2011年11月2日水曜日

Supernaturalシーズン7第6話「あのタイトル」の所以













以下、まだ日本では放送されていない Supernatural シーズン7のネタバレが出てくる可能性がありますので、閲覧ご注意ください。















なるほど、なるほど。





このところ、エピソードのネタバレや、トリビア情報を探してうろつくことが皆無になっていたため、どこに調べに行けばいいのか、ちっとも勘が働かなくて、ちょっと手間取りましたが、わかりました。



Supernaturalシーズン7第6話のタイトル『Slash Fiction』の由来って、そういうことだったんですね。



今更そんなこと言ってんの?という方も、沢山いらっしゃるかとは思いますが、一応、私の覚書ということで、本日私の調査に引っかかってきた情報を書き出しておくことにします。



まずは、Supernatural-wikiから:



The episode title "Slash Fiction" is a play on three references. First it is a reference to the Tarantino movie Pulp Fiction. Slash or slasher refers to a sub-genre of horror movies.

Slash fiction is also the name of a genre of fanfiction which pairs two characters of the same gender in a sexual relationship – see Slash for more information. There are references in the episode that compare Sam and Dean to a couple - Honey Bunny and Pumpkin from Pulp Fiction, Mickey and Mallory from Natural Born Killers as well as Mr and Mr(s) Smith.

『This video』 compares scenes from the episode with the original movies.

And the final scene was one that Jensen mentioned at Salute to Supernatural Chicago 2011 as one that both he and Jared thought made Sam and Dean sound too much like a married couple, so they rewrote a couple of the lines.


今回のエピソードに『Slash Fiction』というタイトルがついている理由は、三つあって、

一つ目は、タランティーノ監督の『パルプ・フィクション』を初めとする、Slash、もしくはSlasherと呼ばれる(大量殺人を恐怖のベースに据えた)B級ホラームービーの作りを踏襲していること(特に、Leviathanが変身したSam&Deanのシーンということになりますね)

次に、Slash Fictionといえば、(もちろん私の大好きな)同性同士の二人が、性的関係を持つカップルになるというファンフィクションのジャンルのことで、


今回のエピソード内でも、

『パルプ・フィクション』のハニー・バニーとパンプキン、

『ナチュラル・ボーン・キラー』のミッキーとマロリー、

『ミスターアンドミセス・スミス』のスミス夫妻、


といった映画のシーンをほぼ丸ごとパクッたとも言えるシーンをSam&Deanの二人で再現することによって、二人を「そういう意味での」カップルになぞらえている、ということ。

(上のリンクのビデオクリップでは、まさにそれぞれの映画のシーンと、今回のエピソードとのきれいな対比が見られます)

さらに、ジェンセンが2011年のシカゴ・コンベンションで言及していたように、このエピソードのラストシーンの台詞は当初、「あまりに夫婦っぽくって」もうちょっと兄弟らしくなるように、二人で勝手に台詞を書き換えてしまったのだということ。





そのシカゴ・コンで、ジェンセンが語った内容の一部抜粋は、『ここ』で読めます。



該当部分だけ、以下にこっそり引用してしまうことにします。



Fan: Is there ever a time when you read a script and you say to your character, “Dean! What are you thinking?”

脚本を読んだ時に、「ディーン!お前、何考えてんだ?」って自分のキャラクターに向かって言っちゃったことってある?



Jensen: All the time. Seriously. Usually just certain lines, because we get new writers. I know that every year they have to take at least one outside submission, so basically someone who has never written for the show. They understand the show because their script got picked, and it’s a good script, but it’s just that sometimes the dialog isn’t really true to character. So I’ll either sit down and rewrite the lines to tailor it to Dean or just call Sera or Bob and say “Hey, this particular scene doesn’t sound like Dean at all.” That’s happened maybe twice this year. There’s a scene between Jared and I, Sam and Dean, in fact I think it’s the next episode, it’s the end scene. We have like a falling out, an argument. And I kid you not, the scene was like straight out of a romantic comedy. It was like a break-up between a woman and a man. Right out of a romantic comedy. And Jared and I were in the make-up trailer that morning and I hadn’t really read the scene before then, and I was like “Dude, we gotta change this!” So he and I sat there in the make-up trailer and rewrote the scene to make it closer to our characters. And we didn’t even tell the producer. And then it happened again two episodes later, there was another scene and we were like, “What is happening??” And that time we finally called Sera and said we’re changing the scene. But it all says the same stuff, it’s just the way of saying it. I think one of Jared’s lines was when I go to move toward Sam and he goes “Don’t! Just don’t! I can’t even look at you right now!” And we were like “No way! I’m not saying that!” So we made it a little bit more manly. So yes, there are times when we look at the script and change lines. The writers trust us enough to know, I mean, we love these characters. We want to protect them, we would never do anything to make them look worse.



いつものことだよ。まじでさ。大抵は、ほんの一部の台詞ではあるんだけどね。

どうしてかっていうと、新しい脚本家が入るからなんだ。毎年少なくとも一本は、外部から提出される脚本を受け入れなきゃならない。だから基本的に、これまで Supernatural っていうドラマを書いたことがない人が混じってるわけ。そういう人も、SPNのことを理解はしてくれてるんだよね。なにしろその人の脚本が採用されて、呼ばれているわけだし、実際、いい脚本なんだよ、

でも、時々、台詞の言いまわしが、なんかキャラっぽくないっていうだけなんだ。そういう場合、僕は座って、ディーンっぽくなるように書き換えちゃうか、「ねえ、このシーン、全くディーンらしくないんだけど」って、セラかボブに電話する。

そういうことって、年に二回くらいは起こるかな。

ジャレッドと僕、つまりサムとディーンがやりとりするシーンでこういうのがあった、それって実際、次のエピソード(第4話?5話かな?)だったと思うんだけど、そのラストシーンだ。

僕らが、喧嘩して、言い争うみたいな感じのシーン。で、これから言うの冗談じゃないからね。そのシーンは、まるで、ラブコメ映画からそのまま抜き出したみたいだったんだ。男女の別れのシーンみたいな。完全に、ラブコメ映画から抜き出した感じ。

で、その朝、ジャレッドと僕は、メイクアップトレーラーにいたんだけど、僕は、その時までそのシーンをちゃんと読んでなくて、読んでみたら「ジャレッド、僕たち、これ書き換えなきゃ!」ってことになって。それで、彼と僕は、メイクアップトレーラーの中に座ったまま、僕らのキャラクターに近づくように、そのシーンを書き換えちゃったんだ。

で、僕ら、そのことをプロデューサーに伝えもしなかった。それからまた二つ後のエピソード(これが第6話?)で、またそんなシーンが出てきて、僕らは、「どうなっちゃってるんだ??」ってなって。

その時は、ついにセラに電話して、そのシーンを変えてくれって言った。でも、台詞の内容は同じなんだよ、ただ言いまわしだけ。確か、僕がサムに向かって近づこうとする時のジャレッドの台詞が、「やめて!とにかくやめてよ!今は、あなたを見ることさえできない!」っていうので。僕らは、「ありえないよ!僕は、そんなこと言わないぞ!」ってなって。それで僕ら、もうちょっと男らしく変えたんだ。

ということで、うん、僕らが脚本を見て、台詞を変えちゃうようなことってあるよ。脚本家さんたちは、僕らが自分たちのキャラクターを愛してるんだってことをきちんと分かってくれる程度には、僕らを信頼してくれてるしね。僕らとしては、キャラクターを守りたいんだ、サムとディーンがみっともなく見えるようなことは、したくないからね。







ふーむ。



いつも、Winchester兄弟の台詞、まるっきり「夫婦」じゃない!(笑)


なんて、毎度毎度ニヤニヤしてたけど…。


J2が、「こんな夫婦(カップル)みたいな台詞、言えるか!」って、勝手に手を入れて変更しちゃう前は、もっともっと、「夫婦」みたいな台詞が、もともとの脚本には書いてあるってことなのね…。


どうやら、Supernaturalの脚本家チームに、私の腐の念力に操られている新人脚本家、もしくは、私と思考がまるで双子みたいな新人脚本家が紛れ込んでいるってことのよう。

(もう一つの可能性としては、表面、新人脚本家の体をよそおって、実は、裏で、Sera Gamble姐さんが糸を引いてるとか…)


今回の『Slash Fiction』というタイトルと、ドラマの内容とが、私の感覚的に、今ひとつしっくりとこない気がしたのは、


映画通ではない私が(望んで観るのは、基本ラブコメ映画ばっかり…)、Slasher系のB級ホラー映画をろくに観たことがないというのも、もちろん大きな要素ではあるけれども、


いかにも(私の大好きな意味で)『Slash Fiction』らしくなるはずだった、腐女子の心を絶妙にくすぐる言い回しの台詞がちゃんと用意されていたものを、


Jared&Jensenの小僧たち二人が、「こんなの恥ずかしくて言えねえよっ!」って書き換えちゃっていたからだったのねー!!!(怒)



くっそぅ…。



はっ、コホン…。



いやー、でも、実際に『Slash Fiction』を読んでいた(らしい)という伝説を持つ、故キム・マナーズ監督がご存命だったら…、



「Boys、君たちは、確かに違和感を覚えているかもしれない、だが、役者として、脚本家たちが苦労して書き上げた作品を尊重する気持ちも持たなければいけないよ。


今君たちが感じている、その違和感こそが、化学反応の起爆剤となって、何かまったく新しいものを生みだすという可能性もあるんだ。


騙されたと思って、この脚本の通りに台詞を言ってごらん。それがおかしいかどうかを判断するのは、監督の僕の仕事だ。さあ、恥ずかしがらずに、しっかりと見つめ合って!」



なぁんて、うま~~いことJ2を丸め込んで、まさにWinchester夫妻そのまんまなシーンを私たちFangirlsの前に、どーんっと見せてくれたかもしれないのに…。


そしたら、もうそれこそFandomは狂喜乱舞だったのにっ!


ちっ!


シーズンも長くなって、J2(特に監督もやるJensen)の発言力も、かなり大きくなってきてしまってはいるんだろうけれども…。


プロデューサーにすらも断りなく、萌え台詞を書き換えちゃうなんて、それはちょっと一線を越えてると言えるんじゃないの?


二人とも奥さんももらって、いまさら画面上でなにしようが、「いや俺たち、それぞれ美人な奥さんがいて、正真正銘ストレートっすから!」って、はっきり言い訳できる立場になったんでしょうが!


「恥ずかしい!」とか、子供みたいなこと、ぐずぐず言ってないで、ちょっとはファンにサービスしてもらいたいもんだわよ!


Sera姐さん、なんとか、もうちょっと手綱を引きしめて、Boysに


「つべこべ言わずに脚本通りやりなさい!」


って圧力かけて欲しいんですけど。


………。


こんなことで、ぶつぶつ文句言ったりしてるの、私だけ?





***







第6話のちょっとだけ感想を書くつもりだったのですが、軽い気持ちでタイトルの所以を調べ始めたところ、J2による『萌え台詞隠滅』事件に行き当たって、思いのほか長くなってしまったので、今回はここまでで投稿ということにしてしまいます。



4 件のコメント:

oruka さんのコメント...

藤ようさん、こんばんは。

あの兄弟に夫婦を感じていたのは、私たちだじゃなかったんですね。(きっぱり・・笑)。

「つべこべ言わずに脚本通りやりなさい!」あはは・・その通りです。

ほんとに今まで散々夫婦な雰囲気撒き散らしてきて、今さら何をごねてんですかね。
いっそどっぷり夫婦な会話でやってしまったほうがきっと楽しいと思うのに・・・。

変に男らしいDeanにこだわるところが余計勘ぐってしまいそうです(笑)。

それにしても「こんな夫婦(カップル)みたいな台詞」って、どんなだったんでしょうね。( ´艸`)ムププ
そして第6話のタイトル・・見事にだまされました。(笑)

藤よう さんのコメント...

orukaさん

こんばんは。

兄弟を夫婦っぽく演出するって…、ちゃんと脚本に書いてあったなんてねー!

本当に「こんな夫婦(カップル)みたいな台詞」って、どんなのだったんでしょう。

ぜひともそのシーン、目撃してみたかったです。

Jensenって、Conやインタビューの場で、Mishaに対しては結構大胆にキスしたりしているようなのに、

シーズン初期の頃から、Jaredからの愛情表現に対しては、抵抗してみたり、自分から行動を起こすことはめったになかったり、っていう傾向がみえますよね。

みんなの見てないところでは、Jaredのほっぺについたケチャップを指で拭いてあげたりしてるらしいのに…。

「本当に好き」だからこそ、みんなの前では、仲良しなところをみせられないっていう、裏腹な気持ちが隠れているとしか、私には思えないんですけどねー!

7年目なんだし、もういい加減、素直になって(開き直って?)、せめてドラマの中だけでも、思いっきり仲良ししてみる、くらいの思い切りが欲しいです。

oruka さんのコメント...

再びこんにちはです。

先のコメントで「私たちだけじゃなかったんですね」と書きたかったのに見事に「だけ」の「け」が抜けておりました。
失礼しました。

それより何ですと!!
Jaredのほっぺについたケチャップを指で拭いてあげたですと!!。
「Jenにネクタイを締めてもらったんだ」とJaredがドヤ顔で話してたという噂も聞きました。
何ですか、この二人は・・・
まんま新婚さんじゃないですか!!。

なるほどなぁ、こんな甘い二人の姿をDeanSamとしてまでテレビで全世界に流されるのはちと恥ずかしいかもですね。
だから男らしいDeanにこだわるのか・・(笑)

でも、みんなもう知ってるんだからかまわないのにね。
変にこだわると余計勘ぐられますよね。

Amyのことが原因でまたこじれつつある兄弟ですが、どうなっていくのか楽しみに見たいです。

藤よう さんのコメント...

orukaさん

またまた書き込みありがとうございます。

Jaredのほっぺを指で拭いた件については、実はもうかなり古い話なんですが…、運よく昔の記事を見つけたので、よかったら↓を覗いてみてください。

http://fujiyouxfile.blogspot.com/2007/11/chicago-con.html

2008年11月の『Chicago Con』というタイトルの日記です。

今になって読み返すと、シーズン初期の頃には、J2の二人、現在よりもかなりオープンに仲良しエピソードを語っていたんだなー!と、ちょっと感動を新たにしました。

きっと今でも当たり前にやっていそうな気も…。

Jaredの方はあまり変わってない(相変わらず開けっぴろげな)印象を受けますが、Jensenが徐々に「ひと目」を気にするようになってしまったっていう感じなんでしょうか。

>>でも、みんなもう知ってるんだから…

ねえ?そうですよね。

変に隠そうとするから、私たちは、ついつい過剰に妄想することになってしまうんですよね。

今後のエピソードの展開もどうなっていくのか、楽しみです。