2007年2月12日月曜日

Supernatural Slashへの考察 その2

今回はSupernatural Slash マメ知識です。

Slash Writerさん達は、本編エピソード中の細かな出来事、(RPSなら)俳優さんのプロフィールやフィルモグラフィー、TVや雑誌のインタビューで語ったことなどを深く調査して、引用し、ストーリーに深みを持たせます。

Supernatural Slashを色々と読み込んでいく中で仕入れた、そんな知識をいくつか挙げてみたいと思います。


1.Supernatural と Smallville の関係

Supernatural Slashの多くに準主役格で登場するのが、Smallville(日本ではヤングスーパーマン)の主演二人、トム・ウェリング(クラーク・ケント)とマイケル・ローゼンバウム(レックス・ルーサー)です。

どちらのドラマも、本国アメリカを離れたカナダのバンクーバーという土地で、1シーズンにつき何ヶ月も撮影を続けています。
家族と離れて暮らす若者たちが、オフや毎日の撮影終了後、皆で集まって飲んだり遊んだりしているだろう、と想像するのは難しくないことで、多くのスラッシュで、トムとマイケルの二人は、J&Jの二人を飲みに誘い出しては、色々な事件のきっかけを作ってくれます。
おっとりと純粋なトムと、一癖ある陽気な変人のマイキーは、Humor系のお話には、もはや欠かせない存在ともいえます。
先輩カップル(?)として(Smallvilleは現在6thシーズン)、J&Jがお互いの気持ちに気付いていない内から、二人をくっつけようと画策したりすることもあったり、Supernatural slasherにとってはありがたい存在でもあります。

マイケルは、実際J&Jのインタビューに乱入して、「周りがでかい野郎ばっかりだから、自分も鍛えようと思ってジムに通ってるんだけど、いくといつでもジャレッドが来てるんだ」とか、バンクーバーでの日常をちらりと披露してくれたりもしています。

さらに、ジェンセンは、Smallvilleのクラーク・ケント役として、トム・ウェリングと共に候補に挙がっていたという情報もありますし、(ジェンセンがとうもろこし畑で裸に剥かれて、胸に赤いSなんか書かれてしまったら、…なんて考えると…絶対18禁です。トムでよかった!としみじみ思います)第4シーズンでは、ラナの恋人役として、実際Smallvilleに出演していますから、トムやマイケルと顔なじみであることは確かです。

そして、作品名は確認していませんが、ジャレッドもトムと映画で競演したことがあるとか。
私の一番のお気に入りのSupernatural Slashのシリーズは、このジャレッドとトムの友人関係がもとになって、Supernaturalの撮影以前に、J&Jの二人が出会っていた、という設定です。

恐くてまだ一つも読んでいませんが、Smallville slashの数は、10年シリーズの続いたX-Fileを既にしのぎそうな程の数で、ひょっとしたら、Supernatural SlashのWriterさんの中には、Smallvilleで腕を磨いた人が混じっているのかもしれません。SNのSlashのレベルの高さはかなりのものであることは確かです。

先週末、Smallvilleの1&2シーズンのDVD Boxをまとめ買いしてしまった私が、Smallville Slashに手を染める日も、そう遠くないような気もしています…。


2.ジェンセンとキモノ

ジェンセンの恥ずかしい過去として、キモノ、キモノ・ダンスを挙げ、ジャレッドがジェンセンをからかう、というシーンがあちこちのスラッシュに出てきます。
これはジェンセンが出演した「Bronde」という映画のワンシーンからの引用です。
キモノシーンはともかく、Brondeに出ているジェンセンの美しさは桁外れで(DAの暗殺者としての潜入任務の時より綺麗かも)、ディーンのスーツ姿が7年生に見えるのは、あくまでジェンセンの役作りの成果なのだということがわかります。


3.萌ワード

ジェンセンの容姿の描写で、頻繁に目にするのが、fleckles(そばかす)、eyelash(まつげ)、pale skin(色白の肌)、suck-me-lips(吸ってと訴えているような唇)などでしょうか。ジェンセンの美しさをたたえる言葉を挙げだしたら本当にきりがないのですが、flecklesについては、私はSlashで読んでからエピソードを見直して初めて気付きました。ドーソンズクリークでは、サーファーの役をやっていたのでしたっけ?色白なのに日焼けしたせいで、そばかすが沢山あるのですね。

一方のジャレッドは、というと、dimples(えくぼ)、Big hands(大きな手)、Huge grin(全開の笑顔)、Too-tall-to-be-a-real-actor(ホンモノの役者にしては背が高すぎる)なんていう形容までありました。(あっさりすぎですか?ジャレッドに対する愛が少ないわけじゃないのですが、完璧美人のジェンセンと比較して、どうもおざなりな感じになるのは否めません…)

Writerさん達は皆、魅力的な主人公二人をいかにも「そうそう!そういう感じ!」と思ってもらえるように描写するため、日々努力を重ねているようです。


4.Padackles と Jsquared

実はこのキーワードについて、ちゃんと調査をしたことはありません。ひょっとしたら日本のお若い腐女子の方々にとっては既に常識、だったりするなら、かえって詳細を教えて欲しいと思っているのですが…。

この妄想日記では何度も触れてきましたが、とかくSlashというものは、攻め受けのリバーシブルが多く、日本の×マークと違って、スラッシュで区切ったカップルの名前が前にあるか、後ろにあるかで攻め受けの判断はできない、というのが常識でした。

つい最近も、J&Jが幼馴染だったという設定のAU小説を読みまして。
それはジャレッド5歳から17歳まで(ジェンセンは13ヶ月年長という設定)の成長日記とそれにつれて強くなるジェンセンへの恋心を描いた、とてもいいお話で、途中ちびジャレとちびジェンのあまりの可愛さに声を上げて笑ったり、ジャレッドの思春期の悩みに一緒にもらい泣きしそうになったりと、最高に楽しみ、堪能しつつ読み進め、立派に逞しく成長したジャレッドと、美しく成長したジェンセンのいよいよお初シーン!となった時、なんとジャレッドの口から入れて、という言葉が!!
夕飯の支度もそっちのけで読みふけっていた私は、あまりの動揺に一度ページを閉じました。

とはいうものの、SNのslashを読み始めてみて、X-Fileの頃の作品と比べ、比較的攻め受けの役割がはっきりしている作品が多いような気がする、という感じを受けたのです。
そこへ時々現れる、Padackles と Jsquaredというキーワード。
これって、(例えが古くて恐縮ですが)小次健とか健小次っぽいですよね。
ひょっとして海外スラッシュの世界にも、役割分担の定義が発生しつつあるのでしょうか?
単にRPSの別の言い方、にすぎないのかな?


5.Sam/Dean と J&J

これはちょっとマメ知識とは違うような気もしますが、愛犬がPossessionされたジャレッドが、なんとサムとディーンの兄弟に悪魔祓いの依頼をする、という話がありました。
4人の容姿がどう、ということは、はっきりとは描写されていないのですが(上記のToo-tall-to-be-a-real-actorというジャレッドの形容はこの作品に出てきました)、J&Jの二人は実在の悪魔ハンターをモデルにしたドラマの主演をしていて、モデルとなった兄弟とも付き合いがあるということになっています。
ハチャメチャな話ですが、とても面白くて、この話にインスパイアされた別の作家さんが、同じ設定で、もうちょっと長い話を書いたりしています。その話の最後では、(それぞれの相手を間違えてキスしてしまったのをきっかけに)なんとFoursome(4P)という離れ業(というかジェンセンを三人で…、という感じでしたが)まで!こちらも、オリジナルに劣らず楽しいお話でした。
ドラマSlashとRPSが、混在するなんて、私は初めての体験でしたが、他にもあるのでしょうか?



なんか、全然マメ知識としてのまとまりがついていませんね…。
本当は、5.で出てきた、ジャレッドの愛犬(2頭)とか、ジャレッドの彼女のサンディー、とか、J&Jは二人とも兄と妹を持つ次男、だとか、ジャレッドの友達Chadのこととか、ジェンセンの友達のクリスとスティーブのことなんかに触れるべきだったのかもしれません。

また、書きたくなったらいつか詳しく、ということで、今回はこの辺にしておきます。

次回はさすがに第9話に入りたいけれども、来週になっちゃうかな…。

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