2008年10月25日土曜日

Supernaturalシーズン4第6話ちょっとだけ(じゃない…)感想文

次から次へと投下されるJ2の仲良しエピソードに、顔がにやけっぱなしの今日この頃ではありますが、

気持ちがくじけてしまう前に、新しいエピソードの感想文を書いておきたいと思います。



以下の記事にはSupernaturalシーズン4のネタバレが含まれます。

日本での放送もしくはDVDのレンタルor発売まではネタバレを回避することにしているという方は、閲覧ご注意ください。さらに私の独自の解釈に基づく翻訳には、誤解、曲解、妄想が含まれる可能性が大いにあります。その点を充分にご承知置きいただいた上で、妄想に基づく私の馬鹿な感想を読んでもいいという方のみ先に進んでいただけますよう、くれぐれもよろしくお願いいたします。






***






今回のエピソード、とにかくとんでもなくディーンが可愛かったですよねー!!!(笑)

そしてそんな可愛い兄ちゃんの面倒をしっかりと見るサムがなんて大人っぽくて、男前だったことか!!!

今シーズンのSupernaturalのエピソード、毎回、期待を上回るいい仕上がりで、嬉しすぎてなんだか今後が心配になってくるほどです。







オープニング、なんだか物凄そうな猛犬から死に物狂いで逃げているらしいディーンが、ホームレスのおじさんの家財道具一式に激突して倒した挙句、おじさんに向かい「逃げろ!殺されるぞ!」と叫びながら指差した先に視線を投げると…、

頭にピンクのリボンをつけたちっちゃなヨークシャーテリア(かな?)がきょとんとした顔で見上げています。

再び必死の形相で(そして前回に引き続き可愛いダークスーツ姿で)駆け出したディーンの後ろを

お兄ちゃん、あたしと遊んでくれてるのよね?

と、ちょこちょこと追いかけるちっちゃなちっちゃなワンコ…。

数ヶ月前、Hell Houndに酷い目に合わされたことで、ディーンたら犬恐怖症になっちゃったとか???

と?マークが頭をぐるぐるしていると、場面は43時間前に。





兄弟はどうやら、3日前に心臓発作で死んだフランク・オブライエンという男のことを調べている様子。

3日前に死んだフランクに続き、近くの町で昨日全く健康な男性二人が同じく心臓発作で突然死したという報告にもとづいて、兄弟としては「なにかある」とSupernaturalな気配を嗅ぎつけ、またもや可愛いFBI捜査官(といってもサムはもうすっかり本物FBI捜査官っぽい貫禄が板についてきましたが!)になってこの町にやってきたようです。

サミーが「もう怖い力は使わないことにする」と宣言したことで、怖いお仕事斡旋天使Castielもとりあえずは満足したということなのか、近頃ぱったりと姿を見せなくなったのをいいことに、

今週も兄弟は仲良く「昔ながらのWinchester家のお仕事」を楽しく継続中ということのよう。

さて、フランクの死因を調べにきた兄弟は、というと、

ディーンは「これをちょっと持っててくれるかね?」とポンっとフランクの心臓を手に乗せられ、それを笑っていたサムの顔に脾臓の液(汁?)が盛大に飛び散るという散々な目に遭いつつ立ち会った検死の結果を聞いても、マラソンランナーだったというフランクは、手に残る酷い擦り傷を除けば全くの健康体だったことが判明。
(ビニールの術衣とエプロンを貸してもらって検死に立ち会う兄弟の姿を見ると、そんな格好でもサムはある程度さまになって大人っぽいのに、ディーンはなんだか幼く可愛く見えるのはどういうことなんでしょうか…
フランクの結婚指輪の跡を指摘する手術用のゴム手袋をしたディーンの指もなんだか丸っこくて可愛いです…同じ手袋をしてもフランクの手首に残った引っ掻き傷を見るために掴んだサムの手は逞しく見えるのに!)

さらに情報を集めるため、地元の保安官事務所を訪れた兄弟は、消毒用ジェルで手を擦ってばかりいる妙に潔癖な保安官(土足禁止の執務室に入る時の兄弟の靴の脱ぎ方が!(笑)日常、靴を脱ぎ慣れない人たちには脱いだ靴を揃えるなんていう習慣は全くないのですね)から、

フランクと保安官は高校時代からの友達で、いまだに『Gamecocks』というソフトボールチームで一緒にプレイする仲だったが、最近の彼は何かに怯えているようだった、電話に出ないので部下を様子見に行かせたら…、あとは君らの知ってのとおりだ、と。

『Gamecocks』とは「闘鶏」という勇ましいチーム名なのですが、シモネタ好きのディーンはあきらかにCockに反応してニヤリとしてます。(言葉の響きから単純に推測すると、この単語って、遊びで女をやりまくる男達、みたいな裏の意味にとれたりもするのでしょうか?

「フランクはいいやつだった」と語る保安官に、挽回のためか、ディーンは「Big heart」(心の広い人という意味と、検死官の先生から実際に彼の心臓をずっしりと手に乗せられた経験をかけてるんですね…)な人でしたね、と答えてまたもやその場をしらけさせたりしつつ、その場を辞したものの、

フランクを含め三人の被害者に共通する、赤い引っ掻き傷と、死の48時間前から奇妙にそわそわした様子を見せ初め、最後には恐怖に駆られて死に至ってしまうという奇妙な症状のことを考えると、とても三人の死因が単なる心臓発作とは思えません。

ところが、フランクを最後に目撃したという近所の住人Mark Hutchinsという人物を訪ねてみようか、と歩き出した時、ディーンは突然、前方にたむろする全く害も無いように見える(どの子もやっと小学校を卒業したくらいの)男の子たちを見て、

「なんか、あのティーンエイジャーのコたちの顔つきが物騒だからさ、こっちの道から行かない?」
(ディーンの台詞がちょっとオカマちっくですがご容赦ください…)

と突然方向転換してしまいます。

生きているフランクの最後の目撃者Mark Hutchinsは大きな蛇を肩にかけたまま兄弟に応対するという、かなり度を越した爬虫類好きという強烈なキャラクターの持ち主ではあるものの、

それにしてもディーンはなんだかずっと周囲の様子を見回してはそわそわそわそわ…。

爬虫類好きのMarkさんによると、最近のフランクの怖がりようといったらとんでもなくて、

この前の夜テレビでやってた「オズの魔法使い」を見て緑の魔女を怖がってたほどだし、

他にもアルカイーダとか、フェレットとか、人口甘味料だとか、ペッツディスペンサーについてる顔の(小さい頃にはよく食べましたが、ペッツって今でも売ってるんですね)死んだような小さい目だとか、とにかくあらゆるものを怖がってた。

さらに続けてフランクの人物像を聞くと、

「死んだ人間の悪口は言いたくないけど…」と前置きしつつ、高校時代のフランクは「Dick」(嫌なやつ)だった。自分も含めて、町の半分の人間は酷い目に遭わされたはずだ(he probably taped half the town's butt cheeks together…って、こんな感じの訳でいいのでしょうか?まさか文字どおりじゃないでしょ?)

多くの人をムカつかせていたというなら、彼に復讐したいと考える人間もいると思いますか?と問いかけるディーンに、
(ここで、でもフランクは心臓発作なんだろ?と返すMarkさんに”Just answer the question, sir.”と畳み掛けるサムがまた男らしくて素敵です。)

それでも20年前に奥さんを亡くしてからは大分更生したんだ、と答えつつ、

相変わらずMarkさんの首の周りで気持ち良さそうにじっとしている大きな蛇にびくびくするディーンを目にしたマークさんは、

Mark: Don't be scared of Donny. He's a sweetheart. It's Marie you got to look out for. She smells fear.
  Donnyのことは怖がらなくていいよ。この子は気立ての優しい子なんだ。気をつけるんならMarieの方だ。彼女は恐怖を嗅ぎ分けるからね。

と、Markさんが指差したディーンの肩先からは、ぽっちゃりとこれまたよく太った大きな白いニシキヘビが(日本ならいかにも金運が上がりそう!とありがたがられそうな可愛い女の子です)顔を出して、するするとディーンの腕を滑り降りていきます。





Marieが這ったところにアレルギーでも出たかのように腕を掻きつつ、Impalaの中で調査資料を見ているディーンのところに、フランクの家を調べに行ったサムが帰ってきますが、

ディーンの調査によるとフランクの妻は躁うつ病で自殺したことがわかったものの、その死にフランクが関わった様子はなく、サムが隅から隅まで調べたフランクの家も「EMFの反応なし、魔女の呪い袋もなし、硫黄の残留物もなし」ってことで、となると「幽霊、魔女、悪魔」は除外されるのかなってことになって、フランクたちに死をもたらした100個のSupernatural候補の内、3つは消せるか…なんていう会話をしつつ、

ホテルに向かってImpalaを走らせるディーンの様子が明らかに変…。


Sam: Dude, you're going 20.
  な、兄ちゃん、時速20マイルで走ってるんだけど。

 (1mile=約1.6kmなので、大体時速30キロちょっと?こんなにのんびり運転されてるImpalaもびっくりしてるかも…)

Dean: And?
  だから?

Sam: That's the speed limit.
  それって制限速度だろ。

Dean: What? Safety's a crime now?
  なんだよ?今じゃ安全って犯罪になったのか?


かと思ったら今度は、二人が宿泊するホテルに行くには左折(日本とは車線が反対なので、日本の感覚では対向車の動向を見極めつつ曲がらなければならない右折ですね)すべき交差点を直進!


Sam: Dude, where are you going? That was our hotel.
  兄ちゃん、どこいくつもりだよ?俺たちのホテルはあっちだぞ。

Dean: Sam, I'm not gonna make a left-hand turn into oncoming traffic. I'm not suicidal. Did I just say that? That was kind of weird.
  サム、俺、対向車がいるのに左折するなんてことするつもりないから。俺は自殺願望なんかないんだからな。って、…俺、今の台詞本当に言った?これって、なんかちょっとおかしいよね。



なんて可愛い笑顔で最後の言葉を小さく呟くディーンの横で、サムのポケットに入ったEMFメーターが盛大に唸り出します。

サムがポケットから取り出したEMFをディーンに向けるとメーターのランプが全部真っ赤に!

俺、とり憑かれちゃたの? ね、俺、とり憑かれちゃったの?!





(場面はいよいよあのJensenのパフォーマンスの時のシーンに(笑))

翌日、「幽霊にとり憑かれちゃった…」ときっと元気をなくしているはずの兄ちゃんを元気付けるためか、ドーナツの箱を抱えて帰ってきたサムは、ホテルの前に停めたImpalaの中、「Eye of the Tiger」のイントロに合わせてエアドラムを熱演中の兄ちゃんを発見。

バンバンッとImpalaのルーフを叩くサムに、びくっと驚いてImpalaから出てきた兄ちゃんは息を切らせつつ「これ見て?」と腕についた掻き傷を頼りになる逞しい弟サミーに見せます。

サムから渡されたドーナツの箱を中身も見ずにぽんっとImpalaのシートに投げてしまったディーンを見て、サムはちょっと驚きに眉を顰めるものの、

ま、せっかく兄ちゃんもいることだし、と、説明を始めます。

(今回、こういう長々とした説明台詞が妙に沢山出てくる気がするんですけど…)
今、ボビーと話したんだけど、どうも兄ちゃんにとり憑いてんのは、Ghost sicknessらしい。ある文化圏(この後のボビーの資料をみると日本ってことのようですけども)では、ある種の霊は、生きてる人間に病気をうつすことができるって信じてるんだってさ。だからそういう文化では、自宅に死体を置いておかずに葬儀場に移すようになったんだそうだ。
その病気の症状っていうのは、まず心配するようになって、怖がるようになって、とんでもなく怖がるようになって、最後に心臓が止まっちゃうんだって。

なんか最近聞いた感じだろ?

その霊の病気っていうのは、一旦感染すると普通の病気と一緒で、咳とか握手とかを介してインフルエンザみたいに伝染していくんだ。
見る限りフランクが最初の患者で、そのフランクは、二人の犠牲者の出た町 Maumee に先週末ソフトボールのトーナメントで出かけてて、二人の犠牲者は、Gamecocksの対戦相手の Cornjerkersのメンバーだった。

ってことはつまり、霊に感染させられたフランクが二人の犠牲者に伝染させたってことに。

で、俺はフランクの死体からその病気をもらったってのか?じゃ、なんだよ、俺の頭がおかしくなって心臓が止まるまで後48時間ってことか?

っていうか、もう24時間かな。

でもなんで俺なんだよ、お前なんか脾臓の汁を顔に浴びたってのに。

それについてはBobbyと仮説を考えたんだけど…、三人の犠牲者は皆ある特定の性格を共有してたっていうか、つまり、Bully(いばりんぼ、というか、いじめっ子というか…)だったっていうか、基本的に全員「Dick」だったってこと。

俺が「Dick」だっていうのかよ?

いやいやそうじゃなくて、三人の犠牲者は皆(高校時代のいじめっ子に、教頭先生に、クラブの用心棒なんていう経歴からして)恐怖を武器として使ってたってことなんだ。で、その病気は、ただそれをお返しに使ったっていうか。

俺、人を怖がらせたことなんかないもん。

ディーン、俺たちのやってることは全部人を怖がらせるようなことだ。

だったらお前だってDickってことになるだろ?

明らかに、俺は違ったみたいだな。

…なんでもいいや、で、どうやったら止められる?

原因になった霊を見つけるんだな。そうすれば病気も消せるだろ。

ね、その霊ってフランクの妻かな?なんて話してると、サミーはそういえば、という顔で、


Sam: What are you doing waiting out here, anyway?
  それにしても、どうしてこんなところで待ってたんだ?

Dean: Our room's on the fourth floor. It's -it's high.
  俺たちの部屋って四階だろ?それって、-それって高いから…。

Sam: I'll see if I can move us down to the first.
  一階の部屋に変えてもらえるか聞いてくる。



高いところで一人で待ってるのが怖い、なんて言い出した兄ちゃんを少しもからかったりすることもなく、冷静に対処するサムが大人っぽくて!本当に素敵です。

その後再びImpalaに乗り込んで、サムの買ってきてくれたドーナツの箱を開けてみるものの、いつもの食いしん坊もどこへやらで再びドーナツの箱を放り出してしまうディーンも可愛いですが、

その後、ホテルの部屋で、一人でお留守番しているディーンの顔がまた最高に可愛いですよね!
(このエピソードの撮影中こんな可愛い顔ばっかりさせられて…、Jensenとしても、「Eye of the Tiger」に合わせて雄雄しく Lip Sync Performanceでもやってみせないことには、Manlinessがなくなっちゃうかも…、と不安になってきたのかもしれないですね。
と言いつつ、素敵なボーイフレンドからJenny!と呼びかけられても、気にしないJensen…なのですね)

やけに煩い時計をぷっくりとした唇を尖らせ、上目遣いで睨みながら、資料の本を読もうとするものの、そろそろ幻覚が襲ってきて

「Your dying. Again. Loser. You Gonna Cry? Baby Gonna Cry?」
お前は死ぬんだ。もう一度な。負け犬め。泣いちゃうかな?ベイビーちゃん泣いちゃうの?

なんて、実際に、本になんか書かれていない文字が太字になって浮かび上がってきたりして、我慢できずに煩い時計をガシャンと壊したところにやっと、(今回、何度見ても本当に大人っぽくて素敵な)サムがまたもや兄ちゃんの好きそうなおやつをお土産に買い込んで、調査から戻ってきます。

フランクの妻、ジェシーの死体は火葬されてたから、彼女が俺たちの探してる霊でないことは確かだと思う。と言いつつ腰を下ろしたサムは、また腕を掻き始めたディーンを長い足でつつき、

Sam: Hey. Quit picking at that.
  ほら、引っ掻くのはやめなさい。

と、もはやお父さんのような口調で注意。

捜査はまた振り出しに戻ってしまったってことで、

やっと今にも死にそうだって気持ちを忘れかけてたところだっていうのに、最高だよ!

なんてぶつぶつ言ってたディーンが、突然咳き込んだと思ったら、なんとディーンの喉から木の小さなチップが出てきました。


Sam: We've been completely ignoring the biggest clue we have - you.
  俺たちは俺たちの手の中にある一番大きい手掛かりのことを忘れてたよ。兄ちゃんだ。

Dean: I don't want to be a clue.
  俺、手掛かりなんかになりたくないもん。

Sam: The abrasions, this - the disease, it's trying to tell us something.
  その擦り傷に、この兄ちゃんから出てきた木屑、-この病気は俺たちになにか告げようとしてるんだ。

Dean: Tell us what- wood chips?
  何を告げてるっていうんだよ。木屑に注目しろって?

Sam: Exactly.
  まさにそういうことだ。



と、可愛い兄ちゃんの目線に合わせるように腰を曲げ、素敵な笑顔を見せるサム。

町の(既に閉鎖された?)製材所にやってきた兄弟ですが、ディーンの怖がりは相変わらず継続中というか加速中。

(この製剤所は、先日のインタビューで、Jaredが「Jensen's got a big crush on me!」と何度も繰り返してた場所ですよね?
こんなに可愛くて、サムにくっついてばかりいるディーンのエピソードを撮っている最中だったのであれば、Jaredとしてもこんな惚気を言ってガス抜きでもしないことには-なにかモヤモヤとこみ上げる感情で-爆発しそうだったのかもしれません…)

人気のない寂れた製材所を目にしたディーンは、俺、あんなところに入りたくない、と駄々をこねますが、

Sam: I need backup, and you're all I've got.
  俺にはバックアップが必要で、今は兄ちゃんに手伝ってもらうしかないんだ。


(だから駄々をこねずに)一緒に行こうな。と、また大人な口調で諭すサムに、お酒で気を大きくしてなんとかついていく決心はしたものの、

銃を手渡そうとするサムに、

俺、そんなの持たないよ、だって暴発するかもだろ?俺、懐中電灯係になる!

と、またもや可愛い顔で、両手でぎゅっと懐中電灯を握り締めるディーン。

さすがに大人のサムはここでも叱らず「そうしてくれ」と笑顔を見せます。

製材所の中に乗り込んだ兄弟、っていうかサムは、

EMFメーターが鳴り出した!と思ったらディーンの手がそっとサムの腕に乗ってて(笑)「霊の病気が感染してる俺がいる(っていうか、隙があればサムにくっつこうとしてる)から、EMFは使えないね?」なんて可愛い笑顔を見せたり、

ロッカーの中に入り込んでいた猫に、まるで女の子のような甲高い悲鳴をあげ「怖かったー!」なんて言ってるディーンを置いてさっさと歩き出してしまうサムに「待ってよ」と小さく囁いたりするディーンに手を焼きながらも、

フランクの指から消えていた結婚指輪やLuther Garlandという人物のIDなどを見つけます。

そして勇敢にもサムからちょっとだけ離れて部屋を調べ始めたディーンが、フランクの妻ジェシーを描いた絵を見つけ、ぴりっと一部を小さく破きながらその絵を持ち上げた瞬間、

製材所の機械が唸りをあげて動き出し、さらにディーンは部屋の隅に佇む不気味な人影を見つけてしまいます。

その直後、見事な逃げ足で駆け去っていくディーンに小さく溜息をつき、まさに今見つけたLuther GarlandのIDの写真どおり顔をした巨大で恐ろしげな幽霊に岩塩の弾を一発お見舞いするサム。

恐怖のあまり持っていたウイスキーの瓶を空にしてしまってベロベロ状態のディーンを連れ、再び保安官事務所を訪れたサムは、ほっぺの赤い素朴な好青年の保安官代理からLuther Garlandの資料を借りてその場を立ち去りますが、

朦朧としているディーンを目にして「彼酔ってるんですか?」と尋ねる赤ほっぺ君の目をまっすぐに見つめたまま、平然と「No」と答えるサムが!

赤ほっぺ君に「You’re awesome!」なんて言ってるディーンの首根っこを掴んで連れ去るサムが!

また最高に男前です!


今日は具合が悪くて会えないと言いつつ、インターフォンで兄弟がLuther Garlandの死を調べ始めたことをチェックした保安官は執務室の中で、スチールウールのたわしで腕をこすりつつ、銃の手入れをし、「やつらは知ってる、やつらはお前のやったことを知っていてお前に罪を償わせるつもりだ」という幻覚と一人戦っていました。

死んだフランクと高校時代からの友達である、明らかにBullyでDickな保安官もまた、フランクの病気に感染していたようです。





一方の兄弟は、Luther Garlandの死の背景をさらに深く調べるため、Lutherの兄のいる老人ホームを訪ねます。

でもここでもまた、「こんなのうまくいくはずないよ。IDはニセモノなのに、もしばれたら、牢屋に入れられちゃうかもしんない…」なんて弱気なことを言い出したディーンを

しーっ、ディーン、落ち着くんだ。深く息を吸って、いいかい?そうだ、少しは気分が良くなったか?」と宥めるものの、

また最高に可愛い上目遣いで「ううん」と首を振るディーンに溜息をつきつつ、とにかく行こう、と促すサムは、また腕を掻こうとするディーンを「掻かないの!」と小さく叱って歩き出します。

(この後、また通り過ぎる人に怯えて逞しくて背の高いサムのスーツの腕をちょこっと摘まむディーンの心細げな後姿が、叫び声をあげたくなるくらい可愛いです)

サムの的確な問いに答えて、Lutherの兄が語ったのは:

Lutherは他人を傷つけることなどとてもできない優しい性格だったが、周囲の人間からはその大きな体と、いかめしい外見から恐れられていた。

フランクの妻Jessieが行方不明になった時、フランクはJessieに片思いしていたLutherが何かしたと思い込み、Lutherの首にチェーンを巻きつけ車で引きずり殺すという残酷な所業をしたのだが、町でモンスター扱いされていたLutherを殺した、町の中心人物であるフランクのことを誰も糾弾しようとはせず、事件は闇に埋もれてしまったのだ…、

ということ。

ディーンはまさに、Lutherの死をスローモーションで再体験しているのだということはわかったものの、Lutherの死体は、道路を激しく引きずられている間に町中に散らばってしまって、とても全てを集めて燃やすことはできない。

なにか他の方法を見つけよう、とサムは冷静にディーンを説得するのですが、

ここでついにディーンに我慢の限界が訪れます。

俺たちなにやってんだよ?幽霊を狩るだって?そんなこと誰がする?俺たちだって?


Dean: And that, Sam - that is exactly why our lives suck. I mean, come on. We hunt monsters! What the hell?! I mean, normal people, they see a monster, and they run. But not us - no, no, no. We - we search out things that want to kill us. Yeah? Huh? Or eat us! You know who does that? Crazy people! We... are insane! You know, and then there's the bad diner food and then the skeevy motel rooms and then the truck-stop waitress with the bizarre rash. I mean, who wants this life, Sam? Huh? Seriously? Do you actually like being stuck in a car with me eight hours a day, every single day? I don't think so! I mean, I drive too fast, and I listen to the same five albums over and over and over again, a-and I sing along. I'm annoying. I know that. And you - you're gassy! You eat half a burrito, and you get toxic!
  それだよ、サム-まさに俺たちの人生が最悪なのはそれが原因だ。つまり、考えてもみろよ。俺たちモンスターを狩ってるんだぞ?なんだよそれ?!つまりさ、普通の人間だったら、モンスターを見たら、逃げ出すもんだ。なのに俺たちはそうじゃない、じゃない、じゃないどころか、俺たち、わざわざ俺たちを殺したがってるような奴らを探したりしてんだ。そうだろ?はあ?俺たちを食べちゃうような相手をだぞ!そんなことするのはどんなやつか知ってるか?頭がおかしい人間だ!俺たちは…どうかしてる!だろ、それに、くそまずいダイナーの食事に、しょぼいモーテルの部屋に、ドライブインのウェイトレスには気味の悪いデキものができてて。俺が言いたいのは、誰がそんな生活を望む?ってことだよ、サム。な?マジでさ?お前、正直言って俺なんかと一緒に一日8時間も車の中に閉じ込められていたいか?一日欠かさずだぞ?俺はそうは思わないね!だってさ、俺はスピードを出しすぎるし、俺ってば、同じ5枚のアルバムを繰り返し繰り返し繰り返し聞いてばっかいて、で、で、それに合わせて歌ったりするしさ。俺って、マジイラつくよ。自分でわかってる。で、お前ってば、-屁ばっかりこくしさ!お前ってば、ブリトーを半分も食べりゃ、途端に毒ガスを発生させるんだから!

Dean: I'm done with the monsters and - and - and the hellhounds and the ghost sickness
and the damn apocalypse. I'm out. I'm done. Quit.
  俺、もうモンスターなんてうんざりだ、それに、-それに-それに、地獄の犬とか、幽霊の病気だとか、くそったれの世界の滅亡とか。俺は抜ける。もううんざりだ。やめる。


そう一気に思いのたけをぶちまけたディーンは、兄ちゃんのあまりの勢いにもはや制止の言葉も出てこないサムを置き去りにその場を歩き去り…、

お兄ちゃん、あたしと遊んでくれるの?」とつぶらな瞳で見上げるオープニングの可愛いワンコと目が合ってしまうという恐怖体験をすることになるのでした。





その後、ホテルに帰ってきたサムは、ホテルのベッドにぽつんと座っているディーンの姿をみつけ

「あちこち探したんだぞ、一体どうやって帰ってきた?」

「走ってだけど?」

で、隣のベッドにどさっと腰を下ろした、これがまた大人っぽくて頼りになりそうな!サミーに

「これからどうしよう、もう残り時間4時間切っちゃった、俺、また死んじゃう、サミー」

なんて半泣きで言ってみるのですが、サミーは平然と…、


Sam: Yeah, you are. You're going back.
  ああ、お前は死ぬ。お前は、また戻るんだ。

Dean: Back?
  戻る?

Sam: Downstairs, Dean hell. It's about damn time, too. Truth is, you've been a real pain in my ass.
  下の階へさ、ディーン、地獄だ。そろそろ潮時だろ。本当言って、お前にはこれまで本当に手を焼かされてきた。



そう言ったサムの目がなんと黄色にっっ!!!

瞬時に飛びかかろうとするディーンを手を差し上げるだけで、壁に張り付けてしまうサム!


Dean: No! You get out of my brother, you evil son of a bitch!
  嫌だ!俺の弟から出て行け!この邪悪なくそったれめ!

Sa,: No one's possessing me, Dean. This is what I'm going to become. This is what I want to become. There's nothing you can do about it.
 (セクシーに笑い声を上げながら)誰も俺にとり憑いたりなんかしていないさ、ディーン。これが俺のなるべき姿なんだ。これが俺がなりたいと願う姿さ。俺がこうなることに、お前ができることなんか何もない。



黄色い目のサムの大きな手に窒息させられそうになったディーンは、いつもの瞳に戻ったサムから「Hey, hey, hey, Dean.」と声をかけられ、幻覚を見ていたことに気付きます。





あー、もう残りわずかではあるのですが!

(ほとんどGhost Sicknessの事件の長~い説明のために…。違う?サム、素敵!ディーン、可愛い!って騒ぎすぎで、かな?)

既に、とんでもない長さになってしまっているのと、この後のシーンもなるべく細かく感想を入れていきたいので、ここで一旦投稿ということにしたいと思います。

なるべく早いうちに続きを投稿できれば…、と思っています…。

5 件のコメント:

eiri さんのコメント...

藤葉様
こんばんは。お邪魔いたします、eiriです。

今回の感想も、最後まで楽しく拝見させて頂きました!痒いところまで手が届く、素敵な訳をありがとうございます~。

今回のEPは、本当にサムが男前で、ディーンが可愛いお話でしたね。シーズン3までのサムだったら、お兄ちゃんがこわいこわい病で困っていたとしても、「兄ちゃん大丈夫?」とオロオロしてるだけだったと思うのですが、今回のサムは大人っぽくてエスコート(?)も完璧でしたね!
その反面、色々なものに怯えるディーンが本当に可愛くて、悶え死にそうでした(笑)

しかも!藤葉様の訳して下さったディーンの台詞がもう本当に可愛くて、PCの前で思わずにまにましながら、拝見しちゃいました。
語尾の「~もん」というのが、今回のディーンにピッタリで私的に激しくツボでした~。

しかし今回のEPって、とうとうフランクの奥さん以外女性キャラがいませんよね?(ワンコとヘビもいましたが…)
日本でいうところのゴールデンタイムの番組で、綺麗どころのおねーさんがほとんど出ないというのは、かなりチャレンジャーなのではないかと思うのですが…。
ディーンがヒロインの分まで補っても余りあるくらい可愛いから、ALL OKということなのでしょうか(笑)
黄色の目のサムも凄くセクシーでしたし、最後のおまけ映像もこれまた楽しくて、今シーズンのSPNは色んな意味でかっ飛ばし続けていますね~。ファンとしては嬉しい限りですが。

今回も素敵レビュー&楽しいひと時をありがとうございました!残りのレビューも楽しみにしています。

匿名 さんのコメント...

藤葉さま

こんばんは、kyuです。
感想、お疲れ様です。今回も楽しく読ませて頂きました。毎回藤葉さまの感想の全てに喰いつきたくなるのですが、そんな事をすると非常に長いコメントになるので今回も頑張って短く短く…(苦笑)

今回のエピは本当に面白かったですね。冒頭の何かに追いかけられ必死に逃げるDeanを見て、これはとんでもないシリアス話?と身構えていたら、とんでもなく可愛いDeanが待っていましたね。今回の話は普段タフガイであるDeanがちょっとの事で恐がっちゃうから腹を抱えてヒィヒィと笑えたんだと思います。

どの場面のDeanも面白い&可愛いのだけれど、
・トロトロ運転をする&対向車がいると左折出来ないDean。(遠い昔自動車学校行き始めの運転が恐かった頃を何か思い出しました。)
・「俺、この役目を頑張って果たすね!」って感じで懐中電灯をギュっと握り締めるDean。
・半泣き&裏返った声で「待って(おいてかないでっ)」とSamを必死に追いかけるDean。
この場面が好きで何度も見返してしまいます。

そして藤葉さまも仰ってますが、可愛いDeanとは逆にSamが男前さんで!!テンパッてる兄ちゃんを見て「笑うのを我慢してる?」とも感じられもしたのですが、頑張ってフォローしようとしているSamがカッコ良かったです。あまり人様のブログでこんな事を書いちゃマズそうですが、「プルプル恐がっているDeanを一層のこと抱き締めちゃえ、Sam~!」と何度か思ってしまったのは私でしょうか?(問題発言だったらスミマセン…)

まだまだ言い足りない気もするのですが、今日はココまで(苦笑)
残りの感想も気長に&楽しみに待っております♪

藤よう さんのコメント...

eiriさん

今回のサム、本当に前シーズンまでとは別人のように思えるほど、大人っぽく完璧に兄ちゃんをエスコート(?)していましたよね!
特に、まさにBabyに戻ってしまったような可愛い兄ちゃんの目線に合わせるようにして、優しく話しかけたりする様子がなんともたまりませんでした。もちろん黄色い目のサムも!

今回のディーンって、(実際冷静に見返すとそうでもない気もするのですが)全編唇を尖らせて(サミーのシャツの裾でも握り締めながら)サミーを上目遣いに見上げてるイメージで、台詞のほとんどが幼児言葉に聞こえる気がして、これはどうしても「~もん」をつけなければっ…と手が勝手にタイプを。(笑)

eiriさんのご指摘どおり、今回、兄弟とは一度も同じ画面に登場しないフランクの奥さん以外には、(それぞれ美人ではあっても)ワンコと蛇しか女性キャラが登場していないのですね!(指摘されるまで気付かなかった…)
制作スタッフがついつい「仲良し兄弟だけ、見ていたいの!」というファンのニーズに答え過ぎてしまうということなのかもしれませんが、また「女性蔑視」なのでは…、なんていう的外れな批判が出てこないことを祈ります。

続きも嫌になってしまう前になんとか書き上げたいと思います。

藤よう さんのコメント...

kyuさん

今回のエピを見ている最中、Markさんの愛するペット達を見て(中でもDeanの腕を伝うMarieの姿を見て…)私以上に「可愛い!」とニマニマしている女子は、きっとkyuさんだけだろう…とその想像にまたニマニマして、うっかり日記の感想にも紛れ込ませそうになってしまったのですが、kyuさんの乙女の名誉のためなんとか堪えました。

・左折できないDean(笑)
 恥ずかしながら、遠い昔に免許を取った私の(今現在までも続く…)右折のタイミングを図る際のヘタさ加減はいまだに家族内の笑い話になっていたりもしまして…、おかしな共感を抱いてしまったほど。
懐中電灯も、「待ってよ!」も、隙あらばこっそりサムに触れようとする仕草も!とにかくDeanの怯える細かいシーン、細かい表情&仕草が皆「愛らしい」というほど可愛かったですよね。
そんな可愛い兄ちゃんを(時どき小さく呆れたり、kyuさんのご指摘どおり、笑いそうになりつつも)本当に頼もしく大人っぽく冷静に支えるSamが本当に男前でした!
私も何度も「Sam!きゅっとハグして落ち着かせるか、いっそのこと兄ちゃんを片腕に抱っこして(首筋に抱きつかせる感じで…)運んであげちゃって…」と思ってしまいました。

細かいところをあげ始めると、本当にキリがないので、私もこの辺にしておきます。
続きも忘れないうちに…書きたいと思います。

匿名 さんのコメント...

kyuのコメント...

大当たりです!ニマニマしてましたよ。藤葉さまにはスッカリお見通しだったようですね:D
Marieちゃん、可愛かったですよね?トカゲ(イグアナ?)系も大丈夫なんでウフフ♪と楽しんでいたら大きな蜘蛛が一瞬写って「ギャ!」なんて喜んだりビビッたり(苦笑)さすがに「飼いたい」までは思いませんが、「ちょっとだけ触らせて…」と思ってしまいます。←完全に危ない発言になってますね。そうそう私の乙女って生まれてこのかったあったのかどうか謎です(苦笑)

>「Sam!きゅっとハグして落ち着かせるか、いっそのこと兄ちゃんを片腕に抱っこして(首筋に抱きつかせる感じで…)運んであげちゃって…」

↑に書いた私のコメント「何度か思ってしまったのは私だけでしょうか?」と書いたつもりが、「私でしょうか?」とヘンテコな日本語になっていたのに、ちゃんと意味をくんで下さってありがとうございます。そして、さらに美味しいシチュエーションまで提供して頂いて興奮してしまいました。「首筋に抱きつかせる感じで片腕抱っこ」最高ですね~。想像しただけでニヤニヤが止まりません。

最初から最後まで危ない発言ばかりのコメントを残してしまって失礼しました。でも私は楽しかったです。

★NRNで♪