメン男性を瞬時にトリコにしてしまった女性なわけだから…、



もうちょっと、はっとするような、儚げで、かつ妖艶な雰囲気を持つ美人を配役して欲しかった…。

(今の日本の芸能界に、いないの?そういう人?)





***





さらに、この「上海」という映画で、得した気分を味わったのは、私のお気に入りおじさん俳優の一人である

(もう出演作品を追いかけて鑑賞することはなくなってしまったけれども)



David Morse



が、これまたなかなかいい役柄で出ていたこと。



彼って、確実に名脇役としての地位を固めていますね。





***





「上海」あきらめずに鑑賞してよかったです。

2011年8月25日木曜日

Slash読んでましたが…

2011年度の「Big Bang」作品の中から、気楽にあっさりと読めそうな作品を探しては読んでいたのですが、




なかなか、「面白かったー!」と満足をあらわにできるお話というのに当たりません。



一応せっかく読み終えたというのに、このままリンクを流してしまうのもなんなので、タイトルだけでも残しておきたいと思います。








Life in Motion



Pairing(s): Jared/Jensen

Rating: NC-17

Wordcount: 21,426



このお話のJensenは、ほんの一晩の過ちにより、15歳の時に父親になってしまったという設定。

理解のない家族から虐げられながらも、生まれた娘を手放すことなく、一人で育て続けたJensenは、娘が15歳になる夏、娘に強引に押し切られる形で、親友のクリスの暮す町で、娘と二人、新たな生活を始めることになります。





なかなかいいプロットだと思うのです!

まあ残念ながら、それゆえにというのか、Jensen と娘の生活の描写ばかりが活き活きと描かれて、肝心の、Jared との恋模様の描き方が…完全に片手間になってしまっているという印象。

あと1万語くらい増やして、Jaredとの恋愛の成長過程をじっくり書いてくれたら、すっごくいい作品に仕上がったと思うんだけど。















Hewitched



Pairing(s): Jared/Jensen

Rating: R

Wordcount: 44,500





ハリウッド映画でリメイクされた「奥様は魔女(Bewitched)」をそこはかとなくベースにして書かれたお話。

Jaredは、ダーリン役でこの映画に出演するそこそこBig Nameな映画俳優という設定。

映画と同様、休憩していたカフェの本棚の向こう側で口元をうごめかせたDanneel(Danneelって、imdbの名前、Danneel Acklesに変えたのね!今初めて知りました!)をサマンサ役に抜擢したり、と、そこはかとなーく映画と似た冒頭シーンの後、



ちょっとした不幸な行き違いにより、Jaredのアシスタント、Genevieve が突然辞めてしまうという事件が発生。



「私のイトコが仕事を探しているから」 という、Danneel が、Jensen というコ(もちろん Jared は当然女の子だと思い込んでいます)を紹介してくれます。



どこかちょっと風変わりだけれども、アシスタントとしては、今までの誰よりも心を許せる Jensen に奇妙に惹かれはじめた Jared は、家政婦にも(こっそり)暇を出して、Jensen と同居することに…。





これも、かなり期待の持てそうなプロットでしょう?

実際、Jared & Jensenのキャラクター設定もすごく面白いし、ワクワクしながら読み始めたのですけども…。

プロットに溺れて、プロットに引きずられたとでもいうか…、4万語を超えるお話だっていうのに、書いて欲しいところを満足のいくほど書いてくれないというか。

Slash Fangirl としては、J2 がお互いに惹かれあっていく様子をもっとじっくり読みたいのです。

ん~~っ、残念!!













The Lie That Keeps You Warm (The Truth You’re Counting On)



Pairing: Jensen/Jared

Rating: NC-17

Word Count: 72,977





最近、少々落ち目な映画スター Jensenは、プロモーター(だったかな…)のMishaのたてた作戦により、メディアに衝撃的な話題を投下するため、「婚約発表」をすることにする、と告げられます。

しかも相手は男性で、「婚約」の発表と同時に、長年ひた隠しにしてきた「ゲイ」であることもカミングアウトすることにする、というのです。

ところが、「完璧な相手」として、Mishaが探し出してきたのは、高校時代(自分の家庭環境や、精神的鬱憤を晴らすため)いじめにいじめ抜いていた Jared Padalecki だったのです。



なかなかいい話ではあるのです。

J2のキャラクターも、二人の背景や過去も、丁寧に描かれていて読み応えのあるお話です。

でも、7万語を超えるお話を、時折挟まれる辛い描写に涙ぐんだりしながら読み進めていくと…。

やっと出てきたNC-17シーンが、見事に Jared 受でした…。

もちろん、私自身も自分の頑固さには呆れている部分もありますが、

なんなんでしょうか、Jared 受とわかった瞬間のこの脱力感は。

その直後、一気に気力が萎えて、終盤ものすごい流し読みになってしまいました。













まだ何か読んだような気がするけれども、とりあえず覚書として、ひとまず、以上のリンクを残しておきます。



この夏は、まだまだ読むぞー!

名作Slashが読みた~い!

やっぱ、Wincest を読んでいかないとダメなのかしら…。

あれやこれや

あっという間に、夏のHiatusも終わりになりそうですが、相変わらずの長編Slash読み(なかなか、これ!という当たりにめぐり合いません…)に並行して、ずーっと観るのを保留していた海外ドラマの続きを観たりと、なかなか忙しくしていました、








【海外ドラマ】



『V』



消耗しながらも鑑賞を続け、シーズン1を制覇して、シーズン2に入ったところ。



都市伝説系、陰謀告発系のサイトでは、このドラマには「洗脳」の仕掛けがされている…、なんていう物騒な言葉が出てきたりもしていますが、ニブチンの私には、その辺りの秘められたメッセージまではわかりません。

特に洗脳…もされていないと思うけど。



でも、Anna の Bliss とか…、見ようによっては、解釈によっては、うーん、色々妄想が膨らむことは確かです。



シーズン2に入ってからは特に、プロットの一番大きな根底として 「魂(Soul)」 というものの存在に焦点が当てられてきていて、Supernatural のここ最近のシリーズのプロットと妙に絡む印象もあり…、



うーん、やっぱりハリウッドは、人類に向けて、何か「隠れた」メッセージを伝えようとしているのでしょうか。



それも、「魂(Soul)」絡みで?



(妄想系の都市伝説を漁っている間に、日月…だとか、ホツマ…だとか、ある意味で神道系のルーツとも言えるような文書も読み漁っていたため、「魂(Soul)」という正体不明の不思議なエネルギー体については色々と考えさせられます。
この辺りを突き詰めて考えるためにも、まじで、別のブログ立ち上げるべきなんだろうか…。)





そうそう!このドラマには、SPNの肝っ玉叔母さんエレンこと、Samantha Ferris が、謎めいたInformant(情報屋とでもいうか…)として時々登場していますよね。



さらに!



X-Files Slashで、モルダー/スキナーのカップリングを凌ぐ人気のキャラクターだった



クライチェックこと、Nicholas Lea が!!



画面にはあんまり出てこないけど、なかなか重要な役柄で登場していました。



(どーでもいいことなんだけど、Supernaturalのディーンのミニチュア版みたいなBen君を演じる Nicholas Elia 君の名前がクレジットで画面に出るたび、一瞬、「んっ?! クライチェックもゲスト出演?」と脊髄反射的に何度も反応してしまう私です)





クライチェックっていえば、(上半身裸の)スキナーさんのマンションのベランダに手錠でつながれて一晩監禁される…っていう、もうっ完っ全に、Slash Fangirls に画面の前で悲鳴を挙げさせることを意図したとしか思えないシーンもあったりしましたっけ、



もちろん、モルダーとのキスシーンは永遠の伝説だし…、



あーそろそろX-Filesをまた頭からおさらいしたくなってきた…。









***







その他、卒業する踏ん切りもつかないまま、鑑賞を一時中断していた作品がいくつかあり、それらを(一応次のシーズンが再開してしまうまえに)まとめて鑑賞を終わらせました。



『Chuck』シーズン4



主人公のChuckが、ダメダメなオタク青年であることがとにかく可愛くて、Chuck の情けなさ、普通のヘタレな青年ぶりを応援しつつ追いかけてきたこのドラマも、

その Chuck が、すっかり大人で立派なスパイに成長してしまったこともあって、シーズン4の後半、なんとなく鑑賞がストップしていました。



でも観てみると…、やっぱり楽しいドラマなんですよねー。



鑑賞を保留していた、「Chuck」シーズン4の後半には、Supernaturalの初期シーズン、英国アクセントの女泥棒 Bela として活躍していた、Loren Cohan がとても重要な役で参加していました。

SPNの時より、気持ちぽっちゃりしたような印象も受けたけど…、八頭身どころか九頭身じゃない?っていう、スーパーモデルみたいなスタイルのサラや、エリーと並ぶからそう見えただけかも。

単独でみる Loren は、すごくスタイルいいし、相変わらずのくっきり顔の美人さんです。



次の5シーズンで、Chuckは最終シーズンを迎えてしまうことになるので、とりあえずは、なんとか新しいシーズンもくじけずに追いかけてみたいと思います。



とんでもない Cliffhanger が投下されていることでもあるし…。











『Sons of Anarchy』 シーズン3



あまりに重く、残酷な展開に、先を見るのが怖くて、シーズン最終の2話の鑑賞をずーーーーっと保留していました。

でも観てみると、やっぱりこのドラマってホント!クールでかっこいいんですよね!

Jax の赤ちゃんがやっと無事に戻ってきたし、

シーズン2の終わり頃から、もうどうにもならないんじゃないか…と思わされた、息詰まるような、SOAチームを苦しめる状況も、一挙に解決した!と思ったら、

またもやSOAチーム全体を揺るがすような、Jax の父親を巡る暗い秘密が明らかになりそうで、

やっぱり次シーズンも目が離せそうにありません。

(私が、勝手に死んだと思い込んでいた、Mitch Pileggi演じるDarbyも生きてて、たぶん次のシーズンにも登場するのだと思うし…)











『Glee』 シーズン2



こちらも最終の2話(1.5話かな)、鑑賞を保留していました。

現地アメリカでの「Gleek」たちの熱狂的な盛り上がりをよそに、やはり私としては、年齢…が障害になっているということなのか(青春って、もう遥か昔のことになってしまいました…)



観ていて、まあ、面白いドラマだとは思うものの、どうもそれほどは嵌りません。



でもたぶん、次のシーズンも追いかけていくことになりそう。











そして、現在進行形で追いかけている唯一のドラマが、何度も書いてますけども…、



『Leverage』 シーズン4



確か今シーズン二つのエピソードに出演すると言っていたような気がする、Mitch Pileggi が、この後出てくるのか…も気になるし、



Leverage チームが、それぞれに抱えているトラウマのようなものを徐々に、徐々に克服したり、小さく消し去っていきながら、ますますほのぼのと家族らしい感じになっていくのは、本当に観ていて微笑ましくて楽しいです。



シーズン4も折り返し地点を越えた、第8話にもなると、



Nate パパと Sophie ママの微妙な関係が、ついに子供たち(Parker、Hardison、Eliot)にバレちゃったり、



赤ちゃんだとばかり思っていた Parker もこの頃では目に見えて成長して(とはいえ、まだチョコレートでハイになったりしてるけど…)、Hardison とのほのかな恋の芽生えのようなものの気配も感じられるように、



とにかくただの暴れん坊だった Eliot も、かなり落ち着いて、よその小さな女の子のベビーシッターができるくらい、すっかりお兄ちゃんぽくなってきました。



ややこしくて難しい詐欺の手口のプロットを追いかけるのに消耗して、そろそろ卒業かな…と毎度思うものの、Leverage チームの家族ドラマがあまりに可愛くて、なかなか卒業に踏み切れないのです。





【映画】



やーっと 『上海』 が日本で公開始まりましたよね。



JDM が動いている姿は見たい!



でも、映画自体にどーーーーうも魅力を感じられなくて、まだ鑑賞をためらっております。



でも近々観ると思います。





少し前の日記で観る予定と宣言していた、



『かぞくはじめました』(原題:Life as we know it)



観ました。



久々に観たロマンティックコメディでしたが、なかなか面白かったです。



どっぷり感情移入して楽しめたか…、というと、うーん、というところもありますが、



私の脳内ではもちろん、

キャサリン・ハイグル演じるホリーは、某Jensenさんに変換され、

ジョシュ・デュアメル演じるエリックは、某Jaredさんに変換されていた

ことは間違いありませんので、そういう意味では、とても楽しめました。



ジョシュ・デュアメルってそんなに大きいイメージなかったけれども、キャサリン・ハイグルと並んであのくらいの身長差があるということは、結構大きいのかな?と、ちょっとどうでもいい新鮮な発見もありました。

でもジョシュのプロフィールを漁る気持ちにはなれない…。





【本】



枕元に、ずーーーっと積んだままにしてあった、



『そのうち読みますから』文庫の中から、



『Tabula Rasa』 by Tory Temple



をついに読み終えました。



カウボーイが主人公のゲイ・ロマンス小説です…。



この Tory Temple という作家さんの作品については、過去に、F1レーサーとか、消防士さんとかが主人公の作品をいくつか読んだことがあって、その流れでまとめ買いしてあったのですが、

(過去に Tory Temple 作品の感想を書いたことがあったかな?)



私の好みとしては、超「攻」で頑張って欲しい感じの、超体格のいいイケメンカウボーイである主人公Teagan なのに…、



初っ端の冒頭近くから超「受」っぽいシーンが満載されていたりして、一気に気持ちが萎えてしまい、数ヶ月…、いやもう年単位?で、読みかけのまま積んだままにしてあったのですけれども、



「いつまで積んでおいてもしょうがない!」



と思い立ち、



相変わらずの主人公の受けなシーンを微妙に流し読みしながら読み進めてみると、



さすが人気作家のTory Temple、一筋縄ではいかない、かなり意表を突かれる展開が仕込んであって、後半はほぼ一気に読み終えてしまいました。



(不思議なもので、後半は受けも、リバーシブルも気になりませんでした)





ネタバレ覚悟のあらすじを書いてしまうと:

(以下、まじでネタバレですので、これからこの本を読もうと思う方は以下ご注意ください。)













私は、アメリカでのカウボーイ(単なる牛飼いではなく、競技の大会に出たりするプロとでもいうか)文化というもの自体を、ちゃんと正確には把握していませんので、以下の解釈には間違いが含まれる可能性もあります。その点は前もってご了承願います。



父親が亡くなった後、武者修行に出かけていたメキシコから戻りRanch(牧場)の経営を引き継いだTeagan。



Ranch 経営のための資金繰りは、カウボーイの競技大会(ロデオのようにカウボーイが牛を乗りこなすのではなく、馬に乗った状態で、投げ縄で牛を動けなくしたりするみたい)の賞金に頼っているというのに、今年はシーズン直前に投げ縄のパートナーが骨折してしまうという悲運に見舞われてしまいます。



ある日地元の酒場で、Cash という金髪イケメンのカウボーイに出会ったTeagan は、直感で、こいつを新しいパートナーにできないか、と思うものの、



ちょうど Teagan がメキシコにいた頃、Cash はかなり暴れまわっていたらしく、さらには、Teaganの父親の後妻である Lori とも大昔になにやら確執があった模様で、周囲の皆はいい顔をしません。



でも Ranch の資金繰りも限界に来ていることもあり、ダメもとで打診してみると、Cash は思いがけずOKの返事。



喧嘩っ早くて、扱いづらい Cash と、なんとか適度な距離感を計って順調にいい成績を維持し、なかなかに満足のいく額の賞金を手にすることができたTeagan。



ところがシーズンも終盤を迎えたある日、Cash が事故に遭い、部分的にではありますが、記憶を失ってしまうのです。



この記憶を失ってしまったCashが、なんだか妙に可愛いのです!



記憶をなくす前のちょっとしたことがきっかけになった喧嘩のため、シーズンの後半、競技の時以外は、絶交状態だったTeagan と Cash なのに、



病院で意識を取り戻したCashは、自分の家族のことすら忘れていて、覚えているのは、シーズンの初め Teagan から声をかけられて、新しいパートナーになるため二人で練習を始めたばかりの頃のことだけ。



そんなCashを一人放り出すわけにもいかず、Teaganは、とりあえずある程度の記憶が回復するまでということで、Cash を自分の Ranch に連れ帰るわけです。



物語の展開上、そういつまでもは続かないだろうと薄々覚悟しつつも、まるで別人のように可愛く素直になってしまった Cash との、ほのぼのとした生活が、



ほのぼのラブコメ好きな私としては、ツボなんですよねー。



もちろん、物語は最後にもう一波乱ありまして、エンドマークとなるわけですけれども、



読み始めの印象からは予想外に、楽しく読み終えたお話でした。



 
この勢いで、読みかけのまま積んであるゲイ・ロマンス小説の山をもう少し低くしたい…。

2011年8月3日水曜日

あれやこれや

はい、Slashばっかり読んでます。

Flying Weight

Pairing(s): Sam/Dean and Dean/omc + Sam
Rating: NC-17
Wordcount: ~48,000
Warnings: for serious consent issues, consensual abuse, violence, bloodplay

裏の日記でも何度か、「この人は天才」と評してきた fleshflutterさんのBig Bang Ficが投稿されたということで、読みかけのficも、「これから読む予定」でお気に入りにひたすら累積していく大量のficも放り出して、一気に読んでしまいました。

感想は一言、「この人は、やっぱり凄い!」です。



注:以下、このお話のあらすじを少し書きたいのですが、完全にシーズン6のネタバレになってしまうと思うので、ご注意ください。








魂を戻されたサムが目を覚ますと、兄ちゃんはそばにいなくて、ルシファを抱えて地獄へと飛び込んでから、3年という年月が経過していたことを知ります。

そしてその間のほとんどを、魂の抜けた状態で動き回っていたことも。


なぜサムは三年もの間、魂なしでいたのか。

兄ちゃんが、やっと地獄から魂を取り戻したサムのことを喜んでくれないばかりか、なんだか必死になって、サムと距離を置こうとするのはなぜか。

フラッシュバックのようにして、ほんの少しずつ蘇ってくる、魂のないサムの記憶と、

そんな魂のないサムと3年間一緒に過ごしていた(そしてその間に、とんでもない秘密を抱えてしまった)兄ちゃんの口から語られる、

今目の前にいるサムではない「He」、「Other Sam」に対して、奇妙な、かつ強烈な嫉妬心のような感情を募らせていくサム。

兄ちゃんにとっての「一番」の座を取り戻すため、サムは、サムから離れようとする兄ちゃんを追いかけ、追い詰め、兄ちゃんとの間に空いてしまった記憶と心の隙間を埋めようと努力を続けていきます。


Soulless Sam については、兄ちゃんの口からわずかに語られる話と、フラッシュバックのように蘇るサム自身のほんのわずかな記憶としてしか出てこないのですが、

その存在感たるや!

兄ちゃんの言葉から、物語中のサムと一緒に、読者の私たちまで、「Soulless Sam」の強烈な姿が、頭の中に鮮やかに浮かんできます。

っていうか、物語で語られていないシーンまで、妄想が果てしなく膨らんでいってしまう…っていう感じ。

これ、日頃から妄想過多な私だけかと思ったら、ラストのコメントで多くの人が同じようなことを言ってたので、
(いや、もちろんSlash読みは、多かれ少なかれ、妄想が得意なんですけども…)

fleshflutterという人の演出の腕なのかもしれないですね。

とにかく、シーズン6は、むしろこうあって欲しかった!と思ってしまうほど、実際のSupernaturalというドラマのプロットに驚くほど忠実に出来事を展開させつつ、

ドラマ本編でみたストーリーとは全く違うものに仕上げてあって、凄い!のです。

エンディングは、「え、そこで終わっちゃうの…」という、ちょっと物足りないような印象も受けたけれども、

エンディングについては、投稿のしばらく前に fleshflutterさんが、彼女自身の日記で、

「実は、今ひとつ、納得がいってないの。このまま説明なしに投稿して、単純にハッピーエンドとは思われたくないのよねー、でもかといって、これは、これこれこういうことを暗示してるわけ、って解説を入れちゃうのもなんだし…」

というような告白をしていて、

で、結局、

「fleshの解釈には興味あるけど、まっさらな気持ちで読みたいから、解説を入れるのはやめて」

という意見が優勢だったため解説を入れるのは断念した、という経緯を目撃していたため、

割とあっさりと「End」となってしまった感じのエンディングも、また自分であれこれ想像を膨らませればいいってことなのね、と、自分を納得させているところ。

色々なWarningもついている、ある意味でかなりダークなお話ですが、私の心を鷲掴みにした度合いは、私がこの夏読んできた Big Bang 作品の中で、一番だといえます。





***



映画も観てます。

前回の映画鑑賞についての日記でもらしていた作品がありました。

「アイ アム ナンバー4」

本当に最近SFばっかり…。

でもこの作品は、「X-Men」に続いて、すっきりとわかりやすい面白さがよかったです。

いますぐにでも続編が観たい、っていう感じですよね。

しかし、本編ストーリーそっちのけで、気になってしまったのは、

Winchester家の三男坊、アダムこと、Jake Abel が出ていたこと。

いじめっ子だったけど。

どうもWinchester家の男の子たちは、恵まれすぎた体格のせいもあるのか、いじめっ子の役を割り当てられる傾向にあるような気が。

『12人のパパ』のJaredに。

Jensenも何か…、『ダークエンジェル』なんか最初はそんな感じじゃなかったっけ?

Jake Abelは、『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』でも、ちょっとそんな感じの役柄でしたよね。

そして今回、この映画 「アイアムナンバー4」 を観ている間、

「うーん、この子って、Jensenにも、Jaredにも少しずつ似てる感じがする気がする、さすがJohnパパの三男坊として配役されただけはあるかも…」

と、一人妄想に浸りかけた私だったのでした。


今日は、キャサリン・ヘイグルの『Life as We know it』(邦題:「かぞくはじめました」)を観る予定だったけど、今晩はもう無理かな…。



***



海外ドラマ


前回の日記でもちょこっと触れましたが、

『V: Visitors』

を観始めました。

寝る前に一話ずつというペースで観ているのですけども、設定がややこしくて!

ウトウトしながらでは、ちょっとした隙に熟睡状態に陥って、何度も重要なシーンや台詞をもらしてしまい、なかなか進みません。

でもホント、なんでこの時期に、こんな感じのドラマや映画ばっかり出てくるんでしょうね。

2011年8月1日月曜日

Supernatural シーズン6エピソード考察 SammyとCass ④

追記: 日記を開いた時は、7月31日だったのに、投稿したら日付が変わっておりました…、と、一言だけ言い訳。



放送が始まったばかりの頃、「これかなり面白いかも…」という呟きを耳にして、一瞬かなり興味を惹かれたものの、その後、私がフラフラしている範囲では、「嵌ってる!」という話を聞かなくなってしまったこともあって、観賞をずっと保留しつづけていた


「V: Visitors」(2009年リメイク版) を


昨今の都市伝説熱の復活も手伝って、この週末から、見始めてしまいました。


なんて言ってると、また横道に逸れてしまうので!



長い夏のHiatusの間に頑張る!とか言いつつ、またもやエピソード考察、中断?…っていうか、挫折?という疑念を抱いておられる方もいらっしゃると思います。




ご明察!



なぁーんてことを言わずに、なんとか、なんとかSammyとCasの考察だけでもキリをつけたい…。


ということで、また同じような理屈の繰り返しな上、すっごく中途半端になっちゃうと思うけど…、一応、7月中に一度は続きを投稿したい、と、少し前の日記で口にした経緯もありますので、


ここ2ヶ月くらいの間、書き始めては行き詰まり…を何度も繰り返していた、考察の続き、一旦投稿してしまうことにします。















以下、Supernaturalシーズン6のネタバレが出てきますので、閲覧ご注意ください。





















もういい加減、Sammy と Cas に関しての考察は、完了させたい…。

それは本心から切に思っているんです。

どーぅも Casに対する思い入れが、元から薄いこともあって、考察を書き始めると、Samの意見ばっかり何度も同じようなことを繰り返してしまうハメになりがちです。



さて、どこまで進めたのでしたっけ。



男を一発で虜にするDeanさんの汲めども尽きない母性本能についてだったかな。

(ちょっとその辺りのコツっていうか、秘訣について教えを請いたいくらいです…)











ということで、



【SammyとCas】についての考察の途中ではありますが、



Deanの母性本能からの流れで、どうしても避けては通れない、



【SammyとBenについて、少しだけ触れてみたいと思います。





ディーンのタネではない、と、これまでのシーズンの中でも繰り返し繰り返し念を押すような台詞が出てくるが故に、却って「そこまで否定するってことは、やっぱりそうなのかしら…」という疑念がどうしても浮かんでしまうし、



Dean と並んで立つ姿を見ると、



「うーん、まるでディーンのミニチュア版!超可愛い!」



という気持ちが湧き上がってくるのを抑えきれないBen君。

(どうにかして、この Ben 君と、可愛いちびサムこと Colin Ford 君が一緒に画面に出るようなエピソードを作ってくれないかなー…、サムが何かの呪いとかなんとかでちっちゃくなっちゃうとか…。この二人が揃ったら、すっごく可愛いと思うんだけど!)



シリーズがスタートして以来、Winchester兄弟に関わる女性たちというのは、
(Fangirlsからの無言…-有言の場合も多いか-の圧力もあって…)



「あ、はい、ではこの辺で、お疲れ様でした!」



と肩を叩かれ、あっさりと退場することになりがちなのですが、



Lisaに関しては、「Ben」の存在によって、退場のタイミングをかなり遅らせる結果になった気がしています。

(というより、何度退場しても、またひょいっと復活するというか…)



天国や地獄や煉獄に関するプロットが時間を取りすぎる関係上もあって、



Ben がどうしてあそこまで、Dean に心を開き、懐くことになったのかについて、ちょっとした Lisa の台詞と、ほんの数分の台詞のない回想シーンでの描写などで想像するしかないというのは、



私個人的には、少々不満足という印象も拭い去れないところ。



美人ハツラツなヨガインストラクターである(そんな設定覚えてるの私だけ…?)Lisaママに女手一つで育てられてきたBenとしては、

物心ついてから Dean に出会うまでの間(今調べたらシーズン3の初登場の時って、8歳だったのね)に、きっとかなりの数のママのボーイフレンドと対面したり、時には一緒に住んだりもしてきているだろうと思うのに、



Dean の何がそんなに特別だったのか…と考えると、



それはやっぱり、Deanの母性本能だったのかも…、とも思うのです。



でも母性本能なら、Ben は、生みの母である Lisa から注がれ慣れてるはず?



Lisa には、その時々でボーイフレンドはいたのかもしれないけれども、Ben の父親といえるような存在は、少なくともシーズン3でDeanと再会した時点では、存在していなかったわけですよね?



となると、Lisa としては、自分と Be nの生活を確保して生きていくために、ある意味では父親的な立場でいなければならない局面も多かったはずだと思うのです。



対する Dean はと言えば、



若干4歳の時、ママが突然、パパと Dean の人生からいなくなってしまった後、しばらくの間、言葉をなくしてしまうほどのショックを受けながらも、

ママが、唯一遺していってくれた大切な宝物である赤ちゃんの Sammy が、

夜の間に、誰かに、どこかに、連れていかれてしまうようなことがないように、



毎晩、Sammyのベビーベッドに潜り込んで、赤ちゃんのSammyを抱きしめて眠っていたDean。

(今となってはもはや懐かしい、「父ちゃんの日記」参照ください)


Dean の母性本能というのは、そんなところからスタートしています。


その後ちょっと成長してからは、父ちゃんを支えつつ、ほぼ専業主婦と同等な立場で、一家を切り盛りしつつ、Samの子育てをしてきたわけで、



ヘタをしたらお母さん的役割という意味では、そのキャリア(Sammyの子育て18年)も濃さも完全にLisaを上回ってしまっているのでは…という実力者。



Deanが「面倒をみてあげたい!」と思う対象を愛するやり方は、その辺の普通の男性とは根本的に違うと言えるのかもしれません。



そんな Dean に生後6ヶ月から育てられた Sammy さんという人が、兄ちゃんに対してどれほどの執着心&粘着度を持つようになったか、もしくは想像を超える底知れない愛を抱くようになったかを見ると、



シーズン6、ルシファと共に地獄へ堕ちていったSamを取り戻すことを表面あきらめて、普通の生活を送ってみることにした Dean から、これまで Sam だけがほぼ独占状態(たまには父ちゃんも…)で注いでもらっていた



Dean特製 『母性たっぷりの愛情』 をほぼ一年間の間、一身に受け止めることになったBenは…、



もうこの先絶対Deanから受ける愛情を手放したくない!と思ってしまっても無理はないところ。


この日記では何度も書いてきたことですが、この Ben という存在に対しては、初対面の頃からSammyさんはライバル心をむき出しにしてきています。

シーズン3での Ben君初登場回のすぐ次のエピソードでは、SPN界の究極の伝説的シーンの一つともなった


『I lost my shoe...』 + フルパワーの Puppy dog face

兄ちゃんに向けて投下するという、手加減なしの荒業を繰り出して、可愛い Ben 君に一瞬揺さぶられてしまった兄ちゃんの心をぎゅっと掴みなおしていました。

そして、(魂を持っていたSam自身が招いたこととはいえ)シーズン6が幕を開けてみると、Lisa & Ben 母子との生活に落ち着いてしまった兄ちゃんを振り向かせ、自分の手に取り戻したい、

でも、魂が抜けているという事情もあり、超男臭くなってしまっていて、

いかんせん、「母性本能をくすぐる可愛さ」 という意味では、とても Ben 君に太刀打ちできないと見て取ると、

狩りの調査の途中で拾ったシェイプシフターの赤ちゃんで、Dean を魅了するという、

これはもう完璧に反則技というしかない手段を使うことさえためらいません。

その後も、


「ママが三回目のデートにでかけちゃうっ!」


なんて、もうっ、母性本能を超~くすぐられずにはいられない理由をつけて Deanを呼び出す Ben に対しては、

Samは、

「兄ちゃん、行ってこいよ。

俺は、Death おじさんが、いつ壊れちゃうかわからない、すっごく危うい心の壁を作ってくれて、思い出したら、死んじゃうかもしれない地獄の記憶を閉じ込めてくれたから心配ないし。

ちょっとした刺激で、その壁って崩れそうになったりもするけどさ

マネキンにとり憑いた幽霊くらい一人で退治できるから。

うん、そりゃあ、兄ちゃんがダメっ!って言ってるのに、わざと心の壁をひっかいて、一瞬ブラックアウトしたりもしてるけど、兄ちゃんが Ben の話を聞いてやるくらいの間は、俺一人でも大丈夫だからさ!」

と、絶対に兄ちゃんが戻ってこないではいられない保険をかけてから、兄ちゃんを送り出すなど、

Sammy vs. Ben の攻防は、容赦ない激しさで続いていきます。

この二人の勝負の決着がどうなったかについては、シーズン6のこの先のエピソードで一応あきらかになってはいますけれども、

私個人的には、まだ、本当に勝負がついたとは思っていません。
Ben 君が、再び Samの前にライバルとして姿を現す日も、可能性という意味では消えてはいないと思っています。

ちょこっとだけ、と言いつつ、やっぱり長くなってしまいました。




***




体力も尽きてきたので、やっぱり Sammy vs. Cas の考察はまったく進まなかったけれども、


今回は、ここまでということにします。


次回はいよいよ、このテーマでの考察の最終回。(に、絶対なるはず!)



Dean が、


(下等生物)人間の言葉&感情の汲み取りが不自由な天使のCastiel


そして


やはり、人間の繊細な心の襞の奥のことなんか、絶対に理解できない魂の抜けたSam


に、なぜああも母性本能を掻きたてられてしまうのかについて、とにかく、できるだけ短く、考察を加えて、幕を引くことにしたいと思っております。