第4話の放送を待っていたら、
Supernatural The Official Companion Season 6
が、ちょうど配達されました。
(到着から二日たった今でも、まだほとんど中身に目を通していませんが、また「これ可愛い!」という記事があったら、あとで少し感想を書くかもしれません。)
んんー? うん、このコンパニオンブックって、定価は$14.95でシーズン1の時から変わってないんですね。
シーズン初期の頃って、日本円で1700円くらい払っていた記憶があるんですけど…、
今回は1078円という請求額。
(予約を入れた時より、200円近く安くなりましたという連絡も来てましたっけ)
ワタクシの質素すぎる日常生活の中で、このオフィシャルコンパニオンブックは、現在の超円高を唯一実感できる存在と言えるのかも…。
この間にもう少し Gay Romance Novel もまとめ買いしておくべきなのだろうか…。
以下、まだ日本では放送されていない Supernatural シーズン7のネタバレが出てくる可能性がありますので、閲覧ご注意ください。
とっても可愛くて楽しかったけれども、先週のエピソードは、兄弟の今後の関係に、
「あー、また何か嫌な感じの波風が立ちそう…」
という不安な気持ちを掻き立てられるラストになっていましたよね。
そんなこんなで、少々ヒヤヒヤしながら次週の新しいエピソードの放送を待っていたら、
かすかに洩れ聞こえてくるSpoiler情報では、
「罪悪感」を持つ人を「目には目を」的な罰を与えて処刑してしまう
という、(なぜか)エジプトの神様が登場し、
さらに、先週、「俺を信じてくれ」という、夫のSammyさんを真っ向から裏切る形で、あらたな「うしろめたい」感情を胸に抱えることになってしまったDeanさんが、
まんまと、その神様の標的にされてしまうらしいとのこと。
もちろん、
「あー、やばいじゃん!」
と、不安な気持ちで、エピソードを鑑賞することになった私でした。
***
実際に鑑賞を終えてみると…、うーん、上手く交わした?というのか、火種を先に持ち越したというのか、
なーんとなく、これを額面どおりに受け取って、Winchester夫妻、危機を回避した!と受け取ってしまっていいものなのか、
KitsuneのAmyの一件を芯にした、まだ決して消えたわけではない、兄弟の関係を引き裂きかねない不穏な火種のことを今後もまだしばらくは心配し続けていくべきなのか、
ちょっと決めかねる仕上がりになっていた気がします。
とはいえ、(ただでさえこのところFringeで消耗させられているわけだし)取り越し苦労で疲労しても馬鹿みたいというものなので、
(Samさんの成長にだけは期待をかけつつも)なるべく素直でニュートラルな気持ちで、今後の Winchester兄弟の恋愛模様の発展を見守っていきたいとは、思っております。
***
Samさん:
先週、キツネ狩りに集中している間は、悩まされずに済んでいたように思えた、Luciferの幻覚でしたが、まだ油断すると、Luciferの声が聞こえてきちゃうらしいです。
でもそんな時には、兄ちゃんが(ちょっと雑な感じに…)縫ってくれた掌の傷跡をぎゅーっと押せば、可愛い兄ちゃんのいるこの世界こそが「現実」だと思えるようにもなったみたい。
ぽーっと幻覚&幻聴に囚われている姿を兄ちゃんに見咎められて、心配されることがなくなったってことで、
大人への階段、また一段階クリア、でしょうか。
しかも、ボビーおじさんから新たなリバイアサンの活動報告が入るまでの間という条件付きではあるものの、
消えてしまったCasや、不安定なSammyちゃんへの気苦労で、このところ少々精神的に消耗している兄ちゃんのため、
幽霊が犯人らしき単純な狩りを警察無線の盗聴で見つけてあげるという、余裕を見せるほどにSammyさんの調子が良さそうなことで、兄ちゃんもちょっとほっとしている感じ。
と思ったら…。
Sam: By the way... Thank you.
Dean: For?
Sam: Amy. I know you didn't want to let her go, but it was the right thing to do. So, thanks.
Dean: No problem.
様々な媒体から、耳を塞いでいてすら入り込んできたわずかな Spoilerによれば、
「罪悪感」をキーワードにして人の命を奪うような神様が遊びに来ちゃっているらしい街で、
もちろん先週「罪悪感」を思いっきり抱えそうなことを自らしでかしたのは、兄ちゃんだとはいえ、
初っ端からの上の会話は、いきなりやばくなりそうな気配が満々です。
***
今回の(思いのほか、ややこしくなってしまった)狩りの概要はというと:
10階のアパートの部屋で、車に轢かれて死んだ男。
⇒ 10年前、酒に酔った状態でガレージから車を出そうとした際、自転車に乗った10歳の女の子の姿が見えずに轢いてしまい、命を奪ってしまったらしい。
不注意によるものということで、罪にも問われなかったのだが、それ以後、10年間、断酒の会(AA)に入り、自分自身を律して、女の子のお墓にもお花をかかさず供えていた。
窓もないレストランのトイレで、(犬らしき)動物に襲われて死んだ男。
⇒ 5年前、闘犬を主催した罪で逮捕されている。
保護観察がついて釈放された後、釈放の条件でもあったアニマルシェルターでボランティアを始めたのだが、保護観察期間が完了したずっと後も、そのボランティアに打ち込み続けて、犬たちの保護のための募金もかなりの額を集めたりするまでになっていた。
(この流れで話を出すのもどうかと思いますが、第一子が生まれる予定のPadalecki夫妻は、多くのファンからの「お祝いを贈りたい!」という願いに応えて、せっかくならあまり幸せとはいえない子供たちのために、ある病院に寄付して欲しいということで、Pada家へのお祝いに代えた、募金を募っていましたね)
どちらの現場にも、とあるリンゴ農園のものとおぼしき赤土が残されていたってことで、とにかくその赤土のある場所を探しに出かけると、
自分でも訳のわからない状況で、何者かから必死に逃げているおじいさんに遭遇。
このおじいさんは、30年前に酒店に強盗に入り、店主とその妻を殺した罪で投獄され、30年刑期を勤め上げたところでつい最近、仮釈放されたところ、とのこと。
とはいうものの、自分の犯した罪を忘れることはできず、毎日殺した人たちのことを考え続けていたのだが、ある日、とあるバーにいたと思ったら、次の瞬間には、りんご農園の納屋で裁判にかけられ、死刑を宣告されてしまった、とのこと。
とあるバーとは、「Neal's Tavern」で、どうやら先の事件の被害者二人も立ち寄っていたらしい。
兄ちゃんとしては、「単純で楽しい幽霊退治」がしたかっただけなのに、心を入れ替えたとはいえ、犯罪者を擁護するようなややこしい仕事に取り組むのはいや!
Samとしては、自分たちだって仕事の都合上、何度も人を撃ったりしてきてるわけだし、仕事は仕事だ。
ということで、サムは、おじいさんを保護しつつ、りんご農園の調査をすることになり、
一方の、憂さ晴らしもかねて、「Neal's Tavern」というバーに行ってみることにした兄ちゃんは、それぞれに疚しい過去を抱えた三人の犠牲者が唯一共通して立ち寄ったらしいことがわかっている、まさにその場所で、
「やむにやまれぬ事情で、旦那に隠れて、旦那がして欲しくないって言ったことをやっちゃって、それで落ち込んでるの…」
(私の妄想にもとづく、微妙な意訳が含まれている可能性があります)
なんて、美人バーテンダーのお姉さんに、可愛い顔で告白しちゃって、その話を、野球帽を被った肌の浅黒い怪しい男性に聞かれてしまうのです。
***
三番目の被害者となるおじいさんが目撃したという記号のようなものを、ボビーおじさんに調べてもらうと、
今回兄弟が対決する相手は、オシリスというエジプトの神様で、この神様は、相手の心の奥底を見通して、心に抱えている「罪悪感」の重さを量り、それが鳥の羽一枚よりも重いことがわかると、即「死刑!」ということに決めてしまう、
という、とんでもない神様であることが判明。
なんでそんな神様がアメリカの田舎町なんかにいるのかというと、なんか、突然どこかに出現しては、一回り裁判を行って、またどこかに消えてしまうという性質を持ってるらしい、
(すっごく無理のある設定だと思うけど…)
さすがのボビーおじさんでもわかったのはそこまで。
でも、ってことは、兄弟みたいな人生を送ってきた人間は、裁判にかけられないよう、とにかく一刻も早くその町から逃げ出さなきゃダメだってこと。
とはいえ、もちろんDeanは、あっさりオシリスに掴まってしまって、(スタンフォード大で、Pre-Lowまで法律の勉強をすすめた経験のある)Samを弁護士に、ロードハウスの看板娘だったJoを原告側の証人として、裁判にかけられてしまうことになります。
Pre-Low ながら、なかなか鋭い弁護の腕を発揮してSam君が頑張るものの、
裁判が長引くごとに、Deanの心には、Deanがその死に責任を感じる人たちの死に際の場面がどんどん思い出されてきてしまいます。
Samがどんなに弁護を頑張って、Deanの立場を正当化してみても、
Deanが心に抱える「罪悪感」の重さだけを基準にして罪を確定するオシリスから、
最後の、今もっともDeanがその人を殺した罪に心を重くしている証人(これが「キツネのAmy」となる予定だったわけよね)、を呼ぶか?と尋ねられた時、
Samの前でAmyと対面することに耐えられないDeanは、「さっさと判決を下してくれ!」と口走ってしまい、
「死刑」
を宣告されてしまいます。
***
最終的には、ボビーおじさんに調べてもらって、ユダヤ教の教会に飾ってあった羊の角で、オシリスの心臓を貫くことにより、一時的に(といっても、数百年間は有効)、オシリスを殺すことができるということで、
危機一髪のところで、Samは、死刑執行の担当にされたJoを苦しめることもなく、Deanの命を救うことができた、
ということで、とりあえずは一件落着、となったわけですけれども…。
二つほど、気になることがあります。
一つ目は、
Amyのことって、今後、やっぱりいつかはバレちゃうんでしょうか?
うーん、私個人的には、もうこのままうやむやにしてくれてもいいんだけど…。
でもいつか、DeanがSamとの約束を真っ向から破る形で 「キツネのAmy」を殺してしまったあの一件は、兄弟の仲を決定的に引き裂くための道具として、誰か悪い人(存在)に利用されてしまいそうな気はします。
そして二つ目は、まさにラストシーンで兄ちゃんの口からSamに問いかけられたこと、
シーズン1で、父ちゃんが行方不明になったことをきっかけに再会して以来、ほぼ同じような経験を乗り越えて生きてきたはずのWinchester兄弟なのに、
オシリスはなぜ、Samを審判の対象に選ばなかったのか。
その疑問に答えているSamさんの言い分は以下のとおり:
(こんなシーンまで、Deanさんの台詞につけた日本語が女言葉になっていることについては、私の指がどうしても自動的にそうタイプしてしまうということで、許してください)
Sam: I think I just don't... feel guilty anymore.
俺、とにかくもう、…罪悪感を感じないんだ。
Dean: Come on.
なに言ってんのよ。
Sam: Look, I don't know what to tell you, Dean. I mean, I've spent a lot of time feeling pretty crappy -- like, my whole life.
なあ、ディーン、なんて言えばいいのかわからないんだけど。つまり、俺は随分長い間、とても最高とは言えない精神状態で過ごしてきた、…俺のこれまでの人生ずっとと言ってもいいくらい長くさ。
Dean: What, you got a secret stash of happy pills?
なによ、嬉しい気分になる秘密の薬でも手に入れたっていうの?
Sam: Hell. Look, I'm not saying it's logical. I just...you know, I feel like I did a lot of stuff I should have felt bad for, and then I paid a lot of dues and came out the other side, you know?
地獄だよ。なあ、これが理にかなった話に聞こえるとは言わない。俺はただ、…わかるかな、俺は、罪悪感を抱くべきことを山ほどしてきた、で、その後、その対価を山ほど払わされて、反対側からひょいっと出てきたって感じなんだよ、わかるか?
Dean: And that worked? I mean, you really feel like your slate's wiped?
で、それが効いたってことなの? つまり、あなた本当に、過去にやったことが白紙に戻ったっていう心境になったわけ?
Sam: No. Nothing ever gets wiped. You know? Sometimes I see Lucifer when I friggin' brush my teeth, but, I don't know, I guess I just finally feel like my past is my past, and I can move on with my life. You know, hopefully.
いや、なにも白紙に戻ってやしないさ。そうだろ? 時々、俺はいまだに歯を磨いてる時にすら、ルシファの姿を目にしたりもするんだ、でも、なんていうか、たぶん、やっと俺、過去は過去なんだって、自分の人生を前に進めていいんだって思えるようになったんだよ。なんとかそうやっていければいいな、ってことだけどさ。
Dean: Easier said than done.
それって、言うは易し、行うは難しだけどね。
Sam: Not arguing that.
そうだな、それに反論はないよ。
Dean: Well, I don't know whether to be jealous or weirded out.
うーん、私、うらやましいと思うべきか、変なのって思うべきか、わからないわ。
Sam: You'll get used to it. I mean, I don't want to sound lame, but...I kind of
feel good, Dean.
その内慣れるだろ。つまり、あんまりベタなことを言いたくないんだけど、でも…、俺、なんか気分がいいんだよ、ディーン。
Dean: Well, you are going to be a pleasure to ride with.
ま、そんなあなたって、一緒にドライブするには楽しい相手になるわよね。
私が雑につけた日本語のせいで、わかりづらいのか…。
どうです?
どういうことなんでしょう?
このSammy君の変化。
私のような Fangirls の願いがついに叶って、Samが着実に大人への道を歩き始めたんだって、素直に捉えてしまっていいの?
でも、今回のこの、睡眠すらろくにとらずに、休む間もなく妙に張り切って仕事に打ち込んでる感じ…。
魂が抜けてる時のSamさんをちょっと彷彿させられたりもするんだけど…、実は、このSam君の行動の背景には、なにかあるの?
うむむ…、やっぱりまだまだ油断はできないって思っておけばいいんでしょうか。
***
そうそう、もう一つ引っかかったことがありました。
たとえ罪を犯していても、「罪悪感」がなければ処罰を与えないオシリス…、っていうのも、なーんか納得できないなーという印象も持ったのですけども、
だって、どんな極悪な罪を犯しても、「俺は悪くないもんね!」ってケロッとしていられる極悪人は、罰されないってことになるじゃない?
でも、オシリス自身が語っていたように、「罪悪感を心に重く抱え続けている人間」にとっては、罰を受けることが慈悲になる、
という視点で考えると、オシリスはあくまで、現世で抱えていくには重過ぎる罪を抱えて生きている人間に慈悲を与えて、早めに自由にしてやっているだけで、
上のような罪を罪とも思わない「ケロッとした極悪人」は、地獄で、それこそルシファとかに思いっきり裁いてもらうことになるんだよってことなのかな。
***
最後に、どーぅでもいいことですけど、
美人バーテンダーのお姉さんが、仕事があがった後、遊んでくれるということになった時、リサ親子と決別して以来くらいの久々だったという事情はあるにしても、あのDeanが、妙にびびってというのか、気後れしたみたいに、「俺はやれる!」とか自分を鼓舞してたのが、なんだか可愛かったですね。
決別したとはいえ、一年もの間家族として暮らしていたリサに対して、まだ微妙な後ろめたさがあるということなのか、
はたまた、間男Casも(いまのところ)姿を消し、愛する夫のSamとやっと水入らずで「狩り」をしたり、二人っきりで一緒に過ごせるようになった状況で、こんな誘われるままに、お姉さんと遊んじゃったりしていいの?って、それこそ「罪悪感」を感じちゃって、
だからこそ、あの瞬間に、オシリスにとっ掴まえられちゃったってことだったりして…。
***
だらだら書いた割に、これといって内容のない感想文になってしまったかしら。
でも全般的に、先週に引き続き、Samさんの成長ぶりがうかがえる、私的には、「うん、よし」と思えるストーリーになっていた気がします。
さすが、Sera姐さん、古株の中年Fangirlsの心をよくわかってます。
きっともっとじっくり見返せば、まだまだ書き出したくなる細かいポイントはあると思うのですが、
現在、「Fringe」が面白くて、なかなかSPNにすら集中できないので、この辺で。
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