2007年2月27日火曜日

X-File slash への招待

海外Slashを読み始めて随分経ちます。

SPN(-RPS) にどっぷりと嵌まって、命の危険を感じるほどたまったガス抜きをするためこのブログを立ち上げ、以来すっかり自分でも忘れかけていましたが、実は原作者の許可をいただき、細々と「X-Files Slash」の翻訳をしています。

私のパソコンの中でサイトの更新を待ち続け、眠っていた未公開の「部分」があるので、思い切ってここに公開してみたいと思います。
(これをきっかけにまた少しは翻訳作業に戻る気になるかも…)



天下のFOX社を相手に裁判を闘おうというツワモノはまずいないと思いますが、間違っても無断転載などはなさらないよう、お願いいたします。



原作者の Xanthe も下で触れていますが、これといった Spoiler(ネタバレ) はありません。
もちろん本編の内容を知っていれば余計に深読みできて楽しめることは確かですが、知らなくても読めてしまうというのも、こうした海外 Slash の品質の高さを物語っていると思います。

読んであげてもいいよ、という方が一人でもいて、ちょっとでも海外Slashの魅力(もしくは私が大好きなスキナー副長官の魅力)を感じていただける方が現れると嬉しいのですが…。

断っておきますが、以下の長~い文章は、とある短編Slashのごく一部です。
(まだ歴史の浅い SPNのSlashでは、この作品の長さなら長編と言えるかもしれません…)
以前、この日記の中で、他のジャンルに浮気する気力も体力もない、と言った意味が少しは感じ取っていただけるでしょうか?
この作品が短編だとしたら、長編、の長さはどんなものになると思います?

何年も、そんな長い Slash を読み続けていた挙句、ある時、プロフィール内に挙げた好きな作家の一人、ジョナサン・ケラーマンのシリーズの続きがいつまでも翻訳されない!といらだって、我慢できずにペーパーバックを読み出したら、読める!ということに気付いて驚愕したほどです。
継続は力なり…、好きこそものの上手なれ…、真実だったのですね。


下の Slash本文について、改行が妙に少なくて、字が詰まってる!読みにくい!と思われるかもしれませんが、原作のレイアウトを尊重して、極力そのままの状態で、翻訳しています。一つご了承願います。



注意!:内容に同性愛的描写を含みます。そうした表現に嫌悪を催される方は、閲覧をお控えください。



TITLE: Subterfuge (欺瞞--ごまかし)
AUTHOR: Xanthe
RATING: NC17. Mulder/Skinner
SUMMARY: Mulder and Skinner go undercover in the gay S/M underworld in order to solve a case and find out some surprising things about themselves.
SPOILER: Some general references. Nothing specific.
Disclaimer: They belong to CC not me. I'm sure he'd never do something this silly with them. I don't profit by it at all. Uh-Uh. No way.
Holmes suggested that this belonged to the genre of "BDSM Romantic Comedy" (yeah, THAT well-known genre!). Thanks to Holmes for the advice, practical help and encouragement (and the title).

翻訳:藤葉

(頭から読んでやろう、とおっしゃってくださる奇特な方がいましたら
こちら↓からどうぞ)

http://fujiyou.googlepages.com/subterfuge


***


あと二つの戦いを終えると真夜中まで5分前になった。
僕は指をクロスして、これで終わりになってくれることを願った。
スキナーは荒い息をつき、僕にはこれ以上彼が耐えられるかわからなかった。
脅威の雰囲気がアリーナに立ち込めている。
スキナーはまるで血まみれの雄牛みたいだ、衰弱して、隙だらけで。どんな人間だって彼ほど上手く、彼ほど長く戦えない、でも今の彼はもう攻撃に対抗できない。対戦者も皆そこそこの腕っ節をしていて-彼は何発か強烈なボディーブローをもらっていた。僕はこの場の群集が彼の血を、彼が打ちのめされることを求めて吠えているのを感じた。僕を砂に投げ出し、服従させ、これ見よがしに大人しくなったところを、そして僕の生意気な態度、短気なところを罰するところを見たがっている。松明は燃え尽き、室内はより暗く、脅威的な雰囲気になっていた。次の対戦者がアリーナの中央に歩み出でてスキナーに挑戦した時、僕にはその姿がほとんど判別できなかった。
「最後だよ」ニックは僕をほどきながらそう呟いた。「彼にそう言ってやって。最後だって」
スキナーがあまりに荒い呼吸をしているのが僕には気に入らなかったし、彼はひどい姿になっていた。
「ニックは、これが今晩最後の戦いだって言ってる」僕は彼の頭を両手に挟み、なんとか僕に集中させようとした。
「ああ」彼は、なんとか弱弱しい笑みを作った。「だが、相手が誰だか見たか?」
「誰?」僕は振り返り、ガクっと気を重くした。
「マットだ」スキナーは呟いた。
マットはオイルを塗られている最中で、その手付かずの肌には、今やおおっぴらにスキナーを装飾しているあざが一つもない。僕が見ているのに気付いた彼は、にやりと笑った。
「あいつ、今までチャレンジを待ってたんだ-無傷のあなたには勝ち目がないのをわかってるもんだから」僕は完全に頭にきて、マットのところに行って自分で相手をしてやろうとした時、サウンダースが視界に入ってきた。スキナーが僕を制する前に、サウンダースは僕を掴み彼に向き直らせた。
「こんなのはやらせだ」僕は唸った。「スキナーは今晩全てのチャレンジを受けてる。こんなのフェアじゃない」
「だが、人生もまたしかり、そうだろう?」サウンダースは微笑み、それから彼の腕を掴んだ僕の手をするどく見下ろした。僕は無意識に手を引っ込めた。「私を怒らせると本気で後悔するぞ、フォックス」彼は危険を滲ませて言った。「私は現在所有している奴隷に充分満足してはいるが、近いうちにお前に売り込みをかけるかもしれんぞ。どう思うね?」彼は僕を鋭く見ながら顔を一方に傾けた。
「僕は属するのはスキナーだけだ」僕は冷静に彼に告げた。「それにこの‘チャレンジ’はクソだ。今すぐやめさせろ、サウンダース」
「それはできない」サウンダースは気だるげに手を振っていった。「マットは時間切れになる前にチャレンジを申し込んだのだ。スキナーはそれに応えなければならない。それはミトラが機能する上で最も基本的なことなのだ、フォックス。男がことさらに魅力のある奴隷を所有しているならば、その男はその奴隷を自分のものにしておくのに充分なほど強くあらねばならない。そのために多くの戦いが要求されることになろうとも。もちろんお前が心配している理由は分かるがね」サウンダースは例の背筋がむずむずするような視線を僕に向け、僕の肩越しにマットを眺めた。「私がお前の立場だったとしても、心配するだろうな。そもそもからして、お前はマットをあれほどまでに憤慨させるべきではなかったのだ。彼はお前に手をかけたくてうずうずしている、フォックス-マットがお前に手をかけたらな、あえて推測するが、お前は明日の朝までに実に御しやすい奴隷になっていることだろう。御しやすく-その体にたっぷりと所有の印を身につけた奴隷にね。明日の朝食の席でそういった印を見たいものだが。それもお前がまだ歩くことができればの話だ」彼は彼特有の気味の悪いユーモアセンスで高らかに笑い声をあげた。「もちろん、マットは自己顕示欲の強い男であるから、彼が勝ち名乗りをあげたらそのままこの全ての立会人の前でお前を砂に投げ出し、その場でお前を彼のものにする可能性もある。私はまさにそれを望むね。そういった場面を見るのは楽しいものだ」僕の激昂した表情を目にしてサウンダースは再びくすくすと笑い、僕に背を向けて去っていった。
僕はスキナーのところに戻った。不当さと僕らが受け入れることを強いられている、ここの奴らが僕らに差し出すあらゆる馬鹿げたゴタクに内心煮えくり返りながら。
スキナーは呼吸を取り戻し、彼はゆっくりたっぷりと飲み物を取って、少しストレッチをした。
「私はまだ終わっていないぞ、フォックス」彼は言った。「勝負を始める前から私を除外するな」
「あなたは後ろ手に片手を縛られていたってあいつを打ちのめせますよ」僕は下手でミエミエながら、僕が確信もしていない信頼を彼に見せようとした。
「いや、縛られることに関してはお前の専売特許だろう」彼はにやりと笑った。「お前がただ立って可愛く見せている間、私は愚かな変態どもに脳みそがドロドロになるまで殴られている。誰かさんが運を独り占めしているのだな」
「運命ですね」僕も笑顔を返した。「僕はあなたよりも可愛く生まれた、だから僕は奴隷坊やを選択する権利を得たわけです」僕はジョークを言おうとしたが、なんとなくマットを打ち負かした唯一のトップがサウンダースであることをこの時点で彼に告げるのはいい考えではない気がした。それは、こんな戦いの中でよりどころになるのにふさわしい心理学的見地ではないだろう。
僕はまた次の戦いのため、もう一度柱に戻って手錠で繋がれたが、今回だけはこれまでに比べて死ぬほど怯えていた。僕はスキナーがめちゃくちゃに殴られるところなんか心底見たくはなかったけど、僕だって単なる人間で、僕の心配の幾分かは自分自身に向けられたものだった。レイプなんかされたくないし、マットの乗馬鞭の味をもう一度味わいたいとも思わない。僕には、彼が今晩こなしてきた全ての戦いの後で、どうやったらスキナーがマットを打ち負かすことができるのか、考えもつかなかった。二人の男が互いの周りを回り始めると、僕は指をクロスし、僕の心臓は胸の中で激しく鼓動した。マットはスキナーと同じくらいの身長があるが、スキナーほど身体が大きくない;とはいえ、彼は筋骨逞しく、明らかによく鍛えてある。彼は明らかに手ごわい対戦者だった。
マットは前に出ると見せかけて、後ろへ下がる、その動きを何度も何度も繰り返して、怒りのフラストレーションからスキナーに唸り声を上げさせた。最終的にマットは上手く間合いを取り、スキナーの不意をついて、猛烈な一撃を僕の男の顎に見舞った。スキナーはただ頭を振っただけで、動き続けている。彼はまさに雄牛みたいだ、お構いなしに向かっていく。マットは前と同じように踊るような、突進するような様子を続けて、スキナーを更に消耗させてから、もう一発いいパンチをスキナーのわき腹に撃ち込んだ。スキナーは猛烈な勢いで飛び掛り、マットが手の届かないところに飛んで逃げる前に、なんとかマットの顔に一発パンチを撃ち込んだが、それでもそれは納得のいく一撃とは言えなかった。ポイントでは明らかにマットが優勢だ。スキナーが疲れていることは誰の目にも明らかだった。低いハミングのような音が始まった、脅威に満ち、脈打つようなリズムで一つの言葉を繰り返している:「殺せ」
その囁きは何度も何度も繰り返され、僕と一緒に柱に縛られたサブは、その両目を恐怖に見開いて僕に身体を寄せてきた。
「何が起こってるの?」彼は囁いた。僕は彼を朝食の時に見知っていた-マットが床に置いた皿から食事をさせていた子だ。
「分からない」僕は自由な方の手を伸ばして彼を宥め、僕ら二人は恐怖で放心状態のようになってその場に立ち尽くしていた。群集は卑劣に変貌した。彼らはマットの勝ちを望んでいる;彼らはスキナーが勝負を落とすことを、ついに打ち負かされることを望んでいる。彼らは彼らの仲間が勝者となって、この余所者を打ち倒し、砂の中で踏みにじることを望んでいるのだ。それから彼らは僕がレイプされ、征服され、ついには言うことを聞かされるところを見たがっている。声援に元気付けられ、マットはときの声を上げてスキナーに飛び掛り、上腹部への一撃で彼を打ちのめした。マットは更に顔面にもう一撃加えると、向こう脛を強烈に蹴りつけ、僕のボスを自分の体で地面に押さえつけた。僕はスキナーがマットの肩越しに僕の方へ視線を投げたのを目にして、それ以上見ていられなくて目を閉じた。
僕が再び目を開くと、マットは最後の、決定的なパンチをスキナーの頭に繰り出した。僕のボス、僕の恋人は砂の上に仰向けに倒れ、動かなくなった。
「やったぞ!」マットは両手を空中に差し上げて立ち上がり、その顔には勝利の歓喜が浮かんでいた。彼は僕の方を向き、僕は自分が情けない声を上げるのを実際耳にした。彼は、例のエルム街の悪夢のようなその目で僕を見ていて、僕は逃げ場が無くなったことを知った。彼は狂ってる、完全に血に飢えて、そして彼がその劣情の全てをぶつけようとしているのはこの僕なのだ。僕は無意識に、無我夢中で僕の手首に巻きついた手錠を引っ張って逃げようとしたが、どうにもならないことを知って、出来る限り彼から離れようと身をよじった。
彼はにやりと笑い、僕に寄ってきて、僕の両肩を掴み、僕の頭を引いて汗まみれで、吐き気のするようなキスをした。僕は彼を蹴り、引き下がって、身体を低くしようとしたが、彼はただ僕を再び掴んで、その手で僕の首を握りしめると僕を引っ張り戻した。
「俺はこの勝利をお前ら皆と分かち合うつもりだ!」マットは叫び、片手で僕の首根っこを掴んだまま、もう片方の腕を僕の胸に回した。「見て、楽しんでくれ!」彼は高らかに笑い、彼の自由な手が僕のジーンズの前に下りてきて、ボタンを外した。僕の肉体に触れる彼の息は熱くて、僕は今にも吐きそうだった。
その瞬間、僕は彼が力ずくで僕から引き剥がされたのを感じ、僕が身をねじった丁度その時、スキナーがマットの既に曲がった鼻筋に頭突きを食らわすのを目にした。マットは純粋な痛みの悲鳴を上げ、スキナーは更に満足のいくパンチをマットの胃に打ち込み、まっすぐに立ち上がって、僕の襲撃者の股間に彼がかき集められる限りの力を込めて蹴りを命中させた。マットは身体を丸め、苦悶のすすり泣きをもらした。スキナーは彼の前に立ちはだかり、一掴みの髪を掴んで、頭を引き上げた。
「私はチャレンジが終わったと言った覚えはないぞ」スキナーは唸った。「言ったか?」マットは、依然うめきながら頭を振った。「なら-。お前の-。勝利の-。お祝いは-。時期尚早-。だ」スキナーはマットの身体に残忍なパンチを繰り出しながら、一言一言を区切って言った。「そうだろう?」彼はマットの身体をまるでねずみでもあるかのように揺すった。
「そうだ!」マットはなんとか喘いで言った。
「そしてお前が探している言葉は?」スキナーは拳を引いて、辛抱強く待った。
「チャレンジ終了だ」マットは喘いだ。「お前の勝ちだ、スキナー」
スキナーはうなづいて微笑み、血を流している男を下ろし、それからさりげなく、ふと思いついたみたいに、マットの顔に最後の残忍なパンチを打ち込んだ。
彼がマットを砂に打ち捨てても、男はピクリとも動かなかった。スキナーが身体をこわばらせて立ち上がって、周囲を睨みまわすと、僕は他のトップたちの目にしぶしぶながらも尊敬の光を見て取った。
スキナーはゆっくりとニックのところに歩いていって、片手を差し出した。「鍵をよこせ」と彼は言った。
ニックはまだドラマの瞬間に没入したまま、呆然と彼を見つめた。
「くそったれの鍵をよこせと言っているのだ!」スキナーが怒鳴ると、ニックははっと我に返って従った。スキナーは僕のところに来て、手錠を外した。
「こんなギリギリの救出なんて、いったいどういうつもりですか?」僕は小声で鋭く言った。
「がみがみ、がみがみ、うるさいやつだ」彼は頭を振った。「ママからなんらかの礼儀を教わらなかったのか?例えば、どんな時に‘ありがとう’を言うとか?」
僕が返事をする暇はなかった。なぜならサウンダースが絶大なる賞賛の表情で近づいてきたからだ。
「ということで、ミスタースキナー-あなたは我々の小さなサークルへの価値ある加わり物であることがあきらかになったわけですな」彼は微笑んだ。「あなた自身、今晩は随分楽しまれたことでしょう」
「楽しむ…?」スキナーはぽかんとしている。サウンダースは頷いた-彼は至って真面目だった。
「アリーナのどよめき、戦いの匂い」彼は呟いたが、彼の顔は喜びのためオルガスムに達せんばかりだった。「こんなものは他にはない、そうでしょう?」
スキナーは眼鏡をかけ、考え深げにうなずいた。
「ありませんな。こんなものはこの地球上にないと心から言えます」彼は、サウンダースのことをフライドポテトの抜けたハッピーセットみたいな間抜けだと、あきらかに僕に示唆する流し目を送りながら同意した。
「そしてもちろん、あなたは見返りに値する」サウンダースはにやりと笑った。「それを楽しむためのエネルギーをいくらかでも残しておられるといいが、ミスタースキナー」彼が指を鳴らすとサブの一群が連れてこられた。皆僕の柱友達だ。「すべてあなたのものです」サウンダースは微笑んだ。「あなたは彼らを勝ち取ったのです、正攻法でね」
「全員ですか?」小さく固まったジーンズを履いた奴隷少年見本の一群に目をやった。
「そのとおり」サウンダースはにやりと笑った。
「間違っても変な気を起こさないでくださいよ」僕は声を殺してスキナーに囁いた。
「ふむ」スキナーは一瞬沈黙して、興味もあらわにサブの集団を見つめ、僕はすんでのところで今晩彼が散々受けたパンチにもう一撃加えそうになった。「別の機会に譲るしかなさそうですな」彼は最後に後悔のため息とともにそういった。「既に手元にいるサブだけで手一杯でして。これ以上の面倒はいりません」
「賢明な処置です、ボス」僕は呟いた。「OK、皆-奴隷小屋でもなんでも寝場所に戻るんだね。彼は僕のもので、彼は君たちをいらないって言ってる、だから消えろ。今すぐ!」彼らは僕の剣幕に後ずさりし、僕はスキナーがふらふらし始めているのに気付いた。「行きましょう」僕は彼の腕をとって、僕の肩に回した。
僕らはおぼつかない足取りでアリーナを出て僕らの部屋へと戻った。僕らがそこにたどり着いた途端、彼はベッドの上に昏倒した。
「馬鹿で、気の狂った、ろくでなし」僕はバスルームに姿を消し、特大のバスタブにお湯を張り始めた。「あんな風に死んだ振りなんかして。僕は心臓が止まるかと思ったんですよ」
僕は彼のそばに戻り、優しく彼の服を脱がせ始めた。彼は子供のようになすがままになっている。僕は手を進めながら彼のそこら中にキスを降らせずにはいられなかった。彼は今のところあまりに弱っていて、痛ましい状態で、例えそうしたかったとしても、抵抗できなかった。
「まあ、確かに私は公正な戦いでヤツを叩きのめしたとはいえないが」彼は呟き、僕が彼のズボンを脱がせると僕にもたれかかり、彼の頭が僕の肩にずっしりと乗った。「マットは欲張りで、特大サイズのエゴを持っている。もしヤツが私を打ち負かしたように見せかければ、ヤツはまっすぐにお前を奪いに行くだろうと思った。ただ私は確実に不意をつくため、回復を待つ必要があったのだ。私がタイミングを誤れば、逆にヤツが私を仕留めていただろう」
「まあ、その代わり、ヤツはほとんど僕を仕留めていましたけど」僕は呟き、彼のズボンとブリーフを脱がせて彼を裸にした。「ああ、くそっ、聞いてください。僕は恩知らずのろくでなしです。ただとんでもなく心配で。あなたがどんなに傷ついているかわからなかった。あなたがまだ息をしているかさえ、確認できなかったんですよ。まったく、作戦があるなら僕にもそういっておいてくれればよかったのに」
僕は彼を引き起こし、半分歩き、半分担ぐようにして、彼をバスルームに連れて行った。手を貸して彼を浴槽に入れ、湯気で曇った眼鏡を外した。彼はバスタブにもたれて目を閉じた。僕はジーンズを脱ぎ、彼の脇に滑り込んで、僕の脚の間に彼を寝かせるように引き上げた。彼の頭が僕の胸に乗ると僕は彼の頭蓋に口付けした。僕は石鹸を見つけ、優しく彼の胸から股間にむかって擦り下ろし、それから彼のコックに指を走らせた、だって、正直に言って、我慢できなかったんだ。
「ああ、そのエネルギーが私に残っているとでもいうようだな」彼は呟いた。
「あなたに何かしろなんて頼んでいませんよ」僕は彼の耳をちょっと噛んだ。「ただ遊んでるだけです。あなたが弱っていて、僕のなすがままな時にまとめてやっておかないと、そうでしょう?そんなことってめったに起こらないから」
「いい指摘だ」彼は微笑んだが、彼の目は閉じたままで、彼の顔には衰弱が刻まれていた。
僕はお湯が冷め始めるまで一時間近くも彼の身体をさすり、彼に囁きかけ、彼の横顔にキスしながら彼を抱きしめていた。僕の腕の中の彼は赤ん坊みたいで、完全にリラックスし、朦朧として、ただ愛撫や世話を楽しんでいた。
ついに僕は浴槽から彼を引き上げ、タオルにくるんで、一緒に寝室に戻りベッドに横にならせた。
「疲れただけだ。私は大丈夫だ」僕が彼の上に覆いかぶさると僕の目の中の心配を見て取り、彼は囁いた。
「傷になにか塗りましょうね。どういうわけか、奴らは救急用品をたっぷりを用意しておいてくれてるから」
僕は救急キットを取って寝室に戻り、冷たいジェルを彼の身体のあざや切り傷に塗りつけた。顎の横の切り傷といくつかのあざを別にすれば、彼の顔はそう酷く傷ついてはいない。僕はそのことに-そして彼が目を傷つけかねなかった何発かのパンチから何とか逃れたという事実に感謝した。彼の両拳は擦りむけ、あざになっていて、見るからに痛そうで僕はそこに薄く包帯を巻いた。彼は僕の不器用な治療を受けた後、シーツの下に転がり込んだ。僕は彼の隣に滑り込むと、彼を抱いて僕の腿に当たる彼の尻、彼の脚にからめた踵、僕の胸にきつく押し付けられた筋肉質の彼の背中の感触を大事に思った。
「あなたにありがとうって言いましたっけ?」僕は彼の呼吸が深くなって彼の身体がくつろぐのを感じながら、僕は呟いた。
「一度でもそんな気になったことがあるのか?」彼はそう答えた。
「どういう意味です?もちろん僕は…、いったい何のことを言ってるんですか?」僕は気色ばんだ。
「そうだな、あの馬鹿げたDATテープの件では、階段で叩きのめされた。かの有名な重罪犯人を配達され、お前のため、私のアパートに保管させられたこともあった-その結果として私のアパート一帯に広まった‘ほらあの人、手錠をかけた若い男が好きなんだって’というゴシップについては言うまでもない。現時点では一体どれほどの数になるのか思い出すこともできないほどの機会に、はるか遠くまでお前を救い出しに行った。正気で考えればお前を停職処分にするしかない数え切れないほどの事例において、そうしないことに決めた。」
「ああ、そうですね、言いたいことはわかりました。そういう全ての機会に僕はあなたに感謝するのを忘れてたってこと?」
「モルダー、お前は私に感謝したことなどない」彼はそう指摘した。彼の言葉はろれつが回らず、気だるげだった。
「今、その埋め合わせをできますよ」
僕はシーツの下に姿を消し、彼のコックを見つけた。僕はこれまで一度もこれをやったことがないけど、そんなに難しいことじゃないだろ?ああ、彼が疲れてるってことは知ってる、でもフェラチオされるのに疲れすぎなんてある?僕にはそんなこと一度もなかったってことは言える。僕は正しかった-ちょっと舐めて、唇でついばんだだけで、彼は硬くなり、僕の待ち焦がれた口の中に抜き差しし始めたのだ、そして、フォックス・モルダーこと奴隷坊やには、実際なんらかの才能があったのだ、と僕は決め付けるに至った。これって楽しい!彼のコックは、風呂のお湯、塩気、それにスキナーのエッセンスの味がして、僕は彼の精液がどんな味なのか死ぬほど味わいたかった、ゲッてなるかもしれないけど。僕にはわからない。僕にはもうなにもわからない-僕の中の確実なものはすべて消えてしまった。とにかく僕の優れた口と舌のもと、彼はわりと早く達して、僕は彼を飲み込む感覚を気に入った。うーん、おいしい!うん、指を舐めたくなるほどおいしい、まさに彼そのもの。僕はひとしずくでも零してベッドを汚すなんてことを許すつもりはなく、僕は彼を舐めて綺麗にした。ふしだらモルダー、それは僕のことだ、西海岸で最速の舌を持つ。
「どうでした?」僕は、彼の背後という先ほどの体制に戻り、彼を再び近くに引き寄せて尋ねた。
「まあ、DATテープの件はなんとかなった、しかしそれを除いた残りはまだ貸しだぞ。どうも私の勘では、お前が借りを返し切るには長くかかる気がしている。お前の未来は今後しばらく年季奉公ということになりそうだな」
「うっ、しまった!」僕がにっと笑って臆面も無く彼に鼻をこすりつけると、彼は小さく吠えるような笑い声を上げた。
「なに?」僕は尋ねた。
「お前だ。この5年間、お前は遠くからお前を賛美させようと小うるさい子供のように踊りまわってきた、いつも丁度手の届かないところに跳ね飛んで-それが今やお前は私から手を離すこともできない」
「どうして手だけで止まります?」僕が彼の耳に舌を差し入れると彼は弱々しく僕を追い払った。
「モルダー、眠らせてくれ。頼む」懇願するように彼が言うので、幾分しぶしぶと、僕は言いつけに従った。ね、僕だって従順になれるんだ。時にはね。
僕は眠るつもりは無い。その代わり、彼が確実に眠るのを待って、彼を見つめ下ろした。彼は戦いに傷ついたライオンみたいだ。血だらけであざだらけだけど、屈服しない。僕はこれから自分が何をするか知っていたのだと思う。今晩ニックと会話した時から知っていたのかもしれない。ニックが明日の晩にもチャレンジがあるといった時から。こんな虐待にスキナーはあとどれだけ耐えられる?彼はじっとして、何が起こっているかを調べだし、チームが僕らを救出にくるのを待てと言った、それを承知はしているけど、僕はチームの能力には大した信頼を持てない。僕は自分だけを頼みにすることに慣れているだけなのかもしれない。
僕は起き上がり、箪笥から彼の黒いズボンと黒いシャツを借りて静かに身支度し、彼のスニーカーを履いて、ドアに忍び寄った。ハンドルを試したけど、僕らがバスルームにいる間にあきらかに誰か来たらしくて、ドアはロックされてた。僕は針金ハンガーをとってねじり、鍵穴に差し込んだ。これは僕の無為の青春時代に身につけた才能だ、どういうことか言わなくてもわかるよね。
鍵をピッキングするのに5分ほどかかった、そしてその間中ずっと、彼が目を覚ました場合に備えて僕は息をこらしていた。どういうわけか、彼がこれを承認しないだろうと僕は知っていたんだ-もしかしたら僕って超能力があるのかもね。ついにロックが降参すると、僕はベッドに戻り、彼に優しくキスした。運が良ければ、僕がいなくなったことに奴らが気付く前に助けを連れて戻ってくるだろう。僕は廊下にすべり出て、例の蝙蝠の洞窟の方向に向かったが、僕はすぐに道に迷ってしまった。最後に僕がそこにいたときには、もっと僕の頭はこの場所のレイアウトなんかより重要な事項があったもんだから、僕の記憶はよくいってもぼんやりしてたんだ。
当然のことだけど、ある時点のどこかで、僕は間違った角をまがり、奴隷小屋の外に行き着いた。僕は爪先立ちでできるだけ静かに通り過ぎ、突き当たりに向かい、また別の廊下に入った。くそ、でもどの廊下も同じに見える。誰かの笑い声が聞こえて、僕はわき道に隠れ、トップの一人がクスクス笑っているサブにゆったりと両腕をまわして歩いてくると僕は息を止めた。彼らが通り過ぎると、僕は再びメインの廊下に出て、別の明るく照らされた通路を進んだ。廊下は今やもっと荒削りになってきて、それは僕が覚えているとおりだった。ついに僕は全く明かりの灯っていない暗い洞窟にたどり着いた。僕はそのかび臭い匂いを覚えていた-蝙蝠の洞窟だ!僕は足を進めたが、そこで足を滑らせ、岩から削りだした荒削りの階段を頭から転げ落ちた。僕はとんでもない騒音を立て、気付かれたか、と出来る限り息を潜めたが、誰も調べに来なかった。僕はなんとか車が停めてある場所を見つけ出した-ここにはおよそ10台あった、全て大きなリムジンで、きっちりと駐車してある。出口は硬い金属のシートで覆われていて、僕はガレージのドアの開閉装置を探してシートの全体に手を這わせた。ついに僕は片側にスイッチを見つけ、押した…ちっくしょう!最悪の事態になった。目映い明かりがついて、サイレンが鳴り出し、文字通り5秒以内に、僕は銃を持った男と顔を突き合わせていた。


(続く!)



まだこの後、Word にして80ページほど(!)お話は続きます。

次回は、SPN妄想日記の続きに戻るか…、もう一度、X-File 関係の考察を行うかもしれません。

X-File slasher の見たSupernatural その14

第10話「Asylum」の妄想鑑賞日記です。

仮にもホラーと銘打ったドラマを見て、こんなに笑えるものでしょうか?
さすがに初めてエピソードを見ていた時には、もっと真面目に見ていたと思うのですが。
鑑賞日記を書くため、エピソードを見直していると、どうしようもない高笑いがもれてしまいます。


オープニング。

国は違えどいずこも同じ。閉鎖された病院やホテルなんかが壊されずに残っていたりすると、子供達が肝試しにやってくるのですね。ましてや精神病院だなんて…。


オープニング明け。

夜のモーテルの一室。(これだけでもいやらしい響きです)
父ちゃんの行方を捜して色んなところに電話をかけ続けているサム。

Dean: "Caleb hasn't heard from him?"
   (ケイレブ、父ちゃんから連絡もらってないって?)

Sam: "Nope. Neither has Jefferson or Pastor Jim."
   (うん。ジェファーソンもジム牧師もだ)

Caleb、 Jefferson、 Pastor Jim、三人とも父ちゃんの友達もしくは知り合いのようです。
この三人の中で今聞き覚えがある、と思うのは、Pastor Jim だけですが、残りの二人もこの先出てくるのでしょうね。(もう出てきてる?面倒くさいので、今は調べません!)

Sam: "What about the journal? Any leads in there?"
   (日記はどう?なんか手がかりになるようなことあった?)

Dean: "No. Same last time I looked. Nothing I can make out. (a laugh) I love the guy, but I swear he writes like freaking Yoda."
   (いや。この前見たときと同じだ。何も見つけられない。(くすっと笑って)あの人のことは愛してるけど、彼って、まじでくそいまいましいヨーダみたいな字を書くよな。)

こんな優しい表情でこんなことを言うもんだから、ディーンは今回のエピソードで、サムからとっても痛い目に遭わされます。

この妄想日記の中では、He とか guy とか Dude とか、三人称を漠然とあらわす人称表示については、その場の状況に応じて、父ちゃんとか、兄ちゃんとか、翻訳してきました。
loveっていう動詞は、「大好き」って。
でもこの後の兄弟喧嘩のニュアンスを強調するため、というか、この直後急激にムカつきだしたサムの心境を強調するため、この台詞については、辞書どおりに訳します。
サムのこの後の行動を鑑みるに、サムの耳には、まさにこう聞こえたとしか思えませんので。

父ちゃんの筆跡に対する、兄ちゃんの愛情こもった表現を完全無視し、この際さあ、FBIに捜索願出そうよ、なんて言い出したサムに、FBIなんかに通報したら、父ちゃんが怒る、というディーン。

Sam: "I don't care anymore. After all that happened back in Kansas. I mean, he should've been there, Dean. You said so yourself. You tried to call him and nothing."
   (もうそんなのどうでもいい。実際、カンザスでの事件の時だって、つまり、父ちゃんはあそこに来るべきだったんだ。兄ちゃんだって自分でそう言ってたろ。父ちゃんに連絡しようとしたけど、連絡つかなかったって)
(サム?念のため確認させてもらえる?本当にカンザスで、父ちゃんの気配に気付いてなかったの?兄ちゃんの中の父ちゃんに対する心象を悪くしようとして、わざと隠してるなんてことないよね?ミズーリも見抜けなかった燃える影の正体をママだって見破ったっていうのに、あんなに近くにいた生身の父ちゃんの気配がわからなかった、なんて、私どうしても納得行かないんだけど)

Dean: "I know."
   (わかってる)

サムの言葉に相槌を打ちながら、鳴り出した携帯を探して荷物を探るディーン。

Dean: "Where the hell is my cell phone?"
   (俺の携帯はどこいったんだよ?)

Sam: "You know, he could be dead for all we know....."
   (ねえ、実際さ、父ちゃんもう死んでるかも…)
(!…こんなこと言う?!ディーンの「愛してる」っていう言葉に完全にキレて、嫉妬に駆られて見境なくわめき始めたとしか…)

Dean: "Don't say that. He's not dead. He's--"
   (そんなこというな。父ちゃんは死んでない。父ちゃんは…)

Sam: "He's what? He's hiding? He's busy?"
   (父ちゃんは?なんだよ。父ちゃんは隠れてるって?父ちゃんは忙しいって?)

やっと見つけた携帯を開いたディーンはにっこり。

Dean: "I don't believe it."
   (こんなのって)

Sam: "What?"
   (なんだよ?)(サム?ちょっと嫌な予感?)

Dean: "It's a--text message. It's coordinates."
   (メールだ。座標だよ)

Sam: "You think Dad was texting us?"
   (父ちゃんが俺たちにメールを送ってきたって思ってんの?)

Dean: "He's given us coordinates before."
   (父ちゃんは前にも俺たちに座標を残していったろ)

Sam: "The man can barely work a toaster, Dean."
   (あの男は、トースターもまともに使えないんだぜ、ディーン)
(父ちゃんイメージダウン作戦中、惜しいところでの父ちゃんの逆転劇に、思わず本音の漏れるサム。)

Dean: "Sam, this is good news. It means he's okay. Or alive, at least."
   (サム、これはいいニュースだ。父ちゃんは無事だってことだ。もしくは少なくとも生きてるってことだろ)

発信者不明の謎のメールが指示してきた座標は、オープニングに出てきた元精神病院の廃墟。
(可愛い長男を喜ばせるためなら、父ちゃん苦手なメールだって打ちます)
素早くネットでディーンが地元の新聞を調べたところ、おまわりさんが奥さんを殺害して、自殺したという事件が。事件のあった晩、彼は、通報を受け相棒とともに、メールの座標の場所である、ルーズベルト精神病院に行っていたのでした。
意味わかんない。それが俺たちとどんな関係があるっていうんだよ。というサム。

私が X-File のDVDを見てるのと同じくらい細かく父ちゃんの日記を読み込んでいるディーン。
すかさず、父ちゃんは同じ精神病院をチェックしてた、とぱらぱらと日記をめくります。

呆れた顔で立ち上がったサム。仕事じゃないか。父ちゃん俺たちに仕事をさせたいのかよ。そうだ、俺たちそこで父ちゃんと会えるかもしれないぜ。違うかもよ。俺たちだけをそこに行かせて、狩をさせようとしてるのかも。

Dean: "Who cares? If he wants us there, it's good enough for me."
   (そんなのかまうかよ?父ちゃんがそこに行って欲しいっていうなら、俺にはそれで充分だ)

Sam: "This doesn't strike you as weird? The texting? The coordinates?"
   (これっておかしいと思わないの?メールとかさ?座標とかさ?)

Dean: "Sam. Dad's telling us to go somewhere. We're going."
   (サム。父ちゃんが俺たちにどっかへ行けって言うなら、俺たちは行くんだ)

こうして事件にどっぷりと漬かる前に、サムのフラストレーションはMaxまでチャージされたのでした。

地元の酒場で小芝居を打って、情報を引き出した二人。
事件を起こしたおまわりさんは、例の精神病院廃墟に行くまで、これといって問題はなかったということで、精神病院の廃墟にやってきた二人。

「KEEP OUT」、「NO TRESPASSING」と大きく表示の出ている場所にこそ入ってみるというのは、まさにモルダーと一緒です。

フェンスを身軽に飛び越えたりしているディーンですが、ディーンの革ジャンって、特製で内ポケットをいっぱい作ってあるのでしょうかね?父ちゃんの大きな日記帳とか、EMFメーターとか色んなものが出てきます。

最近、サイキック能力があることをついに告白したサムに、Dead peopleが見えたら教えてくれよ、なんて「シックスセンス」のHaley Joel君の名前で呼びかけてみたり、幽霊ってのは、お前が身につけたESPとかってものに寄ってくるっていうから気をつけろよ、とか、一番セクシーなサイキックって誰だと思う?Patricia Arquette(エルムガイの悪夢?ニコラス・ケイジの奥さんらしいですね)か、Jennifer Love Hewitt (CBS系大人気ドラマの『Ghost whisper』に出演中で、もっともセクシーな女性100人の常連)か、それともお前か?などなど、楽しく気楽に調査を進める二人(ディーンだけ?)。

現場にやっぱり父ちゃんがいなかったことで、またまたちょっと口論になる二人ですが、お化けは夜出るもの、ということで大した収穫もなく、とりあえず、Sanford Ellicott の名前を入手してその場を一旦去る二人。

場面変わって、サムが雑誌を読んでいるのは、待合室らしきところ…。
ドアのプレートには、「Dr. James Ellicott 精神科」の文字が。

(ここのシーン、本当に笑えましたね!)

Sanford Ellicott の息子の James から話を聞きだすために、サムはどうやら治療を装って、カウンセリングの予約を入れたらしいことが分かります。しかし、James 、さすがにプロの psychiatrist。普段は何をしているんだね?なんて調子で、本格的にカウンセリングが始まってしまいます。

Sam: "Same old. Just been on a road trip with my brother."
   (変わり映えのしないことです。ただ、兄ちゃんと旅をしたり)

James: "Was that fun?"
   (楽しいかい?)

Sam: "Loads. You know, we--met a lot of --interesting people. Did a lot of a interesting things."
   (とっても。ええっと、僕たち、興味深い人たちに沢山出合ったり。楽しいことを一杯したり。)

それでもなんとかサムは、 Asylumの南棟で何があったのかを聞き出そうとするのですが。
ふざけるのは止めなさい、君は主題をそらそうとしている、主題って?君のことだよ。いいかい、じゃ、取引をしよう、私はルーズベルト精神病院での暴動について全て話してあげよう、君が君自身について正直に話してくれたらね

James: "Like, ah-this brother you're road-tripping with. How do you feel about him?"
   (例えば、あー、その、君と一緒に旅をしているというお兄さん。君は彼のことをどう思ってるんだね?)

大笑いしながら、「あたしも聞きたい!」って叫んだのは私だけじゃないはず。

完全に待ちくたびれた様子のディーンのところに帰ってきたサム。

Dean: "Dude. You were in there forever. What the hell were you talking about?"
   (おまえ、とんでもなく長くかかりやがって。いったい全体、何を話してたんだよ?)

Sam: "Just the hospital, you know?"
   (病院てとこはさ、わかるだろ?)

いったい、サムは何をどこまで話してきたのでしょうか。
南棟での暴動のことを全て話してもらったところを見ると、極めて詳細に心の内を告白してきてしまったようです。

お化けの出る時間に、再びAsylumへとやってきた二人、今度はディーンのEMFメーターも全開で反応、サムの(これも改造?)ハンディーカムにもオーブが飛びまくり。
二人はそこで、またまた肝試しにきていた若いカップルと遭遇します。

カップル(というか、彼女のキャットだけ)の協力も得ながら、次第に悪さをしているのは、患者のPissed-out spiritではなく、エリコット医師の霊だ、ということを突き止め、暴動当時回収できなかった、エリコット医師の死体を捜しているうちに、ディーンの声でかかってきた電話に騙されて地下に向かったサムがエリコット医師の霊から治療されてしまいます。

そしてなんと、ディーンにショットガンを向けるサム。鼻血も盛大に出てます。

Dean: "Sam, put the gun down."
   (サム、銃を下ろせ)

Sam: "Is that an order?"
   (それって命令か?)

Dean: "That's more of a friendly request."
   (もっとフレンドリーなお願いってとこかな)

Sam: "Because I'm getting pretty tired of taking your orders."
   (もうお前の命令を聞くのはうんざりなんだよ)

この時には、サムがエリコット医師の霊になにかされたことに気付いているディーン。

Dean: "What are you gonna do, Sam? Gun's filled with rock salt. Not gonna kill me."
   (どうするつもりだ、サム?銃に詰まってんのは岩塩だぞ。俺を殺せやしない)

(死なないと分かってるからって)ものも言わずにショットガンの引き金を引くサム。

Sam: "No. But it'll hurt like hell."
   (死なないさ。でも死ぬほど痛い)

苦しみながらも、エリコットの骨を燃やせばお前は普通に戻るんだ、というディーンに、父ちゃんのメールを受けてからずーっとわだかまっていたことを告白し始めるサム。
(サム、あんた大金払ってカウンセリング受けてきたばっかりだっていうのに…)

Sam: "I am normal. I'm just telling the truth for the first time. I mean, why are we even here? Because you're following Dad's orders like a good little soldier? Because you always do what he says without question? You're that desparate for his approval?
   (俺は普通だよ。初めて本当のことを言うけどさ。つまり、なんで俺たちそもそもここにいるわけ?兄ちゃんが、父ちゃんの命令を優秀でちっちゃな兵隊みたいにきくからか?兄ちゃんがなんの疑問もなく、父ちゃんの言うことをするからか?兄ちゃんはそこまで必死に父ちゃんに認めて欲しいわけ?)

Dean: "This isn't you talking, Sam."
   (今しゃべってるのはお前じゃない、サム)

Sam: "That's the difference between you and me. I have a mind of my own. I'm not pathetic like you."
   (そこが、兄ちゃんと俺の違いだよ。俺は自分の考えを持ってる。俺は兄ちゃんみたいに哀れじゃない)

それで気が済むんなら、殺せ、とディーンが手渡す銃を受け取ったサム。
ここで、ディーンもさすがに言いたいことをいうことにします。

Dean: "You hate me that much? You think you could kill your own brother? (little nods) Then go ahead. Pull the trigger."
   (そんなに俺が嫌いか?実の兄ちゃんを殺せると思うほど?(小さくうなずいて)だったらやれよ。引き金を引け。)

オープニングのおまわりさんがあれほど簡単に愛する妻に向かって引き金を引いたところを考慮すると、本当にディーンを殺せるかもしれない銃を手にしたサムが葛藤した時間は大したものだといえます。でも、最終的にサムは引き金を引いてしまったのです…。

とはいえ、結局、銃の弾は抜いてあり、ディーンの反撃でサムは気絶。でも気絶させた後、ちゃんと「Sorry, Sammy」と肩を叩く兄ちゃん心をみせた後、ディーンは危機一髪、エリコットの死体を焼いて退治します。

夜明けを迎えたAsylumの外に出た二人。

Asylumの中で言ったことを謝るサム。我慢できなくてあんなこと言っちゃったけど、本気じゃないから。本気じゃなかったって?もちろん違うよ。ちゃんと話し合う?と申し出るサムに。

Dean: "No. I'm not really in the sharing-and-caring kind of mood. I just wanna get some sleep."
   (いや。俺は今、お互い分かち合って思いやるとかって気分じゃない。ただ少し眠りたい)

表面おだやかにサムと会話しているディーンですが、内心かなり怒ってます。
決してただ眠いだけではありません。
生後六ヶ月から、ディーンが全てを犠牲にして愛して育ててきた可愛いサミーが、岩塩の弾とはいえ、ためらいもなく自分に向かってショットガンの引き金を引いた上、懸命にためらったとはいえ、最終的には兄ちゃんを殺せる銃の引き金を引いたのですから!無理もありません。

ということで、次の場面の上半身裸の超、超、超、超、超、色っぽいディーンの寝姿は、サムへの仕返し、ということになります。
兄ちゃんを岩塩の弾なんかで撃って、明日、兄ちゃんの(そばかすがあることで有名な、きれいな、きれいな)胸にどんな酷いアザができるか、朝一番で見せてやるからな!サミー!てなもんです。

いつもディーンがTシャツを着ていてすら、隣のベッドで悶々と不眠症に悩んでいるサムが、この状態で眠れるわけがありません。
サムにとって、この兄ちゃんの仕返しは、反省を促す上でもっとも効果的な拷問となったに違いありません。
…と、完全に私の妄想を満足させたところで。

二人のベッドの間のナイトテーブル(なんだかこれもいやらしい響きです)の上のディーンの携帯が鳴り始めます。

目をぱっちりと開いているサムは、「ディーン」と呼びかけますが、ディーンが起きるはずもなく…。
「Hello?」と電話をとって、電話の向こうの声を耳にした瞬間、むくっと起き上がるサム。
このサムの顔を見て、この後、画面を見ていた人のほとんどが、サムと一緒に次の台詞をコーラスしたはずです。

「Dad?」

ええっ?ここで続く???なの?

とはいえ、父ちゃんの気配が毎回でてくるようになって、熊父ちゃん好きの私は、ますますエピソード鑑賞中、ニヤケが止まらなくなってくるのでした。

Supernatural Slashへの考察 その4

本日2月27日です。

Slashの読みすぎで、(持病もあるというのに)いい加減身体を壊しそうな予感がしている今日この頃。

どうも物事にハマると自分の気の済むところまで、時間と体力の許す限り、ひたすら突き進む傾向があります。
トコトンまで!でないところが、なんとも中途半端で、人様に「これは!」と胸を張って宣言できる得意技や得意分野が身に付かないことの、哀しい原因ともなっています。
いくら上達(?)しても、決してSlash読みを得意技とはいえませんけど…。


ここしばらく、投稿された最新スラッシュばかりを読み漁っていましたが、ここ何日かは、アーカイブの投稿日時を一番古いところまで遡って、新しい方に向かって読み進めるというやり方に変えました。
受験勉強をしていた頃に、この趣味に目覚めていたら…、と今更ながらに悔やまれます。
このスピードで読めたら、長文読解なんて、なんの苦にもならなかったでしょうに…。
もちろん、かなり偏った分野の語彙ばかり豊富になってしまった感は否めませんが。
(まあ、その頃は、まだX-Fileのスラッシュも生まれてなかったけど!)

単品で日付順に読んでいく内に、「気に入った!」と思う Writerさんにぶつかると、そのWriterさんのアーカイブに行って、片っ端から読んでみる、という感じで読んでいくと、まだまだジャンルとしては新しいSPNのJ2RPSにも、流行というか、人気のお話の傾向の移り変わりがあるのが見て取れるようになってきました。

一人の実力派のWriterさんが斬新なカップリングやキャラクターの性格設定を作り出すと、「本当の好みとは違うんだけど…、どうしてもこのお話には首ったけになりました!」というファンが続出して、同じカップリングやキャラ設定を使ったお話が次々と投稿され、一大勢力を成していったりするわけです。

私がこれまで読んできたSPN-RPSの中で、一番斬新なカップリングジャンルは、その名も Wensen …一体誰と誰だと思います?
後ろが -senってことは、一人は Jensen?そう、正解です。
もう一人のWen- というのは、実は……………、Wentworth Miller なのです!!!
(某PリズンBレイクの弟です!初めて伏字を使ってみました)
この超美しい二人がカップルになるなんて、映像を頭に浮かべるだけでぞくぞくしますよね!

Pairingのタグを見て、えっ?と思ったものの、お話を読んで、うわーっ!と脱帽。
とにかく Jensenと Wentworthのキャラ設定が絶妙でかっこいい話に仕上がっていて、震えがきます!
とはいえ発表されているのは(さすがにカップリングが斬新すぎるせいか)、短いお話が数本ほどで、もっとゆっくり長いお話が読みたい!と欲求不満になるほど。
残念ながらこのAUでは Jaredは完全にガキ扱いですが、それもまたJensenの美しさを強調するいいスパイスになっています。

このカップリングを作り出したWriterさんの名は、la_folle_allure 通称 Kate という方なのですが、この人が書くお話が、非常にレベルが高くて、作品は少ないながらも思いがけないほど人気を集めてしまったため、危険を感じた、というか、我慢(辛抱)の限界に来た J2信奉派の急進勢力が、なんと 「J2公式ルール」なるものを作り発表!

そのルールもとっても面白く、またなにしろ公式と銘打ってありますので、ここに引用してみます。
(おもしろ半分に訳したものですので、内容に間違いがあった場合は、全て私の責任です)

原文を読んでみたいという方はこちら↓からどうぞ。


http://keepaofthecheez.livejournal.com/160883.html#cutid1


Rule # 1. Jensen and Jared are in luff. The end.
【ルール1:J2は愛し合っている。以上。】

This is the most important rule you can hope to understand about CWRPS.
これはCWRPSについてあなたが理解する上で最も重要なルールである。


Rule # 2. After Jared and Jensen meet, they fuck no one else without
【ルール2:J2が出会った後、二人は、以下の状況を除き、何人たりともファックしない】

1. pining for each other
   当の相手に押さえつけられている

2. express permission from the other (and by this, we mean Jared. Because he is the man in the relationship*.)
   相手から許可を表明されている(そしてこの場合、我々が意味するところはジャレッド。なぜなら、この関係において、真の男は彼だからである*以下の註を参照。


Rule # 3. BEFORE Jared and Jensen meet
【ルール3:J2が出会う以前において】

1. Jared may fuck Mayhem. But only when drunk/high/etc. And ALWAYS with a condom. We cannot express the importance of this, people.
  ジャレッドはMayhem(チャド・マイケル・マーリーのこと、公式にジェンセンの親友とされている)とファックしてもよい(私はこのカップリングは一切読めません!)しかし、泥酔/(薬物で)ハイになっている/等の場合に限る。そして、常にコンドームを着用のこと。この事実の重要性は言葉にできません、皆さん。

2. Jensen may fuck Chris Kane and Michael Rosenbaum* (see also: Jensenbaum)
  ジェンセンは、Chris Kane(公式にジェンセンの親友とされているミュージシャン)およびマイケル・ローゼンバウム*(これもJensenbaumを参照のこと)とファックしてもよい。(これも私、クリスは、まあOKだけど、ロージーは…駄目)

3. No one may fuck Welling.
   何人たりともWelling(ヤングスーパーマンのクラーク・ケント)とファックしてはならない。
   (この辺りのルールで、この公式ルールを作った人たちがどのジャンル出身か、がわかりますね)


Rule # 4. After J2 meet, but BEFORE fucking commences
【ルール4:J2が出会った後、しかしファックする前において】

1. Jared may whine to Mayhem, but he is loyal in his love and shall not fuck anyone except Sandy…if he must.
   ジャレッドはMayhemに泣きついてもよい、しかし彼は彼の愛に忠誠を近い、どうしてもという場合でも…サンディーを除く何人たりともファックすべきではない。

2. Jensen may still fuck Rosenbaum and Chris…but ONLY if wishing they were Jared. The other person must also realize he is wishing they were Jared, and the other person may also wish they were fucking Jared.
   ジェンセンは、ローゼンバウムおよびクリスとファックし続けてもよいが、…その場合、相手がジャレッドだったらいいのに、と望むことが絶対条件である。相手側も、彼が自分のことをジャレッドだったらいい、と望んでいることに気付いていなければならず、また、この場合の相手もジャレッドとファックしたいと望んでもよい。

3. No one may fuck Welling. Still. • Except Mikey.
   何人たりともWellingとファックしてはならない。これは変わらず。  ・マイキー(ローゼンバウム)を除く。


(いよいよ次です!)
Rule # 5. Neither Jensen nor Jared has ever met/spoken to/touched or, most especially, fucked Wentworth Miller.
【ルール5:ジェンセンおよびジャレッドのどちらも、Wentworth Millerと出会っても/話をしても/触れても、ましてやファックをするなんてことは、絶対に駄目。】

1. No, not even once.
   駄目、一度だって駄目。

2. Really. Never.
   マジで。絶対駄目。

3. NEVER, OKAY??
   絶対駄目、わかった??


Rule # 6. Jeffrey Dean Morgan is not Jensen’s or Jared’s alterna-fuck buddy. He is an enabler. He wants those crazy kids to work it out. However, he may join in with the sexxing if
【ルール6:JDMは、ジェンセンやジャレッドと交互にファックする相手ではない。彼は黙認者。彼はこのおかしな坊やたちがうまくいって欲しいと思っている。しかしながら、以下の状況下においてはセエクスに参加してもよい】

1. Both Jensen and Jared are participating.
   ジェンセンとジャレッドの両者が参加している場合

2. Paddywhack approves it ahead of time.* (see also: Jared is the man in the relationship)
   Paddywhackが、前もって了承している場合。*(これも、ジャレッドがこの関係においての真の男、を参照のこと)

3. It is made clear that Jen and Jared will be leaving together. Sans third-party.
   ジェンおよびジャレッドが一緒に退出することが明らかである場合。第三者抜きで。


Rule # 7. Jared Padalecki* (see Paddywhack, He With Ginormous Porn Fingers) has never had sex with Christian Kane. Unless Jensen was also present. Consequently
【ルール7:ジャレッド・パダレッキ*(Paddywhack、巨大なポルノ指を持つ男、の項を参照のこと)は、Christian Kaneとセックスしてはならない。ジェンセン立会いのもとで無い限り。必然的に以下のことがいえる】

1. Jensen Ackles* (see Jennybean, He With Duck Lips) has never had sex with Chad Michael Murray.
   ジェンセン・アクルス*(Jennybean、アヒルの唇を持つ男、の項を参照)は、Chad Michael Murrayとセックスしてはならない。

• No, not even if Jared was present.
    例え、ジャレッド立会いのもとでも駄目。

2. Jensen and Steve Carlson sing together. Anything else deserves no further comment.
   ジェンセンは、Steve Carlson (多分クリスと一緒にバンドをやってる人)と一緒に歌を歌う。これ以上の光栄について、コメントすることはない。


Rule # 8. For the love of God, they have never fucked Welling.
【ルール8:神の愛に誓い、彼らは絶対にWellingとファックしてはならない。】

1. Or Wentworth.
   もしくは、Wentworthと。

• Because it cannot be said enough.
    だって、これだけはいくら言っても言い足りないんだもん。


Rule # 9. Jensen and Michael Rosenbaum might have engaged in acts of lewdness B.J.* (see: Before Jared). But Post-Jared, the idea of getting it on with Michael Rosenbaum makes Jensen break out into a bad case of the hives.
【ルール9:ジェンセンとマイキーは、B.J.(註:ジャレッド以前)には、いやらしい行為に従事してもよい。しかしジャレッド以後、マイキーと一緒にナニをしようという考えるだけで、ジェンセンはひどいジンマシンを発症することとなる】

1. Well, okay. Jen is allowed to fuck Mikey after he meets Jared and before he starts sleeping with him* (please refer to Rule 4, section 2 for more details)
   まあ、いいでしょう。ジェンは、ジャレッドと出会った後、彼と寝るようになるまでは、マイキーとファックしてもよろしい。*(更なる詳細については、ルール4のセクション2を参照のこと)

• Once he fucks Jared, he shall never view Mikey in that way again.* (refer to rule 1 for additional information)
    一旦彼がジャレッドとファックしたら、彼はマイキーのことを二度とそんな風な目で見るべきではない。*(補足情報についてはルール1を参照のこと)

2. Also, Rosenbaum is fucking Welling. Because someone has to, and Tom has Mikey's name tattooed across his ass.
   また、ローゼンバウムはWellingとファックしている。なぜなら、誰かしら、しなければならない上、トムはマイキーの名前を尻に刺青している。

3. Yes, Rosenbaum is hot. But he and Jensen are not in love. (please refer, once again, to Rule 1 for more information.)
   ええ、ローゼンバウムはセクシー。しかし、彼とジェンセンは愛し合ってはいない。(更なる情報については、もう一度、ルール1を参照していただきたい)


Rule # 10. These rules are subject to change at any time, and without prior notice.
【ルール10:これらのルールは、時を選ばず、事前通告なしに、変更されることがある】


Quick points of reference:
参照のクイックポイント:

*Paddywhack: One of the members of Teh RPS Coupling to Conquer All Other Pairings. Also known as Jared Padalecki, He With Ginormous Porn Fingers. Enjoys the benefits of Jensen Ackles on a regular basis, and often speaks without thinking first. Likes to play his PSP and eat candy and wear hoodies. Oh, and he masturbates. A lot.
 Paddywhack:他のあらゆるPairingを打ち負かす、そのRPSカップルのメンバーの一人。ジャレッド・パダレッキとしても知られる、彼は、巨大なポルノ指を持つ、男である。定期的にジェンセン・アクルスという利得を楽しみ、しばしば考えなしに話をする。PSPで遊ぶこと、キャンディを食べること、パーカーを着ることが好きである。ああ、そして、彼はマスをかく。沢山。


*Jennybean: One of the members of Teh RPS Coupling to Conquer All Other Pairings. Also known as Jensen Ackles, He With Duck Lips. Enjoys the benefits of Jared Padalecki’s ginormous porn fingers on a regular basis, and can woob on demand. Likes gummi bears and Playboy models. Except the one he dated.
 Jennybean:他のあらゆるPairingを打ち負かす、そのRPSカップルのメンバーの一人。ジェンセン・アクルスとしても知られる、彼は、アヒルの唇を持つ、男である。定期的にジャレッド・パダレッキの巨大なポルノ指という利得を楽しみ、要求に応じ、泣きべそをかける。グミベアとプレイボーイモデル(かつての彼女がプレイボーイのモデルであることは有名)が好き。彼がデートをしていた人間を除く。


*Jensenbaum: A tragic portrayal of what happens when there is no Jared in Jensen’s life. Fortunately, this relationship was short-lived and then Rosenbaum went back to fucking Welling. Oh, and yes, Rosenbaum is very very hot.
 Jensenbaum:ジェンセンの人生にジャレッドがいない場合に生じる、悲劇的な描写。幸運にも、この関係は短命に終わり、ローゼンバウムはWellingとのファックに戻った。ああ、そうそう、ローゼンバウムは非常に非常にセクシーである。


*B.J.: Before-Jared, or Before-Jensen depending on which would apply. Also known as a sad, sad time in the lives of our boys.
 B.J.:ジャレッド以前、もしくはジェンセン以前、状況によりどちらかに適用される。また、私たちの坊や達にとって、悲しい、哀しい時として知られる。


*Jared is the man in the relationship: Because have you SEEN Jensen’s lips? Also, Paddywhack is very big. Everywhere.
 ジャレッドは、この関係においての真の男である:なぜかって、ジェンセンの唇見たことある?またPaddywhackはとってもでかい。どこもかしこも。


以上が、J2公式ルールの全てです!

勤めを辞めて以来、本当に久々に法令規則調の文面を翻訳ました。
一部分を抜粋しようと思ったけど、内容があまりにばかばかしくて楽しくて、キーボードを打つ指が止まりませんでした。

このルールを作った人たち、あきらかに、Smallville出身ですよねー。あちらでは、マイキーの人気が非常に高いようです。


ここで終わりではないんです!

そもそも、Wensenジャンルを開拓した、la_folle_allure 通称 Kate さん、なんと、「こんなルールを作ってもらったのなら、この私が、規則の項目を全て、一本のSlashで破って差し上げなければならないでしょう」と宣言して、それを実行しました。

これがまた…、とってもいいお話です。
山のように読まなければならない作品が控えているもので、よっぽどのことが無い限り、同じお話を読み返したりすることはないのですが、このお話は、3回読み返しました。
最後のオチを知って、頭から読み直すと、まったく違うお話に思える、という深いプロットです。

なにしろ、ルールその1「J2は愛し合っている。以上。」を破るため、ジェンセンがジャレッドを嫌いだ、と告白するシーンから始まるのですから!ええ、そんな~、という感じです。
読んでみたい方、いますか?
原文はこちら↓です。

http://la-folle-allure.livejournal.com/49077.html


いやー、Slashってほんと、奥が深いですねー。

2007年2月20日火曜日

X-File slasher の見たSupernatural その13

このブログに謎の現象が起きています。
ブログの投稿日時が20日の14時から進まないのです。
日記、として考えるとまったくの役立たずということになります。
が、とりあえず、この投稿がどうなるか、様子を見てみようと思います。



今日は、2月24日(土)。


いよいよ、第9話 「兄弟、里帰りの巻」 の妄想鑑賞日記に入ります。


唐突ですが、父ちゃんが大好きです。

え?もちろん、兄弟の父ちゃん、JDM 演じる John Winchester のことです。
とある海の向こうのFan Girlが "His voice should be illegal!" とコメントしているのを目にして、あの声にぞくぞくしているのは私だけじゃなかった!とほっと、胸を撫で下ろした私ですが、その声を illegal とすべき人間は私にとってもう一人います。

鋭い方ならもう気付いているかもしれません。
何度もこの日記で「大好きだ!」と宣言していますから。
お分かりの方はご一緒に!そう、スキナー副長官です。

父ちゃんも副長官もあの声は樽のような分厚い胸板あってこその賜物ですよねー。
言いつけに従わない某次男坊S某部下Mを叱り飛ばす時の声音は、まさに bark とか growl と表現すべき荒々しさで、そのグローブのようながっしりした手は、しばしば、paw なんて描写され…、もちろんそこから連想されるのは、「Bear」ですよね。
ひょっとして、もううんざりしてます?私の熊男談義に?


わかりました、鑑賞日記に戻ります。


オープニング。

カンザス州、ローレンス

女の子の部屋では、あきらかに、Supernaturalな事件が起こっているある家。
クローゼットにお化けなんていないの、と女の子を宥めて寝かしつけた後、片付けものをしていた若い母親は床下で鼠の暴れるような音を聞いて地下室に様子を見に行きます。
(私なら、夜になんか絶対行かないけど!)

地下室で見つけたのは古い木の箱。
蓋を開けると、あら?そのキュートな笑顔の写真は?彼ではないですか!次は金髪美人の肩を抱いて嬉しそうなキュートな男前。その次は?その男前と金髪の超可愛い坊やと、小さな赤ちゃんを抱いて微笑む金髪美人。
その写真を裏返せば…


The Winchesters
John, Mary, Dean and little Sammy


そう、この怪しい家は、兄弟の生まれた実家だったのです!

カンザス、だったのですね…。
SN Slash三昧の生活を送るようになってから、必然的に Smallville についての情報が集まってきてしまったことは前に少し触れましたが、スーパーマンが子供時代を過ごした、この Smallville という町はカンザス州のどこかにある、という設定です。

Supermanになるboy とSupernatural と戦うことになるboys が同じカンザスで幼少時代を過ごしていたなんて、CW(1stシーズン中は、当時はまだWBだったかな?)の何らかの策略なんでしょうか?
色々疑いだすと、ほんと、キリがありません!


画面は切り替わって、先ほどの家の外観。
二回の窓にカメラがズームしていくと、先ほどの若い母親が窓を叩いて叫び声をあげています。

小さな喘ぎ声とともにパチッと開くサムの右目のアップ。
熟睡するディーンの向こう側でがばっと起き上がるサム。

翌朝。

ネット上で見つけた、各地で起こっているSupernaturalな事件を次々と挙げ連ねていくディーンをよそに、サムはなにやら熱心にお絵かき中。
サムはふと、これ見たことあるぞ、と立ち上がり、父ちゃんの日記を開きます。
日記に挟まれた、あの地下室の箱の中にもあったのと同じ家族の写真を手に取り、自分がお絵かきした木の絵と見比べます。写真には自分が描いたのとそっくりな木、家族の後ろには、夢で見た家が。

Sam: "Dean, I know where we have to go next."
   (ディーン、僕らが次に行かなきゃならない場所がわかったよ)

Deam: "Where?"
   (どこだ?)

Sam: "Back home. Back to Kansas."
   (家に帰るんだ。カンザスに帰るんだよ)


どうしてかっていうと、僕は悪夢をみるんだけど、それが時々本当になるんだよね、実はジェシカの夢も見ていてさ、血とか火とかさ、全部夢でみてたんだよね、それで今度の実家の夢も本当になるんだと思うんだ、だから夢に出てきた女の人を助けに行こうよ!

ええっ?!

あんなに、あんなに、兄ちゃんには言えない、僕の胸だけにしまっておかなきゃならない秘密があるんだ、なんてもったいぶってたくせに、ぺラッとあっさり告白した、と思ったら、あまりに辛すぎる思い出と共に、兄ちゃんが二度と帰らないと誓った昔の家に帰ろうよ、ですって?

サム、あんたの、本当の、一番、重大な秘密が、ジェシカの夢なんかじゃなくて、実の兄ちゃんをまじでどうにかしちゃいそうなほど大好きなこと、だってことは、私は、知ってるけど、実は予知夢見てる、なんて、あっさり言う前に、ディーンの心の準備のことも考えてやってっていうのよ!

カンザスの実家を訪ねてみると、電気のチカチカ、鼠が引っ掻くような音、挙句の果てには、a figure on fire なんてものまで出てきて、これはもう間違いなしという感じ。
しかも、奥さんはサムが夢で見た人と同一人物だっていうし!

恐怖でしかなかった悪夢が人助けの役に立つかも、という新しい展望で気持ちハイになってるサムと違って、ディーンの頭はもう爆発一歩手前というところ。

可愛いサミーが、予知夢???一体どんなことになっちゃうんだって。

なんとか落ち着いて対策を考えるため、ガソリンスタンドで案を出し合う二人、いつもの仕事だったらまずどうする?何を相手にしてるかを調べるよ。家の歴史を調べる。俺たちが既に知ってることの他にだな?でも僕たちどれだけ知ってるんだろう?兄ちゃんは実際どれだけ覚えてるの?あの晩のこと、って意味か?うん。

Dean: "Not much. I remember the fire. The heat. Then I carried you out the front door."
   (大したことは覚えてない。火のことは覚えてる。熱と。それからお前を抱えて外に運んだ)

Sam: "You did?"
   (兄ちゃんが?)

Dean: "Yeah. Why, you never knew that?"
   (ああ。なんだ、そのこと知らなかったのか?)

Sam: "No."
   (知らなかった)

サムは生後6ヶ月だったんです。それはさすがに無理ってもんです。

後は父ちゃんの話で知ってるだろ?ママは…、天井にいた。なんだか分からないが、ママを天井にはり付けたそいつは父ちゃんがママを見つけた時にはとっくにどっかに行っちまってた。父ちゃんは何がママを殺したかってことについて、なにか考えはないの?何かあったとしても、父ちゃんは、自分の中だけにそれをしまってた。それこそ何度も訊いたけどな。わかった。じゃ、今何が起こってるかを調べるには、あの時何が起こったのかを調べなきゃならないってことだね。そうだ。父ちゃんの友達、近所の人、あの時あの場所にいた人間と話しをするんだな。兄ちゃん、これ、いつもの仕事と同じように思える?

ディーン、ちょっと声をつまらせて、すぐ戻る、便所行ってくる、とその場を離れます。
背後を気にしながらサムの見えないところまで歩いてきたディーンは携帯を取り出し、素早く番号を押し、そして携帯から聞こえてきたのは!そう、あの illegal voice!


This is John Winchester. If this is an emergency, call my son, Dean. 866-907-3235.
(こちらはジョン・ウィンチェスター。緊急の場合は、息子のディーンにかけてくれ…)

ディーンは、心細そうな声で父ちゃんの留守電に語りかけます。

父ちゃん、今サムと一緒にいて、俺たちローレンスにいるんだ。俺たちの昔の家になんかいるみたいなんだ。それがママを殺したヤツなのかどうかはわからない…、でも、…俺、どうしていいかわからないんだ。だから、父ちゃんが今なにしてるにしても、ここに来られないかな。…頼むよ。父ちゃんの助けが必要なんだ。

半泣き状態で携帯を切るディーン。


ぞくぞくと異様なことが怒り続ける実家をよそに、兄弟は調査を進めます。

妄想鑑賞日記その11で、父ちゃんは海兵隊を退役した後何をしていたのか?と疑問を提示しましたが、今回明らかになりました。
父ちゃんは、友達のおじさんと自動車修理工場を共同経営していたのですね。

おじさんから、父ちゃんは、ママの事故の後、霊能者とか占い師とかに嵌っていた、と聞き出した兄弟は電話帳で、町にいる霊能者を調べ始めます。
サムが、Missouri Mosley の名前を読み上げた時、ディーンが反応します。
父ちゃんの日記を取り出したディーンは、日記の最初のページの最初の言葉を読んでみろといいます。

Sam: "I went to Missouri and I learned the truth."
   (ミズーリ(のところ)へ行き、真実を知った)

Dean: " I always thought he meant the state."
   (俺ずっと、父ちゃんは(ミズーリ)州のことをいってるんだと思ってた)

ミズーリのところを訪れた兄弟。

自分のことを赤ちゃんの頃から知ってるおばちゃんにあったりすると、誰でも似たようなことを言われてしまうものですが、「さあ、顔を見せてちょうだい。まあ、二人ともハンサムに育ったこと!(ディーンに)あんたも間の抜けた顔した子だったのに」そして、いきなりジェシカのこと、父ちゃんが行方知れずになっていることを言い当てたミズーリに色めきたつディーンを厳しくたしなめるミズーリ。
(なんだかディーンの顔がいつにも増して芸術品のように美しく見えます)

最初にこのエピソードを見たとき、ミズーリは、なんでディーンにだけこんなに厳しいんだろう、そもそもちっちゃい時のディーンだって、goofy-lookingだったはずはないのに、写真にだってあんなに可愛い顔が証拠として残ってるんだから、なんて思ってました。
落ち着いて考えてみると、サムの予知夢のことや、実家で起こっている奇怪な現象のことで、ディーンがパニック状態に陥って、半泣き状態で父ちゃんに電話したことだって、ミズーリには見えてたはずで。
ああやって突っかかることで、いつものディーン自身を取り戻させようとしていたのかも、という気もしてきます。
下手に慰めて、弟の前でめそめそする姿を晒すはめになってはかえって可哀相だと思ったのかも。
単に、多くの女性の例にもれず、サムがお気に入りで贔屓している、という可能性も否めませんが。

ミズーリを連れて、再び実家に現れた兄弟、ミズーリが家の中を調べると、今回悪さをしているのは、ママを殺したヤツではない、ということがわかりました。でも、ママの事件があったことで、家が霊的な傷を持ってしまい、今度の霊を呼び寄せてしまったのだということ、しかも霊は一体ではなくて、もう一ついる、でもそれの正体はわからない、というミズーリ。

とにかく、家の東西南北の壁に、呪術的なおまじないの品を詰めた袋を埋め込むことで除霊できる、ということで、ディーンに準備させ、母子をしばらく外出させて、仕事に取り掛かった3人。
(ここでまた、私なら、この三人を家において外出できるだろうか?と自問したくなりますが、リッチーの冷蔵庫事件で、Jennyにはこの家がまじで危ない、ということが身に染みてわかった、ということなんでしょう)

担当する壁をそれぞれ調べ始めた三人にポルターガイストが襲い掛かります。
飛んできた包丁を間一髪倒したテーブルで防いだディーンがサムのところに駆けつけると、ランプのコードに窒息させられているサムを見つけます。
どうやっても巻きついたコードが取れないと悟ったディーンは、サム担当の壁を蹴って穴をあけ、おまじないの袋を押し込みます、その瞬間部屋一杯に怪しい光が溢れ、光が消えるとサムが息も絶え絶えに喘いでいました。

そしてこの後!
慌ててサムの首からコードを解いたディーンは、サムがちゃんと息をしていることを感謝するように、サムの頭をぎゅっと抱きしめてますよね!?
この抱擁シーンを一体何度リプレイしたことか!!
一瞬にして暗転して場面が変わってしまうけどっ!!
あと、せめて一秒、見せてくれたっていいのに!!!
ケチッ!!!!!

ディーンがめちゃめちゃになった部屋の片付けを担当して、これにて一件落着、かと思いきや、実家の外に停めたImpalaの中で待機している兄弟。サムがまだなんとなくすっきりしてないので、確かに大丈夫だと確認したいのだと。
二階の窓をじっと見上げたサムは、夢のとおりに叫んでいるJenny(ママ)を発見。
直ちに車を飛び出し、家に飛び込む二人。ディーンは得意の蹴りでドアを蹴破り、Jennyを救出。
お姉ちゃんの部屋には、またあのfigure on fire が!
子供二人を抱き上げ、炎に包まれた影を迂回して階段を降りかけたサムは、途中で何かの気配を感じ取ったように子供達を下ろし、22年前の父ちゃんと同じ台詞を!

Sam: "Sari, take your brother outside as fast as you can. Don't look back."

そう言い終った途端、何かに引きずられていったサム、そのサムにあの炎に包まれた影が近づきます。やっとドアを叩き破って中に飛び込んできたディーンは炎の影に向けショットガンを構えますが、サムは、やめて、それが誰だかわかったんだ、といいます。二人の目の前でふっと炎が消えると、そこには愛しいあの時のままのママが立っていました。
美人のママは、やっぱりディーンに似てますね。
ママはディーンの名前を呼んで、ディーンを見つめ、それからサムに近づきます。
サムを見つめたママは「サム、ごめんね」「なにを謝るの?」というサムの問いかけには答えず振り返ったママ、「私の家から出て行きなさい。私の息子を放して!」と何かに向かって言い、再び炎になって天井へと消えてしまいました。

ママの「ごめんね」、一体なんなのでしょうね。非常に深い意味が隠れていそうです。
そして、ママが死んだとき赤ちゃんだったサム、霊体とはいえ、写真以外でママの姿を見て、しかも話をしたのはほぼ初めての体験になるのですよね。

翌朝、ディーンは地下室にあった木箱の写真を受け取り、もう一度訪れたミズーリが、今度こそ全ての霊が消えたことを確認し、「ママは自分を犠牲にして息子達を守ったの」とサムに説明、「私の感じ取れなかった霊まであなたは感じてたのね。ごめんなさい」「僕には何が起こったの?」「全部答えてあげられればいいんだけど、私もわからない」

そして兄弟を見送り、自宅に帰ったミズーリは「あの子、あんなに強い能力を持っているのに自分の父親の気配を感じ取ることができなかったのかしら」ため息をつくように言ったミズーリの居間のソファには、な、な、な、なんと父ちゃんが!!!!!

John: "Mary's spirit? Do you really think she saved the boys?"
   (メアリーの霊が?本当に坊主達を救ったと?)

Missouri: "I do. .....John Winchester, I could just slap you. Why don't you go talk to your children?"
   (ええ、そう思うわ。…ジョン・ウィンチェスター、ひっぱたいてやりたい。どうして自分の子供たちのところへ話をしに行かなかったの?)

John: "I want to. You have no idea how much I wanna see them. But I can't. Not yet. Not until I know the truth."
   (そうしたいさ。どんなに俺があいつらに会いたいか、君には見当もつかないだろう。だが、今は会えない。今はまだ。真実を知るまでは)

父ちゃん!例え会えなくたって、ママそっくりの可愛い長男が半べそで電話してきたら、近くにやって来ずにはいられなかったってことよね?!

そして、サムが父ちゃんの気配を感じることができなかったのは…、もちろん、まだ能力が開花したばかりだっていうこともあるだろうけど、サムの能力って、どうもディーンが関わらないとフル稼働しないみたい。どうしても、父ちゃんvs兄ちゃんでは、兄ちゃんが勝ってしまうサムなのです。

あれやこれや(怠惰なSlasher生活)

病院での検査で、7本(新記録!)も血を採られたので、昨夜は、自分へのご褒美として、晩酌に缶ビールを2本飲み(可愛いもんです)、食後に豆乳プリンを食べながらコーヒーを飲んだりしましたら、まったく眠れなくなってしまいました。
昔から、アルコールにはそこそこ免疫があるものの、カフェインにはからっきしで、日頃午後3時過ぎにコーヒーを飲んだりしないのですが、なんだか勢いで、調子に乗ってしまったのです。


***


そんなわけで、そんな眠れぬ明け方、ついにベッドを抜け出し、今回は突発的ですが、「Texas drawl」について考察してみたいと思います。

X-Filesを皮切りに、海外ドラマを妙に集中して細かく見るようになって、乏しい英語力とヒヤリング力を総動員し、字幕にない台詞を聞き取れた時など、小躍りして喜んだりしていますが。
そんなあくまで日本育ちの日本人の私の前に立ちはだかり、絶対に超えられない壁だと思えるのは、所謂「訛り」です。

私の大好きなX-Files Slashに、こんなシーンがあります。
新任のドゲット捜査官が、前任者であるモルダーと腹を割って話をするため、自宅に食事に招く、という場面なのですが…、

Muldert: "Do you need any help?"

Doggett: "No. Just relax, Muldah."

Mulder: "John, it's pronounced, Mul-der or Fox take your pick."

Doggett: "Hey, it's not my fault your name is so hard to pronounce. So I guess I'll go with Fox as long as it's all right with you."

Mulder: "Yeah, it's all right."


「Mulder」をどうしてもまともに発音できないドゲット捜査官に、あれほどファーストネームで呼ばれることを嫌うモルダーが「Fox と呼んでいい」と譲歩するのです!
この後の場面で、ドゲットがモルダーのことをフォックスと呼んでいるのをスキナー副長官が聞いて、ちょっとむっとするシーンがあったりして、可愛い(私だけ?)のでした。

ドゲットは、以前に触れたとおり、NYPD 叩き上げで、どうやら↑のような描写をされるところを見ると、本編でもニューヨーク訛りで話しているのだな?と想像できます。
そういう先入観を持って、ドゲットが「モルダー」と呼ぶ場面を見返すと、確かに発音がおかしいような気もします。
そして、こんな場面をSlashに書けるのは、いかにもネイティブだからこそだなー、と思いしらされます。


私の大好きな俳優である ラッセル・クロウは、ニュージーランド生まれのオーストラリア育ちで、ハリウッド進出の際には、かなり徹底的にアメリカ英語を叩き込まれた、と語っていますが、イギリス英語に近いところのあるOZ英語がMother Tongueのため、いくつかの映画では確か、イギリス英語を話す役柄をもらってますよね。(すいません、最近SNにかまけてて、うろ覚えで書いてます。)「シンデレラマン」はアイルランド出身のボクサーでした。

色んな映画で、たった一言言葉を聞いただけで、「アイルランド人」だな、とか見破るシーンが出てきますが、アイルランド訛りってそんなにはっきりわかるものなのでしょうか?
シャーロック・ホームズは、話した相手の出身地から素性まで、即座にぴたりと当てて、よくワトソン君を驚かせていましたが。
イギリスの英語とアメリカの英語が違うことはかろうじて分かるけれども、アイルランド訛り?ニューヨーク訛り?もうお手上げです。


そして、本日のお題の「Texas drawl」です。

あるSlashサイトの書き込みで、「ジャレッドは、サムの時ですら、Texas drawl が出る時がある」とコメントがあったり。
あるインタビュー映像に対して、 「このインタビューのジャレッドは、かなりTexas drawl が聞き取れると思うんだけど、どう?キュートじゃない?」なんてコメントされているのを読む機会があったもので…。

どうやらジャレッドは、油断するとお国言葉のテキサス訛りが出てしまうみたいなのです。
drawl という言葉でも分かるとおり、テキサス訛りは母音を長く伸ばすような発音になるらしいのですが…。そういわれても、単語を聞き取るのが精一杯の人間としては、うーん、と唸るしかありません。

対するジェンセンは、さすがにキャリアも長い分、画面に出ている限り、完璧なLA発音で話しているらしいですね。
Slashの中では、ジャレッドと二人きりになった時にだけ、わざと母音をカウボーイっぽく drawl させる、なんて描写が出てきたりします。

テンガロンハットを被って、Texas と刻印してある巨大なバックルのついたベルトをつけて、インタビューを受けているジャレッドをご覧になった方はいるでしょうか?
(このベルトはSlash小説の小道具として重宝されています)
あのインタビューの中では、わざと言葉を引き伸ばして、テキサス訛りを強調してしゃべっている、と、はっきりわかる場面がありましたよね?

でも、サムとして台詞を言っている時に、ふと洩れるテキサス訛りを聞き分けるなんて不可能です。
やはりそこはさすがネイティブ、なんですねー。

日本のドラマで、関西弁の台詞があきらかにおかしい、とか、敏感に感じ取れるようなものなんでしょうかね?


***


完全に余談ですが、ラッセル・クロウには、「LAコンフィデンシャル」で完全に虜になり、生まれて初めて(そして、それが後にも先にも一回きりとなりましたが)ファンレターを書きました。
(同じJ.エルロイ原作の「ブラックダリア」は小説だけ読んで、映画は見ていませんが、あの強烈にエグイ原作をどのような作品に仕上げたのか、いつかは見てみなければと、思っています)

「私はこの年で珍しいと言われるけれども、究極かつ最後の侍である三船敏郎のファンで、あなたには三船と同じ男らしさと物悲しさを感じる…」とかなんとか、熱に浮かされたまま訳のわからない文面を書きなぐり、「サイン入り写真をください!」と追記して、切手を同封してオーストラリアの事務所(今でもあるかは不明)に送付しました。
そんなことも忘れかけた頃、オーストラリアからA4サイズほどの封筒が届いたと思ったら、中にはグラディエータのサイン入りポートレートが!

To ○○(←私の名前)xxx(←そうです!キスマーク!)

裏にはびっしりと映画のタイトル(主に日本人と競演した作品)が書き殴ってあって、「見ろ!」と。

(言われなくても、トヨエツと競演した作品とか見てましたが、同じ日本人としてお恥ずかしい、と言いたくなるようなもので…。)

いまだに実家の片隅に、母が入れた額に入ってひっそりと置いてあります。
サインの筆跡が本当にラッセル・クロウのものであるかはわかりません、事務所のおねーさんとかが書いてるのでは、という疑いも非常に濃厚な気がしています。

少し前、何かの事件をきっかけに、ラッセル・クロウはほとんどサインを書かなくなった、とかいう報道を見たので…、もしホンモノのサインだったら、貴重になるのかも、と、熱しやすく冷めやすい(決して冷め切ったわけではないのだけど、恋愛と一緒で一度心底好きになった人はずっと心の片隅に居座り続けるものですよね?)私としては、一時期はなによりの宝物だったサインを粗末に実家に置き去りにしている自分をちょっと後ろめたく思ったのでした。

Supernatural Slashへの考察 その3

Supernatural セカンドシーズン次回のエピソードは3月15日の放映ということで、ちょっと一息つけそうですねー。

でも17話が近づいてくるのが恐い~、私です。(サムのLove Interest? フルフロンタルヌード?どんなセクシー美人が相手でも、うううむむむむぅぅぅぅぅ。一体どんなストーリーになるんでしょう。冷静に最後まで見ることができるかしら…)

と、いうことでしばらくは Slash 三昧の生活が送れそうです。(いまでも充分でしょうが!)

贔屓にしている Sinful Desire という SN Slash サイトの他に、ここしばらく、Live Journal のCW_RPSコミュニティに日参しています。興味がおありの方は↓こちらからどうぞ。
(↓このページは、LJのメンバーでなくても入れるのだと思いますが、駄目だったらメンバー登録していただく必要があります)


http://community.livejournal.com/cw_rps/


CW_RPS とはいうものの、現在のところ、99.9%はSNのJ&Jのお話で、これが、ほぼ毎日新しいお話が投稿されるので、嬉しいやら恐ろしいやら。

本日、2月21日は、最近気になっていたAU小説の第4話が投稿されました。
タイトルは 「Late Night Livin' 」といいまして、なんとストリップダンサー・ジェンセンと大学生ジャレッドのお話です!

ジャレッドは結婚も約束しているサンディーという彼女がいながら、(SN RPSでは、例によってという感じで)友達のマイケル、トム、チャドに引っ張られてストリップクラブに連れてこられ、いざ踊り子さんが現れてみると「Dude(男)だ!」とびっくり!
クラブのトップダンサーのジェンセンの美しさにぼーっとしていると、ジェンセンがめったにはOKしないラップダンスをジャレッドにしてくれることになり、その時、二人の間にビビッとなにかが生じて…。

なんていう風にお話がはじまり、続きが気になってしかたがなかったのです!
今回の第4話では、クラブでジェンセンの誕生日パーティーが開かれることになり、そこにジャレッドも招待されるのですが、なんとそのパーティーはドラッグ(女装)パーティーで、ジェンセンも女装姿でジャレッド(ジャレッドは女装してません。ほっ。)の前に現れます!

ブロンドのショートのカツラに、黒いミニドレス、網タイツにハイヒール、ピンクの口紅を塗って、他の参加者がみんなおふざけで気味の悪い女装を披露しているなか、ジャレッドが視線を外せないほどの美人のジェンセン。
今回はジェンセンの暗い過去も少しずつ明らかになったりして、また続きが待ちきれないじゃない!!というところで終わってしまいました…。

(実は最近もう一つジェンセンが女装しているお話を読みまして…、大学の寮の新入りを辱めるという意図で女装させられているのに、これまた美人になってしまって、ジェンセンの監督生であるジャレッドから文句を言われながらいたずらされる、というような…)

メイク室として使っているトレーラーの中には大量に写真が貼り付けられていましたよね?あの写真の中の女装ジェンセンがあまりに美人だったので、Writerさん達も、ついつい 「ジェンセン、女装したらさぞかし美人になるだろうなー」 という気持ちを抑えられない人が続出してしまった、ということなのでしょうか!

本編のエピソードでは、頻繁にコスプレしている二人だけど、女装…は、さすがに無い、かな…。
ジェンセンだけでも見てみたいんですけど…、それはまた、Fan Girls の書き込みに期待しておきます。


それからもう一つ、これもAU小説で、タイトルは「Who We Were When」。

第13話(!でもまだ話は続いてます!)が投稿されたので第1話から通して読んでみました。
いやー、長い、長いけど、これまた非常にいいお話です!

高校3年生になったジャレッドの隣の家に、大学生のジェンセンが引っ越してくるところからお話は始まります。
偶然ジェンセンと男友達とのキスシーンを目にしてしまったジャレッドは、それからジェンセンが気になってしかたなくなり、ジェンセンの姿を目にするたびどきどきしながらも、二人は次第に友達関係に…、と思いきや、あるきっかけで、ジャレッドはジェンセンとキスしてしまい、それから更に紆余曲折を超えて、身体の関係になり…。
という二人の関係に加えて、ジャレッドの学校での悩みなんかが平行して語られ、angst ではあるのですが、とてもいいお話で、さらに、まだまだ話はふくらんで行きそうな様相を呈しています。

高校の最上級生ということで、ジャレッドは将来の進路を決めなきゃならない時期に来ているのですが、お父さんの進める地元テキサスの大学の資料と一緒にWBのオーディションの資料なんかも請求してて(本文中このことはまだ、ほんの一行触れられているだけなのですが)、一方のジェンセンは、大学に入る前、役者志望で色々オーディションを受けていた、なんていう過去も明らかになったりして、ひょっとしたら、この二人がいずれ Supernatural のオーディションを一緒に受けることになったりするの???
なんて、深読みしながら、また続きをまたなければならない作品が増えてしまったのでした。


…、今日こそは1stシーズンの第9話の妄想鑑賞日記を書くつもりだったのに…。

あれやこれや(怠惰なSlasher生活)

先週末の外出の疲れが思いのほか響いて、久々にちょっと弱っています。
が…、相も変らぬ近所のTSUTAYAの半額攻勢には打ち勝てず、『トランスポーター1&2』と『ブロークバックマウンテン』を借りてきました。

トランスポーターの2は、まだ見ていませんが、トランスポーターってこういうお話だったのですね。
なんとなく予想と違って…、よくこれで2の製作が決まっ…、うほん、いえ、最初の30分の感じで話が進んだら、ものすごくいい映画になったと思うのに、-これ自体、充分楽しめるお話なのだとは思いますが、-ちょっと惜しい感じです。2はもっと面白いのかな?
私は、TAXi のシリーズ(NY編はもちろん除く)が大好きなのですが、(ダニエルとエミリアンの二人の掛け合いの可愛さは、なんともたまりません)フランス警察って、いっつもこんな扱いですけど、いいのでしょうかね?

そしていまさらですが、『ブロークバックマウンテン』やっと見ました。
劇場予告が始まった時から見たいと思っていながら、なかなか機会がつかめず、また本編を見る前にあまり色々な情報を知りたくなくて、ネット上でもほとんど関係する情報には触れずにここまでやってきました。
これも予想と違いましたが、よかったです。
劇場予告や、TVCMなんかでは、上手い具合に洗練された編集になっていたのですね。
イニスとジャックの二人のカウボーイの泥臭さと、不器用な田舎者具合がよく出ていて、うん、上手くできてるな、と思いました。
山の上での満月の夜のテントの中のシーンはもちろん言うことありませんが、4年ぶりに再会した二人が、がっしりとハグし合って、たまらずキスになだれ込むシーン。ぐっときました。

ただ一点、イニスはいい具合に老けて言ったと思いますが、ジャックは、髭が似合いませんね。
あのジェイク・ギレンホールの美しい顔を老けさせるのに、他に手がなかったのかもしれませんが…。


***


そして相変わらずSlash読んでます。

私の一番のお気に入りの keepaofthecheez というWriterさんの新しいシリーズがUPされ始めたので、体調がどうとか、もう言ってられません。

今回のシリーズは、AUで、まだ2話までしかUPされていませんが、もう続きが待ちきれない思いです!
なにしろストーリーの根本設定が抜群です。

なんとジェンセンが、サムなのです。

DVDのコメンタリーを食い入るように隅々まで見ている Fan Girls なら誰でも知っているとおり、ジェンセンは最初、サム役をオファーされていたのですよね。
このAlternative Universeでは、そちらが現実になっているのです。
え、じゃあ、ジャレッドは?と思いますよね。
もちろん、ジャレッドはディーンじゃありません。別のもっとちゃんと大人のお兄ちゃん役がいます。
この世界の Supernatural はジャレッドなしで、話が進んでいるのです。

ええーっ?!じゃあ、ジャレッドは?ジャレッドはどうなっちゃってんのよ?と思いますよね。
ジャレッドは、ギルモアガールズを降板した後、カタログモデルかなんかをやってる wanna-be-an-actor で、熱烈なジェンセンのファンである少年、なのです。

この二人がどうやって出会い、出会った後、どのように話が進んでいくのか、全部ここに書き出したいくらいですが、本編をご自分で読みたい方もいるでしょうから、詳細には触れずにおきます。
本当にこの keepaofthecheez という人は、天才です。
興味のある方はこちら↓からどうぞ。fanboy!verse というのが新しいシリーズです。
日本でSNの英語のSlash読んでるの、私だけじゃないですよね?

誰か読んでる人がいたら、ぜひ語り合ってみたいものだと思っているのですが、こんな時にも、昨今の腐女子事情に疎いわが身が災いして、仲間を探せない私です。

腐女子歴だけは無駄に長いわりに、その長い歳月、ほぼカミングアウトすることなく、秘めた趣味として一人で細々と楽しんできた、というのも大きいですが、腐女子ながら、どうも多数派と同調しない趣味で、心から同調する仲間を探すことができず、あきらめ癖がついてしまった、という背景もあります。

今回、Supernatural で弟×兄という超メジャーなカップリングにはまり、初めてお仲間が探せそうだ、と思いきや、ネット上の腐女子サイトは皆地下に潜ってしまった後で、そしてまたその深みには、私など、801最前線から長く離れてしまった者には、うかがい知れないような、複雑なルールやお約束事が存在しているようで、部外者がうかつに足を踏み入れられない気配にびびりまくっています。

ひょっとして、いかな(ほとんど誰もこない)僻地のブログとはいえ、伏字なしでこんな妄想日記を書いている、というのは、日本の腐女子の常識外れ、だと思われてもしかたないのだろうか、なんて恐々としつつある今日この頃でもあります。

アメリカの Fan Girls の開けっぴろげさを鑑みると、日本の少女たちは過剰防衛とも言えるのではないか、なんて思うくらいですが、日本のサイトには、それほど「荒らし」や「無断転載」をはじめとする様々な被害が現実にある、ということなのでしょうか?
日本ではコミケという文化が、何十年も歴史を積み重ねて発展してきているわけで、そこがネット上のおおっぴらな Slash 文化とはどうしても相容れない要素であり、原因になっているのかもしれません。
ここまで規模が大きくなってしまうと、今更決まりごとをどうすることもできないのかもしれませんが、日本の801文化の現状は、ちょっと寂しい感じがするのは否めません。

どんなSlashを書く上でも Disclaimer(免責条項) をまず冒頭に掲げるのは欠かさないとしても、海外のFan Girls は、CWの公式メッセージボードにSlash風味のYouTubeを貼り付けるという大胆さ!
でもセカンドシーズン第15話「Tall Tales」の冒頭のサムとディーンの jerk&bitch の掛け合いシーンなんかを見ると製作スタッフ、まじで Fan Girls の書き込みを参考にしてエピソードを作ってる!と思わずにはいられません。
(そもそもこの兄弟、シリーズ全編に渡って、なまじの腐女子の妄想なんか太刀打ちできないような台詞を吐き続けていますが、セカンドシーズンに入ってから、二人の関係の濃さが、更に突き抜けた感じになってきてますよね)

仮に、仮に、ですよ?「Playthings」でのサムの酔っ払いシーンで、サムもう一押しっ!ディーンを抱えてベッドになだれ込んじゃって!と画面に向かって絶叫した少女たちの声が、「Tall Tales」での、あのベッドのシーンにつながったのだとしたら…。
Fan Girls の熱意が本当に製作側を動かして、兄弟の mouth-to-mouth とか、裸(半裸)での hugシーンなんかが実現するのだとしたら、それこそ絶叫モノで、ファンが望んでいることをあくまで『それとなく』製作側に伝えることができる、現在のアメリカのSlash文化は、とても羨ましいものだといえると思うのですが。

そんなわけで、ディーンにChicken!と言われそうですが、まだ当分おおっぴらに高級料亭の敷居をまたぐことはできそうにない私です。
まだまだ、なじみのステーキハウスで、1ポンドステーキでも食べて、「満腹!幸せ!」と言っているのがお似合いのようです。

2007年2月17日土曜日

Supernaturalセカンドシーズン第15話

ワタクシ、実は現在、病気療養中で、日頃の外出は非常に限られております。
ところが、SNにハマって以来、病は気からを実践するかのように、非常に体調が良く、この金曜、土曜と何年ぶりかで、泊りがけで出かけてきました。
しかしさすがに久々の泊まりのお出かけに消耗し、予定を早めに切り上げて、土曜の午後早めに帰宅したのです。
すっごく疲れてるけど、SNセカンドシーズンの第15話だけはチェックして…、なんて思ったら、またもやとんでもないことになってしまいました。


Supernatural製作スタッフ、視聴率確保のため、次々と、とんでもない裏技を繰り出してきますねー!

第15話、本編放映前に提供されるディレクターズカット版だけで、全世界の女性ファン(腐女子じゃなくたって、あれ見たら血管切れるんじゃないかと思うんだけど)を殺しかけた、と思っていたら、今週の仕掛けはそんなものじゃなかったのですね。

本当に最近、毎週毎週、心底度肝を抜かれます。

この後は完全にネタバレです!!!閲覧にはくれぐれもご注意ください!









今週のエピソード「Tall Tales」、なんと事件の概要が、実在するタブロイド紙WWNこと「Weekly World News」(あくまでWorld Weekly Newsではありません!)に掲載されたんですね!
しかもSupernaturalな事件の権威(専門家)として、兄弟(主にディーン)が事件について記事内でコメントしてます。(今ならまだ記事の内容がCWの公式ページからリンクされて読むことができます!)

アメリカのスーパーのレジ近くの片隅のラックとかに入っている、あの胡散臭いタブロイド紙です。
CWのメッセージボードへのファンの書き込みでは、「地元のスーパーで偶然手に入れて、今は隠し戸棚にしまってある」なんて書き込みがあったり!
現地のアメリカでは、買い物の途中でWWNの表紙に兄弟の顔を見つけ、驚愕および歓喜しつつ手に入れた、というファンが多いみたいです。

う、うらやましい!兄弟が表紙になってるWWN!できることなら私も入手したい!ものだけど、いかに日本の大きな本屋さんでも、タブロイド紙を輸入して店頭に並べてるところはないですよね…。(どこかにありますか?)
今日、偶然名古屋の高島屋の洋書コーナーに立ち寄る機会があったので、兄弟の載ってる雑誌なんかないかなー、と探してみたけれども、一冊もありませんでした…。(確かに顧客の年齢層から言っても高島屋の品揃えはティーンの女の子向けとは言い難いかも…いえもちろん私はティーンの女の子ではありませんけれども)

ディーンは(今回の事件がWWNの歴代の記事に深く関連していることを踏まえて)コメントの中で
「俺、WWNは、4年生(Forth grade)の時から定期購読してるのに、記事と事件との関連に気付くのがこんなに遅れたなんて不覚だった。こんだけ旅に出てることが多いんで、購読止めようか、なんて思ってたけど、やっぱ続けることにしたよ。今後どんな役に立つかわからないからね」
なんてさりげなく宣伝したり(させられたり?)もしています。

Supernaturalをきっかけに海外の(胡散臭い)タブロイド紙を購読する。いくらなんでも、そこまで堕ちたくはない…、と思いつつ、…いや、そんな、本当にいい大人なんで、…ほんと勘弁してください!






この先は、エピソードの内容が出てきます!更にご注意を!





今回ほんと、笑わせてくれました。

まずはオープニング明け、初っ端からこんな↓感じですもんね。


サム「ディーン、俺のベッドで食べるの止めろよ」

ディーン「俺のベッドで喰うのやだもん。調査はどうだ?」

サム「進まないよ。俺のパソコンがあれば、どんなに仕事が速いかしれないけどさ!ラジオのボリューム下げろよ(すると、もちろん、わざとボリュームを大きくするディーンに)…なあ、しばらくどっかに出かけてくれば?」

ディーン「ぜひそうしたいね!そりゃあ、すんごくいいアイデアだ!幸運なことに(誰かさんのおかげで)俺の車が酷い目に遭わされてさえいなけりゃな!」

そんな二人のところに現れたのは、またもやボビーおじさん。
どうやら兄弟に呼び出され、手助けを頼まれた模様。
(本当にいつもお世話をかけます)

今回のエピソードで面白かったのは、なんといっても、ボビーおじさんに事情を説明する、二人の回想が微妙に(いや、大いに)食い違っているところ!ですよね。

ディーンが喰い付く女の子がサムの目にはどう見えているのか、(言われなくても分かってはいたけど…、先週の超シリアスなエピソードの中ですら、サムはそれっぽいこと言ってたけど)今回はっきりしました。

ディーンの回想の中の、サムの「Blar blar blar, blar blar blar, blar blar blar ....」も超笑えました!
(ディーン、サミーは可愛いけど、いっつもいっつも細かいことをぐだぐだとうるさいなー、って思ってたんですね。わかった、わかったとか言いつつ、サムの話、ほとんど聞いてないんだな、ってこともわかりました)

と、ここでまた、X-Filesフリークコメントですが、モルダーが(ディーンもトリコになった)例のMagic fingersのトリコになる場面も出てくるシーズン5の第12話「Bad Blood」。
スカリーの回想の中では、スカリーのことを「ダナ」なんてファーストネームで呼ぶキュートなイケメンOfficerが、モルダーの回想の中では、Buckteeth(出っ歯)のおとぼけ顔だったり(モルダーは「ダナ、だって?」なんて突っ込みも入れたりしてましたっけ)。

余談ですが、今回、兄弟の方のエピソードでも重要なアイテムとなってくる「木の杭」(WWN参照)も、「Bad Blood」でおかしなバンパイヤを仕留めるために使われていました。

今回の事件をずっと裏で操っていた犯人であった Trickstarという Demigod(これもWWN参照)にちょっかいを出されていたことが原因だったのでしょうが、ずっと、Bicker(口喧嘩)し続け、(お互いの回想の中では)様子がおかしい兄弟は最高にキュートでした。

ディーンがほっぺをぱんぱんにして、お菓子?を食べていたり、サムが証言を求めた大学生をハグして、とんでもなくクサイ台詞を言ったり…。
日頃、お互いがお互いをどんな風に見ているかがよくわかって、笑えます。

ボビーおじさんも、さりげなくとんでもない台詞を言ってくれました。

Bobby: What's going over you two? ....You're bickering like an old married couple.

!また、腐女子の心臓を止めようとしてます!

でもこの後のディーンの台詞がわからないっす、なにかやはり「Married couple」に掛けた、気の利いたことを言ってるようなんですが…。

そして二人が事件の調査からもどってきた時の場面。
(まだこの時はなくなっていなかった)パソコンを開き、眉をしかめるサム。

サム「Dude、俺のパソコン使った?」

ディーン(ちょっと後ろめたそうな顔で)「いや?」

サム「本当?パソコン、フリーズしてんだけど。Busty Asian Beauty's.comで!」

(奥に一瞬姿を消すあきらかにおっぱい星人のディーンに向かって)

サム「ディーン、二度と俺のものに触るなよ、いいか?」

なんてやり取りがあった後、また次の調査を終えて、部屋に戻ってくると。

サム「俺のラップトップどこ?」

ディーン「知るか」

サム「ここに置いといたのに、…どこに隠したんだよ」

ディーン「俺が?お前のパソコンを?」

鍵をかけて出かけたのに、帰ってきたらなくなってるなんて…とかなんとか、またもや言い争いに。

話を聞いているボビーも、完全に子供の喧嘩に成り下がっている二人に辛抱強く、ディーンお前がとったのか?俺はとってない。(サム)俺はなくしてないよ。俺はものをなくしたりしない!(ディーン)ああ、お前はミスター・パーフェクトだもんな!(ボビー)分かった分かった、とにかくその先を話せ。
(父ちゃん、一人でさっさと死んじゃって、こんな子たちの面倒をボビーに押し付けるなんて、ひどいです。)

次の調査を終えて、下水から出てきたディーンが目にしたのは、愛するImparaの変わり果てた姿!
犯行現場には、サムのマネークリップに挟まれたお札が。「サム!!」
(いよいよあのシーン、ですね!)

怒り心頭といった様子で部屋に戻ってきたディーン。

ディーン「楽しいか?」

サム「状況によりけりだけど、何が?」

ディーン「ふむうううっ、車だ!お前、タイヤをパンクさせた(上、ランプを曲げた?)ろ!」

サム「待ってよ。俺、兄ちゃんの車になんか、近づいてもいないよ」

「そうか?これを見つけたんだがな」と先ほど拾ったサムのお金を見せるディーン。サム、すくっと立ち上がり「おい、俺の金だぞ、返せ」「駄目だ、これは俺の精神的トラウマへのReparation(補償)としてもらっとく」「笑える。返せって」「やだ」ベッドの方へと歩いて、脱いだ上着を投げるディーン。
返せ、返さないのラチがあかず、ついに実力行使に出たサムがディーンを羽交い絞めにして、なんとそのまま二人でベッドになだれ込み!!!!!
子供に戻った二人が取っ組み合いの喧嘩してるっていう演出だけど、だけど!だけど!
心臓と、血管に危険なシーンであることだけは確かです。

ここまで本当に辛抱強く二人の話を聞いてきたボビー。
「もう充分だ、サム、まず第一に、ディーンはお前のパソコンを盗んじゃいない。それにディーン、サムもお前の車に近寄ってない、お前たちがおかしなことをやらかしているのは、今回の一連の事件でお前たちが相手にしているヤツのせいなんだ」
「俺、わかんない」
「俺も」
「お前たちが相手にしているのは、Trickstar なのさ」
「だと思ってたんだ!」と指をならすディーンにまた文句を言い始めるサム。
今回の二人、完全に小学生以下ですが、もちろんそんな二人がどうしようもなく可愛いです…。


無から色々なものを作り出して人間を混乱させ、ついには死に至らしめるという、Immortal(不死)の Demigod(半神半人)であるTrickstar。
犠牲者の血に浸した木の杭を胸に打ち込むことで退治できる、らしいのですが…。(これまたWWN参照)

なんとかTrickstarを退治して慌てて現場から逃げる兄弟とボビー。
ラスト、Imparaをはさんで、今回初めて大人っぽい顔で見詰め合い、「あー、ディーン…」「Me too.」なんて言ってる兄弟に対し(marsaさん、ご指摘ありがとうございます!疲労のあまり、朦朧としてこのシーンを、挿入し忘れていました)。

Bobby:You guys are breaking my heart. Could we just leave?

ボビー、回を追うごとに、いい味出してきてます。
熊父ちゃん亡き後、ボビーは私好みの熊とは、ちょーっと違うのですが…、でも最近目が離せません。

しかしTrickstar は、Immortalですからね…。
再生してたみたいですよね?Shapeshifterみたいに、またいつか出てくるんでしょうか?

1st シーズンの妄想日記、どこへ行ってしまったのでしょうか。
毎週毎週、セカンドシーズンの決死の追い上げによる興奮のため、第9話、とっても好きな場面があるんですけど、エピソードを落ち着いて見直すこともできません…。

2007年2月12日月曜日

Supernatural Slashへの考察 その2

今回はSupernatural Slash マメ知識です。

Slash Writerさん達は、本編エピソード中の細かな出来事、(RPSなら)俳優さんのプロフィールやフィルモグラフィー、TVや雑誌のインタビューで語ったことなどを深く調査して、引用し、ストーリーに深みを持たせます。

Supernatural Slashを色々と読み込んでいく中で仕入れた、そんな知識をいくつか挙げてみたいと思います。


1.Supernatural と Smallville の関係

Supernatural Slashの多くに準主役格で登場するのが、Smallville(日本ではヤングスーパーマン)の主演二人、トム・ウェリング(クラーク・ケント)とマイケル・ローゼンバウム(レックス・ルーサー)です。

どちらのドラマも、本国アメリカを離れたカナダのバンクーバーという土地で、1シーズンにつき何ヶ月も撮影を続けています。
家族と離れて暮らす若者たちが、オフや毎日の撮影終了後、皆で集まって飲んだり遊んだりしているだろう、と想像するのは難しくないことで、多くのスラッシュで、トムとマイケルの二人は、J&Jの二人を飲みに誘い出しては、色々な事件のきっかけを作ってくれます。
おっとりと純粋なトムと、一癖ある陽気な変人のマイキーは、Humor系のお話には、もはや欠かせない存在ともいえます。
先輩カップル(?)として(Smallvilleは現在6thシーズン)、J&Jがお互いの気持ちに気付いていない内から、二人をくっつけようと画策したりすることもあったり、Supernatural slasherにとってはありがたい存在でもあります。

マイケルは、実際J&Jのインタビューに乱入して、「周りがでかい野郎ばっかりだから、自分も鍛えようと思ってジムに通ってるんだけど、いくといつでもジャレッドが来てるんだ」とか、バンクーバーでの日常をちらりと披露してくれたりもしています。

さらに、ジェンセンは、Smallvilleのクラーク・ケント役として、トム・ウェリングと共に候補に挙がっていたという情報もありますし、(ジェンセンがとうもろこし畑で裸に剥かれて、胸に赤いSなんか書かれてしまったら、…なんて考えると…絶対18禁です。トムでよかった!としみじみ思います)第4シーズンでは、ラナの恋人役として、実際Smallvilleに出演していますから、トムやマイケルと顔なじみであることは確かです。

そして、作品名は確認していませんが、ジャレッドもトムと映画で競演したことがあるとか。
私の一番のお気に入りのSupernatural Slashのシリーズは、このジャレッドとトムの友人関係がもとになって、Supernaturalの撮影以前に、J&Jの二人が出会っていた、という設定です。

恐くてまだ一つも読んでいませんが、Smallville slashの数は、10年シリーズの続いたX-Fileを既にしのぎそうな程の数で、ひょっとしたら、Supernatural SlashのWriterさんの中には、Smallvilleで腕を磨いた人が混じっているのかもしれません。SNのSlashのレベルの高さはかなりのものであることは確かです。

先週末、Smallvilleの1&2シーズンのDVD Boxをまとめ買いしてしまった私が、Smallville Slashに手を染める日も、そう遠くないような気もしています…。


2.ジェンセンとキモノ

ジェンセンの恥ずかしい過去として、キモノ、キモノ・ダンスを挙げ、ジャレッドがジェンセンをからかう、というシーンがあちこちのスラッシュに出てきます。
これはジェンセンが出演した「Bronde」という映画のワンシーンからの引用です。
キモノシーンはともかく、Brondeに出ているジェンセンの美しさは桁外れで(DAの暗殺者としての潜入任務の時より綺麗かも)、ディーンのスーツ姿が7年生に見えるのは、あくまでジェンセンの役作りの成果なのだということがわかります。


3.萌ワード

ジェンセンの容姿の描写で、頻繁に目にするのが、fleckles(そばかす)、eyelash(まつげ)、pale skin(色白の肌)、suck-me-lips(吸ってと訴えているような唇)などでしょうか。ジェンセンの美しさをたたえる言葉を挙げだしたら本当にきりがないのですが、flecklesについては、私はSlashで読んでからエピソードを見直して初めて気付きました。ドーソンズクリークでは、サーファーの役をやっていたのでしたっけ?色白なのに日焼けしたせいで、そばかすが沢山あるのですね。

一方のジャレッドは、というと、dimples(えくぼ)、Big hands(大きな手)、Huge grin(全開の笑顔)、Too-tall-to-be-a-real-actor(ホンモノの役者にしては背が高すぎる)なんていう形容までありました。(あっさりすぎですか?ジャレッドに対する愛が少ないわけじゃないのですが、完璧美人のジェンセンと比較して、どうもおざなりな感じになるのは否めません…)

Writerさん達は皆、魅力的な主人公二人をいかにも「そうそう!そういう感じ!」と思ってもらえるように描写するため、日々努力を重ねているようです。


4.Padackles と Jsquared

実はこのキーワードについて、ちゃんと調査をしたことはありません。ひょっとしたら日本のお若い腐女子の方々にとっては既に常識、だったりするなら、かえって詳細を教えて欲しいと思っているのですが…。

この妄想日記では何度も触れてきましたが、とかくSlashというものは、攻め受けのリバーシブルが多く、日本の×マークと違って、スラッシュで区切ったカップルの名前が前にあるか、後ろにあるかで攻め受けの判断はできない、というのが常識でした。

つい最近も、J&Jが幼馴染だったという設定のAU小説を読みまして。
それはジャレッド5歳から17歳まで(ジェンセンは13ヶ月年長という設定)の成長日記とそれにつれて強くなるジェンセンへの恋心を描いた、とてもいいお話で、途中ちびジャレとちびジェンのあまりの可愛さに声を上げて笑ったり、ジャレッドの思春期の悩みに一緒にもらい泣きしそうになったりと、最高に楽しみ、堪能しつつ読み進め、立派に逞しく成長したジャレッドと、美しく成長したジェンセンのいよいよお初シーン!となった時、なんとジャレッドの口から入れて、という言葉が!!
夕飯の支度もそっちのけで読みふけっていた私は、あまりの動揺に一度ページを閉じました。

とはいうものの、SNのslashを読み始めてみて、X-Fileの頃の作品と比べ、比較的攻め受けの役割がはっきりしている作品が多いような気がする、という感じを受けたのです。
そこへ時々現れる、Padackles と Jsquaredというキーワード。
これって、(例えが古くて恐縮ですが)小次健とか健小次っぽいですよね。
ひょっとして海外スラッシュの世界にも、役割分担の定義が発生しつつあるのでしょうか?
単にRPSの別の言い方、にすぎないのかな?


5.Sam/Dean と J&J

これはちょっとマメ知識とは違うような気もしますが、愛犬がPossessionされたジャレッドが、なんとサムとディーンの兄弟に悪魔祓いの依頼をする、という話がありました。
4人の容姿がどう、ということは、はっきりとは描写されていないのですが(上記のToo-tall-to-be-a-real-actorというジャレッドの形容はこの作品に出てきました)、J&Jの二人は実在の悪魔ハンターをモデルにしたドラマの主演をしていて、モデルとなった兄弟とも付き合いがあるということになっています。
ハチャメチャな話ですが、とても面白くて、この話にインスパイアされた別の作家さんが、同じ設定で、もうちょっと長い話を書いたりしています。その話の最後では、(それぞれの相手を間違えてキスしてしまったのをきっかけに)なんとFoursome(4P)という離れ業(というかジェンセンを三人で…、という感じでしたが)まで!こちらも、オリジナルに劣らず楽しいお話でした。
ドラマSlashとRPSが、混在するなんて、私は初めての体験でしたが、他にもあるのでしょうか?



なんか、全然マメ知識としてのまとまりがついていませんね…。
本当は、5.で出てきた、ジャレッドの愛犬(2頭)とか、ジャレッドの彼女のサンディー、とか、J&Jは二人とも兄と妹を持つ次男、だとか、ジャレッドの友達Chadのこととか、ジェンセンの友達のクリスとスティーブのことなんかに触れるべきだったのかもしれません。

また、書きたくなったらいつか詳しく、ということで、今回はこの辺にしておきます。

次回はさすがに第9話に入りたいけれども、来週になっちゃうかな…。

Supernaturalセカンドシーズン第14話

前回のお知らせで、別の場所(別名副長官室)にUPしたと告知したものの、近頃私が兄弟ばかりにかまけているため、副長官の機嫌が悪いらしく、サイト内のリンクがうまくつながりません。
思い切って、ここに公開します。
セカンドシーズンを妄想目線でご覧になっていらっしゃる方のお一人にでもお目にとまれば嬉しいのですが…。





Supernatural製作スタッフ、まじで殺すつもりです。全世界の腐女子ファンを。
セカンドシーズンも後半に入り、サードシーズンの製作&放映を確固たるものにするために全力を挙げているのだとは思いますが、そんなに、そんなにスロットル全開で飛ばして、ガス欠でシリーズがすぐ終わっちゃったらもともこもないんだから、落ち着いてよ!と本編鑑賞中、心の中で叫び続けた私でした。


以下は完全ネタバレです。
3重くらいに重なったSlasher Filter越しに映像を見ている上、妄想を吐き出さないと血管が切れるという恐怖にかられたまま、まさにPossessed状態で翻訳しましたので、色々と誤解、曲解、妄想が含まれると思いますが、そこはご容赦ください。






第14話 「Born under a bad sign」


オープニング。

どこかで起きているSupernaturalな事件ではなく、ディーンが電話している場面から始まります。

(腐女子ファンにとって、これは要注意を促す信号です。)

しかも電話の相手は、ジョーのことがあって半ば絶縁状態になっているはずのエレン。かなりあせった様子で話しているのは、「サムがいなくなっちまった」って!その電話の最中キャッチが入って、それはサムから。

(画面でよく確認できないのだけど、ディーンの携帯の登録Summyってなってました?)

ディーン「サミー?いったいどこにいるんだ。落ち着け。そこを動くなよ。すぐに行く」

電話を切ったディーンが、サムがいるというホテルの部屋に駆けつけると、ベッドに座ったサムが呆然としています。

サム「やあ、ディーン。洗い流そうとしたんだけど…」というサムの手は血に汚れ、シャツのお腹にも血が。ディーンが慌てて、サムのお腹を探ると。

サム「僕の血じゃないと思う」

ディーン「なんだこりゃ!」

サム「わかんない」

ディーン「サム、お前なにやったんだ」

サム「なにも覚えてないんだ」



オープニング明け。

ウェストテキサスのモーテルの部屋でバーガーを食べたりしたことが記憶の最後だというサムに。

ディーン「テキサスにいたのは一週間前だぞ」

(一週間も記憶がなく、気がついたら血だらけだった、なんて、サムがとんでもないことを言っているのに、お前が無事でここにいる、それで充分だ、とか言ってるディーン。ママに続いて、父ちゃんまでも失ってしまった今、兄ちゃんにとって、サムは本当に何にも変えがたい大切な存在で。今回その兄ちゃんの気持ちを極限まで試そうとするストーリー展開となっていますよね。)

フロントで聞いた限り、サムは昨日の午後ホテルから出て行ったきりで、戻ってきた姿は見ていない、というので、とにかく何があったのか探ろう、ということで部屋を物色し始めると、ディーンが窓の掛け金に血のあとを見つけます。
ホテルの外に出た二人。歩き出した通りにサムはなんとなく見覚えがあるといって、通り脇のガレージを指差して、あれだ、といいます。二つ目のガレージのドアを指して、そこを開けてみてとサムはいいますが、南京錠がかかってる、とディーンが示すと、サムはふと自分のジャケットのポケットを探って、小さな鍵を取り出します。その鍵で南京錠を開けると中には車が。
車の中を調べ始めた二人でしたが、ハンドルにも血がべったり。ディーンが後部座席を見ろ、というので見ると、血のついた、どこかで見たようなごっついナイフが。更にメンソールのタバコの空き箱とレシートが一枚。

レシートを頼りにガソリンスタンドにやってきた二人、スタンド付のコンビニに入って話を聞こうとすると、店員はサムを見るなり出て行け、警察を呼ぶぞと騒ぎ出します。
サムは昨日べろべろに酔って店に現れ、騒ぎを起こしたのだとのこと。
とりあえずサムを外に出してディーンが、それでサムはここを出た後どこへ向かったかと聞くと、店員は「あいつは(酒と?)タバコの代金を踏み倒したんだ」とまだプンプン。

ディーン「あいつがタバコを吸ったって?」

店員「Yeah. Guy’s chimney!」(ああ、煙突みたいにね!)

なんとかサムが21号線で北に向かって行ったという情報を聞き出し、そちらに向かって車を走らせる二人でしたが、突然サムが「ここを曲がって!」というのでそのとおりにすると、その奥には一軒の家が。

二人が中に入ると男性が一人死んでおり、室内の戸棚を開くと夥しい数の武器と奇妙な記号を書いたメモが。死んでいるのは、二人と同じ魔物ハンターだったのです。
防犯カメラのランプの点滅に気付いたディーン、そのままその部屋のパソコンで再生してみると、そこにはまさに男の首をナイフで掻き切っているサムの姿が映っていました。

証拠を隠滅し、ホテルに戻った二人、(シェイプシフターだっていう可能性だってあるし)あれはお前に見えるがお前じゃないというディーンに、僕だという気がすると言い出したサム。

ディーン「どういう意味だ?」

サム「ここ数週間、なにかおかしかったんだ。Rage、Hate (激しい怒りや嫌悪感)そういう感情をどうしても止められなかった。毎日毎日、酷くなるんだ」

ディーン「俺には一度も言わなかった」

サム「兄ちゃんを怖がらせたくなかったんだ」

(ここでYou と言ってる以上、激しい感情は、RageやHateなんていうサムが兄ちゃんに抱くはずのない感情だけじゃなかったって想像するしかありません。もちろん兄ちゃんにたいするaffectionも更に強烈になってしまったのでしょう)

なんでもないことだ、という兄ちゃんに、俺はなっていっちゃうんだ、何に?俺がなるべき邪悪なものに。黙れ。でもそれは本当なんだよ、父ちゃんもそれを知ってた。黙れ。兄ちゃんは父ちゃんと約束しただろ、僕とも約束した。

(第1話「In my time of dying」で父ちゃんがディーンに約束させた言葉が、第10話「Hunted」で明らかになり、第11話「Playthings」では大酔っ払いのサムに「その約束を絶対守れ」って約束させられて…。兄ちゃんがそう簡単に可愛いサミーを手放すもんですか!しかも自分の手でなんて!と思いつつも、サムが殺人まで…なんていう展開になると、さすがに心配になってきます…)

「No.(このNo重いです!ディーンはこれまでの人生ずっと父ちゃんのいいなりになることになんの疑問も持たずに成長してきた挙句、父ちゃんの最後の言葉に逆らおうというのですから、ディーンのサムを大事に思う気持ちは、常識や、理屈なんてものとレベルが違うのです)聞け、とにかく調べよう。きっと大丈夫だ」というディーン。

サム銃をとって。「誰も傷つけたくないんだ。兄ちゃんを傷つけたりしたくない。」

ディーン「お前がそんなことするもんか。それがなんであれ、お前はそれを我慢できる」

(confineだけど、この後のサムのI can’t. Not forever.を聞くと、「我慢」って感じがします)

「我慢できないよ。永遠になんて無理だ」と無理やりディーンに銃を握らせるサム。

(このサムの台詞。絶対、腐女子向けに「兄ちゃんとやりまくりたい気持ちを我慢」の意味を持たせていますよね!)

ディーン「俺がどんなに懸命にお前を守ろうとしてきたか知ってるだろ」

サム「知ってるよ」

「(お前を殺すなんて)できるもんか。俺が死んだほうがましだ」と銃を落として窓辺へと歩くディーン。

サム「兄ちゃんは生きるよ」そういって急に顔つきを変え、「生きてこれ(僕を殺さなかったこと)を後悔するんだ」

銃で思いっきりディーンを殴り倒し(!)部屋を出て行くサム。


部屋を空けろと言いにきたフロントの男の声で意識を取り戻したディーン、男にたっぷりのチップを握らせてパソコンを借り、サムの行方を捜します。
「息子が昨夜コンサートに行くといって家を抜け出して…、息子は糖尿病で、早く見つけないと大変なことに、なんとかお願いします…」とか言って、サムのGPS携帯の所在を突き止めるディーン。

(ここでまた細かいお遊びが。ウェブサイト画面に出てきた、サムの所在地は、ジェンセンの出身地であるダラスとなってますよね?)

一方のサム。
私もハンターになるといって家出中のジョーが働いている、とある酒場に現れます。

どうして私がここにいることがわかったの?ま、色々、仕事の流れでね。ディーンは?兄ちゃんは来られなかったんだ、などなど話しながら上着を脱いだサムの右腕に、焼印のような模様がついているのに気付いたジョー。痛そうね。ああ、ストーブに触っちゃって、とか言いつつ、兄弟の父ちゃんであるジョンのせいで、自分のパパが死んだと信じているジョーに、君が僕らの父ちゃんのことをどう思ってるかは知ってるし、それを責められない、でも父ちゃんは悪魔狩りに憑り付かれてて、それによって巻き添えになる人間のことまで-君のパパも含めてね-考えてなかった、でもそれはあくまで僕たちの父ちゃんのことであって、僕じゃない、ディーンはどうなの?ディーンは、僕よりは父ちゃんに近いかな。
サム、ジョーの顔色を見て。

「Boy! You look like to carry on a torch for him, aren’t you? (驚いた、兄ちゃんが好きなんだ?)」

鼻で笑ってみせるジョーに、

サム「Take that’s Yes.(それってイエスだね)」

(Possessed Sammy! 大人気ないと思いつつも今シーズン、ジョーが出てくる度、歯をきしらせながら画面に向かって呟いていた私の心の声を、信じられないほど次々とあからさまに代弁してくれます。)

サム「気の毒にね。ディーンは確かに君のことが好きだけど、君が望む好きとは違うと思うからさ。つまり、なんていうか、妹みたいな感じ?…兄ちゃん、君のことはSchool girl 程度に思ってるから。君を傷つけたいわけじゃないんだ、ただ君の事を思って…」

ジョー「それはご親切にね、サム」

サム「本心で言ってるんだ」でっかい手でジョーの小さな手をがしっと掴み、「君のことをすごく思ってる…」

もう帰って、というジョーに、わかった、とぱしっとジョーの手を払い、立ち上がったサムは、一旦姿を消したと見せかけて、背後からジョーを羽交い絞めに!放して!というジョーの頭を掴んで、バーのカウンターに強烈に打ちつけます。

(今までディーンに色目を使ってきた歴代の女の子たちの中でも、サムからもっとも酷い目にあわされたジョーですが、この後、意識を失ったジョーにサムがぽそっと囁きかけた台詞、わたしどうしてもちゃんと聞きとれません!誰かわかる方、教えてください!)

サム「To enough to be this way, …maybe death. (これで充分かな。死んでもらおうかな)」とかなんとか言ってるようなんですが…。最初「Do not enough…」かと思って、えっ?気絶させただけじゃまだ足りないって?なんてどきどき。

(セカンドシーズンに入って以来、時々はっとすることがありましたが、サム(ジャレッド)本当に大きくなりましたよね。-親戚のおばちゃんか!-ディーンといても大きいと思うけど、小さなジョーを背後から抱きかかえたりすると、おおうっ!と思うほどの逞しさです。シャツの上からでも胸板の厚みが確認できるようになってきたし…。熊男好きのワタクシとしてはホクホクものです!)

意識を取り戻し、なんなの?いったい、何やってんのよ!と早速悪態をつき始めるジョーをいそいそと柱に縛り付けているサム。
君のママが言ったことを正確に言ってみな、…君のパパが死んだ時のこと。あんた、サムじゃないわね。サム、ジョーの前に回りこんで座り、俺だよ。知ってることを話せ、質問に答えろ、…。わかったわよ、…パパ達はカリフォルニアでHell’s bondみたいな罠をかけてた、ジョンは隠れて待ってて、パパは囮になった。まさにジョンらしいな…。それで?何にも出てこなくて、ジョンは待ちきれなくて、仕掛けに触って爆発が起きてパパは死んだの。正確にはそうじゃない。え?悪魔が君のパパを殺したんじゃない。君は本当のことを知らないんだな。君のママだって知らない。何をよ?ビルは死んでなかった、喉をゴロゴロいわせながらも君とエレンにもう一度会いたいと祈り…そして俺の親父は、そんな君のパパを殺したんだ、病気の犬を楽にしてやるみたいにね。嘘よ。本当さ。
(歌うように)My daddy shot your daddy in the head.
どうしてあんたがそんなこと知ってるのよ。…あたしをどうするつもり。Like daddy like daughter. さ、口を開けろ、といって、また嬉しげにジョーに猿轡をかませていると…。

ついに銃をかまえたディーン登場。「サム!」
サムは、サムらしい演技に戻って。…頭が燃えそうなんだ、俺を殺してくれ、さもないと彼女を殺す。頼むよ。撃ってくれ、俺を撃て!駄目だ、サミー来い。銃を下ろして後ろを向いてしまうディーンに。なんだっていうんだよ、ディーン。弟を哀れに思って、ジョーを見殺しにするのか?と、ジョーから離れて一歩前に出てきたサムに、水筒の水を。シュワーと蒸気があがるのを見て。聖水だ、悪魔め!くそったれ。窓を破って逃げ出したサムを追いかけようとするディーンに、ロープを切ってもらったジョー。
サムは悪魔に憑り付かれてるわ、ディーン。

港の倉庫に入り込んだ二人。お互いに銃を構えて探りあいます。ハンターを追っては殺そうとしているサムをPossessしている悪魔に。

ディーン「どうして俺を殺さなかった、いくらでもチャンスはあったろう」

サム「テストみたいなもんさ。お前を追い詰めて、サムを殺させようとしたんだ。でもお楽しみもここまでだ…」とかなんとか、

ディーン「こんな思いさせやがって、絶対仕返ししてやるからな」とかなんとか

サム「どうやって?俺を傷つけるなんて、…可愛い弟を傷つけるなんてできやしないくせに…」などなど、言いつつ倉庫を出て行ったサムを追って、外に出たディーンは、サムに左肩を撃たれ、桟橋から落ちてしまいます。

(どうしても一言だけ、X-Fileフリークとして、コメントさせてください。モルダーが相棒のスカリーに撃たれたのもまさに左肩でした。モルダーはその後弱った様子を見せてスカリーの同情を買っていましたが、ディーンは更に酷い目に!)

ディーンの携帯を鳴らしながらディーンの姿を探すジョー。二度目に鳴らすとディーンのいつものOld Rockの着メロが聞こえました。(一瞬、Twentieth century boys かと思ったけど、違いますね)

港の酒場にディーンを連れ戻ったジョー。
麻酔なしで弾丸を摘出されているディーンがうめき声を上げると「Don’t be a baby!」と厳しいジョー。(サムに言われたことへの仕返しです、きっと。)

ジョー「ねえ、ディーン。…悪魔って嘘をつくけど、真実を言うこともある?」

ディーン「ああ、時にはそういうこともあるんじゃないか?…特に、相手を動揺させようとする時なんか。なんでそんなことを聞くんだ」

ジョー「なんでもない」

(私はてっきりSchool girl発言のことを差している!と思ったのですが、パパの死の真相の方ですよね…)

サムの後を追うディーンについていくというジョーを「これは俺の戦いだから…」と拒否し、「また後で電話する」と言って出て行くディーン。(こんな時のディーンは男らしくて、心臓に悪いです)

閉まったドアに向かって「Hell, you will(きっとかけてこないくせに)」というジョーはちょっといっぱしの女の顔をしています。

(これである程度、ディーンとジョーの関係に結論が出た、と解釈していいのでしょうか。この後、ジョーがフェイドアウトしていくのか、完全に妹というポジションでまた出てくるのか、気になるところです。)

ディーンが鳴らしているどこかの家の電話線を切る見慣れたでかい手。
その後、サムがトントントントンと長いノックをしたのは、ボビーおじさんの家でした。
(おじさん、いつも苦労かけます!)

サム、中に入れ、しばらくぶりだな、どうしてここへ。仕事で近くまできたから、挨拶しようと思って。ディーンは?女の子とTwelfth-pack(ビールの六本入りパックSix-Packってよく聞くけど、これって12本入りのビールってこと?)と一緒にどこかにしけこんでる。可愛いコか?僕に聞かないでよ、兄ちゃんの好みは問題ありだから(He’s in way over his head.を曲解しすぎてますか?)
お前の顔を見れてよかった、と、サムにビールを手渡すボビーおじさん。
ジョンに。父ちゃんに。と乾杯して、ぐびっと一口呑むと、蒸気を吐き出しながら、げほっとなるサム。
ボビー、聖水入りビールだ、とニヤリ。

(ディーンの電話は繋がらなかったはずなのに!女の子とどこかにしけこんでるディーンを放って、ボビーおじさんのところにくるなんて、Possessed Sammyに違いないと、長い付き合いのおじさんにはわかってしまったのですね!)

パチパチと燃える暖炉の火の前で、椅子に縛り付けたサムをひっぱたくディーン。
天井にはもちろん悪魔トラップ。

意識を取り戻したサムはディーンの顔を見て「生きてたのか、まるでゴキブリだな」

(美しい兄ちゃんにむかって何を言うの!まったくPossessed Sammyは!)

聖水をバケツでぶっかける兄ちゃんに、「サムはまだ俺の操り人形だ」「それもそう長くない、ボビー?」悪魔祓いの呪文を唱え始めるボビー。
苦しみ始めた、と思ったサムは高笑いを始めます。
「Oops。そんなの効かないと思うよ」と反対に何事かサムが呪文を唱え始めると、暖炉の火は大きく燃え上がり、部屋の中には風が巻き起こります。
その時サムの腕についた焼印に気付いたボビー。

「Binding rake(?)だ。ロックみたいなもんだ。こいつは自分をサムの身体に結び付けたんだ。」

「どうしたらいい」

「わからん」

そうこうしている内に家まで揺れだし、天井の悪魔トラップにビシッとひび割れが!

「There. That’s better.」とサムはにっこりして、まずボビーを飛ばし、ディーンを飛ばして、ぶちっとロープを切り立ち上がります。

(飛ばされて痛い左肩を打ち付けたディーンがものすごく可愛い顔を!)

サム「最悪の状況のことを人間は、なんていう?(こんなに可愛いディーンの胸倉をそのでっかい手で掴んだかと思うと、豪快に殴りつけるサム!)地獄を見た、なんていうよな?地獄ってのはな、…まさに地獄みたいなんだぜ?悪魔にとってさえもな、牢獄さ。骨と肉と血と、恐怖だ。そんなところに俺を戻すって?」

そんなことをいいつつ、(顔はやめて、顔だけは!と震える私をよそに)そのでかい拳でディーンを殴り続けるサム。

ディーン「戻ってくれ」

サム「No。もう戻らない。今や俺はサムだ。ところで…」と言って、自分で撃ったディーンの左肩に指をくいこませ「あっちでお前の親父を見たぜ、よろしくって言ってた。父ちゃんにあわせる前に、じっくり、ゆっくり痛めつけてやるよ、虫けらみたいにな。…お前は父ちゃんを救えなかった。そして心の奥底じゃ、弟のことも救えないってわかってんだよな…」なんてことを言って、さらに殴りかかろうとした時、ボビーおじさんが背後から、振り上げたサムの腕を掴み、真っ赤に焼けた火掻き棒をサムの腕の焼印に押し付けます(Nice!ボビー!)
絶叫とともに黒い霧をはきだし、倒れこむサム。
黒い霧は暖炉を通って、外へ逃げていきました。

サミー?と話しかけ、「俺なんかした?」とか答えたサムをディーンは一発殴ります。

Ice Packでサムに殴られた顔を冷やしているディーン。

(焼けた火掻き棒を押し当てられたサムこそ冷やした方がいいと思うけど、ボビーGoodです。)

サム「By the way, you really look like crap, Dean」

(美人の兄ちゃんを自分でタコ殴りしといて、ほんと、この子はなんなの?)

ボビー「ディー・ワンデール(?)って男を知ってるか?」「なんでそんなことを聞くんだ」というディーンに、「友達みたいなもんでな。やつは自宅で殺されてたのを発見されたんだが、何も知らないな?」「そんな名前、聞いたこと無い」「それでいい…」と兄弟がなんらかの関わりを持っていることを知りながらも、そう言うボビー。

「そろそろ出発するか」と立ち上がった兄弟に、お守りを手渡すボビー。Possessionから守ってくれる、悪魔はまだその辺にいるからな、お前たちの中に戻ってくるのを防ぐためだ。
「坊主たち、これから気をつけろよ。」「おじさんもね」

Imparaに乗り込んだ二人。

ディーン「大丈夫か?…サム?…(大丈夫だよな)お前と俺…」

兄ちゃんを殺そうとし、ジョーまで殺しかけたのに、それでも自分を撃たなかった、とディーンを問い詰めるサムに。

ディーン「あれは間違ってなかった。(Possessed Sammyとはいえ)お前だったんだから」

サム「ああ、今回のサムはね。でも次のサムは?」

ディーン「父ちゃんが言ったことだけど。お前を殺せっていうのは、俺がそうすることでしかお前を救えないと思ったらってことだ。お前を救うのにまだ手は出尽くしちゃいない」

くすくすっと笑いだすディーン。

サム「なに?」

ディーン「なんでもない」

サム「ディーン、なんだよ」

ディーン「お前が女みたいなタバコ(メンソールだから?)吸って一週間はしゃぎまわってたと思うとな(というようなことを言ってます?)、…Pretty naughty」



あれだけ殴られた後でも本当に美人なディーンの口から、Pretty naughtyなんて言葉を聞いて、最後の最後またもや血管切れそうになった私でした。
Playthingsでも、二日酔いのサムに「油ギトギトのポークサンドと積み上げた灰皿を想像してみろ」とか言って、「兄ちゃんなんか嫌いだ」と言われていた時も思いましたが、ディーンの笑い声って、…なんというか、色っぽいですよね。


次回は、再びSlashへの考察を行いたいと思います。

お知らせ

またやってしまいました。

Supernatural セカンドシーズン第14話「Born under a bad sign」の大まかスクリプト、こちら↓の書庫内にUPしました。

http://fujiyou.googlepages.com/


妄想を吐き出さないと死ぬ、という恐怖に駆られて、突発的に翻訳したものです。
様々な誤解、曲解、間違い、そしてもちろん妄想が含まれていることと思われます。
さらにセカンドシーズン全般に渡る完全なネタバレとなっています。

閲覧にはくれぐれもご注意ください。

2007年2月9日金曜日

Supernatural Slash への考察

やばいです…。

Slashってどうしてこうも面白いんでしょう。
ここしばらく時の経つのも忘れて、Supernatural関係のSlashを読み漁っています。
それも-正直に告白します-Real Person Slashばかりを読んでます。

Slash読み(最近の日本では801なんていうのですか?)なら誰でも同意していただけることなのだと思うのですが、あるジャンルにはまった時、自分の好きな傾向の話を探す旅がはじまりますよね。
若くて気力充分なら、自ら「ど真ん中」を創作する、という流れにもなります。

大勢が同意するカップリングを好きになった場合、それはとても幸せなことで、片っ端からトライする作品が皆ストライク!という幸運が訪れます。

私は昔から、どうも人様とちょっとずれたところに喰い付く傾向が強くて、(それも一重に熊好きが影響していると思われ…)「ど真ん中!!」を探すのはいつも難しかったのです。
一位人気のカップリングの作品が8とするなら、私が好きになるカップリングはよくて2、通常は1にも満たない程度の作品しか存在しないわけです。なんで皆は私の好きな組み合わせを好きにならないのか!と、長い腐女子生活のほとんどは、常にフラストレーションとの戦いでした。

そんな私がX-File Slashに足を踏み入れた時、世界が一変しました。
「ストライク!ストライク!ストライク!」。海外のSlashサイトの規模の大きさが桁外れ、という事実も大きいのですが、読んでも読んでも読みきれないほど「ど真ん中」の作品が出てくる状況に、心底度肝を抜かれました。
以来、「もう無理食べられない!」という程、好物ばかりを出してくれるレストランがあるのに、敷居の高い高級料亭へ行って、自分の好きなものを食べられないストレスを感じる必要はない、という結論に達して、日本の所謂「腐女子サイト」という宝の山には背を向け続ける日々が続いていました。
(物凄く質の高いイラストと漫画の存在は、世界的に見ても他とは比較にならない水準で、だからこそ防犯の意味でも会員制の高級料亭形式を取らざるを得ないという現状は寂しくもあります…)

そこへきて、本当に軽い気持ちで「ん?イケメン二人?超常現象?ちょっとチェックしておこうか」なんてTSUTAYAでDVDをレンタルして、そのDVDを返却に行った足でDVD BOXを全部まとめ買いして今に至る「スーパーナチュラル」。
あまりにあまりな兄弟の仲の良さに、これは絶対ある!と調べてみれば、千件を超えるSlashが既に存在しているじゃありませんか。
登場人物が限られていることもあって、「ストライク!」の作品も4割を超えようかという高打率。

色々と読み漁っている内に、「これだ!」という傾向もはっきりしてきました。
私の好みがどうであろうと、どうでもいいことですが、思いつくままに羅列してみると:

・ジェンセンが美人で可愛いこと。

これは絶対に欠かせない要素。ゆえにジャレッド目線でいかにジェンセンがプリティーで綺麗でセクシーで完璧で、なんていう描写の続く作品を読むと顔が緩みっぱなしになる、ということになります。

・ジェンセンは受け、であること。

日本の801と比較してリバーシブル率の高いSlashですが、ジェンセンは気分を変えるために時たまタチ役をすることがあっても、Total Bottomで、入れてもらうこと大好きであって欲しいということ。

・ジャレッドの大きさを強調して欲しい。

シリーズ進行中にも育っていきつつあるジャレッド。背の高さ、手の大きさ、足の長さ、もちろん身体全体の大きさ、ナニのでかさ(hung like horse)とまではいいませんが…等々。ジェンセンを簡単に押さえつけてしまえる立派な体躯を存分に描写して欲しいのです。

・ジャレッドはPossesive(独占欲が強い)であって欲しい。

ジェンセンに視線を向ける、またはジェンセンが視線を向ける人間全員に嫉妬して欲しい!ということ。それをネタにベッドでジェンセンを攻め立てたりして…なんていうシーンはそれこそ垂涎ものです。これは本編の(あくまで私の解釈する)サム&ディーンの関係と一緒ですね。

・ジェンセンは心に傷を抱えていてもよい。

生い立ちや、過去の恋愛遍歴などが原因となって、心に傷を抱えているジェンセンというのは、どうしようもなくセツナイお話を約束してくれるスパイスとなります。天真爛漫なジャレッドと出会って、次第にその傷が癒されていくというのも…、うん!いいです。


・AU(Alternative Universe)も大歓迎!


所謂、パラレルワールド系、というのでしょうか。ジェンセンがストリップダンサーだったり、ビデオショップのマネージャーだったり、ジャレッドが大学生だったり、牧場を経営していたり。先生と生徒ものもありですね。ええっ?と思うような設定でも、うーん、と納得させてくれる質の高い作品があります。


・ジェンセンが受けなら、実は相手は誰でもいい。

出た、言ってしまいました。こうしてまた人通りの少ない裏街道へと転げ落ちていってしまうのでしょうか。もちろん一番はジャレッドなのです。でも、ジェフ(父ちゃん!)や、ジェイク・ギレンホールと、なんていうカップリングでもとってもいい話がありました。でもやっぱりどちらもジャレッドとも関係がある(あった)という設定でした。


きりがないのでこの辺にしておきますが、また何か思いついたら追加するかもしれません。


次回は妄想鑑賞日記に戻りたいのですが、次のエピソードはまた手強いので…、もう一回くらいSlashについてぐだぐだ言わせてもらうかもしれません。

2007年2月6日火曜日

X-File slasher の見たSupernatural その12

第8話です!「Bugs」です!

「蟲」、X-Fileには、ミツバチ、ゴキブリ、ハエ、…色んな虫が大量に登場して、色んな事件を起こしたものです。

オープニング明け、「Local Death a Medical Mystery」(医学的に謎の死)という見出しの新聞を眺めているサム。
今回はハスラーでお金を稼いできたらしいディーンに常識人のサムはどうしても納得いきません。

Dean: "It's what we were raised to do."
   (俺たちはそうやって育ってきたんだ)

Sam: "Well, how we were raised was jacked."
   (俺たちの育ち方はどうしようもないって言ってるんだ)

今回、ちらちらとサムの父ちゃん批判が出てきます。

とにもかくにも、オクラホマで、一時間足らずでクロイツフェルトヤコブ病を発症して無くなった男性がいると知り、兄弟は調査に向かうことに。

謎の死の現場にやってきた二人、人一人入れる穴を前に、まるでダチョウ倶楽部の一ネタを繰り広げます。

サム:ディーンこんなところに入るなんて…。
ディーン:怖いんなら俺が入る。怖いのか?
サム:コインを投げろよ。
ディーン:投げたら裏か表か言えよ、Chicken
(この世で一番chickenと思われたくない相手に言われるこの言葉って、そんなに威力があるのでしょうかね?)
ディーンが投げたコインをバシッと取ったサム。

Sam: "I'm going." (俺が行く)

Dean: "I said I'd go." (俺が行くっていってんのに)

Sam: "I'm going." (俺が行く)

Dean: "Ah, all right." (あ、どうぞどうぞ)

例の竜ちゃんの「俺が!」って手を上げて、「どうぞ、どうぞ」って言われちゃうヤツそのまんまです。
ディーンは、多分ちっちゃい時から、こうやってサムにうまいことやらせてきたのでしょうね。

現場の穴の中では大した収穫もなく、続けて車を走らせていた兄弟は真新しい新興住宅地に差し掛かり、バーベキューのただ食いにつられて、住宅展示場に降り立ちます。不動産の購入に興味があると嘘をつく二人に、ついにあの言葉が!

Realtor: "Let me just say, we accept homeowners of any race, religion, color....or sexual orientation."
  (とにかくこれだけは言わせて欲しいんだが、我々は家を持とうとする人間に一切差別はしない、とね。あらゆる人種、宗教、肌の色、…そして性的志向についても)

ディーン、一瞬、ふうん、とうなづいてから…最後のIndicationが自分たち二人の関係を差していると気付き、

Dean: "We're brothers."
   (俺たちは兄弟です)

いい年頃の青年が二人で家を持ちたいと言ってやって来るなんて、そう、思われるしかないんでしょうか…。
裏庭に通された二人は、営業のLyndaから、またもやSexual orientationについて言及され、

Dean: "I'm gonna go talk to Larry. Okay, honey?"
   (俺はラリーと話してくる。いいかい、ハニー?)

今度はもう訂正もせず、照れたように頭をかいて、にやにやしているサムの尻をぱしっと叩いて、さっさと立ち去ってしまうディーン。尻を叩かれた瞬間のサムが見事なリアクションを見せています。

玄関先での、ラリーの言葉には、なんとか耐えた私でしたが、「Okay, honey?」には血管切れそうになりました。こんなときばかりは、リアルタイムの放送じゃなくてDVDで鑑賞していた自分の境遇に感謝です。結果的に、Lyndaは、二人をそうだ、と信じたまま彼女の生涯を終えたわけで、それはそれで幸せかも、なんて思ったり。

さて、ラリーの虫好きの息子の登場で、父子の不穏な空気を感じ取ったサム。

Sam: "Remind you of somebody?.......Dad?"
   (誰かを思い出さない?……父ちゃんとかさ?)

Dean: "Dad never treated us like that."
   (父ちゃんは、俺たちを一度もあんなふうに扱わなかった)

Sam: "Well, Dad never treated you like that. You were perfect. He was all over my case. …You don't remember?"
  (ま、父ちゃんは兄ちゃんのことは一度もあんなふうに扱わなかったよね。兄ちゃんは完璧だったから。父ちゃんは俺には怒ってばっかりだった。…覚えてないの?)

Dean: "Maybe he had to raise his voice, but sometimes you were out of line."
  (そりゃ、父ちゃんはきついことを言ったかもしれない、でもお前だって父ちゃんの言うことを聞かないこともあったろう)

Sam: "Right. Like when I said I'd rather play soccer than learn bowhunting."
  (そうだね。例えば、弓の練習じゃなくて、サッカーがやりたい、なんて言ったり)

Dean: "Bowhunting's an important skill."
  (弓は、重要な技術だ)

Sam: "Whatever."
  (もういいよ)

この兄弟の父ちゃんとの関係は、この会話に尽きる、と言えます。

サムの父ちゃんに対する感情は、こんな境遇の男の子にしては、至って普通で、自分の生活が普通じゃないことに、普通にフラストレーションを感じて、父ちゃんに反抗しているわけです。

一方のディーンは、というと、ママの事件のあった時、生後六ヶ月だったサムと違い、ある程度物心もついていて、父ちゃんがママの死後、一旦崩壊してしまった現場を目にしていたはずで、それは小さなディーンにとって、ある意味ママの死よりも恐怖を感じることだったかもしれません。
残された家族三人が生きていくためには(ひょっとしたら父ちゃんを生かしておくため、それによって赤ちゃんのサムを死なせないですむためには)、どんなことでも父ちゃんの言うとおりにするしかない、と小さいながらに決心し、それが心のあまりに奥底に刷り込まれてしまったために、いまだに父ちゃんの言いなりに生きることに疑問を持っていないのだともいえると思います。

心に抱えた傷の深さで言えば、ディーンのほうが上で、こうしたエピソードの端々にそれがちらっと垣間見える度、胸が痛くなります。

と、angst談義はこの辺にしておいて。
話題のスチームシャワーをトライするため、空き家に入り込んだ二人。翌朝、営業のリンダの死体が発見された、といつまでもバスルームにこもっているディーンを呼びに来たサム。

Dean: "This shower is awesome."
   (このシャワーすげえ)

Sam: "Come on!"
   (いいから来いって!)

頭にタオルを巻きつけたディーン!超、超、超!可愛いです!



その後森で謎の骸骨を見つけた二人、由来を調べるため大学に運んできましたが、教授のもとへ歩きつつ、また!あの話題に…。サム、今回は胸にたまってることを全部吐き出すことに決めたようです。

Sam: "You think I didn't respect Dad."
   (兄ちゃんは、俺が父ちゃんを尊敬してないと思ってるんだ)

Dean: "That's what this is about. Let's forget it. Sorry I brought it up."
   (またそこへいくか。忘れてくれ。悪かったな、この話題を持ち出して)

Sam: "I respected him. But no matter what I did, it was never good enough."
   (俺は父ちゃんを尊敬してる。でもどんなに俺が尊敬しても、父ちゃんにとっては充分じゃないんだ)

Dean: "So, what, Dad was disappointed in you?"
   (じゃ、なんだ、父ちゃんはお前に失望していたとでも?)

Sam: "Was? Is. Always has been."
   (いた?いる、だよ。今までずっとだ)

Dean: "Why would you think that?"
   (どうしてそんな風に思うんだ?)

Sam: "Because I didn't wanna bowhunt. Or hustle pool. Because I wanted to go to school and live my life. Which, in our whacked-out family, made me the freak."
   (俺が弓の訓練をしたがらなかったからさ。じゃなきゃ組み手とか。俺は学校に行ったり、普通に生活したがった。それは、頭のおかしいウチの家族にとっては、俺のほうが変わり者ってことになったわけだけど)

Dean: "Yeah, you were kind of like the blond chick in the Munsters."
   (ああ、お前は、怪物一家マンスター家で唯一まともな金髪のマリリンてわけだ)

Sam: "Dean, you know what most dads are when their kids score a full ride? Proud. Most dads don't toss their kids out of the house."
   (ディーン、子供が奨学金をもらったら大抵の父親はどうすると思う?自慢に思うよ。大抵の父親は子供を家から追い出したりしない)

Dean: "I remember that fight. In fact, I seem to recall a few choice phrases coming out of your mouth."
   (そのケンカは覚えてる。実際、あん時お前の口から出てきた言葉がどんなだったかもな)

Sam: "You know, truth is, when we finally do find Dad. I don't know if he's even gonna wanna see me."
   (ねえ、ホントの所、僕らが父ちゃんを見つけたとして。父ちゃんが俺に会いたいと思うか、疑問に思うよ)

Dean: "Sam, Dad was never dissappointed in you. Never. He was scared."
   (サム、父ちゃんはお前に失望したことなんかない。一度も。父ちゃんは怖かったんだ)

Sam: "What are you talking about?"
   (どういうことだよ?)

Dean: " He was afraid of what could've happened to you if he wasn't around. But even when you two weren't talking, he used to swing by Stanford whenever he could. Keep an eye on you. Make sure you were safe."
   (自分の近くにいない時お前に何かあったらって。でもお前と父ちゃんが口もきかないでいる間だって、父ちゃんは機会があればいつだってスタンフォードに立ち寄ってた。お前から目を離しやしなかった。お前の無事を確認してたんだ)

Sam: "What?"
   (なんだって?)

Dean: "Yeah."
   (そうさ)

Sam: "Why didn't he tell me any of that?"
   (父ちゃんはどうしてそれを一言も言わなかったんだよ?)

Dean: "Well, it's a two-way street, dude. You could have picked up the phone."
   (まあ、それは両方から言えることだろ。お前から電話したってよかったんじゃないか)

ディーン!ここまでくると、もう兄ちゃんの域を超えて、母ちゃんの領域に突入してます。
サムに言いたいだけ言わせた後、実は父ちゃんは…、なんて!
軽い、能天気なディーンも可愛いけれども、こう、穏やかに、サムに語りかけるディーンのまた美しいこと!ぐっときます!


そして、何とか蟲を撃退し、今回も事件を解決した兄弟。

またもや、二人の台詞です…。

Sam: "I wanna find Dad."
   (俺、父ちゃんを見つけたい)

Dean: "Yeah, me too."
   (ああ、俺もだ)

Sam: "Yeah, but I just... I wanna apologize to him."
   (うん、でも俺はただ、…父ちゃんにあやまりたい)

Dean: "For what?"
   (なにを?)

Sam: "All the things I said to him. He was just doing the best he could."
   (父ちゃんに言ったこと全部。父ちゃんは、父ちゃんにできる最善のことをしてくれただけだった)

Dean: "Well, don't worry. We'll find him. And you'll apologize. And then within five minutes, you'll be at each other's throats."
   (ま、心配要らない。俺たちは父ちゃんを見つける。そしたらお前は謝って。それから5分もしない内に、二人でまたケンカをおっぱじめる)

Sam(笑って): "Yeah, probably."
       (ああ、多分ね)

ディーンさすがによくわかってます!

次回は、またちょっと番外編でSupernatural Slashについて、触れたいと思います。

2007年2月3日土曜日

X-File slasher の見たSupernatural その11

第7話です。

オープニング明け、オープンカフェで。

Dean: "Your half-caf double vanilla latte is getting cold over here, Frances."
  (お前のハーフカフェ・ダブルヴァニラ・ラテが、冷めてってるぞ、フランシス)

Sam: "Bite me."
  (ムカつく)
-カットされたシーンを見ると、サムはディーンから(たぶんわざと)女性警官のIDを渡され、電話で恥ずかしい思いをしています。

Dean: "So anything?"
  (で、なんか出たか?)

Sam: "I had them check the FBI's missing-persons data bank. No John Does fitting Dad's description. I even ran his plates for traffic violations."
  (FBIの失踪者データバンクをチェックしてもらったんだ。父ちゃんに該当する身元不明者はいない。父ちゃんの車のナンバープレートで交通違反まで調べたんだぜ)

Dean: "Sam, I'm telling you, I don't think Dad wants to be found."
  (サム、だから言ってるだろ?父ちゃんは見つかりたくないと思ってんだ)


身元不明者(身元不明死体の場合も多い)の呼び方として出てきた「John Doe」という言葉がありますが、もちろんFBI捜査官が主人公のX-Fileには何度と無く出てくる表現です。
中でも印象深いのは、最後となる9thシーズンの奇しくも第7話、タイトル「John Doe」です。

7thシーズンでなんとモルダーがX-Fileの表舞台から去ってしまった後、彼に代わってX-Fileを担当することになったのが、John Doggett(ターミネーター2の液体ターミネーターとしての方が超有名かも)です。
モルダーのいないシーズンについては、色々と評価の分かれるところですが、私は好きです。
(というか、X-Fileは全部好きなんだからどうしようもありません)
天才肌の永遠の子供で周囲を振り回し続けるモルダーと違って、元海兵隊員(Ex-Marine)でニューヨーク市警巡査からのたたき上げというドゲットはきちんとした大人で、堅物、なのにいやおう無く不思議な事件に巻き込まれていってしまうという姿は胸をくすぐるものがあります。

※元海兵隊員(Ex-Marine)というキーワードも重要ですね、兄弟が探している父ちゃんもEx-Marineで、息子たちを海兵隊式に訓練してきたらしいことがわかっています。居場所をコードで伝えたりね。私の大好きなスキナー副長官もEx-Marineでベトナム帰還兵です。アメリカでは軍を退役した後、警察(Law enforcement)に入るというのは普通の流れなんでしょうね。そういえば、父ちゃんは、軍を退役して、悪魔ハンターになるまで何をしていたのでしょう?何か説明が出てきましたっけ?ママの死をきっかけに軍隊を辞めたのかな?

と、話がずれましたが、X-Files 「John Doe」のエピソードでは、John Doggett 自身がろくに言葉も通じないメキシコで、記憶喪失になりまさに John Doe になってしまいます。(ドゲットの名前と言葉遊びになってるんですね)記憶もなく、まったくわけのわからない状況の中で、海兵隊時代に入れた部隊名の刺青を手がかりに自分の身元を探り出そうとしたりして、映像も凝っていて、とてもいいエピソードです。

と、完全に横道にそれ切ったところで。

ディーンは上記のオープンカフェでひろげたラップトップで、「姿の見えない殺人者」という言葉に喰い付き、「Dad would check it out. 父ちゃんなら調べるぜ」と、あまり乗り気でないサムを連れて調査に行くことに。

この頃は、結構パソコンを活用して色々やってますよね。
セカンドシーズンになると、ディーンは「My space」のことも知らなかったり、サムも調べものを他人に頼んだり、とちょっとアナログ気味になってるのが、ちょっと寂しいところもありますが、手っ取り早く調べてくれる人がいるなら、それを利用する、というのも父ちゃん仕込みの海兵隊式なのかもしれません。

地響きのようなエンジン音を響かせて、殺された大学生の住んでいた寮に、黒光りするImpalaで乗り付けた二人。しょぼい車を修理しているしょぼい大学生と、ホットな車から降り立つふるいつきたくなるようなイケメン兄弟との対比が鮮やかです。
今回は大学生を名乗る二人ですが、US Marshals やFBIを名乗るより、全く違和感がありませんよね。

寮での聞き込みで聞き出した、事件の時に一緒にいたという美人の彼女を一目見て「めんどくさくなりそうだ」と見抜いたディーンは、いつものとおり、一瞬で彼女への対応をサムに任せています。
(父ちゃんと二人の時は、父ちゃんが対応してたのでしょうかね?)

その後、図書館での埃まみれの調査の末、「Hook man伝説」を突き止めた二人。
伝説の現場でもあり、今回の事件の現場ともなった場所にやってきます。
ライフルと岩塩の弾を取り出し、霊をやっつけるまではできないが、弱らせることはできると得意げなディーンに、

Sam: "You and Dad think of this?"
  (これ、兄ちゃんと父ちゃんとで考えたの?)
Dean: "I told you, you don't have to be a college graduate to be a genius."
  (だから言ってるだろ、天才になるのに大学出る必要はないって)

しかしライフルなんかを持って殺人現場をうろちょろしていたために警察につかまり、一晩泊められ、でも俺の機転で釈放された、とまたも得意げなディーンに、

Sam: "And he believed you?"
  (で、(兄ちゃんのその馬鹿げた説明を)信じたの?)
Dean: "Well, you look like a dumb-ass pledge."
  (まあ、お前のぬけた顔がまさにその説明を裏づけしたってことだ)

車に乗り込もうとする二人の前でにわかにあわただしくなる警察署。例の美人と寮で同室の女の子が殺されたと知って、今度は女子寮に忍び込む二人。

Dean: "Think we'll see a naked pillow fight?"
  (な、裸の枕投げを目撃しちゃったりしてな?)

女子寮の部屋に濃密に立ち込めるオゾンの匂いに霊の仕業だと直感する二人。
その後、大学のパーティーシーンで、二人のキャラクター説明の追加になるような会話が。

Dean: "Man, you've been holding out on me. This college thing is awesome."
   (お前、俺に隠してたな。この大学っぽい感じ、すげえな)
Sam: "This wasn't really my experience."
   (こういうのは僕の経験とは違うよ)
Dean: "Oh, let me guess. Library, studying, straight A's."
   (ああ、当ててやろうか、図書館に勉強にオールAってとこか)

まあね、と肩をすくめるサムに。

Dean: "What a geek."
   (なんてオタク野郎だ)

Slasher目線で考えれば、ディーンを置き去りにしてまでして家を出た身で、とても浮かれて遊ぶ気にはなれなかったサム、ということになりますよね。
でもそんなサムは背の高い金髪美人のジェシカを恋人にしたわけですが。
ママと、ジェシカと、ディーン(ダークブロンドだけど、きっと長く伸ばせばかなりブロンドに近くなりそう、ちっちゃい時はブロンドだったし)の相似は、どう考えても無視できないものがあります。

と、いうことで兄弟は今回も事件を解決し、街を去っていくのでした。

今回ディーンが、女の子に対して最初から一歩引いた状態だったせいか、サムもどうもエンジンがかかりきらないまま、覇気のないエピソードでした。え?それはSlasher的にだろ、って?
ディーンはサムが女の子に興味を持つのをどんな場合でも推奨するお兄ちゃんなのですよね。
今回も、女の子のお守りはサムにまかせて、自分はさっさと墓堀りに向かったり。
兄ちゃんに対するサムの異常な執着に、兄ちゃんなりに危険を感じて、更生させてやらなければ、なんていう使命感を持っているのかもしれません。

次回は、第8話、に入れると…。

お知らせ

吐き出すペースを超えて妄想が蓄積し、今にも爆発しそうなため、今回は一息つくためにも頭の整理と合わせて、ブログの整理を行いました。


C翼SSはまとめてこちら↓の書庫内に移しました。
(英語の年齢確認に答えていただく必要があります)

http://fujiyou.googlepages.com/

どなたか読んでくださっている方へ、かならず「日向編」と「若島津編」を追加して完成させる予定です。


Supernatural Second Season 第1話「In my time of dying」の大まかなスクリプトを同じくこちら↓の書庫内にUPしました。(注意!!:完全ネタバレです。ご注意ください)

http://fujiyou.googlepages.com/

妄想が先走りするばかりで、落ち着いて妄想日記を更新できない状態になっておりまして…。
ちょっとガス抜きするため、某お方とメールのやり取りをする中で、大まかにスクリプトを抜書きしたものができましたので、とりあえずUPすることにしました。
兄弟の台詞が中心で、拾っていない台詞の中にもかなり重要と思われるものありますが、その辺りはご容赦願いたいと思います。

近所のTSUTAYAがこれでもか、と半額レンタル攻勢をしかけてくるため、私の頭の中は、完全に爆発一歩手前まで来ています。
SupernaturalのReal Person Slashの影響で、ついには「Smallville」にまで手を出してしまい、自分がどこまで深みにはまっていくものか、もはや予測不可能というところ…。

次回は初心に戻って、冷静に妄想日記を再開したいと思います。