2011年9月20日火曜日

あれやこれや

ついに 『Oz』 を観始めてしまいました。



Supernatural というドラマが始まったばかりの頃、



兄弟愛萌えのドラマと言えば…という感じで、



『Prison Break』



『Oz』 というタイトルが、



SPN と一緒によく名前が挙がっていたものでした。





『Prison Break』は、当時、我が家のケーブルで見られるFox チャンネルで早速シーズン1の放送が始まっていたりしたこともあって(確かそんなタイミングだったと…)、SPNと並行して鑑賞を始めたものの、



『24』、『Lost』、『Heroes』 といった超人気ドラマを軒並み挫折してきた私は、



すぐに追いかけるのに疲れてしまって、(やっぱり…)シーズン2で挫折。



お金をたっぷりかけて制作される超人気ドラマは、とにかく息もつかせぬ超高速展開でぐいぐい視聴者を引っ張っていくというのが売り物であるがゆえ、伏線などが巧妙に張り巡らされすぎていて、ストーリーを追っていくのが精一杯という感じで、キャラクターの心の内面にまで妄想を膨らませる余地がないことが多いのです(私の場合)



一方の『Oz』に関しては、SPNが始まる2年前(?)に、シーズン6までつづいたシリーズが終了していたこと、



HBOというアメリカの有料チャンネルが初めて制作した長編ドラマで、CMのためのスポンサーが実質ついていないという背景から、表現の規制が少なく、内容や台詞がとにかく過激なため、



日本ではDVDなどの発売の予定が全く見えなかったということもあって、



(現時点で、まだ、日本でDVDの発売はされていないのですよね? と言いつつ、ちらちら調べていたら、日本では Super!drama TV で、2001年~2005年にかけて放送されていたのですね!


ああ、だからSPNが始まった当時、『Oz』 熱が高かったってことだったの?


当時はとてもこのドラマを見られる気がしなかったから、そんな情報を完全に右から左に流していました…。

ってことは、吹き替え版とか、日本語字幕版とかの映像ソースは存在しているはずなのに…DVDを出さないなんて、もったいない。)



とにかく私のような海外ドラマ初心者には、かなり敷居が高い感じがして、心の奥底に「いつか…」という思いは抱きながらも、これまでずーっと鑑賞できないままきていました。



ところがつい先日、とある方からこの日記の数年前の過去記事にコメントをいただいたことをきっかけに、再び『Oz』への憧れが再燃し、



ついに鑑賞をスタートさせることになりました。



ニューヨーク北部にあるのではないかと推測される、重罪犯ばかりを収容したオズワルド刑務所を舞台に繰り広げられる物語。



このドラマは、時にどうしようもなく重くて、怖くて、やりきれなくなるくらいに悪い人やずる賢い人なんかも山ほど出てくるのですが、



物凄く、惹き込まれます。名作です。



(この5年ほどで、私がドラマをみる目も少しは成長したのかな…)



毎晩ふらふらになりつつ見続けて、気づけば、あっと言う間に、シーズン5に突入していました。

(ここまで来てしまうと、シーズン6というゴールがわかっているだけに、ちょっと寂しくなってきます…)



ストーリーは時々信じられないくらいに残酷になったりもするけど、登場するキャラクターたちが本当によく描かれていて面白いです。



一筋縄ではいかない登場人物ばかりが勢ぞろいしている上、内容も盛りだくさんなのですが、




妄想の余地もたっぷりあります。





いつかじっくりゆっくり感想が書けたりしたらいいなーとは思うものの、きっとそんな時間はないので、



とりあえず、お気に入りポイントだけ、思いつくまま、覚書として書き出しておきたいと思います:









『Oz』(シーズン4までの段階での)お気に入りな点:





Augustus Hill:



車椅子のオーガスタス、語り部としての彼が語る物語には、毎回、「うーん、深い…」と大きくうなずかされることが多いです。

宗教や歴史について、Ozの住人としての視線に基づく解釈は、一見極論のようでいて、実は私たち皆にしっくりと当てはまる気がするのです。





O’Reily兄弟:



よくぞここまで兄弟らしく似ている俳優さんたちを見つけた…、と思ったら、本当の兄弟だったこの二人!(しかも三男坊は、『Oz』の脚本に参加していたのだとか)



そもそも『Oz』というドラマに興味を持ったのも、この兄弟の噂を聞いたからですからね。



お気に入りポイントからこの二人は外せません。



とはいえ、お兄ちゃんのライアンは、Ozの住人たちの中でも、ある意味もっともタチの悪い人間で、ドラマが始まったばかりの頃は、この人が二番目くらいに嫌いでした。

(私が、シリーズを通して、ずーーーっと一番に嫌いなのは、マクマナス…、語ると長くなるので理由は省略しますけど)



でも中身が5歳の弟、金髪の可愛いシリルが(兄ちゃんのせいで…)Ozにやってきてからは、うーん、「可愛い弟にまでそんな?!」って、時々まだぞっとさせられたりもするけど、やっぱり頼りになるし、弟をとことん愛して守ろうとする『兄ちゃん』なんですよね。



まさに5歳児そのものといった感じで、無邪気に熟睡しているシリルの髪を撫でて、おでこにキスしたり、

「ママが歌ってくれた歌、忘れちゃった…」って、弟が半泣きになれば、一緒にベッドに入って、歌を歌ってあげたり、



この兄弟の仲睦まじい様子を見ていると、



某 Supernatural な兄弟にも、「遠慮しないで、このくらい仲良くしちゃっていいのよ!」って、声を大にして言いたくなっちゃうのです。



(SPNシーズン6の最終話、Casに心の壁を壊されてしまったSammyの枕元に座って、昏睡状態の可愛い弟の寝顔を切なく見つめる Dean 兄ちゃんのシーン。


私、あのエピソードを初めて見た時、反射的に、絶対、あそこで、Dean は Sammy のおでこにキスする!って思ってしまって、


なのに、Dean 兄ちゃんったら、Sammy の髪を撫でるでもなく、あっさり立ち上がっちゃったのを見て、なんかすごく物足りない思いがしたのです)



そして時々、語り部のオーガスタス以上に、深い台詞をポツッと言ってくれるシリル。

「天国に行ったら、Dr. Nathanの旦那さん(←シリルが殺した)に言うこと考えてあるんだよ。ボクを(天国に)入れてくれるか、わかんないけど」

レイプ事件の後、休暇を取って久々に帰ってきたDr. Nathanに、

「ボクも、レイプされた後、バカンスに行けたらよかったと思うけど。いいんだ、ボクには、兄ちゃんがいるから…」

なんていうシリル。

可愛くてたまりません。





Bob Rebadow と Agamemnon Busmalis:



とにかく殺伐とした、Ozの中で、この二人のおじいさん(おじさん…)たちの存在は、すごくほのぼのとして、一服の清涼剤といった感じもあります。



シリーズ後半には、あまり出てこなくなってしまったけど、(失敗した)死刑の後遺症として、「神の声」が聞こえるようになってしまった Rebadow という設定も、超常現象好きな私としては、かなり気になりました。





そしてもちろん、





Tobias Beecher と Chris Keller:



この『Oz』というドラマの第1話の衝撃とともに、Beecher というキャラクターの存在感は、とんでもなく大きいものになり、かつ、この人は、シリーズが進むごとにゆがみを伴いつつも成長しつづけていくという印象ですが、



Keller との関係は、くぅ~~~っ、本当に腐女子の心を絶妙にくすぐってくれます。



(まだシーズン5&6の鑑賞が残ってるので、この先、まだ何かしらの展開が待っているものかわかりませんが)



Beecher と Keller の愛し合ってるのに unrequited な関係に(シーズン4のラストの段階で)



うううぅぅぅ~~~…、と、一人唸っていたところ。





なんというタイミングでしょう!





とんでもない映画を観てしまいました。





『I love you, Phillip Morris』(2009年:日本では2010年3月に公開)



主演は、Jim Carrey/Ewan McGregor



実話を元にしてるんですか?!



ジャンルはラブコメなんですね??



大物すぎるカップリングゆえに、ゲイがテーマなんて言いつつ、きっと大したことないんだろう…と、かえって興味を惹かれることなく、ここまで未見で来てしまっていましたが…、



この映画とんでもないですね!



まさに Beecher と Keller のカップルへの欲求不満を解消してくれたのと同時に、



Jim Carrey/Ewan McGregor、この二人、



完っ全に、Jared&Jensen(ろくに脳内変換もせずに)再生されましたよ



Phillip(Ewan)が必死に背伸びをして取ろうとしている本を、横からひょいと取って渡してあげるSteven(Jim)という、



あの、図書館で二人が始めて顔を合わせるシーン!



まさにラブコメ!(笑)



むしろ少女マンガ



愛する Phillip と一緒にいたい一心で、何度も何度も何度も何度も脱獄したり、つい悪いことをしてしまう、ノッポでダークヘアーのSteven(Jim)に、



素直で、シャイで、おっとりしている(でもセックスに関してはかなり積極的な…)金髪にブルーアイの美人さんな Phillip。



Ewan 演じる Phillip が、とにかく超~~~可愛くて!


二人のラブシーンも、まさに自然すぎるくらいにラブラブで。



驚きました。



まさかここまでのクオリティだったとは。



まだこの後、百回くらい見ないと気が治まりそうもありません。


まじでJ2にリメイクして欲しい…。
(HBOとか、Showtime とかの有料チャンネルで、濃厚なラブシーンつきで連ドラ化するとか…)




***







二行くらいで、『Oz』 と 『I love you, Phillip Morris』 を観ました、と一言報告して、



SPN シーズン6第15話の考察に入るつもりだったのに…。



ああ…、もうシーズン7が始まってしまうじゃない。





なんとか、第15話の考察だけでも、今週中にUPしたい…。

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