2008年2月23日土曜日

第12話!

はっきりネタバレ、といえるような、ネタバレを書くつもりはありませんが、シーズン3の第12話を観た後、どうもなんとなく落ち着かないので、ほんの少しだけもやもやした気持ちを吐き出したいと思います。

Supernatural シーズン3の情報については、日本でDVDが発売されるまであらゆるものをシャットアウトしているという方は、以下の閲覧にはご注意ください。







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Supernaturalシーズン3第12話。

昨夜、いつもより数時間早くエピソードを観始めることができて、やったーと小躍りしていた私ではあるのですが…。

当初はこれがシーズンフィナーレのエピソードだったわけですか?

それとも追加のエピソードを作れることになって、放送前に多少内容に手が加えられたりしたのでしょうか。

シーズン3に入って以来、Supernaturalとの戦いはなんとなく二の次という感じで、兄弟の視点からそれぞれの心の奥底の感情を描写するといった、ある意味私(=ヨコシマなFangirl)好みのエピソードが多かった印象なので、久々に『あー、Supernaturalってこういうドラマだった!』という感じではありましたけれども、毎度変わり映えのしない弱音ながら重要な説明台詞の多い回は精神的にそこはかとない負担感が残ります。

一方で、EP10、EP11、とFangirlsの燃え上がる興奮に油や火薬を注ぎ続けるようなエピソードが続いた後、当初シリーズフィナーレとされていたEP12には、さらに輪をかけて(兄弟メインの)凄い展開を期待していた私としては正直拍子抜けというか、そっちでしたか…、いや、もちろんそろそろ色々と整理しておかないとフィナーレに向けて収拾がつかなくなっちゃいますもんね、という微妙な不満も残ってしまうエピソードでもありました。

今回のエピソードを見る限り、シーズン4にはまた全く新しいSupernaturalネタを用意するために、ある程度今シーズンで答えを出せるところは出していこうという方針になったということなのでしょうか。
(黄色い目の悪魔とママの秘密についても、シーズン3の間になんらかの動きがあるのか、それともこのママを巡る秘密は、X-Filesでのモルダーの妹の失踪を巡る謎みたいにシリーズが続く限りひっぱっていく謎にしよう、ということになったのか…)

以下はちょっとネタバレかも知れないのでご注意ください。











ついに姿を現した悪魔のリーダーとしてのライバル候補Lilithと対決するため、サムは変わっていくことになるのか…。
(兄ちゃんがそばにいてくれるという要素は、「本気で戦うためにはサムが変わるしかない」という、この後に予想されるもう確実に逃れられないようにも思える展開にどのように影響してくるのか。といいつつ、絶対こんな予想は覆してくれるのでしょうけど。)

コルトを盗んだ挙句、兄弟をFBIに売ったBelaを制作サイドは今後いったいどのように扱っていくつもりなのか…。
この後どれほどお涙頂戴もののバックストーリーを盛り込んだとしても、世界中の血気盛んなFangirlsの『大っ嫌い!!!!!』という声をもうこれ以上は無視できそうもないですよね。
ドラマ内の感情面の演出では、非常に細かい仕事をする印象のあるSPN制作スタッフなのに、Belaのこれまでのキャラクター設定は不思議なほど単なる『不二子ちゃん』で、なんのひねりもない印象です。
私個人的には、確かに面倒ばかり起こしてくれるものの、なぜかどことなく憎みきれないところもあるのですけれども。

そんなある意味ちょっと可哀想なBelaとは対象的に、SPNのうまいキャラ設定の代表ともいえる、チョコレート色のセクシーガイ、「Victor Hendrickson特別捜査官」はやっぱりハンサムで素敵だし、ディーンと二人きりで会話するシーンはどことなくいやらしいし、でも奇妙に親密な感じがしてよかったのに…。





またぐるぐると色々な思いが頭の中を巡り続けてはいるものの、今回のエピソードに関する素直な感想は「まだまだ消化しきれず、判断がつかない」という感じで、本気の感想文を書くまでにはまた少し間が空いてしまいそうですが、(まずは第11話の感想文を書かなければ…)なんとか、4月の追加のエピソードが放送になるまでには…。それではゆっくりすぎるかな?

面倒になっちゃったからもういいや、という気分に襲われる前に、何とか少しでも書ければと思います。

8 件のコメント:

mika さんのコメント...

藤葉さん、こんばんは!
私も昨夜のうちに12話を観たんですが・・
今、なんとも複雑な気分です(それこそ感想も何と言っていいのか?)まあ、私の場合は英語の壁があるので理解できない部分が多いんだとしても。。いつもはなんとなく雰囲気で観ていても何回か観てしまうんですが、今回はすぐに繰り返して観る気力が湧かなかったです。もう少し情報を集めてからじっくり考えたいと思ってます。藤葉さんの感想、いつも楽しみにしていますが、12話については特にそう思ってしまいました。よろしくお願いします。

匿名 さんのコメント...

EP12…正直パッとしない印象を持ってしまいました。EP11が最高の盛り上がり?だったので余計にそう感じてしまいます。(余談:エピを見終わって「アサルト13」という映画を思い出しました)
EP12、悪くはないんだけど、何なんでしょうね、このモヤモヤ。ストが解決して、幾つか話が追加されたらスッキリするのかな。
当初の予定ではEP11とEP12は逆に放送されるハズだったんですよね。ストの関係もあったんだろうけど、別に入れかえなくても良かったのでは?と…。

Bela
やっぱり美人で好きな顔なんですが、キャラ設定が薄っぺらで勿体無い。相変わらず厄介な事ばかりしてくれて、そのせいで後に彼女は大きな報いを受けそうな気がします。

Hendrickson特別捜査
今回のEPを見てカッコイイと思いました。Deanとのやり取りもいつの間にか仲間意識が出来上がって、もしかすると今後も兄弟を助けてくれるかも?な雰囲気だったのに…。

匿名 さんのコメント...

 ほんとですね、皆さんの仰る通り。私も見終わった後モヤモヤしたものを拭い切れず、この間の11話をHiatus前のエピにしてくれたらよかったのにぃ、と思いました。あの可哀そう過ぎるラストと、大体なんでRubyにあんなに偉そうに言われまくらなきゃいけないの?という思い。私はむしろ皆から嫌われまくり、兄弟を悩ませ続けるBelaの存在も面白いかな、と思っています。気楽に憎める、というか・・当然、最後はバッサリ切られることになると思いますが・・あ~、ほんとにこの嫌~な感じのまま4月24日まで待つのは辛いナー。暗くなった時、藤葉さんの感想文を読むといつも気持ちが軽くなるので、是非感想文を!(10話の感想文もじっくり読ませていただきました。その感想を書かせて頂くと凄く長くなりそうなので端折りますがありがとうございました!)

藤よう さんのコメント...

mikaさん

12話、私の場合、(11話と順番が入れ替わったらしいという要素があるにしても)一応シーズンフィナーレとして用意されたエピソードだという先入観と、凄そう…という聞きかじりの噂だけで期待を持ちすぎてしまったのもよくなかったのかもしれません。
前回までのわかりやすい興奮のエピソードとは違って、今後の大きな展開のために、一端ここで情報を整理しておきますよ、という回だったといえるのでしょうか?
4月以降の追加のエピソードで再度興奮の展開を投入するための布石だったと捕らえて、またちょっと落ち着いたら情報を整理しつつ感想文を書いてみたいと思います。

藤よう さんのコメント...

kyuさん

もしストがもっと長引いて、EP12が本当にシーズンフィナーレのエピソードだったとしたら…、来シーズンまでFanの興味を惹きつけておけなかったんじゃないかと思いますね。

でも、この後4本の追加のエピソードがあるという観点でみると、
EP10でディーンの気持ちを確認し、
EP11でサムの気持ちを確認し、
兄弟二人の心がはっきりと決まったところで、さて今後はどうしようか、となった時、EP12で『あんた達兄弟、最近いちゃいちゃばっかしてて地上にいっぱい出て来ちゃってる悪魔のことなんか半分忘れてない?』と現状確認させた、と考えるとかなり納得できるような気もします。

Bela&Ruby
今回のエピの展開を見るとJ2の撮影時の負担軽減のため満を持して投入されたはずの二人の女の子、やっぱりこの1シーズンで片付けちゃうつもりなのかな…?
と、S2のJoの時には感じなかった、もったいなさも湧いてきます。二人とも扱いによってはまだまだ可能性がありそうなのに、このSPNというドラマ、やっぱり兄弟間の愛情が強烈すぎてその他の要素を盛り込む余地がなくなってしまうのですね。

Victor!
本当に残念でしたね!ひょっとしたらあのままいくとディーンと親密になりすぎちゃって、サムが焼きもちを焼くから?だったのかも…。;P

藤よう さんのコメント...

jaredinoさん

上のkyuさんへのお返事と重複しますが、今後追加のエピソードがあるという前提で考えるとエピソードの順番はこれでよかったのかなとも思います。
Ruby、毎度ながらかなりの高飛車ぶりでしたが、警察署にやってきた時、Ruby自身も他の悪魔と一緒に死ぬ覚悟で兄弟を助けるつもりだったというあの台詞をベースにすると、いつまでも二人でいちゃいちゃすることに夢中で本気で戦う気力を見せない兄弟に『いいかげんにして!』とハッパをかけたのかな、という気もします。

>>藤葉さんの感想文を読むといつも気持ちが軽くなるので…

そんな風に言っていただくと、無理やりな解釈を入れてきっと正統派の解釈からはかなり逸脱しているはずの感想文をしつこく書いてきたかいがあるというものです。10話の感想文の感想もちょっと聞かせていただきたい気もします…。

匿名 さんのコメント...

 藤葉さん、また丁寧な解説ありがとうございます。12話、一度しか見る気になれなかったのでRubyが「死ぬ気で助けに来た・・」という件りは聞き取れませんでした。いちゃついてばかりいないで・・には笑ってしまいましたが、そう考えると兄弟を叱咤激励しているってこと?何だかママのようになってきましたね、Rubyって。海外のサイトを見てるとFanはパーフェクトに近い位の高い評価をこのエピに与えてるようなので内容は濃いんでしょうね。すみません;印象だけで感想を書いてしまって。でもこの後味の悪さであと9週間はちょっとしんどいです・・(汗)私もヘンドリクソン生きてて欲しかった(+_+);

 ここでちょっと10話に戻って恐縮ですが、私はDream Deanの言葉は本心ではないと信じたいのですが、Real Deanの言葉はどう考えても潜在意識の声ですよねぇ。それでDream Deanを撃つ前に言ったあの台詞を聞いた時とてもショックで。Deanの父ちゃんやSamへの愛は無償の愛ではなかったの?って。でも藤葉さんの感想文を読むうち、そんな単純なことではないんだと気付いてちょっと立ち直りました。今までおくびにも出さなかったのに実は傷ついていたDeanの心を思うと本当に私も胸が痛いです。“I don't deserve to go to Hell!”誰もがその通り!って思ってますよね。

 もう一つ、SamとBelaのDreamシーンの考察には唸りました。Jeremyに出会ったのも偶然ではなかった?さすがです。今後のSamの覚醒が楽しみでもあり、怖くもあり・・

 

藤よう さんのコメント...

jaredinoさん

RubyのVirgin Heartを使った作戦というのは、あの警察署を中心に半径数マイル(正確に何マイルだったかは忘れてしまいました…)にいる悪魔を一気に浄化する、もちろん私(Ruby)も含めてね、というものだったのですよね。
そういった細かい事情を一つ一つ拾っていくことができれば、かなり見ごたえのある深いエピソードだったと言えるのでしょうが、聞き取り能力に難のある私たち外国人としては字幕なしではかなり理解が厳しいエピソードになってしまうということに。(こういうEPは大事なんだろうけど疲れますね!)

10話の感想文の感想ありがとうございます。
とにかくこのSPNというドラマを見始めた当初から、完全に父ちゃん寄りの目線で鑑賞し続けていた私は、当時からFangirlsの多くに浸透しているようにみえた
『横暴で、息子達を自分の思い通りに支配しようとしてきた父ちゃん』像に
不満を持っていて、なんとか納得のいく解釈をつけられないかと思い続け、それがきっかけで妄想日記を書き始めることになったとも言えるのです。
でもDeanの潜在意識を持ち出されると毎度負けそうになります!(笑)

そして今後のエピソードではやっぱりSamの能力の覚醒が大きなキーになってきそうですよね。本当に楽しみなような、怖いような…。