2010年12月20日月曜日

Testees

今年もふと気づけば終わってしまう!というところまで来てしまいましたが、

Supernaturalは冬休みに入り、

このところ、Real Lifeもなんだか細かい用事でごたごたと忙しく、すっかり日記書きをさぼる癖がついてしまったので、

ちょっとリハビリという感じで、一つの話題で一つ短い日記を書くという方法を試してみたいと思います。


***


今回の日記の表題 『Testees』 は、ひょっとしてご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、とある海外ドラマのタイトルです。

定職にもついていない、ダメダメ男子二人が、とりあえず目先の金目当てで、

世界中の最先端の研究施設で開発された薬や装置などの人体実験を一手に引き受けているらしい、非常に怪しげな施設

『Testico』

での、被験体の仕事を引き受ける、という、2008年制作のこのドラマ。

とあるところでのクチコミで、

「このドラマ、観るたびに馬鹿みたいに大笑いしちゃうんだけど、次のシーズンはピックアップされないだろうな」

なんて懸念されていたとおり、見事第1シーズンで打ち切りとなってしまったようなのですが、

『馬鹿みたいに大笑いしちゃう』

なんていう魅力的な言葉につられて、ついその1シーズン全13話を、うっかりイッキ見してしまいました。

で、結論としては…、

本当に極端なストーリーだし、あまりに下品かつ嫌悪感をもよおすような描写も多いの(というか、そればかり!)にも関わらず、

どうしようもないダメダメ男子の主人公 Ron と Peter の二人の友情がどんどん微笑ましく思えてきて、

『がりがりの出目金男』とか、『もじゃもじゃ頭のとにかくみすぼらしい男』としか表現されないこの二人が、妙に可愛く見えてきさえして…。

我ながら、腐という要素を兼ね備えた女子であるわが身の懐の深さに驚きを感じてしまったくらいです。





私が特に大笑いしてしまったエピソードは、うーん、悩むけれども…、やっぱり

第3話の 『Memory Loss』 かな。

洗脳のために開発されたという、記憶を消してしまう装置の被験者となった、Ron & Peter。

恐ろしい実験を受けた後、二人が同居しているアパートで意識を取り戻すと、自分が誰なのかすらもわからない状態になっていて、

財布に入っていた支払い明細書をもとに、『Testico』に連絡してみると、

いつもどおりの生活を送っていれば、自然に記憶は戻る、ただし、24時間以内に記憶を戻さないと記憶を一生取り戻せなくなる、

という事実を知らされます。

いつもどおりに暮らせ、と言われても、二人は自分が誰かすらもわからないわけで、

とりあえずアパートを探索してみると、とにかく女ッ気が全くないっていうか、異常になさすぎる!

ということは…、僕たちって、単なるルームメイトじゃなくて、ゲイのカップルってことなんじゃ…、という考えに行きついてしまった二人。
というか、Ron:「いいか、三十過ぎの二人の男が一緒に暮らしててだぞ。僕らが単なるルームメイトだっていうなら、彼女がお泊りする時のちょっとした備品がバスルームに置いてあってもいいはずなのに、そんなのも一切ないだろ」)

で、ご近所の Nugget (実は前の晩、R&Pの二人組みが開いてくれたサプライズ・バースデーパーティで、男性ストリッパーのお尻にキスさせられ、絶対復讐してやるという捨て台詞を残していた人物)のところへいって、

「ちょっとお聞きしたいんですけど…、Are we gay?」 なんていう質問をしてしまうと、

もちろん 「Totally.」 と、真顔で肯定され、

「やっぱり!」と、自分たちのアパートに戻ってみれば、

昨晩、Nuggetのために悪質なジョークで用意した男性ストリッパーが、「やあ、Boys、昨日、僕の革製品を忘れて帰っちゃってさ」 なんて、忘れ物をとりに来ちゃって、

「僕ら、単なるゲイどころじゃなくて、Super Gay だったんだ…」

じゃ、ゲイカップルの日常って、どんなの?
(と言いつつ、どっちが「Top(攻)」で、どっちが「Bottom(受)」かで、延々ともめ続ける二人なのです(笑) 最終的には、なし崩しに、Peterが受になったみたいでした)

ということで、

「度々煩わせて申し訳ないんだけど、僕たち記憶がすっかりなくなっちゃってて…いつもどおりの生活をすれば記憶が戻るそうなんだけど」

と、またもや Nugget のところへ質問にいってしまった二人は、

「君たちは、とにかく人前だろうがなんだろうが、Make out(いちゃいちゃ)するのが大好きだった」

という証言で、Nuggetのまん前で、かなりディープなキスを披露させられるものの、記憶は全く戻らず…。

「ならさ。昨日君たちは、二人にとって、とても大切なセレモニーを行ったところだったんだ。家族や友人たちを集めて、二人の絆がどれほど深いものかを証明するため、契り(Sex)を披露してみせたのさ」

二人にとってそれほど大事な儀式を再現すれば、もう確実に記憶は戻るよ!(by Ron)

で、Nuggetの助けを得て、再び家族や友人たちを集め、感動的な「契り」の儀式を再現することになり、

おそらくは、Nugget 演出(撮影も担当)による、二人がシンクロする幻想的とも言える見事な振り付けの前戯に続き、

いよいよ本番!となった時、

ほぼ生まれた時からの幼馴染である二人にとって、もっともありふれた出来事、

『Ron が Peter に、ゲップをはきかけ』 ⇒ 『Peter が、Ron! Gross!(ロン!キモい!)と文句をいう』

が、再現されてしまい、その瞬間をもって、無事二人の記憶は戻ることになったわけですが、と同時に…

Peter: I think my nana just had a heart attack.
   僕のおばあちゃん、心臓発作起こしちゃったみたい。


***


大笑いさせられつつも、あまりに駄目人間な二人(特にPeterかな…)の姿は、時々物悲しくもあり、

それでも、いつまでも大人になれない三十男の友情は妙に微笑ましく&可愛くて、

ここまで思い切った、シモネタ込みの下品な演出がされていなければ、この後もシリーズが続いたかもしれないのに…、

と、1シーズンを大笑いしながらイッキに鑑賞を終えた後は、妙な寂しさも感じている私です。

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