2007年11月8日木曜日

あれやこれや(怠惰なSlasher生活)

裏の日記を作ったことだし、あれやこれやのタイトルも変えようかとしばし悩みましたが、とりあえずこのままでやって行きます。



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CSIラスベガス、相変わらずケーブルのAXNで毎日見ているのですが、やっぱり面白いですね…。

CSIって、ずっと前から興味はあって、愛知県のTSUTAYAで海外ドラマをレンタルしまくっている時も

「いつか借りてみたいな…」

なんて思っていたのですけど、犯罪の科学捜査、とはいえ、作業はゴミにまみれたり、とんでもなく不気味なものを調べたりで大変なはずなのに、捜査員が皆妙に小奇麗にしてて、しかも美男美女揃いなんて!と、ちょっと偏見も持っていたのです。

でも実際にドラマを見始めてみたら…。


美人できっぷのいいキャサリンが元ストリッパーだった、なんていう衝撃の事実にまず「えっ?」と驚かされ、

キュートなグリッソム主任が 「昆虫おたく」 であるという事実にちょっとにんまりし、

ハンサムな救急隊員のハンクと付き合ってるにも関わらず(私が見始めたのはS2がほとんど終わるくらいです)、昆虫おたくの主任を心から敬愛しているらしいサラに親近感を覚えたりし、

ニックが 「ネイチャー系のドキュメンタリーおたく」(本人は認めてないけど)だってことも、

あのハンサムな東洋系のアーチーが、なんと 「トレッキー(スタートレックおたく)」 だったってことだって!なんとか納得したし、

ってことは、ニックに妙に懐いているグレッグだってきっと何かしらのオタクなんだろうとは思うけど…。
(すみません、単なる少年にしか見えず当初全く興味を引かなかったグレッグについては、実はまだ私のアンテナに何も引っかかってきていません)

Sexy as hell! というしかないあのウォリックまで…、子供の頃は

「分厚い眼鏡をかけ、お古の服を着て、分厚い本を抱えて歩いていた」

”Nerd” だったなんて、ちょっと辛くて暗い生い立ちが想像できる事実をばらしてくれたりして!

どういうこと?!

ウォリックといえば、つい先日のエピソードでは、ラボの超色っぽいお姉さんに、

「新しい蝶の刺青より、(あきらかに洋服に隠れて見えないところにあるらしい)バラの方が、まだ俺の一番のお気に入りだけどね」

なんていう台詞を吐いて、「やっぱりこの人遊んでる…」と思ったのに、ビン底メガネのガリ勉少年がいったいいつこんな強烈なSexy guyに変身したっていうんでしょう。

ウォリック、以前の事件で、被害者の眼鏡の度が「0.4」だって聞いた時も、「俺より全然いいんだ」なんてぽつっと言ってて、「ウォリックはコンタクトなんだなー」と思わせてくれましたが、グリーンの綺麗な瞳をいつもまぶしそうにそばめているのは、コンタクトのせいもあるのでしょうか。


CSIの脚本チーム、Supernaturalの真裏で、毎週驚異的な視聴率を楽々とかせぎ出しているように見えるその腕前は、こんな風にどうしても親近感を持たずにはいられないキャラクター設定を次々と視聴者にぶつけてみたりする努力を惜しまないところにも伺えるのかもしれないですね。



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今年の夏場くらいから騒いでいる気がしますが、ここしばらく

Suzanne BrockmannのSEALチーム16トラブルシューターシリーズ

にどっぷりとはまっています。

このシリーズには Jules Cassidyという可愛いゲイのFBI捜査官が出てくるという噂を聞きつけて、「読んでみたい!」と調べ始めたのがそもそもの始まりでした。

そしてこのシリーズの日本語翻訳版も出ていることを発見したものの、長年本好きを自称してきた私としては、ここで思わぬ不覚をとることになりました。

地元である関東地方に住んでたままの私なら、新刊でない文庫を探しに「新刊書店」に行ったりなんかまずしないのですが、愛知県という未知の土地に引っ越して、通院のため通っていた名古屋市には大きな本屋さんもある、となると、「本が欲しければ大きな本屋さんに行けばいい」という単純な回路でしか頭が働かなくなっていたのです。

愛知県には自分の車を持って行っていなかったというハンデもあって街を自由に探索できなかったため、住んでいた名古屋市郊外の田舎町および名古屋市内の、さらにその中でも極度に制限された私の行動範囲内では、地元北関東には腐るほどあるブックオフという「古本屋さん」をほとんど見かける機会がなかったという事実もあったと思います。

最近の書店というのは、かなり大きなお店であっても、基本的に新刊書と、ベストセラーの本しか置いていないため、とっくに新刊ではなくなっているロマンスノベルなんかを新刊書店で揃えようというのは結構大変なことなのですよね。

そんなわけで、この夏の間中、名古屋市内の大きな書店から、デパートやスーパーの片隅にある小さな本屋さんまで、それこそそこらじゅうを探し回り、(このシリーズが基本的に一話完結とはいえ)なんとか入手できたものから、めちゃくちゃな順番でシリーズ物の小説を読み進めることになってしまったのです。

結局日本語版が出ている5冊目までに、目当ての「Jules」のゲイの恋物語はまったく出てきませんでしたが、SEALというこれまで私が聞いたこともなかった海軍特殊部隊に属する男たちというのは、まさに私好みの男らしくて、ごつくて、こと恋愛に関しては不器用なところもあるけれども、とにかく誠実で、心優しい男達であることを発見。

この男達が、女から見ても親近感の持てる「頑張って生きてるけど、これまた不器用な女性たち」と、胸の締め付けられるような切なくて不器用な恋愛を精一杯繰り広げるっていうんですから!めちゃくちゃな順番で読んでさえ、とんでもなく面白いのです。

なんとか揃えることができた5冊の日本語翻訳版をあっという間に読み終わってしまった後、名古屋の大きな本屋さんで入手できたシリーズ9冊目のペーパーバックに手をつけました。
6、7、8と間に3冊も空いていたものの、登場人物はなじみのある人たちばかりで、これもとっても面白かった!

そしてこの10月、再び北関東に戻ってきた私は、ついにAmazonさんに

「残りを全部送ってちょうだい!」

と頼み、ついに手元に届いた6冊目「Gone Too Far」をここ数日読み耽っていたのです。

そして昨夜、読み終わってしまいました。

キョウさんによれば前作の「Into the Night」のあとがきにちゃんと書いてあったそうですが、「Gone Too Far」は、まさにシリーズ5冊目の「Into the Night」の続編です。

これがまた期待にたがわずとっても感動的な面白いエピソードだったので、感動の名残りでじりじりしているうちに、少しだけ感想を書いてみたいと思います。





以下は、ストーリーのネタバレになってしまう可能性がかなり高いので、今後この「SEALチーム16トラブルシューターシリーズ」を読んでみようと思う方、5冊目までは読んでるけど、6冊目は翻訳版がでるのを待つという方は、閲覧ご注意願います。(大したことは書きませんが…)


この「トラブルシューター」シリーズという本は、基本的にいつも3つの恋愛模様が並行して語られていくのですが、今まで翻訳された全ての本で(時には3つの恋愛模様からも外れて)登場してきたカップルがいます。

それは、サムとアリッサの二人です。

このシリーズの5冊目までのファンによる人気投票では、(一度も主役になっていない)サムがなんと一位を獲得しているというほどのなんとも魅力的な登場人物でもあるのですが、このサム、

本名ロジャーなのに、皆彼をサムと呼んでいて、しかも海軍に入って「サム」というあだ名がつくまでの変遷もややこしくて、一度聞いたくらいではとても覚えられません。


サムは、テキサス出身のためカウボーイみたいな間延びした南部訛りで話し、

身長は6フィート4インチ、

SEALの過酷な訓練のお陰でものすごい体つきをしていて(しかもアリッサによると毎年さらにがっしりと大きくなってるって…)、

ブロンドの髪と髭はその時々の任務によりとても海軍勤務とは思えないほど伸ばしていることがあり、

瞳は吸い込まれそうなブルー。


つまり、女なら誰でもイチコロで飛びつきたくなるようないい男であるということ。


一方のアリッサは、先日CSIのウォリックの描写の時にも少し例に出しましたが、様々な人種のいいところばかりを寄り集めたまさに芸術品といった感じで、傷一つない滑らかなカフェオレ色の肌にグリーンの瞳をした、とんでもない美人なのです。
(私の頭の中ではなんとなくディーンの元カノ、キャシーが浮かんできます…彼女の瞳はグリーンじゃなかったけど)

シリーズ初期の頃、アリッサ目線の描写では、サムは常に「Red neck」(南部の田舎者)と表現されていました。
アメリカの南部の田舎者といえば、世界でも有数の「女性蔑視&白人至上主義」の代表格ですよね。

黒人女性として、海軍で逞しい男達に負けず劣らずの活躍をしていきたい、究極的には「女性初のSEAL隊員」になることすら夢みていたアリッサにとっては、なにかにつけて「SEALに女はいらない」と突っかかってくるサムは、とにかく疎ましい存在でした。

結局アリッサが海軍をやめてFBIに移った後も、アリッサとサムの腐れ縁は切れず、合えば喧嘩ばかりしながらも、内心ではお互いに強烈に惹かれ合っている二人が顔を合わせると、最終的にはとんでもなくホットなセックスに発展して、結局お互いいつもとんでもない後悔を抱えるはめに…。

それでもアリッサがついに自分の気持ちを認めて、サムと前向きに向き合う決心をした、まさにその時、サムは遊びで付き合ったメアリールーを妊娠させ、結婚することになってしまうのです。



二人の中もこれで決定的に終わりか、と思いきや、そうではありませんでした。

シリーズ6冊目となる「Gone Too Far」では、このサムとアリッサの関係に予想外の大きな動きが現れます。

でもこの巻の一番の目玉は実は、ノアというサム(サムの少年時代の通称はリンゴ)の幼馴染の祖父母の恋愛物語と微妙に交錯する形で、サムの生い立ちにかなりのページが割かれていることかもしれません。

アメリカ南部出身のRed neckであるサムは、読者の私たちでさえ、その根本は

「女性蔑視&白人至上主義」が染み付いた南部の人間

である、と思い込んできた部分もあるわけで、黒人女性であるアリッサにしてみれば、サムが一見どんなに誠実に、黒人であるアリッサに惹かれているなんて告白したとしても、それはあくまで身体の相性のことだけで、サムは心の奥底には超えられない偏見や差別意識を持っているに違いないと思っていたはずです。

そんなアリッサや私たちの、サムへの逆の意味での偏見を根底から覆すようなサムの生い立ちが、ぽつり、ぽつりと語られていく様子は、切なくて可哀想で泣きたくなるような思いと、驚きと、さらに温かい感動に満ちていて、ここでも「スーザンうまい!!」と大きな声をあげたくなります。

メアリールーとの結婚を決めたサムが、しきりに 「正しいことをする」 と言い続けていた理由もはっきりと分かります。

素晴らしく胸を打つお話を読んだときにはいつでも、全ての詳細を書き出してしまいたくなりますが、なんとかこれ以上のネタバレは我慢します。

身近でペーパーバックが手に入るなら原書ででも読んでいただきたいところですが、翻訳版も近々出るかもしれないということなので、冬休み、お正月休み、暇なの!なんていう方がいましたら、ぜひ、スーザン・ブロックマンの「SEALチーム16トラブルシューターシリーズ」を堪能していただくことをオススメしたいです。(そうそう暇な人もいないでしょうが…)

この6巻「Gone Too Far」について、一点だけネタバレしてしまうと、

大変な波乱の結果、サム&アリッサ、トム&ケリーには幸せな結末が待っていますが、もう一組のカップル、マックス&ジーナの関係に最終的な結論が出るのは、(私が待ちきれずに先に読んでしまった)ペーパーバック9冊目の「Breaking Point」です。

マックス&ジーナに関して、この先どうなっていくのかの詳細を知りつつ読んでいくというのも、なんだかちょっと得した気分でした。





感動も覚めやらない状態ですが、私は続いて次の「Flashpoint」を読み始めてしまいました。

最終目標は、なんといっても(しつこいようですが)Julesの恋物語が出てくる次の巻「Hot Target」を読むこと!ですから。

今度は全くがらっと雰囲気が変わって、なんと今の所知ってる名前が一人も出てきません。
でもいきなりどきどきするような展開です。


スーザン、やっぱりうまいです。

6 件のコメント:

きゅ さんのコメント...

CSI。そうそうウォリックの幼少時代。知って「嘘だぁ~。」と思ってしまいました。CSIで登場するキャラ(準キャラ)は、皆それぞれしっかりキャラが立っていて面白いです。嫌~なキャラで登場しても、そのうち不思議とその嫌さが気にならなくなったりします。

読書感想。
レビューを読んでるだけでもかなり面白さが伝わってきました。ちょっと図書館で探してみようかなぁ?おいてるのかなぁ。

藤よう さんのコメント...

kyuさん
CSI。面白いですね~。
ケーブルTVで見ている海外ドラマも少しセーブしなければと思いつつも、ついつい見てしまいます。

読みたい本は買ってしまう私としては、大人になってから図書館で本を借りたことはないのですが、ハーレクインとかのロマンスノベルも置いてあるなら、ヴィレッジブックスの文庫も置いてあるかもしれないですね。
でもこのシリーズ、結構すごいNC-17シーンが出てくるんですけど…。

takaname さんのコメント...

本家のCSI、魅力的ですね。
私はサイドシリーズのマイアミを何本か見たことがあるくらいですが(ERで馴染みのある女優さんが出演していたのに意識を引かれ)、連続で見たらかなりハマりそう…との予感から手を出す機会を窺っているのです。

藤葉さんとkyuさんがハマってらっしゃるペーパーバッグも楽しそうだし…ほんと、もっと時間が欲しいですね!言い出したらきりがなさそうだけど(笑)

藤よう さんのコメント...

takanameさん
今朝になって、Suzanne Brockmannの最新刊では、私がその恋物語を読みたい!と思い続けているJulesという可愛いゲイのFBI捜査官が「彼」と結婚!なんていう情報が飛び込んできて、これはやっぱり、SPNの別のオリジナルノベルと一緒にAmazonさんに「まとめて送ってちょうだい!」と頼んでしまうべきか、すごく迷ってます。
昨日は耐え切れずに、「ツインピークス」の豪華版DVD Boxも注文してしまったし…。

まずは深呼吸?(笑)

CSIマイアミは、さすがに西海岸のおしゃれな雰囲気が溢れていて、ホレイショ警部も渋いですよねー!NYのダークな渋い雰囲気も痺れます…。
でも本家のラスベガス、おたくばっかりのメンバーですけど、やっぱり面白いです。

匿名 さんのコメント...

藤葉さま

こんばんは、キョウです。
CSIラスベガス!ギル・グリッソム主任目当てで、ず〜っと観たい観たいと思っていました。彼、もうビジュアルだけで好みなのですが、さらに昆虫オタ?!す、素敵です…ますます観たくなりました!

チーム16感想もありがとうございます!
アリッサ(リス)のビジュアル、私もついキャシーを思い起こしてしまいました(笑)。あの女優さんも、美人でしたよね。同率でハル・ベリーあたりもアリかなあ、と思っています。
それにしても、サムの過去!気になります。
そして、私が大好きな2組に幸せな結末が待っていると知って、早くもハッピーになってしまいました!書店に翻訳版が並ぶ日が、待ち遠しいですv
Jules、彼がいるくせに、たまにチーム16のメンバーに見とれたりしますよね。ちょっとニヤッとしてしまいます*g*

藤よう さんのコメント...

キョウさん
グリッソム主任、ケーブルでは12月から開始されるシーズン4では「髭」!を生やしているみたいですよね。
いままでのつるんとした丸顔も可愛いですけど、あの髭面は…、ますますトリコになってしまいそうです。

アリッサ:ハル・ベリー説。私もこのシリーズを読みながらずーっと、ハル・ベリー系なんだろうなとも思っていたのですが、キャシーはディーンとの口論のシーンが強く印象に残っていて、サムとアリッサとの喧嘩のシーンが出てくる度、キャシーの顔が浮かんできてしまうのです。
サムの過去、本当に色々な意味で驚かされました。
Julesも、先に読んでしまった9冊目では、元彼と破局したような状態であることが伺えたのですけど、なんと最新刊では「結婚」だなんて!
早く読みたいです!!