2008年10月20日月曜日

Supernaturalシーズン4第5話ちょっとだけ?感想文

SPN第5話は、先週に続き『今週のモンスター』の回でしたが、なんだかとても楽しくて可愛いエピソードでしたね!

あー、面白かった!で済ませておいてもいい様な気もしますが、また少しだけ(?)、感想文を書いておきたいと思います。


以下の記事にはSupernaturalシーズン4のネタバレが含まれます。

日本での放送もしくはDVDのレンタルor発売まではネタバレを回避することにしているという方は、閲覧ご注意ください。さらに私の独自の解釈に基づく翻訳には、誤解、曲解、妄想が含まれる可能性が大いにあります。その点を充分にご承知置きいただいた上で、妄想に基づく私の馬鹿な感想を読んでもいいという方のみ先に進んでいただけますよう、くれぐれもよろしくお願いいたします。






***







稲妻の光の加減でPennsylvaniaの標識が(ドラキュラの故郷)Transylvaniaに見えたりする不穏な空模様の中、Impalaのラジオから流れる音楽も手伝って、もうクラッシックホラーなムード満点の闇夜を疾走するImpalaの中で、

Dean: Come on, man. Jobs don't get much sweeter than this, you know. Dead vic with a gnawed-on neck, body drained of blood, and their witness swears up and down that it was a vampire.
  なあ、サミー。これ以上においしい仕事はめったにないだろ?首に咬み傷の残る死体、体中の血が抜かれ、目撃者は正真正銘バンパイアが犯人だって言い張ってるっていうんだぞ。

と、ディーン兄ちゃんはなんだか微妙に乗り気薄な様子のサミー君の気持ちを盛り立てようとするのですが、

確かに面白そうな仕事だとは思うよ、でもさ、(まだ行方のつかめないリリスのこととか、Azazelのendgameなんていう恐ろしげな計画のことを考えると)世界の終わりが近づきつつあるかもしれないっていう時に、こんな単純な仕事やってる場合かなって思うってことなんだ

Dean: Yeah, well, we can't save the world, not today anyway. But what we can do is chop off some vamps' heads. Come on, man, it's like the good old days. An honest-to-goodness monster hunt. It's about time the Winchesters got back to tackling a...straightforward, black-and-white case.
ああ、まあ、(こんな仕事やったって)世界は救えないよな、少なくとも今日のところは。だがバンパイアの頭をちょん切ることはできる。なあ、サミー、昔に戻ったみたいじゃないか。まじりっけのないモンスターハントってやつだよ。そろそろウィンチェスター兄弟が、わかりやすい白黒はっきりした仕事に戻ってもいい頃だ。


ディーンの言葉にもあるように、今回のSupernaturalは「Black & White」ですね!






シーズン2の第20話「What is and what should never be」でディーンがジンの魔法によって迷い込んだ幸せな夢の世界で、唯一不満に思ったことは、ディーンにとって何よりも大事で可愛い弟のサミーとすっかり疎遠になってしまっていたことでした。

全くの他人のようになってしまったサミーから「俺たちの間には何にも共通点なんかないから」なんてそっけなくばっさりと言われてしまった時、とっさにディーンの口から出てきたのは、

「狩り」がある。そのうち二人で狩りに行こう

という言葉。

Castielに地獄から引っ張り出されたおかげで愛しいサムと思いがけず再会することはできたものの、そのサミーは兄ちゃんが留守をしている4ヶ月の間に、悪魔娘Rubyにたぶらかされて神様までが眉を顰めるような恐ろしい力を習得しつつあるなんていうことを筆頭に、兄ちゃんに言えない秘密を色々と持つようなことになっていて、

兄ちゃんとしては、世界の滅亡なんていう「もう…ちょっと…俺なんかの手には負えないと思うんですけど…」というようなとんでもなく大きなことに頭を悩ませるより、

まずはこの辺りで、可愛いサミー君との兄弟の絆を再びしっかりと結びつけておきたい、ってことなのかもしれません。





Men In Black 風のスーツを着た兄弟(今回はFBIですね)が到着したのは、『Oktoberfest』というドイツの昔の農村風のいでたちでビールをたらふく飲んで楽しんだりするお祭りをやっている町。
(世界で一番大きな『Oktoberfest』をやっているのは、このお祭りの発祥の地であるドイツのミュンヘンだそうですが、ドイツ移民が大勢いる地域を中心に今や世界中で行われているのだそう)

車から降りてスーツの乱れを直すサムがもうすっかり大人っぽくてセクシーです!
でもディーンはシーズン4に入った現在もまだ!私の目には七五三に見えます…。

盛況で楽しげなお祭りの様子を見回したディーンは下のようなコメントを:

Dean: We still got to see the new Raiders movie.
  俺たち新しいレイダースの映画を観に行かなきゃな。

Sam: Saw it.
  もう観たよ。

Dean: Without me?
  俺抜きで?

Sam: You were in hell.
  兄ちゃんは地獄にいたろ。

Dean: That's no excuse.
  そんなの言い訳になんないかんな!


『the new Raiders movie』とは、インディージョーンズの最新作のことでしょうか?
実は私はインディージョーンズのシリーズを通してじっくり観たことがなくて、もちろん最新作の映画もまだ観ていないので、『Oktoberfest』の様子を目にしたディーンが、『the new Raiders movie』を観に行かなきゃな、と言い出したことに何か意味があるのかどうかについてはわからないのですが(インディージョーンズファンからは、何言ってんの?!なんてあきれられそうですが…)、上の二人の会話はいかにもこの兄弟の日頃の仲良し具合を物語っているようで可愛いですよね。

あっという間に大きなソフトプレッツェルの屋台を見つけて二つ手に入れてきたディーンからプレッツェルを手渡されたサムが、普通にぱくっと食べてます
今回のエピソードでは別のシーンでもサムが何かを食べているところが出てきますが、サムが口をもぐもぐさせているところを見るととても新鮮な感じがします。

ドイツの田舎娘風の衣装を着たブロンド美人から ”Guten tag!” と挨拶されたりして、今回の仕事はなかなかいい滑り出しかと思いましたが…。

目撃者だというエド青年の話を聞いてみると、

Ed: You know, with the fangs and the slicked-back hair and the fancy cape, and the little medallion thingy on the ribbon.
  つまりさ、牙があって、黒い髪をべったりと後ろに撫で付けてて、上等なマントをつけててさ、で、リボンにちっちゃなメダルみたいのをつけてたんだ。


さらにその犯人の言葉には、独特の(Ed君のモノマネからはよくわかりませんが、東欧風の?ということでしょうね)アクセントまでがあったということで、完全にドラキュラ!

そうなると、地元の保安官のおじさんが容疑者像として挙げていた:

Some Satan-worshipping, Anne Rice-reading, gothic, psycho vampire wannabe.
悪魔崇拝者の、アン・ライス(インタビューウィズザバンパイア!私の本棚にもまだアン・ライスの本が6冊ほど並んでます…)を読んでるような、ゴシック好きの頭のおかしいバンパイアマニア


という説が当たっていたってこと?じゃ、俺たち兄弟が扱うような仕事じゃないねってことに。

でもディーンとしては:

もう部屋代も払っちゃってあるしさ、「Oktoberfest」はやってるし、ビールでも飲んで、Bar wench(バーテンダーをやってる農家娘風)の可愛いブロンドのお姉さんと遊んじゃおうかな?だってさ…、

とここでまた、ディーンの最高の『今週のシモネタ台詞』が!(笑)

Dean: Man, it is time to right some wrongs.
  サム、そろそろちょっぴり悪いことをする時が来たみたいだ。

Sam: Come again?
  なんだって?

Dean: Look at me. I came back from the furnace without any of my old scars, right? No bullet wounds, knife cuts. None of the off-angled fingers from all the breaks. I mean, my hide is as smooth as a baby's bottom, which leads me to conclude, sadly... that my virginity is intact.
  俺を見てみろ。俺は地獄の業火の中から、一切の古傷なしで戻ってきたんだ、だろ?(だろ?って、つまりもうサミーには「見ろよ!傷が一個もなくなってる!」って裸になって隅ずみまで見せたってこと?)銃弾の傷も、ナイフの傷もない。骨折で曲がった指すら治ってる。ってことはさ、俺の全身の皮は赤ん坊の尻みたいにすべすべってことで、そうなると結論としては、哀しいことに、…俺のバージンも無傷ってことになる。

Sam: What?
  なんだと?

Dean: I have been re-hymenated.
  俺、処女膜再生しちゃってんの。

Sam: Re… Please. Dean, maybe angels can pull you out of hell, but no one could do that.
  再… 頼むよ、ディーン。天使は兄ちゃんを地獄から引っ張り出せたかもしんないけど、兄ちゃんの処女膜を再生するなんて誰にもできないって。

Dean: Brother, I have been re-hymenated. And the dude will not abide.
  弟よ、俺って、処女膜再生しちゃったわけよ。で、男としては、それを守っとくなんてできないわけ。



ディーンはこれまた可愛い笑顔でとんでもないことをしゃあしゃあと言ってますけど…、

サムとしてもその場で強引に兄ちゃんに「Lost virgin」を経験させないためには、苦笑いで「俺は一人で部屋に帰って休むよ」と言ってその場を立ち去るしかないよね、

と、一人部屋に帰った後のサムのことを思って同情の気持ちすら湧いてきた私です。
(と、こんなことをこの表の日記で書いていていいものか…。最近、毎週こんなことを書いてる気がするんですけど…。でも、それというのもディーンが卑猥なことばっかりいうから!)

昔々、Virginという言葉は、男女両方に適用されるということを知った時も少々意外に思ったものでしたが、hymenってさすがに女の子だけのものなんじゃないの?と思ったりもしますが、

でも、ディーンがあくまで hymen が再生しちゃったって言い張るんだから、それはそれで、そうなの…、と納得するしかありません。

しかし、私自身もシーズン4のこれまでの感想文のどこかで、確かに「Castielの手形以外、傷一つない身体に…」というようなことを書いたものの、本当にディーンの全身が赤ちゃんのお尻みたいにすべすべになっちゃっていたとは!(笑)

大学へ行っている間の二年間離れていた後、再び兄ちゃんと同じ部屋で寝るようになったばかりの頃のサムは、隣のベッドであまりに色っぽい姿で無防備に寝ている兄ちゃんのせいでしばらく不眠症に悩んでいたものですが、

地獄から超すべすべお肌になって戻ってきた兄ちゃんと同じ部屋でなんかオチオチ寝ていられませんね!

とにかく美味しそうで可愛い寝顔の兄ちゃんから離れておくため、Rubyの誘いに乗って、夜な夜なベッドを抜け出したくもなるはずです!





ブロンド美人にも振られちゃったし、ビールを飲んで帰ろうか…と思っていたら、その晩、カップルが『狼男』に襲われるという事件が発生。

生き残った女の子に話を聞くと、

With the furry face and the black nose and the claws and the torn-up pants and shirt, like from the old movies.
毛むくじゃらの顔に黒い鼻に鉤爪に裂けたズボンとシャツ、まるで古い映画から出てきたみたいなの


でも、とても人間業ではできないくらいの無残な状態になった被害者の死体を調べてみると、Werewolfの一番の好物のはずの心臓は手付かずで残ってる…。

とはいえ、新たな事件のためこの町への滞在が延びたおかげで、気さくで感じのいいブロンドバーメイドのJamieがディーンとのデートに応じてくれることになって、

ディーンは「な、ドラキュラって、蝙蝠に変身したりすんのかな?そしたらクールだよね」とウキウキしつつガブリとビールを飲み、上唇を泡だらけにした可愛い顔をサムに見せ付けて、

絶対にサムを『力づくで兄ちゃんを引き寄せてその泡を舐めとってやりたい!』という気分にさせたりしている(はずだと思うんですけど…)と…、

(それにしても!白黒画面のせいでディーンの顔がいつも以上に童顔&美人&可愛く見えます…同じ映像効果でも、サムはちゃんといつもどおりに大人っぽいのに…ちょっと不思議になるくらいです。
この4年間ほどで、Jaredは随分身体も大きくなって顔も大人っぽくなったけど、Jensenはほとんど変わってないってことなのかもしれません)


今度は博物館で(到着の知らせもなく配達された)ミイラが守衛を襲ったとの通報が!

現場に駆けつけてみると、残された石棺は映画の小道具を扱う店から購入したもので、石棺の中には白い霧を溢れさせるためドライアイスを入れた可愛いちっちゃなバケツが仕込んであったりして、明らかに何者かによる演出の痕跡が残っています。

という調査を兄弟が行っている頃、店が引けた後ね、とディーンとデートの約束をしていたJamieが「時間切れよ、Gメンさん(FBI捜査官のことをFedsの他にも、こう呼ぶことがありますね)」と待ち合わせ場所から帰ってしまおうとすると、まさにEdが目撃したと語ったとおりの、上から下まで&訛りまでコッテコテのドラキュラが目の前に登場。

危ういところでディーンが駆けつけ、今週もまた一口齧られそうになりつつ、ドラキュラの耳を力任せに引っ張るとなんと耳がちぎれてしまいます。(そしてそのちぎった耳を、投げ捨てずに握ったままドラキュラを追いかけたのね、ディーン。)
小さなスクーターでテケテケと去っていくドラキュラをあっけにとられて見送ったディーンは、Jamieと共にJamieの働くバーに戻り、そこへ合流したサムに戦利品を見せ、触ってみろと言います。

嫌そうに触ったサムに、「その感触、覚えがあるだろ?」とディーン。

今回の一連の事件の犯人の正体が、なんとお馴染みの「Shape-shifter」であることが判明。
(バンパイアに続き、Shape-shifterももう完全に常連モンスターですね)

当たり前のように気味の悪いモンスターの話をしている自称FBI捜査官のサム&ディーンにJamieは

Jamie: So, you guys are like Mulder and Scully or something, and The X-files are real?
  じゃ、あなたたちって、モルダーとスカリーみたいなものなの?でX-Filesは本当にあるってこと?

Dean: No, “The X-files” is a TV show. This is real.
  いや、X-Filesはテレビ番組だけど、これは現実だ。


って、ディーンあんた…、先々週そのX-Filesのスキナー副長官にそっくりなじいちゃんに会ってきたところだっていうのに…。

そしてJamieのことをドラキュラの花嫁候補にされた Mina と呼び、ディーンのことをその Mina の婚約者の Mr. Harker と呼んだことから、今回の Shape-shifter は、クラッシックホラー映画好きらしいと推測。

バーに出入りする人間で心当たりはないかと聞くと、ドラキュラを目撃したと語ったEdは、バーテン友達のLucyによると絶対Jamieに気がある感じで、しかもクラッシク映画専門の映画館で映写技師として働いているとのこと。

サムがEdのところへ向かうことにし、ドラキュラの花嫁MinaことJamieのガードを請け負ったディーンは、

あなた本当はFBIじゃないんでしょう?

モンスターと戦うために旅して回ってるなんて嫌にならない?

自分の人生を犠牲にして、とんでもない責任を背負ってるようなものでしょう?

という Jamie のうまいフリで自然に身の上話を始めます。


Dean: Last few years, I started thinking that way, and, uh, you know, it started sort of weighing on me. Of course, that was before... A little while ago, I had this…let's called it a near-death experience. Very near. When I came to... things were different. My life's been different. I realize that I help people. Not just help them, you know, I save them. I guess it's -- it's awesome. It's kind of like a gift. Like a mission. Kind of like a... mission from God.
  ここ何年か、そんな風に考え始めてたところだった、で、あー、つまりこの仕事が重荷になってきたっていうか。もちろん、昔は…(と言いつつ、何かを考え巡らし)少し前、俺は、…臨死体験ってやつを経験した。かなり際どいやつを。で、生き返った時、…色んなことが変わったんだ。俺の人生が変わっちまってた。俺は、人を助けてるんだってことに気付いた。ただ助けてるだけじゃない、なんていうか、救ってるんだって。で、俺は思ったんだ…それって凄いことだよなって。それは贈り物みたいなものっていうか、任務みたいなものっていうのか…、神から与えられた任務みたいなものなんだって。


このディーンの台詞、私があまり深い意味を汲み取れていないということなのかもしれませんが、微妙に抽象的で、シーズン4のこれまでのディーンの心の流れにしっくりしないような感じを受けます。

父ちゃんが元気な頃、ディーンにとってのWinchester家のFamily Businessの第一条件は「Saving People」で、それは時に行方不明の父ちゃんを探すことに優先するほどだったと思うのですが、

ママを殺した悪魔との戦いの中で、自分の命と引き換えに父ちゃんを失い、一度はサムを失い、サムを取り戻すための代償として自分の命を犠牲にするという堂々巡りのようなことを続ける中、

ディーンにとってはもう「Saving People」は二の次になり、とにかく家族を(父ちゃんを失ってしまった後は、とにかくサムを)失わないことだけが最優先事項になっていた、という印象で…、

サムの危ない行動を止めるために神様の命令でCastielによって生き返らされてからは、それこそ「Saving People」なんてどこかに飛んでしまっていたと思っていたのですけど、

先週、サムが「もう悪い力は使わないよ」と宣言したことで、昔の「Saving People」の気持ちが蘇ってきたということなのか…、

またはすごーく深読みになりますが、実は上の台詞の中の「People」とはサム限定で、今の自分は神様から依頼された仕事を請けて、サムを助け、サムを救うために存在してるってことを暗に示しているのか…

答えを知るには、この先のエピソードを追いかけていくしかありません。





とにかく、上のディーンの独白でいい雰囲気になったディーンと Jamie がキスしているところに Jamie の友達の Lucy が現れ、

一方、Edのところに潜入したサムは、Ed の耳が千切れなかったことから Ed が Shape-shifter ではなかったことに気付きます。

場面はバーに戻り、Lucy を交えて、お酒を飲みつつディーンのドラキュラとの対決の模様などを語っていた Jamie のろれつが回らなくなり、自分の目も回ってきたことで、Lucyにクスリを盛られた=つまりLucyが犯人だと気付き、一発お見舞いするも意識を失ってしまうディーン。





意識を取り戻したディーンは、まるでフランケンシュタイン博士の実験台のようなものに括り付けられていました。

それも吊り付きの半ズボンに、白いハイソックスという姿で!

冒頭のシーンで、Oktoberfestに参加していたおじさんたちの多くも同じ服装でしたけど、白黒画面で一際童顔に見えるディーンが着ると、この後のシーンで助けにきたサムもぽそっともらしてましたが、まさに「ヘンゼル少年」です。
それにしてもドラキュラはなぜ、ディーンをこの可愛い服装に着替えさせたのでしょう?
Minaの婚約者Mr. Harkerがこんな半ズボン&ハイソックスを履いていたとはとても思えません。

映画での結末と違って、私はヒーローである(可愛い)ディーンをこの場で感電死させてやる、

と、電気のスイッチにじわじわと手を伸ばすドラキュラShape-shifterの動きが、恐怖をじわじわと高めるクラッシック映画のエレガンスに影響されすぎたせいか異常なスローモーションで!(笑)

そうこうしている間にピザの宅配が届いてしまい、ニンニクは入ってないか?などと確認し、ちゃんとクーポンを使って支払いをしたりしている間に、

Edのところから戻ったサミーが、割れた酒瓶、3つのグラス、(そういえばいつもLucyが口紅を抑えていた)紙ナプキンなどから一瞬にして全てを理解し、Lucyが犯人であると突き止めます。

一方、ピザが届いたことですっかりディーンを感電死させる途中であったことなど忘れてしまったらしいドラキュラShape-shifterは、Jamieに(ドレスへの)着替えとピザを勧めつつ、自らの辛い生い立ちから逃れるため、モンスターが強く美しく描かれる映画の世界にのめりこんでいったことなどを語ります。
(Shape-shifterも遺伝子異常のモンスターだということは今までのシーズンで語られていましたが、お父さんは普通の人間だったりするんですね)

その隙にあっさりディーンを助け出したサムは、可愛いヘンゼル少年姿のディーンに思わずニマニマしつつ、思いのほか安普請だったドラキュラ伯爵の館を破壊しながらJamieを探しに向かいます。

結局最終的には、Jamieの手でドラキュラはあっさりと退治され、可愛い半ズボン姿で床に倒れこむディーンのハイソックスの足がまた可愛い…、と思っている間に場面はエンディングへ。





実際のところ兄弟はモンスター退治には何も手を下していないので、お別れのキスをしながらJamieが言った

Well, thank you, G-man. You have been a great service to your country.

というお礼の言葉は、ディーンが「再生しちゃったVirginity」を再び失ったJamieとの共同作業中の果敢な働きについて述べているものと推測されます。

Jamieに別れを告げ、サムと並んで歩き出したディーンは、笑顔で「I like her.」というサムをまた可愛い笑顔で見上げ、

Dean: Feels good to be back on the job, ain’t it?
  また仕事に戻るっていうのもいい気分だろ?


と、今回のドタバタ事件の間、可愛いサミーの笑顔が久しぶりに沢山見れたことで、かなり当初の目的である「兄弟の絆」を結びなおせたことに手ごたえを感じた様子。

そして『今度のShape-shifterが言ってたことにも一理ある、人生が映画みたいに単純だったらいいよな

と語るディーンに、兄ちゃんがどの映画を選ぶかわかるよ、とサム。

わかるもんか。

わかるさ。

わからないって。

『Porky’s II』だろ。

(私は未見ですが…、おっぱいが沢山出てくる青春映画なんですよね?)

なに?

聞こえたろ。

まぐれ当たりだな。





全編白黒という演出も斬新で、とっても可愛くて楽しいエピソードでしたが、今回もまた驚くほどサムの活躍が少なかったですね!

今回はあくまで、ディーンが可愛いサムの笑顔と、兄弟の絆を取り戻すため奮闘したエピソードなのだ、と考えればほんの少しは納得する気分にもなりますが、

シーズン4が始まって早5つのエピソードが放送になった中で、ここまで兄弟の画面上での活躍の比率に差があると、いい加減今後の展開が心配になってきます。

ここまでサムを視聴者から遠ざけるって、ひょっとして、クリプキったらこの先、サムを完全に思いっきり悪の道に進ませようとしているとかで、そうなった時に視聴者に違和感を与えないため、サムから視聴者の気持ちを離しておこうとしてるとか?

なんていう疑いを書いている人もいるほど。

Jensen大好き!なクリプキが無意識にDeanばっかり出てくるエピソードを作ってるってことなのかも知れませんが…、

二人の兄弟が物語りの中心であるはずのSupernaturalというこのドラマ、そろそろSamにも焦点を当てたエピソードを見せてください!

お願いしますよ?!

5 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

早くもS405の感想がUPされていて嬉ビックリです。一瞬朝UPして下さっていた日記がないってドキっとしました(苦笑)

今回のEP。やっぱりたくさん小ネタが転がっていたんですね。私自身がほとんど元ネタ知らずで何だか残念な気分です。でも藤葉さまが色々情報を下さったのでとっても楽しめました。ありがとうございます。

>白黒画面のせいでディーンの顔がいつも以上に童顔&美人&可愛く見え、サムはちゃんといつもどおりに大人っぽいのに…ちょっと不思議になるくらいです。

不思議ですよね。私もあれれ?と思いました。
実は最初Jamieを見て「ちょっとオバサン?」だなんて大変失礼な印象を持ってしまいました(Jamie演じていた女優さんゴメンなさい)。見ていくうちに若いし可愛い娘さんだなぁ~と。これもモノクロ映像のマジック?

常連モンスターShape-shifterの、あの芝居がかった演技?とテケテケ~スクーターには大笑いしました。何だか憎めないモンスター。そしてシモネタの方は、読んでいて一瞬「へ?」っと思ってしまった。だからSamが「はぇ!?」って顔をしていたんですね。あーもーDeanらしいと言っていいのかどうか(苦笑)これから「今週のモンスター」だけでなく「今週のシモネタ台詞」も恒例になりそうですね。楽しみになってきました。

ウキウキ&生き生きしている可愛いDeanとそれを眺めて嬉しそうにしているSamを見れて幸せだったけど、やっぱりSamの出番というか活躍が(苦笑)本当にどうしちゃんでしょうね。これから巻き返しがあると思っているのだけどだんだん不安が…。兄弟共にお気に入りキャラなので、やっぱり両方の活躍が見たいんだけどなぁー。
私も一緒に

「お願いしますよ?! 」

と叫んでおきます。

藤よう さんのコメント...

kyuさん

あー、また久々に長々と書いたコメントを丸ごとどこかに飲まれてしまいました!

私の映画に関する知識はクラッシック&新作共に微々たるもので、今回の小ネタも読書からのものがほとんどという感じでしたが、
今回クラッシックな映画好きにはたまらない演出が色々と仕組まれていたのでしょうね。

>Jamie=ちょっとオバサン?

これは実は私も同感です。
とても気さくで感じの良いJamieは私もすっかり大好きになりましたが、Dracura-wannabeのモンスターに見初められるだけはある「クラッシックな成熟した美女」ということで、今時の小顔の童顔美人に慣れた目には、顔立ちの存在感がありすぎて老けて見えてしまったということなのでしょうか。

なんにしても兄弟二人の笑顔が沢山見られた今回のエピソードは楽しかったですよね。

サムの寂しい存在感…については、クリプキとしたって、シリーズ全体のバランスは考えていると思うので、近々必ずサムにスポットライトが当たる時はやってくると思うのですが、
どう考えてもサムのエピソードはかなり重たい話になる覚悟が必要で、仲良し兄弟を望むファンの反応を警戒して出し渋っている…、というようなこともあったりするの?というような心配も出てきました。

いずれにしても一話一話どきどきと追いかけていくしかありませんね。

Ke-ke さんのコメント...

おはようございます♪

なんだか最近、一週間があっという間に過ぎています(汗)
字幕のないエピを追いかけるのはそれはもう大変で…(悲)なので、こうして毎回UPして下さる藤葉さんの感想文がありがたく、これはもう私の大切な英語のテキストになっています!(感謝)

白黒の画面が二人の男前をさらに際立たせていましたよね?うっとりと見惚れてしまいました~!
兄弟の掛け合いもこのところ続いている息苦しさをホッとさせてくれました。
好きな映画はどうしてもSAMと観たいのね~
兄ちゃん、可愛すぎです♪
神の存在を認めていなかったDeanがJamieに見せた心情…?こんな穏やかなDeanの顔、久しぶりに観た気がします。

今回はSAMの保護者のような姿とDeanの半ズボン姿に笑わせてもらった息抜きエピ。
次回は忘れていたホラー感を思いっきり堪能できそうですね。楽しみです♪

ポーキーズ2…ちょっと観てみたい…(笑)

藤よう さんのコメント...

Ke-keさん

本当に!最近、一週間があっという間です。

労力の割りに読んでくださる方もごく僅かだと思われるエピソードの妄想感想文は、定期的に「もういい加減卒業かな…」という気分に襲われることも多いのですが、

たとえ一人、二人でも私の感想文を楽しみにチェックしてくださる方がいると思うと、体力的には辛いながらも楽しい感想文書きをもう少し頑張ろうという励みになります。

白黒画面の二人、男前際立っていましたねー。
細かな兄弟のやり取りも、昔の仲良し具合が戻った感じで、観ているこちらも笑みがこぼれっぱなしでした。

ポーキーズ2…、私もちょっと気になってます…。

eiri さんのコメント...

こんにちは。お邪魔いたします、eiriです。

第5話の感想も楽しく拝見させて頂きました!台詞の意味が分からないと楽しさも半減したように感じて残念に思っていたのですが、藤葉様の訳を拝見して第5話の楽しさがやっと分かりました~。本当にありがとうございます。時間が出来たら、再度観なおしたいと思います。

>そんなの言い訳になんないかんな!
藤葉様の訳に、激しく萌えてしまいました。可愛すぎます、お兄ちゃん。楽しいことは、すべてサミーと共有したいんですね。

>白黒画面のせいでディーンの顔がいつも以上に童顔&美人&可愛く見えます
私ももの凄く同感です。地獄から帰ってきてのディーンは、色々と戸惑いもあるせいか無理に男っぽく気負っているような感じがなく、今までより幼く&可愛く&美人に見えるなぁとシーズ開始から思っていたのですが、白黒画面だと更に際立ちますね。サムのスーツ姿も素敵でしたし、眼福でした。

今回も素敵レビューをありがとうございました。次のレビューも楽しみにしています。
お返事は、スルーして下さいませ。