食いしん坊の私は、小説に出てくる食べ物にもすぐあこがれて、
「どういう料理なんだろう…」
と、読書の途中で、ネット検索してしまうというようなことも頻繁にあるのですが、
アメリカが舞台になっている翻訳ものの小説や、特に男性ばかりが登場する Slash によく出てくる家庭料理として、ずっと憧れている組み合わせの食べ物がありました。
チリ(チリコンカン)&コーンブレッドです。
チリという料理自体は、メキシコ料理店などが近くにない私の暮らす田舎町でも、ファミリーレストランやファーストフードなどで、ハンバーグのソースになっていたり、フライドポテトにかかっていたり、食べる機会は頻繁にあるのですけれども、
翻訳ものの小説などに、アメリカ(南部かな)の家庭料理、もしくは男の手料理の代表選手的なものとして出てくる、
コーンブレッドとともに、という食べ方は、
なかなか出くわしません。
いつか家で作ってみたい…と思いつつ、なかなか踏ん切りがつかないまま、憧れだけを胸に抱いていました。
ところがこの夏、もはや我が家のメニューの定番ともなりつつある、タコスの材料を仕入れに出かけた際、いつもタコスシーズニングを購入している輸入食材店がその日に限って、妙に込んでいて、
少々急いでいたこともあり、「これだ!」と思って、いつもタコスシーズニングが並んでいる棚から、それらしき商品を掴んでレジを通り、家に帰って取り出してみると、
『チリ・シーズニング』を
購入してしまっていたことに気づきました。
パッケージがそっくりで、レジを通る時もまったく気づきませんでした!
(結局、その後、再びタコスシーズニングを買いにでかけるはめになりました。だってタコスの材料を揃えてしまっていたんですもん…)
予想外の展開で、心の準備もないまま、チリシーズニングを入手してしまったわけですが、
もう一つの主役である、コーンブレッドというものの姿をはっきり限定できないまま、
また一ヶ月、二ヶ月迷い続けることに。
コーンブレッド、というものを検索すると、
基本的には、コーンミールという、とうもろこしの粉を中心に、卵やベーキングパウダーを使って焼き上げる、甘くないケーキのようなものを言うようなのですが、
日本語のレシピで 「コーンブレッド」 を調べると、食パンの材料に、コーンミールを大さじ3くらいを加えたり、粒状のコーンを加えた、とうもろこし風味のパンが沢山出てきます。
この日記の食いしん坊のタグを読んでこられた方ならご承知のとおり、
面倒くさがりな私は、材料をきっちり計って、きちんと手順を守って作らなければならないお菓子づくりが苦手です。
本格的、を目指すなら、ベーキングパウダーのコーンブレッドなんだけど…、
食パンなら…、この春に我が家にやってきて以来、大活躍中の『ホームベーカリー』という秘密兵器がある…。
ということで、すっかり夏も終わり、秋風も吹きはじめる頃になってしまいましたけれども、偶然というかうっかりの結果として、今回初めて我が家でチャレンジすることになった
(そんな大げさな料理じゃないんですけどね…)
『チリ』の
付け合せには、とうもろこし風味の食パンを『ホームベーカリー』さんに焼いてもらうことにしました。
ということで、本日の昼食としていただいたメニューを、とりあえず、忘れない内に、覚書として、レシピと材料を書き出しておきたいと思います。
『チリ&コーンブレッド』レシピ
チリ
【材料】
チリシーズニング 1袋
水煮の豆の缶詰(400~450gのもの) 1缶
チリの材料としての豆は、レッドキドニービーンズ(赤いんげん豆)が基本ですが、ひよこ豆でも、うずら豆でも、ミックスビーンズでも、豆ならきっとなんでもOKだと思います。
トマトホール缶 1缶
ひき肉(合い挽き、または牛) 450g
水 100cc
塩 少々
ピザ用チーズ 適宜 (なくてもOK)
【作り方】
チリシーズニングの袋に書いてある通り。
ひき肉を炒めた後、他の材料を全て投入し、10分~15分煮込む。
仕上がりに、お好みで、チーズを表面にかけて、蓋をして弱火で2~3分蒸らします。
コーンブレッド(とうもろこし風味の食パンタイプ)
【材料】
強力粉 250g
クリームタイプのコーンの缶詰(190g) 1缶
スキムミルク 大さじ1
バター 10g
水 80~100cc(くらい)
通常、上の粉の量で水を180cc入れるところ、コーンの水分を考えて、(勘で…)水を約半量に減らしました。
さらに、通常は、砂糖大さじ2と、塩小さじ1弱、入れるところ、コーンクリーム缶の表示に、砂糖、塩、と書いてあったので、思い切って、なしにしました。
イースト 小さじ1
備考: はい…、とうもろこし風味をつけるために、今回クリームタイプのコーンを使ってみました。
コーンミールを買いにいくのが面倒だったの…。
【作り方】
ホームベーカリーで食パンを焼く手順とほぼ同じです。
粉、クリームコーン、スキムミルク、バター、水の順に、パン釜の中に投入し、(我が家のホームベーカリーは、イーストは別入れとなっているので)イーストをイーストポケットに入れ、
祈る気持ちで、スタートボタンを押しました。
…というのも、ざっとネット検索した中でも、コーンブレッドにコーンクリームを使うというレシピは出ていなかったので、私が完全に勘で決めた水分量や、砂糖や塩の省略がどんな結果になるものか…、正直わからなかったのです。
とはいえ、そんな心配をよそに、出来できあがったのは、やさしいとうもろこしの甘い香りがする、中はふんわりもちもち、皮はさっくりとした、淡い黄色のびっくりするほど上出来なパンでした。
チリを皿にもり、切り分けた焼きたてのコーンブレッドを添えていただきます。
【感想】
コーンクリーム入りの食パンは、あまりにやさしいふんわりした味で、チリのパンチのある味と一緒だと、ちょっと影が薄くなってしまった感じもありました。
(朝食とかおやつにそのまま食べたい感じでした)
コーンミールとベーキングパウダーで焼いた、もっとどっしりとしたコーンブレッドだと、チリをしっかり受け止めてくれるのかもしれません。
やはり手間を惜しまず、もう一度リベンジしてみたいと思います。
さらにこれは私が日本人だからなのかもしれませんが、チリは、お米や、マッシュポテトなんかと一緒に食べても美味しいだろうなと思いました。
それこそレモン汁を効かせたサルサソースとか、ワカモーレとかと一緒に食べても絶対美味しそう。
次回は、コーンブレッドのみにこだわらず、付け合せも何種類か用意してみようかと思います。
(太るか…)
2 件のコメント:
コーンブレッド、で検索しているうち、こちらへたどり着きました。
某ベーカリーのコーンブレッドを作りたいのだけど、どうも一般的なコーンブレッドは定義そのものが違う、、というなか、クリーム缶をお使いのこのレシピに光明が見えまして、、
結果、理想に近いものが!!
本当にありがとうございました\(^o^)/
なんと、コーンブレッドでこの日記が引っ掛かりましたか!
クリーム缶を使った、コーンブレッドレシピ、多少なりともお役に立てたのならよかったです。(^O^)/
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