2008年10月29日水曜日

Supernaturalシーズン4第6話感想文:続き

以下の記事にはSupernaturalシーズン4のネタバレが含まれます。

日本での放送もしくはDVDのレンタルor発売まではネタバレを回避することにしているという方は、閲覧ご注意ください。さらに私の独自の解釈に基づく翻訳には、誤解、曲解、妄想が含まれる可能性が大いにあります。その点を充分にご承知置きいただいた上で、妄想に基づく私の馬鹿な感想を読んでもいいという方のみ先に進んでいただけますよう、くれぐれもよろしくお願いいたします。








***






黄色い目になったサムという、とんでもなく恐ろしい幻覚を見てしまったディーン!

という、衝撃の展開に、まさに、この後どうなるのよぅ?!というところで、前回の感想文書きの体力が尽きてしまったのですが、

続きです。







場面が変わると、サムはなんだかのどかな様子で、新たな知恵を借りるためボビーおじさんを呼び出して兄弟の狩りの現場の町にまで出かけてきてもらったようです。


Bobby: Where's Dean?
  ディーンはどこだ?

Sam: Home sick.
  (病気だから)家で大人しくさせてる。



このHome sickは、「家が恋しくなる」Homesickではなくて、インフルエンザとかはしかだとか、クラスの皆にうつっちゃうような病気にかかった子供が、「今日は学校を休んでおうちで大人しくしてなさい!」と言い渡されてる感じですよね。

サムから、今日は家で大人しくしてるんだぞ、と言い渡されたのに違いないディーンはというと、おうち(ホテルの部屋)で一人、(現在のディーンにとって)一番怖くなさそうなTV番組を選んでということなのか、

シーズン3の可愛いミニチュアディーンが出てくるエピソードでもチラッと触れられたことのある、緑色粘土のヒーローGumby氏と、彼の親友、オレンジ色の粘土のお馬であるPokey君の冒険を見ているのですが、

なんとS3のエピソードの中で、

(ヨガの先生だとかいうことで、大変身体が柔らかいらしい)リサがGumby Girlだったとしたら、俺、Pokeyになっちゃうの?」

と、また可愛い顔で、かつてその存在に自分をダブらせたこともある、その当のPokey君が、首に紐を巻かれ、ピックアップトラックで強引に引きずられていってしまうという、世にも恐ろしいシーンが出てきて、「Oh, this isn't helping.」(あー、せっかくのどかなアニメで落ち着こうとしてるのに)これじゃ助けにならないよ…、

と余計に衝撃&恐怖を感じたりしています。





一方のサムは、ボビーおじさんに、検死官に会ったのが月曜の朝8時だったから、もう残り2時間切ったところだよ(ってことは、この二人のシーンは、水曜日の早朝6時ってことなんですね?)と説明し、何か新しい情報を見つけた?なんて聞いてみると、

家中にやたら本が積んであったりして、ボビーおじさんがかなりの読書家であることは私達もこれまでのシリーズの中で知っていましたが、


This, uh, encyclopedia of spirits dates to the Edo period.』
この、あー、江戸時代の妖怪百科(幽霊百科かな…)によると


と言って、サミーに差し出したのは、なんと日本語の本!

この本、装丁はいかにもそれらしく古文書のような本を装って作ってありますよね。

サムの開いたページにも

「鬼染症」

なんていう見出しがあったり、隣の副題のついたページも

「魔鬼の病気と感染する人」とか

「恐れおよび爪手(爪で腕を引っ掻く、という症状から何か文を捻り出したのでしょうね)の幻影の病気」なんて、

ちょっと翻訳ソフト?かな?という感じはあってもそれなりに頑張って作ってあります。
(ふと、どんなことが書いてあるのか興味が湧いて、一時停止して内容を確認してみたところでは、本文の部分には「スパイ」だとか「プレート」だとか江戸時代の資料にはまず出てくるはずのないカタカナが沢山出ていて…、なにか手元にあった資料を適当に英日翻訳ソフトにかけて、出てきたものを貼り付けたということなのかもしれませんが、それでも低予算の中、小道具のスタッフ達なかなか健闘してますよね。)

ボビーおじさんから手渡された日本語の本を開き、さすがに


Sam: You can read Japanese?
  ボビーおじさん、日本語読めるの?


と驚いたようすを見せるサムに、ボビーは!(笑)


君らが生まれる前からずっとだよ

(ボビーの意図としては

「(I have been speaking and reading Japanese) Long before you boys were born.」

という感じでしょうかね?)


と、たどたどしくも、なんとも可愛い日本語で返答

そんなボビーに、インテリ少年のプライドが刺激されたのかサムは、


Sam: Guess so, show-off.
  (明らかに、日本語を読める上に話せる)みたいだね。まったく見せびらかし屋なんだから。



とにかくこの本には、兄弟が現在悩まされている、恐怖を人々に伝染させるという「ぶるぶる」と呼ばれる幽霊(私個人的には初耳です)のことも載っていて(どうやら偶然にもそのページをサムが開いて見ていたようですが)

退治するには、通常の手順で、死体を焼いてしまうのが一番なのだけれども、それが駄目だとなったら、「ぶるぶる」は恐怖から生まれた幽霊であるだけに、恐怖そのものであるともいえて、言い伝えによれば恐怖を使って退治することもできるとのこと。


Sam: So we have to scare a ghost to death?
  じゃ、俺たちは幽霊を(文字通り)死ぬほど怖がらせなきゃならないってこと?


そんなの一体どうやったらいいんだよ…、と戸惑いつつも、サムは一人で心細くお留守番しながらまだGumby&Pokeyの冒険を鑑賞中の可愛い兄ちゃんに連絡を入れます。


Sam: So, uh, just ride out the trip, okay? You're - you're gonna
be fine. We got a plan.
  だから、あー、とにかくこの危機を乗り越えような?兄ちゃんは、-兄ちゃんはちゃんと元気になるから。ボビーと俺とで計画を立てたからさ。

Dean: What is it?
  どんな計画?

Sam: Uh, just a good plan, all right? Hang in there.
  あー、とにかくいい計画さ、いいか?そこで大人しくしてろよ。


しかし電話を切ったサムの横で、ボビーは


Bobby: This is a terrible plan.
  こいつはとんだお粗末な計画だぞ。

Sam: Yeah, tell me about it.
  ああ、言われなくてもわかってる。



今回のサムって、前のシーズンで余命一年の兄ちゃんをあれこれ心配していた姿をずーっと見ていた私達からすると、

もう後数時間の命しか残されていないお兄ちゃんを抱えていながら 「どうしちゃったの?」 と思うくらい落ち着いて、平静でいるように見えるのですが、

兄ちゃんのいない4ヶ月間、たった一人で狩りをした経験の中で、随分と自分の狩りの腕にも自信がつき、(今回のエピソードの中でも、私達もまざまざと実感したように)かつ格段に一人の大人の男として成長した、ということなのでしょうか?

(もう使わない、と約束したけれども)念じるだけで悪魔を退治できるほどになった自分に、「臆病者の幽霊」ごときが片付けられないはずはない、という自信が、

俺には絶対に兄ちゃんを助けられる」という確信に繋がっていったということなのでしょうか?





サム&ボビーの作戦が開始された頃、部屋のドアに迫る Hellhound の吠え声を耳にしてソファーの陰に隠れたディーンのところへ、なんと同じく Ghost Sickness に苦しむ保安官がドアを蹴破って現れます。

20年前、Luther に対し親友のフランクが行った残酷な犯罪を揉み消してしまったことをきっと長年に渡りずっと気に病んだ挙句、Ghost Sickness に感染してしまったこの保安官も決して、その根っこの部分は悪い人ではなかったのだろうと思いますが、

ディーンたちが扮装したFBI捜査官が過去の事件を洗い出し、自分の立場を失墜させるつもりだとの恐怖に完全に捕らわれてしまった保安官は、ディーンとの揉み合いの中で、保安官の目が悪魔の「Black Eyes」に変わったという幻覚に襲われたディーンにつき飛ばされ、床に倒れこんだまま、ついに心臓が限界を迎えて死んでしまいます。





怖がりの可愛いディーンを連れずに、怖そうなショットガン(sawed-offですよね)を持った大きくて強そうなサムだけがやってきたことで、怖がって隠れてしまったらしいLutherの幽霊をなんとか怒らせておびき出すため、サムはショットガンを床に置き、Lutherの描いたJessieの絵を次々と破き始めます。

ついに姿を現したLutherの幽霊を振り返るサムの視線の位置が!(笑)

自分より大きな人間に出会うことがほとんどないはずのサムは、振り返った時、一番近くで見慣れている存在の兄ちゃんの顔がある辺りに視線を投げ、あ、顔がない、と慌てて視線を上げていますよね。
(シーズン2の兄弟が刑務所内の幽霊を退治するエピソードで、サムの同房となった囚人が、サムよりも一回り以上縦横共に大きい怪物だったことで、閉められるドアの向こうで物凄く心細そうな顔をしていたサムの顔をふと思い出します)





ディーンはというと、保安官さんの死体に、ベッドスプレッドをはがしてかけてあげたようなのですが、通常死体を覆う場合、頭まですっぽりと布を被せてしまうのが普通だと思うのに、「死んじゃってても苦しいかもしれないし…」と心配にでもなったのか、まるで毛布をかけるように顔と腕を出した状態でかけてありますね。

ポツンと一人(サムの側の?)ベッドに腰掛けたディーンの両腕はもう真っ赤に掻き毟られ、頭の中には、黄色い目のサミーの声が響いています。

そしてふと床に落ちていた聖書に目を止め、最後の頼みの綱のように拾い上げて唇を押し当てた時、Lilithが、シーズン3の最終話のあの可愛いけれども非常に芸達者だったあの小さな女の子の姿で登場。

会いたかったわ!もう帰る時間よ。と、抱きつくLilithから、お前は幻覚だ、と言つつなるべくLilithに視線を投げないようにして離れたディーンに、


Lilith: What's the matter, Dean? Don't you remember all the fun you had down there? You do remember. 4 months is like 40 years in hell. Like doggy years. And you remember every second.
  だったらなんだっていうの、ディーン?あなたが下の階で体験したあの楽しいことを全部忘れちゃったわけじゃないんでしょ?覚えているはずよ。人間界の4ヶ月なんて、地獄では40年と一緒だもの。ワンちゃんの年みたいなもんよね。で、あなたは、その一秒残さず全てを覚えてるのよ。


(先日のJaredがJensenの演技にもらい泣きしたと語ったインタビューの中で、ネタバレ警戒のため一応文字を伏せますディーンが地獄での体験を語るシーンがある、という言葉がありましたが、実際のところどうなんでしょう?ディーンはLilithの言うように、地獄から帰ってきてからずっと地獄での体験を全て覚えていたのか、もしくは今まで忘れていたけれども、何か-今回の事件とか?-がきっかけで全て思い出すことになるのか…)


Dean: You are not real.
  お前は幻覚だ。


と言いつつ、そろそろ心臓が限界に近づいてきたらしく胸を押さえながら膝をついたディーンに近づき、その顔を小さな両手に取るLilith。(このディーンの顔が、Lilith 役の小さな女の子より頼りなげで、可愛いかも…)


Lilith: It doesn't matter. You're still gonna die. You're still gonna burn.
  そんなの関係ないのよ。それでもあなたが死ぬのは変わらないし。あなたが地獄で焼かれることになるのも変わらない。

Dean: Why me? Why'd I get infected?
  どうして俺なんだ?なぜ俺が感染した?

Lilith: Silly goose. You know why, Dean. Listen to your heart.
  お馬鹿さんね。どうしてか、あなたはわかってるでしょ、ディーン。自分の心に聞いてごらんなさい。

Dean: What?
  なんだって?



私は全く関知しないことだったのですが、Supernatural Fandomの(明らかに私が出入りしてない範囲の)どこかでは、今回のエピソードでの暗喩を受けて、

DeanをDick扱いするなんて酷い!
(辞書で引くと「嫌なやつ」なんていう訳が出てくるこの言葉が、どのくらい強い意味を持っているのか、いま一つ実感として良くわからないため、私としては、そこまでの反応をするほどのことなの?と思ったりもしたのですが、
一方で、この騒ぎを「また?ほんとバカバカしい!…、もうこういう騒ぎには一切関わりたくないのに、どうしても耳に入ってきちゃうのよね」なんて言ってる人たちもいるので、こうしたことに敏感に反応したりするのも、個人差-というか、ひょっとしたら、年齢的なもの?-もあるのかもしれません)

という不満を高らかに表明していた集団がいたようで、Eric Kripkeが急遽

「DeanはDickなんかじゃないし、このエピソードでも決してそんなことを言ったつもりはない」

という声明を出すはめになった、なんていう騒動も起きていたようです。

Lilithとのこのシーンを見ても、今回のGhost Sicknessが感染するには、単に「Dickだった」なんていう人間性だけが関係しているのではないらしいことがわかります。

Kripkeは弁明の中で、エピソード本編にもそんなフレーズが出てきたように「恐怖というものを武器に使っていた(Victims contract the illness because they use “fear as a weapon.”)」という事実がキーになっているのだと語っていますが、

Kripkeの(兄弟の感情面の解釈ではとかく薄っぺらに感じることも多い、言い換えれば、いかにも男性目線の)エピソード解説には私個人的には、いつも全面的に同意できない部分もあって…、

今回のエピソードの感想を書いている中でまとまった私の解釈としては、

Ghost Sicknessの第一号患者となったフランクがそもそも妻およびLutherの死から20年も経った現在になって、なぜ再びあの製材所を訪れることになったのか、についてのはっきりとした説明は出てこなかったように思うのですが、

自分の前から姿を消した妻に関する間違った思い込みから、何の罪もないLutherを酷い形で死に至らしめてしまったことをフランクは実は長年ずっと恐怖に近いともいえる形で、「後悔」し続けてきたのではないか、

で、自分の気持ちを振り返るために再びあの製材所を訪れ、20年間あの製材所で、死の間際の恐怖を糧に幽霊としての強力な力を蓄えたLutherによって、Ghost Sicknessに感染させられてしまったのではないか、

という風に考えられるような気もするのです。

保安官さんを見ても、上の感想文でも触れたように、フランクへの友情から、罪もないLutherの殺害に目をつぶってしまったことを長年「後悔」していたようにも思えます。

そう考えていくと、Kripkeのいう

感染した人たちは「恐怖というものを武器に使っていた」というキーフレーズよりは、

過去に強烈な「後悔」を感じるような経験をしていた、というキーフレーズの方が、無理がないように思うのですが。

ディーンは、シーズン1の時から、確か(もはやうろ覚えですので、違っていたらすみません)「狩り」を続ける理由として、「狩り」をして、人々を助けることで、ママのことを助けられなかったというどうしようもない後悔から救われる気がする、というようなことを口にしていたような記憶があります。

ママが死んだ時、全くの赤ちゃんだったサムと違って、優しくて美人だったママの記憶を持っているディーンは、肝心な時にママのことを守ってくれなかった天使なんかいない!信じない!と言い続けてきたほどで、

愛しい妻を亡くした後、全てを捨てて妻の実家の家業であった「ハンター」に転職してしまったほどの父ちゃんと張るくらい、目の前でみすみすママを死なせてしまったことを長年後悔してきたはずです。

さらには、シーズン1の最後には、自分の命と引き換えに父ちゃんが地獄に連れて行かれてしまうような経験もし、

その一年後には、この世でなによりも代えがたく愛しい存在であるサムを腕の中で失う事態に遭遇して、

遂には自分の魂を悪魔にただ同然で叩き売ってしまうような行動に出たりもしています。

私がみる限り、ディーンにとって、「後悔」というのは、人生の中でかなりのウェイトを占めるキーワードになると思えます。

フランクの死体に二人揃って接した兄弟の内、ディーンだけが発症した理由についての私の解釈は上記のようなものになるのですが、

このエピソードを観ている間、もう一つ私の脳裏をよぎった仮説としては、

狩りをしていく中で、ディーンと同じように「(Kripkeが感染の原因としてあげる)恐怖というものを武器に使っていた」はずのサムがこのGhost Sicknessに感染しなかったのは、やっぱりサムの身体の中のDemon Bloodが何か関係しているのではないかということ。

シーズン2の「Croatoan」では、Demon Virusに触れた人たちの中で唯一発症しなかったサムだし、

シーズン3の「Heart」では、WerewolfのVirusに感染したお姉さんとあれだけ激しいセックスを交わしても感染しなかったサムなのですから。

いずれにしても-Jaredが語った、-またちょこっと伏せます-ディーンが地獄での経験を告白するという-今後のエピソードの中で、「ディーンだけが感染した」ことの謎について、もう少し明らかになってくるのではないかと期待しています。


と、かなり脇にそれてしまいましたが…、どこまでいったっけ?そうそう、

Listen to your heart.」という言葉に、「(いまにも止まりそうな)心臓の音に耳を済ませてごらんなさい」という意味合いを込めてか、

Baboon!」という言葉を連呼し始めたLilith。





サムは、自分よりも大きなLutherと必死に格闘しつつ、Impalaに結びつけた太い鉄製のチェーンの先を床に敷き詰められるように落ちている木屑の中に埋めておいたポイントに投げ出されて一瞬笑顔を見せ、LutherのGhostの首に素早くチェーンを巻きつけ、

ボビー、今だ!」と叫びます。

ボビーの運転する猛スピードのImpalaに引きずられるという、まさに死の間際の状況の再現に、LutherのGhostが恐怖の限界に達して、ついに消え去った瞬間、

ディーンに Baboon!攻撃をしかけていたLilithの幻影も姿を消します。





病気が感知したディーンの腕からは、醜い掻き傷がきれいさっぱり消えました。
(また赤ちゃんのお尻のようなすべすべお肌に元通りです。よかったね!サム!)





幽霊退治の呪文を刻み込んだ鉄(これまでのエピソードでも幽霊には鉄というのは何度も出てきた退治法ですよね)のチェーンで、Lutherにとっての最悪の恐怖を再び味あわせるというかなり残酷な方法でLutherの幽霊を片付けたというボビー&サミーに少々呆れ顔をしつつも、

「ま、俺が生きてるんだから、よしとするか」なんて言ってるディーンに、

ところで兄ちゃん、気分はどう?

今回の事件じゃ、かなりの恐怖を味わっただろう?

と心配するサミー&ボビーに、

もう全然平気。狩りに行きたいか?行くぜ。何でも殺してやる。

とディーンは強がってみせますが、


Sam: Aw.

Bobby: He's adorable.
  可愛いもんだな。



兄ちゃんの隣で、笑顔でボビーと視線を合わせつつ、Aw~と低く声を出し、「Adorable」というボビーのコメントに高笑いするサムが!!!!!

なんかもう完全に、「もう怖くないもん!」と強がっている彼女を「もう、こいつ可愛くてたまんない!」という視線で温かく見守る頼りになる彼氏そのもので、腰が砕けそうになるほど素敵です。






一足先に帰っていくボビーを見送った後、しかし、もちろんやっぱりもう一度、兄弟の気になるシーンが現れます。


Sam: So, what did you see? Near the end, I mean.
  で、何を見たんだ?終わり近くで、ってことだけど。

Dean: Oh, besides a cop beating my ass?
  あー、警官に尻を叩かれた以外でか?

Sam: Seriously.
  マジにさ。


(そう言いつつ、本当に優しい表情でディーンを見つめるサムの目が…、太陽の光でも反射したかのように、ほんの一瞬だけ黄色に光ります…)

ぎょっと、一瞬表情を固くしたディーンは、しかし、


Dean: Howler monkeys. Whole roomful of them. Those things creep the hell out of me.
  ホエザルだよ。部屋中に一杯の。あいつらには超びびった。


 (Lilithが連呼していた ”Baboon” という音には、ヒヒという意味もありますよね?それにかけてるってこともあるのでしょうか?)

Sam: Right.
  そうか。

Dean: Just the usual stuff, Sammy. Not that I couldn't handle.
  そういうありふれたもんさ、サミー。俺の手に負えないようなものじゃない。



黄色い目のサミーは、ディーンが気楽にサムに打ち明けることもできないほど、まさにディーンにとって「couldn’t handle」なレベルの恐ろしい幻影だった、ということが、はっきりとわかった瞬間ではありますが、

ここで、今回のエピソードは終わりということに。





この流れだと…、そろそろまたCastielが登場しそうな雰囲気だな…、という余韻に浸る間もなく、なぜか再び「Eye of the Tiger」のイントロと共に、Impalaが画面に現れたと思ったら…、

Jensenの最高の激しくも楽しいパフォーマンスが始まり、

最後には(私達Fangirlsは全員固くそう信じています!)Jaredが熱い口パクパフォーマンスを終えて可愛い笑顔に戻ったボーイフレンドに、「Jenny!」と公共の場で呼びかけるという、

最高のおまけまでついて!

あー、今回のエピソードも本当に面白かった!

でも、そろそろまた来週は…、重たいエピソードに戻りそうな予感でしょうか?

2 件のコメント:

eiri さんのコメント...

こんばんは。こちらにもお邪魔いたします、eiriです。
第6話の後半のレビューをありがとうございました!今回も楽しく拝見させて頂きました~。

ホテルの部屋で一人お留守番しているディーンは、本当に可愛かったです。(展開としては、可愛いとか言っている場合ではないんですが…汗)

一方サムは、お兄ちゃんの命のタイムリミットまであとわずかだというのに、藤葉様が仰るとおり、物凄く冷静でしたね。さらっと流して観てましたが、よくよく考えると冷静すぎて何か怖いような気が…。

それから、ディーンがGhost Sicknessに感染した事に関する藤葉様の深い考察には、非常に感銘を受けました!
お話の流れ上、「Dickだった」「恐怖を武器に使っていた」という説明は仕方がないのかもしれませんが、ディーンについてだけはどうしても違和感があって???という感じでした。心に傷があったり、心に弱い部分を持っているけれども強がって悪ぶっている(心に鎧をたくさん着けている)という点が「恐怖を武器に」近いことになるのかな?と個人的に解釈していたのですが、藤葉様の「後悔」の解釈を拝見するとすんなり受け入れられるし、物語に奥行きが出る気がします。
藤葉様の解釈を念頭におきつつ、もう一度このEPを観なおしてみようと思います。また新たな発見ができそうで、楽しみです。

今回も素敵なレビューをありがとうございました。次回も楽しみにしています。
お返事はスルーして下さいませ。

匿名 さんのコメント...

ようやく続きを読ませて頂いてます。

S406の後半の個人的見所はBobbyの日本語!!でした。
最初「は?何、Bobby何を言ったのか全く聞き取れなかったんだけど…」(英語だと思っていたので余計に)でした。何度か聞き直したら「もしかして日本語?」みたいな。Bobbyの日本語は何かコソバユイです。
そして日本の幽霊がSPNに初お目見え。でも「ぶるぶる」なんてオバケ?私も聞いた事ないです。

海の向こうでは「DeanをDick扱いするなんて酷い!」というちょっとした騒動があったんですね。それに対してKripkeが声明を出すほどとは…ちょっと驚きです。
でもその声明も私には少しとって付けたような説明にしか思えず、イマイチよく分からない…。私も藤葉さまの解釈の方が納得出来ました。
今後のエピを鑑賞する時は「後悔」というキーワードを忘れずに見てみようと思います。あとSamの体の中にある「Demon Blood」も気になるところですよね。

今回のエピ、全体的に笑える雰囲気だったけど終わり方が…何とも不安を拭いきれない終わり方で「おぉ!!」と思っていたら、更に「WOW!」というJensenのパフォーマンスが待っていて最初から最後までしっかり楽しんだように思います。

楽しい感想文をありがとうございました。私も隅々楽しませて頂きました。

★NRNで