2007年2月20日火曜日

X-File slasher の見たSupernatural その13

このブログに謎の現象が起きています。
ブログの投稿日時が20日の14時から進まないのです。
日記、として考えるとまったくの役立たずということになります。
が、とりあえず、この投稿がどうなるか、様子を見てみようと思います。



今日は、2月24日(土)。


いよいよ、第9話 「兄弟、里帰りの巻」 の妄想鑑賞日記に入ります。


唐突ですが、父ちゃんが大好きです。

え?もちろん、兄弟の父ちゃん、JDM 演じる John Winchester のことです。
とある海の向こうのFan Girlが "His voice should be illegal!" とコメントしているのを目にして、あの声にぞくぞくしているのは私だけじゃなかった!とほっと、胸を撫で下ろした私ですが、その声を illegal とすべき人間は私にとってもう一人います。

鋭い方ならもう気付いているかもしれません。
何度もこの日記で「大好きだ!」と宣言していますから。
お分かりの方はご一緒に!そう、スキナー副長官です。

父ちゃんも副長官もあの声は樽のような分厚い胸板あってこその賜物ですよねー。
言いつけに従わない某次男坊S某部下Mを叱り飛ばす時の声音は、まさに bark とか growl と表現すべき荒々しさで、そのグローブのようながっしりした手は、しばしば、paw なんて描写され…、もちろんそこから連想されるのは、「Bear」ですよね。
ひょっとして、もううんざりしてます?私の熊男談義に?


わかりました、鑑賞日記に戻ります。


オープニング。

カンザス州、ローレンス

女の子の部屋では、あきらかに、Supernaturalな事件が起こっているある家。
クローゼットにお化けなんていないの、と女の子を宥めて寝かしつけた後、片付けものをしていた若い母親は床下で鼠の暴れるような音を聞いて地下室に様子を見に行きます。
(私なら、夜になんか絶対行かないけど!)

地下室で見つけたのは古い木の箱。
蓋を開けると、あら?そのキュートな笑顔の写真は?彼ではないですか!次は金髪美人の肩を抱いて嬉しそうなキュートな男前。その次は?その男前と金髪の超可愛い坊やと、小さな赤ちゃんを抱いて微笑む金髪美人。
その写真を裏返せば…


The Winchesters
John, Mary, Dean and little Sammy


そう、この怪しい家は、兄弟の生まれた実家だったのです!

カンザス、だったのですね…。
SN Slash三昧の生活を送るようになってから、必然的に Smallville についての情報が集まってきてしまったことは前に少し触れましたが、スーパーマンが子供時代を過ごした、この Smallville という町はカンザス州のどこかにある、という設定です。

Supermanになるboy とSupernatural と戦うことになるboys が同じカンザスで幼少時代を過ごしていたなんて、CW(1stシーズン中は、当時はまだWBだったかな?)の何らかの策略なんでしょうか?
色々疑いだすと、ほんと、キリがありません!


画面は切り替わって、先ほどの家の外観。
二回の窓にカメラがズームしていくと、先ほどの若い母親が窓を叩いて叫び声をあげています。

小さな喘ぎ声とともにパチッと開くサムの右目のアップ。
熟睡するディーンの向こう側でがばっと起き上がるサム。

翌朝。

ネット上で見つけた、各地で起こっているSupernaturalな事件を次々と挙げ連ねていくディーンをよそに、サムはなにやら熱心にお絵かき中。
サムはふと、これ見たことあるぞ、と立ち上がり、父ちゃんの日記を開きます。
日記に挟まれた、あの地下室の箱の中にもあったのと同じ家族の写真を手に取り、自分がお絵かきした木の絵と見比べます。写真には自分が描いたのとそっくりな木、家族の後ろには、夢で見た家が。

Sam: "Dean, I know where we have to go next."
   (ディーン、僕らが次に行かなきゃならない場所がわかったよ)

Deam: "Where?"
   (どこだ?)

Sam: "Back home. Back to Kansas."
   (家に帰るんだ。カンザスに帰るんだよ)


どうしてかっていうと、僕は悪夢をみるんだけど、それが時々本当になるんだよね、実はジェシカの夢も見ていてさ、血とか火とかさ、全部夢でみてたんだよね、それで今度の実家の夢も本当になるんだと思うんだ、だから夢に出てきた女の人を助けに行こうよ!

ええっ?!

あんなに、あんなに、兄ちゃんには言えない、僕の胸だけにしまっておかなきゃならない秘密があるんだ、なんてもったいぶってたくせに、ぺラッとあっさり告白した、と思ったら、あまりに辛すぎる思い出と共に、兄ちゃんが二度と帰らないと誓った昔の家に帰ろうよ、ですって?

サム、あんたの、本当の、一番、重大な秘密が、ジェシカの夢なんかじゃなくて、実の兄ちゃんをまじでどうにかしちゃいそうなほど大好きなこと、だってことは、私は、知ってるけど、実は予知夢見てる、なんて、あっさり言う前に、ディーンの心の準備のことも考えてやってっていうのよ!

カンザスの実家を訪ねてみると、電気のチカチカ、鼠が引っ掻くような音、挙句の果てには、a figure on fire なんてものまで出てきて、これはもう間違いなしという感じ。
しかも、奥さんはサムが夢で見た人と同一人物だっていうし!

恐怖でしかなかった悪夢が人助けの役に立つかも、という新しい展望で気持ちハイになってるサムと違って、ディーンの頭はもう爆発一歩手前というところ。

可愛いサミーが、予知夢???一体どんなことになっちゃうんだって。

なんとか落ち着いて対策を考えるため、ガソリンスタンドで案を出し合う二人、いつもの仕事だったらまずどうする?何を相手にしてるかを調べるよ。家の歴史を調べる。俺たちが既に知ってることの他にだな?でも僕たちどれだけ知ってるんだろう?兄ちゃんは実際どれだけ覚えてるの?あの晩のこと、って意味か?うん。

Dean: "Not much. I remember the fire. The heat. Then I carried you out the front door."
   (大したことは覚えてない。火のことは覚えてる。熱と。それからお前を抱えて外に運んだ)

Sam: "You did?"
   (兄ちゃんが?)

Dean: "Yeah. Why, you never knew that?"
   (ああ。なんだ、そのこと知らなかったのか?)

Sam: "No."
   (知らなかった)

サムは生後6ヶ月だったんです。それはさすがに無理ってもんです。

後は父ちゃんの話で知ってるだろ?ママは…、天井にいた。なんだか分からないが、ママを天井にはり付けたそいつは父ちゃんがママを見つけた時にはとっくにどっかに行っちまってた。父ちゃんは何がママを殺したかってことについて、なにか考えはないの?何かあったとしても、父ちゃんは、自分の中だけにそれをしまってた。それこそ何度も訊いたけどな。わかった。じゃ、今何が起こってるかを調べるには、あの時何が起こったのかを調べなきゃならないってことだね。そうだ。父ちゃんの友達、近所の人、あの時あの場所にいた人間と話しをするんだな。兄ちゃん、これ、いつもの仕事と同じように思える?

ディーン、ちょっと声をつまらせて、すぐ戻る、便所行ってくる、とその場を離れます。
背後を気にしながらサムの見えないところまで歩いてきたディーンは携帯を取り出し、素早く番号を押し、そして携帯から聞こえてきたのは!そう、あの illegal voice!


This is John Winchester. If this is an emergency, call my son, Dean. 866-907-3235.
(こちらはジョン・ウィンチェスター。緊急の場合は、息子のディーンにかけてくれ…)

ディーンは、心細そうな声で父ちゃんの留守電に語りかけます。

父ちゃん、今サムと一緒にいて、俺たちローレンスにいるんだ。俺たちの昔の家になんかいるみたいなんだ。それがママを殺したヤツなのかどうかはわからない…、でも、…俺、どうしていいかわからないんだ。だから、父ちゃんが今なにしてるにしても、ここに来られないかな。…頼むよ。父ちゃんの助けが必要なんだ。

半泣き状態で携帯を切るディーン。


ぞくぞくと異様なことが怒り続ける実家をよそに、兄弟は調査を進めます。

妄想鑑賞日記その11で、父ちゃんは海兵隊を退役した後何をしていたのか?と疑問を提示しましたが、今回明らかになりました。
父ちゃんは、友達のおじさんと自動車修理工場を共同経営していたのですね。

おじさんから、父ちゃんは、ママの事故の後、霊能者とか占い師とかに嵌っていた、と聞き出した兄弟は電話帳で、町にいる霊能者を調べ始めます。
サムが、Missouri Mosley の名前を読み上げた時、ディーンが反応します。
父ちゃんの日記を取り出したディーンは、日記の最初のページの最初の言葉を読んでみろといいます。

Sam: "I went to Missouri and I learned the truth."
   (ミズーリ(のところ)へ行き、真実を知った)

Dean: " I always thought he meant the state."
   (俺ずっと、父ちゃんは(ミズーリ)州のことをいってるんだと思ってた)

ミズーリのところを訪れた兄弟。

自分のことを赤ちゃんの頃から知ってるおばちゃんにあったりすると、誰でも似たようなことを言われてしまうものですが、「さあ、顔を見せてちょうだい。まあ、二人ともハンサムに育ったこと!(ディーンに)あんたも間の抜けた顔した子だったのに」そして、いきなりジェシカのこと、父ちゃんが行方知れずになっていることを言い当てたミズーリに色めきたつディーンを厳しくたしなめるミズーリ。
(なんだかディーンの顔がいつにも増して芸術品のように美しく見えます)

最初にこのエピソードを見たとき、ミズーリは、なんでディーンにだけこんなに厳しいんだろう、そもそもちっちゃい時のディーンだって、goofy-lookingだったはずはないのに、写真にだってあんなに可愛い顔が証拠として残ってるんだから、なんて思ってました。
落ち着いて考えてみると、サムの予知夢のことや、実家で起こっている奇怪な現象のことで、ディーンがパニック状態に陥って、半泣き状態で父ちゃんに電話したことだって、ミズーリには見えてたはずで。
ああやって突っかかることで、いつものディーン自身を取り戻させようとしていたのかも、という気もしてきます。
下手に慰めて、弟の前でめそめそする姿を晒すはめになってはかえって可哀相だと思ったのかも。
単に、多くの女性の例にもれず、サムがお気に入りで贔屓している、という可能性も否めませんが。

ミズーリを連れて、再び実家に現れた兄弟、ミズーリが家の中を調べると、今回悪さをしているのは、ママを殺したヤツではない、ということがわかりました。でも、ママの事件があったことで、家が霊的な傷を持ってしまい、今度の霊を呼び寄せてしまったのだということ、しかも霊は一体ではなくて、もう一ついる、でもそれの正体はわからない、というミズーリ。

とにかく、家の東西南北の壁に、呪術的なおまじないの品を詰めた袋を埋め込むことで除霊できる、ということで、ディーンに準備させ、母子をしばらく外出させて、仕事に取り掛かった3人。
(ここでまた、私なら、この三人を家において外出できるだろうか?と自問したくなりますが、リッチーの冷蔵庫事件で、Jennyにはこの家がまじで危ない、ということが身に染みてわかった、ということなんでしょう)

担当する壁をそれぞれ調べ始めた三人にポルターガイストが襲い掛かります。
飛んできた包丁を間一髪倒したテーブルで防いだディーンがサムのところに駆けつけると、ランプのコードに窒息させられているサムを見つけます。
どうやっても巻きついたコードが取れないと悟ったディーンは、サム担当の壁を蹴って穴をあけ、おまじないの袋を押し込みます、その瞬間部屋一杯に怪しい光が溢れ、光が消えるとサムが息も絶え絶えに喘いでいました。

そしてこの後!
慌ててサムの首からコードを解いたディーンは、サムがちゃんと息をしていることを感謝するように、サムの頭をぎゅっと抱きしめてますよね!?
この抱擁シーンを一体何度リプレイしたことか!!
一瞬にして暗転して場面が変わってしまうけどっ!!
あと、せめて一秒、見せてくれたっていいのに!!!
ケチッ!!!!!

ディーンがめちゃめちゃになった部屋の片付けを担当して、これにて一件落着、かと思いきや、実家の外に停めたImpalaの中で待機している兄弟。サムがまだなんとなくすっきりしてないので、確かに大丈夫だと確認したいのだと。
二階の窓をじっと見上げたサムは、夢のとおりに叫んでいるJenny(ママ)を発見。
直ちに車を飛び出し、家に飛び込む二人。ディーンは得意の蹴りでドアを蹴破り、Jennyを救出。
お姉ちゃんの部屋には、またあのfigure on fire が!
子供二人を抱き上げ、炎に包まれた影を迂回して階段を降りかけたサムは、途中で何かの気配を感じ取ったように子供達を下ろし、22年前の父ちゃんと同じ台詞を!

Sam: "Sari, take your brother outside as fast as you can. Don't look back."

そう言い終った途端、何かに引きずられていったサム、そのサムにあの炎に包まれた影が近づきます。やっとドアを叩き破って中に飛び込んできたディーンは炎の影に向けショットガンを構えますが、サムは、やめて、それが誰だかわかったんだ、といいます。二人の目の前でふっと炎が消えると、そこには愛しいあの時のままのママが立っていました。
美人のママは、やっぱりディーンに似てますね。
ママはディーンの名前を呼んで、ディーンを見つめ、それからサムに近づきます。
サムを見つめたママは「サム、ごめんね」「なにを謝るの?」というサムの問いかけには答えず振り返ったママ、「私の家から出て行きなさい。私の息子を放して!」と何かに向かって言い、再び炎になって天井へと消えてしまいました。

ママの「ごめんね」、一体なんなのでしょうね。非常に深い意味が隠れていそうです。
そして、ママが死んだとき赤ちゃんだったサム、霊体とはいえ、写真以外でママの姿を見て、しかも話をしたのはほぼ初めての体験になるのですよね。

翌朝、ディーンは地下室にあった木箱の写真を受け取り、もう一度訪れたミズーリが、今度こそ全ての霊が消えたことを確認し、「ママは自分を犠牲にして息子達を守ったの」とサムに説明、「私の感じ取れなかった霊まであなたは感じてたのね。ごめんなさい」「僕には何が起こったの?」「全部答えてあげられればいいんだけど、私もわからない」

そして兄弟を見送り、自宅に帰ったミズーリは「あの子、あんなに強い能力を持っているのに自分の父親の気配を感じ取ることができなかったのかしら」ため息をつくように言ったミズーリの居間のソファには、な、な、な、なんと父ちゃんが!!!!!

John: "Mary's spirit? Do you really think she saved the boys?"
   (メアリーの霊が?本当に坊主達を救ったと?)

Missouri: "I do. .....John Winchester, I could just slap you. Why don't you go talk to your children?"
   (ええ、そう思うわ。…ジョン・ウィンチェスター、ひっぱたいてやりたい。どうして自分の子供たちのところへ話をしに行かなかったの?)

John: "I want to. You have no idea how much I wanna see them. But I can't. Not yet. Not until I know the truth."
   (そうしたいさ。どんなに俺があいつらに会いたいか、君には見当もつかないだろう。だが、今は会えない。今はまだ。真実を知るまでは)

父ちゃん!例え会えなくたって、ママそっくりの可愛い長男が半べそで電話してきたら、近くにやって来ずにはいられなかったってことよね?!

そして、サムが父ちゃんの気配を感じることができなかったのは…、もちろん、まだ能力が開花したばかりだっていうこともあるだろうけど、サムの能力って、どうもディーンが関わらないとフル稼働しないみたい。どうしても、父ちゃんvs兄ちゃんでは、兄ちゃんが勝ってしまうサムなのです。

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