2010年8月23日月曜日

Supernatural シーズン5エピソード7おさらい

なるべくあーっさりと短めにエピソードのおさらいの続きを…。

でも、あっという間に、3週間の『Sherlock』 三昧が終わってしまった後、日記にでも書いて吐き出してしまわないことには、どうしても頭を離れないシーンがあるので、それだけちょこっと書き出してしまおうと思います。
(本当は、あれこれあれこれ、色々書き出したいけど…)


きっと、まもなくNHKで日本語吹き替え版が放送になるのではないかとは思いますが、まだ今のところ日本では放送されていない、英国BBC制作のドラマ『Sherlock』のネタバレとなる可能性もありますので、ドラマ鑑賞前に少しでも内容を知りたくないという方は以下の閲覧ご注意ください。

Supernaturalのおさらいは、この更に下にあります!




『Sherlock』第3話、衝撃のエピローグシーンにて。



Sherlock: That, er...thing that you...that you did, that, um...you offered to do...that was, um...good.
  あの、あー、…君が…、君がしたこと、あの、うむ…君が僕のために命を差し出そうとしてくれた…あれは…あー…嬉しかった。(← good、かなり意訳になっちゃうかな…)

Watson: I'm glad no-one saw that.
  あれを誰にも見られなくてよかったよ。

Sherlock: Mm?
  ん?

Watson: You ripping my clothes off in a darkened swimming pool. People might talk.
  君が薄暗いプールサイドで僕の服を剥ぎ取るなんてさ。人に見られたら噂されちゃうよ。

Sherlock: They do little else.
  皆、他にすることがないからな。


(で、めったに見せない可愛い笑顔をみせるSherlock!)


日頃、ワトソン君からも『人間味』が欠如していると非難されたりしているSherlockながら、自らの身体を張ってSherlockの命を救おうとしたワトソン君に対して、

初めて明らかに動揺した様子を全身から発散しつつ、「大丈夫か?大丈夫なのか?」 とワトソン君が着せられていた爆弾搭載の上着を大慌てで剥ぎ取って、遠くに投げ飛ばした後、

全くSherlockらしくないことにしどろもどろに口ごもりつつ、Johnに感謝めいた台詞を言ったっていうのに、

ワトソン君ときたら!

第1話から 『女好き』 っぽさを前面に出しているわりに…、

Sherlockと喧嘩するたびに、ガールフレンド(未満?)のサラのところに行って来る!なんて飛び出しては行くものの、服を着たままソファで眠ったりして…、

この辺りの演出がなんとも英国BBCらしいというか、Sherlock/Watsonの間のホモセクシャル的なニュアンスを完全否定しない感じが、上手い!のですよね。

サラのところで外泊して帰ってきたJohnが、サラのベッドではもちろんなく、(簡易マットの)Lilo の上どころか、ソファで夜を明かしたことをSherlockよりも先に見抜いた、

Sherlockの実のお兄さんである Mycroft からも、「この弟と一緒に暮らすなぞ、Hellishだと思うが?」なんて言われながらも、

「退屈はしません」

なんて答えたりして、

「それはよかった!」と

満面の笑顔を向けられたりするワトソン君。

Mycroft 兄さんとしては、まず他人に興味を持つことのない弟が(ひょっとして生まれて初めて?)執着を見せているJohn Watson という存在を興味半分、(ペット的な意味での)可愛さ半分で観察中という感じにも見受けられますが、

Mycroftが出てくるシーンはなにがしかの油断できない緊張感と背中合わせではありつつも、つい、にやにやにやにやしてしまいます。

それから私は個人的に、ワトソン君の身体のサイズが、妙に可愛く思えて仕方ありません。
(顔はもうある意味すっかりおじさんなんだけど…)

のっぽのSherlockやMycroftと一緒に画面に映りこむことが多いこともあって、小柄に見えるのかもしれませんが、
(自称6フィート1インチあるという某Jensenさんも、巨人の某Jaredさんの近くにいることで、おちびさんに見えてしまうのを気にしてか、Conventionの場などでは踵の高いブーツを履いていることが多い気が…)

華麗な推理を披露するSherlockをじっと見上げる感じ、厚手のセーターを着てすっぽりと安楽椅子に収まったりしてる感じを目にすると、妙に可愛くて、ぎゅーっと抱きしめたくなってしまいます。
(ひょっとしてSherlockも私と同感だったりして…)

それにしても!早くシリーズ2が見たい~~~。







大したことを書くつもりはありませんけれども、日本ではまだ放送されていないSupernaturalシーズン5のネタバレが出てくる可能性がありますので、シーズン5が日本で放送される、もしくはDVDが発売されるまでネタバレは絶対に封印することにしているという方は以下の閲覧ご注意ください。














さて!

今回こそ、ごくあっさりと短めにエピソードのおさらいの続きを。


***


完全な復縁に向けて、目下関係修復中のWinchester夫妻。

前回のエピソードでは 『子はかすがい』 作戦ということで、養子でも取ってみようか?と、かなり本腰で取り組みかけたものの、残念ながら悪魔&天使の横槍によって子育てのチャンスを逃してしまうことになりました。

さて今回は?


***


25歳の青年が老衰で死亡、という事件が発生。

(オープニングでこの青年の奥さんが読んでいる新聞、よく見たら、

Deanが小学4年生の時から定期購読しているという、

そして、初めてのトリックスターとの遭遇の際には、「有力な情報筋」としてDeanがインタビューを受けたりもしていた、

UFOやUMAなんかの怪しい話題満載のWWNこと「Weekly World News」じゃないですか!

一面の見出しに 「The Apocalypse is here!(世界の終末がやってきた!)」なんて大きく出てますよね)



WWNによれば、Apocalypseがやって来たってことを専門家も肯定しているらしいっていうのに、世界の終わりなんかより、夫婦関係の修復が第一!!ということで、

このところ、いかにもWWNが特集記事として取り上げそうに思える楽しげな「今週のモンスター」ばかり追いかけている兄弟です。

と言っても、今回の仕事は、ボビーおじさんのハンターとしての直感が「クサイ」と反応して、兄弟に調査を指示した模様。

その一方で、しばらく車椅子生活を強いられ、ハンターとして前線での『狩り』に参加できなくなってしまっているボビーおじさんは、精神的にかなり煮詰まってきている様子。

そんなボビーおじさんを気にかけつつも、事件のあった町で、ボビーおじさんの更なる指示に従い他の不審な行方不明者について調べ始めた兄弟。

すると、事件の裏に、『人の年』を掛け金にしてポーカーの勝負をするというアイルランド訛りのパトリックと名乗るHe-Witch(魔法使い)の存在が浮上。

(でも、だとすると…、オープニング、老衰で死亡した25歳の青年は、そもそもなんの目的で『年』をかけてのポーカーの勝負に乗ろうとしたのか…、ちょっと意味不明な気もします。25歳で若返りたい?17 Againみたいに高校生に戻りたかったとか?)

手分けしてパトリックを探し始めた兄弟ですが、ついに手がかりを掴んだDeanがパトリックがゲームのショバにしているという場所に向かうと、

なんと兄弟を出し抜く形でボビーが先にパトリックの元を訪れていたばかりか、(John父ちゃんと同様)ポーカーではかなりの腕前のはずのボビーがあっさりと25年負けた、といい、Deanの目の前で「おじいさん」になってしまいます。

自分の命をどう使おうと、俺の勝手だ!などと自暴自棄なことを口にするボビーをそのままにしておけるはずもなく、

ボビーの負けを取り戻すため、今度はDeanが、パトリックにポーカーの勝負を挑みますが…、





シーンが変わると…、夕飯のチーズバーガーを仕入れてモーテルに帰ってきたサムの目の前に、(もちろん画面の前の私たちの予想通り)大負けしてなかなか素敵なおじいさんになってしまった Dean が姿を現します。

(このOlder Deanに関して、

Papa Acklesこと、Alan Acklesを押す声もあったんだけど…、今回は残念ながらね、またいつかSupernaturalで親子共演なんていう機会もあるかもしれない…、

なんていう話を、JensenがどこかのConで話していたような記憶が微かにあるのですけど。

でも実際にOlder Deanを演じたChad Everettという俳優さん、70歳をゆうに超える年齢ながら、実にDeanらしい雰囲気を備えたセクシーなおじいさんですよね。

身長は、6' 1½" なのだそうで、自称6' 1" のJensenよりも半インチ背が高いんですね!現在はちょっと縮んじゃってるのかもしれませんけど)



Deanと言えば、「父ちゃん」に心酔するあまり、父ちゃんの聞く音楽、父ちゃんのお古の革ジャンなんかを後生大事にしているだけあって、日頃から「父ちゃん」の言動を無意識にコピーして生きてるためか、ある意味、年齢のわりにおじさん臭い言動をしているっていうことなのかもしれず、

80歳になったDeanの口調に、私個人的には、ほとんど違和感を感じないのですけど、どうでしょう?
(もちろんChadさんの演技力が凄いという要素もあるでしょうけど)

大好物のチーズバーガーにより強烈な胸焼けに襲われ、「心臓発作だ!」なんてびっくりしつつも、

とにかくパトリックがポーカーで使うチップに秘密があるんだろうと、チップを盗みにパトリックの住みかに忍び込む算段を立てる三人。

なんとか部屋に忍び込んだ兄弟は、部屋の金庫の中に目的のチップを見つけるものの、そこにパトリックとその彼女が帰ってきてしまいます。

坊主たち(年経た魔法使いにとっては、80歳のDeanも完全に坊やです)、チップが欲しいなら好きなだけ持っていけばいいが、魔法の力は、チップなんかには宿ってなくて、900歳を超える魔法使いの中にあるんだ。

『年』を取り戻したいなら、昔ながらの方法で正々堂々と勝負を挑むんだな。

しかしすっかり老いぼれてしまった現在のDeanの記憶力で、パトリックとポーカーの真っ向勝負をしたところで勝ち目はない、

かといって、ハンター生活がイヤで父ちゃんと大喧嘩した挙句家出して普通の大学生をやっていたりしたSamのポーカーの腕は、まだまだDeanには及ぶべくもないという程度。

俺も人殺しじゃない、Dean、残り少ない人生をせいぜい楽しめ。坊主たち帰っていいぞ。

だが、忍び込んだ罰として、既にDeanの今の状況は十分『罰』になってるが、サム、お前には小さな別れのプレゼントを渡さずに帰すわけにはいかないな。

そういって、手を三回、パン、パン、パンと打ち鳴らすパトリック。

何をしたんだ?と問うサムに。

すぐにわかるさ。とにっこりするパトリック。

パトリックの住みかから出てきたサムは、昔、兄ちゃんにいたずらでパンツにカユカユパウダーを振り掛けられた時みたいに、股間をもぞもぞ気にしています。

その様子を目にしたDean

I believe that he-witch gave you the clap.

Clap: 手をパンと打ち鳴らすという動作&音という意味のほかに、通例「the clap」で、淋病という意味も…。

パトリック、某ねずっちの謎かけばりに「整った」魔法をかけてくれたわけです。


***


それでも 「俺がパトリックと勝負する」 と言い出すサムに、ディーンは

俺はお前よりずっと腕が上で、ボビーはもっと上だ、その俺たちが揃って負けてるんだぞ。

そこでボビーが口を開きます。

俺は一度奴と勝負してやり口を知ってる、俺なら奴に勝てる。

だがボビーは手持ちの掛け金(年)が、(Deanの負けを取り戻すために必要なのは50年だし)少ないだろ。もし負けたら死んじまう。

そこでついにこれまで堪えに堪えてきたらしいボビーの気持ちが、ぶつっと切れてしまいます。


So what if I do? What exactly am I living for? The damn apocalypse? Watching men die loody while I sit in this chair, can't take a step to help'em? No. It's the facts. I'm old... And broke down... and I can't... I ain't a hunter no more. I'm useless. And if I wasn't such a coward, I'd have stuck a gun in my mouth day I got home from the hospital.


血を吐くように内心を吐露したボビーを前に、しかしサムは引き下がりません。

ボビーに勝負はさせない、この状況から抜け出す(愛する俺の大事な兄ちゃんを若返らせる)方法は他にあるはずで、俺はなんとしてでもそれを探し出す。


***



兄ちゃんがかつて、サムの命を取り戻すために、悪魔と取引をした挙句、一年の命になってしまった時も、

トリックスターに兄ちゃんを目の前で何度も殺され、その後、しばらく兄ちゃんを死んだままにされてしまった時も、

サムはなんとか兄ちゃんを救うため、兄ちゃんをその腕の中に取り戻すための手立てを探して、一人で必死に頑張ったものでした。

サムの努力が実際に実を結んだり、報われたりしたかは別にして、こんな場面で、驚きを感じるほどに明確に見せ付けられる、兄ちゃんを一途に愛するサムの思いの強さにはいつも感動させられます。



***



He-Witchの彼女(この人もWitchか)が、パトリックを裏切って、パトリックがこれまでに賭けで集めてきた「年」を全て元に戻す呪文を教えてくれ、

サムは、儀式に必要なパトリックのDNAを奪うためと、儀式の間パトリックの気をそらしておくため、パトリックとのポーカーの勝負を担当。

しかしそんなサムたちの作戦はパトリックに見抜かれていて、あと一歩のところで、作戦は御破算となってしまいます。

最愛の彼女に裏切られた上、サムが「いかさま」をしたことに腹を立てたパトリックは、ディーンの命を「数分」に縮めた上で、勝負の続行を強要。

ディーンのことを心配するあまり、自暴自棄になったサムは、ろくに手もみず最後の大勝負に…。


と思ったら。


サムは、兄ちゃんを思うあまりの動揺を余すところなくパトリックに見せ付けることにより、900歳を超える老練な He-Witch を見事手玉にとり、実力(+運)で正々堂々と、愛する兄ちゃんの若さを取り戻したのでした。


***


(ここへきて突然パトリックとの楽しい逃避行に疲れてしまった彼女の設定の詰めは少々甘い気はするけれども)

ちょっとほろっとくる、パトリックと彼女の最後のシーンを挟み、

ディーンは無事、元通りの美人に戻ったけれども、サムがパトリックからもらった「the crap」はそのままだったようで、(今後、ディーンとの楽しい夫婦生活を再開するためにも…あ、いや、ごほほっ病院に注射を打ってもらいに行って来る、というサムを見送り、
(サム、「the crap」で股間をもぞもぞさせたまま、パトリックに勝ったっていうこと?それもまたさらに凄いと思います)

ディーンは、サムの見事な大勝負の前、心の底を全てぶちまけたボビーを前に、まあ、お約束の演説を少々:

You don't stop being a soldier 'cause you got wounded in battle. No matter what shape you're in, bottom line is, you're family. I don't know if you've noticed, but me and Sam, we don't have much left. I can't do this without you. I can't. So don't you dare think about checking out. I don't want to hear that again.


家族の絆を確認して、この場はひとまず一件落着といったところですが、ボビーが心身ともに受けた傷は、そう簡単に癒えるものではなく、今後も折に触れて浮上してくることになります。



***



美人の兄ちゃんが、セクシーさは残っているとはいえ、シワシワのおじいさんになっても熱烈に愛し、心からの気遣いを見せることができることを証明したサムさん、

パトリックからもらった『the crap』 も無事治療が済めば、これでまたWinchester夫妻の仲は、一歩前進したということになるでしょうか?




次回は、またまた最高に楽しいエピソード、Winchester兄弟、TVの国へです。

なんとか今回くらいのペースで、さーっとおさらいできるといいのだけど…。

TVの国のエピソードはまた超盛りだくさんだから…。

2010年8月15日日曜日

Supernatural シーズン5エピソード6おさらい③

このところ、たまーにしか日記を開かない(開けない)こともあって、

読んだ本や観たドラマ&映画のことにちょっとでも触れると、どうしてもおさらいの本題に入れないままになってしまうので、

今回は、色々溜まっている書きたいあれこれにぎゅっと目をつぶり、

なんとかおさらいを少しでも進めたいと思います。

で、で、でも…。

あっという間に、3話の放送が終わってしまった『Sherlock』。

面白かったー!

それにしてもBBC、相変わらず凝った番組宣伝ページを作りこんでいますよねー!


Other Sherlock related websites


ドラマの中にも、シャーロックのホームページ、ワトソン君のブログなんかのことが台詞として出てきていて、きっとそれぞれ本当にサイトが用意してあるんだろうなとは思っていましたが、やっぱりできていました。

私は時間がなくてまだワトソン君のブログをさらーっとチェックしただけですけれども、このワトソン君のブログ可愛い!

(エピソード本編でも触れられていたとおり)シャーロックが内容チェックしているのはもちろんのこと、スコットランドヤードの刑事さんたちも皆読んでるっていうくらいだし、かなり深刻な内容の、お堅い感じの日記になっているのかと思いきや…、

第1話で、戦争のPTSDのため受けていたカウンセリングの先生から、身の回りの出来事をなんでもいいからブログに書き出してみなさい、と強制されて始めたこのブログ。

コメント欄まで、手抜きせずに作りこまれてて、とっても楽しいのです。

コメントを頻繁に書き込むメンバーの筆頭にいるのが、ワトソンのお姉さん(レズビアン…、36歳って、ワトソンの妹じゃないよね?Sherlock&Watsonの年齢どこかに出てきたっけ?)の「Harry Watson」なんだけど、これがまた、短いコメントの中に楽しいキャラクターがにじみ出ていて、

レズビアンだからなのか…、腐のつく女子的な匂いというか…、なんだか彼女のコメントの行間にただよう空気感に、妙に共感めいたものを感じてしまいます。

確か第1話でのワトソン君は、そんなに姉弟仲は良くないようなことを言っていたような気がするのに、ブログのコメントのやり取りを見るととっても仲良しな感じです。

さらに、上の階の自分の寝室でブログを更新してるワトソン君がかまってくれないのが寂しかったらしく、すぐ下の部屋からあれこれ瑣末なコメントを書き込んだ挙句の果てに、

「君の缶ビールを爆発させるには何℃にしたらいいかと思ってね…」

なんてことを書き込み、

「わかったよ。下におりるから」

と、まんまとワトソン君を自分のそばに呼び寄せるシャーロック。


第3話の衝撃のラストを受けて、ワトソン君のブログの更新も(今のところ)停止してますが、

On 10 August 2010, it was confirmed that Sherlock has been renewed for a second series.

ということで、早くもセカンドシリーズの制作が決定したとのこと!

いったいいつごろに新しいエピソードが見られるものかわかりませんが、今から楽しみです。


スーザン・ブロックマンの『Hot Pursuit』も面白かった。

それからついに鑑賞できた『The Losers』も…。「パーシー・ジャクソン…」も。

いやいや!まずはとにかく放りっぱなしのSPNエピソードのおさらいの続きを少しだけ進めます。







大したことを書くつもりはありませんけれども、日本ではまだ放送されていないSupernaturalシーズン5のネタバレが出てくる可能性がありますので、シーズン5が日本で放送される、もしくはDVDが発売されるまでネタバレは絶対に封印することにしているという方は以下の閲覧ご注意ください。

















一見、ごくごく普通の少年にしか見えないJesse少年。

ところが最近になって(某事情によりApocalypseが始まっちゃったくらいから…)、彼が信じる「言い伝え」や親が子供につくような嘘がどんどん現実になってしまうようになってきたのです。

その原因を探るため、サムがJesse少年についての情報を調べてみると、

Jesse少年は、養子だったことが発覚。

少年の生母を訪ねたWinchester兄弟は、なんとJesse少年は人間と悪魔の Hybrid であるという事実を知らされることになります。

赤ちゃんの時に、黄色い目をした悪魔のおじさんの血を数滴舐めてしまった程度の某サミーさんですら、一時期『Antichrist』として悪魔の軍団を率いてくれないか、なんていう仕事をオファーされるくらいだったわけで、

そんなサミーさんは一年ほど前、兄ちゃんが地獄に連れ去られていた超寂しい時期に、うっかりRubyという小悪魔の血を飲まされて、ちょっと人間の範疇を飛び出しかけたりもしていたほど、

悪魔の成分が『黒い霧』だとか、『血』だとかっていう状態で人間の中に入り込むと、とんでもない力が使えるようになるというのは、長年このSupernaturalというドラマを追いかけてきた私たちファンには常識ともなっていますが、

Jesseは、DNAの半分として悪魔を身につけているわけで、

ブーブークッションに盛大に引っかかりつつも笑顔のかけらも見せず説明してくれた、はぐれ天使Castielさんに寄れば、

Jesseのような悪魔とのHybridというのは、まさにキリスト教圏で 『Antichrist』 として知られている存在で、悪魔にしてみれば、天使との戦いでもっとも有力な武器になりうる存在であるということに。

出産の時のJesseの母親のとっさの行動と、Jesse自身の力によって、これまでのところ悪魔たちはJesseの所在を突き止めることができずにいたのだけれども、

Luciferが地上に復活し、Jesse自身の力も急速に増幅され始めた今、もういつ悪魔たちがJesseの居場所を見つけ出してもおかしくないし、

一説によれば、Jesseのような子供は、

“This child will destroy the host of heaven.”

なんてことすら言われているくらいだそうで、Casの結論としては、

「Jesseは今のうちに殺すしかない」

ってこと。



***



とはいえ、身体から悪魔の血抜きもし、愛人小悪魔Rubyとも手を切って、やっと最愛の妻ディーンとの愛に満ちた新生活を模索し始めたサムとしては、

悪魔との戦いに勝つためには手段を選ばず、障害になることが明らかなら小さな子供だって殺す、なんていう極端な理屈に基づいた行動はもう取りたくない、

すると妻のディーンも、

私たち小さな子を殺したりなんかしないわよ。でもあの子をここへ置いておくわけにもいかないから、とりあえずボビーおじさんのところに連れて行って、必要なことを教え込んでもらえばいいわ、

と、サミーの肩を持ちます。

そうは言っても、現在は追放中の身の上とはいえ、天使の端くれであるCasとしては、天使一族の存亡の危機を目の前に、簡単に引き下がるわけにもいきません。

今は他愛のないおもちゃに命を吹き込むくらいで済んでいるが、あの子は考えるだけで、地球の裏側にいけるほどの能力を持っている、誘拐なんかして機嫌の悪くなったあの子が一体どんなことをしでかすか…、そんな子をどう扱うつもりだ。

そこで一時は、Jesseの立場になりかけた経験を持つサムが一歩前へ出ます。

全てを説明して理解してもらうさ、あんたは、Jesseが悪の道へ転落することが運命付けられているっていうが、あの子はまだそうなってはいないんだ。全ての事情、あの子が何者で、今世界の終わりが来ていて、そういった全てをあの子に説明してやれば、あの子は正しい選択をするかもしれないじゃないか、

そう熱を込めて語るサムの顔をじっと見つめたCasは、強烈な一撃となる一言を放ちます。

『You didn’t.』
(同じ立場だった君は、正しい選択をしなかった)

(Jesseほどの能力をもった存在に対して)私は、そんな危険を見逃すことはできない。

そしてCastielは、姿を消してしまいます。


***


その頃、Jesseを失って以来、Jesseの生母を粘り強く監視していた悪魔もついに、生みの母を訪ねてきたWinchester兄弟のおかげでJesseの居場所についての手がかりを掴んでしまうことに。


***


Jesseを殺しに来たCastielが、ちっちゃなフィギュアに変えられてしまったところにWinchester兄弟が駆けつけ、

Jesseに対し説得を始めます。

俺たちは特別な能力を持った子を探してるんだ、そういう子をみつけるとサウスダコタの秘密基地につれてって教育してもらう。

X-menみたいに?

そうまさにX-menだ!お前に色々教えてくれるおじさんは(プロフェッサーXと同じで)車椅子に乗ってるんだぞ。そこで訓練を受けてお前はスーパーヒーローになる、楽しそうだろ?

ところが、そこに現れたJesseの生みの母の身体を乗っ取った悪魔に、いつもどおり兄弟は壁に貼り付けられてしまいますが、それでも「本当のことを話したい」と口火を切ったサムは、Jesseの力で悪魔の力から解放され、Jesseに真実を説明しはじめます。

Jesseは確かに半分悪魔だけれども、半分は人間で、(悪魔の言いなりにならずに)正しいことをすることはできるんだ。(自分の進む道を)自分で選ぶことができるんだ。


Sam: But if you make the wrong ones, it'll haunt you for the rest of your life.
  でももし君が間違った道を選べば、それはその後の人生にずっとついて回ることになる。

Jesse: Why are you telling me this?!
  どうして(まだただの子供の)僕にそんな話をするんだよ?!

Sam: Because I have to believe someone can make the right choice, even if I couldn't.
  それは、俺はなんとしてでも正しい道を選べる人間はいると信じたいからさ、例え俺はできなかったとしても。


サムの言葉に何かを感じたJesseが、生みの母の身体にとりついた悪魔の煙をあっさりと追い出し、

あらためて兄弟から、スーパーヒーローになるための訓練を受ければ、悪い奴らと戦うための有力な秘密兵器となる…という説明を聞かされますが、


Jesse: What if i don't want to fight?
  僕が戦いたくないって言ったら?

Sam: Jesse. You're powerful. More powerful than...Pretty much anything we've ever seen. That makes you...
  ジェシー、君はすごい力を持ってる。それは…、俺たちが今までに見てきた何ものよりもすごい力だ。そういう力を持ってる君は…

Jesse: A freak.
  化け物ってことだね。

Sam: To some people, maybe. But not to us. See, we're kind of freaks ourselves.
  ある人たちにとったらそうなるかもしれない。でも俺たちにとっては違う。つまり、俺たち自身ある意味化け物だからね。


僕、ここにはいられないんだね。

ディーン:ああ、悪魔に居場所を知られてしまった以上、もっと大群が押し寄せてくるだろうしな。

パパとママと一緒じゃなきゃ、どこにも行きたくない。

サム:家族以上に大切なものはないよな。それはわかる。君がどうしても二人を連れて行きたいっていうなら、俺たちはなんとか協力するつもりだ、でもこれだけは分かって欲しい。一緒に行くって事は、君のパパとママも危険な目に遭うことになるんだ。

どういう意味?

俺たちの父ちゃんは、どこへ行くにも俺たちを一緒に連れて行った。

今はどこにいるの?

死んだ。悪魔に殺されたんだ。


Dean: Look, Jesse...Once you're in this fight... ...you're in it till the end, win or lose.


Jess: What should I do?


Sam: We can't tell you. It's your choice. It's not fair. I know.


Jesse: Can I go see my parents? I, um... I need to... say goodbye.



そう言って、両親の寝室へ別れを告げに言ったJesseでしたが、

「パパとママを危険な目に遭わせないため、僕は行かなくちゃならない。大好きだよ。ごめん」

という置手紙を残し、すでにどこかへ姿を消してしまったのでした。

無事、フィギュアの姿から元に戻ったCasによれば、Jesseは、町でおかしな被害にあった人たち(生きている人限定ではあるものの)を全て元通りにしていったとのことと。

あの子ほどの力があれば、あの子が見つかりたいと思うまで誰も見つけることはできないだろう。

(ジェシー、オーストラリアでサーフィンしてるんでしょうか…)



***



当初、気楽で楽しいお仕事に思えた今回の事件は、とんでもない規模で思わぬ展開となり、なんだか沈んだ気持ちでImpalaに乗り込んだWinchester夫妻:


Dean: You think Jesse's gonna be okay?
  ジェシー大丈夫だと思う?

Sam: I hope so.
  そう願うよ。

Dean: You know, we destroyed that kid's life by telling him the truth.
  ねえ、あの子に真実を話したことで、私たちあの子の人生をめちゃくちゃにしちゃったわね。

Sam: We didn't have a choice, Dean.
  だが他にどうしようもなかったんだ、ディーン。

Dean: Yeah. You know, I'm starting to get Why parents lie to their kids. You want them to believe that the worst thing out there Is mixing pop rocks and coke - protect them from the real evil. You want them going to bed feeling safe. If that means lying to them, so be it. The more I think about it...the more I wish dad had lied to us.
  ええ。ねえ、私、親たちがどうして子供たちに嘘をつくのか、ちょっと分かったような気がするの。世の中にある最悪なことは、はじけるキャンディとコーラを混ぜるくらいのことなんだって信じさせたいんじゃないかって――、本当の悪から守りたいためにね。親は子供を安心してベッドに向かわせたいのよ。嘘をつくってことの真意がそういうことなんだとしたら、嘘ついたっていいじゃない。そんなことを考え続けてると…、父ちゃんが私たちに嘘をついてくれたらよかったのにって思っちゃうの。

Sam: Yeah, me too.
  ああ、俺もさ。



***



常に父ちゃんびいきの私としては、ここでそういう理屈で無理にまとめてくれなくても…、

と、ついつい思ってしまう気持ちを拭い去れません。

第4シーズンで、三男坊のアダムの存在が発覚した時、仮に父ちゃんが世にはびこる本当のモンスターのことを隠して、サムとディーンに対し普通に子育てすることを選んでいたらどんな結果になっていたかについての結論ははっきりと出ていたはずで、

それをこういう形でまた蒸し返す、

というのは、極端に父ちゃんに傾倒しつつエピソードを追いかけている私のようなファンにとってはどうにも納得のいかないところ。

とはいえ、夫婦の絆を結びなおす次の段階として、ほのかに 『子育て』 なんていう選択肢を念頭に持ち始めていた兄弟にとっては、かーなりがっかりさせられる結果になったってことで、

とりあえずその場にいない父ちゃんに八つ当たりすることになってしまった、というくらいの解釈にしておきたいと思います。



***



次回もちょっと楽しいエピソード、

『私がオバさん(オジイさん)になっても…、変わらずに愛してくれる?』

ですよね?

サミー君は浮気の代償として、本当に色んな形で愛する妻への愛情を試されます。

SPNエピソードのおさらいを大幅に妨害してくれた『Sherlock』は終わってしまいましたが、こんなペースだと、あっというまに新シーズンの始まる九月になってしまう。

なんとか、なるべくあっさり、次回のエピソードのおさらいにとりかかれればと思っています。

2010年8月9日月曜日

Supernaturalアニメ化?

これももはや全くの「いまさら?」という話題になっていそうですけれども…、

数日前、とあるアメリカのFangirlの日記に貼り付けてあったYouTubeの映像を再生したら、

『特報』

という文字に続いて、ディーンらしきキャラ、サムらしきキャラ、インパラちゃんらしき車なんかが次々に画面に現れて、

2011 January

なんて言ってて…。

その後、本当にアニメ化されるの???という真偽(と言っても、ここまで作りこんで偽ってこともないんでしょうけど)のほどを調べる気力も時間もないまま、放置していましたが、

本日、Amazonさんから、Supernaturalアニメ化! DVD予約しませんか?

というお知らせが来て…、

本当にSupernatural、アニメ化されるんですねー!

アニメ化にあたって、主演の二人、Jared&Jensenにインタビューすることが決定!だとか、

とりあげるエピソードは、主にシーズン1&2からで、父子三人で、モンスターたちと戦うような筋書きに編集されているなんていうことも、DVDの宣伝文句には謳われていましたけれども…

皆さん、もう即予約?ですか?

私は結局、Supernaturalのコミック本も購入をためらったまま、ここまで来ていて…、

アニメになったWinchester兄弟(しかも日本語版)の姿を正視することができるのかという不安もあり…、

上記の『J2へのインタビュー』がおまけ映像としてDVDに収録されるのだとすると、かなり誘惑を感じるけれども、

小さなブックレットに、日本語翻訳されたインタビューが掲載されるだけだったりするのだとすると…、

Vol. 1 の値段が、1000円以下だっていうことからしても、どうもブックレットくさい気がする…。

私は予約はせず、しばらく様子を見ることにしたいと思います。