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ダイアナ・ガバルドンのアウトランダーシリーズ。
とりあえずこの長いシリーズの最初の三冊となる
『時の旅人クレア』(ヴィレッジブックス)
のみを購入して、なるべく一気読みをしないように、と自分を戒めながら恐る恐る読み始め、一冊目にだけはなんとかゆっくりゆっくり読んでいましたが、
ここ数日の暑さで、昼間パソコンの前にいるとまさに今流行りの熱中症になりそうで電源を入れられず、ごろごろと紙の読書ばかりしてしまって、結局あっという間に三冊読んでしまいました。
うーん、この本は本当におもしろいです。
苦難、苦難、苦難の連続の物語展開というのは、確かに疲れるし、本当のロマンスも始まらず、18世紀のスコットランドの文化のことばかりが書かれているような(誰かこの人たちをお風呂に入れてやって!と大声を上げたくなってしまう…)1冊目は小刻みにゆっくり読んで正解だったとも思いますが、
この『時の旅人クレア』という三冊の本でのヒーローであるジェイミー(私の頭の中のビジュアルは、もう完全にジャレッド・P氏)は次から次へととんでもなく酷い目に遭い続けながらも(ダイアナ・ガバルドン…、確実にかなりのサディストです。さすがにランダル大尉との一件は、どうせ危機一髪のところで、クレアが助けにきちゃうんだろうね、なんて鼻で笑っていたのに、まったく手加減なしで、あんなことにしてしまうとは!ジョナサン&アレックスのランダル兄弟の話、今後のシリーズで触れられることがないのだとしたら、どこかで誰かがFanfictionを書いていそうな気がしてしまいます)、とにかく魅力的で、
三冊目が残りわずかになる頃には、どうしてシリーズ全冊をまとめ買いしてこなかったか!と歯軋りしたくなりましたが、手元にあったらまた何もかも後回しにして読み続けてしまいそうなので、買っておかなくてよかったということなのかもしれないと、現在は自分に必死に言い聞かせているところです。
今すぐにでも続きを読みたいけれども、
続きを買うのは、もう少しだけ我慢しておこう…、本当にキリがなくなってしまう。
でも、アウトランダーシリーズの手持ちがなくなってしまったとしても、(どういうわけだか、本能的に読書に逃避したくなる)暑さは変わらず、
上記の三冊と一緒に買ってきた、リンダ・ハワードの
『流れ星に祈って』
と、そのスピンオフ作品になるという
『美しい標的』
に手をつけ、一気読みしてしまいました。
うーん、これがまた、面白かった。
私がロマンス小説というものを読むきっかけとなった、海軍特殊部隊SEALチーム16 トラブルシューターというシリーズを書いているスーザン・ブロックマンという人の描くヒーローは、こと恋愛に関しては不器用で抜けたところもあったりはしても、こと、『この人だ!』と決めた女性に対しては、下手な小細工を弄したりはせず、とにかく男らしさだけを武器にまっしぐらに向かっていく、という誠実感がたまらないのですが、
同じロマンス小説とは言っても、作者によって(あるいは作品によって?)、キャラクター設定というものには個性が出てくるのもなのですね。
上のリンダ・ハワードの二冊は、一つの世界観で書かれたスピンオフ作品ということもあってか、
控えめで、非常にLow Self-esteemなヒロインと、チョイ悪なヒーロー(この二冊でリンダの描く主人公の男性は、どちらももちろんとんでもなくいい男ではあるけれども、冷静に女性の見地から考えてみると、かなり酷い男です)という感じのカップルの力関係がよく似ていて、
これがリンダ・ハワードワールドというものなのか、これはあくまでこの2冊のお話の世界観に限られることなのか…、もうちょっと他の作品も色々読んでみたい、と思ってしまいました。
先日読んだ、サンドラ・ブラウンにはいま一つはまりませんでしたが、リンダ・ハワードはやばい感じです。
これこそが、ロマンス小説の恐怖っていうものなんですよね!
切ないすれ違いやいざこざにヤキモキさせられつつも、最後には絶対確実にやってくるハッピーエンドを胸を躍らせて待ち、「あー、面白かった!」と読み終わると、また初めから、切ないドキドキを繰り返したくなってしまうという…。
リンダ・ハワードはそもそもとある方からお奨めしてもらった、
マッケンジー一家シリーズの第2冊目となる『熱い闇』という本が、Amazonさんから(奇しくも手元のロマンス小説を全て読みつくしてしまった)昨日届いてしまいまして、日本語版をあきらめて英語のペーパーバック版を頼んだシリーズ一冊目の
『マッケンジーの山』
は、どうやらUSからのお取り寄せ扱いになってしまったらしく別便でのお届けとなるとのことで、なんとかまだ手をつけずにいますが、なんとか、この海の向こうからの船便が届いてしまうまでの数日間をなんとか有意義に使わなければと思いつつ、
また読んだ本の覚書を書いておかなきゃ、などと呟きつつ、日記を書いたりしている私なのです。
4 件のコメント:
>どうしてシリーズ全冊をまとめ買いしてこなかったか!と歯軋りし
わははは やっぱ かっぱえびせん でしたねー藤葉さん
この分でいくと 大人買いに走るのは時間の問題化と…
もう何年も前の出版なので 古本屋さんでも手に入ると思います
>どこかで誰かがFanfiction
人気なのであると思いますが 本家が上手いので あきらかにバッタモーンって感じで物足りないでしょう
ランダル大尉の最後の登場は ジェイミーの腹の上です
あー 本屋に直行する藤葉さんが見えるようだわ(笑)
ジャレッド・P ジャレッド・P ってあんまりいわないでくださいよぉ
新しく本に触れる方が困るぢゃないですかぁ
何度もいいますけど 赤毛のハイランダーが東欧系って ダメですょ藤葉さん
>控えめで、非常にLow Self-esteemなヒロイン
はリンダ・ハワードの中でも異色です
「よりにもよってっ」
と頭抱えちゃうような藤葉さんのチョイスに ハラハラ・ドキドキ恐怖を感じたのはこっちですよぅ
このコテコテのハーレクインが
>一気読みしてしまいました。
>うーん、これがまた、面白かった。
なら SF以外 何を読んでもリンダ・ハワードOKっス
だいたい本の傾向がわかりましたから
活字中毒症状が出たら プリースしてください
違う作家さんをご紹介いたします
クリスマス・ストーリー2000 四つの愛の物語〈3〉
amazonのレビューで確認しました
>「流れ星に祈って」と「美しい標的」にかなりいい味付けで登場していた少年デレクが主人公。前作ではたくましく心優しい少年(でも15歳には見えないナイスガイ)だったデレクが、今回は成人して小児科医となって登場します。
作家さん4人のオムニバス競作なので 本屋さんで確認してみてください
因みに
シーズン・フォー・ラヴァーズ—クリスマス短編集 (MIRA文庫)
マッケンジー一家の一人娘がヒロインです
追伸 早起きの藤葉さんにあわせて今朝書き込みにきたら ダメってbloggerにいわれちゃいました ぐすん…
ナッツとキャラメルはわたくしも大好きですよ
さくらいさん
bloggerって、もともとLJなどの他の日記サイトへのログイン記録が残っていたりすると、コメントが投稿できなかったりする不便なブログではあるのですが、
今日はさらになにか調子がおかしいのか、私が今日の日記を投稿した時から、今現在も英語環境になってしまっています。(時々こんな事態が発生します…)
お奨めいただいた二人の作家さん、どちらにも見事にはまってしまいました…。
ランダル大尉…、ってことは、クレアの存在によって、歴史が変わったわけではなかったってことでしょうか…。
ジェイミー、赤毛のハンサムではあるんでしょうけど、(クレアの観察によれば)先祖にはヴァイキングの血が入っているようですから(良く似ているという男前のおじさんたちは黒髪にちょっと奥目だったりするようだし)本文に出てくるジェイミーの容姿を総合すると、東欧系のジャレッド・P氏でもビジュアル的には充分に通用するのかも、と、私は頑固に信じています。
そしてリンダのデレク少年、宣言どおり本当にお医者さんになりましたか!
いずれにしても、アウトランダーシリーズ&マッケンジー一家シリーズ(もしくはリンダ・ハワードの本を片っ端から…)を探して、そのうちにゆっくりと古本屋さん巡りに出かけたいと思います。
-シーズン・フォー・ラヴァーズ—クリスマス短編集に、マッケンジー一家のお話が入っているというのは、リンダ・ハワードを調べている間に知りましたが、
デレクのお話が収録されているという
-クリスマス・ストーリー2000 四つの愛の物語〈3〉というのはまた別の本?です?よね?
ロマンスノベルの人気作家さんは、クリスマス時期によく短編集を出したりするのでややこしいです。
ナッツとキャラメル…美味しいですよね。
>誰かこの人たちをお風呂に入れてやって!
無理です 藤葉さん
アメリカ人のヒロインで アメリカ人の作者ですから まだお風呂に入っている方です
カトリック 禁欲が基本ですから お風呂に入る楽しみ何ぞは断じて認めませんぞ
あ だから耐えきれなくなったプロテスタントはアメリカへ逃げて 思う存分シャワー好きになったんですね(違うって)
>ランダル大尉…、ってことは、クレアの存在によって、歴史が変わったわけではなかったってことでしょうか…。
それどころかループしてます そこンところはつっこんぢゃいけません
>先祖にはヴァイキングの血
だから金髪碧眼そばかす すぐに赤くなっちゃうのがバレちゃう白さの大男なんですよ スカンジナビア半島のあるスウェーデン・ノルウェー系の
>デレクのお話が収録されているという
> -クリスマス・ストーリー2000 四つの愛の物語〈3〉というのはまた別の本?
別の本です タイトルからするに2000年には発行されたクリスマス・ストーリー 四つの愛の物語 全3巻の内の3冊目 ってコトです で前年度には1999年版が 翌年には2001年版がそれぞれ違う作者と物語で発行されてるってコト
中身ちゃんと確認しないと 間違った本 買っちゃいますよ
ttp://www.amazon.co.jp/クリスマス・ストーリー2000-四つの愛の物語〈3〉-リンダ-ハワード/dp/4596741034/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1218026859&sr=8-1
あんまり古い本は本屋で探しきれないので 図書館のパソコンで検索 リクエストしてお取り寄せしていただく って手が有効だと思います
> ナッツとキャラメル…美味しいですよね。
そしてヴァニラとカスタードに弱いわたくし
リンダ・ハワードを読んでいると 無性にチョコ・チップ・クッキー
ほらサムがパイロットで銜えていたアレ
チンして食べたくなりますよ
恒例の本日のクマさん
ttp://twistedlaletz.livejournal.com/34479.html#cutid1
ttp://twistedlaletz.livejournal.com/32596.html#cutid1
さくらいさん
またまた怒涛のようなコメントを…ありがとうございます。
お風呂は…、確かにそうですね、読み進めるごとに確かにクレアの周囲の人たちは、比較的清潔に思えてきました。
ヴァイキングの血。
これをタイプした後、「きっと、さくらいさんから突っ込まれる…」と覚悟していました。(笑)
ジェイミーのママの兄弟であるドゥーガル&コラムおじさんたちは、彫りの深いヴァイキング的な顔立ちだけれども、肌は浅黒くて髪も黒、ではありませんでしたっけ?(あまり外出をしないコラムおじさんは白かったかな…髪の色も思い出せない…、でもドゥーガルおじさんはそうでしたよね)
ジェイミーはママ譲りの赤毛だけれども、肌はとても浅黒い(しかも日焼けではなくて地黒)という描写が頭に残っていて、
さらに繰り返し出てくる「大きな口」という描写を読むたびにジャレッド.Pさんの全開の笑顔を思い出してしまって、
どうしても、私の頭の中のジェイミーは東欧系のJared Padaleckiになってしまうことなのです。この辺でご勘弁を。
JDMのおまけ、ありがとうございます。
上のリンクは、最近のインタビューで、仕事でNYから帰ったばかり…なんて言ってた、NYでの写真でしょうか?
そして下の「P.S I love you」のプレミアの時は、同じようなクマさんのジェラルドと一緒にふざけまくって本当に楽しそうでしたよね。でも、一部のfanの間であの整えた口ひげの評判が妙に悪かったことが印象に残ってます。
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