2011年9月5日月曜日

Supernatural シーズン6エピソード考察 SammyとCass ⑤

本当に、もう次の第7シーズンが始まってしまいそうですし、第6シーズンのボックスって、もうそろそろ届いちゃうのでしたっけ?




なんて思っていたら、今朝、シーズン6リリースのCMを目撃しました。



なんてことを呟きつつ、ぐずぐず日記を書いていたら、シーズン6のBoxを本日発送しましたというメールがAmazonさんから届いてしまいました。



うう~…、とりあえず、この考察だけでも終了したい!















以下、Supernaturalシーズン6のネタバレが出てきますので、閲覧ご注意ください。



























さて、このテーマでの最後の考察として(今回こそ、何があってもSammy&Cas最終回です!)、取り上げてみたいのは、



母性がたっぷりすぎて、いまにもこぼれそうになっているDeanさん、



そんなDeanさんが、なぜ Castiel 、そして Soulless Sam に惹かれてしまうのか、その理由です。





***





Dean さんは、外見上は、30代に入ったばかりの、自分では某父ちゃんのような荒削り(Rugged)な男前であると自称しているものの、その実、完全にママ譲りのおめめぱっちり、マスカラいらずの天然超長睫毛で、唇ふっくらな美人さんな青年なのですが、



その中身はというと、



それはもうまごうことなき真実として言えるのは、



「子育ても一段落して、そろそろ更年期に差しかかろうという主婦」、なんですよね。



上記のような年代の主婦というのは、それまで全身全霊を注いで育て上げてきた子供の自立に伴い、「Empty Nest Syndrome」(空の巣症候群)と呼ばれる不安定な精神状態に陥りがちで、



大人になって自分のもとから巣立ってしまった子供の代わりに愛情を注ぎこむ存在を探しては、それに強烈にのめり込んでしまうというような傾向があるわけです。



そういった愛情を注ぐ対象はペットである場合も多いでしょう。



Dean さんも、某 Impala ちゃんという黒くて大きな自動車にたっぷりと愛情を注いで、世話を焼き、執着したりもしています。



さらに、こうした主婦たちが、家事の合間の、ちょっとした休憩時間に心を取り込まれてしまいがちなのは? はい、もちろん、



Soap Opera (昼メロ、メロドラマ、恋愛ドラマ) です。



身近にはとても存在しないようなハンサムで魅力的な男性が登場して、さまざまなシチュエーションで恋愛模様を繰り広げる様子を、ヒロインの立場に強烈に感情移入しながらドキドキハラハラを味わうことで、無意識に、欠乏し始めたホルモンレベルをあげようとする、というのが、その心理の裏側にあるのかもしれませんが、



Dean さんは、シーズン5で、トリックスターによりTVの国に放り込まれてしまった時、超お気に入りの Soap Opera の主人公「Dr. Sexy」に遭遇して、



「やだっ!Dr. Sexyだわ!どうしよう…」



なんて、目線も合わせられないくらいにドキドキした挙句、



「カウボーイブーツを履いてないDr. Sexyなんてありえない!」



と、非常に細かいトリビアを披露して、疑念を差し挟む予知が1mmもないほどに



熱烈な 「Dr. Sexy」 Fangirl



であることを自ら暴露してしまったという、シーンがありましたよね?



そのエピソードでは、食い入るようにテレビを見つめている姿を夫の Sam さんに見咎められ、


「お前、いつ更年期になったんだ?」


と、大変的確なツッコミを入れられたりもしていました。



そんな Dean さんのような、正真正銘、筋金入りの熟年世代の主婦が、



さらに輪をかけて嵌るものと言えば?



そう、韓流(そこから派生してのK-Popも若干含むのかな?)ですよね。



奥様たちの間の韓流人気というのは、上の Soap Drama に嵌るのと同じじゃないの?と思われるかもしれません。



でも私の印象では、ちょっと違う要素が含まれているように思うのです。



私はこのところずっと、都市伝説を漁って、あちこちふらふらしているのですが、そんな中で、引っかかってきた噂の一つに、



韓国は、国のイメージ向上のために、国家予算の1割を割いている。



そのイメージ向上戦略の大半は、外貨獲得の目的から、世界で唯一、いまだに CD や DVD といったソフト媒体にお金をつかう、日本と米国に向けられている。



つまり、K-Popアイドルや、韓流ドラマスターを、国を挙げて(緻密な計算に基づき)育成し、日本および米国に向け、次々と売り込んでいる、というもの。



で、そういった韓流スター&アイドルたちの育成&教育&訓練の一環として、日本や米国でデビューするに当たっては、相手の国の言葉も、日常会話程度は教え込まれる…というのも、一つの重要な要素です。



日本人の奥様たちからすると、同じ東洋人ながら、格段に鍛え上げられて立派な体格をした、でもお肌すべすべで可愛い顔をしたアイドルたちが、



つたない日本語で、「おうえんシテクダサイ、おねがいデス」 なんて訴えかけてきて、国がすぐお隣ということもあって、頻繁に来日してくれるので、「生」で、そのセクシーで可愛い姿を眼にしたりもできるし、場合によっては、ライブやファンの集いなどで、直に交流したりすることもできたりする



あり余って行き場のない母性本能を注ぎ込むには、超絶妙にぴったりな存在といえます。



こうした現象は、米国でもジワジワと進んでいるようで、



特に腐のつくFangirls(この日記で何度も触れていますが、ワタクシと同世代から、もっとお姉さまも沢山存在します)などにとっては、(アメリカ人のステロイド増強的なムキムキ男たちと比較すれば)華奢で中性的な容姿の見目麗しい東洋人の男の子たちが、



(韓国のアイドル養成の基本として、デビュー前後の数年間は、ほとんど皆、寮生活で常に寝食を共にして暮しているというちょっと他国ではみかけない特異な背景もあり)



(ゲイだと誤解されることを非常に警戒する傾向のあるストレートの)アメリカ人の男の子たちではとても考えられないくらいに、グループのメンバー同士でべたべた仲良しな姿を信じられないくらい思いっきり晒してくれつつ、やっぱり片言の英語で、「ボクは、○○(←仲良しメンバーの名前)がだいちゅき!あいしてるの」なんて天真爛漫なコメントを投下してくれたりしたら、



「このコたち、最高にかっわいい~~~っ!!!!」



って、コロッとやられてしまうことになるわけですよね。



ということで、現在、日本および米国を中心に行われている(と一部で囁かれている)韓流アイドルの猛烈な売り込みは、



これまで長年主婦たちが嵌ってきた Soap Opera の要素に、



「片言の言葉」と、



微妙な文化の違いによる(いい意味での)感覚的な違和感により、



母性本能を強烈に刺激するという、



まさに最強の布陣をそろえた戦略に基づいている、と言えるのではないかと思うのです。





***





そして、Deanが、Castiel、そして、Soulless Sam に惹かれてしまう理由を(もう何度も同じようなことをやってるような気もしますが…)考察してみましょう。



当初、2千年ぶりに交流することになった下等生物である人間の感情など理解しようという気もなく、完全に上から目線だったCastielは、



Winchester兄弟(特にMichaelのVessel候補で、悪魔の影響を受けていないDeanさん)の味方になって、悪魔はもちろん、自分の兄弟たちとも喧嘩していく道を選んだ後、



時たまは、天使らしい横柄さと上から目線な態度を交えつつも、小さな子が、お母さんのマネをして言葉や社会常識を少しずつ覚えていくように、なんの曇りもなく素直に、Deanが教える「人間として知っておくべきこと」を吸収しようという態度を見せるようになりました。



母性の塊 Dean にとっては、これはたまらないツボで、



小悪魔な愛人を作って、外でこそこそなにか後ろめたいことをしている夫の Sam に当て付けるかのように、急速に Castiel との距離を縮めていくことになります。



一方の、Soulless Sam はどうでしょう。



浮気問題もなんとか片付き、やっと仲直りできたかと思えた愛する夫の Sam は、地獄への単身赴任が決まってしまい、Castiel も天国の仕事で忙しくなってそう頻繁に会うこともなくなり、Ben という可愛い子に愛情を注ぎこむことで、心の空白を紛らわせていた時、



突然Deanの目の前に現れ、Lisa&Ben親子とのほのぼのとした生活から、Deanを攫うようにして強引に引き離したのは、



外見は、Dean が手塩にかけて長年大事に育て上げてきた自慢の弟であり、現在は、最愛の夫的な存在ともなった Sam にそっくり、



なのに中身は見知らぬ他人で、しかも Sam を Sam たらしめていた善良さ、社会的常識などがまるで抜け落ちてしまったような、野獣のような危険な匂いのする男でした。

(まるで、ハーレクイン小説のあらすじみたい…)



そんな突然人が変わってしまったように思える Sam に対して、最初は、不気味さと怖さしか感じなかった Dean だったわけですが、



「魂」が抜けちゃってる、という事情を知り、



ボビーおじさんに強要される形で、しかたなく一緒に過ごす内に、Soulless Sam というのは、野生の生存本能だけで生きている、まさに野獣に育てられた子供のようなものだということがわかってきます。



脳に刻まれた記憶を元に、自分がどこか欠落した存在であることを理解している Sam は、記憶の中にある「Deanの愛情」を丸ごと受け取るためには、「本当の人間」にならなければならないということを学習し、



人間の常識なんか振り捨てて、一番効率よく、なによりも強い存在として生きたいという、自分の中の強烈な生存本能と葛藤しながらも、日々自分に向けて降り注がれる Dean の



「人間として、やっちゃいけないこと」についての教育をある意味小さな子供のように、受け入れはじめます。





***





とはいえ、



Castiel  もSoulless Sam も、自分のフィールド、つまり



Castiel: 天国



Soulless Sam: 腕利きハンターという立場



に戻れば、完璧に一人前の存在なのです。



(きっと自国にいる時の韓流アイドルたちが、年相応の、生意気だったり、流暢に悪態をついたりもする普通の青年であったりするように。


随分前のことになりますが、ビビアン・スーがブラックビスケットとして人気を集めていた時、たどたどしい日本語で一生懸命自分の気持ちを伝えようとする姿に、


「日本の人たちは、天使みたいと言ってくれるけど、台湾語の時は、悪魔みたいに口が悪くなるの」


と、インタビューか何かで呟いていたのが妙に記憶に残っています。


人間というものは、相手の実際の存在がどうであれ、反射的に、片言=言葉を覚えている途中の子供という認識を持って、保護欲を掻き立てられてしまうのかもしれません。)



ただ、人間の感情の働きや、常識といったものを知らなかったり、脳の中にデータとして刻まれた知識として知ってはいても、尊重すべきものだとはまったく思っていなかったりする姿が、



Deanの目には、「教えて育ててあげなきゃならない」存在として写り、



結果的に、有り余る母性本能を注ぎ込むという行動に繋がっていき、



そんな Dean の愛情を受けた Castiel、Soulless Sam (おまけにBenも)は、知らず知らずのうちに Dean の魅力に絡め取られていくわけですよね。



上記のような流れから、Dean のような主婦層を夢中にさせる要素として、浮かび上がってくる Castiel&Soulless Sam : 韓流アイドル&スターの共通点は:



子供だと思って接していると、ふとした瞬間に、「男」、「大人」を感じさせる一面を見せられるってことでしょうか。



ただペットを可愛がるだけでは、



夫の留守に、おせんべいをかじりながら昼メロにのめり込むだけでは、



満たされない心の空洞を埋め、さらに更年期も吹っ飛んじゃうようなドキドキを味わうには、



母性本能を刺激する「たどたどしい素朴さ」と、



女の部分を刺激する「大人の男の魅力」が、



絶妙に混在された「韓流」が最適ということになるのです。



以上、Deanさんを韓流(or K-Popアイドル)にハマる奥様になぞらえて、考えてみたのですが、うーん、やっぱり無理があったかも…。



ちなみに、私は、今のところ韓流には一線を引いて、極力立ち入らないようにしておりますため、現在の韓流ブームを上っ面だけ眺めた私の考察には、納得いかないし、断固異論を唱える!と思われる方も多いでしょうが、

そんな見方もある、と、何卒大目にみていただければと存じます。





***





魂が戻って、さらに地獄の記憶も戻った Sammy さん。



シーズン6では、あれこれあって、なし崩しに、すっかり「弟のSammy君」に戻ってしまったような状態になっていますが、



シーズン6のラストで、とんでもないことになってしまったCastielに対抗するためにも、



シーズン7では、弟の殻から大幅に脱皮して、「大人の男」としての成長を見せてくれないと、「夫」として、すっかり韓流的な魅力の男たちに嵌り込んでしまった愛しい妻の心を取り戻すことはできないのじゃないかと思うのですけど…。



CastielとSoulless Samに振り回された、SPNに流れる 韓流ブーム的な流れもそろそろ卒業ということにして、Winchester夫妻の本物の大人の恋愛ってものを描く段階に入ってもらいたいものです。



Sammy さんの今後の成長に、ひたすら期待するばかりです。











え?あれ…、Supernaturalって、恋愛ドラマじゃないんでしたっけ?




 
 
 
なんだか、あまりに更新の期間があきすぎてしまったこともあり、非常に不完全燃焼な感じもありますが、これで、Dean を巡る Sammy と Cas についての考察は終わりということにしたいと思います。
 
シーズン6の第15話以降の考察も、できれば少しは進めたいと思ってはおります。

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