2010年8月23日月曜日

Supernatural シーズン5エピソード7おさらい

なるべくあーっさりと短めにエピソードのおさらいの続きを…。

でも、あっという間に、3週間の『Sherlock』 三昧が終わってしまった後、日記にでも書いて吐き出してしまわないことには、どうしても頭を離れないシーンがあるので、それだけちょこっと書き出してしまおうと思います。
(本当は、あれこれあれこれ、色々書き出したいけど…)


きっと、まもなくNHKで日本語吹き替え版が放送になるのではないかとは思いますが、まだ今のところ日本では放送されていない、英国BBC制作のドラマ『Sherlock』のネタバレとなる可能性もありますので、ドラマ鑑賞前に少しでも内容を知りたくないという方は以下の閲覧ご注意ください。

Supernaturalのおさらいは、この更に下にあります!




『Sherlock』第3話、衝撃のエピローグシーンにて。



Sherlock: That, er...thing that you...that you did, that, um...you offered to do...that was, um...good.
  あの、あー、…君が…、君がしたこと、あの、うむ…君が僕のために命を差し出そうとしてくれた…あれは…あー…嬉しかった。(← good、かなり意訳になっちゃうかな…)

Watson: I'm glad no-one saw that.
  あれを誰にも見られなくてよかったよ。

Sherlock: Mm?
  ん?

Watson: You ripping my clothes off in a darkened swimming pool. People might talk.
  君が薄暗いプールサイドで僕の服を剥ぎ取るなんてさ。人に見られたら噂されちゃうよ。

Sherlock: They do little else.
  皆、他にすることがないからな。


(で、めったに見せない可愛い笑顔をみせるSherlock!)


日頃、ワトソン君からも『人間味』が欠如していると非難されたりしているSherlockながら、自らの身体を張ってSherlockの命を救おうとしたワトソン君に対して、

初めて明らかに動揺した様子を全身から発散しつつ、「大丈夫か?大丈夫なのか?」 とワトソン君が着せられていた爆弾搭載の上着を大慌てで剥ぎ取って、遠くに投げ飛ばした後、

全くSherlockらしくないことにしどろもどろに口ごもりつつ、Johnに感謝めいた台詞を言ったっていうのに、

ワトソン君ときたら!

第1話から 『女好き』 っぽさを前面に出しているわりに…、

Sherlockと喧嘩するたびに、ガールフレンド(未満?)のサラのところに行って来る!なんて飛び出しては行くものの、服を着たままソファで眠ったりして…、

この辺りの演出がなんとも英国BBCらしいというか、Sherlock/Watsonの間のホモセクシャル的なニュアンスを完全否定しない感じが、上手い!のですよね。

サラのところで外泊して帰ってきたJohnが、サラのベッドではもちろんなく、(簡易マットの)Lilo の上どころか、ソファで夜を明かしたことをSherlockよりも先に見抜いた、

Sherlockの実のお兄さんである Mycroft からも、「この弟と一緒に暮らすなぞ、Hellishだと思うが?」なんて言われながらも、

「退屈はしません」

なんて答えたりして、

「それはよかった!」と

満面の笑顔を向けられたりするワトソン君。

Mycroft 兄さんとしては、まず他人に興味を持つことのない弟が(ひょっとして生まれて初めて?)執着を見せているJohn Watson という存在を興味半分、(ペット的な意味での)可愛さ半分で観察中という感じにも見受けられますが、

Mycroftが出てくるシーンはなにがしかの油断できない緊張感と背中合わせではありつつも、つい、にやにやにやにやしてしまいます。

それから私は個人的に、ワトソン君の身体のサイズが、妙に可愛く思えて仕方ありません。
(顔はもうある意味すっかりおじさんなんだけど…)

のっぽのSherlockやMycroftと一緒に画面に映りこむことが多いこともあって、小柄に見えるのかもしれませんが、
(自称6フィート1インチあるという某Jensenさんも、巨人の某Jaredさんの近くにいることで、おちびさんに見えてしまうのを気にしてか、Conventionの場などでは踵の高いブーツを履いていることが多い気が…)

華麗な推理を披露するSherlockをじっと見上げる感じ、厚手のセーターを着てすっぽりと安楽椅子に収まったりしてる感じを目にすると、妙に可愛くて、ぎゅーっと抱きしめたくなってしまいます。
(ひょっとしてSherlockも私と同感だったりして…)

それにしても!早くシリーズ2が見たい~~~。







大したことを書くつもりはありませんけれども、日本ではまだ放送されていないSupernaturalシーズン5のネタバレが出てくる可能性がありますので、シーズン5が日本で放送される、もしくはDVDが発売されるまでネタバレは絶対に封印することにしているという方は以下の閲覧ご注意ください。














さて!

今回こそ、ごくあっさりと短めにエピソードのおさらいの続きを。


***


完全な復縁に向けて、目下関係修復中のWinchester夫妻。

前回のエピソードでは 『子はかすがい』 作戦ということで、養子でも取ってみようか?と、かなり本腰で取り組みかけたものの、残念ながら悪魔&天使の横槍によって子育てのチャンスを逃してしまうことになりました。

さて今回は?


***


25歳の青年が老衰で死亡、という事件が発生。

(オープニングでこの青年の奥さんが読んでいる新聞、よく見たら、

Deanが小学4年生の時から定期購読しているという、

そして、初めてのトリックスターとの遭遇の際には、「有力な情報筋」としてDeanがインタビューを受けたりもしていた、

UFOやUMAなんかの怪しい話題満載のWWNこと「Weekly World News」じゃないですか!

一面の見出しに 「The Apocalypse is here!(世界の終末がやってきた!)」なんて大きく出てますよね)



WWNによれば、Apocalypseがやって来たってことを専門家も肯定しているらしいっていうのに、世界の終わりなんかより、夫婦関係の修復が第一!!ということで、

このところ、いかにもWWNが特集記事として取り上げそうに思える楽しげな「今週のモンスター」ばかり追いかけている兄弟です。

と言っても、今回の仕事は、ボビーおじさんのハンターとしての直感が「クサイ」と反応して、兄弟に調査を指示した模様。

その一方で、しばらく車椅子生活を強いられ、ハンターとして前線での『狩り』に参加できなくなってしまっているボビーおじさんは、精神的にかなり煮詰まってきている様子。

そんなボビーおじさんを気にかけつつも、事件のあった町で、ボビーおじさんの更なる指示に従い他の不審な行方不明者について調べ始めた兄弟。

すると、事件の裏に、『人の年』を掛け金にしてポーカーの勝負をするというアイルランド訛りのパトリックと名乗るHe-Witch(魔法使い)の存在が浮上。

(でも、だとすると…、オープニング、老衰で死亡した25歳の青年は、そもそもなんの目的で『年』をかけてのポーカーの勝負に乗ろうとしたのか…、ちょっと意味不明な気もします。25歳で若返りたい?17 Againみたいに高校生に戻りたかったとか?)

手分けしてパトリックを探し始めた兄弟ですが、ついに手がかりを掴んだDeanがパトリックがゲームのショバにしているという場所に向かうと、

なんと兄弟を出し抜く形でボビーが先にパトリックの元を訪れていたばかりか、(John父ちゃんと同様)ポーカーではかなりの腕前のはずのボビーがあっさりと25年負けた、といい、Deanの目の前で「おじいさん」になってしまいます。

自分の命をどう使おうと、俺の勝手だ!などと自暴自棄なことを口にするボビーをそのままにしておけるはずもなく、

ボビーの負けを取り戻すため、今度はDeanが、パトリックにポーカーの勝負を挑みますが…、





シーンが変わると…、夕飯のチーズバーガーを仕入れてモーテルに帰ってきたサムの目の前に、(もちろん画面の前の私たちの予想通り)大負けしてなかなか素敵なおじいさんになってしまった Dean が姿を現します。

(このOlder Deanに関して、

Papa Acklesこと、Alan Acklesを押す声もあったんだけど…、今回は残念ながらね、またいつかSupernaturalで親子共演なんていう機会もあるかもしれない…、

なんていう話を、JensenがどこかのConで話していたような記憶が微かにあるのですけど。

でも実際にOlder Deanを演じたChad Everettという俳優さん、70歳をゆうに超える年齢ながら、実にDeanらしい雰囲気を備えたセクシーなおじいさんですよね。

身長は、6' 1½" なのだそうで、自称6' 1" のJensenよりも半インチ背が高いんですね!現在はちょっと縮んじゃってるのかもしれませんけど)



Deanと言えば、「父ちゃん」に心酔するあまり、父ちゃんの聞く音楽、父ちゃんのお古の革ジャンなんかを後生大事にしているだけあって、日頃から「父ちゃん」の言動を無意識にコピーして生きてるためか、ある意味、年齢のわりにおじさん臭い言動をしているっていうことなのかもしれず、

80歳になったDeanの口調に、私個人的には、ほとんど違和感を感じないのですけど、どうでしょう?
(もちろんChadさんの演技力が凄いという要素もあるでしょうけど)

大好物のチーズバーガーにより強烈な胸焼けに襲われ、「心臓発作だ!」なんてびっくりしつつも、

とにかくパトリックがポーカーで使うチップに秘密があるんだろうと、チップを盗みにパトリックの住みかに忍び込む算段を立てる三人。

なんとか部屋に忍び込んだ兄弟は、部屋の金庫の中に目的のチップを見つけるものの、そこにパトリックとその彼女が帰ってきてしまいます。

坊主たち(年経た魔法使いにとっては、80歳のDeanも完全に坊やです)、チップが欲しいなら好きなだけ持っていけばいいが、魔法の力は、チップなんかには宿ってなくて、900歳を超える魔法使いの中にあるんだ。

『年』を取り戻したいなら、昔ながらの方法で正々堂々と勝負を挑むんだな。

しかしすっかり老いぼれてしまった現在のDeanの記憶力で、パトリックとポーカーの真っ向勝負をしたところで勝ち目はない、

かといって、ハンター生活がイヤで父ちゃんと大喧嘩した挙句家出して普通の大学生をやっていたりしたSamのポーカーの腕は、まだまだDeanには及ぶべくもないという程度。

俺も人殺しじゃない、Dean、残り少ない人生をせいぜい楽しめ。坊主たち帰っていいぞ。

だが、忍び込んだ罰として、既にDeanの今の状況は十分『罰』になってるが、サム、お前には小さな別れのプレゼントを渡さずに帰すわけにはいかないな。

そういって、手を三回、パン、パン、パンと打ち鳴らすパトリック。

何をしたんだ?と問うサムに。

すぐにわかるさ。とにっこりするパトリック。

パトリックの住みかから出てきたサムは、昔、兄ちゃんにいたずらでパンツにカユカユパウダーを振り掛けられた時みたいに、股間をもぞもぞ気にしています。

その様子を目にしたDean

I believe that he-witch gave you the clap.

Clap: 手をパンと打ち鳴らすという動作&音という意味のほかに、通例「the clap」で、淋病という意味も…。

パトリック、某ねずっちの謎かけばりに「整った」魔法をかけてくれたわけです。


***


それでも 「俺がパトリックと勝負する」 と言い出すサムに、ディーンは

俺はお前よりずっと腕が上で、ボビーはもっと上だ、その俺たちが揃って負けてるんだぞ。

そこでボビーが口を開きます。

俺は一度奴と勝負してやり口を知ってる、俺なら奴に勝てる。

だがボビーは手持ちの掛け金(年)が、(Deanの負けを取り戻すために必要なのは50年だし)少ないだろ。もし負けたら死んじまう。

そこでついにこれまで堪えに堪えてきたらしいボビーの気持ちが、ぶつっと切れてしまいます。


So what if I do? What exactly am I living for? The damn apocalypse? Watching men die loody while I sit in this chair, can't take a step to help'em? No. It's the facts. I'm old... And broke down... and I can't... I ain't a hunter no more. I'm useless. And if I wasn't such a coward, I'd have stuck a gun in my mouth day I got home from the hospital.


血を吐くように内心を吐露したボビーを前に、しかしサムは引き下がりません。

ボビーに勝負はさせない、この状況から抜け出す(愛する俺の大事な兄ちゃんを若返らせる)方法は他にあるはずで、俺はなんとしてでもそれを探し出す。


***



兄ちゃんがかつて、サムの命を取り戻すために、悪魔と取引をした挙句、一年の命になってしまった時も、

トリックスターに兄ちゃんを目の前で何度も殺され、その後、しばらく兄ちゃんを死んだままにされてしまった時も、

サムはなんとか兄ちゃんを救うため、兄ちゃんをその腕の中に取り戻すための手立てを探して、一人で必死に頑張ったものでした。

サムの努力が実際に実を結んだり、報われたりしたかは別にして、こんな場面で、驚きを感じるほどに明確に見せ付けられる、兄ちゃんを一途に愛するサムの思いの強さにはいつも感動させられます。



***



He-Witchの彼女(この人もWitchか)が、パトリックを裏切って、パトリックがこれまでに賭けで集めてきた「年」を全て元に戻す呪文を教えてくれ、

サムは、儀式に必要なパトリックのDNAを奪うためと、儀式の間パトリックの気をそらしておくため、パトリックとのポーカーの勝負を担当。

しかしそんなサムたちの作戦はパトリックに見抜かれていて、あと一歩のところで、作戦は御破算となってしまいます。

最愛の彼女に裏切られた上、サムが「いかさま」をしたことに腹を立てたパトリックは、ディーンの命を「数分」に縮めた上で、勝負の続行を強要。

ディーンのことを心配するあまり、自暴自棄になったサムは、ろくに手もみず最後の大勝負に…。


と思ったら。


サムは、兄ちゃんを思うあまりの動揺を余すところなくパトリックに見せ付けることにより、900歳を超える老練な He-Witch を見事手玉にとり、実力(+運)で正々堂々と、愛する兄ちゃんの若さを取り戻したのでした。


***


(ここへきて突然パトリックとの楽しい逃避行に疲れてしまった彼女の設定の詰めは少々甘い気はするけれども)

ちょっとほろっとくる、パトリックと彼女の最後のシーンを挟み、

ディーンは無事、元通りの美人に戻ったけれども、サムがパトリックからもらった「the crap」はそのままだったようで、(今後、ディーンとの楽しい夫婦生活を再開するためにも…あ、いや、ごほほっ病院に注射を打ってもらいに行って来る、というサムを見送り、
(サム、「the crap」で股間をもぞもぞさせたまま、パトリックに勝ったっていうこと?それもまたさらに凄いと思います)

ディーンは、サムの見事な大勝負の前、心の底を全てぶちまけたボビーを前に、まあ、お約束の演説を少々:

You don't stop being a soldier 'cause you got wounded in battle. No matter what shape you're in, bottom line is, you're family. I don't know if you've noticed, but me and Sam, we don't have much left. I can't do this without you. I can't. So don't you dare think about checking out. I don't want to hear that again.


家族の絆を確認して、この場はひとまず一件落着といったところですが、ボビーが心身ともに受けた傷は、そう簡単に癒えるものではなく、今後も折に触れて浮上してくることになります。



***



美人の兄ちゃんが、セクシーさは残っているとはいえ、シワシワのおじいさんになっても熱烈に愛し、心からの気遣いを見せることができることを証明したサムさん、

パトリックからもらった『the crap』 も無事治療が済めば、これでまたWinchester夫妻の仲は、一歩前進したということになるでしょうか?




次回は、またまた最高に楽しいエピソード、Winchester兄弟、TVの国へです。

なんとか今回くらいのペースで、さーっとおさらいできるといいのだけど…。

TVの国のエピソードはまた超盛りだくさんだから…。

2 件のコメント:

azuma さんのコメント...

 藤葉さん、こんにちわ。主眼のSPNでないため、前回は自粛したのですが、やはりおしゃべりしたくなってしまい、書き込みします。
 BBC凝ってますよね。藤葉さんが書かれていたワトソンのblogもそうですし、ホームズのblog"The Science of Deduction"も。私自身は簡単といわれた Hidden Messageの#2すら解読できませんでした。苦し紛れにいろいろ検索したりしていてとても詳しい説明を見つけたのですが、fanfic writerのためのリファランスらしいので、藤葉さんは既にご存じかも知れません。
http://tvtropes.org/pmwiki/pmwiki.php/Series/Sherlock?from=Main.Sherlock
 "How was the Lilo?"というホームズに対して"Sofa, Sherlock. It was the sofa."過保護?のお兄ちゃん(Mark Gatissがこの方だと初めて知りました。Steven Moffatしか知りませんでした。)のおかげで、サラも平気で口にしていたLiloが何であるのか分かりました。エアーマットレスみたいなものなんですね。
 太陽系の知識の欠如のシーンも笑えましたが、その後は怒濤の展開で私にはかなり難しかったので、こうして藤葉さんに教えていただけるともう一度視聴しようと楽しくなれます。ありがとうございます。

藤よう さんのコメント...

azumaさん

すっかり深みにはまっているみたいですね!
私はその後、例の『ジム』と、オフィスロマンスをしていたMolly Hooperのブログはチェックしたものの、
ホームズのサイトのHidden Messageは最初からあきらめてしまっていて、チャレンジすらしていません。
(私が"The Science of Deduction"でチェックしたのは、フォーラムの書き込みだけ…)
せっかくご紹介いただいたので、後で「詳しい説明」を読んでから覗いてみようかと思います。

事件解決のための最大の武器ともなる大事なハードディスクである頭脳に無駄な情報は一切保存したくない!
ってことで、小学校で習ったはずの「地動説」についても、どこかで削除していたらしいホームズ。
でもワトソン君の辛口コメントのおかげで、天文学の知識を復習できたこともあって、第3話では宿敵モリアーティの仕掛けた手強い謎を解くことができましたよね。
ワトソン君には常に常にほめて欲しいホームズがワトソン君の批判に子供っぽく唇を尖らせたりするのが可愛くて…。
ただ今、今月末発売の「未放送のパイロット版」が収録されているというDVDが欲しくて仕方ないのですけど…。
一年くらい待てば日本語字幕つきが出るかもしれない、でも、英国版と同じおまけが入るかはわからない…とあれこれ迷いに迷っているところです。