2008年3月3日月曜日

SPN S3 EP11 感想文

そろそろ世間でのJensenおめでとう!ハイテンションも一段落ついた?
またもや…、派手なイベント時期にはひっそりと息を潜めていた私ですが、ついに大台に乗るお誕生日であっただけに、楽しいパーティーの様子を伝える暴露話がまたその内ぽろっぽろっと洩れてきてくれるといいですよねー。
運び入れられた巨大なケーキの中から裸のJaredが飛び出してきた!とか…。
そのくらいの事件が起こってても不思議じゃない気もするんですけども…。







私、なにかよっぽどインパクトがないと人の名前を覚えない方で、Supernaturalというドラマの制作スタッフに関してもシーズン1にどっぷりとはまり込んだ時に認識した人たち以外(というか、ほとんどのおじさんたちはX-Filesからの持ち上がりで名前を知っていたともいえます…)、ほとんど注意して名前を識別したこともなかったのですが、最近一人気になる脚本家さんが出てきました。

その人の名は、Jeremy Carver。

彼はシーズン3に入って以来、既に

3.04 Sin City
3.08 A Very Supernatural Christmas

という二つの名作エピソードを手がけていますが、私の中では個人的に、これまでのシリーズ全体を通しても最高傑作とも位置づけられることになった

3.11 Mystery Spotもまた

彼の作品なのですよね。
(EP11については、Emily McLaughlinという作家さんと連名になっていますけれども)

とかくヨコシマな視点で、兄弟の心の機微にばかり注目してこのドラマを見ていることの多いおばさんFangirlとしては、このJeremy Carverという作家さんのような、制作サイドのおじさんたちがMythologyと呼ぶシリーズ全編を貫いた形で連綿と続いていく兄弟を中心にした物語を上手に書いてくれる作家さんが現れるのはありがたいことです。

さらに、今回のお話の監督はSlash Fanficを読んでいることが公式に認知されている(J2にバラされただけで、別に本人は公式に認めたわけじゃないけど…)、つまり世界中のFangirlsが何を待ち望み、どんなシーンを待ち焦がれているかを知り尽くしているともいえる

Kim Manners

というおじさんです。

キム、今回もまた見事にFangirlsの期待に応えてくれました。





***



以下は、Supernaturalシーズン3第11話「Mystery Spot」の感想文です。
日本では未放送のSupernaturalシーズン3のネタバレが含まれますので、閲覧にはくれぐれもご注意ください。さらに、私の翻訳には常に、誤解、曲解、妄想が含まれる可能性があります。
以上を充分にご理解いただいた上で、広い気持ちで私の馬鹿な感想文を読んでみてもいい、と思われる方のみ閲覧いただきますよう、くれぐれもお願いいたします。









サムによる、『兄ちゃん!俺と一緒に生きて!!!』作戦が実を結び、愛しい兄ちゃんの口からついに『死にたくない、地獄に行きたくない』という言葉を聞くことができたサム。
前回のエピソードのラストではもう嬉しくて、半分泣きそうな顔してましたけど…。

そんなサムさん、本当に兄ちゃんの全て(…)を受け止めて、一緒に生きていく覚悟できたの?

というのは、私のようなオバサンFangirlの心の奥底にしつこく居座り続け、どうにも簡単には拭い去れない心配事です。
なにしろサムさんといえばこれまでも、兄ちゃんがうっかり心を開きかけると

悪魔狩りなんてもんにキリがつけばさー、普通の生活に戻ろうと思ってるんだもちろん兄ちゃんなんかまた捨てて、俺一人でね←これは、サムは口にしていないけどディーンの心にははっきりと届いていたはずの言葉です)

なんて言い出したり、

兄ちゃんが愛情を振り絞って命がけで家族を救おうとしている時に、黄色い目の父ちゃんから

サムってば、ジェシカのために婚約指輪とか用意してたんだぞお前がいくら愛情を注いでも、サムはそうやってあっさりお前を捨てて出て行っちゃうヤツってことなんだよ←これも黄色い目の父ちゃんは口にしてないけどディーンの心にははっきりと届いていたはずの言葉)

なんて暴露されたり、どうにも油断できないところがある青年なのです。

それにサムさんには、兄ちゃんの全てを受け入れるにあたって、もう一つ性格上の小さな心配事が…。





『前回までのSupernatural』に続くオープニング、ASIAのゴキゲンなリズムでぱちっと目を覚ましたサム。
(もう一回聞いたら自殺すると苦々しい笑顔でコメントしたこの曲をサムはこの後一体何度聞くことになったのでしょうか…)

前回のエピソードでついに『死にたくない(サムと一緒に生きていきたい)』と素直な気持ちを口にできた兄ちゃんは、S3に入って以来ずっしりと心に覆いかぶさっていた重荷が取れたみたいで、朝からかなり上機嫌です。

そんな兄ちゃんと並んで歯磨きを始めようとするものの、歯磨き粉のチューブのあまりのべとべと具合に眉をしかめるサム。


Super-Wikiに出ているプロフィールで父ちゃんがAB型だと知った時、ええ~っ?!と驚いた私。
(このあたりのことを書き始めて前回大きく脇道にそれたのです…)
割とうっかりで、かなり大雑把かつ単細胞なところも折に触れてぽろっぽろっと見せてくれるあの父ちゃんって、O型の血が少しも混じっていないの?!
シーズン1で兄弟が父ちゃんの行方を追跡し始めた時に見つけた、父ちゃんが一人で泊まっていたホテルの部屋は、かなりの男らしさ=惨状だったと思ったけど…。
でもあの大きな黒いトラックの武器庫の整理整頓具合は目を見張るものがあったっけ。
そんな二面性がAB型ってことなのかな?

そんな父ちゃんの血を受け継いだ息子達の血液型を推測してみると、

サムはどう考えてもあきらかにA型、

(AB型の父ちゃんを持つ)ディーンはO型でありえない以上、B型ってこと?
(注:以上の推測は、ママはO型だという完全に勝手な決め付けに基づいています)


奇しくもS2のトリックスターの出てくるエピソード『Tall Tales』では、ディーンの脱いだ靴下が台所のシンクの中に投げてあった事実を告発していたサムですが、我が家のB型の夫は、日々発見しづらいところに靴下を脱ぎ捨てては、『またこんなところに…』と(あくまで優しく友好的に)糾弾する私に『まだ甘かったか…』と発見されたことをくやしがるという恐ろしい反応をし…さらに過去には、食べこぼしを餌に自分の定位置の周囲でダニが発生した可能性があるという恐怖の申告をしたことも…。
(以上はあくまでB型男性の生活態度に関する極端な事例の報告ですので、決して一般的なB型男性の全てにこうした傾向が認められると主張するものではありません。)

サムさん、あんたが兄ちゃんのことを心から愛してるってことは、シーズン3に入ってから画面のこちらで見ている私たちもかなり納得できるようになってきたけど、本当に兄ちゃんの全てを受け入れて、兄ちゃんと一緒に生きていく覚悟できてるの?


でも!うがいをするディーンがサムに向かって笑顔で眉を動かすこのシーン!
これは海の向こうのとある超Jared!girlが指摘していたことなのですが…、
(背後からのショットになっているものの)苦々しい顔をしているはずのサムのほっぺの辺りに注目すると、ディーンが笑顔になるのに合わせてサムも完全に笑顔になってしまっているのですよね!髪の毛の具合との相乗効果で、この微かにえくぼも見えそうなほっぺの感じが物凄く可愛いです。
ディーンとのやり取りの途中、サムが時々本気で笑いをこらえているように見えることがありますが、そんな時って、Jaredが出てきちゃってる!と画面のこちらでにやついてしまいます。



ディーンのマイペースな朝の支度に振り回されながらも、なんとか二人揃って朝食のためダイナーにやってきた兄弟。
この一回目だけはサムも朝食を注文していますが、サムが頼んだ

“Short stack”

というのは、三枚重ねたパンケーキのこと。普通よりも少ない枚数を重ねたものということで、“Short stack”。なんと基本は5枚なんですね!
Jaredなら、朝ごはんにパンケーキ3枚くらいじゃどこにも足らないよ!って文句を言いそうですが、サムは超食いしん坊キャラのディーンを際立たせるため、とかく少食っぽい印象付けをされるものです。


コルトを盗んだBelaの行方は全くわからないし、なにか手掛かりが見つかるまではってことで、この町で行方不明になった教授を探してみよう、なんて兄弟ののん気なやりとりが続きますが…。

この兄弟がダイナーに入るところから二人が店を出て歩き出す一連のシーン。
どうでもいいような周囲の人たちがいちいちカメラに写り込んでは一言台詞を言ったりして、なに?なにか意味があるの?と興味を掻き立ててくれます。





また少々脇道に逸れますが、今回のエピソードのタイムループという概念、jaredinoさんの指摘によれば、クリプキはスターゲートからもらっているとコメントしているそうですが、X-Filesにもモルダーが月曜日を繰り返し体験するというタイムループをテーマにしたエピソードがあって、それを監督したのは、この『Mystery Spot』の監督でもあるKim Mannersです。

もちろんその事実も忘れてはいませんよ、と訴えているように思えるのは、ダイナーを出た兄弟が歩道を歩き出すシーンで、ディーンがしきりに、


“…sounds a little "X-Files" to me.”

“…that all seems a little too "X-Files" for me.”


と繰り返しているところ。(笑)


ドラマ本編では、タイムループの概念を簡単に説明するにあたって、このドラマを見ている視聴者の大半が兄弟目当てのお年頃のFangirlsであることを意識してか、

『Groundhog Day』(邦題:「恋はデジャ・ブ」)

というラブコメ映画のタイトルを例に挙げていますが、ということはこの兄弟、…完全に二人でラブコメ映画みてるってこと?ですよね?






夜が更けるのを待って行方不明になった教授の足取りの最後の場所であるとされる『Mystery Spot』の調査にやってきた兄弟。
ところがオーナーに泥棒と間違われ、なんとディーンがあっけなく撃ち殺されてしまいます。


Sam: No. No. No. Not like this.


やっと兄ちゃんが自分と一緒に生きる気持ちになってくれたところなのに!
こんな形で、あっけなく兄ちゃんを失うことになるなんて…。

うわ言のように “No” と繰り返しつつディーンを抱く半泣き状態のサムの姿にいきなり泣かされそうになっていると、徐々に意識を失いつつも、必死になにかを告げたいかのようにサムの上着の胸元をぎゅっと握り締めるディーンの指が、やっぱりちょっと丸っぽくて可愛くて、さらに涙を誘ってくれます。
(こういった演技ってJ2に任されているのか、キムが、「Jensen、そこでサムの胸元をぎゅっと握ってみようか」なんていう演技指導をしているのか、一度聞いてみたいものです)

と、そんな衝撃のオープニング明け。

いつものSupernaturalのオープニングタイトルロゴを挟んで、再びラジオから流れるASIAの曲とともに、サムが再びぱちっと目を覚まします。

腕の中で愛するディーンを失ってしまった!という物凄い衝撃の余波から荒い呼吸をしているサムと一緒に、前回のエピソードに続いてまた夢オチなの?!とどきどきしていると、オープニングで目にした出来事が忠実に繰り返されていきます。

違うのは納得のいかない顔をしたサムだけ。

とりあえず、サムの記憶では前回大変なことになってしまった、深夜の「Mystery Spot」調査だけは変更して、明るいうちに行こうよ!と決めた瞬間、暴走してきた車に目の前で撥ね飛ばされてしまうディーン。

サムが血だらけのディーンを抱き、名前を呼び続けていると、またもやぱちっとサムの目が…。

呆然と再び繰り返される三度目の朝を体験しなおし、やっと自分の状況が掴めてきたサムが落ち着きのないディーンに一秒でも早く事の次第を総合して聞かせるため、強引に朝食の注文をまとめてウェイトレスのおばちゃんを追い払ったりしていると、兄ちゃんは


Dean: Sammy, I get all tingly when you take control like that.
  サミー、お前にそんな風に主導権むき出しにされちゃうと、なんか落ち着かないなー、俺。
(このTinglyのニュアンスが上手く出せませんが!むずむず、ちくちく、くすぐったいような気分になっちゃうっていう感じしません?本当はもっといやらしい言葉で訳したい感じ…)


なんて可愛い笑顔でいやらしいことを(私だけか…)いってるものの、真剣な顔で『タイムループだよ。俺はもう既に今日二回も兄ちゃんが死ぬところを見てて、これ以上はもう耐えられない!』と訴えるサムの様子に、表情が変わります。

S2のラスト、サムを腕の中で失った時の衝撃は兄ちゃんが生涯忘れることのできない感覚であるはずですから、サムの言ってることが本当だとしたら、サムの衝撃はディーンにも充分に理解できること。
とはいえ、実際には初めて体験する今日を生きているだけのディーンにとって、サムの話はやっぱり荒唐無稽としか思えなくて、『車にはねられた時、映画みたいにクールだった?』なんてわくわくとサムに問いかけ、おしっこもらしてた、と返されて。


Dean: Of course I peed myself. A man gets hit by a car, you think he has full control over his bladder? Come on!
  そりゃあ、もらしもするだろうよ。車にはねられてんのに、膀胱の面倒までみてられっか?考えても見ろ!


逆ギレしているディーンは妙に可愛いけれども、ここへきてやっとディーンもサムの状況を理解してくれたようではあるけれども、ディーンの協力も得て少しずつサムの囚われた火曜日の状況を変えてみても、大きなデスクの下敷きになったり、ソーセージを喉につまらせたり、シャワーで足を滑らせたり、タコスに毒(?)が入っていたり、髭剃りで感電したり、サムと斧を取りっこした挙句うっかりあたってしまったり、『ディーンが今日死んでしまう』というサムが一番避けたい事実だけは、どうやっても繰り返されていくようなのです。

百回目の火曜日を繰り返す頃には、火曜日に出会う全ての人たちの台詞から、それぞれの人たちの小さな秘密までを知り尽くすことになったサム。
サムの台詞からディーンはどうやらむっちりと可愛いウェイトレスDorisのアーチェリーの矢にあたって死んだこともあったようですが、兄ちゃんの台詞なんかはもう、それこそ一言一句兄ちゃんとぴったり一緒に言えるくらいになってしまいました。


Sam&Dean: Sam Winchester wears makeup.

Sam&Dean: Sam Winchester cries his way through sex.

Sam&Dean: Sam Winchester keeps a ruler by the bed, and every morning, when he wakes up...


はははははっ!
シーズン1の頃からこの兄弟のハモリ台詞は時々出てきましたが、このシーンは見事ですね!
でもMeyers判事…、夜には、ふわふわのウサギの着ぐるみを着るって…、サム、いったい判事のどんな私生活を目撃したのでしょうか。

そんなある日、(といっても、サムにとっては毎日が同じ火曜日ですが)カウンターの男性客のパンケーキのシロップがストロベリーに変わっていたことに気付いたサム。

これまで体験してきた火曜日においては、サム一人を除いて誰もがまったく同じ行動を繰り返すはずなのに。

次の火曜日、不信な男性客をじっと観察するサムが、楽しく弟とおしゃべりしようとしているディーンをぴしゃりと『Eat your breakfast.』って黙らせてるのがまたすごく大人っぽくって(きっとディーンと一緒に)Tinglyな気分になっていると、サムは突然持参していた紙袋を掴んで男の後を追い、男を捕まえ、なんと袋から取り出した木の杭をぐいっと首に!

画面のこちら側の身としてはちょっと唐突な理論の飛躍にも思えますが、ここまで大掛かりなブラックジョークを仕掛けることのできる存在としてサムが結論に至ったのは、シーズン2でも兄弟が遭遇したことのあるImmortal(不死)のDemigod(半神半人)こと、

トリックスター

であるに違いないというのです。(その内また出てきそうとは思っていたものの、こんな形で再び登場するとは驚きでした)

ついに正体を現したトリックスターは、前回殺されかけた仕返しだとか言ってますが、兄弟が行方を探っていた、色々なミステリースポットやUFO墜落現場なんかの嘘を暴いては本に出版していたHasselback教授のことも『ワームホールを信じないっていうから、そのワームホールに落としてやった』と、『そしたらお前らChuckleheadsが現れたからちょうどいいと思って…』なんていうことを、

でも、このジョークの真の意図は、ディーンを何度も死なせるなんてことじゃさらさらなくって、サム、お前にディーンが死ぬところを繰り返し繰り返し永遠に見せるってことなんだよ。

お前はいつになったら、どうやったって、兄ちゃんを救ったりなんかできないってことに気付くんだ?

このトリックスターの言葉を聞いた瞬間のディーンの顔!
まだサムには内緒にしているらしい、Rubyとの会話のことも頭をよぎったようにも思えます。
ディーン、確かに『死にたくない』と素直な気持ちを口にはしたけれども、だからといってRubyも手が出せないような上級悪魔との契約からそう簡単に逃れられないこともしっかりわかっているのですね。

しかしサムとしては、これから先、悪魔との戦争だとか面倒そうなことは待っているにしても、やっと兄ちゃんが自分と一緒に生きる気になってくれた、とにかくその事実だけが大事なわけで、トリックスターなんかのたちの悪いジョークに付き合う気分じゃないのです。これまで100回以上も愛しい兄ちゃんの死ぬ様子を見せられただけでもう充分だ!とその場でぐさりっとやってしまおうとするものの、トリックスターに逃げられ、でも、

ぱちっと目を覚ますと、目覚まし時計の日付はついに水曜日に!

ところがやっと念願の水曜日を向かえてテンションのあがったサムに朝食も抜きで出発の準備をさせられていたディーンは、いつもの火曜日だと、メカニックのTonyから強盗するはずのCalから財布を出せと迫られ、(画面のこちらでのいやな予感のとおり)あっけなく撃ち殺されてしまいます。
(でもあの出血の仕方は…あれ、出血用のチューブの勢い調整間違ってますよね?噴水みたいでちょっと可愛いけど…)

ぐったりしているディーンを抱いて、ぎゅっと目を閉じてみるものの、もう目は覚めてくれません。


***


水曜日にディーンを失って以来の3ヶ月、あくまで兄ちゃんのいない世界を受け入れようとせずに執念深くトリックスターを追い続けるサム。
しかもボビーの留守電メッセージによるとデスバレーで悪魔と戦ったり、オースティンのヴァンパイアの巣を片付けたりハンターとしての仕事も一人でちゃんと頑張っている様子。

Impalaの武器庫はまるで父ちゃんのトラックの武器庫みたいに改造され、泣き言どころか痛い顔一つ見せずに傷の治療をし、食事はちゃんとナイフとフォークを使って身体に良さそうなメニューを食べて、壁の資料はきちんと分類&整理して見出しまでつけてあるという細かさ!

“Sam Winchester keeps a ruler by the bed, and every morning, when he wakes up...”

っていうダイナーでのディーンの悪口が真実であったことを証明するかのように、朝起きるとベッドをきちんとメイクして、歯磨き粉のチューブももちろん綺麗に絞って使ってます。

生活のあらゆる細部に食い込んでくる兄ちゃんののびのびした妨害がなかったら、ここまできっちりした生活をしちゃう子なのですね!ジェシカと一緒に暮らしていた時でもここまで几帳面じゃなかったと思ったけど…。
兄ちゃんがいないという事実から少しでも気を逸らすため、サムとしても一瞬でも手を休めていられず、何かをせずにはいられなくて神経症のようについ色々整頓してしまうっていうことなのかもしれません。

この辺りのサムの姿は、兄ちゃんと一緒の時のいつもの甘えっこサムとは完全に別人になっていて、信じられないくらいに男らしくてセクシーでもありますけれども、反面見ていて胸が引きちぎられそうになります。

あっさりと兄ちゃんを捨てて大学に入学し、2年もの間音信不通だったりしたサムではあるけれども、サムさえ連絡をとる気になれば、ディーンは今までいつだってそこにいたのです。

サムのこれまでの長い反抗期の間、父ちゃんへの反発とともに、母代わりのディーンに対しても鬱陶しさを感じることもあったのに違いないとはいえ、何があっても自分の全てを受け入れていつでも無条件の愛情を注ぎ続けてきてくれたディーンが、自分の人生から完全に姿を消してしまうことがあるなんていう可能性は考えたこともなかったのにちがいありません。

このドラマの開始当初から、『兄ちゃんのためなら死ねる』なんていうことはちょくちょく口にしていたサムではあるものの、どうもこの子は口だけだなー、と思わされてきたのは、サムのディーンに対するそんな甘えが見え隠れしていたからなのかもしれません。

でもサムの命を取り戻すため、ディーンがあっさり悪魔に命を売り渡してしまった時、サムは本当の意味で『ディーンを失う』ということがどういうことであるかを実感したのでしょうね。


話はちょっと逸れますが、前回のエピソードのディーンの夢の中に出てきた、Lisa。

9年前、ディーンがLisaとの人生を選び取っていたとしたら?
すぐにBenが生まれたりして、サムがそれまで当然のこととして独り占めしていた兄ちゃんの愛情を全部LisaとBenに奪われるようなことになっていたらどうだったでしょう。
9年前といえば、サムは中学校を卒業したくらい?
まだまだ子供だったサムを置いて出ていくなんて、ディーンに出来たはずはないけれども、もしそんなことになっていたら?

JeremyにManipulateされた究極の悪夢を見るはずの夢の中に一瞬とはいえ、あんな甘いシーンが出てきて、ディーン自身も『I've never had this dream before.』って断言していたのは、実はあのLisaの姿はサムの潜在意識の中にあるサムが一番恐れていることの投影、つまりサムの究極の悪夢だったんじゃないの?なんていう疑惑すらわいてきます。



悪魔と同じくらい嘘が上手い(真実を織り交ぜながら嘘をつく、というのは本当に小賢しいやり口ですよね!)トリックスターが化けたボビーに一瞬ヒヤッとさせられながらも、あくまで兄ちゃんを取り戻すことにだけ固執し続けたサム。

一人で行動している時はあんなに大人の男になった感じだったのに、『兄ちゃんを返して…』と涙目でおねだりする姿は、5歳に逆戻りという感じで、結局さすがのトリックスターも根負けした形になっていましたが、

実は今回の感想文を書くにあたって、一番考え込まされたのはトリックスターの意図でした。


Trickster: Sam, there's a lesson here that I've been trying to drill into that freakish, cro-magnon skull of yours.
  サム、俺はずっとお前のクロマニヨン人(原始人並に分厚くてニブいってこと?)みたいな頭になんとか、教えを一つねじ込もうとしてきたきたんだぞ。

Sam: Lesson? What lesson?
  教え?何、教えって?

Trickster: This obsession to save Dean. The way you two keep sacrificing yourselves for each other. Nothing good comes out of it. Just blood and pain. Dean's your weakness. The bad guys know it, too. He's gonna be the death of you, Sam. Sometimes you just got to let people go.
  このディーンを救いたいっていう執着だよ。お前ら二人、相手のために自分を犠牲にしようとし続ける。そんなことからなんにもいいことは生まれない。ただ血と痛みが出てくるだけだ。ディーンはお前の弱みで、悪い奴らもそれを知ってる。お前の兄ちゃんはお前の命取りになる、サム。時には、黙って自分の手から離してやらなきゃならないこともあるんだ。

Sam: He's my brother.
  (だって)ディーンは僕の兄ちゃんなんだもん。

Trickster: Yep. And like it or not, this is what life's gonna be like without him.
  そうだ。で、気に入ろうが気に入るまいが、これが兄ちゃんのいない人生ってもんなんだ。

Sam: Please. Just...please.
  お願いだよ。とにかくただ(兄ちゃんを帰して)…お願い。


ここまでの三年にも渡るシーズンにおいて多少なりともまともなところのある大人で、サムの可愛いPuppy dog faceに抵抗できた大人はいませんでした。
ここでサムの駄々っ子に負けたトリックスターの姿を見て、本当にたちの悪いいたずらはするけど、この人って結構まともな人なの?という新しい認識がわいてきます。

それにほとんど神みたいな力を持つというトリックスターと、(トリックスターがBad guysと呼ぶ)悪魔たちとの位置関係というか、力関係はどういうものなのでしょう?

人間をからかって楽しむのが大好きなトリックスターとしては、そう簡単に騙されたり、引っかかったりしてくれそうもない悪魔に地上を占領されてしまうと楽しくなくなるから、それを阻止するための道具にしたてあげるため、サムを鍛えようと思ったっていうのも今回仕掛けたいたずらの意図に入っていたりするのでしょうか?

とはいえ、なにをどう説得しようとしても『兄ちゃんを返して』の一点張りのサムに、どうせこのジョークはもう何ヶ月も前に面白くなくなってたんだし、


Trickster: I'm over it. Meaning what? Meaning that's for me to know and you to find out.
  俺ももう気が済んだ。どういう意味かわかるか?俺にとっては、このことの意味はこれからわかることだし、お前は、その意味を自分でみつけるんだ。



で、ぱちっと指を鳴らしてくれるわけですけど。

このトリックスターの最後の台詞。いったいどういう意味なんでしょう?

サムは一人なら、中途半端な情に流されることもなく、悪魔退治でも、ヴァンパイア退治でもやるべき仕事はなんでも一人でできるのに、弱点になると重々わかっていても、とにかく兄ちゃんと一緒にいたいのですよね。

でもその一方で、兄ちゃんを取り戻すためなら、罪もない他人を犠牲にすることさえ厭わない(新鮮な血が1ガロン必要だと言われれば、あっさり、じゃ、取りにいこうかっていうのよ!?)どころか、(今回のオチとしては、あくまでサムはボビーが贋物であることにかなりの確信を持っていたようではあるけれども)父親同然のボビーにすら手をかける、となれば、これはRubyが言ってた

サムに足りないあとちょっと

を、ディーンのためという動機付けがあればサムは達成できちゃうってことになるんじゃないの?

ディーンをいつまで取り上げておいてもぐずってうるさいばかりだし、とりあえずサムの手元にディーンを戻してみて、どうなるものか様子を見てみることにしようか、っていうのが、この最後の台詞の意味なんでしょうか?

その辺りの解釈について、この次の12話ではまだはっきりした答えは掴めなかったし、4月以降の追加のエピソードが待たれます。


***


再びぱちっと目を覚ましたサム。
時計の曜日は水曜日で、もう何ヶ月もずっと、死ぬほど会いたかった兄ちゃんが歯磨きしてました。

ツカツカツカっと歩いてきたサムに、ぎゅぅぅぅーーーっと抱きしめられて、ディーンは目をぱちくりさせていますが、朝食も抜きで出発すると宣言され、じゃ、車に荷物積んでくるよと言った途端、


Sam: Wait. You're not going anywhere alone.
  待て。一人じゃどこにもいかせない。



と、断言するサムの男前の顔に、兄ちゃん『駐車場に行くだけだぞ?』と返しつつも、まさに完っ全に

Sammy, I get all tingly when you take control like that.

っていう顔になっちゃってますよね!(笑)

兄ちゃん、サムが強引モードに入ってる時にそういう可愛い顔ばっかりしてると、いつか取り返しのつかないとんでもない事態を呼び込むことになっちゃうのよ?

本当に変な夢みちゃってさ、という妙にしょんぼりした様子のサムに、ピエロとコビトか?と返す兄ちゃんの可愛い笑顔を見つめた後、

兄ちゃんを抱きしめるために離れたままのくしゃくしゃに寝乱れたベッドを泣きそうな顔で見やったサムの脳裏には、兄ちゃんのいない世界でたった一人で生きていた3ヶ月間が走馬灯のように駆け巡ったのかもしれません。

全てをキチンキチンと整理整頓して自分の思い通りに暮らすより、どんなに兄ちゃんのマイペースに振り回されたって、兄ちゃんと一緒がいいって、はっきりとわかったんだよね?

その気持ち私にもはっきりと伝わりました。





これで、前回のディーンの気持ちに加え、サムの気持ちもはっきりと確認ができて、やっと!悪魔との戦争本格始動?

12話の感想文も、いやになっちゃう前になんとかなるべく早めに取り掛かろうと思います。

10 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

感想文、読む方は面白くてあっという間なんですが、書く方は大変な労力と時間を費やしただろうと想像できます。お疲れ様です。

読み始めて早々、自分の勘違い(脚本家について)に気がついて…藤葉さま有り難うございます、とPCに頭を下げました(苦笑)そして、Johnパパの血液型がAB型だというのに「えー!」と驚きの声を上げてしまいました。(でも、私が知るAB型の男性が、几帳面な所もあるけれど、机を中心に卓上はもちろん床も書類などで山積み状態…片付けが全然ダメだったのを思い出しました)

さてさて、今回のような面白いエピを藤葉さまならどのように見ていらっしゃるのかな?と興味津々でした。新たに気付く所もあり、可笑しさに大笑いする所もあり、そして深い読みにサスガだと感心してしまいました。

私もトリックスターの意図がよく分からず「結局何がしたかったのだろう…」だったのですが、SamのDeanに対する気持ちがはっきりと見る事が出来たので「もう、いいや」と横に置いてしまいました(苦笑)

他にも色々と食い付きたいのですが、何だか無駄に長くなりそうだし、キリがなさそうないので今日はこの辺で…。
読み応えのある&面白い感想文をUPして下さり有り難うございました!

匿名 さんのコメント...

 藤葉さん、また読み応えのある感想文をありがとうございました。ホントに藤葉さんが放送直後指摘して下さったようにSamの魅力満載エピで、Jaredの演技も素晴らしかったと思うんですよね。私が今までで一番好きだったのは『In my time of dying』の演技です。JDM共演の時のJaredは特にいい!というのが持論なのですが、今回はJensenとの絡みがまた一杯で。Jensenの演技に笑っちゃってるんじゃないかという後ろ向きのJaredの情報、面白かったです。何といっても最後のHug☆ピッタリくっついちゃって・・「もう一回撮り直して~」と必要以上にKimにおねだりするJaredの声が聞こえるよう(笑)歯磨きの場面の使い方も上手いと思いました。同じ場面を微妙に変えて心情の変化を見せて。Samの歯ブラシはDeanが居る時も居なくなってからもピンクなんですよね。絶対兄ちゃんを取り戻すっていう決意の表れ?深読みし過ぎかな(‘_‘);

 ところでTricksterの意図に関する考察も面白かったです。悪魔に占領されたらつまんなくなるから人間の味方をしてやろう、ってことですよね?もしかしたら『Tall Tales』で言ってたようにこの兄弟のことを好きで応援しようっていうのもある?やり方はシャレにならないくらい酷いですけど、Samを鍛えようとしていたとしたらRubyと同じ立場ですよね。いっそのことTricksterがパワーを使ってDeanのDealをOffにしてくれないでしょうか?虫が良すぎ?

 つい長々とすみません;藤葉さんの感想文色々と発見があって楽しいです。私はどうして土曜でも日曜でもなくTuesdayが繰り返されるのかな、って最初から疑問だったんですが、“X-file”の『Monday』の次、っていう意味でそうしたんじゃないかな、という気がしてます。Trivia探すのも結構面白いかもしれませんね(#^。^#)

藤よう さんのコメント...

kyuさん

体力切れもあって最近感想文のUPが後手後手に回っている感じもあるのですが、あーでもない、こーでもないとのんびりと突き回している間に、一番最初にエピソードを見た時には解釈のつけられなかったことに、(完全こじつけで…)こういうことだったのかな?という深読みができるようになるような気もしています。
その分長くなって、ここしばらくのS3の感想文全て、今までなら二つに分割して投稿する長さになってしまっているのが、さらに体力を消耗させてくれる要因になっていますが。
読まれるほうもきっとお疲れでしょうね!

それにしても、この長々とした感想文を面白かったと言ってもらえると、ネット散策もSlash読みも我慢して書き上げてよかった!と思います。:D
どの辺りが面白かったもその内に聞かせていただけると嬉しいです。

藤よう さんのコメント...

jaredinoさん

この11話、まさにSamの魅力満載でしたよね。
『In my time of dying』の演技も絶妙でした!Jared自身もJDMと共演するとJensenと一緒の時には出てこないような感情とかが出てくるなんて言ってましたけれども。

この11話のような楽しい仕掛けのあるエピソードだと、細かな仕掛けや演出を見つけるのが楽しくて何度も細かくリプレイして見てしまいます。

Tricksterの意図も今回の情報だけでは掴みきれない部分もありますが、私もあれこれ理屈を考えめぐらせている内に、Rubyの作戦と一緒なのかも…、と思えてきて、でもそこを突っ込むとまた長くなるので触れないことに。(笑)Trickster、また時々出てきてちょこっと助けたりしてくれないでしょうか。

Samが繰り返した火曜日、このエピソードを見た瞬間『Monday』だ!と思った私も、きっとキムに敬意を表して月曜の次の火曜なんだなーと仮説を立てて、そのまま信じてしまっています。

mika さんのコメント...

11話の感想文、ありがとうございます。今回も読み応えありました。最初のショッキングな始まりは泣きそうになり、途中はついつい笑ってしまい、また後半で悲しくなってきちゃうというとっても忙しいエピでした~
何度もSAMの腕の中で死んでしまうDEANを見るのは(悲しいシーンだけど・・)不謹慎にもニヤけてしまった私です^^;
DEANを失ってしまったSAMがどんな風に変ってしまうのかがよく解りました。痛々しくて見ていられない位でした。あんな風な状態は強いのかもしれませんが、長くは続けられないような気がします。みんなSAMにとってDEANは弱点だって言いますけど、本当にそうでしょうか?何かを守りたいという強い想いは、すごい力を発揮する原動力になりますよね。やっぱり、2人は一緒にいてこそ最高のハンターなんじゃないかな・・
藤葉さんの感想文を読むと、自分の中のモヤモヤしたものが整理されてくるんです。
もちろん、気が付かなかった発見もいっぱいあって嬉しい限りです!
これからも、よろしくお願いします♪

匿名 さんのコメント...

今回も充実の感想文、ありがとうございます。隅々楽しませてもらいました。全部食いつくとかなりの長さになるので、ひとまず特に言いたい所を・・・。(それにしても父ちゃんがAB型だったとは!)

私もトリックスターの最後の台詞の真意はなんだったんだろうって疑問でした。「悪魔に自由にされるのは気に食わない」から、対抗馬になりそうなSamの実力や性質を試したかったのかな・・・?(加えて悪戯と仕返し?)とつらつら考えていたのですが、途中で放棄して、こうして感想まとめる際にも眼を瞑って通り過ぎてました:D 藤葉さんの考察に、そういう見方があったのかって感動・感謝です。

それと、甘えん坊のSamが、本当の意味で『Deanを失う』ことがどういうことなのか、実感したという一連の指摘にも、深く頷いてました。
S1×11で、「俺は一人でもサクラメントに行くもんね!」と兄ちゃんとケンカしてインパラを降りたSamですけど、道に置き去りにされた時にも、電話で話して婉曲に"さよなら"を告げられた時にも、「兄ちゃんが俺を本当に投げ出したり、置いて行ったりするはずがない」って、無条件に無意識に信じきってた感じがしましたものね。今後、そんな彼がどんな風に変わっていくのか、怖いような楽しみなような・・・。

最後に、Samの今回の私にとっての名台詞の訳、藤葉さんの「待て。一人じゃどこにもいかせない。」の方だと、get all tinglyで、取ってもドキドキしますね:) すっかり子犬イメージで捉えていましたが、強引なイメージも大変素敵です。

匿名 さんのコメント...

充実の感想また大いに堪能させていただきました。これだけのものを書かれるのは大変な労力だったかとお察しします。本当に有難うございました。
いつもながら細部への考察が素晴らしく感嘆しきりでございました。
自分も今エピで特にドキドキだったSamの台詞「待て。一人じゃどこにもいかせない。」を訳していただいて、またドキドキ新たでございました。
それにしましても、自分の好みにピッタリな藤葉さんの感想を読ませていただけるのは幸運だなぁと改めて思います。
シリーズ4も決定だそうで。一時はどうなることかと思ったので、嬉しめでたしですが。
ところで、コメント場所違いでスミマセンが、Jared君バスケ観戦写真拝見しましたが、ホントにどうしたんだって位浮かない顔ですね。誰かさんと一緒の時の笑顔全開なのに見慣れているので余計「何事?」かと。

藤よう さんのコメント...

mikaさん

このところ妙に長い感想文になってしまって恐縮です。
この11話のような全編喰い付きポイントばかりのエピソードだと、感想文書きも体力を奪われます。

この兄弟はなにがあってもやっぱり一緒にいないと、駄目ですよね。
私の感想文で、モヤモヤが整理されるなんて言ってもらうと、無理やりのこじつけ解釈に神経をけずった甲斐があります。
なんだか毎年、感想文書きはもう卒業!って自分に言い聞かせつつ…、新しいシーズンが決まったなんて聞くとやっぱり…、また次のシーズンも追いかけてしまいそうです。

藤よう さんのコメント...

takanameさん

父ちゃんがAB型だったとは!ですよね(笑)

最近、エピソードの喰い付きどころが満載過ぎて妙に長くなってしまうせいか、感想文が書きあがると3日くらいは妙な達成感で、ぼーっと暮らしてしまいます。

サムの兄ちゃんに対する愛情は、takanameさんのご指摘どおり、親の愛を疑うことのない小さな子そのものでしたけど、兄ちゃんの悪魔との契約をきっかけに、一気に大人の男の愛に変わった!という感じもありますね。

Samの名台詞、先にtakanameさんの子犬イメージの解釈もちらっと目にしていたので、それも捨てがたくて正直迷いました!
私の場合、今回のエピソードでは、Tinglyな発作に襲われているディーンがやけに目について(笑)それを反映する形で、このサムの台詞の訳は大人っぽく強引な感じにすることに…。

藤よう さんのコメント...

FANさん

いい加減落ち着いて、感想文書きからは卒業しようと定期的に思うのですが、こういう楽しくも切ない名作エピソードを見せ付けられると、ちょっとだけでも…という気持ちを抑えられなくなってしまいます。
ありがたいことに、今の所『そんな解釈全然違ってる!』なんていう苦情が投げ込まれることがないので、また調子に乗って、次もちょっとだけ書いちゃおうかなんていう誘惑に駆られてしまうのです。
この分だとシーズン4まで…。

Jaredの浮かない顔、他の方たちへのお返事と重複しますが、Jensenがご贔屓にしている地元ダラスのチームであるMavsが負けた試合、敵方のLakers側のシートに座って楽しそうに観戦している様子がJensenの目に止まったら、バンクーバーに帰っていったいどんなめに遭わされるかわからない、という恐れから、必死に笑顔を見せないようにしているのだ、という解釈が一番無理がないかも、というのがFangirlsの落ち着いた結論のようです。