大好きなJohnパパを弁護する!などと言ったものの…、
『父ちゃん考』にちょこっと手をつけただけで完全放置したまま、あっという間に一週間が経ってしまい、ふと気付けばいよいよシーズンフィナーレに向けたラストスパートに入ってきた!(Castiel!? Sam!!) という感じの衝撃のSupernaturalシーズン4第20話も放送になってしまったのですが、
まずは一呼吸おいて、ちょっと最近観た映画や、読み終えた本の感想などを忘れないうちに少しだけ書き出しておきたいと思います。
以下、それぞれの映画について、ネタバレが出てくる可能性がありますので閲覧ご注意ください。
☆
『ナイトミュージアム』
この夏公開される続編のCMを見て、あ、この映画観たいと思ってたんだっけ、と思い出した作品。
ベン・スティラーという俳優さんは、某Jared Pさんが、Convention や Gag Reel などの場面で折に触れてみせる
「Blue Steel」
というキメ顔(目を細め、頬を吸い込むようにするというスーパーモデル顔)のルーツとなったことで(私のような…一部のSPN Fangirlsの間で)有名な
「ズーランダー」という抱腹絶倒のコメディ映画を観て以来、私の心の中である種特別な位置を占める存在となっていましたが、かといって、あれこれ出演作を追いかけてみることもせずにここまで来てしまっていました。
でもせっかく思い出したんだから…と観てみると、
期待にたがわずなかなか楽しい映画でした!
(あれこれ長々と述べても私の悪い癖で無駄にクドくなってしまいそうなのであっさりと…)
とはいえ、この映画で私が一番食いついたのは例によって「あー!この人!」という俳優さんについてでして、
まずはベン演じるラリーが夜警として勤めることになった博物館の(あの上品な英国訛りのせいもあるのか…)気難しくてちょっと冷たい感じの館長(でしたっけ?)であるドクター・マクフィーを演じた Ricky Gervais。
このぽっちゃりしたきっちり横わけの英国訛りのおじさんは、先日観た「Ghost Town」の主役のDr. Pincuss!!
(しかも遅ればせながら、つい最近知ったところでは、このRicky Gervaisという俳優さんは、私も随分前からいつか見たい…と思い続けているアメリカでも人気のコメディードラマ「The Office」の英国本家版に主演している有名なコメディー俳優さんだったのですね)
そして、上でタイトルを出した『ズーランダー』にも出ていた、最近ではあの可愛い『マーリー』というワンコの映画(CMで「あっ! あのお父さんは!」と思っただけで、私はこの映画は未見です)のお父さんを演じている Owen C. Wilson。
『ズーランダー』の時にもベンのライバルであるお馬鹿なスーパーモデル役を演じた彼の可愛さにめろめろになったものでしたが…、
今回の西部開拓時代のジオラマを構成するちっちゃなカウボーイのフィギュア役の彼も可愛かったー!
「お隣のローマ軍と喧嘩しないなら、お外で遊んでもいいよ。仲良くできるかな?」
(↑の台詞は、私の頭の中のおかしなフィルターを通って記憶されたものであるため、実際の台詞とはかなりニュアンスが異なることについてはあらかじめご了承願います)
ローマ軍の将軍(オクタビアヌスだったっけ…)と二人並べられてラリー(ベン)からそう厳しく言い聞かされた時、
「こくっ」 と上目遣いにうなずいたりする様子がなんとも子供らしくて、(ちょっとYellow FeverのDeanを彷彿としたりもして…)可愛くてたまりませんでした。
そんな風にわずかに目にした出演作品から、Owen Wilsonという俳優さんに対してとにかく能天気で可愛いイメージだけしか持っていなかった私は、この日記を書くためにOwen Wilsonのプロフィールをちょこっと調べているうちに、2007年に自殺未遂を…なんていう衝撃的な情報にぶつかって本当にびっくりさせられました。
彼がそんな行動をとるに至った理由などについては全く知りませんが、完全に彼と同世代である私もここ数年は本当にあれこれ、まさに文字通り人生がひっくり返るような激変&激動続きだったことを振り返ると…、
(私を筆頭に)表面のん気そうに見えていても人生ン十年も生きているうちには、ほんのちょっとの歯車の食い違いでとんでもない方向に進路が外れたりもして、
そのちょっとした加減で 「もう人生疲れた…」 なんていう気持ちにもなることもあったりする年頃ということなのかも、なんてふと考えさせられました。
今は元気に戻ったのでしょうね?
Owen Wilson が出ていたとは全く知らないながらも、ずっと気になりつつ、でも見逃していた「ダージリン急行」や
話題の「マーリー」も、とりあえず今後見たい映画リストに入れておきたいと思います…。
☆
そういえば、上の映画には全く関係のないことなのですが、「あ!この人!」つながりで思い出したことを一つ…:
先日の日記に「Leverage」というドラマを見始めたと書いたのですけれども、このドラマでコンピューターの天才(というか、はっきりいって完全にオタクの) Alec Hardison を演じているのは、
Supernaturalシーズン2の衝撃のフィナーレ「All Hell Breaks Lose」に、YEDプロデュースのSamと同期のサイキックキッズの一人として登場した、あの超セクシーな怪力ソルジャー『Jake』を演じた
Aldis Hodge
だったのです。
『Leverage』で登場した瞬間から、
「あー、この人見たことある…、すっごく見たことある…、どこで見たんだっけ…(で、しまいには…)ジャッキー・チェンの映画に出てた人?(←どうも私、漠然と、「ラッシュアワー」のクリス・タッカーと間違えていたらしくて…(恥)けれども、実は私、そのラッシュ・アワーも見ていません…)」
なんていう微妙な記憶喪失にかかっていたのですけれども…。
SPNでのJakeのシリアス&寡黙でクールな役どころに比較して、LeverageでのHardisonは、(シリアスな顔をしている時には)物凄くハンサムでセクシーなのは変わらずとはいえ、あまりに軽いへなちょこオタク君なもので、私の中で全然イメージが一致しなかったのです。
っていうか…、AHBLでは、基本Samの顔(むしろ身体…)ばっかりみてたし。
Leverageでは、Christian Kaneの顔(はい…、そうです、身体)ばっかみてるから…。
ところがつい先日、
「(Leverageの)Hardisonの Aldis Hodgeが、ロンドンのAsylum Conに参加することになったんだって!きゃーっ!あとはBrock Kellyが参加してくれれば最高なのに~~っ!」
という情報がSPN Fandom内を駆け巡った際、やっと
「はっ……。Jakeだ!AldisってJakeで、Hardisonだったんだ!あ~~っ!なんでそんなことにすぐ気付かなかったんだろ、あたしってバカー!」
と、大変遅まきながら頭の回線が繋がったという事実がありまして。
とはいうものの…、
明日の月曜日にも新型インフルエンザ警戒水準を示すフェーズが「パンデミック」レベルの6に上げられてしまうかもしれないという現状、
既に感染者も報告されているイギリスで、果たして、数百人の人間が集まる(インフルエンザウィルスが介在しなくても、毎度興奮のあまり高熱を出すFangirlsが大勢出ていそうな…)Conventionが予定通り開催されるものか…
発生国メキシコの地続きのお隣で、実際にメキシコに次ぐ患者数が報告されているアメリカからゲスト出演者たちの渡航が現実問題として許されるものなのか…
という危惧も大きくなってきていますが…、
Aldisのパネルでは、きっとLeverageの撮影のこぼれ話なんかに絡めて Chris の楽しい話(ひょっとしたら、ChrisがAldisにバラしたJensenの秘密とか…)なんかが出てくるに違いないので、
毎度遠い小さな島国から楽しいレポートを覗き見するだけの身分とはいえ、5月末のAsylum Conの開催期日までにはインフルエンザ騒動がなんとか収束に向かって、Conが無事に開催されることを祈りたいと思います。
☆
『WALL-E』
あまりのTV CMの威力についつられて…。
それと…(なんか最近表の日記にこの話題を書きすぎてる気がしますが)Sのつくお話が集まる某コミュニティに、JAR-ED と J.E.N というキャラクターのラブストーリーを表現したCrack Comic が投稿されたのを見つけて…、ついついやっぱりどうしてもパロディを目にする前に本物を見ておきたくなって。
以下、ネタバレというほどではないと思うのですが、少々内容にふれます。
エコだ、温暖化ストップだ、といいつつも、やっぱり金儲け優先の大量消費が励行される現代社会に警鐘を鳴らし、問題を提起するというのがこの映画の根底にある大きなテーマではあるのでしょうが、
ひとりぼっちなりに充実したWALL-Eの暮らしぶり、
と、
色白でお肌すべすべ、輝くグリーンの瞳の(J.E.Nならぬ…)E.V.Eに一目ぼれして以来、とにかくE.V.Eと手をつなぎたい一心で、全てを捨ててひたむきに頑張るJAR-…じゃなかったWALL-Eの姿がなんともけなげで、可愛いかったです。
☆
正直言って、あまり通な映画ファンとは言えない私は、この日記でこれまでに挙げてきたタイトルの数々を見てもらっても丸分かりなように、映画といえば、主にハリウッドのお気楽娯楽作品しか見ないという、大変薄っぺらい嗜好傾向を持っているのですが、
時々、妹の趣味でレンタルしたヨーロッパ映画のご相伴にあずかることがあります。
つい最近はスイスの映画の『マルタのやさしい刺繍』をみました。
アルプスの小さな村で、80歳を越えたおばあちゃんが長年の夢をかなえて「素敵なランジェリーショップ」を開くという、というある意味破天荒なストーリーの映画です。
これがとっても面白かった!
以下、少々ネタバレです。
(おばあちゃんたちを巡る価値観と意識は日本と変わらないか、現在の日本以上ともいえるくらいに)大変に保守的なアルプスの田舎町で、
夫が辞めろというから、(素敵なランジェリーを自由自在に作り出していた)縫製の仕事を辞め家庭に入り、今や息子に命令されて愛する夫とともに経営していた雑貨屋を閉めようとしていたり…、
夫が嫌がるから、車の免許をとらなかった、で、今や、身体が不自由になった夫を自分では病院に送迎できないため、横暴な息子に大事な夫を施設に入れられそうになっていたり…、
なんていう風に
まるで日本でも有名な儒教の教え:
『女たるもの、幼きは父母に従い、若きは夫に従い、老いては子に従う』
の通りに生きてきたようなおばあちゃんたちが、ある時ふいに自分の夢を追求し始め、横暴な息子たちからの妨害や、信仰心が厚くとにかく石頭で保守的な村人たちの陰口やあからさまな侮蔑にもめげず、猛烈に頑張り始めるのです。
愛する夫の死後、完全に生きる気力を失っていたマルタは、(アメリカかぶれの奔放で進歩的な友達の励ましも手伝って)80歳を超えて「夢のランジェリーショップを開く」という新たな生きる道を手探りしはじめ、
またあるおばあちゃんは夫を病院へ送迎するため(+マルタのランジェリーの出荷も手伝えるし…と)車の免許取得にチャレンジすることを決めたり、
とにかく頭が固くて一番の頑固者だった元社長婦人のおばあちゃんも(生意気なハナタレ小僧たち-皆、地位も名誉もあるおじさんたちばかりですけれども…-の横暴に逆ギレする形で)マルタのランジェリーをネット通販するため、自分に気のある(同じ老人ホームの入居者の)おじいちゃんを利用してパソコンを習い始めたり…。
それぞれが抱える辛い現実や、次々に降りかかってくる困難にもくじけず、自分の夢をかなえるために全力で努力し戦い続けるマルタたちの頑張りを見ている内に、
(上では、そろそろ「人生に疲れる」年頃なんて書いたものの)80歳のマルタからみたら、まだまだお尻にタマゴの殻がくっついてるようなヒヨッコの私も、その気にさえなれば、ひょっとしてまだまだ夢に向かって頑張れたりするのかも…、
いや、つべこべ言い訳したり、あれこれ考えてる暇があったら、まず頑張ってみなければ!
と、なんだかやみくもに元気が出ました。
(でもその気持ちを維持するのが難しいのですよね)
☆
バイトが5時までに伸びた途端、大風邪を引き込んだり、そうこうしている内にSPNの連続放送が再開されたりで、このところゆっくり紙の読書をする時間がなかなかとれなかったのですが、
前回「父ちゃん考」をちょこっと書き始めたところでもあり、
父ちゃんの衝撃の秘密が明らかにされた第19話「Jump the Shark」が放送されたことに対し、私なりの「父ちゃん弁護」の足元を固める資料集めという意図もあって、
ついに購入したままほぼ放置したままだった
『John Winchester’s Journal』
に、本気で手をつけることにしました。
するとなんだかあっけないくらいにあっさりと二人の息子の成長日記の部分のみを読み終えてしまいました。
(父ちゃんと離れ離れになった後の兄弟にとっての重要な手引きとなっていくモンスターの豆知識の書き込みの部分をほとんどすっ飛ばしてしまったので…
でも父ちゃんが日本の狐や狸や天狗なんかのことまで調べていたのにはちょっと笑ってしまいました)
Supernaturalのアメリカの公式サイトに公開されていた(もう数年覗きに行ってませんが、今でも公開されているのでしょうか?)父ちゃんの日記からの幼い兄弟のことに触れたわずかな抜粋部分に号泣させられたことをこの日記でもかつて告白しましたが、
今回丸々通して読んだ後も、少しも父ちゃんの感情や目的意識に矛盾を感じたりする部分はなくて、更にここまでの4年間の本編ドラマのエピソードの中で少しずつ明らかになった家族や兄弟を取り巻く小さなエピソードなんかも(私の印象では)ほぼ漏れなく取り込まれている印象で、
ここまでのレベルに仕上げるためには、随分丹念にさまざまな事象とSam&Deanの成長との時系列を調べ上げたのだろうし、
父ちゃんの感情や息子たちへの愛情もよく分析し理解した上で、サムやYEDの秘密にじりじりと近づいていく父ちゃんの様子を描き出している、と(とにかく父ちゃんびいきの私のようなファンにも)素直に思わせてくれたのには、
この日記の制作に関わった人たちの努力のほどがうかがい知れるようで、
このSupernaturalというドラマには、まさに全身全霊をかけてWinchester兄弟の旅を追いかけ見守り続けている本当に献身的なファンがたくさんいることをしっかりと承知して、そんなファンを決して見くびったり甘く見たりすることなく、真摯に力をつくしてくれているのだと感じて、正直頭が下がる気がしました。
日米のAmazon双方から、今度「父ちゃんの日記」発売されますけど予約しときませんか?と誘惑され始めた時には、Nevermore読後のがっかり具合が後を引いていたこともあり、ん~どうしよう、となかなか予約ボタンが押せなかったものでしたが、
今は、購入してよかったと思えます。
父ちゃんが息子たちへどれほどの愛情を注いできたかの証明を兼ねて、父ちゃんの手による息子たちの成長記を詳細に書き出してしまいたいくらいですが、
今回の日記も予想に反して長くなって、既に、体力が切れてきてしまったので、また今後「父ちゃん考」の続きを書く時にでも、ひょっとしたら少しずつ引用させてもらうことになるかもしれません。
この連休中にもう少し「父ちゃん考」を書き進められるといいのですが…。
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