もういい加減、エピソードのおさらいに戻らないと、絶対挫折することになるってことはわかっているのですけど…。
どうもこの夏場のHiatus時期には、思いもかけない誘惑が色々と舞い込んできます。
今週の月曜日に突如飛び込んできたのは
『Sherlock』
です。
とある、イギリスの(既に「元」?)SPN Fangirlsが、
"OMG the Sherlock Holmes tv show was the best thing I've watched on TV in AGES! HOOKED! Love It!"
なんて、日記で叫んでいるのを目にして、
ん?シャーロック・ホームズのテレビシリーズ?イギリスでまた新しいのが制作されたの???
ハリウッドで、ロバート・ダウニー・ジュニアが主演を演じた映画が好評で、既に第2弾の制作が決まったとか、始まってるとか聞いたような気がするけども、
本家、イギリスとして、アメリカ人なんかにお株を取られたままにはしてられないってこと?
でも、いまさらまたテレビシリーズって…。
それほどの期待は持たないまま、でも、上のような腐のつくFangirlsが、HOOKED!って宣言してるくらいだから…
ひょっとして、ミステリーそのものよりも、シャーロックとワトソン君の微妙な関係に焦点を当ててるとか…???
と、ヨコシマな疑惑に駆られて…、ふらふらとその新しいシャーロック・ホームズのテレビシリーズとやらを探しに行ってみると、
ありました。
『Sherlock』(TV Series)
この7月末(7月25日)~8月頭にかけ、全3話が放送されるのだそうで、
早速、第1話の "A Study in Pink" を鑑賞し始めてみると…。
ん?
んんんんん?????
原作と同じ、退役軍人であるらしいワトソン君が、戦争のPTSDに悩まされているらしきシーンの後、
ワトソン君がセラピストにかかったり、パソコンを使ったりしてる?!
そう、この新しいテレビシリーズのシャーロック・ホームズって、
現代の社会を舞台にしてるのです!
J2が二人揃って参加できたという、『Comic Con』の様子すらもチェックできない状況にいる私で、もうあらゆる情報から遅れているのは確かなんですけど、
この新しい『Sherlock』って、既にすごい噂になってたりしたのでしょうか?
シャーロックを演じている Benedict Cumberbatch という、マーリンこと、Colin Morgan(この子も今年のComic Conに参加したのですよね?)を大人にした感じの、なんとも不可思議な魅力を湛えた俳優さん、
アメリカのリメイク版も大人気のコメディ 『Office』 の本家イギリス版での Tim 役が有名なのだという(私は Office は見たいと思いつつ、英国版、米国版共に何度も挫折してるもので…) Martin Freeman が演じる ワトソン君も、
単にシャーロックに振り回されてばっかりの、一般市民代表のような、のんきで生真面目な存在ではなく、
一癖も二癖もありそうなのが、なんともぞくぞくします。
もちろん、
(シャーロックの一目惚れで…)一瞬で、Flatmate(同居人)になることを決めた二人に、
かの有名なベイカー街221Bのシャーロックの住むフラットの大家さんであるハドソン夫人(このご婦人がまたいいキャラクター!)は
『あなたたち、どうしてもベッドルームが二つ必要だっていうなら、上の階にももう一つ寝室があるのよ』
なんて、初対面のワトソン君に言い放ち、
(ワトソン君は 『もちろんベッドルームは二つ必要です!』 と返答)
シャーロックが過去に事件を解決してあげたってことで、いつ行っても何を食べても 『タダだぞ』と言ってくれる太っ腹なレストランのオーナーのおじさんから、
シャーロックの『Date』 だと、断定されたワトソン君が、
『I'm not his date!』
なんて地味に否定するシーンが出てきたり、
私のような、ン十年前の中学生の時から、シャーロックとワトソン君をそういう目で見続けている腐のつく女子の心をくすぐるシーンも細かく挿入されています。
上のようなあからさまな台詞ばかりではなく、第1話では、まだ出逢ったばかりの二人が、お互いを一瞬で受け入れてしまって、もう離れられなくなってしまっている様子が、
画面の前で見ている視聴者にもごく自然に納得できて、やっぱり!シャーロックとワトソン君の関係っていいわー(って、実はかなり妄想に偏ってるのかもしれないけども…)としみじみ思えます。
BBC
マーリンが始まった時にも、唸らされましたが、
『Sherlock』
本当に意表を衝かれました!そして、
面白い!
(たとえ2時間ドラマだとしても)たった3話だというのは、今からもう残念な気持ちすら湧いてきます。
***
マーリンも比較的迅速に放送してくれたNHK。
大相撲の放映料が何億も浮いたらしいから…、きっとすぐに『Sherlock』の放映権も獲得して、放送してくれることになるでしょうね。
でもあのシャーロックの超早口&長台詞、字幕版での放送は、ちょっと難しいかも…。
6 件のコメント:
藤葉さん、こんばんわ。週末にやっと時間ができてSherlock一話を視聴しました。何しろ、何度も繰り返しておぼろげながら、映像から推察してこんな事言っているかしらという案配のため時間を要します。藤葉さんが書かれている窓際の夕食を取るシーン、その後のワトソンの質問のくだりまで楽しめました。コレはもしかしたら藤葉さんの聞き取られるレベルでなら、ドラマ内部で説明されていたかもしれません。でも、私には分からずお時間に余裕のある時にでも、教えていただけませんか。シャーロックはなぜgoogle mapさながらロンドンを構築的に把握できているのですか?原作の洞察力の行き着いた果ての現代版と言うことで宜しいのでしょうか。
毎年異常気象を騒がれて久しいですが、今夏はまた一層厳しいです。どうかご自愛下さいませ。
azumaさん
書き込みありがとうございます。
Sherlock、私は夕べ待ちに待った第2話を楽しみに鑑賞するつもりが…、体力切れで30分ほどで挫折してしまいました。
今晩、なんとか、頑張って最後まで鑑賞したいと思ってます。
それにしても、この『Sherlock』、短いテレビシリーズという制限もあってなのか、とにかく細かい仕掛け&台詞が盛りだくさんで、とても一度気楽に鑑賞しただけでは把握できませんよね!
細かいシーンでは解説&説明が省かれていることも多いように思います。
とはいえ、私も何度も繰り返し鑑賞しては、その度に新しい発見をする、といった調子なので、まだ色々スルーしていることもあるのかもしれません。
私としてはシャーロックの超人的な洞察力&推理力に関しては全て「シャーロックならありえる…」と納得して、深く詮索していないところもあるのですが、
シャーロックであるだけに、世界一資格を取るのが難しいという、ロンドンのタクシー運転手を軽く凌ぐ程度には、ロンドンの町を2次元&3次元的に隅から隅まで知り尽くしているってことなのではないかと思っています。
あの窓際のロマンチックディナーのシーン、私も大好きです!
ワトソン君が「I'm not his date!」だって言ってるのに、「キャンドルを持ってきてやろう、そしたらもっとロマンチックになる」と、本当にちっちゃなキャンドルを持ってきてくれたり、
Girlfriend/Boyfriendについてのくだりでの
シャーロック:「君が興味を持ってくれるのは嬉しいが、僕は仕事と結婚してると考えてるから、もし君が…」
ワトソン君:「違うよ!そういう意味じゃ…」とか(笑)
こうした面白いドラマを見るという小さな楽しみを支えにして、なんとかこの厳しい夏を乗り切れるといいのですが…。
藤葉さん、こんにちわ。お昼に覗かせていただきましたら、早速のお返事ありがとうございます。感激です。ちょっと緊張の汗も退き、すぐに打てる様になりました。
実はいつももう一つ、感服していることがあるのです。それは藤葉さんの言葉選びの的確さです。今回も下さったお返事に書かれてある
>Girlfriend/Boyfriendについてのくだりでの
>シャーロック:「君が興味を持ってくれるのは嬉しいが、僕は仕事と結婚してると考えて>るから、もし君が…」
>ワトソン君:「違うよ!そういう意味じゃ…」とか(笑)
においても、遺憾なくその事が分かって感激しております。ドラマを視聴して、何となくこんな事しゃべっていると分かるのと、ではその事を言葉で表しなさいと言われると人柄や相手との関係性による人称選び、語尾、本当に一つ一つが藤葉さんの書かれている言葉だとあぁ、其処にシャーロックとワトソンがいる!と思えてしまいます。
一話冒頭の鞭とか、本当に吃驚しました。SPNの解説を楽しみに待っておられる方々に恐縮してしまいますが、また興味と機会が御座いましたら、記事の方、宜しくお願い致しますなどどお願いしてしまいました。ではまた、藤葉さんの興味を持たれた事の記事、楽しみにしております。
azumaさん
またまた書き込みありがとうございます。
Winchester兄弟の会話は、倦怠期の中年夫婦のものとなり…、
シャーロックとワトソン君の会話も初めて二人っきりでお出かけしたカップル(未満)のものとなってしまう…、
全て長年鍛え上げた妄想力によるものなのですけれども、それを『言葉選びの的確さ』なんていう風に持ち上げていただくと恐縮してしまいます。
『Sherlock』
同棲して間もないというのに、第2話の冒頭で、既に「生活疲れの見える主婦(ワトソン)と、「ずーっと家でだらだらしてるくせに家事にちっとも協力してくれない夫(シャーロック)」のような喧嘩をしている二人なので、
また妄想が溢れてSPNのおさらいをよそに、Sherlockの感想を書いたりしてしまうことになってしまいそうな気もしています。
最後に、どうでもいいことなのですが、
実はこの現代版「Sherlock」で、私が何度もドキドキさせられてしまうのは、二人がファーストネームで呼び合ってるってことなんです。
往年のホームズ×ワトソン君ではなく、
このドラマの中では、
シャーロック×ジョン
なんですよねー!
藤よう様
なにを隠そう、私も中学生くらいにホームズとワトソンの関係にはまって、シリーズのファンになった者です。
はじめはアガサ・クリスティを国語の先生に勧められて読み始め、トリックの素晴らしさとイギリスファンということもあり、とうぜんのようにホームズにも手を伸ばしたわけです。
そしたら、ストーリーと共に二人の関係性に参ってしまいました。ホームズがワトソンが犯人にケガをさせられたとき、珍しく感情を見せ怒り狂うシーンがあります。これにはワトソンも感動していましたが、私も感激していました。ワトソンだけに見せる感情、というのがいいのです。まあ、かれは女好きで、結婚もしてしまいますから、同棲生活も2回でしたっけ、かいしょうしますよね。
今度のTVシリーズにそのエピソードが入らないといいのですが。
ポワロとヘィスティングスが同居しているのも好きでしたけれど。
以降、推理小説にどんどんはまっていきますが、それは謎物語が小さいころから大好きだったという理由もたしかにありますが、探偵とその助手の関係に魅かれていたのも理由の半分にはあります。
いまは有栖川有栖とか島田荘司とか、いろいろあってうれしい限りです。
関係ありませんが、私は「まだらの紐」の現代版を期待していました。蛇にミルクをやる話をどうアレンジするか、おもしろいと思うんですが。ちなみに、グラナダ放送(でしたっけ、以前のTVシリーズ)では、全く原作どおりでしたよね。あれはセリフもほぼ原作どおりなので、字幕を作る人が「つまらん」といってました。
たつき拝
たつきさん
多感な年頃の少女の目には、ホームズとワトソンの関係は、やっぱりそう見えてしまうってことなんでしょうか。
BBCの「Sherlock」第2シリーズ、どうしても日本での放送を待ちきれず、本日、あちこち探して、第1話を鑑賞しました。
英語の字幕の助けがあっても、あのシャーロックの早口は…、本当に手強いです。
90分のエピソードを鑑賞し終えるのに、倍くらい時間がかかったような気が…。
消耗はしたけれども、また素晴らしい作品に仕上がっていたと思いますよ。
シャーロックとジョンの関係が、また少しだけ深まったような…。
シャーロックが(直接、間接的に)、ジョンの女性関係を邪魔をするので、ジョンもまだしばらくは結婚せずに、同棲を続けてくれそうな気配ですし。(笑)
今回始まった第二シリーズは、
A Scandal in Bohemia
The Hound of the Baskervilles
The Final Problem
以上の三作品をベースにしているということで、
まだらの紐は、第3シリーズに期待、でしょうかね?
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