SPN S3 EP11の感想文を書き始めたところ、ほんの一言触れるつもりだった事柄からまたまた脇道に逸れて、少々長い話になってしまったので、これだけ取り出して投稿することにします。
今回の寄り道から発展したテーマは、血液型です。
日本人ほど血液型を日常意識して暮らしている人種はいないとよく聞きますが、日本人の知識の常識として、
A型:几帳面
B型:マイペース
O型:大雑把
AB型:A&Bのブレンド?
という、血液型別の基本性格があるとよく言われています。
(人間をたった四種類の性格になんか分類できるものじゃない、という異論ももちろんあるでしょうけれども。)
中学校の理科で習ったことだったのか…、血液型は赤血球表面に付いている抗原というタンパク質の種類で分類され、A抗原とB抗原があるが、O抗原というものはない。
実はO型というのは、A抗原もB抗原も持っていない、ゼロの意味なのですよね。
この血液型の抗原というのは、両親から一つずつもらった2個セットになっていて、
A型になる人というのは、両親から、AとAを貰った場合と、AとOを貰った人で、
B型は、BとBか、BとOを貰った人、
AB型は、AとBを貰った人、
O型は、どちらの抗原も貰わなかった人。
血液の成り立ちでいうと一番古い血液型になるらしいO型の要素は、かなり多くの人に入ってるというか、
違う血液型だ!と敏感に反応して、異物を攻撃する識別要素にもなる『抗原』を持っていないO型の血は、ほとんどの人に輸血できるというのも、比較的よく知られた知識です。
O、AO、BOの数を合わせると人口の8割ほどにも達するとか。
(また思いつくままに書いてて、ちゃんと数字を調べたわけではないので完全に嘘かもしれません、ご注意ください!)
血液型別の特徴で、ここ何年か私の中に定着してしまった分類知識はもう一つあって、それは数年前に
『ダダモ博士の血液型別ダイエット』
という本を読んだことに端を発しています。
この本の存在をご存知の方も多いでしょうが、ダダモ博士によると、血液型というのは、
O型:狩猟・採集
B型:遊牧
A型:農耕
AB型:A&Bのブレンド
上記の食生活の変化というか進化に伴って生じてきたもので、それぞれのルーツに則った食生活をしていれば肥満や病気になりにくいという理論に基づき、食生活の指導を行うことで実際に多くの人の病気を治したりしてるって言うわけですよね。
それぞれのルーツに則った食生活というのは
(以下もうろ覚えの記憶の片隅から本当に大雑把に引っ張ってきたものです。ダダモ博士の本にはそれぞれの血液型別に食べていいもの悪いものが本当に細かくリストアップしてあるのですが、その本はたぶん現在実家に置いてあって手元にありません)
O型:肉、野菜(色の濃いもの、つまり野草にちかいもの…)、果物
B型:肉、乳製品、豆類、穀物
A型:野菜と穀物を中心に、肉類は少しだけ
AB型:A&Bのブレンド
こんな理論についても、『血液型別に食べていいものが違うの?えー?そんなー』と眉にツバをつけたくなる方も沢山いるでしょうけれども、世界的なレベルでみても人口内のA型の比率が圧倒的に多い日本、ダイエットの基本でよく言われるのは、
『日本人は日本食を食べていれば太らないし病気にならない』
というものですよね。
日本食と言えば、ご飯を主食にして、野菜中心のおかずに肉や魚を少し加えるという、まさにダダモ博士が推奨するA型の食事の典型。
肉食の食文化(O型っぽい)の伝統を持つアメリカ人が推奨している、例の
『炭水化物抜きダイエット』(油の少ない良質のたんぱく質と、野菜と果物を食べる)
というのは、つまりO型が食べるべきものだけを食べるとも考えられます。
でも日本人だってA型ばかりじゃないし、かくいう私もO型でありながら、とにかく昔からご飯が大好きで、三人姉妹で男兄弟もいなかった実家の食事で、お肉を中心に献立が組まれるようなことはほとんどない、という、まさに和食を中心に食べて育ってきました。
だからダダモ博士の本を読んだ時も、血液型の成り立ちという理論には大変興味を惹かれて面白いと思ったものの
『O型は、ご飯やパンやパスタを食べるな?それ、全部私の大好物なんだけど…。肉は脂身の少ない赤身、バッファローが望ましい?そんなこと言ったって日本でバッファローの肉なんて、どこで買えるのよ?!』
長年の研究に基づいたきちんとした理論なのかもしれないけど、実践するのはちょっと無理だよね…、それに完全にA型向けの食事で育ってきても、これまで特別病気らしい病気もしたことないし…、元々の食いしん坊がたたって確かに油断すると太りやすいという難点はあるけどさー、というくらいの意識で捉えていたのです。
ところが数年前に急激に体調を崩した時(これも毎度毎度言ってて恐縮です)、美味しい白いご飯さえあればおかずも特別いらないというくらいだったこの私が、まったくご飯を食べられなくなってしまったのです。(そういえばこの時はパンもパスタも食べられなくなっていました。)
大好きな白いご飯とじーっとにらめっこしつつ、口に入れても『砂を噛むとはまさにこと』という感じで飲み込むことさえ苦労し、しまいには、この食いしん坊な私が食事の時間を苦痛に感じるまでになって、体重は減る一方、160cm台半ばという身長で最悪37kgほどまで落ちた時には真剣に命の危険を覚えたものです。体重計の目盛りが減っていくことに恐怖を覚えることがありえるなんて、まったく思いもしなったことです。
そんな時に唯一食べたい!と思えたのが、とにかくお肉、なかでも牛肉(…バッファローも牛の親戚ですよね)、そして果物に、生野菜でした。
おかゆも受け付けないような弱った人間が、血の滴るようなステーキなら食べたいと思うなんて…。
まるでこのままだと完全に死んじゃうと思った身体が、O型の祖先が狩猟・採集生活をしていた時代に食べていたものに近いものだけ受け付けることにしたかのようでした。
健康な時には、子供の頃から慣れ親しんで、知識として美味しいと覚えてきたものを美味しく感じて、食べたい、という欲求を発して生活しているものの、食と命が直結するような極限の状態に置かれると、身体が必要としているものを勝手に選び取るようになるということなのでしょうか。
これは不思議な体験でした。
それから1年ほど、とにかく食べたいと思うものだけを食べる生活を続けている内に、どんどん身体に力が戻ってきて、(その後の一年間の愛知県での食いしん坊生活も手伝い)数年たった今では外見上はすっかり元に戻って、そうなると不思議なものでいつの間にか元々のご飯好きも復活、今度はまた食べすぎに注意しないと…、と、なんにしてもほどほどにしておけず、両極端なのか困るところ。
『血液型別ダイエット』
食べ物の好みが定着してしまった大人になってから、ダダモ博士のお奨めの食生活に変えるというのは、ちょっと厳しいし難しいところもありますが、
もし万一、命の危険を感じるような病気になってしまって、その回復期に『ちゃんと食べなきゃいけないのに、何にも食べたくない…』なんていう悩みを抱えるような状況に遭遇した時、自分の血液型のご先祖が食べていたものにトライしてみるというのも、一つの手なのかもしれません。
って、極論すぎて、とても日常参考にできるようなダイエット話ではなくなってしまいました。
☆
EP11の感想文…、現在ゆっくり書き始めたところですが、ドラマ本編が4月末までお休みだと思うと、私もすっかりHiatus気分になってしまって、すぐ脇道に逸れたり、休んで本を読んだりDVDを見たりしたくなってしまいます。
さらにゴールデンボックス購入後、手をつけるのをずっと我慢していた『ツインピークス』マラソンを最近一人で開催していて、これでは2月中、TSUTAYAから送りつけられる半額レンタルチケットを無視してきた意味が全くなかった…、ということに、2月の最終日になってやっと気付いた私です。
それでも数日中には、EP11の感想文を投稿できると思うのですが。
なるべくなら明日中くらいには書き上げてしまいたい…。
2008年2月29日金曜日
2008年2月24日日曜日
またまたJared のインタビューが…
ドラマ本編がHiatusに入るといつもそれを見計らったように、どこからかインタビュー映像が出てきたりするものですが…。
またまた素敵なJaredのイギリスのメディアに対するインタビュー映像が飛び込んできましたね!
(私が紹介するインタビューの比率はJaredのものが圧倒的に多い気がしますが、日記に出入りしている海の向こうの女の子たちは、Jaredファンが多いため、Jaredのインタビューばかりが目に付くのかな…)
それにしても…、
Jaredの被ったあのBeanie!
そのBeanieの下からくるんっと両サイドに出たあの髪の毛!
可愛いです。
Jaredがこんな風に頭のいい受け答えをしている様子を見ると、いつも新鮮に感動します。
自分の役柄をじっくりと解釈して、ドラマ全体の流れもしっかりと捉えていて、自分の役柄について調べてさらに深く理解するために過去のエピソードも見返すこともある、とか。
そういった深い役作りや役の解釈から、お気に入りのエピソードとしてS1のShapesifterのエピソードを挙げていたのにも唸らされます。
自分は、怖いパート担当で、JensenがSexyパート担当だよ、と謙遜しつつも、自分で自分のことをSex Symbolだなんて全然思ったりはしないけど、自分の容姿を好きだと思ってくれることで、ドラマを見てくれるきっかけになるのだとしたら、それはすごいことだと思う、誰かがそう思ってくれるっていうのは嬉しいことだよ、とか。
夫がテレビを見ている脇で、時々テレビの音止めて!と言いつつ、ばーっと見ただけなので全然嘘だったらすみません。明日また一人でゆっくり見返したいと思います。
☆
父ちゃんことJDMについても、Supernaturalと並行してグレイズアナトミーに出演して、その後は映画に次ぐ映画に次ぐ映画で忙しくて、出演できなくなっちゃったけど、
Never say “Never”, not Supernatural
Supernaturalにおいては『絶対ない』って言葉はありえないから、
(JDMが再び戻ってくる)可能性は充分にあると思ってるっていうようなことをいってるのも!!嬉しいところです。
実際のところ、せめて一話くらい戻ってきて、
『父ちゃんなんかもう嫌い!』
なんて言ってむくれているディーンに
『悪魔なんかが何を言おうと、父ちゃんは本当にお前を愛してるぞ』
って言ってくれないと私としても(?)困ります。
またまた素敵なJaredのイギリスのメディアに対するインタビュー映像が飛び込んできましたね!
(私が紹介するインタビューの比率はJaredのものが圧倒的に多い気がしますが、日記に出入りしている海の向こうの女の子たちは、Jaredファンが多いため、Jaredのインタビューばかりが目に付くのかな…)
それにしても…、
Jaredの被ったあのBeanie!
そのBeanieの下からくるんっと両サイドに出たあの髪の毛!
可愛いです。
Jaredがこんな風に頭のいい受け答えをしている様子を見ると、いつも新鮮に感動します。
自分の役柄をじっくりと解釈して、ドラマ全体の流れもしっかりと捉えていて、自分の役柄について調べてさらに深く理解するために過去のエピソードも見返すこともある、とか。
そういった深い役作りや役の解釈から、お気に入りのエピソードとしてS1のShapesifterのエピソードを挙げていたのにも唸らされます。
自分は、怖いパート担当で、JensenがSexyパート担当だよ、と謙遜しつつも、自分で自分のことをSex Symbolだなんて全然思ったりはしないけど、自分の容姿を好きだと思ってくれることで、ドラマを見てくれるきっかけになるのだとしたら、それはすごいことだと思う、誰かがそう思ってくれるっていうのは嬉しいことだよ、とか。
夫がテレビを見ている脇で、時々テレビの音止めて!と言いつつ、ばーっと見ただけなので全然嘘だったらすみません。明日また一人でゆっくり見返したいと思います。
☆
父ちゃんことJDMについても、Supernaturalと並行してグレイズアナトミーに出演して、その後は映画に次ぐ映画に次ぐ映画で忙しくて、出演できなくなっちゃったけど、
Never say “Never”, not Supernatural
Supernaturalにおいては『絶対ない』って言葉はありえないから、
(JDMが再び戻ってくる)可能性は充分にあると思ってるっていうようなことをいってるのも!!嬉しいところです。
実際のところ、せめて一話くらい戻ってきて、
『父ちゃんなんかもう嫌い!』
なんて言ってむくれているディーンに
『悪魔なんかが何を言おうと、父ちゃんは本当にお前を愛してるぞ』
って言ってくれないと私としても(?)困ります。
2008年2月23日土曜日
第12話!
はっきりネタバレ、といえるような、ネタバレを書くつもりはありませんが、シーズン3の第12話を観た後、どうもなんとなく落ち着かないので、ほんの少しだけもやもやした気持ちを吐き出したいと思います。
Supernatural シーズン3の情報については、日本でDVDが発売されるまであらゆるものをシャットアウトしているという方は、以下の閲覧にはご注意ください。
***
Supernaturalシーズン3第12話。
昨夜、いつもより数時間早くエピソードを観始めることができて、やったーと小躍りしていた私ではあるのですが…。
当初はこれがシーズンフィナーレのエピソードだったわけですか?
それとも追加のエピソードを作れることになって、放送前に多少内容に手が加えられたりしたのでしょうか。
シーズン3に入って以来、Supernaturalとの戦いはなんとなく二の次という感じで、兄弟の視点からそれぞれの心の奥底の感情を描写するといった、ある意味私(=ヨコシマなFangirl)好みのエピソードが多かった印象なので、久々に『あー、Supernaturalってこういうドラマだった!』という感じではありましたけれども、毎度変わり映えのしない弱音ながら重要な説明台詞の多い回は精神的にそこはかとない負担感が残ります。
一方で、EP10、EP11、とFangirlsの燃え上がる興奮に油や火薬を注ぎ続けるようなエピソードが続いた後、当初シリーズフィナーレとされていたEP12には、さらに輪をかけて(兄弟メインの)凄い展開を期待していた私としては正直拍子抜けというか、そっちでしたか…、いや、もちろんそろそろ色々と整理しておかないとフィナーレに向けて収拾がつかなくなっちゃいますもんね、という微妙な不満も残ってしまうエピソードでもありました。
今回のエピソードを見る限り、シーズン4にはまた全く新しいSupernaturalネタを用意するために、ある程度今シーズンで答えを出せるところは出していこうという方針になったということなのでしょうか。
(黄色い目の悪魔とママの秘密についても、シーズン3の間になんらかの動きがあるのか、それともこのママを巡る秘密は、X-Filesでのモルダーの妹の失踪を巡る謎みたいにシリーズが続く限りひっぱっていく謎にしよう、ということになったのか…)
以下はちょっとネタバレかも知れないのでご注意ください。
☆
ついに姿を現した悪魔のリーダーとしてのライバル候補Lilithと対決するため、サムは変わっていくことになるのか…。
(兄ちゃんがそばにいてくれるという要素は、「本気で戦うためにはサムが変わるしかない」という、この後に予想されるもう確実に逃れられないようにも思える展開にどのように影響してくるのか。といいつつ、絶対こんな予想は覆してくれるのでしょうけど。)
コルトを盗んだ挙句、兄弟をFBIに売ったBelaを制作サイドは今後いったいどのように扱っていくつもりなのか…。
この後どれほどお涙頂戴もののバックストーリーを盛り込んだとしても、世界中の血気盛んなFangirlsの『大っ嫌い!!!!!』という声をもうこれ以上は無視できそうもないですよね。
ドラマ内の感情面の演出では、非常に細かい仕事をする印象のあるSPN制作スタッフなのに、Belaのこれまでのキャラクター設定は不思議なほど単なる『不二子ちゃん』で、なんのひねりもない印象です。
私個人的には、確かに面倒ばかり起こしてくれるものの、なぜかどことなく憎みきれないところもあるのですけれども。
そんなある意味ちょっと可哀想なBelaとは対象的に、SPNのうまいキャラ設定の代表ともいえる、チョコレート色のセクシーガイ、「Victor Hendrickson特別捜査官」はやっぱりハンサムで素敵だし、ディーンと二人きりで会話するシーンはどことなくいやらしいし、でも奇妙に親密な感じがしてよかったのに…。
☆
またぐるぐると色々な思いが頭の中を巡り続けてはいるものの、今回のエピソードに関する素直な感想は「まだまだ消化しきれず、判断がつかない」という感じで、本気の感想文を書くまでにはまた少し間が空いてしまいそうですが、(まずは第11話の感想文を書かなければ…)なんとか、4月の追加のエピソードが放送になるまでには…。それではゆっくりすぎるかな?
面倒になっちゃったからもういいや、という気分に襲われる前に、何とか少しでも書ければと思います。
Supernatural シーズン3の情報については、日本でDVDが発売されるまであらゆるものをシャットアウトしているという方は、以下の閲覧にはご注意ください。
***
Supernaturalシーズン3第12話。
昨夜、いつもより数時間早くエピソードを観始めることができて、やったーと小躍りしていた私ではあるのですが…。
当初はこれがシーズンフィナーレのエピソードだったわけですか?
それとも追加のエピソードを作れることになって、放送前に多少内容に手が加えられたりしたのでしょうか。
シーズン3に入って以来、Supernaturalとの戦いはなんとなく二の次という感じで、兄弟の視点からそれぞれの心の奥底の感情を描写するといった、ある意味私(=ヨコシマなFangirl)好みのエピソードが多かった印象なので、久々に『あー、Supernaturalってこういうドラマだった!』という感じではありましたけれども、毎度変わり映えのしない弱音ながら重要な説明台詞の多い回は精神的にそこはかとない負担感が残ります。
一方で、EP10、EP11、とFangirlsの燃え上がる興奮に油や火薬を注ぎ続けるようなエピソードが続いた後、当初シリーズフィナーレとされていたEP12には、さらに輪をかけて(兄弟メインの)凄い展開を期待していた私としては正直拍子抜けというか、そっちでしたか…、いや、もちろんそろそろ色々と整理しておかないとフィナーレに向けて収拾がつかなくなっちゃいますもんね、という微妙な不満も残ってしまうエピソードでもありました。
今回のエピソードを見る限り、シーズン4にはまた全く新しいSupernaturalネタを用意するために、ある程度今シーズンで答えを出せるところは出していこうという方針になったということなのでしょうか。
(黄色い目の悪魔とママの秘密についても、シーズン3の間になんらかの動きがあるのか、それともこのママを巡る秘密は、X-Filesでのモルダーの妹の失踪を巡る謎みたいにシリーズが続く限りひっぱっていく謎にしよう、ということになったのか…)
以下はちょっとネタバレかも知れないのでご注意ください。
☆
ついに姿を現した悪魔のリーダーとしてのライバル候補Lilithと対決するため、サムは変わっていくことになるのか…。
(兄ちゃんがそばにいてくれるという要素は、「本気で戦うためにはサムが変わるしかない」という、この後に予想されるもう確実に逃れられないようにも思える展開にどのように影響してくるのか。といいつつ、絶対こんな予想は覆してくれるのでしょうけど。)
コルトを盗んだ挙句、兄弟をFBIに売ったBelaを制作サイドは今後いったいどのように扱っていくつもりなのか…。
この後どれほどお涙頂戴もののバックストーリーを盛り込んだとしても、世界中の血気盛んなFangirlsの『大っ嫌い!!!!!』という声をもうこれ以上は無視できそうもないですよね。
ドラマ内の感情面の演出では、非常に細かい仕事をする印象のあるSPN制作スタッフなのに、Belaのこれまでのキャラクター設定は不思議なほど単なる『不二子ちゃん』で、なんのひねりもない印象です。
私個人的には、確かに面倒ばかり起こしてくれるものの、なぜかどことなく憎みきれないところもあるのですけれども。
そんなある意味ちょっと可哀想なBelaとは対象的に、SPNのうまいキャラ設定の代表ともいえる、チョコレート色のセクシーガイ、「Victor Hendrickson特別捜査官」はやっぱりハンサムで素敵だし、ディーンと二人きりで会話するシーンはどことなくいやらしいし、でも奇妙に親密な感じがしてよかったのに…。
☆
またぐるぐると色々な思いが頭の中を巡り続けてはいるものの、今回のエピソードに関する素直な感想は「まだまだ消化しきれず、判断がつかない」という感じで、本気の感想文を書くまでにはまた少し間が空いてしまいそうですが、(まずは第11話の感想文を書かなければ…)なんとか、4月の追加のエピソードが放送になるまでには…。それではゆっくりすぎるかな?
面倒になっちゃったからもういいや、という気分に襲われる前に、何とか少しでも書ければと思います。
2008年2月21日木曜日
SPN S3 EP10 感想文
シーズン1の感想文に戻ってから…、いや、でもやっぱり感動が新鮮なうちに新しいエピソードの感想文を書いてしまわないと…。
ここしばらくあれこれあれこれ迷った挙句、S1の感想文をちょっと、S3の感想文をちょっと、書き始めてはまたやめるなんていうことを繰り返していましたが、いい加減自分でもうんざりしてきたので、もうこの際思いつくままシーズン3第10話についてどの程度のことが書けるかやってみたいと思います。
途中で、まだこの日記で取り上げていないS1やS2のエピソードの妄想解釈が入る可能性もありますが、その時はその時、ということで。
また物凄く長い日記になってしまうかも…。
***
以下は、Supernaturalシーズン3第10話「Dream a Little Dream of Me」の感想文です。
日本では未放送のSupernaturalシーズン3のネタバレが含まれますので、閲覧にはくれぐれもご注意ください。さらに、私の翻訳には常に、誤解、曲解、妄想が含まれる可能性があります。
以上を充分にご理解いただいた上で、広い気持ちで私の馬鹿な感想文を読んでみてもいい、と思われる方のみ閲覧いただきますよう、くれぐれもお願いいたします。
私、少し前の日記でSera Gamble&Raelle Tuckerのツータッグがまた…、なんていうようなことを書いたのですが、Raelle Tuckerって、セカンドシーズンを最後にSupernatural制作スタッフから去っていたのですね!
日頃細かな事情を探して検索したりすることのない私は今まで全く知りませんでした。
(どこかでちらっと聞いていたのかもしれないけど、全く記憶に残っていませんでした。)
今回の第10話のエピソードのオープニングクレジット、Story by のところで ”Sera Gamble&” でもう一人の名前が下にくっついていたのを文字の後ろの兄弟の会話に気をとられてきちんと読み取る努力もせずにいて、ほとんど条件反射的にてっきりRaelle Tuckerだと思い込んでいたら、今回の名前はCathryn Humphrisでした。
今回の感想文を書き始めたところで初めてその事実に気付き、ちょっとショックです。
もちろん事情があってのことなのでしょうが、シリーズ当初から関わっていた人が去っていくというのはちょっと寂しい気持ちにもなりますね。
☆
ボビーが恐ろしい女の人から酷い目に合わされているシーンから、ベッドの上で安らかに眠っているボビーの顔に画面が切り替わって、え、ひょっとしてボビー、怖い夢に閉じ込められちゃってるってことなの?しかも、お掃除のメイドさんにあんなに揺すられても目を覚まさないってどういうこと?!
というドキドキのオープニング明け。
(直前にJDMの恋の噂を知らされることにもなった今週のSmallvilleのエピソードも、怖い夢を見たまま目が覚めないという病気がテーマでしたが、またむやみに長くなるのでここで感想を述べるのは今回はやめておきます)
☆
いかにも場末のバーといった感じの店に画面が切り替わると、店の奥の方にはなんと真昼間からウィスキーを飲んでるサムの姿が!
前回のエピソードで、Rubyのお師匠さんから、
『あんたなんか、もう本命じゃなくなったの』
なんてあっさり言われてしまって、さぞ役立たずな気分に苛まれているだろうとは予想していたものの、お酒ですか!昼の2時から?
『酔っ払いサム』でまず頭に浮かんでくるのはもちろん、2.11『Playthings』です。
あの時は父ちゃんが遺した衝撃の秘密をついにディーンから告白された直後で、父ちゃんが心配していたようなダークサイドに堕ちないためになんとか人助けをしたいと思っているのにうまくいかなくて、やっぱり思いっきり役立たずな気分に襲われた挙句、ディーンがちょっと部屋を留守にした隙に一人で盛大に酔っ払って、兄ちゃんをベッドに押し倒しそうになったり、兄ちゃんにとんでもなくツラい約束を強要したりしていたのでした。
さて、今回のサムの荒れ具合、本当に単なる役立たず気分のみに基づいたものなのだろうか…と注意深く見守っていると、サムを探してやっぱり酒場に姿を現したディーンに、
I tried, Dean. To save you.
なんて言い始めたから、またさらにむむっ、とサムの言動に注目です。
この兄弟、普通の人間なら秘密にしておくべき事柄をあっさりとお互い告白してしまうことでもよく知られていますが、まさかディーン、前回のRubyとのあの会話の内容をもうサムに…?
そんな画面のこちらの心配をよそにサムは言葉を続けます。
I mean, where you're going...what you're gonna become.
I can't stop it.
ええっ?ディーンを地獄から救う方法なんかないと認めたRubyのあの言葉、ディーン、サムに言っちゃったってことなの?!と思ったら、
I'm starting to think maybe even Ruby can't stop it.
俺、(兄ちゃんの死は)Rubyにだって止められないんじゃないかと思い始めてきたよ。
thinkやmaybeが入ってるってことは、あくまでサムが自分で考えてそういう仮説に達したってことで、さすがにディーン、あのRubyとの会話をサムに洗いざらい話してしまったわけではないみたい。
でもその後で、(ここまでのエピソードで画面のこちら側から完全にサムのその気持ちは汲み取ってはいたけれども)サム本人の口からこんなにはっきりと聞かせてもらえる日がくるとは思ってもいなかったような台詞が続いて、私は正直感動しました。
But, really, the thing is, no one can save you.
でも本当を言えば、誰にも兄ちゃんを助けることなんかできない、ってことなんだよ。
(だから俺がずっとそういって…、と口を開いたディーンを遮って)
No, that's not what I mean. I mean, no one can save you because you don't want to be saved.
違う、俺が言ってるのはそういう意味じゃない。俺が言いたいのは、兄ちゃん自身が助かりたいと思っていないのに助けるなんてこと、誰にもできないってことだ。
I mean, how can you care so little about yourself?
ねえ、どうして兄ちゃんはそんなに自分を粗末にできるの?
What's wrong with you?
兄ちゃん、どうしちゃったんだよ?
シーズン3が始まって以来、兄ちゃんを死なせたくない一心でなんとか兄ちゃんを助ける方法を探そうと、たった一人、必死に努力してきたサム。
そんなサムが一番手を焼いていたのは、サムがこんなにも兄ちゃんを愛して大事に思ってるっていう気持ちが兄ちゃんにちっとも伝わらずに、自分はサムにとってなんの価値もない存在だと思い込んだまま一人であっさり地獄に行ってしまおうとしているディーンの心なのだ、ということはこの妄想日記で繰り返し言ってきたことです。
それでもシーズン3に入って以来、毎回毎回のサムによる兄ちゃんの心揺さぶり作戦が功を奏し、シーズン3の第1話から
「自分のことはもうどうなってもいい、俺はもうサムから手を離して、サムを自由にしてやるんだ」
と、はっきりと結論を出してしまっていたように見えたディーンの心に、ここ数話、明らかな迷いが生じてきているのが私たちにも見て取れました。
この時点ではきっとディーン自身にも答えがわかっていなかったはずのサムからのこの重大な問いかけに答える前に、ディーンの携帯が鳴り出します。
ボブ、緊急時の連絡先として、兄弟を指定していたのですね!
当然と言えば当然のことながら、兄弟とボビーの絆にこんなところでも心が温まります。
しかしドクターからボビーの健康状態について質問されたディーンが、「風邪もひいたことない」と断言しているのがなぜか笑えます。
今回、こうしてボビーの病室で会話をしている兄弟のシーンがよく出てきますが、Chicago Conの時、Jaredはボビーがカメラに写っている間ボビーことJimの足元で、ずっとJimの爪先をつまんだりしていたずらしてたんだって言ってましたよね。
最後の最後、カットの声がかかった時、さすがに “What's wrong with you?” ってJimに怒られたけど、カメラに写ってる間Jimはぴくりとも動かなかった。彼は鋼鉄の爪先を持ってるよ、って。(笑)
4月に放送されることが決まったらしい追加のエピソードを含めてもいつものシーズンより大幅にエピソードの数が減ってしまうシーズン3、DVD BOXには、せめてこうしたJ2のいたずら映像を大サービスで大量に入れてくれるといいのですけどね。
そしてもう一点、今回(私は)初めて気付いたのは、帽子を被らず、明るい照明の元にいるボビーの髪の色って、あれ茶色というより赤毛じゃありませんか?
まさにどうでもいいことですが、赤毛のボビーちょっと気になりました。
とにかく全くの健康体なのに眠りに落ちたまま目を覚まさなくなってしまったボビーの謎を探るため、兄弟はボビーの泊まっていたホテルに戻り、
Dr. Walter Greggという睡眠障害を研究していた神経学者が、ボビーと同じように眠りについたまま、こちらは死んでしまったことを、そしてボビー自身も刑事を装ってその教授のことを調べていた事実を突き止めます。
Dr. Greggのアシスタントの女の子が、ボビーのことを
A very nice older man with a beard.
と描写しているのにも思わず頬が緩みます。
ディーンには結構つれない態度で接している彼女、ボビーにはあきらかに好印象を抱いていたということがわかりますよね。
ボビー、女性を一瞬で味方につけてしまうテクニック、ぜひ兄弟に(っていうか、サムはもともとその素質を持っているので、比較的いつも女の子に胡散臭がられることの多いディーンに…)教えてあげて欲しいものです。
父ちゃんはどうだったのでしょう?私は、父ちゃんにあの声と笑顔でSweetheartなんて声をかけられた瞬間、洗いざらい全てを話してしまう自信がありますけど…。
結局亡くなった教授のアシスタントの女の子から少々脅迫気味に教授の研究資料を巻き上げ、教授の実験対象だった青年を訪ねてきたディーン。
子供の頃の頭の怪我が原因で夢をみることができなくなったという青年は、教授に処方されたひどい匂いと味の黄色いお茶を飲むことによって、非常に鮮明な夢をみることができたと、でも怖くなってすぐに実験への参加はやめてしまったというのですが…。
☆
シーンは前後してしまいますが、少しでも今回のSupernaturalな事件の説明を短縮するためショートカットしてしまうと、この青年こそが今回の事件の犯人Jeremyであるわけですよね?
Jeremyは、自らが神として君臨できる夢の世界を取り上げられないよう、邪魔者と認識した人間の夢に入り込み、支配して、夢の中で死なせてしまうという恐ろしいことをしているわけですが、夢を支配するためには対象となる人間の身体の一部(究極としてはDNA)をなんらかの形で入手する必要がある。
この後のシーンでのボビーの証言により、Jeremyに勧められたビールを飲んだことにより、ビンの口についた唾液からDNAを奪われ(これはまさにCSI!)、Jeremyに夢を支配されてしまうことになってしまうのだということがわかります。
最初にこのエピソードをみた時は、ビールに黄色いお茶を混ぜてあるのかとも思いましたが、Jeremyはあきらかに栓をしたままのビールをディーンに渡しているし、あのお茶を飲んだら直後に意識を失うなんていうことも言ってるので、ビールはあくまで邪魔者のDNA獲得のための手段であると判断できます。
小さなことですが、ここでディーンは、クリスマスのエピソードでサムに貰ったことが明らかになったAmuletに続き、Jensenがシカゴのコンベンションで語ったことを実践し、指輪をビールの栓抜きとして使っていますね。
☆
JeremyにDNAを奪われてしまったことには全く気づかないまま、調査を終えてボビーの病室に戻ってきたディーンは、なんだか妙に思いつめた顔でじっとボビーの寝顔を見つめています。
サムはディーンが調べてきた教授の実験の様子をもとに、教授がJeremyの治療に使っていた黄色いお茶の正体が、African dream rootとしても知られる Silene capensis という薬草であり、何世紀にも渡りシャーマン達がDream-walkingのために(つまり他人の夢の中に入るために)使っていたものであることをつきとめました。
そしてDream-walkingを行う者は充分に訓練を積むことにより、他人の夢を完全に支配することのできるFreddy Krueger(私は一度もまともに見たことがありませんが、エルム街の悪夢のフレディですね)になれるのだと。
結局ディーンの強い望みにより、なんとかそのAfrican dream rootを入手して、兄弟二人でボビーの夢の中へと入り、ボビーを連れ帰るという作戦を実行することに。
(この辺りの相談をしつつ病院の廊下をあるく兄弟が老人とその付き添いの看護師さんという二人連れとすれ違いますが、時々画面に挿入されるこうした普通の大きさの人たちによって、ディーンが全くもって小さくなんかないのだということに気付かされて驚愕します!点滴を杖代わりに歩くおじいさんもディーンより頭一つ分は確実に小さくて、そのおじいさんよりも小さな女性の看護師さんはディーンの肩までもまったく届いていません。でも兄弟のツーショットになった途端、ディーンはまた一瞬でちっちゃくなってしまう…、サム、あんたって人は本当に巨人です。)
ボビーのベッドの傍らでじっとボビーを見つめていたディーンの思いつめた顔に続き、危険すぎるよと渋るサムをごり押しして、ボビー救出のためボビーの夢の中に飛び込むことをサムに認めさせたディーンは、決め台詞として
Dean: Dude, it's Bobby.
と、言っていますね。
現在、どうにも手のつけようもないまま感想文が保留になっているS1『Devil’s Trap』では、とにかく父ちゃんを助けたい一心で、ためらうことなくメグに冷酷な所業をし、(合間にサムを助けるためメグのお兄さんもこれまたためらうことなく始末し)父ちゃんの体を乗っ取った黄色い目の悪魔が中にいる間にとどめをさせ!と父ちゃんから強要されたサムを押しとどめて、悪魔を殺すことよりも父ちゃんの命を守ることを選んだディーン。
ディーンが命の危険を冒してもボビーを助けることをなんの迷いもなく選び取る様子には、ディーンが父ちゃん、そしてサムという唯一の肉親を大切に思うのに遜色ないほどにボビーを大事に思っていることが明白に現れているように思います。
☆
この後、兄弟がAfrican dream rootを手に入れるにあたっては、あれってストーリーの流れ上必要だった?という感覚もいま一つ拭い去れないBela&サミーのサービスシーンが挿入されますが、
(Belaのおっぱいのふくらみに「おおう!」と気をとられ、そして夢の影響で身体に生じたやむを得ない現象によりすぐには椅子から立ち上がることもできないサミーと一緒に鼻の下をのばしていた私は、今回のBelaの役どころにも、「あー、やっぱり」という程度でこれといって特別な感情は抱かなかった、というか、今後の展開を思ってBelaのことがちょっと心配になったりしていたのですが、このエピソードが放送になった後色々なところで『Bela、大っ嫌い!!!もう我慢できない!』という叫びを目にして、正直ちょっと意表を突かれました。皆それだけ兄弟の苦労&苦悩に感情移入しつつ、兄弟の前途を心配しつつドラマを鑑賞しているということなのですね。若いFangirlsの心とこんなところでまたギャップが…。しかしBelaの不人気ぶり、エピソードが進むごとにファンの共感や好意を着実に獲得しつつあるように思えるできそこないの悪魔娘Rubyとは、見事に対照的です。)
ここでまたシーンは前後しますけれども、無事にJeremyを退治して戻ったサムがボビーとモーテル(ホテル?)の廊下を連れ立って歩くシーンで、ディーンの夢の中に入ったサムがJeremy以上の支配力を発揮できたことについて、ボビーがほんのちょっと心配そうに
『あれはお前のpsychic stuffとかいうやつに関係があるわけじゃないんだよな?』
と問いかけたあの言葉が、全く意味の無いことであるはずはない、と考えると、
サムのあのエッチな夢には、まったく違った解釈が出てくるような気もするのです。
ボビーの夢の中に入った時も、ディーンの夢の中に入った時も、サムは夢を見ている本人のところへは行かず、まるで何かに吸い寄せられるように邪悪な存在であるJeremyに出くわして対決するはめになっていましたよね。
現実でのBelaの登場シーンが、サムの夢のシーンとどれほど似通っていたかを考えると、サムの見た夢を単なる美味しい夢と捉えるだけでいいのかという疑問も湧いてきます。
黄色い目のおじさんがいなくなって以来、ぱたりと止まっているというサムの予知夢や不思議な能力は、本当におじさんと一緒に消えてしまったの?
それともサムの潜在能力を刺激していたおじさんがいなくなったことで、再び眠りについているだけなの?
Rubyとの交流や、ディーンを助けたいと願う非常に強烈な感情に晒されることによって、サムの力がまた少しずつ目を覚まし始めているのかもしれない、なんていう風にも考えられるのかも、なんて思ってしまうのです。
とはいえ、
Dean: Dude, you were out. And making some serious happy noises. Who were you dreaming about?
Sam: What? No one. Nothing.
Dean: Come on. You can tell me. Angelina Jolie?
Sam: No.
Dean: Brad Pitt?
サムの超可愛いあの笑顔と some serious happy noises を発している弟を愛しそうに眺めるディーンの顔をみると、サムの予知夢が再び?!なんていう恐ろしい解釈はどこかに飛んでいって、ただむやみにニヤニヤしてしまいますけれども。
☆
他の身体の部分よりはましか、ってことで、ボビーの毛(どこの毛?)を振り入れたお茶で乾杯した兄弟は、奥さんがいた頃の綺麗に片付いたボビーの家にやってきます。
ディーンはボビーに目を覚ますよう説得を重ねながらも、ボビーがハンターへの道を歩むきっかけとなったボビーの辛く暗い過去を知ることになり、
サムは一人、まるでSmallvilleのセットみたいに目映い光に満ちた庭へと何かに誘われるように歩み出て、Jeremyと対決。
ここでは兄弟は、なんとかボビーを救い出して三人同時に目を覚まします。
(ディーンが目を覚ますまでお茶のカップを握ったままだったというのがちょっと可愛いですよね。(笑))
夢の中で知ったボビーの過去についてちょこっとだけ話し合い、じっと見つめあうボビーとディーン。
そこに入ってきたサムは、この親密な見つめあいが父ちゃんとディーンだったら、途端に眉間に皺を寄せて何かしらの妨害行為におよぶところですが…。
ボビーの説明により、夢を支配し人を死に至らしめていた犯人が、父親にバッドで頭を殴られるという悲惨な事故の後夢を見られなくなったというJeremyであること、そしてJeremyが他人の夢を操る手口なんかについても詳しく説明を受けた兄弟ですが…、ディーン、Jeremyに勧められたビール、飲んじゃってました。
Dean: I was thirsty.
だって、喉渇いてたんだもん。
眠ったらJeremyにやられる、ってことで、それから丸二日、まさに一睡もせずに(これはディーンだけ)、Belaの助けまで借りてJeremyの行方を追い求めた兄弟ですが、どうにも見つからず、ついにディーンは眠って夢の中でJeremyと対決すると言い出します。
サムは、もちろん兄ちゃんを一人で行かせることなんかできるわけもなく、お前に頭の中を覗かれたくないと抵抗するディーンの髪の毛をむしりとって、ディーンと一緒に夢の中に飛び込みます。
☆
ディーンの夢の中では、まさに今回のエピソードのタイトルにもなっている『Dream a Little Dream of Me』という曲の甘い歌声がバックに流れる中、S3EP2でディーンに、父ちゃん&サムのいない人生を一瞬夢見させたLisaに対面して、気恥ずかしい思いをしつつ、
サムはやっぱりJeremyに引き付けられるように走り出し、
案の定、二人ははぐれてしまいます。
サムを追いかけて森の中を走っていたはずのディーンは、森の景色が壁紙となったホテルの廊下のようなところに迷い込みます。
きぃーっと微かな音を立てて開いていく目の前のドアの向こうの部屋へと足を踏み入れると、部屋の奥のデスクに座ってスタンドをつけたり消したりしている男が。
振り返ったその男の顔は!
ディーン。
自分の潜在意識と向き合うことが、ディーンにとっての最悪の悪夢だったとは。
Dean: But you can't lie to me. I know the truth.
そう、夢だとわかっている以上、ディーンが自分の意思で目を覚ませばそこで夢は終わりのはず、でも二日貫徹の疲れと眠気を抱えたディーンの身体は、そう簡単に目を覚ましてくれないのです。
(そういうことじゃないの?)
ディーンは、じっくりと自分の潜在意識の声を聞かされることになってしまいます。
☆
Dream!Dean: I mean, you're going to hell, and you won't lift a finger to stop it. Talk about low self-Esteem. Then, again, I guess it's not much of a life worth saving, now, is it?
なあ、お前は地獄へ行く、なのに、お前はそれを止めるため指の一本も動かす気もないんだ。自己評価の低さの話でもするか。といったって、今や、お前には救うべきほどの命も残ってないとも言えんのかな、そうだろ?
サムを除けば、お前には何も残ってない、お前は自分の考えもなく、ただ命令されたことだけをする噛み付き犬だ。そんなの本当のことじゃない。違うのか?
お前が欲しいものってなんだ?お前の夢ってなんだ?
そうだな、お前の車、あれは父ちゃんのだ。
(うんうん、これは知ってた。まさにシーズン1のパイロットのエピソードで、赤ちゃんのサムを抱いた父ちゃんは、ちっちゃなディーンと一緒にImpalaのボンネットに座ってました。)
お前のお気に入りの革のジャケット、父ちゃんのだ。
(ディーンのジャケット!なんだか妙にぶかぶかで身体に合ってないと常々思っていましたが、父ちゃんのお古だったのですね!)
お前の好きな音楽、父ちゃんのだよな。
(ディーンの大好きな古~いロックももともとは父ちゃんが聴いていたものだったんだ…)
お前には自分独自の考えってものさえないんじゃないか?
そんなことない。
いいや、お前の頭ん中にあるのは「サミーに注意してやれ。弟の面倒をみるんだぞ、坊主」っていう命令だけだ。父ちゃんの声がいまだに聞こえるんだろ?はっきりと。
父ちゃんがお前にしてきたのは、威張りくさってお前を鍛えただけだ。
でもサムは…。父ちゃんはサムを溺愛してた。父ちゃんが愛してたのは、サムだけだ。
Dream!Dean: Dad knew who you really were -- A good soldier and nothing else. Daddy's blunt little instrument. Your own father didn't care whether you lived or died. Why should you?
父ちゃんは本当のお前を知ってたよ…。ひとりの良き兵隊、で、それ以外のなんでもない。父ちゃんのぱっとしないちっぽけな道具さ。お前の父ちゃんすらお前が死のうと生きようと気にしなかった。どうしてお前が気にする必要がある?
Dean: You son of a bitch!
思わずそう叫んで、夢の分身を突き飛ばすディーン。そして堰が切れたように、ディーンは分身から奪ったショットガンで殴りかかりながら自ら叫び始めます。
Dean: My father was an obsessed bastard! All that crap he dumped on me about protecting Sam --That was his crap! He's the one who couldn’t protect his family! He's the one who let mom die! Who wasn't there for Sam! I always was! It wasn't fair! I didn't deserve what he put on me! And I don't deserve to go to hell!
俺の父ちゃんは取り憑かれたろくでなしだ!俺に押し付けてきた、サムを守れなんていうたわ言だって、…あんなのは父ちゃんの責任じゃないか!父ちゃんこそ、家族を守れなかった張本人だ!ママを死なせたのだって、父ちゃんじゃないか!サムついててやりもしなかった!いつも一緒にいたのは俺だ!そんなのフェアじゃない!父ちゃんが俺に押し付けてきたのは俺が背負うべき重荷じゃない!それに、どうして俺が地獄に行かなきゃならないんだ!
最後の言葉を叫びながら、分身に向けてショットガンを放つディーン。
しかし血だらけの分身が再び目を開くとその目はBlack eyesになっていて。
Dream!Dean: You can't escape me, Dean. You're gonna die. And this -- This is what you're gonna become.
ディーン、お前は俺から逃げられはしない。お前は死ぬ。そしてこれが、…これがお前がそうなる姿だ。
☆
これまで約三年ほども続いたシリーズの中で、ディーンが父ちゃんに向ける愛情はサムに対するものとは微妙に違った意味で、無条件でした。
小さな頃から、サムが『父ちゃんもう死んでるかもね』なんてポロッとこぼす度、『そんなこと言うな!父ちゃんは死んでない!』と必死に反論してきたディーン。
(父ちゃん自身の命が危険にさらされる可能性がない限り)父ちゃんのあらゆる言いつけに、何一つ疑問を挟まずに従ってきたディーン。
ディーンが父ちゃんの言いつけを無条件に守るようになった一つのきっかけとして、『Something Wicked』でのトラウマを挙げることもできるのでしょうが、私の解釈としては、ディーンのこうした父ちゃんへの無条件の服従は、純粋に父ちゃんに対する愛情と尊敬に基づいているものだと判断してきました。
ディーンは父ちゃんを無条件に愛し、尊敬していて、父ちゃんの命令がとにかく自分たち兄弟を愛し、自分たちの安全を考え抜いた上のものであることを心の底から信じていたからこそ、時に理不尽にすら思える父ちゃんの命令にすらディーンは無条件に従ってきたのだと。
しかし父ちゃんと離れ離れになって、サムとの二人旅を続けてきたこの三年余り、ディーン自身、その成長の過程でそもそも少しも疑問になど思ってもいなかった父ちゃんに対する自分の愛情の、そして父ちゃんが自分に向ける愛情の本当の価値に、氷水をぶちまけるような言葉の暴力が繰り返し繰り返し、それはもう執拗なほどに投げつけられるようになったわけです。
一見、まったく自分というものを持たずに父ちゃんの言いなりになっているように見えるディーンに対し、サムはあきらかに嫉妬心(=父ちゃんへのライバル心)から、
(兄ちゃんには自分の考えってもんがないのか?兄ちゃんが助けてって電話した時も、俺が、兄ちゃんが死にかけてるって電話した時でさえ、父ちゃんは無視したんだ…)
そして悪魔達はディーンを排除してサムを手に入れようと企む下心から、
(ぱっと思いつくだけでも、黄色い目の父ちゃんに、黄色い目のおじさんに、赤い目のサンディーに…、悪魔たちはこれまでどれほどディーンを口汚く蔑み、悪しざまに語ってきたか、簡単には引用もできないほど)
考え付く限りあらゆるパターンの蔑みの言葉がディーンにむかって投げかけられてきたように思いますが、そうした言葉がどんな風にディーンの心に届いているのかという描写はこれまで一度もドラマ内に出てきていませんでした。
今回、ディーン自身の潜在意識との対話の中で、サムや悪魔達の言葉がどれほど深くまでディーンの心を侵食していたかを目にして、胸が痛くなりました。
この妄想日記を長く読んできてくれた人なら、父ちゃんのディーンに向ける愛情がどれほど混じりけのないもので、ディーンのことをどれほど大事に思っていたかについて、疑問を挟む余地はないと信じますが…。
シーズン2の第1話『In My Time of Dying』で、ディーンの命を救うため、自分の命をあっさりと犠牲にした父ちゃん。
でもディーンにしてみるとあの時も、ダークサイドに堕ちたサムを殺す、なんて、考えたくもないような責任を自分に押し付けて父ちゃんが逃げたように感じたのかもしれません。
シーズン2に入ってしばらくの間、ディーンはずっと不安定で荒れていましたよね。
万一の時にはサムを殺せ、なんていう言葉を残して逝くなんて、父ちゃんはどうかしてるんだ!って、初めて父ちゃんに対する非難の言葉を口にしたのもその頃でした。
それでもシーズン2の最後、地獄から出てきた父ちゃんのあの顔と涙を見て、父ちゃんの愛情をもう一度再確認してくれたと思ったのに!
でも別の視点から考えてみると、狡賢く、手段を選ばずどんな汚い手をつかうことも厭わない悪魔と対決して、ディーンが自分の生きる道を探り、獲得するためには、たとえ一時でも、自分の望みを一番に持ってくるような考え方ができるようにならないといけないということなのかもしれません。
誰かのために自分を犠牲にしても構わないという気持ちは、悪魔にとっては付け込むのに最適な、絶好の弱みになるということなのかも。
でも…、ボビーとの絆ばかり深めて、父ちゃんに対する気持ちをこんな風に爆発させるなんて…、父ちゃんが聞いたら、絶対泣いちゃうよ。父ちゃん、ディーンのことは、ひょっとしたらサムよりも愛してるのに…。
そんなことをあれこれ考えたまま、サムのかっこいいJeremy退治も、Belaがコルトを盗んで逃げたという衝撃の事実もほとんど上の空のまま、ドラマはエンディングへ。
Dean: I've been doing some thinking. And... well, the thing is... ...I don't want to die. I don't want to go to hell.
Sam: All right, yeah. We'll find a way to save you.
幾分はにかむような口調で途切れ途切れに語るディーン。
4歳でママを亡くして以来、ひょっとしたら初めて、ディーンが素直に自分の望むことを口にした瞬間だったのかもしれません。
ディーンの死にたくない、地獄へ行きたくない、という言葉を耳にして、サムは安心のあまり、いまにも涙ぐみそうに見えます。
最後にBlack Eyesになったディーンの分身の言葉をリフレインさせたのは、蛇足、のようにも感じてしまいましたが…。
でも、自分のワガママを口にし慣れていないディーン、あの瞬間の鮮烈な恐怖を思い出さないと、思わず、「やっぱりいいや…、死んでも…」なんて訂正しちゃいそうだったのかな?
***
かなり省略したつもりでしたが、やっぱりまた妙に長くなってしまいました。
しかも語りたいことをまだ全ては語れていないような気も…。特に父ちゃんについて…。
今回のエピソードと対になるような、第11話の感想文もなるべく早く書きたいけれども、今回また予想以上に体力を消耗してしまったので、また少し間が空いてしまうかもしれません。
でもなるべく、気力が続いているうちになんとか…。
ここしばらくあれこれあれこれ迷った挙句、S1の感想文をちょっと、S3の感想文をちょっと、書き始めてはまたやめるなんていうことを繰り返していましたが、いい加減自分でもうんざりしてきたので、もうこの際思いつくままシーズン3第10話についてどの程度のことが書けるかやってみたいと思います。
途中で、まだこの日記で取り上げていないS1やS2のエピソードの妄想解釈が入る可能性もありますが、その時はその時、ということで。
また物凄く長い日記になってしまうかも…。
***
以下は、Supernaturalシーズン3第10話「Dream a Little Dream of Me」の感想文です。
日本では未放送のSupernaturalシーズン3のネタバレが含まれますので、閲覧にはくれぐれもご注意ください。さらに、私の翻訳には常に、誤解、曲解、妄想が含まれる可能性があります。
以上を充分にご理解いただいた上で、広い気持ちで私の馬鹿な感想文を読んでみてもいい、と思われる方のみ閲覧いただきますよう、くれぐれもお願いいたします。
私、少し前の日記でSera Gamble&Raelle Tuckerのツータッグがまた…、なんていうようなことを書いたのですが、Raelle Tuckerって、セカンドシーズンを最後にSupernatural制作スタッフから去っていたのですね!
日頃細かな事情を探して検索したりすることのない私は今まで全く知りませんでした。
(どこかでちらっと聞いていたのかもしれないけど、全く記憶に残っていませんでした。)
今回の第10話のエピソードのオープニングクレジット、Story by のところで ”Sera Gamble&” でもう一人の名前が下にくっついていたのを文字の後ろの兄弟の会話に気をとられてきちんと読み取る努力もせずにいて、ほとんど条件反射的にてっきりRaelle Tuckerだと思い込んでいたら、今回の名前はCathryn Humphrisでした。
今回の感想文を書き始めたところで初めてその事実に気付き、ちょっとショックです。
もちろん事情があってのことなのでしょうが、シリーズ当初から関わっていた人が去っていくというのはちょっと寂しい気持ちにもなりますね。
☆
ボビーが恐ろしい女の人から酷い目に合わされているシーンから、ベッドの上で安らかに眠っているボビーの顔に画面が切り替わって、え、ひょっとしてボビー、怖い夢に閉じ込められちゃってるってことなの?しかも、お掃除のメイドさんにあんなに揺すられても目を覚まさないってどういうこと?!
というドキドキのオープニング明け。
(直前にJDMの恋の噂を知らされることにもなった今週のSmallvilleのエピソードも、怖い夢を見たまま目が覚めないという病気がテーマでしたが、またむやみに長くなるのでここで感想を述べるのは今回はやめておきます)
☆
いかにも場末のバーといった感じの店に画面が切り替わると、店の奥の方にはなんと真昼間からウィスキーを飲んでるサムの姿が!
前回のエピソードで、Rubyのお師匠さんから、
『あんたなんか、もう本命じゃなくなったの』
なんてあっさり言われてしまって、さぞ役立たずな気分に苛まれているだろうとは予想していたものの、お酒ですか!昼の2時から?
『酔っ払いサム』でまず頭に浮かんでくるのはもちろん、2.11『Playthings』です。
あの時は父ちゃんが遺した衝撃の秘密をついにディーンから告白された直後で、父ちゃんが心配していたようなダークサイドに堕ちないためになんとか人助けをしたいと思っているのにうまくいかなくて、やっぱり思いっきり役立たずな気分に襲われた挙句、ディーンがちょっと部屋を留守にした隙に一人で盛大に酔っ払って、兄ちゃんをベッドに押し倒しそうになったり、兄ちゃんにとんでもなくツラい約束を強要したりしていたのでした。
さて、今回のサムの荒れ具合、本当に単なる役立たず気分のみに基づいたものなのだろうか…と注意深く見守っていると、サムを探してやっぱり酒場に姿を現したディーンに、
I tried, Dean. To save you.
なんて言い始めたから、またさらにむむっ、とサムの言動に注目です。
この兄弟、普通の人間なら秘密にしておくべき事柄をあっさりとお互い告白してしまうことでもよく知られていますが、まさかディーン、前回のRubyとのあの会話の内容をもうサムに…?
そんな画面のこちらの心配をよそにサムは言葉を続けます。
I mean, where you're going...what you're gonna become.
I can't stop it.
ええっ?ディーンを地獄から救う方法なんかないと認めたRubyのあの言葉、ディーン、サムに言っちゃったってことなの?!と思ったら、
I'm starting to think maybe even Ruby can't stop it.
俺、(兄ちゃんの死は)Rubyにだって止められないんじゃないかと思い始めてきたよ。
thinkやmaybeが入ってるってことは、あくまでサムが自分で考えてそういう仮説に達したってことで、さすがにディーン、あのRubyとの会話をサムに洗いざらい話してしまったわけではないみたい。
でもその後で、(ここまでのエピソードで画面のこちら側から完全にサムのその気持ちは汲み取ってはいたけれども)サム本人の口からこんなにはっきりと聞かせてもらえる日がくるとは思ってもいなかったような台詞が続いて、私は正直感動しました。
But, really, the thing is, no one can save you.
でも本当を言えば、誰にも兄ちゃんを助けることなんかできない、ってことなんだよ。
(だから俺がずっとそういって…、と口を開いたディーンを遮って)
No, that's not what I mean. I mean, no one can save you because you don't want to be saved.
違う、俺が言ってるのはそういう意味じゃない。俺が言いたいのは、兄ちゃん自身が助かりたいと思っていないのに助けるなんてこと、誰にもできないってことだ。
I mean, how can you care so little about yourself?
ねえ、どうして兄ちゃんはそんなに自分を粗末にできるの?
What's wrong with you?
兄ちゃん、どうしちゃったんだよ?
シーズン3が始まって以来、兄ちゃんを死なせたくない一心でなんとか兄ちゃんを助ける方法を探そうと、たった一人、必死に努力してきたサム。
そんなサムが一番手を焼いていたのは、サムがこんなにも兄ちゃんを愛して大事に思ってるっていう気持ちが兄ちゃんにちっとも伝わらずに、自分はサムにとってなんの価値もない存在だと思い込んだまま一人であっさり地獄に行ってしまおうとしているディーンの心なのだ、ということはこの妄想日記で繰り返し言ってきたことです。
それでもシーズン3に入って以来、毎回毎回のサムによる兄ちゃんの心揺さぶり作戦が功を奏し、シーズン3の第1話から
「自分のことはもうどうなってもいい、俺はもうサムから手を離して、サムを自由にしてやるんだ」
と、はっきりと結論を出してしまっていたように見えたディーンの心に、ここ数話、明らかな迷いが生じてきているのが私たちにも見て取れました。
この時点ではきっとディーン自身にも答えがわかっていなかったはずのサムからのこの重大な問いかけに答える前に、ディーンの携帯が鳴り出します。
ボブ、緊急時の連絡先として、兄弟を指定していたのですね!
当然と言えば当然のことながら、兄弟とボビーの絆にこんなところでも心が温まります。
しかしドクターからボビーの健康状態について質問されたディーンが、「風邪もひいたことない」と断言しているのがなぜか笑えます。
今回、こうしてボビーの病室で会話をしている兄弟のシーンがよく出てきますが、Chicago Conの時、Jaredはボビーがカメラに写っている間ボビーことJimの足元で、ずっとJimの爪先をつまんだりしていたずらしてたんだって言ってましたよね。
最後の最後、カットの声がかかった時、さすがに “What's wrong with you?” ってJimに怒られたけど、カメラに写ってる間Jimはぴくりとも動かなかった。彼は鋼鉄の爪先を持ってるよ、って。(笑)
4月に放送されることが決まったらしい追加のエピソードを含めてもいつものシーズンより大幅にエピソードの数が減ってしまうシーズン3、DVD BOXには、せめてこうしたJ2のいたずら映像を大サービスで大量に入れてくれるといいのですけどね。
そしてもう一点、今回(私は)初めて気付いたのは、帽子を被らず、明るい照明の元にいるボビーの髪の色って、あれ茶色というより赤毛じゃありませんか?
まさにどうでもいいことですが、赤毛のボビーちょっと気になりました。
とにかく全くの健康体なのに眠りに落ちたまま目を覚まさなくなってしまったボビーの謎を探るため、兄弟はボビーの泊まっていたホテルに戻り、
Dr. Walter Greggという睡眠障害を研究していた神経学者が、ボビーと同じように眠りについたまま、こちらは死んでしまったことを、そしてボビー自身も刑事を装ってその教授のことを調べていた事実を突き止めます。
Dr. Greggのアシスタントの女の子が、ボビーのことを
A very nice older man with a beard.
と描写しているのにも思わず頬が緩みます。
ディーンには結構つれない態度で接している彼女、ボビーにはあきらかに好印象を抱いていたということがわかりますよね。
ボビー、女性を一瞬で味方につけてしまうテクニック、ぜひ兄弟に(っていうか、サムはもともとその素質を持っているので、比較的いつも女の子に胡散臭がられることの多いディーンに…)教えてあげて欲しいものです。
父ちゃんはどうだったのでしょう?私は、父ちゃんにあの声と笑顔でSweetheartなんて声をかけられた瞬間、洗いざらい全てを話してしまう自信がありますけど…。
結局亡くなった教授のアシスタントの女の子から少々脅迫気味に教授の研究資料を巻き上げ、教授の実験対象だった青年を訪ねてきたディーン。
子供の頃の頭の怪我が原因で夢をみることができなくなったという青年は、教授に処方されたひどい匂いと味の黄色いお茶を飲むことによって、非常に鮮明な夢をみることができたと、でも怖くなってすぐに実験への参加はやめてしまったというのですが…。
☆
シーンは前後してしまいますが、少しでも今回のSupernaturalな事件の説明を短縮するためショートカットしてしまうと、この青年こそが今回の事件の犯人Jeremyであるわけですよね?
Jeremyは、自らが神として君臨できる夢の世界を取り上げられないよう、邪魔者と認識した人間の夢に入り込み、支配して、夢の中で死なせてしまうという恐ろしいことをしているわけですが、夢を支配するためには対象となる人間の身体の一部(究極としてはDNA)をなんらかの形で入手する必要がある。
この後のシーンでのボビーの証言により、Jeremyに勧められたビールを飲んだことにより、ビンの口についた唾液からDNAを奪われ(これはまさにCSI!)、Jeremyに夢を支配されてしまうことになってしまうのだということがわかります。
最初にこのエピソードをみた時は、ビールに黄色いお茶を混ぜてあるのかとも思いましたが、Jeremyはあきらかに栓をしたままのビールをディーンに渡しているし、あのお茶を飲んだら直後に意識を失うなんていうことも言ってるので、ビールはあくまで邪魔者のDNA獲得のための手段であると判断できます。
小さなことですが、ここでディーンは、クリスマスのエピソードでサムに貰ったことが明らかになったAmuletに続き、Jensenがシカゴのコンベンションで語ったことを実践し、指輪をビールの栓抜きとして使っていますね。
☆
JeremyにDNAを奪われてしまったことには全く気づかないまま、調査を終えてボビーの病室に戻ってきたディーンは、なんだか妙に思いつめた顔でじっとボビーの寝顔を見つめています。
サムはディーンが調べてきた教授の実験の様子をもとに、教授がJeremyの治療に使っていた黄色いお茶の正体が、African dream rootとしても知られる Silene capensis という薬草であり、何世紀にも渡りシャーマン達がDream-walkingのために(つまり他人の夢の中に入るために)使っていたものであることをつきとめました。
そしてDream-walkingを行う者は充分に訓練を積むことにより、他人の夢を完全に支配することのできるFreddy Krueger(私は一度もまともに見たことがありませんが、エルム街の悪夢のフレディですね)になれるのだと。
結局ディーンの強い望みにより、なんとかそのAfrican dream rootを入手して、兄弟二人でボビーの夢の中へと入り、ボビーを連れ帰るという作戦を実行することに。
(この辺りの相談をしつつ病院の廊下をあるく兄弟が老人とその付き添いの看護師さんという二人連れとすれ違いますが、時々画面に挿入されるこうした普通の大きさの人たちによって、ディーンが全くもって小さくなんかないのだということに気付かされて驚愕します!点滴を杖代わりに歩くおじいさんもディーンより頭一つ分は確実に小さくて、そのおじいさんよりも小さな女性の看護師さんはディーンの肩までもまったく届いていません。でも兄弟のツーショットになった途端、ディーンはまた一瞬でちっちゃくなってしまう…、サム、あんたって人は本当に巨人です。)
ボビーのベッドの傍らでじっとボビーを見つめていたディーンの思いつめた顔に続き、危険すぎるよと渋るサムをごり押しして、ボビー救出のためボビーの夢の中に飛び込むことをサムに認めさせたディーンは、決め台詞として
Dean: Dude, it's Bobby.
と、言っていますね。
現在、どうにも手のつけようもないまま感想文が保留になっているS1『Devil’s Trap』では、とにかく父ちゃんを助けたい一心で、ためらうことなくメグに冷酷な所業をし、(合間にサムを助けるためメグのお兄さんもこれまたためらうことなく始末し)父ちゃんの体を乗っ取った黄色い目の悪魔が中にいる間にとどめをさせ!と父ちゃんから強要されたサムを押しとどめて、悪魔を殺すことよりも父ちゃんの命を守ることを選んだディーン。
ディーンが命の危険を冒してもボビーを助けることをなんの迷いもなく選び取る様子には、ディーンが父ちゃん、そしてサムという唯一の肉親を大切に思うのに遜色ないほどにボビーを大事に思っていることが明白に現れているように思います。
☆
この後、兄弟がAfrican dream rootを手に入れるにあたっては、あれってストーリーの流れ上必要だった?という感覚もいま一つ拭い去れないBela&サミーのサービスシーンが挿入されますが、
(Belaのおっぱいのふくらみに「おおう!」と気をとられ、そして夢の影響で身体に生じたやむを得ない現象によりすぐには椅子から立ち上がることもできないサミーと一緒に鼻の下をのばしていた私は、今回のBelaの役どころにも、「あー、やっぱり」という程度でこれといって特別な感情は抱かなかった、というか、今後の展開を思ってBelaのことがちょっと心配になったりしていたのですが、このエピソードが放送になった後色々なところで『Bela、大っ嫌い!!!もう我慢できない!』という叫びを目にして、正直ちょっと意表を突かれました。皆それだけ兄弟の苦労&苦悩に感情移入しつつ、兄弟の前途を心配しつつドラマを鑑賞しているということなのですね。若いFangirlsの心とこんなところでまたギャップが…。しかしBelaの不人気ぶり、エピソードが進むごとにファンの共感や好意を着実に獲得しつつあるように思えるできそこないの悪魔娘Rubyとは、見事に対照的です。)
ここでまたシーンは前後しますけれども、無事にJeremyを退治して戻ったサムがボビーとモーテル(ホテル?)の廊下を連れ立って歩くシーンで、ディーンの夢の中に入ったサムがJeremy以上の支配力を発揮できたことについて、ボビーがほんのちょっと心配そうに
『あれはお前のpsychic stuffとかいうやつに関係があるわけじゃないんだよな?』
と問いかけたあの言葉が、全く意味の無いことであるはずはない、と考えると、
サムのあのエッチな夢には、まったく違った解釈が出てくるような気もするのです。
ボビーの夢の中に入った時も、ディーンの夢の中に入った時も、サムは夢を見ている本人のところへは行かず、まるで何かに吸い寄せられるように邪悪な存在であるJeremyに出くわして対決するはめになっていましたよね。
現実でのBelaの登場シーンが、サムの夢のシーンとどれほど似通っていたかを考えると、サムの見た夢を単なる美味しい夢と捉えるだけでいいのかという疑問も湧いてきます。
黄色い目のおじさんがいなくなって以来、ぱたりと止まっているというサムの予知夢や不思議な能力は、本当におじさんと一緒に消えてしまったの?
それともサムの潜在能力を刺激していたおじさんがいなくなったことで、再び眠りについているだけなの?
Rubyとの交流や、ディーンを助けたいと願う非常に強烈な感情に晒されることによって、サムの力がまた少しずつ目を覚まし始めているのかもしれない、なんていう風にも考えられるのかも、なんて思ってしまうのです。
とはいえ、
Dean: Dude, you were out. And making some serious happy noises. Who were you dreaming about?
Sam: What? No one. Nothing.
Dean: Come on. You can tell me. Angelina Jolie?
Sam: No.
Dean: Brad Pitt?
サムの超可愛いあの笑顔と some serious happy noises を発している弟を愛しそうに眺めるディーンの顔をみると、サムの予知夢が再び?!なんていう恐ろしい解釈はどこかに飛んでいって、ただむやみにニヤニヤしてしまいますけれども。
☆
他の身体の部分よりはましか、ってことで、ボビーの毛(どこの毛?)を振り入れたお茶で乾杯した兄弟は、奥さんがいた頃の綺麗に片付いたボビーの家にやってきます。
ディーンはボビーに目を覚ますよう説得を重ねながらも、ボビーがハンターへの道を歩むきっかけとなったボビーの辛く暗い過去を知ることになり、
サムは一人、まるでSmallvilleのセットみたいに目映い光に満ちた庭へと何かに誘われるように歩み出て、Jeremyと対決。
ここでは兄弟は、なんとかボビーを救い出して三人同時に目を覚まします。
(ディーンが目を覚ますまでお茶のカップを握ったままだったというのがちょっと可愛いですよね。(笑))
夢の中で知ったボビーの過去についてちょこっとだけ話し合い、じっと見つめあうボビーとディーン。
そこに入ってきたサムは、この親密な見つめあいが父ちゃんとディーンだったら、途端に眉間に皺を寄せて何かしらの妨害行為におよぶところですが…。
ボビーの説明により、夢を支配し人を死に至らしめていた犯人が、父親にバッドで頭を殴られるという悲惨な事故の後夢を見られなくなったというJeremyであること、そしてJeremyが他人の夢を操る手口なんかについても詳しく説明を受けた兄弟ですが…、ディーン、Jeremyに勧められたビール、飲んじゃってました。
Dean: I was thirsty.
だって、喉渇いてたんだもん。
眠ったらJeremyにやられる、ってことで、それから丸二日、まさに一睡もせずに(これはディーンだけ)、Belaの助けまで借りてJeremyの行方を追い求めた兄弟ですが、どうにも見つからず、ついにディーンは眠って夢の中でJeremyと対決すると言い出します。
サムは、もちろん兄ちゃんを一人で行かせることなんかできるわけもなく、お前に頭の中を覗かれたくないと抵抗するディーンの髪の毛をむしりとって、ディーンと一緒に夢の中に飛び込みます。
☆
ディーンの夢の中では、まさに今回のエピソードのタイトルにもなっている『Dream a Little Dream of Me』という曲の甘い歌声がバックに流れる中、S3EP2でディーンに、父ちゃん&サムのいない人生を一瞬夢見させたLisaに対面して、気恥ずかしい思いをしつつ、
サムはやっぱりJeremyに引き付けられるように走り出し、
案の定、二人ははぐれてしまいます。
サムを追いかけて森の中を走っていたはずのディーンは、森の景色が壁紙となったホテルの廊下のようなところに迷い込みます。
きぃーっと微かな音を立てて開いていく目の前のドアの向こうの部屋へと足を踏み入れると、部屋の奥のデスクに座ってスタンドをつけたり消したりしている男が。
振り返ったその男の顔は!
ディーン。
自分の潜在意識と向き合うことが、ディーンにとっての最悪の悪夢だったとは。
Dean: But you can't lie to me. I know the truth.
そう、夢だとわかっている以上、ディーンが自分の意思で目を覚ませばそこで夢は終わりのはず、でも二日貫徹の疲れと眠気を抱えたディーンの身体は、そう簡単に目を覚ましてくれないのです。
(そういうことじゃないの?)
ディーンは、じっくりと自分の潜在意識の声を聞かされることになってしまいます。
☆
Dream!Dean: I mean, you're going to hell, and you won't lift a finger to stop it. Talk about low self-Esteem. Then, again, I guess it's not much of a life worth saving, now, is it?
なあ、お前は地獄へ行く、なのに、お前はそれを止めるため指の一本も動かす気もないんだ。自己評価の低さの話でもするか。といったって、今や、お前には救うべきほどの命も残ってないとも言えんのかな、そうだろ?
サムを除けば、お前には何も残ってない、お前は自分の考えもなく、ただ命令されたことだけをする噛み付き犬だ。そんなの本当のことじゃない。違うのか?
お前が欲しいものってなんだ?お前の夢ってなんだ?
そうだな、お前の車、あれは父ちゃんのだ。
(うんうん、これは知ってた。まさにシーズン1のパイロットのエピソードで、赤ちゃんのサムを抱いた父ちゃんは、ちっちゃなディーンと一緒にImpalaのボンネットに座ってました。)
お前のお気に入りの革のジャケット、父ちゃんのだ。
(ディーンのジャケット!なんだか妙にぶかぶかで身体に合ってないと常々思っていましたが、父ちゃんのお古だったのですね!)
お前の好きな音楽、父ちゃんのだよな。
(ディーンの大好きな古~いロックももともとは父ちゃんが聴いていたものだったんだ…)
お前には自分独自の考えってものさえないんじゃないか?
そんなことない。
いいや、お前の頭ん中にあるのは「サミーに注意してやれ。弟の面倒をみるんだぞ、坊主」っていう命令だけだ。父ちゃんの声がいまだに聞こえるんだろ?はっきりと。
父ちゃんがお前にしてきたのは、威張りくさってお前を鍛えただけだ。
でもサムは…。父ちゃんはサムを溺愛してた。父ちゃんが愛してたのは、サムだけだ。
Dream!Dean: Dad knew who you really were -- A good soldier and nothing else. Daddy's blunt little instrument. Your own father didn't care whether you lived or died. Why should you?
父ちゃんは本当のお前を知ってたよ…。ひとりの良き兵隊、で、それ以外のなんでもない。父ちゃんのぱっとしないちっぽけな道具さ。お前の父ちゃんすらお前が死のうと生きようと気にしなかった。どうしてお前が気にする必要がある?
Dean: You son of a bitch!
思わずそう叫んで、夢の分身を突き飛ばすディーン。そして堰が切れたように、ディーンは分身から奪ったショットガンで殴りかかりながら自ら叫び始めます。
Dean: My father was an obsessed bastard! All that crap he dumped on me about protecting Sam --That was his crap! He's the one who couldn’t protect his family! He's the one who let mom die! Who wasn't there for Sam! I always was! It wasn't fair! I didn't deserve what he put on me! And I don't deserve to go to hell!
俺の父ちゃんは取り憑かれたろくでなしだ!俺に押し付けてきた、サムを守れなんていうたわ言だって、…あんなのは父ちゃんの責任じゃないか!父ちゃんこそ、家族を守れなかった張本人だ!ママを死なせたのだって、父ちゃんじゃないか!サムついててやりもしなかった!いつも一緒にいたのは俺だ!そんなのフェアじゃない!父ちゃんが俺に押し付けてきたのは俺が背負うべき重荷じゃない!それに、どうして俺が地獄に行かなきゃならないんだ!
最後の言葉を叫びながら、分身に向けてショットガンを放つディーン。
しかし血だらけの分身が再び目を開くとその目はBlack eyesになっていて。
Dream!Dean: You can't escape me, Dean. You're gonna die. And this -- This is what you're gonna become.
ディーン、お前は俺から逃げられはしない。お前は死ぬ。そしてこれが、…これがお前がそうなる姿だ。
☆
これまで約三年ほども続いたシリーズの中で、ディーンが父ちゃんに向ける愛情はサムに対するものとは微妙に違った意味で、無条件でした。
小さな頃から、サムが『父ちゃんもう死んでるかもね』なんてポロッとこぼす度、『そんなこと言うな!父ちゃんは死んでない!』と必死に反論してきたディーン。
(父ちゃん自身の命が危険にさらされる可能性がない限り)父ちゃんのあらゆる言いつけに、何一つ疑問を挟まずに従ってきたディーン。
ディーンが父ちゃんの言いつけを無条件に守るようになった一つのきっかけとして、『Something Wicked』でのトラウマを挙げることもできるのでしょうが、私の解釈としては、ディーンのこうした父ちゃんへの無条件の服従は、純粋に父ちゃんに対する愛情と尊敬に基づいているものだと判断してきました。
ディーンは父ちゃんを無条件に愛し、尊敬していて、父ちゃんの命令がとにかく自分たち兄弟を愛し、自分たちの安全を考え抜いた上のものであることを心の底から信じていたからこそ、時に理不尽にすら思える父ちゃんの命令にすらディーンは無条件に従ってきたのだと。
しかし父ちゃんと離れ離れになって、サムとの二人旅を続けてきたこの三年余り、ディーン自身、その成長の過程でそもそも少しも疑問になど思ってもいなかった父ちゃんに対する自分の愛情の、そして父ちゃんが自分に向ける愛情の本当の価値に、氷水をぶちまけるような言葉の暴力が繰り返し繰り返し、それはもう執拗なほどに投げつけられるようになったわけです。
一見、まったく自分というものを持たずに父ちゃんの言いなりになっているように見えるディーンに対し、サムはあきらかに嫉妬心(=父ちゃんへのライバル心)から、
(兄ちゃんには自分の考えってもんがないのか?兄ちゃんが助けてって電話した時も、俺が、兄ちゃんが死にかけてるって電話した時でさえ、父ちゃんは無視したんだ…)
そして悪魔達はディーンを排除してサムを手に入れようと企む下心から、
(ぱっと思いつくだけでも、黄色い目の父ちゃんに、黄色い目のおじさんに、赤い目のサンディーに…、悪魔たちはこれまでどれほどディーンを口汚く蔑み、悪しざまに語ってきたか、簡単には引用もできないほど)
考え付く限りあらゆるパターンの蔑みの言葉がディーンにむかって投げかけられてきたように思いますが、そうした言葉がどんな風にディーンの心に届いているのかという描写はこれまで一度もドラマ内に出てきていませんでした。
今回、ディーン自身の潜在意識との対話の中で、サムや悪魔達の言葉がどれほど深くまでディーンの心を侵食していたかを目にして、胸が痛くなりました。
この妄想日記を長く読んできてくれた人なら、父ちゃんのディーンに向ける愛情がどれほど混じりけのないもので、ディーンのことをどれほど大事に思っていたかについて、疑問を挟む余地はないと信じますが…。
シーズン2の第1話『In My Time of Dying』で、ディーンの命を救うため、自分の命をあっさりと犠牲にした父ちゃん。
でもディーンにしてみるとあの時も、ダークサイドに堕ちたサムを殺す、なんて、考えたくもないような責任を自分に押し付けて父ちゃんが逃げたように感じたのかもしれません。
シーズン2に入ってしばらくの間、ディーンはずっと不安定で荒れていましたよね。
万一の時にはサムを殺せ、なんていう言葉を残して逝くなんて、父ちゃんはどうかしてるんだ!って、初めて父ちゃんに対する非難の言葉を口にしたのもその頃でした。
それでもシーズン2の最後、地獄から出てきた父ちゃんのあの顔と涙を見て、父ちゃんの愛情をもう一度再確認してくれたと思ったのに!
でも別の視点から考えてみると、狡賢く、手段を選ばずどんな汚い手をつかうことも厭わない悪魔と対決して、ディーンが自分の生きる道を探り、獲得するためには、たとえ一時でも、自分の望みを一番に持ってくるような考え方ができるようにならないといけないということなのかもしれません。
誰かのために自分を犠牲にしても構わないという気持ちは、悪魔にとっては付け込むのに最適な、絶好の弱みになるということなのかも。
でも…、ボビーとの絆ばかり深めて、父ちゃんに対する気持ちをこんな風に爆発させるなんて…、父ちゃんが聞いたら、絶対泣いちゃうよ。父ちゃん、ディーンのことは、ひょっとしたらサムよりも愛してるのに…。
そんなことをあれこれ考えたまま、サムのかっこいいJeremy退治も、Belaがコルトを盗んで逃げたという衝撃の事実もほとんど上の空のまま、ドラマはエンディングへ。
Dean: I've been doing some thinking. And... well, the thing is... ...I don't want to die. I don't want to go to hell.
Sam: All right, yeah. We'll find a way to save you.
幾分はにかむような口調で途切れ途切れに語るディーン。
4歳でママを亡くして以来、ひょっとしたら初めて、ディーンが素直に自分の望むことを口にした瞬間だったのかもしれません。
ディーンの死にたくない、地獄へ行きたくない、という言葉を耳にして、サムは安心のあまり、いまにも涙ぐみそうに見えます。
最後にBlack Eyesになったディーンの分身の言葉をリフレインさせたのは、蛇足、のようにも感じてしまいましたが…。
でも、自分のワガママを口にし慣れていないディーン、あの瞬間の鮮烈な恐怖を思い出さないと、思わず、「やっぱりいいや…、死んでも…」なんて訂正しちゃいそうだったのかな?
***
かなり省略したつもりでしたが、やっぱりまた妙に長くなってしまいました。
しかも語りたいことをまだ全ては語れていないような気も…。特に父ちゃんについて…。
今回のエピソードと対になるような、第11話の感想文もなるべく早く書きたいけれども、今回また予想以上に体力を消耗してしまったので、また少し間が空いてしまうかもしれません。
でもなるべく、気力が続いているうちになんとか…。
JDM婚約?!
昨夜、今週のSmallvilleのエピソードが始まるのを今か今かとテレビの前で待っていると、番組と番組の間に挟まれる小さな『AXN BUSS』という番組が始まりました。
いままでそれほど気に留めてみたこともない番組でしたが、昨晩のSmallville直前のものは!大興奮の内容でした。
『P.S.I love you』の紹介だったのです!
以前Wowowで、紹介されているという情報を教えていただきましたが、Wowowと契約していない我が家で、この映画がTVで紹介される様子を目にするのは今回が初めて。
(日常、民放のテレビもほとんど見ないので、実は既にあちこちで紹介されているのかもしれませんね)
ほとんどヒラリーとジェラルドの映像ばかりを集めた映画の紹介はそっちのけで、JDMが
『そろそろ結婚して落ち着きたい』
なんて語っているのをJDMが動いてるー!なんて食い入るように見ていたものの、興奮しすぎて録画にまで気が回らず気付いたときには5分足らずの番組は終わってしまっていました。
あー、せめてもう一度じっくり見返したい。
AXN BUSSって、一つの番組を何度か再放送することもあるのか、もしくは一回だけなの?
いままでそんなことも注意してみたことなくて、わからない~。でももう二度と見られなそう…。
『落ち着きたいって、恋人Mary-Louise Parkerと?』
(彼女とJDMの関係、一度ははっきりと破局が報道されてましたよね?)
なんていうナレーションのコメントを聞いて、えー、そんなことになってるの?!と検索してみると、つい先日、今年のバレンタインデーの日付で
Mary-Louise Parker and Jeffrey Dean Morgan engaged
なんていうゴシップ記事を見つけてびっくり。
ジェラルドとの尻掴み合戦にばかり気をとられて記憶からすっかり飛んでいましたが、『P.S.I love you』のプレミアにもJDMはMary-Louise Parkerを伴って出席していたのですよね。
(全く印象に残らなかっただけで、ツーショットの写真見てたかも…)
『Weeds』というドラマ(?)で夫婦役を演じていたという二人。
Jared、Jensenに続き、またもや共演者と交際が始まったパターンなのね。
ドラマや映画で共演して長時間密接な関係で一緒に過ごす間、愛が芽生えてしまうのはもう当然の成り行きということなのでしょうか。
とすると、やっぱりJ2の二人、地球上のどんなHuman beingよりもずっと長く一緒にいるとか、初対面からしっくりと気が合ったとか、で、少なくとも人目につくところではイチャイチャ行為(ほっぺの汚れをぬぐったり、チューしたり)をなるべく控えめにするようにしている(でもやってる)なんていう事実をあらゆる場所で表明している以上、どうやったって二人の間に愛が芽生えていないわけはないという結論も導き出されてきます。
これも何度も言ってることだけど、J2の二人、異性だったら婚約どころか、今頃完全に結婚しちゃってると思うんだけど…。
と僅かでもJDMの婚約から気持ちを逸らすため得意の妄想を挟んでみる私。
私は、Mary-Louise Parkerというと、これも大好きなドラマ「The West Wing」でジョシュ・ライマンを散々焦らして手玉にとってた美人さんのイメージしかありませんが…。
JDMと共演した「Weeds」見てみたいような、見たくないような…。
私個人的には、West Wingを見ていた時から彼女独特の美人具合や色っぽさ(決して正統的な意味での美人や色っぽさではないと思うのだけれども、男の人はたまらないだろうなー、同性として友達になりたくはないけど、自分が男だったら辛い思いをすると判っていながら何度もよりを戻しちゃうかも…なんて思う感じ、わかります?)を目にして「こういう人とは勝負にならない」という思いを常々噛み締めていたもので、今回の報道にはもう完敗です。
ある意味、JDMの女性の好みに完敗したというべきか。
JDM、破局したってはっきり言ってたのに…、こういう女性から、やっぱり好きなんていわれるとすぐに破局はなかったことになっちゃうのね。
(完全に、West Wingでジョシュを手玉にとってたイメージのまま見てますけれども…)
JDM、ちょっと前まで、カナダに(つまりJ2のところにってこと?)遊びに行っては女の子を追い掛け回している…、なんていう奔放な噂も聞いていたのに、今回の婚約の噂は(今度こそ)どうも確実そうです。
☆
JDMの結婚をきっかけに、Jensenが俺も30歳になるし結婚しよう!って言い出して、連鎖的にだったら僕も!って、Jaredも結婚、なんていう流れになったりは…、さすがにしないか。
でもストも無事に治まったことだし、今後もしCWが、『Supernatural、最低でもシーズン5までは続ける』なんていう方針を打ち出したりしたら…、しばらく落ち着けそうだから結婚しちゃおうか、独身でいるとFanも加熱するばかりで危険だし、なんてことにならないでしょうか?
カナダって、確か同性同士の結婚、認められてるんですよね?
あれ?どこかで結婚相手が変わっちゃいました?
***
現在、Supernaturalシーズン3第10話の感想文を書いてるところです。
その感想文の冒頭でちょこっとだけJDMのことに触れるつもりが、すっかり長くなってしまったので一つの記事として投稿することにしました。
もしS3の感想文、どうなっちゃってるの?なんてじりじりしている奇特な方がいた場合、もう少しお待ちください。
いままでそれほど気に留めてみたこともない番組でしたが、昨晩のSmallville直前のものは!大興奮の内容でした。
『P.S.I love you』の紹介だったのです!
以前Wowowで、紹介されているという情報を教えていただきましたが、Wowowと契約していない我が家で、この映画がTVで紹介される様子を目にするのは今回が初めて。
(日常、民放のテレビもほとんど見ないので、実は既にあちこちで紹介されているのかもしれませんね)
ほとんどヒラリーとジェラルドの映像ばかりを集めた映画の紹介はそっちのけで、JDMが
『そろそろ結婚して落ち着きたい』
なんて語っているのをJDMが動いてるー!なんて食い入るように見ていたものの、興奮しすぎて録画にまで気が回らず気付いたときには5分足らずの番組は終わってしまっていました。
あー、せめてもう一度じっくり見返したい。
AXN BUSSって、一つの番組を何度か再放送することもあるのか、もしくは一回だけなの?
いままでそんなことも注意してみたことなくて、わからない~。でももう二度と見られなそう…。
『落ち着きたいって、恋人Mary-Louise Parkerと?』
(彼女とJDMの関係、一度ははっきりと破局が報道されてましたよね?)
なんていうナレーションのコメントを聞いて、えー、そんなことになってるの?!と検索してみると、つい先日、今年のバレンタインデーの日付で
Mary-Louise Parker and Jeffrey Dean Morgan engaged
なんていうゴシップ記事を見つけてびっくり。
ジェラルドとの尻掴み合戦にばかり気をとられて記憶からすっかり飛んでいましたが、『P.S.I love you』のプレミアにもJDMはMary-Louise Parkerを伴って出席していたのですよね。
(全く印象に残らなかっただけで、ツーショットの写真見てたかも…)
『Weeds』というドラマ(?)で夫婦役を演じていたという二人。
Jared、Jensenに続き、またもや共演者と交際が始まったパターンなのね。
ドラマや映画で共演して長時間密接な関係で一緒に過ごす間、愛が芽生えてしまうのはもう当然の成り行きということなのでしょうか。
とすると、やっぱりJ2の二人、地球上のどんなHuman beingよりもずっと長く一緒にいるとか、初対面からしっくりと気が合ったとか、で、少なくとも人目につくところではイチャイチャ行為(ほっぺの汚れをぬぐったり、チューしたり)をなるべく控えめにするようにしている(でもやってる)なんていう事実をあらゆる場所で表明している以上、どうやったって二人の間に愛が芽生えていないわけはないという結論も導き出されてきます。
これも何度も言ってることだけど、J2の二人、異性だったら婚約どころか、今頃完全に結婚しちゃってると思うんだけど…。
と僅かでもJDMの婚約から気持ちを逸らすため得意の妄想を挟んでみる私。
私は、Mary-Louise Parkerというと、これも大好きなドラマ「The West Wing」でジョシュ・ライマンを散々焦らして手玉にとってた美人さんのイメージしかありませんが…。
JDMと共演した「Weeds」見てみたいような、見たくないような…。
私個人的には、West Wingを見ていた時から彼女独特の美人具合や色っぽさ(決して正統的な意味での美人や色っぽさではないと思うのだけれども、男の人はたまらないだろうなー、同性として友達になりたくはないけど、自分が男だったら辛い思いをすると判っていながら何度もよりを戻しちゃうかも…なんて思う感じ、わかります?)を目にして「こういう人とは勝負にならない」という思いを常々噛み締めていたもので、今回の報道にはもう完敗です。
ある意味、JDMの女性の好みに完敗したというべきか。
JDM、破局したってはっきり言ってたのに…、こういう女性から、やっぱり好きなんていわれるとすぐに破局はなかったことになっちゃうのね。
(完全に、West Wingでジョシュを手玉にとってたイメージのまま見てますけれども…)
JDM、ちょっと前まで、カナダに(つまりJ2のところにってこと?)遊びに行っては女の子を追い掛け回している…、なんていう奔放な噂も聞いていたのに、今回の婚約の噂は(今度こそ)どうも確実そうです。
☆
JDMの結婚をきっかけに、Jensenが俺も30歳になるし結婚しよう!って言い出して、連鎖的にだったら僕も!って、Jaredも結婚、なんていう流れになったりは…、さすがにしないか。
でもストも無事に治まったことだし、今後もしCWが、『Supernatural、最低でもシーズン5までは続ける』なんていう方針を打ち出したりしたら…、しばらく落ち着けそうだから結婚しちゃおうか、独身でいるとFanも加熱するばかりで危険だし、なんてことにならないでしょうか?
カナダって、確か同性同士の結婚、認められてるんですよね?
あれ?どこかで結婚相手が変わっちゃいました?
***
現在、Supernaturalシーズン3第10話の感想文を書いてるところです。
その感想文の冒頭でちょこっとだけJDMのことに触れるつもりが、すっかり長くなってしまったので一つの記事として投稿することにしました。
もしS3の感想文、どうなっちゃってるの?なんてじりじりしている奇特な方がいた場合、もう少しお待ちください。
2008年2月15日金曜日
ついに追い越されたー!
脚本家組合のストが解決して、12話で終了予定であることがほぼ決定していたらしいSupernaturalのシーズン3についてもなにか新しい展開があったりするのでしょうか?
シリーズまだ半ばというエピソード数で、エピローグに持っていかなければならないという無茶なスケジュールになんとか帳尻を合わせるため、ここ数話のエピソードに盛り込まれるサービスシーンの度合いは桁外れになっていますよね。
Sera Gamble&Raelle Tuckerというお姉さん脚本家のツータッグはこのところ完全にFan fictionを書くつもりで脚本を書いてるとしか思えないし、
Bob Singer や Kim Manners といった凄腕おじさん監督さんたちも、そこまでする?!という無茶&豪腕な演出振りで…、
兄弟の旅を追いかけ続けているFangirlsの中でもかなりお姉さんな世代に位置する私としては、最近もう体力も途切れ気味。
そんな弱音を吐きつつ、充分に噛み砕きも、消化もできていない状態でSupernaturalシーズン3第10話の感想文を書くことをためらっている間に、とうとう今週ついに本編エピソードに追い越されてしまいました!
でもたった今見終わった第11話『Mystery Spot』…。
ある意味シリーズ開始以来、(少なくとも私にとって)最高のエピソードだったかも。
サムにとっては大変辛いエピソードではありましたが…。
サムがとにかく、最高に、かっこよかったですねー!!!
サムー!!!素敵!!!
ここまでサムの見せ場に溢れたエピソードって…、んー、思い出せない…、初めて?
☆
そして2回目、3回目にサムがぱちっと目を開いた時、間違いなく世界中のX-Filesファンが
『ああ、これ…って、Mondayだ…』
と思ったはず。
以下は、ネタバレなので字を伏せます。
(サムが繰り返していたのは、火曜日だけど…)
我慢できずに調べてみると、X-Filesの『Monday』のエピソードを監督したのも、今回のSPNの『Mystery Spot』と同じKim Mannersであったことが判明しました。
私、X-Filesの『Monday』のエピソードは大好きで、正直これまでにいったい何度見たかわからないほど。
水漏れするウォータベッドの上でぱちっと目を覚ますモルダーを笑い飛ばしつつエピソードを見ていくと、ラストは妙に切ない感じで。
あのエピソードについての好みは別れるところかもしれませんが、私は大好きなのです。
以下、また少々ネタバレかもしれません…。ご注意を。
Mondayのエピソードと同じタイムループネタに、これからどうなっていくんだろうと興味津々でいたら、SPNシーズン2で全Fangirlsを狂喜の渦に陥れたエピソードのトリックスターを絡めて、こんな名作を作り上げてくれるとは。
キム、さすがです。
そして全Fangirlの長年の夢をついに映像化。
一応コレも伏せます。
(意識のないディーンを何度もぎゅーっとするのももちろん、やった!ついに!でしたが、なんといってもラスト、兄弟二人とも意識がある状態での!サムからの!ほっぺまでしっかり押し付けて!ぎゅーーーーっっと!あれはたまりませんっっ!)
今回のエピソードの数々の名シーン、既に今頃は、大量のアイコンになったり、壁紙に加工されたりしてるに違いありません。
いやー、次回(来週放送あるの?)、どうなるんですか?
1話でも2話でも追加のエピソードを見せてくれるなら、もう体力が…なんて弱音を吐かずに、ちゃんと感想文を書いていこうと思います。
でも次回で最終回になっちゃうなら…、しばらく感想文を書く気力がでないかも…。
☆
そういえば、少し前の日記のお尻で、『サムの胸にタトゥーが…』(前回も伏せたので今回も念のため伏せます)なんてことをちらっと書いたのですけど、すっかり第10話に出てくるものだと思い込んでいたら、微塵もそんなシーンはなくて…。
今週の11話にもなかった。ということは、シーズンラストとなる(あくまでも予定?)12話のシーンだったのですね。
シーズン3に入ってすっかりお兄さんぽくなってきていたサムは、9&10話で、あれ?また一歩後退しちゃったの?という風にもみえましたが、今週の11話で、またすっかり後退分を取り戻したどころかさらに大幅に、男らしい大人の男に向け前進したような気もします。
今シーズン、もうちょっと追加でさらに兄弟の深みを見せてくれるのか、来シーズンを待たなければならないのか…。
それにしてもこの後一体…、どうなるんですか???
***
毎週こんなにいいエピソードばかりを見せてもらっていると、感想文ももうちょっと力を入れないと…、という反省のような気持ちが湧いてきます。
が、本編エピソードに追い越されてしまったことでもあるし、ここはまたゆっくりとシーズン1の感想文の仕上げに戻って、それからあらためて10話の感想文を書こうか、という風にも思っているところです…。
ボビーの過去に加え、再び父ちゃんのことが持ち出された第10話、父ちゃん大好きな私としては、強敵ちびサムにかなり攻め込まれたクリスマスのエピソードに続き、しっかりと理論武装しておかないと…、負けてしまいそうで…。(何に負けるのかは自分でもわかりませんが)
なにしろ今度の相手は、ディーンの潜在意識ですから!
今後の感想文書きに向け自分なりの作戦を立てるため、本日は朝からシーズン1の最終話を再び見返していましたが、やっぱりセクシーすぎる父ちゃんの姿にぽーっとなって、感想文を書くどころではなくなってしまいました。
黄色い目の父ちゃんのセクシーさに、なんとか意識を飛ばさずエピソードに集中する訓練をしないといけないのかも…。
☆
でも、今週のサムのセクシー度も、かなりのものでしたね。
シリーズまだ半ばというエピソード数で、エピローグに持っていかなければならないという無茶なスケジュールになんとか帳尻を合わせるため、ここ数話のエピソードに盛り込まれるサービスシーンの度合いは桁外れになっていますよね。
Sera Gamble&Raelle Tuckerというお姉さん脚本家のツータッグはこのところ完全にFan fictionを書くつもりで脚本を書いてるとしか思えないし、
Bob Singer や Kim Manners といった凄腕おじさん監督さんたちも、そこまでする?!という無茶&豪腕な演出振りで…、
兄弟の旅を追いかけ続けているFangirlsの中でもかなりお姉さんな世代に位置する私としては、最近もう体力も途切れ気味。
そんな弱音を吐きつつ、充分に噛み砕きも、消化もできていない状態でSupernaturalシーズン3第10話の感想文を書くことをためらっている間に、とうとう今週ついに本編エピソードに追い越されてしまいました!
でもたった今見終わった第11話『Mystery Spot』…。
ある意味シリーズ開始以来、(少なくとも私にとって)最高のエピソードだったかも。
サムにとっては大変辛いエピソードではありましたが…。
サムがとにかく、最高に、かっこよかったですねー!!!
サムー!!!素敵!!!
ここまでサムの見せ場に溢れたエピソードって…、んー、思い出せない…、初めて?
☆
そして2回目、3回目にサムがぱちっと目を開いた時、間違いなく世界中のX-Filesファンが
『ああ、これ…って、Mondayだ…』
と思ったはず。
以下は、ネタバレなので字を伏せます。
(サムが繰り返していたのは、火曜日だけど…)
我慢できずに調べてみると、X-Filesの『Monday』のエピソードを監督したのも、今回のSPNの『Mystery Spot』と同じKim Mannersであったことが判明しました。
私、X-Filesの『Monday』のエピソードは大好きで、正直これまでにいったい何度見たかわからないほど。
水漏れするウォータベッドの上でぱちっと目を覚ますモルダーを笑い飛ばしつつエピソードを見ていくと、ラストは妙に切ない感じで。
あのエピソードについての好みは別れるところかもしれませんが、私は大好きなのです。
以下、また少々ネタバレかもしれません…。ご注意を。
Mondayのエピソードと同じタイムループネタに、これからどうなっていくんだろうと興味津々でいたら、SPNシーズン2で全Fangirlsを狂喜の渦に陥れたエピソードのトリックスターを絡めて、こんな名作を作り上げてくれるとは。
キム、さすがです。
そして全Fangirlの長年の夢をついに映像化。
一応コレも伏せます。
(意識のないディーンを何度もぎゅーっとするのももちろん、やった!ついに!でしたが、なんといってもラスト、兄弟二人とも意識がある状態での!サムからの!ほっぺまでしっかり押し付けて!ぎゅーーーーっっと!あれはたまりませんっっ!)
今回のエピソードの数々の名シーン、既に今頃は、大量のアイコンになったり、壁紙に加工されたりしてるに違いありません。
いやー、次回(来週放送あるの?)、どうなるんですか?
1話でも2話でも追加のエピソードを見せてくれるなら、もう体力が…なんて弱音を吐かずに、ちゃんと感想文を書いていこうと思います。
でも次回で最終回になっちゃうなら…、しばらく感想文を書く気力がでないかも…。
☆
そういえば、少し前の日記のお尻で、『サムの胸にタトゥーが…』(前回も伏せたので今回も念のため伏せます)なんてことをちらっと書いたのですけど、すっかり第10話に出てくるものだと思い込んでいたら、微塵もそんなシーンはなくて…。
今週の11話にもなかった。ということは、シーズンラストとなる(あくまでも予定?)12話のシーンだったのですね。
シーズン3に入ってすっかりお兄さんぽくなってきていたサムは、9&10話で、あれ?また一歩後退しちゃったの?という風にもみえましたが、今週の11話で、またすっかり後退分を取り戻したどころかさらに大幅に、男らしい大人の男に向け前進したような気もします。
今シーズン、もうちょっと追加でさらに兄弟の深みを見せてくれるのか、来シーズンを待たなければならないのか…。
それにしてもこの後一体…、どうなるんですか???
***
毎週こんなにいいエピソードばかりを見せてもらっていると、感想文ももうちょっと力を入れないと…、という反省のような気持ちが湧いてきます。
が、本編エピソードに追い越されてしまったことでもあるし、ここはまたゆっくりとシーズン1の感想文の仕上げに戻って、それからあらためて10話の感想文を書こうか、という風にも思っているところです…。
ボビーの過去に加え、再び父ちゃんのことが持ち出された第10話、父ちゃん大好きな私としては、強敵ちびサムにかなり攻め込まれたクリスマスのエピソードに続き、しっかりと理論武装しておかないと…、負けてしまいそうで…。(何に負けるのかは自分でもわかりませんが)
なにしろ今度の相手は、ディーンの潜在意識ですから!
今後の感想文書きに向け自分なりの作戦を立てるため、本日は朝からシーズン1の最終話を再び見返していましたが、やっぱりセクシーすぎる父ちゃんの姿にぽーっとなって、感想文を書くどころではなくなってしまいました。
黄色い目の父ちゃんのセクシーさに、なんとか意識を飛ばさずエピソードに集中する訓練をしないといけないのかも…。
☆
でも、今週のサムのセクシー度も、かなりのものでしたね。
2008年2月12日火曜日
あれやこれや
Supernaturalシーズン3の第10話の感想文も気にはなっていますが、このエピソードSera Gamble&Raelle Tuckerというお姉さん脚本家のツータッグだけに、またこれ見よがしの見せ場がありすぎて…、
いい大人なのに、毎度毎度製作側の狙いにまんまと乗せられて一喜一憂させられてる自分をはたと振り返ると、こんなことでいいのかな、という気分がこみ上げてきてしまいます。
この辺りでもういい加減、SPN感想文書きも卒業するべき?とも思いますが、シーズン3に入ってからは、かなり無理やりな薄っぺらとはいえ欠かさずに感想文を書いてきたことでもあるので、明後日くらいになんとか時間をつくって少しだけでも書ければ、と思っています。
☆
『ボーンコレクター』と一緒に借りてきた二本の映画を観終わったところで、ついにレンタル地獄のサイクルを断ち切ることに成功しました。
2月はもう借りないぞ!
(でもこの先ラブコメ映画で観たいものがあれこれ出てきそうな予感が強烈に…)
『ボーンコレクター』と一緒に借りた二本とは、
マイケル・ダグラス&キーファ・サザーランドの『ザ・センチネル』と、
ジェイク・ギレンホール&ロバート・ダウニーJr.の『ゾディアック』。
二つとも、『ボーンコレクター』の棚の近くから借りてきたので緊迫のサスペンスものばっかりです。
『ザ・センチネル』は、ファーストレディーと不倫?!という衝撃の他は、最近見ている海外ドラマでみたことのある人が沢山出てくるのに気をとられて、あっさり見終わってしまった印象ですが、キーファ・サザーランドのほっぺはやっぱり可愛いですよね。
そして、ほとんど下調べをしないためにあまり期待せずに映画を観て、お得な気分を味わうことの多い私ですけれども、
『ゾディアック』
これまた本当に意表を突かれる面白さでした。
登場人物もそれぞれにとってもいい味わいがあって、こんな風に役者の味を引き出すのも監督の腕なのかもと思うと、デビッド・フィンチャー監督に尊敬の念が湧いてきます。
以下、ちょっとだけネタバレ(?)になるかもしれないのでご注意ください。
観終わった後になってネット上の映画の一言紹介なんかをちらっと見てみると、『殺人犯“ゾディアック”に魅入られ、人生を狂わされた4人の男たちの姿を描いた…』なんていう説明が当たり前のように出ているのですが、
どういうわけだか私、この映画が公開になる前から、ジェイク・ギレンホールがゾディアックの役をやるものだと思い込んでいて、映画が始まってかなり話が進むまで、こんな可愛い間の抜けた感じの人が恐ろしい殺人犯だったりするんだなー、なんてずっとおかしな観点にはまり込んで観ていたのです。
物語も中盤を越えてやっと話の趣旨がわかった時には、自分の誤解ぶりにあっけにとられました。
映画の前半を完全な勘違いで観ていたことがなんだかくやしくて、メイキング映像なんかも散々見た後、最初の一時間分くらいをジェイク演じるロバート(ボブ)は単なる可愛い青年であるという意識をきちんともった上で、見返したほどです。
おかげで、半日がかりの鑑賞になってしまいましたが、とにかく予想外に面白い映画だったので、満足感は充分。
先日の日記のどこかで、どうも小柄な印象のあるジョージ・クルーニーにはなんだか魅力が感じられない…なんて言ってた私ですが、同じような小柄なおじさん(?)でも
ロバート・ダウニーJr.
という人は、どういうわけだかいつも反射的に素敵だと思ってしまいます。(といっても、それほどあれこれ作品を追いかけて観ているわけではありませんが)
今回の腕利き記者ポール役も、すっごくセクシーでしたよね。小柄とはいえ身体のバランスがよくてお尻なんかもきゅっと持ち上がってるし…。
いつもおしゃれだったポールが、次第に身を持ち崩していく感じもまたなんとも。
今回みたいに髭を生やしていたりすると、顔の系統が大好きな父ちゃんこと、ジェフリー・ディーン・モーガンを思い起こさせるからなのかも…。(これって私だけかな…)
これまたちょっと可愛くていいキャラクターのトースキー刑事を動物ビスケットで餌付けしている(違うか…)相棒として、ERのグリーン先生ことアンソニー・エドワーズが出ていたのにもびっくり!
グリーン先生、か、髪の毛が…。
☆
紙の読書は四肢麻痺の科学捜査官ライムシリーズの2作目『コフィン・ダンサー』を読み始めたものの、大好きなSのつく読み物をまた集中して読まなければならない状況になってぱったりと止まっています。
でも、こうしたシリーズものって、一気に読み終わってしまうと妙に寂しい感じを味わうことが多いので、こんな風にゆっくりゆっくり読んでいけるのはかえってありがたいかも。
☆
関東に帰ってから、なんだか妙に気忙しいなんていうことばかり言っていますが、相変わらずケーブルの海外ドラマも見てしまっています。
この秋の最終シーズンの放送に向けて、AXNで連続一挙放送が開始された『スターゲイト』は2月に入ってすっかり挫折してしまいましたが、ブロンドに眼鏡にぷっくりした唇のダニエルって可愛いです…。
AXNでは他に、CSIのベガスのシーズン5、マイアミのシーズン3(4だっけ?)、それとNYを見ています。
ベガス以外は、油断して見逃してしまうことも多いですが、どのシリーズも見慣れて登場人物になじんでくると、次第にドラマのトリコになって来ている自分を否定できなくなってきます。
グリッソムに、ホレイショに、テイラー。
それぞれのチームを率いるおじさんたちもそれぞれいい味を出してて、かっこいいです。
これはどうでもいいことですが、NYの若手刑事フラックが時々Jaredそっくりに見えて、最近ちょっとドキドキしています。
それからもちろん『Smallville』のシーズン4、『デッドゾーン』のシーズン5、
『ブラザーズアンドシスターズ』(…)これって、完全にアメリカ版『渡る世間…』だ…と思いつつ、ついうっかり毎週見てしまうのです。
クローゼットに隠れた売れっ子俳優と(セックスする)友達になってしまったケヴィンの今後がどうしても気になるところ。
Foxでは、『Dr. House』(まだシーズン2を再放送中。さらに最近シーズン1の吹替え版が新たにはじまったけど、早く次の新しいシーズンが見たい!)、『ザ・ユニット』
たまーに、BonesとNCIS、フレンズ、ダーマ&グレッグなんかをちらちらと…。
Foxのドラマはかなり我慢して見るのを抑えているけれども、『ボストンリーガル』『ラスベガス』『レスキューミー』『ウィル&グレイス』『マイネームイズアール』…、挙げるとキリがないほど見たいドラマが…。
自分の時間をつくるためにも、海外ドラマを節制しなければと思いつつ、もともとしっかり計画を立てたりすることができない私としては、油断すると一日海外ドラマ漬けで終わってしまうようなことにもなりかねなくて…。
まじでスケジュール表を作った方がいいかも。
小学生ではないけど、テレビはこの時間だけ!と決めるとか…。
いい大人なのに、毎度毎度製作側の狙いにまんまと乗せられて一喜一憂させられてる自分をはたと振り返ると、こんなことでいいのかな、という気分がこみ上げてきてしまいます。
この辺りでもういい加減、SPN感想文書きも卒業するべき?とも思いますが、シーズン3に入ってからは、かなり無理やりな薄っぺらとはいえ欠かさずに感想文を書いてきたことでもあるので、明後日くらいになんとか時間をつくって少しだけでも書ければ、と思っています。
☆
『ボーンコレクター』と一緒に借りてきた二本の映画を観終わったところで、ついにレンタル地獄のサイクルを断ち切ることに成功しました。
2月はもう借りないぞ!
(でもこの先ラブコメ映画で観たいものがあれこれ出てきそうな予感が強烈に…)
『ボーンコレクター』と一緒に借りた二本とは、
マイケル・ダグラス&キーファ・サザーランドの『ザ・センチネル』と、
ジェイク・ギレンホール&ロバート・ダウニーJr.の『ゾディアック』。
二つとも、『ボーンコレクター』の棚の近くから借りてきたので緊迫のサスペンスものばっかりです。
『ザ・センチネル』は、ファーストレディーと不倫?!という衝撃の他は、最近見ている海外ドラマでみたことのある人が沢山出てくるのに気をとられて、あっさり見終わってしまった印象ですが、キーファ・サザーランドのほっぺはやっぱり可愛いですよね。
そして、ほとんど下調べをしないためにあまり期待せずに映画を観て、お得な気分を味わうことの多い私ですけれども、
『ゾディアック』
これまた本当に意表を突かれる面白さでした。
登場人物もそれぞれにとってもいい味わいがあって、こんな風に役者の味を引き出すのも監督の腕なのかもと思うと、デビッド・フィンチャー監督に尊敬の念が湧いてきます。
以下、ちょっとだけネタバレ(?)になるかもしれないのでご注意ください。
観終わった後になってネット上の映画の一言紹介なんかをちらっと見てみると、『殺人犯“ゾディアック”に魅入られ、人生を狂わされた4人の男たちの姿を描いた…』なんていう説明が当たり前のように出ているのですが、
どういうわけだか私、この映画が公開になる前から、ジェイク・ギレンホールがゾディアックの役をやるものだと思い込んでいて、映画が始まってかなり話が進むまで、こんな可愛い間の抜けた感じの人が恐ろしい殺人犯だったりするんだなー、なんてずっとおかしな観点にはまり込んで観ていたのです。
物語も中盤を越えてやっと話の趣旨がわかった時には、自分の誤解ぶりにあっけにとられました。
映画の前半を完全な勘違いで観ていたことがなんだかくやしくて、メイキング映像なんかも散々見た後、最初の一時間分くらいをジェイク演じるロバート(ボブ)は単なる可愛い青年であるという意識をきちんともった上で、見返したほどです。
おかげで、半日がかりの鑑賞になってしまいましたが、とにかく予想外に面白い映画だったので、満足感は充分。
先日の日記のどこかで、どうも小柄な印象のあるジョージ・クルーニーにはなんだか魅力が感じられない…なんて言ってた私ですが、同じような小柄なおじさん(?)でも
ロバート・ダウニーJr.
という人は、どういうわけだかいつも反射的に素敵だと思ってしまいます。(といっても、それほどあれこれ作品を追いかけて観ているわけではありませんが)
今回の腕利き記者ポール役も、すっごくセクシーでしたよね。小柄とはいえ身体のバランスがよくてお尻なんかもきゅっと持ち上がってるし…。
いつもおしゃれだったポールが、次第に身を持ち崩していく感じもまたなんとも。
今回みたいに髭を生やしていたりすると、顔の系統が大好きな父ちゃんこと、ジェフリー・ディーン・モーガンを思い起こさせるからなのかも…。(これって私だけかな…)
これまたちょっと可愛くていいキャラクターのトースキー刑事を動物ビスケットで餌付けしている(違うか…)相棒として、ERのグリーン先生ことアンソニー・エドワーズが出ていたのにもびっくり!
グリーン先生、か、髪の毛が…。
☆
紙の読書は四肢麻痺の科学捜査官ライムシリーズの2作目『コフィン・ダンサー』を読み始めたものの、大好きなSのつく読み物をまた集中して読まなければならない状況になってぱったりと止まっています。
でも、こうしたシリーズものって、一気に読み終わってしまうと妙に寂しい感じを味わうことが多いので、こんな風にゆっくりゆっくり読んでいけるのはかえってありがたいかも。
☆
関東に帰ってから、なんだか妙に気忙しいなんていうことばかり言っていますが、相変わらずケーブルの海外ドラマも見てしまっています。
この秋の最終シーズンの放送に向けて、AXNで連続一挙放送が開始された『スターゲイト』は2月に入ってすっかり挫折してしまいましたが、ブロンドに眼鏡にぷっくりした唇のダニエルって可愛いです…。
AXNでは他に、CSIのベガスのシーズン5、マイアミのシーズン3(4だっけ?)、それとNYを見ています。
ベガス以外は、油断して見逃してしまうことも多いですが、どのシリーズも見慣れて登場人物になじんでくると、次第にドラマのトリコになって来ている自分を否定できなくなってきます。
グリッソムに、ホレイショに、テイラー。
それぞれのチームを率いるおじさんたちもそれぞれいい味を出してて、かっこいいです。
これはどうでもいいことですが、NYの若手刑事フラックが時々Jaredそっくりに見えて、最近ちょっとドキドキしています。
それからもちろん『Smallville』のシーズン4、『デッドゾーン』のシーズン5、
『ブラザーズアンドシスターズ』(…)これって、完全にアメリカ版『渡る世間…』だ…と思いつつ、ついうっかり毎週見てしまうのです。
クローゼットに隠れた売れっ子俳優と(セックスする)友達になってしまったケヴィンの今後がどうしても気になるところ。
Foxでは、『Dr. House』(まだシーズン2を再放送中。さらに最近シーズン1の吹替え版が新たにはじまったけど、早く次の新しいシーズンが見たい!)、『ザ・ユニット』
たまーに、BonesとNCIS、フレンズ、ダーマ&グレッグなんかをちらちらと…。
Foxのドラマはかなり我慢して見るのを抑えているけれども、『ボストンリーガル』『ラスベガス』『レスキューミー』『ウィル&グレイス』『マイネームイズアール』…、挙げるとキリがないほど見たいドラマが…。
自分の時間をつくるためにも、海外ドラマを節制しなければと思いつつ、もともとしっかり計画を立てたりすることができない私としては、油断すると一日海外ドラマ漬けで終わってしまうようなことにもなりかねなくて…。
まじでスケジュール表を作った方がいいかも。
小学生ではないけど、テレビはこの時間だけ!と決めるとか…。
2008年2月7日木曜日
Supernatural S3 EP9 感想文
昨日は、おもいがけず楽しい一日を過ごしました。
病気になって本当に極限まで体力というものを失って以来の数年間、関東の地元やOL時代の友達から、(私の食いしん坊を刺激することを皆よく知っていて)『ご飯食べに行こう?』『ランチしよう?』なんていうお誘いを辛抱強く投げかけ続けてもらってはいたものの、長いこと普通の人のペースで歩くこともできなかった状態が続いた後で、家族以外の人と外出するのはかなり不安&抵抗があって、ほとんどのお誘いを『また今度ね』(コレがまさにI’ll take a rain check.のフレーズを使うところですね。この回のSlash辞書まだ公開してましたっけ?)とお断りしてきたのですが、私がこの日記を書いていることを知っていて、さらに時々は読みにも来てくれている(唯一の)友達に
『ランチしよう?』
と問いかけられて反射的に
『うん』
と答えたことから、話はパタパタと決まり、
住宅街の中にポツンとあるカジュアルな懐石料理のお店(このお店、場所を知っていてさえ油断すると見つけられないくらい周囲の普通の住宅に紛れているのですが、お料理はなかなか美味しいのです。また後で機会があったら詳細を食いしん坊レポートしたいと思います)でまるで「一週間前にも会ったっけ?」みたいに気楽に大笑いしつつランチをし、そのまま流れで最近注目しているイートイン可能なケーキ屋さんで一人2個ずつケーキを選んでお茶をしながらおしゃべりし…。
(美味しい昼食をたっぷり食べた直後にケーキ2個です。そういえばOL時代に彼女と出かけた旅行はいつもきまって食道楽&食い倒れの旅になっていましたっけ…)
さらにまだ別れがたくて、映画を観て。
久々の家族以外の人とのお出かけで、すっかり日が暮れるまで遊んでしまいました。
本当に観たかった大好きなラッセル・クロウ(&ボーンコレクターにも出てたデンゼル・ワシントン)の『アメリカンギャングスター』は時間が合わず、
海の向こうのとある女の子が『子供が出てくるほのぼの映画だと思って油断して見始めたら号泣させられた!』と日記に書いていたのを読んだ記憶が微かにあった
『テラビシアにかける橋』を
「私の記憶違いで、全く泣けなかったらごめんね」と前置きしつつ観たのですが、これがなかなかいい映画でした。
『チャーリーとチョコレート工場』でブルーベリーになってしまったあの勝気なガムばっかり噛んでる女の子が出てる、と実家の妹から聞いていたのがその他の唯一の事前情報というところでしたが、
X-Filesファンとしては、オープニングクレジットで準主演格くらいにロバート・パトリックの名前を見つけ、むむっ、ジョン・ドゲット?!出てるの?!といきなり食いつかされ、
貧乏なFarm Boyだと同級生からからかわれ意地悪される、学校ではとても大人しいけれども足はすごく速い、皆には秘密にしなければならない特別な才能を持っているくしゃくしゃのダークヘアの少年、ジェスが、
どうやってもSmallvilleのクラーク(トム)の小さい頃みたいにみえてきて…。
一旦そう思ってしまうと、その後ほとんどストーリーはそっちのけで、ジェス、可愛い…。この子の抑えた感じの演技すごくいい…。と、結局ジェスの顔ばっかり見ていたような気もします。
ジェス、瞳の色は茶色だったけど、私の中ではもう完全にちびクラークです。
Smallvilleのフラッシュバックシーンとかであの子に出て欲しいくらい…。
小さな妹や、同級生の女の子レスリーと並んで立っている時にはがっしりと背が高く見えるお兄ちゃんのジェスは、先生や両親といった大人が画面に一緒に写りこむと、途端に子供らしい大きさにみえて、それも不思議な感じでした。
スキナーさんや、カーシュさんなんていう縦横特大サイズの先輩のおじさんたちに紛れて、X-Filesではかなりほっそりと小柄に見えていたロバート・パトリック(3/12付投稿の『シックスフィートの謎』の記事こっそり復活させました…)も、ちびクラーク、じゃなかった息子のジェスの髪の色に合わせてかなり濃い色に髪を染められ…The Unit出演のためかなり身体を大きくしたという要素もあるのかもしれないけど、苦しい生活の中、息子の心と様々に行き違いは生じつつも、不器用ながら実は心から息子を愛している大きくて逞しい背の高い父さんとして、ジェスをぎゅっと抱きしめ、頭のてっぺんにキスしたりするシーンを目にした頃には、
ファンデーションが縦じまになるくらい、泣いてました…。
期待せずに見た映画が当たりだと、かなり得した気分になります。
***
さて、冒頭からすっかり話は逸れましたが、Supernaturalシーズン3第9話の感想文です。
今週放送の第10話が放映になってしまう前になんとかちょっとだけ書いておきたいと思います。
ゴードンおじさんのエピソードから、クリスマスのエピソードにかけて、微妙な(恋の)駆け引きを覚えたサムにより、兄ちゃんの心揺さぶり作戦が大々的に実施されましたが、まだもう一つ決め手に欠ける…、もう一押しなにか!と思っていたら、
なんと最終的にRubyがその一押しをしてくれました。
そういうことじゃないの?
先週までのエピソードで自分なりに解釈がついた、と思えた部分がまた全部ひっくり返されて、またどうなるの?!この後、兄弟はどうなっちゃうの?!と、再び頭の中はハテナマークの渦がぐるぐる回っています。
本来であればまだまだシーズン中盤というエピソード数ながら、今シーズンについては、急激にラストスパートという趣に入ってきていますが、この後のエピソード、本当に、いったいどんな展開になっていくんでしょう。
大きな秘密が明らかになった今回のエピソード、監督は腕利きのおじさん監督の一人
Robert Singer
あの素敵な熊おじさんの演出、Slash愛読者(?)のキムとはまた違った意味で、絶対にファンの期待を裏切りません。まったくもって大人のファンをもぐいぐいと引っ張り続ける深い演出をしてくれます。
***
以下は、Supernaturalシーズン3第9話「Malleus Meleficarum」の感想文です。
日本では未放送のSupernaturalシーズン3のネタバレが含まれますので、閲覧にはくれぐれもご注意ください。さらに、私の翻訳には常に、誤解、曲解、妄想が含まれる可能性があります。
以上を充分にご理解いただいた上で、広い気持ちで私の馬鹿な感想文を読んでみてもいい、と思われる方のみ閲覧いただきますよう、くれぐれもお願いいたします。
今回のテーマは魔女。
と、ここでまたもやちょっと脇道に逸れますが、昨日映画館で可愛いちびクラークことジェスを満喫して帰宅すると、現在AXNで放送中のJensenがゲスト出演しているSmallvilleシーズン4の今週のエピソードもなんと同じく怖い魔女がテーマでした。(こちらの現地アメリカでの放映は3年以上前くらいになるんだと思うけど…)
DVDが発売もしくはレンタル開始になるまで可愛いTom&Jensenが共演している『Smallville』シーズン4のネタバレも封印している、という方は以下の閲覧ご注意ください。
怪しい本の下僕になった三人の魔女。
注:ここはまだSmallvilleの感想文です。
ラナの身体を乗っ取った魔女の魔力によってぽーんと放り投げられ、壁にぎゅーっと押し付けられ、うう~っと苦しい顔をして、挙句の果てには、三階(ラナの部屋カフェ・タロンの三階じゃなかったかな…)の窓ガラスを突き破って外に放り出されたところを素早く下に移動して待っていたクラークにお姫様抱っこで軽々と受け止められる…という、
YouTubeなんかのSlash映像でちらちらと何度か目にしたことのある、あのTomによるJensenのお姫様抱っこは、このエピソードに出てきたものだったのですね!
SPN S1のDVDのおまけ映像では自ら飛びついてJaredに抱っこされてたJensen、ホント!巨大な共演者に可愛く軽々と抱っこされる姿をヨコシマなFangirlsに毎度毎度これでもかと見せつけてくれるものです。
☆
無茶な演出とストーリー展開では、Supernaturalを遥かに凌ぐほどの突拍子のなさで知られるSmallville、それにしたって今回のエピソードはとんでもなかった!
何かというと裸に剥かれて大変な目に遭わされることの多いクラークではありますけれども、今回のエピソードで一際秀逸だったのは、3人の魔女により、上半身裸であの物凄い筋肉を見せつけるように納屋に鎖で繋がれて放置されていたところを(お姫様抱っこのお返しに)Jason(Jensen)に救出されるというシーンでしょうか…。
クラークは一応本命のレックスのことも忘れず、これまたラナの呪文により、指から血を流してふらふらになりつつもピアノを引き続けるレックスを救ったりもしていたものの、ここ数話、Clark/Jasonな場面もちょこちょこと目につくような気が…。
クラークののんびりした成長(あの子はこの先高校を卒業できるんですか?次のシーズンからはいい加減にもう大学生になるんでしょうか?)に伴い、シーズン3以降がNHKで放送されなくなったのも無理はないと内心大きくうなずきたくなるほど大人な演出が増えてきました。
そうはいいながら、今回のエピソードで魔女に乗っ取られたラナが調合していた怪しい秘薬の
Hair of two virgins
という材料としてラナ自らの髪とクラークの髪を調達していたのには驚かされました!
身体は物凄くてもおっとりと奥手なクラークはともかく(でもクラークもついに経験しちゃったの?というようなエピソードを過去に見た気がするけど…あれ最後まで行ってなかったのか…)、
イケメンクウォーターバックを始めとにかくドラマ開始以来途切れたことのない歴代の彼氏たちを相手に(さらに現在はパリ留学中に出会った大学生兼フットボールチームのアシスタントコーチという大人なJasonを相手に)かなり濃厚で熱々なシーンを視聴者に見せつけてきていたラナなのに!
そうだったんですか?!
本当に美人でモテる女の子というのは、賢くて身持ちも堅いということなんですね。
☆
さて、キリがないのでいい加減にSPNの感想文に戻ります。
今回のSupernaturalは魔女、と、悪魔のお話。
Rubyと兄弟との関わりをおさらいするPreviously Supernaturalに続き、
全ての歯を吐き出して死ぬという奇妙な死亡事件を今回はCDC(Centers for Disease Control)こと疾病対策予防センターの人間を装って調べにきた兄弟。
(CDCといえば、Something Wickedの回で、サムはディーンお手製のビキニ捜査官なんていうとんでもなく恥ずかしいIDを持たされていたことがありましたっけ…)
事件のあった家のバスルームのシンクの下から、おそらくは被害者Janetの持ち物から切り取ったと思われる布に小鳥の骨やウサギの歯なんかを詰めた
不気味な『Hex Bag』
を見つけて、兄弟は、今回相手にするのが『魔女』であるらしいと検討をつけます。
魔女の次のターゲットにされたJanetの夫を問い詰めて、魔女の正体だと思われる女、Amandaの家に飛び込んでみると、(私がもっとも苦手とする)虫だらけのご馳走を使ってsome heavyweight evilに取り組んでいたらしいAmandaは既に息絶えた後。
でも…、Janet用のHex bagの材料の入手先であったらしいウサギの死体を見つけて、
Dean: Why's the rabbit always get screwed in the deal? Poor little guy.
なんでこういう邪悪な契約で、酷い目に遭わされるのはいっつもウサギなんだ?可哀想なおちびちゃん。
と、つぶやくディーンが吊るされているウサギなんかよりよっぽど可愛いことはいうまでもありません。
Janet&Paul夫妻に呪いをかけていたAmandaが自殺したというのが事件の真相かと思いきや、Amandaの家のコーヒーテーブルの下から再びHex bagを見つけたサム。
☆
場面は変わって、Book Clubと称し、いかにも怪しい『Book of shadows』を使って夫の昇進やハワイ旅行の懸賞当選、商売繁盛なんかの小さな願い事を叶える呪文を唱える会を定期的に催しているらしい、死んだAmandaの友達三人のシーンに続き、
今度は刑事としてその三人の友達の一人である、Elizabethのところへやってきた兄弟は、そのElizabethが既に冬だというのに(しかも裏庭でもなく堂々と前庭で!)
Belladonna(ベラドンナ:アルカロイド系の毒草)、
Wolfsbane(トリカブト:日本でも有名な毒草)、
Mandrake(マンドレーク:黒魔術の材料に使われるともいう毒草)
なんていうとんでもないハーブを育てているのに加え、そこに現れたいかにも怪しい二人の友達Renee&Tammiを見て、ぴんときた兄弟。
ちょこっと調べてみるとElizabethとReneeの二人が最近次々と小さな幸運を手にしていた事実も掴みます。
シーズン3に入ってすっかりお馴染みとなったImpalaの車内での会話で、まさにElizabeth、Renee、Tammiの三人が今回の事件の黒幕ともいえるCoven(魔女サークル)であるとの結論に達した兄弟ですが…、
Sam: They need to be stopped.
あいつらを止めないと。
Dean: Stopped, like stopped? They're human, Sam.
止めるって、息の根を止めるってことか?あいつらは人間だぞ、サム。
Sam: They're murderers.
あいつらは殺人者だ。
これもシーズン3に入って顕著になってきた、あっさりと冷酷なことを言い出すサムをちらりと不安そうに見つめるディーン。
(今回のPreviously Supernaturalでも、ディーンがボビーに、サムの様子おかしいと思う?って聞くあのシーンが出てきてましたよね)
そんなディーンの不安と呼応する絶妙のタイミングで、ラジオやImpalaのエンジンの調子がおかしくなり、
(これがX-Filesなら間違いなく、Alien Abductionシーンなんですけど…)
現れたのは、Ruby。
ElizabethたちKitchen witchesなんかは問題じゃなくて、あの三人の魔女たちが仕えている相手-つまり悪魔が問題なのだと、
その悪魔はサムがこの町にいることを知ってて、サムを捕まえようとしてる、そしてその悪魔は兄弟なんかが手におえるようなレベルの悪魔じゃないと、Rubyは言います。
真面目に話しているRubyとサムの脇で、初対面のRubyにコルトを向けて
”Bitch!”、”Black-eyed skunk!”
なんて悪態をつき続けるディーン(ディーンの悪魔娘に対する悪態でSkunkはよく出てきますね)を適当にあしらいつつ、サムに向かってあんたもお兄ちゃんを手元から失いたくないんだったら、ちゃんとお兄ちゃんの手綱を引いて私のいうことを聞いて、一目散にここから逃げて、と説得を続けるRubyについにディーンがコルトを発砲しますがサムに妨害され、Rubyも姿を消してしまいます。
このシーンでのRubyとディーンの口論の中、もう我慢できずに思わずコルトを発砲してしまうほどディーンをキレさせたRubyの台詞がまたうまいですね。
Ruby: …..and you care about your brother so much. That's why you're checking out, leaving him all alone….. Let me try and save him since you won't be here to do it anymore.
弟のことをそんなに心配しているって言いながら、その弟をたった一人置き去りにして、あんたは一人でこの世からチェックアウトしようっていうのよね。……サムを助けるのはもうあたしに任せたらどう?あんたはどうせここからいなくなって、もうそんなこともできなくなるんだから。
この時、ディーンを押さえつつ、サムは内心密かにRubyを応援していたはず…。
兄ちゃん、こんな悪魔娘なんかに可愛い俺を預けて、この世からのチェックアウトなんか本当にできるの?って。
☆
Rubyとのやり取りを引きずって、口論を続けながらモーテルの部屋に入ってきた兄弟。
サムは、オハイオでディーンが仲良しになった超美人のSexy Demon Chick、Caseyについての嫉妬心(違う?)なんかも滲ませつつ、あくまでRubyを殺さなきゃ駄目だと言い張るその当の兄ちゃんを救える、今の所唯一の存在であるように思えるRubyを弁護するような反論をして、
大きい視野で戦略を立てなきゃ駄目だ、俺たちはもう単純に狩りをしてるんじゃない、戦争をしてるんだよ、なんて兄ちゃんの説得を続けていますが、この辺りからディーンの様子が既にちょっと変ですね。
ディーンは時折どこかが痛むような様子を見せつつも、ここしばらくずーっと心にわだかまってきたことを告白し始めます。
お前大丈夫か?(サムはため息をつき)なんでいつもそればっかり聞くんだよ?だって、なによりお前ってば、まずは悪魔のアドバイスなんか真に受けてっだろ?それにだな、お前人間を殺すことをどんどん心配しなくなってきてる。前のお前だったらめちゃくちゃ悩んでたはずだ。だからどうだっていうんだ?どうっていうわけじゃないが、…お前らしい行動をとって欲しいだけだ、わかるか?俺たちは車に乗るたんびに、こういうことについて言い合いばっかしてただろうが!お前は命の神聖さとかなんとかゴタクばっかり並べてさ。
なんだよ、兄ちゃん、俺が兄ちゃんに反論しなくなったから怒ってんの?違う、俺は怒ってなんかない!俺は、…俺は、心配なんだ。お前がお前らしくないことをやり始めたから。
ここでついに、サムは兄ちゃん揺さぶり作戦の最終段階の奥の手を投下します。
Sam: Yeah, you're right. I'm not. I don't have a choice.
ああ、兄ちゃんの言うとおりだ。俺は変わった。そうするしかないからね。
Dean: What is that supposed to mean?
そりゃあ、どういう意味だ?
Sam: Look, Dean, you're leaving, right? And I got to stay here…. in this crap hole of a world....alone. So, the way I see it, if I'm gonna make it, if I'm gonna fight this war after you're gone, then I got to change.
なあ、ディーン、兄ちゃんは死んじゃう、そうだろ?で、俺はここに残るんだ、…この糞溜めのような世界に…たった一人で。だから、俺としては、もし俺がそういう状況でなんとかやっていかなきゃならないなら、兄ちゃんがいなくなった後、俺がこの戦争を戦っていくなら、俺は変わらなきゃって思ったんだ。
Dean: Change into what?
変わるって、何に?
Sam: Into you. I got to be more like you.
兄ちゃんにさ。もっと兄ちゃんみたいにならなきゃって。
これで完全に『サミー!こんな可愛いお前を置いて兄ちゃんが一人で死ねるもんか!兄ちゃんもなんとか生きる方法をみつけられるようお前と一緒に努力する!』ってディーンが涙ながらにサムを抱きしめてもおかしくないほどの、サムの感動の意見陳述が終了したというのに、なんと!まさにそのタイミングを狙って、ディーンが本格的に苦しみ始めてしまいます。
しかも、お腹の中にナイフが大量に入ってるみたいだ、なんて言ってます!
あの魔女クラブの仕業に違いないってことで、大慌てでHex Bagを探し始めるサム。
ところが、今回のエピソード中あれほどあっさりと手際よく数々のHex Bagsを見つけてきたサムが、どうしてもディーンを苦しめるHex Bagを見つけることができません。
兄ちゃん見つからないよ!と振り返ると、その兄ちゃんはついに血を吐いて床に倒れこんでる!(Jensen最近は無理に日焼けさせられなくなったせいか、白い肌に流れる血の赤さが衝撃的です)
(どうもこのサムって子はこういうところがありますが、せめて兄ちゃんをベッドに乗せてやるとかさー)苦しんでる兄ちゃんをその場に置き去りにして、コルトを握り締め、Impalaに乗り込んだサムが向かったのは、もちろんキッチン魔女クラブのところ。
一方、相変わらず血を吐いて苦しんでいるディーンのところにはRubyが登場。
(これも1シーズンに一回くらいあるような気がしますが)ほっぺをぎゅーっと掴まれてアヒルさん(もしくはタコさん)のように口を開かされたディーンの口の中に、Rubyはいかにもまずそうな緑色の液体を注入。
今度あたしに銃なんか向けたら、消えるだけじゃすまないわよ、わかった?というRubyに。
俺の命を助けてくれたのか…、と言いつつ、無理やり飲まされた液体について明らかに確信を持った顔つきで、”It tasted like ass.”と断言したディーンに対しては、どうしても色々突っ込んで聞いてみたくなってしまいますが、それはまあ置いておいて。
兄ちゃんを殺す呪文を止めろ!とサムが乱入した魔女クラブでは、実はReneeの住宅ローンを軽減する呪文を実施していただけであることが判明。
でももちろん、ここで魔女の一人Tammiが、Rubyの言ってた悪魔だったことがわかるわけですが…。
Rubyが手強いと言っていただけのことはあってこの大物悪魔には、コルトの弾も通用せず、
その上この悪魔、
『あたしたちのグループは、サムなんかをMessiah(救世主)だなんて信じてないわ、本物のリーダーが西部に現れたの、あたしたちが賭ける馬はそっちってこと、この世界を引き裂いてくれる人よ。で、問題なのは、こっち側の悪魔はあんたを好きとは言えないのよね。ライバルなんて必要としてないってことなの。だから(あんたを殺すのは)個人的な恨みってことじゃ全然ないんだけど。言ってみればPR活動的なものってこと?ってことで、バイバイ』
なんて、悪魔界の新事実を告白したからびっくり。
(ちょっと、イエスこそ!だとか、マホメットが本物だ!とか、人間界の宗教の成り立ちの逸話とかなり被ってます)
バイバイと言われつつも、もちろんそこであっさりサムがとどめを刺されるわけもなく、まずはディーンが飛び込んできて、(まさに今週のSmallvilleの再現のように)放り投げられて壁にはりつけられ、結局兄弟揃って壁に貼り付けられているところに、Rubyが登場。
悪魔の台詞というのはシリーズを通しても、セクシーでウィットに富んでいて面白いと常々思っていましたが、悪魔同士の会話となるとまた意味深な言い回しが山のように出てきて面白いですね。
でもそんなところに喰いついていると本当にキリがないので省略して先に進むと、Rubyも元はWitchで何世紀も前にElizabethたちと同様、このTammiの皮を着た悪魔に魂を売り渡したってことのよう。
Rubyもかなり痛い目に遭い、なかなか根性のあるElizabethの助けも借り、ディーンがRubyのナイフでとどめを刺す、といった具合に(残念なことに今回も活躍できなかったサムを除く)皆で、Rubyのお師匠さんを倒します。
☆
そしてラストシーン。
サムはTシャツ姿で顔を洗ってます。
Rubyのお師匠さんから、あんたなんか悪魔の救世主じゃない!と断言されたことが、サムの心に一体どういった影響を与えたのか、ここでの一瞬の表情からはどうにも読み取りようもありませんが…。
シーズン3に入って、すっかり大人っぽくなってきていたのに、上のシーンの最後でディーンに助け起こされた時のサムの顔は、またすっかり頼りない幼い感じになってしまったような気もします。
そんなモーテルの部屋の外、販売機の飲み物でも買いに出たらしい、ディーンの周りではまた照明がチカチカとおかしなことに。
あらわれたのはもちろんRuby。
この最後のシーンでの二人の会話を総合すると、
Rubyはかつて人間で、死んで地獄に行った後今のRubyになった。
そして、少なくともRubyが出合った悪魔は全員、同じ経歴をもっていた。
地獄へ行った人間は、地獄の業火に長く-何百年と焼かれている間に、遅かれ早かれ皆人間性を焼き尽くされて失い、何か別のものに、Rubyのような存在に変わってしまう。
この先地獄へ行くディーンにも、間違いなくRubyが体験したのと同じことが待っている。
そしてついにあの衝撃の会話が、
Dean: There's no way of saving me from the pit, is there?
俺を地獄から救う方法なんてないんだな?
Ruby: No.
ないわ。
!!!!!
なんでサムには、救えるなんて言ったんだ。そうすればサムがあたしと話す気になると思ったから。あんたたちウィンチェスター兄弟って、すっごく頑固なところがあるでしょ、だから、あたしにはサムの支えになるようなものが必要だったの、サムが乗り越えるために…。 悪魔的なことをか?そりゃあ手強いよな。ディーン、なんて顔してるの、懸命にストイックに見せようとしてるけど、なによ、胸が痛くなるじゃない。なんでこんなことを俺に話すんだ。あなたの助けが必要だからよ。助け?なんの?サムのためのよ。
Ruby: The way you stuck that demon tonight it was pretty tough. Sam's almost there, but not quite. You need to help me get him ready...for life without you. To fight this war on his own.
今晩あんたがあの悪魔を刺したようなやり方、あれには不屈の精神が必要よ。サムももう少しというところまで来てる、でもまだ充分じゃない。サムに準備をさせるためにはあんたの助けが必要なの…、あんたのいない人生に準備させるためにね。サム一人でこの戦争を戦うために。
Dean: Ruby. Why do you want us to win?
ルビー。なんで俺たちに勝たせようとするんだ。
Ruby: Isn't it obvious? I'm not like them. I don't know why. I wish I was, but I'm not. I remember what it's like.
そんなの言うまでもないことじゃない?あたしは奴らとは違うの。どうしてかはわからない。同じだったらいいのにとも思った、でも違うの。あたし、どんなだったかを覚えてるから。
Dean: What What's like?
何。何がどんなだったかを覚えてるんだ?
Ruby: Being human.
人間、であること。
ええ??!!
***
前回に引き続きだらだらと長~くなってしまった割に、冒頭脇道に逸れてばかりいて、今回のSPNの感想については全く大したことが書けていませんし、今回の台詞部分の翻訳については、私の解釈があっているものか、全く自信がないというていたらくですが…。
またもや、どうにも解釈のつかないエピソードに遭遇してしまったという感じです。
この後どうなっちゃうの、サム?どうなっちゃうのよ、ディーン!
なんでもいいからとにかく、続きを見せて!
病気になって本当に極限まで体力というものを失って以来の数年間、関東の地元やOL時代の友達から、(私の食いしん坊を刺激することを皆よく知っていて)『ご飯食べに行こう?』『ランチしよう?』なんていうお誘いを辛抱強く投げかけ続けてもらってはいたものの、長いこと普通の人のペースで歩くこともできなかった状態が続いた後で、家族以外の人と外出するのはかなり不安&抵抗があって、ほとんどのお誘いを『また今度ね』(コレがまさにI’ll take a rain check.のフレーズを使うところですね。この回のSlash辞書まだ公開してましたっけ?)とお断りしてきたのですが、私がこの日記を書いていることを知っていて、さらに時々は読みにも来てくれている(唯一の)友達に
『ランチしよう?』
と問いかけられて反射的に
『うん』
と答えたことから、話はパタパタと決まり、
住宅街の中にポツンとあるカジュアルな懐石料理のお店(このお店、場所を知っていてさえ油断すると見つけられないくらい周囲の普通の住宅に紛れているのですが、お料理はなかなか美味しいのです。また後で機会があったら詳細を食いしん坊レポートしたいと思います)でまるで「一週間前にも会ったっけ?」みたいに気楽に大笑いしつつランチをし、そのまま流れで最近注目しているイートイン可能なケーキ屋さんで一人2個ずつケーキを選んでお茶をしながらおしゃべりし…。
(美味しい昼食をたっぷり食べた直後にケーキ2個です。そういえばOL時代に彼女と出かけた旅行はいつもきまって食道楽&食い倒れの旅になっていましたっけ…)
さらにまだ別れがたくて、映画を観て。
久々の家族以外の人とのお出かけで、すっかり日が暮れるまで遊んでしまいました。
本当に観たかった大好きなラッセル・クロウ(&ボーンコレクターにも出てたデンゼル・ワシントン)の『アメリカンギャングスター』は時間が合わず、
海の向こうのとある女の子が『子供が出てくるほのぼの映画だと思って油断して見始めたら号泣させられた!』と日記に書いていたのを読んだ記憶が微かにあった
『テラビシアにかける橋』を
「私の記憶違いで、全く泣けなかったらごめんね」と前置きしつつ観たのですが、これがなかなかいい映画でした。
『チャーリーとチョコレート工場』でブルーベリーになってしまったあの勝気なガムばっかり噛んでる女の子が出てる、と実家の妹から聞いていたのがその他の唯一の事前情報というところでしたが、
X-Filesファンとしては、オープニングクレジットで準主演格くらいにロバート・パトリックの名前を見つけ、むむっ、ジョン・ドゲット?!出てるの?!といきなり食いつかされ、
貧乏なFarm Boyだと同級生からからかわれ意地悪される、学校ではとても大人しいけれども足はすごく速い、皆には秘密にしなければならない特別な才能を持っているくしゃくしゃのダークヘアの少年、ジェスが、
どうやってもSmallvilleのクラーク(トム)の小さい頃みたいにみえてきて…。
一旦そう思ってしまうと、その後ほとんどストーリーはそっちのけで、ジェス、可愛い…。この子の抑えた感じの演技すごくいい…。と、結局ジェスの顔ばっかり見ていたような気もします。
ジェス、瞳の色は茶色だったけど、私の中ではもう完全にちびクラークです。
Smallvilleのフラッシュバックシーンとかであの子に出て欲しいくらい…。
小さな妹や、同級生の女の子レスリーと並んで立っている時にはがっしりと背が高く見えるお兄ちゃんのジェスは、先生や両親といった大人が画面に一緒に写りこむと、途端に子供らしい大きさにみえて、それも不思議な感じでした。
スキナーさんや、カーシュさんなんていう縦横特大サイズの先輩のおじさんたちに紛れて、X-Filesではかなりほっそりと小柄に見えていたロバート・パトリック(3/12付投稿の『シックスフィートの謎』の記事こっそり復活させました…)も、ちびクラーク、じゃなかった息子のジェスの髪の色に合わせてかなり濃い色に髪を染められ…The Unit出演のためかなり身体を大きくしたという要素もあるのかもしれないけど、苦しい生活の中、息子の心と様々に行き違いは生じつつも、不器用ながら実は心から息子を愛している大きくて逞しい背の高い父さんとして、ジェスをぎゅっと抱きしめ、頭のてっぺんにキスしたりするシーンを目にした頃には、
ファンデーションが縦じまになるくらい、泣いてました…。
期待せずに見た映画が当たりだと、かなり得した気分になります。
***
さて、冒頭からすっかり話は逸れましたが、Supernaturalシーズン3第9話の感想文です。
今週放送の第10話が放映になってしまう前になんとかちょっとだけ書いておきたいと思います。
ゴードンおじさんのエピソードから、クリスマスのエピソードにかけて、微妙な(恋の)駆け引きを覚えたサムにより、兄ちゃんの心揺さぶり作戦が大々的に実施されましたが、まだもう一つ決め手に欠ける…、もう一押しなにか!と思っていたら、
なんと最終的にRubyがその一押しをしてくれました。
そういうことじゃないの?
先週までのエピソードで自分なりに解釈がついた、と思えた部分がまた全部ひっくり返されて、またどうなるの?!この後、兄弟はどうなっちゃうの?!と、再び頭の中はハテナマークの渦がぐるぐる回っています。
本来であればまだまだシーズン中盤というエピソード数ながら、今シーズンについては、急激にラストスパートという趣に入ってきていますが、この後のエピソード、本当に、いったいどんな展開になっていくんでしょう。
大きな秘密が明らかになった今回のエピソード、監督は腕利きのおじさん監督の一人
Robert Singer
あの素敵な熊おじさんの演出、Slash愛読者(?)のキムとはまた違った意味で、絶対にファンの期待を裏切りません。まったくもって大人のファンをもぐいぐいと引っ張り続ける深い演出をしてくれます。
***
以下は、Supernaturalシーズン3第9話「Malleus Meleficarum」の感想文です。
日本では未放送のSupernaturalシーズン3のネタバレが含まれますので、閲覧にはくれぐれもご注意ください。さらに、私の翻訳には常に、誤解、曲解、妄想が含まれる可能性があります。
以上を充分にご理解いただいた上で、広い気持ちで私の馬鹿な感想文を読んでみてもいい、と思われる方のみ閲覧いただきますよう、くれぐれもお願いいたします。
今回のテーマは魔女。
と、ここでまたもやちょっと脇道に逸れますが、昨日映画館で可愛いちびクラークことジェスを満喫して帰宅すると、現在AXNで放送中のJensenがゲスト出演しているSmallvilleシーズン4の今週のエピソードもなんと同じく怖い魔女がテーマでした。(こちらの現地アメリカでの放映は3年以上前くらいになるんだと思うけど…)
DVDが発売もしくはレンタル開始になるまで可愛いTom&Jensenが共演している『Smallville』シーズン4のネタバレも封印している、という方は以下の閲覧ご注意ください。
怪しい本の下僕になった三人の魔女。
注:ここはまだSmallvilleの感想文です。
ラナの身体を乗っ取った魔女の魔力によってぽーんと放り投げられ、壁にぎゅーっと押し付けられ、うう~っと苦しい顔をして、挙句の果てには、三階(ラナの部屋カフェ・タロンの三階じゃなかったかな…)の窓ガラスを突き破って外に放り出されたところを素早く下に移動して待っていたクラークにお姫様抱っこで軽々と受け止められる…という、
YouTubeなんかのSlash映像でちらちらと何度か目にしたことのある、あのTomによるJensenのお姫様抱っこは、このエピソードに出てきたものだったのですね!
SPN S1のDVDのおまけ映像では自ら飛びついてJaredに抱っこされてたJensen、ホント!巨大な共演者に可愛く軽々と抱っこされる姿をヨコシマなFangirlsに毎度毎度これでもかと見せつけてくれるものです。
☆
無茶な演出とストーリー展開では、Supernaturalを遥かに凌ぐほどの突拍子のなさで知られるSmallville、それにしたって今回のエピソードはとんでもなかった!
何かというと裸に剥かれて大変な目に遭わされることの多いクラークではありますけれども、今回のエピソードで一際秀逸だったのは、3人の魔女により、上半身裸であの物凄い筋肉を見せつけるように納屋に鎖で繋がれて放置されていたところを(お姫様抱っこのお返しに)Jason(Jensen)に救出されるというシーンでしょうか…。
クラークは一応本命のレックスのことも忘れず、これまたラナの呪文により、指から血を流してふらふらになりつつもピアノを引き続けるレックスを救ったりもしていたものの、ここ数話、Clark/Jasonな場面もちょこちょこと目につくような気が…。
クラークののんびりした成長(あの子はこの先高校を卒業できるんですか?次のシーズンからはいい加減にもう大学生になるんでしょうか?)に伴い、シーズン3以降がNHKで放送されなくなったのも無理はないと内心大きくうなずきたくなるほど大人な演出が増えてきました。
そうはいいながら、今回のエピソードで魔女に乗っ取られたラナが調合していた怪しい秘薬の
Hair of two virgins
という材料としてラナ自らの髪とクラークの髪を調達していたのには驚かされました!
身体は物凄くてもおっとりと奥手なクラークはともかく(でもクラークもついに経験しちゃったの?というようなエピソードを過去に見た気がするけど…あれ最後まで行ってなかったのか…)、
イケメンクウォーターバックを始めとにかくドラマ開始以来途切れたことのない歴代の彼氏たちを相手に(さらに現在はパリ留学中に出会った大学生兼フットボールチームのアシスタントコーチという大人なJasonを相手に)かなり濃厚で熱々なシーンを視聴者に見せつけてきていたラナなのに!
そうだったんですか?!
本当に美人でモテる女の子というのは、賢くて身持ちも堅いということなんですね。
☆
さて、キリがないのでいい加減にSPNの感想文に戻ります。
今回のSupernaturalは魔女、と、悪魔のお話。
Rubyと兄弟との関わりをおさらいするPreviously Supernaturalに続き、
全ての歯を吐き出して死ぬという奇妙な死亡事件を今回はCDC(Centers for Disease Control)こと疾病対策予防センターの人間を装って調べにきた兄弟。
(CDCといえば、Something Wickedの回で、サムはディーンお手製のビキニ捜査官なんていうとんでもなく恥ずかしいIDを持たされていたことがありましたっけ…)
事件のあった家のバスルームのシンクの下から、おそらくは被害者Janetの持ち物から切り取ったと思われる布に小鳥の骨やウサギの歯なんかを詰めた
不気味な『Hex Bag』
を見つけて、兄弟は、今回相手にするのが『魔女』であるらしいと検討をつけます。
魔女の次のターゲットにされたJanetの夫を問い詰めて、魔女の正体だと思われる女、Amandaの家に飛び込んでみると、(私がもっとも苦手とする)虫だらけのご馳走を使ってsome heavyweight evilに取り組んでいたらしいAmandaは既に息絶えた後。
でも…、Janet用のHex bagの材料の入手先であったらしいウサギの死体を見つけて、
Dean: Why's the rabbit always get screwed in the deal? Poor little guy.
なんでこういう邪悪な契約で、酷い目に遭わされるのはいっつもウサギなんだ?可哀想なおちびちゃん。
と、つぶやくディーンが吊るされているウサギなんかよりよっぽど可愛いことはいうまでもありません。
Janet&Paul夫妻に呪いをかけていたAmandaが自殺したというのが事件の真相かと思いきや、Amandaの家のコーヒーテーブルの下から再びHex bagを見つけたサム。
☆
場面は変わって、Book Clubと称し、いかにも怪しい『Book of shadows』を使って夫の昇進やハワイ旅行の懸賞当選、商売繁盛なんかの小さな願い事を叶える呪文を唱える会を定期的に催しているらしい、死んだAmandaの友達三人のシーンに続き、
今度は刑事としてその三人の友達の一人である、Elizabethのところへやってきた兄弟は、そのElizabethが既に冬だというのに(しかも裏庭でもなく堂々と前庭で!)
Belladonna(ベラドンナ:アルカロイド系の毒草)、
Wolfsbane(トリカブト:日本でも有名な毒草)、
Mandrake(マンドレーク:黒魔術の材料に使われるともいう毒草)
なんていうとんでもないハーブを育てているのに加え、そこに現れたいかにも怪しい二人の友達Renee&Tammiを見て、ぴんときた兄弟。
ちょこっと調べてみるとElizabethとReneeの二人が最近次々と小さな幸運を手にしていた事実も掴みます。
シーズン3に入ってすっかりお馴染みとなったImpalaの車内での会話で、まさにElizabeth、Renee、Tammiの三人が今回の事件の黒幕ともいえるCoven(魔女サークル)であるとの結論に達した兄弟ですが…、
Sam: They need to be stopped.
あいつらを止めないと。
Dean: Stopped, like stopped? They're human, Sam.
止めるって、息の根を止めるってことか?あいつらは人間だぞ、サム。
Sam: They're murderers.
あいつらは殺人者だ。
これもシーズン3に入って顕著になってきた、あっさりと冷酷なことを言い出すサムをちらりと不安そうに見つめるディーン。
(今回のPreviously Supernaturalでも、ディーンがボビーに、サムの様子おかしいと思う?って聞くあのシーンが出てきてましたよね)
そんなディーンの不安と呼応する絶妙のタイミングで、ラジオやImpalaのエンジンの調子がおかしくなり、
(これがX-Filesなら間違いなく、Alien Abductionシーンなんですけど…)
現れたのは、Ruby。
ElizabethたちKitchen witchesなんかは問題じゃなくて、あの三人の魔女たちが仕えている相手-つまり悪魔が問題なのだと、
その悪魔はサムがこの町にいることを知ってて、サムを捕まえようとしてる、そしてその悪魔は兄弟なんかが手におえるようなレベルの悪魔じゃないと、Rubyは言います。
真面目に話しているRubyとサムの脇で、初対面のRubyにコルトを向けて
”Bitch!”、”Black-eyed skunk!”
なんて悪態をつき続けるディーン(ディーンの悪魔娘に対する悪態でSkunkはよく出てきますね)を適当にあしらいつつ、サムに向かってあんたもお兄ちゃんを手元から失いたくないんだったら、ちゃんとお兄ちゃんの手綱を引いて私のいうことを聞いて、一目散にここから逃げて、と説得を続けるRubyについにディーンがコルトを発砲しますがサムに妨害され、Rubyも姿を消してしまいます。
このシーンでのRubyとディーンの口論の中、もう我慢できずに思わずコルトを発砲してしまうほどディーンをキレさせたRubyの台詞がまたうまいですね。
Ruby: …..and you care about your brother so much. That's why you're checking out, leaving him all alone….. Let me try and save him since you won't be here to do it anymore.
弟のことをそんなに心配しているって言いながら、その弟をたった一人置き去りにして、あんたは一人でこの世からチェックアウトしようっていうのよね。……サムを助けるのはもうあたしに任せたらどう?あんたはどうせここからいなくなって、もうそんなこともできなくなるんだから。
この時、ディーンを押さえつつ、サムは内心密かにRubyを応援していたはず…。
兄ちゃん、こんな悪魔娘なんかに可愛い俺を預けて、この世からのチェックアウトなんか本当にできるの?って。
☆
Rubyとのやり取りを引きずって、口論を続けながらモーテルの部屋に入ってきた兄弟。
サムは、オハイオでディーンが仲良しになった超美人のSexy Demon Chick、Caseyについての嫉妬心(違う?)なんかも滲ませつつ、あくまでRubyを殺さなきゃ駄目だと言い張るその当の兄ちゃんを救える、今の所唯一の存在であるように思えるRubyを弁護するような反論をして、
大きい視野で戦略を立てなきゃ駄目だ、俺たちはもう単純に狩りをしてるんじゃない、戦争をしてるんだよ、なんて兄ちゃんの説得を続けていますが、この辺りからディーンの様子が既にちょっと変ですね。
ディーンは時折どこかが痛むような様子を見せつつも、ここしばらくずーっと心にわだかまってきたことを告白し始めます。
お前大丈夫か?(サムはため息をつき)なんでいつもそればっかり聞くんだよ?だって、なによりお前ってば、まずは悪魔のアドバイスなんか真に受けてっだろ?それにだな、お前人間を殺すことをどんどん心配しなくなってきてる。前のお前だったらめちゃくちゃ悩んでたはずだ。だからどうだっていうんだ?どうっていうわけじゃないが、…お前らしい行動をとって欲しいだけだ、わかるか?俺たちは車に乗るたんびに、こういうことについて言い合いばっかしてただろうが!お前は命の神聖さとかなんとかゴタクばっかり並べてさ。
なんだよ、兄ちゃん、俺が兄ちゃんに反論しなくなったから怒ってんの?違う、俺は怒ってなんかない!俺は、…俺は、心配なんだ。お前がお前らしくないことをやり始めたから。
ここでついに、サムは兄ちゃん揺さぶり作戦の最終段階の奥の手を投下します。
Sam: Yeah, you're right. I'm not. I don't have a choice.
ああ、兄ちゃんの言うとおりだ。俺は変わった。そうするしかないからね。
Dean: What is that supposed to mean?
そりゃあ、どういう意味だ?
Sam: Look, Dean, you're leaving, right? And I got to stay here…. in this crap hole of a world....alone. So, the way I see it, if I'm gonna make it, if I'm gonna fight this war after you're gone, then I got to change.
なあ、ディーン、兄ちゃんは死んじゃう、そうだろ?で、俺はここに残るんだ、…この糞溜めのような世界に…たった一人で。だから、俺としては、もし俺がそういう状況でなんとかやっていかなきゃならないなら、兄ちゃんがいなくなった後、俺がこの戦争を戦っていくなら、俺は変わらなきゃって思ったんだ。
Dean: Change into what?
変わるって、何に?
Sam: Into you. I got to be more like you.
兄ちゃんにさ。もっと兄ちゃんみたいにならなきゃって。
これで完全に『サミー!こんな可愛いお前を置いて兄ちゃんが一人で死ねるもんか!兄ちゃんもなんとか生きる方法をみつけられるようお前と一緒に努力する!』ってディーンが涙ながらにサムを抱きしめてもおかしくないほどの、サムの感動の意見陳述が終了したというのに、なんと!まさにそのタイミングを狙って、ディーンが本格的に苦しみ始めてしまいます。
しかも、お腹の中にナイフが大量に入ってるみたいだ、なんて言ってます!
あの魔女クラブの仕業に違いないってことで、大慌てでHex Bagを探し始めるサム。
ところが、今回のエピソード中あれほどあっさりと手際よく数々のHex Bagsを見つけてきたサムが、どうしてもディーンを苦しめるHex Bagを見つけることができません。
兄ちゃん見つからないよ!と振り返ると、その兄ちゃんはついに血を吐いて床に倒れこんでる!(Jensen最近は無理に日焼けさせられなくなったせいか、白い肌に流れる血の赤さが衝撃的です)
(どうもこのサムって子はこういうところがありますが、せめて兄ちゃんをベッドに乗せてやるとかさー)苦しんでる兄ちゃんをその場に置き去りにして、コルトを握り締め、Impalaに乗り込んだサムが向かったのは、もちろんキッチン魔女クラブのところ。
一方、相変わらず血を吐いて苦しんでいるディーンのところにはRubyが登場。
(これも1シーズンに一回くらいあるような気がしますが)ほっぺをぎゅーっと掴まれてアヒルさん(もしくはタコさん)のように口を開かされたディーンの口の中に、Rubyはいかにもまずそうな緑色の液体を注入。
今度あたしに銃なんか向けたら、消えるだけじゃすまないわよ、わかった?というRubyに。
俺の命を助けてくれたのか…、と言いつつ、無理やり飲まされた液体について明らかに確信を持った顔つきで、”It tasted like ass.”と断言したディーンに対しては、どうしても色々突っ込んで聞いてみたくなってしまいますが、それはまあ置いておいて。
兄ちゃんを殺す呪文を止めろ!とサムが乱入した魔女クラブでは、実はReneeの住宅ローンを軽減する呪文を実施していただけであることが判明。
でももちろん、ここで魔女の一人Tammiが、Rubyの言ってた悪魔だったことがわかるわけですが…。
Rubyが手強いと言っていただけのことはあってこの大物悪魔には、コルトの弾も通用せず、
その上この悪魔、
『あたしたちのグループは、サムなんかをMessiah(救世主)だなんて信じてないわ、本物のリーダーが西部に現れたの、あたしたちが賭ける馬はそっちってこと、この世界を引き裂いてくれる人よ。で、問題なのは、こっち側の悪魔はあんたを好きとは言えないのよね。ライバルなんて必要としてないってことなの。だから(あんたを殺すのは)個人的な恨みってことじゃ全然ないんだけど。言ってみればPR活動的なものってこと?ってことで、バイバイ』
なんて、悪魔界の新事実を告白したからびっくり。
(ちょっと、イエスこそ!だとか、マホメットが本物だ!とか、人間界の宗教の成り立ちの逸話とかなり被ってます)
バイバイと言われつつも、もちろんそこであっさりサムがとどめを刺されるわけもなく、まずはディーンが飛び込んできて、(まさに今週のSmallvilleの再現のように)放り投げられて壁にはりつけられ、結局兄弟揃って壁に貼り付けられているところに、Rubyが登場。
悪魔の台詞というのはシリーズを通しても、セクシーでウィットに富んでいて面白いと常々思っていましたが、悪魔同士の会話となるとまた意味深な言い回しが山のように出てきて面白いですね。
でもそんなところに喰いついていると本当にキリがないので省略して先に進むと、Rubyも元はWitchで何世紀も前にElizabethたちと同様、このTammiの皮を着た悪魔に魂を売り渡したってことのよう。
Rubyもかなり痛い目に遭い、なかなか根性のあるElizabethの助けも借り、ディーンがRubyのナイフでとどめを刺す、といった具合に(残念なことに今回も活躍できなかったサムを除く)皆で、Rubyのお師匠さんを倒します。
☆
そしてラストシーン。
サムはTシャツ姿で顔を洗ってます。
Rubyのお師匠さんから、あんたなんか悪魔の救世主じゃない!と断言されたことが、サムの心に一体どういった影響を与えたのか、ここでの一瞬の表情からはどうにも読み取りようもありませんが…。
シーズン3に入って、すっかり大人っぽくなってきていたのに、上のシーンの最後でディーンに助け起こされた時のサムの顔は、またすっかり頼りない幼い感じになってしまったような気もします。
そんなモーテルの部屋の外、販売機の飲み物でも買いに出たらしい、ディーンの周りではまた照明がチカチカとおかしなことに。
あらわれたのはもちろんRuby。
この最後のシーンでの二人の会話を総合すると、
Rubyはかつて人間で、死んで地獄に行った後今のRubyになった。
そして、少なくともRubyが出合った悪魔は全員、同じ経歴をもっていた。
地獄へ行った人間は、地獄の業火に長く-何百年と焼かれている間に、遅かれ早かれ皆人間性を焼き尽くされて失い、何か別のものに、Rubyのような存在に変わってしまう。
この先地獄へ行くディーンにも、間違いなくRubyが体験したのと同じことが待っている。
そしてついにあの衝撃の会話が、
Dean: There's no way of saving me from the pit, is there?
俺を地獄から救う方法なんてないんだな?
Ruby: No.
ないわ。
!!!!!
なんでサムには、救えるなんて言ったんだ。そうすればサムがあたしと話す気になると思ったから。あんたたちウィンチェスター兄弟って、すっごく頑固なところがあるでしょ、だから、あたしにはサムの支えになるようなものが必要だったの、サムが乗り越えるために…。 悪魔的なことをか?そりゃあ手強いよな。ディーン、なんて顔してるの、懸命にストイックに見せようとしてるけど、なによ、胸が痛くなるじゃない。なんでこんなことを俺に話すんだ。あなたの助けが必要だからよ。助け?なんの?サムのためのよ。
Ruby: The way you stuck that demon tonight it was pretty tough. Sam's almost there, but not quite. You need to help me get him ready...for life without you. To fight this war on his own.
今晩あんたがあの悪魔を刺したようなやり方、あれには不屈の精神が必要よ。サムももう少しというところまで来てる、でもまだ充分じゃない。サムに準備をさせるためにはあんたの助けが必要なの…、あんたのいない人生に準備させるためにね。サム一人でこの戦争を戦うために。
Dean: Ruby. Why do you want us to win?
ルビー。なんで俺たちに勝たせようとするんだ。
Ruby: Isn't it obvious? I'm not like them. I don't know why. I wish I was, but I'm not. I remember what it's like.
そんなの言うまでもないことじゃない?あたしは奴らとは違うの。どうしてかはわからない。同じだったらいいのにとも思った、でも違うの。あたし、どんなだったかを覚えてるから。
Dean: What What's like?
何。何がどんなだったかを覚えてるんだ?
Ruby: Being human.
人間、であること。
ええ??!!
***
前回に引き続きだらだらと長~くなってしまった割に、冒頭脇道に逸れてばかりいて、今回のSPNの感想については全く大したことが書けていませんし、今回の台詞部分の翻訳については、私の解釈があっているものか、全く自信がないというていたらくですが…。
またもや、どうにも解釈のつかないエピソードに遭遇してしまったという感じです。
この後どうなっちゃうの、サム?どうなっちゃうのよ、ディーン!
なんでもいいからとにかく、続きを見せて!
2008年2月6日水曜日
映画と小説は別物
『ボーンコレクター』
小説を読んで映画が見たくなり、レンタルしてきてしまいました。
原作を読んだことのある作品が映画化やドラマ化された場合、原作を好きであればあるほど映像を見るのにためらいが出たりするものです。
原作を読んでから時間が経っている場合、結構違和感なく映像版を受け入れられたりもするものですが、小説を読み終わった翌日に映画を見た、というのは今回が初めて。
映画公開時のCMで、主役のライムがデンゼル・ワシントンであることは薄っすら記憶にあって、今回小説を読み始めた時、あらためて『ライムがデンゼル・ワシントンか!』と複雑な気持ちを噛み締めることにもなりました。
デンゼル・ワシントン?…ライム?FBIのデルレイじゃなくって?
赤毛のアメリアが、ブルネットのアンジェリーナ・ジョリーというのは、元モデルという原作の描写ともあいまって、まあ…、そうか…、という感じ。
(アメリアとしての演技はかなりのものと言えるのだと思いますが、超美人のアンジェリーナ・ジョリーに最近、ぱったりと魅力を感じなくなっているのが自分でも不思議です。)
アメリアのラストネームが違ったり、その他のほとんどの登場人物の名前が違うのも、真犯人の正体をかく乱し、原作を知っている視聴者にも謎解きを楽しんで欲しいという制作側の意図なのかも…、と解釈しましたが。
でも、今回映画を見るにあたって、一番楽しみにしていたライムの介護士兼助手のトム。
トムが女性だったとは!
今の所全く確認していませんが、あの女性介護士さん、どこかで見たことがある気がして…、ひょっとしてTaxi NYにも出てましたか…?
あの介護士の女性もとってもいいキャラクターで、いい演技をしていただけに、小説と映画は別物であるという意識を最後まで持つことができず、映画『ボーンコレクター』を素直に楽しんで鑑賞できなかったのが残念です。
映画と小説はあくまで別物ということで再び意識を切り替え、私は可愛いトムが出てくる小説の第2作
『コフィン・ダンサー』
を読み始めました。
***
関東に帰ってきてからなにかと気忙しいのに加え、どうも紙の読書の癖が復活してから、日記書きもサボリ気味になっていますが、こんな風にのんびりしていると、またすぐに
Supernatural シーズン3 第10話
が放送になってしまいますね。
相変わらずエピソードのネタバレを避けて暮らしていますが。
(一応伏せますが、少々ネタバレを書きますのでご注意ください)
第10話のシーンとして出てくるという、サムの例の胸のタトゥー?!の写真だけはちらりと見てしまいました!
あの盛り上がった厚い胸板にくっきりとついたあのマーク?!
な、なんでしょうか…、あれ…。
っていうか、早いところ第9話の感想文を書いてしまわないと…、本放送に追い越されてしまう…。
☆
それから、4月のEyeCon、J2が二人揃って参加できるか先行き不透明なんていうちょっと寂しい噂がちらりと流れていたりもしましたが、
Bobbyおじさんこと、ジム・ビーバー
EyeConのパネラーとして参加する、と、サインしたそうですね!
以前、撮影現場を訪れたFangirlsのレポートで、自分のようなおじさん脇役のことを若い女の子たちが知っていてその上、J2と一緒にサインを求められたことに戸惑っていたジム。
シーズン3に入って、ますます活躍の場面が増えてきているBobbyだけに、EyeConで若い女の子(SPNファンはあまり若くない女の子も多いのでしたっけ…)にもみくちゃにされて、目を回しちゃうかもしれませんね。
もちろんEyeConにも参加できない私ですが、今から楽しい様子を伝えるレポートを読むのが楽しみです。
小説を読んで映画が見たくなり、レンタルしてきてしまいました。
原作を読んだことのある作品が映画化やドラマ化された場合、原作を好きであればあるほど映像を見るのにためらいが出たりするものです。
原作を読んでから時間が経っている場合、結構違和感なく映像版を受け入れられたりもするものですが、小説を読み終わった翌日に映画を見た、というのは今回が初めて。
映画公開時のCMで、主役のライムがデンゼル・ワシントンであることは薄っすら記憶にあって、今回小説を読み始めた時、あらためて『ライムがデンゼル・ワシントンか!』と複雑な気持ちを噛み締めることにもなりました。
デンゼル・ワシントン?…ライム?FBIのデルレイじゃなくって?
赤毛のアメリアが、ブルネットのアンジェリーナ・ジョリーというのは、元モデルという原作の描写ともあいまって、まあ…、そうか…、という感じ。
(アメリアとしての演技はかなりのものと言えるのだと思いますが、超美人のアンジェリーナ・ジョリーに最近、ぱったりと魅力を感じなくなっているのが自分でも不思議です。)
アメリアのラストネームが違ったり、その他のほとんどの登場人物の名前が違うのも、真犯人の正体をかく乱し、原作を知っている視聴者にも謎解きを楽しんで欲しいという制作側の意図なのかも…、と解釈しましたが。
でも、今回映画を見るにあたって、一番楽しみにしていたライムの介護士兼助手のトム。
トムが女性だったとは!
今の所全く確認していませんが、あの女性介護士さん、どこかで見たことがある気がして…、ひょっとしてTaxi NYにも出てましたか…?
あの介護士の女性もとってもいいキャラクターで、いい演技をしていただけに、小説と映画は別物であるという意識を最後まで持つことができず、映画『ボーンコレクター』を素直に楽しんで鑑賞できなかったのが残念です。
映画と小説はあくまで別物ということで再び意識を切り替え、私は可愛いトムが出てくる小説の第2作
『コフィン・ダンサー』
を読み始めました。
***
関東に帰ってきてからなにかと気忙しいのに加え、どうも紙の読書の癖が復活してから、日記書きもサボリ気味になっていますが、こんな風にのんびりしていると、またすぐに
Supernatural シーズン3 第10話
が放送になってしまいますね。
相変わらずエピソードのネタバレを避けて暮らしていますが。
(一応伏せますが、少々ネタバレを書きますのでご注意ください)
第10話のシーンとして出てくるという、サムの例の胸のタトゥー?!の写真だけはちらりと見てしまいました!
あの盛り上がった厚い胸板にくっきりとついたあのマーク?!
な、なんでしょうか…、あれ…。
っていうか、早いところ第9話の感想文を書いてしまわないと…、本放送に追い越されてしまう…。
☆
それから、4月のEyeCon、J2が二人揃って参加できるか先行き不透明なんていうちょっと寂しい噂がちらりと流れていたりもしましたが、
Bobbyおじさんこと、ジム・ビーバー
EyeConのパネラーとして参加する、と、サインしたそうですね!
以前、撮影現場を訪れたFangirlsのレポートで、自分のようなおじさん脇役のことを若い女の子たちが知っていてその上、J2と一緒にサインを求められたことに戸惑っていたジム。
シーズン3に入って、ますます活躍の場面が増えてきているBobbyだけに、EyeConで若い女の子(SPNファンはあまり若くない女の子も多いのでしたっけ…)にもみくちゃにされて、目を回しちゃうかもしれませんね。
もちろんEyeConにも参加できない私ですが、今から楽しい様子を伝えるレポートを読むのが楽しみです。
2008年2月2日土曜日
あれやこれや
関東に帰ってきて以来、なんだかどうもせかせかと気分的に落ち着かない日々が続いているので、あれやこれや、という日記のタイトルもこのあたりでさっぱりと後ろ部分を切り落とすことにしました。今後は『あれやこれや』のみで行きます。
☆
Supernatural S3 EP9
一時は完全にあきらめかけていましたが、ありがたいことになんとか無事に見ることができました。
昨夜、ここしばらくの私としてはありえないほど夜更かしして見た、第9話ですが。
眠くて朦朧としていた私の脳も、一発殴られたくらいの衝撃を受けました!
突然あそこまで大きな秘密が明らかになってしまうとは…、驚きです。
残りわずかな限られたエピソード数でS3を上手くまとめるために、この展開もやむを得なかったということかもしれませんが…。
(以下は、少々ネタバレになるかもしれないので、伏字にします)
ディーンの苦しむ姿に、サムと一緒に私も息が止まりそうなほど驚いて、真夜中に一人意味不明の悲鳴をあげてしまったような気がします。
そしてRuby…、そういうことだったの。
今回もそう簡単にはいかない感じではありますが、落ち着いてもう少しゆっくり何度か見直したら、また少し感想文を書いてみたいと思います。
***
半額レンタルにつられて大量に借りたDVDを一気に観終わって、返却にいくとまだ半額キャンペーンが継続していたため、もう一度借りて…。
ケーブルで毎日のように追いかけている海外ドラマもあるっていうのに、一月はまるで耐久レースのように、DVDを見ていた印象です。
ということで、とりあえずまた覚書程度に感想を。
☆
『Intolerable Cruelty(日本題「ディボースショー」)』
キャサリン・ゼタ・ジョーンズの美しさにはもう感服するばかりですが、こうした超大物キャストによるコメディー(?)って、(あくまで私の感覚では)主演の俳優さんの存在感が邪魔してストーリーに上手く入り込めない傾向があります。
(私にとってはMr.&Mrs.スミスがまさにそうでした。)
コーエン兄弟は「オーブラザー」でもジョージ・クルーニーと仕事をしていましたけど、根っからのおじさん好きを自負する私ながら、どういうわけだかジョージ・クルーニーにははまらない私です。
(どうしても小柄な印象が拭い去れないせいでしょうか…)
コーエン兄弟の映画というと、もう既に評価もものすごいことになっている最新作の
「No Country for Old Men」
が、なんだか強烈そうながら、面白そうですよね。
☆
二本借りたドリュー・バリモアのラブストーリの内、
『Never been Kissed』は、一緒に借りてきた『The 40 Year-Old Virgin』とまさに対を成すお話という感じ。
同じように『どこかにいるはずの運命の人を待ち続ける』という究極的に不器用なラブストーリーが、女性目線と男性目線で、ここまで変わる?!という意味ですごく楽しめました。
でも『Never been Kissed』は、もっともっと面白い話にできたような気がして、少し残念です。
徹底して可愛く見えない(でもそこがなんとも可愛い!やり直しの高校生活で、計算クラブに入っちゃうって…)女の子を演じているドリュー・バリモアの役作りには感嘆したものの、
せっかくのやり直しの高校生活なのに、やっぱり人気者になれないJossieが、またもや学園の人気者に憧れてしまうのはしかたないとして、あの素敵な先生(この先生がいかにも女性目線から素敵!だと思わずにはいられないキャラクターですよね。『The 40 Year-Old Virgin』を見ると、この世にあんな先生みたいな夢のように素敵な男性は実在しないってことなのかも…、なんて思ってしまいますけど)との関係をもうちょっとじっくり描いてくれないと、せっかくの最後の感動シーンがちょっと唐突に感じてしまう…と、小さな不満が残りました。
これはあくまで私だけの感覚ということで、耐久DVD鑑賞レースで、次!はい次!と、かなり疲労しつつみていたので、ひょっとしてなにかJossieと先生の重要なシーンを見逃したりしてる可能性もあります。
なかでも、イケてる女の子として登場した(どうしても私の中ではDAのマックスこと)ジェシカ・アルバ。
まさにイケてる女子高生にしか見えないけどひょっとして彼女がライバル社の潜入記者?なんて無駄な深読みをしていたせいで、気が散って先生とのシーンをじっくり鑑賞できなかったのかもしれません。(あのライバル記者の正体、最後まで明かされませんでしたよね?私、見逃してます?)
一方の『The 40 Year-Old Virgin』!
もうそれこそ男の子目線の悪ふざけ満載、シモネタばっかりではあるものの、とっても面白かったー!こんなに楽しい、しかも可愛い映画だとは思っていませんでした。
主役のAndyはもちろんのこと、Andyの職場の単なる同僚という存在から最終的には最高の親友たちとなっていく、
David、Cal、Jayのキャラクターが最高です。
冒頭のシーンで、Calが『連続殺人犯だと思ってる』と語るのも無理はない不気味なまでのマイペースさを貫いていたAndyが、ストーリーが進むごとにどんどん可愛く見えてくるのが本当に不思議です。
それが画面のこちらの私だけじゃなく、三馬鹿トリオのDavid、Cal、Jayまでが、Andyのことをどんどんたまらなく可愛く思う気持ちを深めていく様子が画面を通して伝わってきて、それもなんとも微笑ましいところ。
David&Calによる、『お前はゲイだ』『お前こそゲイだ』のやり取りが全編に渡りあまりにしつこく続くので、これは、最終的にDavid&Calの二人、お互いゲイだと認めてカップルになるのかな…、と思ったほどですが、そううまく(?)はいきませんでした。
(でもカットされたシーンやコメンタリを見ると、大量に撮ったテイクのいくつかでは、二人がゲイだと認めちゃってるものもあったそうで、やっぱり!(笑)と手を叩いた私)
こういった楽しい映画にコメンタリがついてると、ついつい延々と見てしまう傾向があります。
Andyをホテルで待っていた女装の男性を選ぶオーディションで、面接を担当したCal役のSeth Rogen(制作にも関わっていたのですね)、女装のおネエさんたちからは大変な人気で、面接にやってきた何人ものおネエさんに膝に乗られたとか…、
「彼女(?)たちにとっては、俺みたいな男はBearってことで人気があるみたいなんだ」
なんて言ってましたが…。
本編鑑賞中、やっぱりずっとCalが気になってた私。
私の趣味って…、ゲイの男性とかなり被ってるって、薄々認識してはいたけれども、やっぱり?そういうこと?
そして今回借りた映画の最後は、ドリュー・バリモアのラブコメのもう一本、
『Fever Pitch(2度目のキス)』
これは、上の二作の中間で、女性目線からと男性目線から、ちょうどうまくバランスの取れたお話になっていたという感じでしょうか。
『Never been Kissed』とはうって変わって、ドリュー・バリモアが美人で仕事もバリバリの女性になってて、また新鮮な驚きでした。女優さんというものは本当に化けるものですね。
この美人なリンジーの彼となる超レッドソックスファンのベンのキャラクターも楽しかったですが、ベンが幼少期に初めておじさんと球場に向かう時に超レッドソックスファンのおじさんが言った
『レッドソックスファンになっちゃいけない…』という台詞を聞いて、
以前、「亀ゼリー」の回でちょっと触れたこともある、ずっと以前に連載を楽しみに追いかけていた『AIC(朝日インターネットキャスター)』というブログの走りのようなサイトで日記を公開していた記者さんたちの一人だった、関西人のおじさんキャスターが、息子が野球というものに興味を持ち出した頃、自らの長年の辛い体験をもとに
『阪神タイガースのファンにだけはなるな』
と言い聞かせていたのに、ある年、またも阪神が連戦連敗を続けたある日、ベッドにうつ伏せで声を殺して泣いている息子の姿を目にして、父の願いもむなしく、息子もまた辛く厳しい道を選んでしまったことを悟った…、
というようなことを書いていたのを鮮明に思い出しました。
(このおじさんの日記の文体が、とっても面白かったのです)
スポーツ好きな男性の思いというのは、まさに世界共通なんですね。
この映画、とてもいいリズムで話が展開してきたのに、最後の最後がバタバタと落ち着かない印象で終わってしまったなー、と、ちょっと消化不良に感じていたら、なんとこの映画の公開直前、かの『バンビーノの呪い』がついに解けて、レッドソックスが優勝してしまったため、急遽結末を差し替えた、と聞いて納得しました。
(野球のことはさっぱりわかりませんが)近年の阪神もかなり強いチームに変わった印象ですよね?
☆
そして、シーズン1を少しずつ少しずつ追いかけていくつもりだった
『CSI: ベガス』
結局この半額レンタル攻勢の間に、一気に全部見てしまいました。
CSIの別のシリーズ(そんなにちゃんと追いかけているわけではありませんが)マイアミやNYのシリーズの登場人物たちの人間関係が、ギスギスしているともいえる、そんなに仲良しな感じがない印象なのに対し、
この本家のベガスのシリーズの登場人物たちは、よく喧嘩もするけど、なんというか基本的に家族的な仲の良さがありますよね。
変わり者だけど家族思いのお父さん(グリッソム主任)に、ちょっとキツいところもあるけど美人できっぷのいいお母さん(キャサリン)に、張り合ってばかりいる双子の兄弟(ニック&ウォリック)に、生意気だけどもろいところもある妹(サラ)、そして末っ子のまだ赤ちゃんの弟(グレッグ)…、という感じ。
もちろんいつもいつもそういった家族的な演出がされているわけではありませんが、シーズン1の最終話となるエピソードでは、かなりその傾向が強く感じられたように思います。
ケーブルで見逃したシーズン2のエピソードが、一体何話あるのかわからないけれども、この後こそは、(なるべく)ゆっくり追いかけていこう。
***
紙の読書は、とある方のお奨めでずーっと気になっていたジェフリー・ディーバーの『ボーンコレクター』をついに読み始めました。
四肢麻痺の科学捜査官のお話、と聞いた時には、それが映画化もされた『ボーンコレクター』の原作だとすら知らなかったので、
このライム・シリーズ、どうせ読むならちゃんと順番どおりに読んでいこう、とタイトルを調べ始めて、そうだったのか!と新鮮に驚きました。
出てくる犯罪はかなりの強烈さですが、現在これだけ毎日のように、CSIのドラマ漬けになってる状態だけに、山のように出てくる専門用語も「あれのことか…」なんて、うっすらと想像がついて、理解できるような気分になっています。CSIを全く見ていない状態だったら、読んだ言葉が全部頭を素通りしていたかも。
読み終わったら、映画の『ボーンコレクター』も見てみたい気もします。
(こういうタイプの映画を見ることはほとんどなかったけど…、CSIをこれほど見た後なら、もうそんなに怖く感じなくなってるでしょうか?)
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Supernatural S3 EP9
一時は完全にあきらめかけていましたが、ありがたいことになんとか無事に見ることができました。
昨夜、ここしばらくの私としてはありえないほど夜更かしして見た、第9話ですが。
眠くて朦朧としていた私の脳も、一発殴られたくらいの衝撃を受けました!
突然あそこまで大きな秘密が明らかになってしまうとは…、驚きです。
残りわずかな限られたエピソード数でS3を上手くまとめるために、この展開もやむを得なかったということかもしれませんが…。
(以下は、少々ネタバレになるかもしれないので、伏字にします)
ディーンの苦しむ姿に、サムと一緒に私も息が止まりそうなほど驚いて、真夜中に一人意味不明の悲鳴をあげてしまったような気がします。
そしてRuby…、そういうことだったの。
今回もそう簡単にはいかない感じではありますが、落ち着いてもう少しゆっくり何度か見直したら、また少し感想文を書いてみたいと思います。
***
半額レンタルにつられて大量に借りたDVDを一気に観終わって、返却にいくとまだ半額キャンペーンが継続していたため、もう一度借りて…。
ケーブルで毎日のように追いかけている海外ドラマもあるっていうのに、一月はまるで耐久レースのように、DVDを見ていた印象です。
ということで、とりあえずまた覚書程度に感想を。
☆
『Intolerable Cruelty(日本題「ディボースショー」)』
キャサリン・ゼタ・ジョーンズの美しさにはもう感服するばかりですが、こうした超大物キャストによるコメディー(?)って、(あくまで私の感覚では)主演の俳優さんの存在感が邪魔してストーリーに上手く入り込めない傾向があります。
(私にとってはMr.&Mrs.スミスがまさにそうでした。)
コーエン兄弟は「オーブラザー」でもジョージ・クルーニーと仕事をしていましたけど、根っからのおじさん好きを自負する私ながら、どういうわけだかジョージ・クルーニーにははまらない私です。
(どうしても小柄な印象が拭い去れないせいでしょうか…)
コーエン兄弟の映画というと、もう既に評価もものすごいことになっている最新作の
「No Country for Old Men」
が、なんだか強烈そうながら、面白そうですよね。
☆
二本借りたドリュー・バリモアのラブストーリの内、
『Never been Kissed』は、一緒に借りてきた『The 40 Year-Old Virgin』とまさに対を成すお話という感じ。
同じように『どこかにいるはずの運命の人を待ち続ける』という究極的に不器用なラブストーリーが、女性目線と男性目線で、ここまで変わる?!という意味ですごく楽しめました。
でも『Never been Kissed』は、もっともっと面白い話にできたような気がして、少し残念です。
徹底して可愛く見えない(でもそこがなんとも可愛い!やり直しの高校生活で、計算クラブに入っちゃうって…)女の子を演じているドリュー・バリモアの役作りには感嘆したものの、
せっかくのやり直しの高校生活なのに、やっぱり人気者になれないJossieが、またもや学園の人気者に憧れてしまうのはしかたないとして、あの素敵な先生(この先生がいかにも女性目線から素敵!だと思わずにはいられないキャラクターですよね。『The 40 Year-Old Virgin』を見ると、この世にあんな先生みたいな夢のように素敵な男性は実在しないってことなのかも…、なんて思ってしまいますけど)との関係をもうちょっとじっくり描いてくれないと、せっかくの最後の感動シーンがちょっと唐突に感じてしまう…と、小さな不満が残りました。
これはあくまで私だけの感覚ということで、耐久DVD鑑賞レースで、次!はい次!と、かなり疲労しつつみていたので、ひょっとしてなにかJossieと先生の重要なシーンを見逃したりしてる可能性もあります。
なかでも、イケてる女の子として登場した(どうしても私の中ではDAのマックスこと)ジェシカ・アルバ。
まさにイケてる女子高生にしか見えないけどひょっとして彼女がライバル社の潜入記者?なんて無駄な深読みをしていたせいで、気が散って先生とのシーンをじっくり鑑賞できなかったのかもしれません。(あのライバル記者の正体、最後まで明かされませんでしたよね?私、見逃してます?)
一方の『The 40 Year-Old Virgin』!
もうそれこそ男の子目線の悪ふざけ満載、シモネタばっかりではあるものの、とっても面白かったー!こんなに楽しい、しかも可愛い映画だとは思っていませんでした。
主役のAndyはもちろんのこと、Andyの職場の単なる同僚という存在から最終的には最高の親友たちとなっていく、
David、Cal、Jayのキャラクターが最高です。
冒頭のシーンで、Calが『連続殺人犯だと思ってる』と語るのも無理はない不気味なまでのマイペースさを貫いていたAndyが、ストーリーが進むごとにどんどん可愛く見えてくるのが本当に不思議です。
それが画面のこちらの私だけじゃなく、三馬鹿トリオのDavid、Cal、Jayまでが、Andyのことをどんどんたまらなく可愛く思う気持ちを深めていく様子が画面を通して伝わってきて、それもなんとも微笑ましいところ。
David&Calによる、『お前はゲイだ』『お前こそゲイだ』のやり取りが全編に渡りあまりにしつこく続くので、これは、最終的にDavid&Calの二人、お互いゲイだと認めてカップルになるのかな…、と思ったほどですが、そううまく(?)はいきませんでした。
(でもカットされたシーンやコメンタリを見ると、大量に撮ったテイクのいくつかでは、二人がゲイだと認めちゃってるものもあったそうで、やっぱり!(笑)と手を叩いた私)
こういった楽しい映画にコメンタリがついてると、ついつい延々と見てしまう傾向があります。
Andyをホテルで待っていた女装の男性を選ぶオーディションで、面接を担当したCal役のSeth Rogen(制作にも関わっていたのですね)、女装のおネエさんたちからは大変な人気で、面接にやってきた何人ものおネエさんに膝に乗られたとか…、
「彼女(?)たちにとっては、俺みたいな男はBearってことで人気があるみたいなんだ」
なんて言ってましたが…。
本編鑑賞中、やっぱりずっとCalが気になってた私。
私の趣味って…、ゲイの男性とかなり被ってるって、薄々認識してはいたけれども、やっぱり?そういうこと?
そして今回借りた映画の最後は、ドリュー・バリモアのラブコメのもう一本、
『Fever Pitch(2度目のキス)』
これは、上の二作の中間で、女性目線からと男性目線から、ちょうどうまくバランスの取れたお話になっていたという感じでしょうか。
『Never been Kissed』とはうって変わって、ドリュー・バリモアが美人で仕事もバリバリの女性になってて、また新鮮な驚きでした。女優さんというものは本当に化けるものですね。
この美人なリンジーの彼となる超レッドソックスファンのベンのキャラクターも楽しかったですが、ベンが幼少期に初めておじさんと球場に向かう時に超レッドソックスファンのおじさんが言った
『レッドソックスファンになっちゃいけない…』という台詞を聞いて、
以前、「亀ゼリー」の回でちょっと触れたこともある、ずっと以前に連載を楽しみに追いかけていた『AIC(朝日インターネットキャスター)』というブログの走りのようなサイトで日記を公開していた記者さんたちの一人だった、関西人のおじさんキャスターが、息子が野球というものに興味を持ち出した頃、自らの長年の辛い体験をもとに
『阪神タイガースのファンにだけはなるな』
と言い聞かせていたのに、ある年、またも阪神が連戦連敗を続けたある日、ベッドにうつ伏せで声を殺して泣いている息子の姿を目にして、父の願いもむなしく、息子もまた辛く厳しい道を選んでしまったことを悟った…、
というようなことを書いていたのを鮮明に思い出しました。
(このおじさんの日記の文体が、とっても面白かったのです)
スポーツ好きな男性の思いというのは、まさに世界共通なんですね。
この映画、とてもいいリズムで話が展開してきたのに、最後の最後がバタバタと落ち着かない印象で終わってしまったなー、と、ちょっと消化不良に感じていたら、なんとこの映画の公開直前、かの『バンビーノの呪い』がついに解けて、レッドソックスが優勝してしまったため、急遽結末を差し替えた、と聞いて納得しました。
(野球のことはさっぱりわかりませんが)近年の阪神もかなり強いチームに変わった印象ですよね?
☆
そして、シーズン1を少しずつ少しずつ追いかけていくつもりだった
『CSI: ベガス』
結局この半額レンタル攻勢の間に、一気に全部見てしまいました。
CSIの別のシリーズ(そんなにちゃんと追いかけているわけではありませんが)マイアミやNYのシリーズの登場人物たちの人間関係が、ギスギスしているともいえる、そんなに仲良しな感じがない印象なのに対し、
この本家のベガスのシリーズの登場人物たちは、よく喧嘩もするけど、なんというか基本的に家族的な仲の良さがありますよね。
変わり者だけど家族思いのお父さん(グリッソム主任)に、ちょっとキツいところもあるけど美人できっぷのいいお母さん(キャサリン)に、張り合ってばかりいる双子の兄弟(ニック&ウォリック)に、生意気だけどもろいところもある妹(サラ)、そして末っ子のまだ赤ちゃんの弟(グレッグ)…、という感じ。
もちろんいつもいつもそういった家族的な演出がされているわけではありませんが、シーズン1の最終話となるエピソードでは、かなりその傾向が強く感じられたように思います。
ケーブルで見逃したシーズン2のエピソードが、一体何話あるのかわからないけれども、この後こそは、(なるべく)ゆっくり追いかけていこう。
***
紙の読書は、とある方のお奨めでずーっと気になっていたジェフリー・ディーバーの『ボーンコレクター』をついに読み始めました。
四肢麻痺の科学捜査官のお話、と聞いた時には、それが映画化もされた『ボーンコレクター』の原作だとすら知らなかったので、
このライム・シリーズ、どうせ読むならちゃんと順番どおりに読んでいこう、とタイトルを調べ始めて、そうだったのか!と新鮮に驚きました。
出てくる犯罪はかなりの強烈さですが、現在これだけ毎日のように、CSIのドラマ漬けになってる状態だけに、山のように出てくる専門用語も「あれのことか…」なんて、うっすらと想像がついて、理解できるような気分になっています。CSIを全く見ていない状態だったら、読んだ言葉が全部頭を素通りしていたかも。
読み終わったら、映画の『ボーンコレクター』も見てみたい気もします。
(こういうタイプの映画を見ることはほとんどなかったけど…、CSIをこれほど見た後なら、もうそんなに怖く感じなくなってるでしょうか?)
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