今のところ来月、日記書きに使える時間が持てるものかまだ見込みがつかないので、3月中は、できる範囲で少しまとめて日記を更新していきたいと思っています。
まずは 「Official Companion:Season 3」 が一通り読み終わったので、いつもどおり印象に残った部分をちょこっと書き出しておこうと下書きを始めたところ、それが終わる前に(やっぱり…)
Supernaturalの新エピソード:シーズン4第15話が放送になってしまいました。
久々にレギュラー放送が再開されたSupernaturalの今回のエピソード、私個人的にはとっても面白かったです!
でも最新エピソードの感想文を書く前に、少しさかのぼって、(Supernaturalの2回の長~いHiatusと一緒に、昨年末以来私の日記書きもすっかりHiatusモードに入ってしまっていたので…)第11話から少し感想を書き出していきたいと思っています…。
とはいえ、このところなかなかゆっくり日記を書くことができない状況が続いて、既にこまかいところは随分忘れてしまってきているのですが、冬のHiatus後に放送になったエピソードについて、ちょこっとだけせめてこれだけはというところだけ…。
以下の記事にはSupernaturalシーズン4のネタバレが含まれます。
日本での放送もしくはDVDのレンタルor発売まではネタバレを回避することにしているという方は、閲覧ご注意ください。さらに私の独自の解釈に基づく翻訳には、誤解、曲解、妄想が含まれる可能性が大いにあります。その点を充分にご承知置きいただいた上で、妄想に基づく私の馬鹿な感想を読んでもいいという方のみ先に進んでいただけますよう、くれぐれもよろしくお願いいたします。
☆
シーズン4に入って天国vs地獄だなんていうあまりに大きな設定が投入されて以来、Supernaturalというドラマのこれまでの兄弟中心(+時々悪魔)のAngstなストーリーという本来的なテーマの置き所から、なんとなく外れてきているというか、ずれてきているというような微妙な違和感をずっと持ち続けていました。
でも落ち着いてここしばらくのエピソードを振り返ってみると、シーズン1からこのドラマの礎ともなっているDean&Samという二人の兄弟の間のDynamicとでもいうべきものは、ちゃんと変わらずこの新しいシーズンにも受け継がれているのかも…、と思えても来ます。
ということで、長いブランクの後、以下どんなものになるかわかりませんが、シーズン4のエピソードの感想文の続きをぽつぽつと書き始めてみることにします。
第11話:『Family Remain』
オープニング明け、Impalaの運転席で懐中電灯の明かりを頼りになにやら調べ物をしている兄ちゃん&(なんだか既に随分昔のことに思えますが、Hiatusに入る直前のエピソードで兄ちゃんがまさにその場所でAnnaとイイコトをしていたことを知ってか知らずか…)後部座席でまだまだ可愛い寝顔で仮眠をとっているサムの姿からはじまるこのエピソード、
「今週のモンスター」的見地から分類すると、シーズン1の『Benders』、そしてその『Benders』の感想文を書いた時にも例に挙げたX-Filesのシーズン4『Home』というエピソードを彷彿とするような、
「やっぱり一番恐いのは、人間」
(By Jensen:日本のメディアへのインタビューに以前そう答えていましたよね?)
というテーマだったといえるのだと思うのですが、このエピソードの演出に関しては
殺人事件が起こった怪しい家に引っ越してきた(兄弟とはなんの関係もない)一家について妙に掘り下げた細かい描写がされていたりして、これまでのシリーズの中でもかなり特異な印象をうけました。
あそこまで意味ありげな描写をされると、実は、あの新たに引っ越してきた一家も、あの怪しい家の壁の向こう側の住人とどこかでオーバーラップするようなおぞましい秘密を持っているのでは…、
なんていう推理をエピソード鑑賞中、一人漠然としていたのですが、あくまであの一家の抱えたつらい秘密は、交通事故で亡くなったお兄ちゃん(長男)のことだけで、あの妙に意味ありげな感じだったおじさんも単に引越しの手伝いに来て、思わぬ事件に巻き込まれてしまった可哀想な存在というだけということになるのですよね?
ママを亡くした心の傷を共有する父ちゃん&兄弟がテーマだったシーズン1や、
父ちゃんを亡くした心の傷を共有する兄弟がテーマだったシーズン2の頃なら、
この(愛する家族の一員を亡くした経験を持つ)家族とWinchester兄弟の間に感情面での共通性を読み取ることもできたと思うのですが、天使や悪魔に振り回されてばかりで、いつもの兄弟のいちゃいちゃAngstもなかなか目にできない今シーズンではなんとなくしっくり来ない印象も受けてしまいます。
と、まあ、その辺りのことはひとまずおいといて。
このSupernaturalというドラマの主人公である兄弟の第11話現在の状況はどうなっているのかというと、天使vs悪魔の戦いをうまいこと生き延びた後、涙ながらに地獄での恐ろしくも辛い経験を語ったディーンは、あれから一ヶ月以上も休みなし、それどころかろくに睡眠もとらずに狩りに没頭しているとのこと。
精神状態をなんとか正常に保っておくために狩りに没頭するディーン、という構図は、実は今回に限ったことではありませんよね?
シーズン1では、狩りをして人助けをすることで、4歳の時ママを救えなかった罪悪感のようなものに耐えることができるんだ、というようなことを語っていたことがあった気がします(Wendigoの回の森の中でそんなことを確か?)
シーズン2では、自分の身代わりに父ちゃんを失ってしまった心の傷&罪悪感から目を背けるために狩りに逃避し、かつ父ちゃんの遺言により明らかになったサムが悪の存在に変わってしまうかもしれないという恐ろしい事実を打ち消すために、そして
シーズン3では、可愛いサミーを救うために自分の命を投げ出してしまった結果、近々一人ぼっちにさせてしまうことになるサムに対する罪悪感と、愛する兄ちゃんを救いたい一心から、サムが悪の存在へと変わっていってしまいそうなことへの不安と恐怖感から目をそらすために、なんだか大きな陰謀が渦巻いている感じの悪魔たちの活動から目を背け、「今週のモンスター」の狩りばかりに没頭していた時期もありました。
でも…、シーズン4になってからのディーンはある意味落ち着いてた感じだったのに、11話になって急に?
昨年末以来、2回も長いHiatusが入った上、私自身も今までのシーズンのようにエピソードを繰り返し繰り返し見返す時間も持てなかったこともあって、シーズン初めのエピソードの記憶がかなり薄らいでしまっているので、
シーズン4のエピソードをもう一度頭からじっくりと見返す必要があるのかもしれませんが、
私にはどうもシーズン4の最初、Castielに地獄から引っ張り出されてお墓から這い出てきたばかりのディーンに、地獄での、丸々全ての記憶が残っているとは思えないのですけど…。
というか、リリスの幻影から「地獄でのこと全部覚えてるんでしょ?」と言われたり、アラステアおじさんが現れて「地獄ではあんなに仲良しだったのに…」なんて言われるまでは地獄のことなんか忘れてたの?とすら思えるというか。
もちろんサムに正式に言葉にして告白したことで、あらためてまざまざと地獄での記憶が蘇ってきてしまった、ということもあるのかもしれませんが。
このエピソードの一家のお父さんからも「どうしてそこまで親身になって、自分たち一家を救おうとしてくれるのか」と少々不審がられるほどに、突如として再び「Saving People」に固執するようになったディーンは、
(怪物扱いであっさり退治しちゃったけど…、あの壁の向こうの住人って、人間なんだよね?…というそこはかとない戸惑いも私たち視聴者に与えつつ…)なんとか事件を解決した後、サムから手渡されたハンバーガーにも手をつけず、そんならしくない兄ちゃんの様子を心配するサムに向かって、
下のようなことを語り始めます。
Dean: You know, I felt for those sons of bitches back there. Lifelong torture turns you into something like that.
なあ、俺、あの(壁の中の)化け物が他人事とは思えないんだ。生まれてからずっと酷い目に遭い続けてたら、人間ってあんな化け物に変わっちまうってことなんだよ。
Sam: You were in hell, Dean. Look, maybe you did what you did there...but you're not them. They were barely human.
ディーン、兄ちゃんは地獄にいたんだ。なあ、兄ちゃんは地獄では酷いことをしてたかもしれない…でも兄ちゃんはやつらとは違うよ。あいつらは、とても人間とはいえない存在だった。
Dean: Well, you're right. I wasn't like them. I was worse. They were animals, Sam, defending territory. Me...I did it for the sheer pleasure of it.
ある意味、お前の言うとおりだ。俺はやつらとは違う。俺の方がもっと悪い。やつらは動物だ、サム、自分の縄張りを守ろうとしただけのな。俺は…俺は、純粋な喜びのためにやってたんだ。
Sam: What?
なんだって?
Dean: I enjoyed it, Sam. They took me off the rack, and I tortured souls, and I liked it. All those years...all that pain...finally getting to deal some out yourself. I didn't care who they put in front of me. Because that f...that pain I felt...it just slipped away. No matter how many people I save...I can't change that. I can't fill this hole. Not ever.
俺は楽しんでたんだ、サム。拷問台から下ろされた俺は、魂を拷問した、それを俺は楽しんでたんだ。拷問されてたあの年月…あの全ての痛み…それをやっと少しでも自分の中から吐き出せるって。目の前に差し出された魂が何者かなんてどうでもよかった。つまりあの…俺が感じた痛み…それがただ消えていく気がしてさ。俺がどれだけ大勢の人間を救ったって関係ない…俺が楽しんで魂を拷問したって事実は変えられないんだ。このぽっかりあいた穴を埋めることなんかできやしない。永遠にな。
(しつこいようですが、もう随分昔のことのようだけれども)前回に続き、兄ちゃんの地獄での体験を聞かされて、再びなんにも言えなくなってしまったサムと二人揃ってなんだか妙に寂しく可哀想な感じに黙り込んでしまった兄弟を引きのカメラがぽつんと小さく捕らえて…どうにも心をもやもやさせられたまま、第11話はエンドマークに。
!!って!またそんな感じで終わり?!
兄ちゃん!
全くもう!またそんなことを言い出しちゃって!
天使と悪魔の間の戦争も本番はまだこれからっていう感じなのに、こんな重たい心の傷を抱えてこの兄弟、これからどうなっちゃうんでしょうか…と思っていると、
第12話は、ある意味、そんな問いかけへの一つの答えのようでもありましたよね?
…ということで、続きは 第12話:「Criss angel is a douche bag」 の感想文へ。
☆
ああ~、もうちょっと進めるかと思いましたが、久々の感想文書きでなかなか頭もまとまらず調子が出ないので、今回はここまでにしておきます。
なるべく早いうちに続きの感想文を書いてしまいたいと思いますが、明日は無理かな…。
2009年3月15日日曜日
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2 件のコメント:
藤葉様
こんばんは。お邪魔いたします、eiriです。
EP11の素敵なレビューをありがとうございました。
楽しく拝見させて頂きました。
このEPは、タイトルの語感は好きだったのですが、なんだかサラっと観てしまって印象が薄かったので、良い復習になりました。
ラストシーンは、お兄ちゃんの告白が切なかったものの、私も物足りなくて「ん?」という感じがしました。
ただ今回このEPを思い返してみると、一家のお父さんが愛する家族を守る為に壁の向こう側の住人を冷酷に殺していたのは、将来のサムの姿を暗示していたりして…なんて深読みも出来るんじゃと考えてしまいました。
ところで話は変わりますが、↓の記事ではコメントのお返事ありがとうございました!
英語を教えてらっしゃる藤葉様…、想像するだけで素敵です~。
英語の苦手なお子さんの家庭教師とか実にピッタリではないですか!と勝手に想像してました。
SPNやX-Filesといった海外ドラマや生徒さんが好きなスター(もちろんJ2とか)のインタビューを教材に、生きた英語に触れていたら、英語が苦手な子もきっと好きになっちゃいますよ!
むしろ、私が教わりたいくらいです~。
体力的にも、精神的にも、もっと落ち着かれた時に、そんなお仕事もあると選択肢が広がって良いですよね。
先日のコメントと重複しますが、お仕事が上手くいくようお祈りしています。
また、季節の変わり目ですので、体調を崩されたりされませんよう、くれぐれもお体ご自愛下さい。
何はともあれ、今回も素敵なレビューをありがとうございました。
次の更新も楽しみにしています!
eiriさん
最近の日記は毎度…もうちょっと時間をかけて掘り下げたかった…という微妙な不満足感を抱えたまま投稿というパターンが多くて、日記に遊びにきてくださる方にはなんだか中途半端で不出来なものをお目にかけているという申し訳なさが残るところではあるのですが…、
毎度懲りずに遊びにきていただいてありがとうございます。
今週放送されるS4EP16の予告映像を見ると、10話&11話でのDeanの告白がまたぐっと大きな意味を持ってきそうな…という気もしますよね?
ま、このSupernaturalというドラマは、本編をちゃんと鑑賞し終わるまでわからない部分も多いので、
なんだかかなりの衝撃の展開が待ち受けていそうな、次のエピソードをまずは無心で楽しみに待ちたいと思っています。
パートタイムの塾の先生なら…と面接を受けたものの、いまどきの学習塾は小さなところでも(年度末という時期も時期なのかもしれませんが)なんだか殺気立っていて、結局気後れして挫折してしまったという感じもあります。
進学用の受験テクニックという押し付けの勉強ではなく、
eiriさんがおっしゃるように、「英語」というものが好きになるよう楽しく勉強するというような、のん気な塾の先生なら…なんていう風にもちらっと思ったりしますが、
現実に自分で塾を経営するとなるとそうそう甘いことではないのでしょうね。
それよりも当分はまず、社会復帰のリハビリということで、まずはフルタイムで働けるよう気力体力をつけていかないと、と思います。
連続の書き込みありがとうございます!
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