2011年11月7日月曜日

Supernaturalシーズン7第6話ちょっとだけ感想







ちょっと油断している間に、第7話もオンエアされてしまいましたが、とにかくまずは、第6話の感想をちょこっとだけ書いておきたいと思います。













以下、まだ日本では放送されていない Supernatural シーズン7のネタバレが出てくる可能性がありますので、閲覧ご注意ください。





























前回、ついにWinchester兄弟に追いついたチーズ味のおやつが好きな Leviathan の Chet を、魔法使いのDonのおかげで、あっさりと捕獲することができた兄弟。


鎖でぐるぐる巻きにしたままのChetをボビーおじさんのところに連れて行って、Leviathanの息の根を止める方法をあれこれ試してもらってみるものの、何をやっても全然効きません。


そうこうしている間に、最先端のIT技術と、ダウンロードしたCasの記憶をあますとこなく利用して着実に兄弟追跡の包囲網を縮めつつあったLeviathanたちは、(Chetの証言によれば)モーテルのバスルームの排水口から採取した兄弟の毛髪を使って、Winchester兄弟のコピーとなり、


Samがスタンフォードを辞めて、Deanと二人っきりで仲良く一緒に狩りを始めた頃(シーズン1)の足取りを頭から忠実に辿りつつ、各地でとんでもなく容赦のない大量殺人を行って、Winchester兄弟を全米随一の『おたずね者』に仕立て上げて、兄弟の逃げ場をなくしてしまうという、とんでもない手を打ちはじめたことが明らかになります。


Leviathan兄弟の大量殺戮のシーンの説明は、前回の『タイトルの所以』に貼り付けたリンクのビデオクリップに任せるとして、


私がこのエピソードを見ている間に感じたのは、LeviathanなSam & Dean、特に如才なく女の子に話しかけたりするDeanの表情が、なんだか昔(シーズン初期の頃)のDeanみたいに見える瞬間があった気がして、(私だけかしら?)


本物の兄弟のシーンも、Leviathanの兄弟のシーンも、今現在のほぼ同じタイミングで撮影しているはずなのに、Leviathan兄弟のシーンは、ところどころ、なんだか数年前のJensenを連れてきて、演技させてるような錯覚に陥ってしまった私です。


近頃では、(プロデューサーにも無断で!)台詞こそ男らしく書き換えてるかもしれないけれども、(私の目には)すっかり更年期にさしかかった主婦にしか見えない状態になっていたので、なんだか新鮮で、少々不思議な感覚を覚えました。


対する、本物のDeanの方は、愛するBabyであるImpalaちゃんを置き去りにしなきゃならなくなったことにふくれつつ、ラジオから流れるAir Supplyの(全然男らしくない)曲にどっぷり浸って一緒にくちずさんだりしちゃっていて(このシーン、完全にMr. & Mrs. Smithのパクリだったとはいえ…、何度観ても笑いが止まらなくなります)


うーん、やっぱり無理して台詞を書き換えたりなんかせずに『妻』らしい言葉で話しちゃえばいいのにねー。


(でも…、今回の三本の映画の中のカップルと対比させると、脚本上は、Sammyの方が妻っぽい台詞を割り当てられているという可能性が濃厚ではあるのだけれども…)





***





二件目の大量殺戮の現場となる、DeanがSt. Louisで一番だと断言する美味しいハンバーガーを出してくれるConner’s Dinerにて、本物の兄弟についてグチを言い合うLeviathanたちも面白いですよね。


以下、ダーッと書き出してみますが、スラングというか、慣用句が多用されているので、私のつけた日本語が完全に嘘っぱちになっていたりしましたら、すみません…。





Levia-Dean: You know, he has one of these every day. And in his heart, he thinks they're almost as good as sex. This... is disgusting.

  
(本物のディーンがうっとりと語っていたバーガーを一口齧り)なあ、こいつって、毎日、これを食べてるんだよな。んで、心の底で、こんなものをセックスと同じくらい価値があると思ってるんだ。こんなもの…、吐き気がする。 


Levia-Sam: Dead plants with creamy goo. It's like eating self-righteousness. I mean, you tell me which is worse.

  
(サミー君がいつも食べているサラダを前にして)クリーム状のドロドロしたものをかけた死んだ植物。まさに独善を食っているようなものだ。つまりさ、どっちもどっちってことだろ。


Levia-Dean: I mean, honestly, I just... You know what? I can't stand the guy. Talk about a hero complex. And he doesn't have relationships. No, he has applications for sainthood. Oh, and he thinks he's funny. He thinks he's a damn comedian.

    俺としてはさ、正直言って、とにかく…、いいか? こいつには我慢できねえ。まさにヒーローコンプレックスってやつだし。それに、付き合ってる女もいないんだぜ。いや、むしろ聖人になるための申請書を出せるくらいの身奇麗さだな。おっと、その上、自分を面白いと思ってる。自分をくそったれのコメディアンだとでも思ってんだ。



Levia-Sam: Who has two thumbs and full-blown bats in the belfry? I'm serious. It's nothing but Satan-vision on the inside. I mean, how he's walking around in a jacket with detachable arms is beyond me. You know, I had a brother with this many issues once.

   親指を二本持ってて、完全に頭がおかしいのは誰だ?
(その持ってる二本の親指で、自分をグイッと指すサミーさん)これ、まじだぞ。頭ん中の魔王の幻覚一つをとってもさ。つまり、こいつが、どうやって平然と歩き回っていられるのか、俺は理解に苦しむよ。知ってると思うけど、俺にも、色々問題を抱えた兄貴(弟)がいたろ。



a jacket with detachable armsに何か隠された意味があるのだとしても、私には見つけられませんでした。直訳では、釣りに行くときなんかに着る、袖を取り外すことができるアウトドア用の上着、っていうことで、気楽な野外の娯楽に出かけるような格好でっていう意味なのかなーと、結局解釈したのですけど、そんな上着、サム着てたことありましたっけ?

ひょっとして、a jacket with detachable armsで、Satan=Luciferを現わしてる?

=Luciferに憑依された状態で、よく歩き回っていられる、という意味になるとか…。




Levia-Dean: Yeah?

    うん?


Levia-Sam: Know what I did?

   俺がどうしたか知ってるか?


Levia-Dean: Hmm?

   んん?


Levia-Sam:I ate him.

   食った。


Levia-Dean: Of course you did.

   もちろんお前ならそうしたろうよ。


Levia-Sam: How are these guys even a threat?

   こんな奴らが、なんで脅威になんかなり得るんだ?


Levia-Dean: Boss says they gotta go, they gotta go.

   ボスが、しばらく泳がせとけって言うからな。


Levia-Sam: Right. Idea. You wanna trade? I mean, I'll take chuckles over schizo.

   いいこと思いついた。交換しないか? つまりさ、俺、頭がおかしいのより、笑えるおかしいのの方がいい。


Levia-Dean: No, I like this one's hair better. You can stay in the big one.

   駄目だ、俺、こいつの髪型の方が好きだもん。お前は、でっかい方に入っとけ。


Levia-Sam: All right. In that case, let's turn up the heat. The sooner I get out of this and into something more stable, the better.

   わかったよ。そういうことなら、仕事のペースを上げようぜ。早いとここいつから出て、何かもっと安定したのに入りたいからな。






コピーした相手の情報を丸ごと抱えることになるため、ダウンロードしたデータが(Satanの幻影を見ているSammyさんみたいに)不安定だと、その姿になっているLeviathanも落ち着かないということになるんでしょうか。







***





Frankおじさん:



兄弟に、Mr. & Mr. Smith (もちろん絶対に、Married Coupleよね!)という新しいI.D. を与えてくれた、ボビーに大昔命を救われたことがあるらしいおじさん。


また実に味のある、だけどあきらかにおかしなFrankおじさんは、まさに 『X-Files』 のモルダーのような政府の陰謀(Conspiracy)論、信奉者のようです。


政府は何年も前から人間のクローンを作ってるとか、


政府は二億台もの監視カメラにアクセス可能であるとか、なんていう、まことしやかな陰謀論、なんか懐かしいです…。


シーズン7では、一度のゲスト出演だけではもったいないようなキャラクターが沢山でてきますが、


こうした濃すぎるキャラっていうのは、なかなかこのSPNというドラマに複数回登場させるのはむずかしいのかな。





***





ボビーおじさん:



相変わらず、もてますねー。



シーズン6の時のJensen監督作品、「ボビーおじさんの一日」 エピソードに続き、


地下室でモンスターを拷問したりしている時に限って、美人が差し入れを持って押しかけてきてしまうって、


全然飾らずに自然体で生きてるあら削りな男性を見ると、女って本能的に引き寄せられずにはいられないっていうことなのですね。


このボビーのモテモテっぷりを見ていると、Johnパパがどれほど狩りで出かけた各地でモテていたか…が目に浮かぶようです。

隠し子っていうか、Sam & Deanと腹違いの兄弟…アダムの他にも、まだまだいるっていうことなのかも。

(忘れがちだけど、確かアダムはMichaelと一緒に地獄に幽閉されっぱなしなんですよね? 
このままじゃあまりに可哀想ではあるんだけど、Winchester夫妻は二人の問題で手一杯だし…、
今後、Crowleyが、なんらかの駆け引きというか、取引の材料として、アダムを帰してくれるというような流れになる可能性もあり?)


今回、かなり大胆にボビーにアタックする姿を見せてくれた、『Jodyと呼んで』こと、Mills保安官は、ボビーの奥さんが蘇ったゾンビエピソードで夫と幼い息子を亡くして以来、SPNにはこれで四作目の登場となったわけですよね。


彼女はとってもチャーミングだし、Ellenおばさんばりに度胸もあるし、ボビーとの今後の恋模様の発展に期待したいところなのですが、女性キャラは、出演が長引くと…命の危険が出てきてしまうところが心配です。




***





まあとにかく、ボビーおじさんの魅力に惹かれて突然押しかけてきたJodyさんが、お掃除までしてくれたおかげで、お掃除用洗剤に当たり前のように入っている


Sodium Borate:ホウ酸ナトリウム


という化学薬品が、Leviathanの弱点であることが判明し、ひとまずは、Leviathanの追撃を食い止めることに成功したわけで、


ボビーおじさんとJodyのキスシーン、そしてあの二人の別れのシーンの微妙なやり取りとともに、やっぱりボビーの恋の今後の展開に期待が湧いてしまいます。




***





とはいえ、Leviathanとの攻防の過程で、Deanがここしばらく胸に秘めたまま、どうしても愛するSammyさんに打ち明けることができずにいた、


「キツネのAmy」を殺してしまったというあの秘密を


Levia-Deanの口からあっさり暴露されてしまい、Sammy君は怒りにワナワナと震えることに…。


Samがここまで怒ったのは、


Samとしては、Amyを見逃す件についてDeanが同意してくれたのは、Deanが、自分のことをついに一人前の男として対等な存在だと認めてくれた証だとも思っていたからだと思うのです。

それを影でこっそりAmyを殺して、あまつさえその事実を隠していたとなれば、とてもSamの判断を尊重しているとはいえず、Deanは相変わらず、Samのことを取るに足らない子供だと思っているのだという事実を目の前で露呈されたように思えたのかもしれません。


Samにしてみれば、Casもいなくなって、やっと夫婦仲良く水入らずでやっていけると思っていた矢先に、これはひどい裏切り行為です。





***





LeviathanのBoss登場:


Dick Roman(一説には、Porn starに同姓同名がいるという話も…)と名乗る、上品な、いかにもエリートビジネスマン風の人物(のコピー)。


(自称「神」となったCasが消えてしまったおかげで)地獄の経営者の地位に戻ったらしいCrowleyからの業務提携の申し出をこれ以上ないくらい見事に突っぱねて拒否。


敵の敵は味方、ということで、Crowleyは、また兄弟に和平を申し出てくることになるのかもしれませんね。




***




Amyの秘密が明らかになってしまったことで、Winchester夫妻、またもや別居の危機に陥ってしまうことになりました。


返す返すも…、まさにラブコメ映画からそのまま抜き出してきたみたいだったという、もともとの脚本のままの台詞まわしで、このラストシーンを見てみたかった。


とはいえ、ここまで本気で怒ったSammyさんの姿を見るのは久々な気がします。


初期の頃のシーズンでは、しょっちゅう派手な兄弟喧嘩が勃発していたものでしたよね。


この後、兄弟は、どうなってしまうのか。





***





次回の第7話も、またWinchester夫妻の関係に焦点を当てた、なかなかいいエピソード(私好みの小さなネタをポイントポイントで放り込んでくれるという意味で…)になっていたと思います。


嫌になってしまう前に、第7話の感想もなるべく早く、できるだけ手短に書いてしまいたいとは思っております。





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