2010年7月10日土曜日

あれやこれや

Supernatural シーズン5エピソード6おさらい②

に入る予定なのですが、


Jonathan Kellerman。

やっぱりアレックスシリーズの方が面白い…。



***


前回に引き続き、アレックスシリーズの読みそこなっていたペーパーバック

『Bones』

についての覚書をちょこっとだけ。

もう少し読み進めたところで、ついにお兄ちゃんのAaronも登場し、シーズン1の頃の某Winchester兄弟のような微妙なギクシャク感を読者の前に繰り広げてくれました。
(中年のプレッピーみたいなどと服装を酷評されていたMoe君に対し、Aaronの描写は、もうとにかく洗練されてて、おしゃれで、お金がかかってる感じがまざまざと目に浮かびます!)

現在、羽振りのいい私立探偵として活躍中のAaronが、元警察官だったらしいという情報は前回読んだ『True Detectives』にもちらっと出てきましたが、

今回の『Bones』で、なんとAaronは警察時代、マイロともちょっとした知り合いだったということが発覚。Aaronが、警察を辞めた背後にも何か意味ありげな事情がありそうな気配です。

担当する事件の捜査に、別の方面からお兄ちゃんのAaronが一枚噛んでいたことが発覚して、徹夜の張り込みの間にお兄ちゃんを尾行したり、なんていう、無茶な行動をとり始めたMoe君に対し、

マイロが「落ち着け坊主!」という感じで、さりげなくMoe君を宥めたり、アドバイスをしたりするシーンが出てきて、

ここへ来てゲイのマイロには縁がなかったはずの子育てをするハメになってる感じが妙に微笑ましいです。

マイロが何かにつけて、Moe君のことを 『Kid』 と呼ぶのも可愛いのですが、

“You get good grades, I’ll let you spin the steering wheel. But only the car’s in the driveway.”

なんていう台詞もぽろっと出てきたりして!

なんとなく、小さな男の子をパパが膝に乗っけてハンドルを握らせてあげてる、というような光景が浮かんできますよね。

さらに少し親しくなればファーストネームで呼び合うのが普通のアメリカ社会なのに、

そしてMoe君が(もうほぼ一目ぼれと言ってもいい感じで)マイロのことを心底尊敬して、慕ってるのは明らかなのに、というか、だからこそなのか、

あくまでマイロのことを『Lieutenant』(警部補)と呼び続けるMoe君のこだわりもちょっと変わっているのですけれども

時々、短縮形の 『Loo』 と呼ぶのが、なんだか甘えてる感じで、無性に可愛く感じます。
(ケラーマンは通常辞書に出てくるLieutenantの短縮形『Lou』ではなく、oが二つのLooを使うので、なんか余計に可愛く感じるのかもしれません)

ゲイであることをカミングアウトしているため、警察組織の中で長年非常に辛い思いを強いられてきたマイロは、本当に限られた人間にしか心を許さないというのはこのシリーズを通しての周知の事実。

で、Moe君も、幼くして亡くしたお父さんのこと、肌の色の違うお兄ちゃんのことやなんかで幼少期からかなりの精神的トラウマというか、屈折を抱えることになっていて、どうやら他人との間に距離を置くのが本能的な習性になっている様子。

そんな、簡単には人に慣れない『野生の猛獣』のような二人が、ほとんど初対面でお互いを認め、父子のような関係になったというのは、とても興味を引かれます。

さらにさらに! この『Bones』には、

マイロの長年の伴侶である、リックも!出てきました。

アレックスの彼女(二度破局して、二度元のサヤに戻った)ロビンの発案で、4人で食事をしよう!ということになって、

ERのシフトが休みで先に到着したリック、いつもよりちょっと長めになっているという髪はすっかり銀色になったようですけど、相変わらずおしゃれで、ロビンに巨大な花束を持ってくるなんていう(ゲイの男性らしい)心遣いを見せるところも変わっていません。

一方、捜査で電話にも出ず、今回の約束はドタキャンになるのかも…、とあきらめムードが漂った瞬間、どたどたっと現れたマイロが

全員をハグして部屋の酸素を全部一人で吸ってしまう、なんていうシーン。

アレックスは(ライバル?)リックの表情をちゃんと観察しています。

The look on Rick’s face was pure relief.

この長~いシリーズで初めて 『リック、可愛い!』思わされました。

そしてたらふく食べ、一服した後、「あ、時間だ」と言って、またもや全員をハグして去っていってしまうマイロ。

全員をハグする、というのが、いかにもこの四人の関係性を表しているようで、面白いです。

唯一の女性のロビンと、実質の配偶者であるリックをハグするのは当然なんだけど、アレックスもついでにハグしとくマイロっていうのが…、

ケラーマン、本当に、私のようなファンの心を握って放さないコツってものをわきまえてます。


***


アレックスによるMoe君とAaronの詳細な描写を読んでしまうと、どうしても!動いているColby君(Numbersより)の姿を見たくなって、

きっとこじつけ編集のColby/David 熱々Slashビデオが投稿されているはず…、

と、ふらふらとYouTubeへ出かけていったら、

なんと!無編集の完全な!Slash映像がありました。

以下、日本ではまだ放送されていない(WOWWOWとかではやってるのかな?)Numb3rsのシーズン6第2話の映像が出てきますので、ご注意ください。


Numb3rs - 6x02 - Bar scene (David/Colby)


ははははははは!!!

この映像のコメント欄に並ぶのは、まさに私の脳内を読み取ったようなコメントばかり!(笑)

- This nearly killed me. My OTP played out right in front of me... I screamed... By the way, I have yet to see the episode (Australia is that far behind), so I'm waiting to find out how they get to this point

- haha i havent seen the episode so i was like huhhh? lmao. hilarious, even though im not too sure how they got to this point lol

- Okay this is amazing! David/Colby forevah!



一体どういった経緯でこんな状況になったのか、Colby/David目当てで、シーズン4だけをかろうじて追いかけて鑑賞しただけの私も、上の(オーストラリアにも生息が確認された)腐のつく女子たちと同様、シーズン6の出来事は全くもって理解の外の出来事だったのですが、

とりあえず指が疲れるまで、もう一回見るボタンを押してしまったのは確かです。
(その後、どうしても我慢できずS6E2のフルエピソードを見てしまいました…)



ということで、以下、あまりに仲良しなDavid&Colbyの台詞に被せる形で、久々にSlash辞書を少しだけ、取り上げてみたいと思います。


ただNumb3rsシーズン6エピソード2のネタバレとなってしまう可能性がありますので、Numb3rsのエピソードを追いかけている方で、まだシーズン6が未見であるという方はご注意願います。












上の映像の大雑把な種明かしとしては、Nikki、Colby、Davidの三人で、週末のディナーにデートの相手を連れてこられなかった者が、全員の食事代を払うという『Numb3rs版ゴチになります』な賭けをしていたという設定。



Nikki: Looks like we're Dutch tonight.


Dutch:英語圏で『割り勘』という意味が定着してしまい、当のオランダ人は、かなり不本意だという話も聞きますけれども…。

(誰もデートの相手が見つからなかったんだから)今日は割り勘ってことみたいね、と言ってるNikkiの横で、Colbyがすました顔でDavidの椅子を引いてあげています。



Colby: I'm gonna have to disagree. I'd like you to meet my date, Agent David Sinclair. Very good resumé, very professional. He was just promoted to supervisor, in fact.


David: Cabernet, please, and he'll have the chardonnay.


Colbyが椅子を引いていたけれども、ワインを注文するのはDavid、ということで、いかにもゲイのカップルらしい対等(リバーシブル)な関係です。

それにしてもカヴェルネ(赤)とか、シャルドネ(白)とか、なんとなく知ったかぶってあてずっぽうに、ゲイが頼みそうな響きのワインの名前を連呼してるような感じが笑えますが、


Colby: You are such a gentleman.


!(笑)
(普段のColbyって絶対に「とりあえずビール」っていう感じだと思うけど)頼りになるカレシが自分の好みを的確にわきまえてスマートにワインを注文してくれることに「うっとり」という感じがよく出ています。



David: Thank you so much.


ColbyもDavidも、妙に滑らかでねちっこい話し方というか…、あきらかに普段の話し方じゃないですよね!


Nikki: I can't believe this.


Colby: I am very hungry. You?


David: Absolutely starving. The surf and turf looks delicious.


Surf and turf:魚介類(主にロブスターなどの海老)とステーキの合わせ盛り

RPSのお話なんかで、実生活では 某Dean Winchester さん以上の食いしん坊なのだという 某Jared Padalecki さんが、注文しているシーンがよく出てきます。



Colby: Shellfish'll upset your stomach, though, remember.


甲殻類を食べるとお腹の調子が悪くなることまで、もちろん承知してます。
愛しいカレシですもん!



David: That's a good point. We'll have the filet.


Nikki: I'll have a vodka and soda with a twist. Actually, you know what? Hold the soda, hold the twist. Just bring the bottle.


vodka and soda with a twist: ウォッカのソーダ割りにレモン(など)を添えたもの(一杯飲みたい…)

Twist:グラスの縁に刺してある、きゅっと絞るためのレモン(など)のことですが、

Nikkiのこの注文の仕方、飲み慣れてる感じですよね。

Hold the ~~:

RPSのお話なんかで、実生活では 某Sam Winchester さん以上に健康的な食事が好きなのだという 某Jensen Ackles さんが、サンドイッチを注文する際などに、

“Hold the mayo, please.”

なんて付け加えるシーンをしばしば見かけたりするものですが、

Hold the ~~、というフレーズは、「~~抜きで」という意味になるのですよね。

もちろん「~~抜き」という表現は他にも「No~~」や、「Leave off~~」など様々な言い方がありますし、

iPhone アプリの CM で出てきた「ピクルスを抜いてください」⇒「Without pickles, Please.」なんていうのも基本中の基本の表現なのかもしれませんが、Without picklesはいかにも辞書からそのまま持ってきたという感じがしてしまいます。

小説(Slashを含む)などを読んでいる中では、Hold the ~~は、いかにも日常の会話の中の生きた言葉という印象で自然な感じがします。



***


口うるさくて威張ってばかりいる(と評価できるほどちゃんとシリーズを追いかけていないのですが…)Nikkiに奢らせたいという二人共通の思いがあったにしても…、

Colby & David、まさかそういう作戦に出ようとは!

しかも 「それ反則じゃない?!」 と、ごく正当な(だと思うけど…)突っ込みを入れることもなく、ウォッカをボトルで持って来て!とあっさり敗北を認めてしまったNikkiって!!

………

ディナーの間中続いたのに違いないColby & Davidの、もはや演技を超えたいちゃいちゃぶりを肴に、きっとVodkaを一本、ソーダもレモンもなしで空けてしまったのに違いないNikki、

かなりベロベロ気味になるまで酔って

「このあたしに奢らせたんだから、あたしの目の前で Make out くらいしてみせなさいよ!しかも濃厚でハードなやつをね!」

と、熱々カップルに絡むシーンが絶対あったに違いない!

と思うんだけど…。

SPN Fandomだったら、即座にそのシーンを文章にして、最低でも50本のSlash小説が書かれているに違いないと思うんだけど。

David/Colby のSlashサイト、どこに隠れてるの????!!!



***


ちょこっとだけ、『Bones』についての覚書を書いたら、SPNシーズン5第2話のおさらい②に入る予定だったのに、

はっと気づいたら…、

おさらい、忘れていませんから!(なるべく早く更新します…)

4 件のコメント:

azuma さんのコメント...

 藤葉さん、こんばんわ。と言って良いのでしょうか、この時間は。
先日初書き込みをさせていただきましたazumaです。休日のため、www探検の旅に出ておりましたら、運良くJavier Bardemの情報を得ることが出来ました。藤葉さんは既知かもしれませんが、嬉しい話題なので重複してもかまいませんか?
Julia Roberts主演の映画"Eat Pray Love"の監督は、GleeのプロデューサーRyan Murphy なので、Gleeのseason2に彼が出演する模様です。USAでは8月公開のこの映画も彼女が主演ですので、日本公開も期待できますよね。彼が相手役ですし、どんどん有名になっていきますね。藤葉さん同様嬉しいですが、一抹の寂しさを覚えてしまう勝手なファン心理も少しあります。
 藤葉さんは、お忙しい方ほど時間の使い方が上手いものですが、実際blogを訪問させていただいてそう感じておりますが、なかなかきちんと書かれた内容を把握する時間がなく、コメントもできなくて、申し訳ありません。
 記事の内容に無関係ですがお許し下さい。では。

藤よう さんのコメント...

azumaさん

Javier Bardem、『Glee』に出演するっていう噂があるみたいですよね?
そもそも本人のブログか何かで「出るよ」ってコメントしたことで噂が広まったようなのに、GleeのExecutive producerがツイッターで、
javierbardemjenniferanistonjuliarobertsbradpittelviskatieholmestomcruiseandu2』
(↑Javier Bardem以下、セレブの名前をスペースなしでずらーっとつなげてあるんです。ジュリア・ロバーツの名前も出てきますね)
なんかシーズン2に出ないよ。…って、つぶやいた、なんて、噂を打ち消すような展開にもなってるようです。

で、その
Javier Bardem!
実はこの人はクセモノなのです…。

私自身も最初に『Javier BardemがGleeに出演!?』の噂の記事に添付されてる写真を目にした時、完っ全に!私の愛する
Jeffrey Dean Morgan
にしか見えず、JDM、Gleeに出るの?!
脈拍と血圧が急上昇したのですが、本編の内容を読み込んでみると、役者さんの名前は Javier Bardem で…、
また騙されたー!と唸らされることに。

映画『No Country for Old Men』の予告が(残念ながら私は未見でして…)日本で流れ始めて、プロモーションのためJavier Bardem が来日した時なんかにも、あまりにそっくりな顔に、何度か『どきーっ』とされられたものですが、
身長はたぶん6フィートに届いていないくらいで、JDMよりもかなり小柄かなーという感じのようです。(年齢もJDMより5歳くらい若いんですね)

それにしても!写真のアングルによっては、本人同士でも「これ俺かな?」って間違えるに違いない、
Javier Bardem と Jeffrey Dean Morgan!
でもさすがに、日本でのネームバリューは、Javier Bardem の方が、まだまだ格段に上ですよね。
(Glee出演の噂が、Javier Bardem だったことで、ちょっとほっとした私でした…)

azuma さんのコメント...

 藤葉さんの仕事休みの大切な休日に間違えた情報処か、藤葉さんの意中の方自体を間違えてしまい、申し訳ありません。浮ついていました。けれど、こういった愚かな間違いにもこのように優しく訂正して下さる藤葉さんのますますのファンになってしまいました。
 配慮の行き届いたお返事とお気遣い痛み入ります。
 また、昨日と違い落ち着いて記事も読ませていただきました。ナンバーズは推理モノで、とても本国放送など理解できないのですが、藤葉さんがご紹介下さった動画はサブつきで助かりました。
 また、懲りずにお付き合い頂けることを願います。

藤よう さんのコメント...

azumaさん

この日記は私がその場その場で興味を引かれたことについて、(基本的な説明もなしで!)勝手気ままに書きなぐっているもので、
特別興味のない話題についてなんかの日記については、大変わかりずらいし完全に意味不明だったりもするのだろうな…とは常々痛感しているところなんです。

それでも「ちょっと覗いてあげようか」と遊びに来てくれる奇特な方がほんの数人とはいえ存在するというのは、本当にありがたいことです。
こちらこそ、ぜひ懲りずにまた遊びにきてくださいね。