2008年10月9日木曜日

Supernatural シーズン4第3話「In The Beginning」妄想感想文Part2

Supernaturalシーズン3のDVD Box、(少なくともこのBox1に関しては)フルのコメンタリという形ではなく、エリックやキムなんかが顔を見ながら短いコメントを聞けるような形式のおまけ映像が収録されているのですね。(ちょっとX-FilesのオマケDVDに入っていた「X-Filesの裏側」を思い出します)

じっくりとシーズン3の復習をしたいところではありますが、挫折したくなってしまう前に…なんとか自分を鞭打って…SPN403感想文の続きです。





***



以下の記事にはSupernaturalシーズン4のネタバレが含まれます。

日本での放送もしくはDVDのレンタルor発売まではネタバレを回避することにしているという方は、閲覧ご注意ください。
さらに私の独自の解釈に基づく翻訳には、誤解、曲解、妄想が含まれる可能性が大いにあります。その点を充分にご承知置きいただいた上で、妄想に基づく私の馬鹿な感想を読んでもいいという方のみ先に進んでいただけますよう、くれぐれもよろしくお願いいたします。











「悪魔も殺せる伝説のコルト」を貸してもらうため、コロラドへ向け出発したディーンはまたもやなんの予告も気配もなく突然助手席に現れたCastielに息を飲みますが、

この「全てのはじまり」の旅の最初からずーっと気になっていたらしいことを聞いてみることにします。

Dean: Sam would have wanted in on this. Why not bring him back?
  サムだってこれには関わりたかっただろうと思うのに。どうしてあいつを連れてこなかったんだ?


なにしろママ方のじいちゃんがハンターだったことが分かったり、父ちゃんとママが婚約しそうなタイミングで黄色い目の悪魔が姿を現したり、まさに兄弟揃って目撃すべき見逃せない出来事が目白押しなのですから!
ディーンとしては、若い父ちゃんや可愛いママの姿、それにおじいちゃんやおばあちゃんの姿をサムにも見せてあげたいに決まってますよね。


Castiel: You had to do this alone, Dean.
  これはお前一人でやらねばならないことなのだ、ディーン。

Dean: And you don't care that he's tearing up the future looking for me right now?
  で、未来にいる(可愛い)サミーが今この瞬間胸の張り裂けそうな思いで俺を探しててもあんたは気にしないってわけか?

(とんでもない状況に放り込まれた自分自身よりも、自分の姿が見えなくなったことで心配しているであろう可愛い弟を気遣う、この発想がいかにもお兄ちゃんです)

Castiel: Sam's not looking for you.
  サムはお前を探してなどいない。



じゃあさ、もし俺がこれを続ければ俺たち家族の呪いは解けるんだろ?ママと父ちゃんはいつまでも幸せに暮らして、で、サムと俺は、リトルリーグで野球をしたり、追いかけっこなんかをして育つのか?

もしお前が未来を変えれば、お前の父親、お前、サム、お前達がハンターにならなかったとしたら、お前達が救ってきた人々は全て死ぬ事になる、それをわかっているのか。

そいつは分かってる。

で、それでもお前はかまわないと?

かまうさ。大いにかまう。
(セカンドシーズンの「What is and What should never be」で同じ事態に直面したディーンは、まさにこのジレンマに苦しみ、結局サミーの待つ現実世界へ戻ってきたのですもんね)
でも、事は俺の両親に関わってるんだ。俺は二人を再び死なせるつもりはない。そんなことはできない。俺がそれを止めることができるのならなおさら。


ディーンのこの最後の言葉には何のコメントもなしに、再びCastielは姿を消してしまいます。(人間の姿でいるのって、相当疲れるとか?なんでしょうか?)





そして、30年以上も全く同じ間取りだったらしいエルキンスおじさんの家を訪ね、命がけとはいえ、比較的あっさりコルトを貸してもらうことに成功したディーンが、使い終わったら「カンザスのCampbell家に預けとくから」なんて一応返却時の約束をしている頃、

当のCampbell家では、サムパパとメアリーが銃の手入れをしながら、「ディーンはどこへ行くって言ってた?」「あいつは悪魔を殺しに行くって言ってたぞ」「悪魔を殺す?それは無理でしょ?」なんて結構楽しそうにおしゃべりしています。

「で、どこの悪魔?」と問うメアリに、『未来が見える』なんて眉唾なことを言ってたらしいディーンのお父さんが残した手帳に載っていた

「Walsh家にでも行ってるんじゃないか?」

なんてサムパパがぽろっと洩らした途端、「Liddy Walshの家じゃないんでしょうね。あの子は私の友達よ。助けに行かなきゃ!先に車に行ってるから!」
(近所の友達の家に行くにもパパの運転が前提というあたり、この時代、さすがのアメリカでもティーンの女の子はあまり運転をしなかったのでしょうか?)

その頃、主治医に憑り付いたらしい黄色い目の悪魔はメアリーの友達Liddyの末期の病に苦しんでいる家族を助けることと引き換えに、「10年後にまた訪ねてきてもいいかな?その時、ちょこっとお願いがあるんだよね」という契約締結を展開中。
その現場にCampbell父娘が飛び込んでくるものの、普通のショットガンなんかではもちろんYEDに歯が立つわけもなく、サムパパはお約束どおり壁に貼り付けられ、果敢に戦いを挑んだメアリーが却って

「お前のような娘を人間どもは今までどこに隠していたのだ」
(おそらくはサムパパから「絶対外すな」とキツク言われていたのに違いない、邪悪なものを避けるブレスレット、ちゃんと効き目があったということなのかもしれませんね)

「気に入った」

なんてYEDに目をつけられてしまったりしていると、危機一髪、ディーンが飛び込んで来ます。その手に握られたコルトを目にして、さすがに「その銃をどこで手に入れた?」と一瞬顔色を変えるものの、ディーンが引き金を引く前にYEDは黒い煙となって逃げ出してしまいます。

Dean: Mary, what else did he say to you?
  メアリー、ヤツは君に他に何を言った?

Mary: I told you -- Just that he liked me. What did he mean
by that?
  言ったでしょう――ただあいつは私のことが気に入ったって。それってどういうこと?



この流れのみを見ると、ディーンが現れてYEDやWalsh家のことを持ち出したから、メアリーがYEDの目にとまってしまったという風にも思えますが、ラストのCastielの言葉を考えると、小さな小細工をしても大きな結果は絶対に変わらないということであって、ディーンの存在があろうがあるまいが、メアリーはいずれYEDに目をつけられることになっていたということなのかもしれません。





Grandpa Sam: Nice job in there.

Dean: I missed the shot.

Grandpa Sam: Take the compliment, son. I'm saying that I was wrong about you.


後一歩のところでYEDを取り逃がしてしまったことに自分を責めるディーンに優しい声をかけるサムじいちゃん。
他のハンターを信用しない頑固なじいちゃんがついにディーンの存在を認めてくれた、と温かい気持ちが湧きあがる一方で、シーズン1のYEDに憑り付かれた(とんでもなくセクシーだった!!)父ちゃんのことがちらっと頭をよぎったりもして…、

でもまさか、まさか、まさか、と、どきどきしながら展開を見守っていくと。

ディーンは、自分の本名、生年月日、両親の名前、つまり自分がサムじいちゃんの孫であることなどを告白し、さっきのメアリーの言葉から、YEDがメアリーに目をつけたのは今夜なのだと思うこと、だから今ここでYEDを殺さなければメアリーママが10年後に死ぬ事になる、だから、じいちゃん手伝ってくれ、と訴えます。

ディーンのこの言葉を聞いてのじいちゃんの戸惑いは、純粋にじいちゃんとしての感情のようでもあり、
また見ようによっては、ほんの一端とはいえ、誰にも極秘に勧めてきた自分の計画のことを知ってる人間が、未来から自分を止めにやってきていることに驚いているYEDの感情がもれているようにも思えたりもします。





一方のメアリーはジョンを呼び出し、「私を連れて逃げてくれるって言ったわよね?今すぐ連れてって!」と言ってジョンの車に乗り込んでどこかへ…。





なんで俺がコルトのことを知ってたと思う?なんで俺が黄色い目の悪魔のこととか、ヤツがどこに現れるかを知ってたと思うんだ。これは俺がでっちあげたことなんかじゃないんだ。


Samuel: Every bone in my body is aching to put you six feet under, but... there's something about you --I can't shake it. Now, I may be crazier than you, son, but I believe you.
  私の全身の骨はお前を殺して墓に埋めてしまいたくて痛いようだが、…お前の言うことには何か…単純に振り捨ててはしまえないものがある。ああ、もしかしたらお前以上に私の頭がどうかしているということなのかもしれんが、お前を信じよう。



このシーンもです。
祖父と孫の絆がついに結ばれたように見えて、(ラストを知った目で見ると)ディーンがどこまで知った上で自分を追って来ているのかを図ろうとするYEDの心が透けているようにも思えて…、

でもそんなことを全く知らずに観ていた初見の時にも、

「コルトを見せてみなさい」

なんて、なんとなく怪しい態度で言い出すじいちゃんに、つい画面の前で『ディーン!いくらじいちゃんが渋くて素敵でいい声でも、そのコルトは渡しちゃ駄目!』と叫んでいた私。

するとちゃんと可愛い手つきでコルトをじいちゃんから遠ざけるディーン。えらい子です。


Samuel: I'm your grandfather.
  私はお前の祖父だぞ。

Dean: Nothing personal.
  じいちゃん個人が問題なんじゃないんだ。

Samuel: Sure it is. Especially when it's me you're trying to kill.
  もちろん個人的な問題さ。とりわけお前が殺そうとしているのが私であるというのならな。


そうぞくぞくするような声で囁いたじいちゃんの目が(やっぱり!)黄色に!

初代YEDの父ちゃんや、二代目のYEDのおじさんは、黄色のコンタクトを入れたまま演技をさせられていたものですが、スキナーさんはコンタクトが合わなかったのか、キュートな焦げ茶の目に戻って演技が続きます。





ここでちょっと余談ですが、YEDの演技について。
今回スキナーさんの演技を見た後でも…、やっぱり私にとってはJDMの演技がセクシー度不動のNo.1です…という告白を別にして…、

YEDって、悔しいけれどもホント実に魅力的なキャラクターですよね。

ジョンパパとしての演技中ほとんど笑顔を見せなかったJDMは、憑り付いたYEDが表に出てきた途端、実にのびのびと素敵な笑顔全開で、今にもディーンにキスしそうなくらいの距離で、一言一言憎らしい台詞をディーンの耳元に実にセクシーに囁いていました。

シーズン2全編に渡りYEDのおじさんとして登場したFredric Lehneは、確か、この役を引き受けた際、JDMの演じるYEDの映像を見せられて研究するようにと指示されたようなことを言われたとどこかのコンベンションで語っていたような記憶があります。

今回のスキナーさんは、JDMの演技とFredの演技をよく研究して、実に巧妙に自分自身のYEDを作り上げていたように思います。(Jensenへのあの接近具合をみると…、JDM寄りの演技といえるのかも…)

頑固でハードボイルドなサミュエルじいちゃんから、憎らしいほどいやらしくてでも魅力的なYEDに実に見事に切り替わっていましたよね。





YED Sam: Future boy, huh? I only know one thing that's got the juice to swing something like that. You must have friends in high places. So, I kill your mommy? That's why you came all this way to see little ol' me?
  未来少年か?そんなことができる存在は私が知っている限り一つだけだ。お前は高いところに友達がいるに違いないな。そうか、私がお前のママを殺したって?それでお前ははるばる私に会いにここまでやってきたわけか?

Dean: Oh, I came here to kill you.

YED Sam: Hey. Wait a minute. If that slug Mary's your mommy, are you --Are you one of my psychic kids?
  おい。ちょっと待てよ。もしあののろまのメアリーがお前のママだっていうなら、お前…お前は私のサイキックキッズの一人か?


(ジェンセンの首筋の匂いを嗅ぐスキナーさん!!!)

YED Sam: No. Not you. Maybe you got a sis. Or a bro. That's terrific. That means it all worked out. After all, it's why I'm here.
  いや、お前じゃない。お前には妹がいるのかもしれんな。もしくは弟か…。そいつはすごい。つまり計画は全てうまくいったということだ。実際、私が今ここにいるのもその計画のためなのだからな。

Dean: So that's what this is about --These deals you're making. You don't want these people's souls.
  で、ここでやってるのはなんなんだ――お前が交わしている契約は。お前は契約相手の魂が欲しいわけじゃないんだな。

YED Sam: No. I just want their children. I'm here to choose the perfect parents, Like your mommy.
  ああ、私が欲しいのは彼らの子供達だ。私はもっともふさわしい両親を選ぶためにここへ来た。お前のママのような、な。

Dean: Why her? Why any of them?
  なんでママなんだ?その他の人たちを選んだのもどうしてなんだ?

YED Sam: Because they're strong. They're pure. They eat their Wheaties. My own little master race. They're ideal breeders. Oh, get your mind out of the gutter. No one's breeding with me. Though Mary... man, I'd like to make an exception. So far, she's my favorite.
  なぜなら彼らは強いからだ。純粋だし、身体にいいシリアルも食べてる。私専用の優れた種のための理想的なブリーダーとなる。あー、おかしなことを考えるな。誰も私と直に交配したりなどしない。まあ、メアリーに関しては――例外を作ってもいいとさえ思うがね。今の所、あの娘が私の一番のお気に入りだから。

Dean: So, why make the deals?
  契約を結ぶのはどうしてだ?

YED Sam: I need permission. I need to be invited into their houses. I know, I know -- The red tape will drive you nuts. But in 10 short years, it'll all be worth it. 'Cause you know what I'm gonna do to your sibling? I'm gonna stand over their crib, and I'm gonna bleed into their mouth. Demon blood is better than ovaltine, vitamins, minerals. It makes you big and strong!
  私には許可が必要なのだ。私は彼らの家に招きいれてもらう必要がある。ああ、ああそうとも――お役所仕事ってのは面倒くさい。だかほんの10年で、そういった面倒な手続きも全て報われる日がくる。なぜならお前は私がお前の弟にしたことを知っているのだろう?私はベビーベッドの脇に立ち、彼らの口元に私の血を垂らす。悪魔の血というのは、麦芽飲料や、ビタミンや、ミネラルなどよりずっと優れている。悪魔の血は子供を大きく強くするのだ。

(確かに!サムは本当に大きく逞しくなりました!)

Dean: For what? So they can lead your discount demon army? Is that your big plan?
  なんのためだ?そうすればその子供達がお前の安っぽい悪魔の軍隊を引率できるからか?それがお前の壮大な計画ってやつかよ?

YED Sam: Please. My endgame's a hell of a lot bigger than that, kid.
  勘弁してくれ。私のエンドゲームはそんなものとは比較にならないほど大きなものなのだ、坊主。

Dean: Endgame? What endgame?
  エンドゲームだって?なんだエンドゲームって?

YED Sam: Like I'm gonna tell you. Or those angels sitting on your shoulder. No. I'm gonna cover my tracks good.
  お前にそんなことを話すとでも思うか。もしくはお前の肩にとまっている天使なんかにな。言うものか。私は自分の足跡は綺麗に隠すほうでね。

Dean: You can cover whatever the hell you want. I'm still gonna kill you.
  なんでも好きなだけ隠せばいい。それでも俺はお前を殺す。

YED Sam: Right. Now, that, I'd like to see.
  そうか。さあ、そういうことなら、やってみせてもらいたいものだ。

Dean: Maybe not today. But you look into my eyes, you son of a bitch. 'Cause I'm the one that kills you.
  今日じゃないかもな。でも俺の目をよく見とけ、悪党め。なにしろお前を殺すのはこの俺なんだから。

YED Sam: So, you're gonna save everybody. Is that right? Is that it? Well, I'll tell you one person that you're not gonna save. Your grandpappy.
  それでお前は皆を救うっていうわけか。そういうことか?まあ、お前は少なくとも一人の人間は救えないってことを予言しといてやろう。お前のじいちゃんだ。



と言いざま、なんと自分のお腹にナイフを!

ディーンが『No!』と絶叫した直後、ずっと物陰から二人の様子を警戒気味に伺っていたディアナおばあちゃんも『No!』と絶叫しつつ飛ばされて落ちていたコルトに飛びつこうとするものの、YEDに気付かれて、悲惨な最期を遂げることに…。





もうあとほんの少しなのですが!

どうしても体力切れのためここでもう一度休憩して投稿します。

季節の変わり目のせいか少々…かなり体調不調のため、ラストの部分を次回の放送前に投稿できるか微妙なところですが、明日なんとか勢いで投稿できればと思っています。

1 件のコメント:

eiri さんのコメント...

こんにちは。お邪魔致します、eiriです。

今回も素敵レビューをありがとうございました!
じっくりと拝見させて頂きました。

特にYEDとDeanの会話の訳は、あの緊迫した場面が自然と思い浮かんできて、再びぞくぞくしてしまいました。
この時のスキナーさん演じるYEDは、本当にセクシーですね。DEANの匂いを嗅ぐシーンは、YEDとDEANの色香にクラクラしてしまいました。
(あとスキナーさんの後姿のショットを拝見して、腰の位置の高さにびっくりしました…素敵すぎます!)

それからYEDが途中ウインクするシーンなんですが、そのウインクの仕方が2代目YEDのおじさんに本当にそっくりで、スキナーさんの芸の細かさにはただただ感服するばかりです。
セクシーな部分は、藤葉様の仰る通り初代YEDのJDM寄りな感じですよね…フェロモンの醸し出し具合がまさしく初代YEDで!

今回訳して頂いた部分は、私では分からない箇所が多かったので非常に助かりました。ありがとうございます!
この第3話に関しての私の感想は、最初からどうも皆様の感想とずれていまして、Deanが過去に関与することで未来が確定されたような気がしてならなくて…。
Deanが関与すること自体が必然だからこそ、未来が変わらないのではないかと思ってしまったんです。(台詞を把握していない為の思い込みが多々ありますが…)
藤葉様のレビューを参考にしながら、再度自分でも色々と考えてみたいと思います。

最後になりましたが、お加減が悪くていらっしゃるのに、素敵レビューをUPして下さって本当にありがとうございました。
どうかあまりご無理をなさらず、くれぐれもお大事になさってください。一日も早いご回復をお祈りしています。

お返事はスルーして下さいませ。