2008年10月7日火曜日

Supernatural シーズン4第3話「In The Beginning」妄想感想文Part1

本日、ついにSupernaturalシーズン3DVD Box1が手元に届きました!

箱には、6ページブックレット付…って書いてあるけど…、今回のおまけってそれだけ?
Gag Reelもコメンタリもなし?
そういった特典映像は、Box2に入ってる?ってことでしょうか。
なんだかセカンドシーズンの時の(日本版にはJ2の可愛いいちゃいちゃコメンタリが入ってなかった!という…)嫌な予感がじわじわと蘇って来そうですが、とりあえず今現在はシーズン4の新鮮エピソードが怒涛の勢いで毎週放送になっているところですので、Box2(10月22日?)が届くまで、なるべく穏やかな気持ちで待っていようと思います。

シーズン3からついに日本語吹替えの声優さんが変わったのですね。
以前の二人のバージョンも(なんだかどうも背中が痒くなって…)ほとんど聞いたことがないので比較もできませんが、新しい声優さん、どんな感じなのでしょう?
ちょっと気になりますが、先週放送分の感想文書きがすっかり遅れてしまっているので、とりあえず、キリのいいところまでシーズン4の感想文を書いてしまってから、ゆっくりとシーズン3を字幕つきで(もしくは一瞬しか耐えられないかもしれないけれども吹替えで…)復習にとりかかりたいと思います。







シーズン4に入ってから、Mythologyエピソードの連続攻撃に体力も完全に切れ掛かってきてはいますが、なんといっても長年愛し続けてきたスキナーさんが遂にSupernaturalに参加した回ですので、今回ばかりはじっくりと感想文を書いていきたいと思います。

今回のエピソードは鑑賞後、思いっきりシーズン1から新たに復習したい!と思わせてくれるような、まさに「In The Beginning」というにふさわしい内容でしたよね。

私の場合、この週末、

シーズン1の第1話「Pilot」、第20話「Dead Mans Blood」、第21話「Salvation」、第22話「Devil’s Trap」、

シーズン2の第20話「What is and What should never be」、第21話&第22話「All Hell Breaks Loose Part1&2」

(本当は、シーズン1第9話「Home」も観たかったところ…)

を我慢できずにだーっと復習していたのですが、

(一応ネタバレ警戒のため文字を伏せます)ママの驚くべき真実を知った後で、上のようなMithologyエピソードを見返すと、以前とは違うところでまた新たに涙をそそられたりもして、新鮮な感動を覚えます。

ということで、今回の感想文、とても一回では終わりそうもありません…。



***



以下の記事にはSupernaturalシーズン4のネタバレが含まれます。

日本での放送もしくはDVDのレンタルor発売まではネタバレを回避することにしているという方は、閲覧ご注意ください。
さらに私の独自の解釈に基づく翻訳には、誤解、曲解、妄想が含まれる可能性が大いにあります。その点を充分にご承知置きいただいた上で、妄想に基づく私の馬鹿な感想を読んでもいいという方のみ先に進んでいただけますよう、くれぐれもよろしくお願いいたします。








とてもよくまとまった「これまでのSupernatural」が終わって本編が始まると

またもや熟睡している兄ちゃんの可愛い姿が。

でもサムはそんな本当に可愛らしい顔で熟睡している兄ちゃんをまたもや置き去りにして部屋を出て行こうとしています。

サムのその顔つきが!

そして車で迎えにきたRubyから「Ready?」と問いかけられ、「Definitely」と答えるその表情が!

いかにも Evil!Sam な感じで…。

どういうこと?この子は、何をしでかそうとしてる訳???今週いよいよサムが兄ちゃんに隠れてしていることがあきらかになるわけ?とどきどきしていると、再び画面はディーンの可愛い寝姿に…。

当初ベッドの真ん中辺りで寝ていた兄ちゃんは、いつものとおり(この兄弟はベッドが広くても狭くても、最終的に隣のベッドに近い側で寝ている傾向がみられるとは、シーズン1の頃より私の妄想理論)サミーのベッド近く側ぎりぎりのところにころっと寝返りを打った様子。

シーズン4の第1話の時も、ベッドの端っこで寝てたよね(というか調べモノの途中でこてっと眠りに落ちてた感じ…)、あの部屋ってサムが一人で借りてた部屋だから…ひょっとしてベッドは一つだけだったの?かな?あの時はサミーも一緒に寝られるように端によけてたの?
とかなんとか、一人どうでもいい妄想交じりの回想に落ちかけていると…、今度は(私には)血と闇を連想させるあのフラッシュバックのような悪夢がディーンを襲います。
(シーズン4のディーンが妙に寝てばかりいるように思うのは、サムがこっそり出かけたいために兄ちゃんに薬を盛ってるとか…、最近獲得した能力で何かしてる…とかじゃないよね?)

シーズン4が始まって以来、ずっとDeanがうなされ続けているあの夢はDeanが全く覚えていないとSamに語った地獄で経験した出来事?いつかはその全貌が明らかになったりもするのでしょうか?

なんとなくディーンは毎回Castielが登場する時にこの夢を見ているような気がするので、彼が見せているのかとちらっと思ったりもしていたのですが:

Castiel: Hello, Dean. And what were you dreaming about?
  やあ、ディーン。で、なんの夢を見ていたんだ?

違うようです。
でも、このCastielの台詞の言い方…。
天使の自分がすっきりと地獄から引っ張り出して、(自分の手形以外)傷一つない綺麗な身体の中に戻してあげたっていうのに、まだ地獄の夢を見ているらしいディーンに、そしてそれがどんな夢なのかを覗いて見られないことに、ちょっとムカっと来ているような気持ちを微かに感じるように思うのは私の勘ぐりすぎとしても、
DeanとCastielの会話はいっつもなんとなくいやらしい感じがする(これも私の妄想かも…)のですが、またもやセクシー天使に寝込みを襲われたDeanはこんな台詞を:

Dean:You get your freak on by watching other people sleep?

このディーンの台詞から、自動的に私の頭の中で翻訳された日本語があまりに卑猥な感じで、まさかね…きっと私が動詞の意味を取り違えて…、と念のため辞書を引いてみると、やっぱりget onでも、get one’s freak onでも「セックスする」っていう訳が出てくるんですけど…。

あんたって、人が寝てるとこ見て興奮したりでもすんのかよ?」くらいの意味?でいいのでしょうか?

そんなことをいわれたCastiel、「人間の下世話な言葉は理解できないので無反応」とも見えれば、「微かに頷いた?(完全に妄想による目の錯覚?)」ようにも見えるような…。
そんないきなりの妄想に一瞬もやもやしていると、Castielは

You have to stop it.

と言い放ち、「止めるって何を?」と戸惑っているディーンのおでこに(先々週ボビーおじさんにもやったように)二本の指をぎゅーっと。





ディーンが次に目を覚ますと(この子は寝起きの顔も妙に可愛いですよね!)そこは見知らぬ町の道路わきのベンチの上で、現在地を調べようにも携帯は圏外。
とりあえず目の前のダイナーに入り、隣の席のダークヘアの青年に「ここはどこだ?」と尋ねると、なんとWinchester兄弟の実家のある「カンザス州ローレンスだよ」だと。

「(携帯が)圏外なんだけど、どっか電波入るとこある?」と聞けば、隣の青年はディーンの手にした携帯をちらっとみて「スタートレックかよ」と鼻で笑うし、

コーヒーを運んできたマスターがあまりに70年代なので、「Sonny & Cherはとっくに離婚したんだぜ」(Wikiによると、60年代~70年代にかけて活躍した人気おしどり夫婦デュオのSonny & Cherの二人の仲がギクシャクし始めたのは1974年、正式に離婚が成立したのが1975年ということなので、ディーンがCastielに放り出されたこの時点ではまだ不仲説も出てきていなかったということ?)とぼそっとつぶやくと青年とマスターの二人から本気でいぶかしげな顔をされ、

さすがに何か変だと気付いて周囲を見回すと、その場の全員がまさにこれでもかというほどの70年代風、ディーンの隣の青年だけは、擦り切れたジーンズにフランネルのチェックのシャツにくたびれた上着というまさにWinchester家の服装規定からして全く違和感のない服装だったため異変に気付くのが遅れたのですね。

隣の青年が手にしている新聞を覗くと、その日付はなんと「1973年4月30日」!

完全に頭がぐるぐるしているところへ、知らないおじさんから 「Hey, Winchester!」 と呼びかけられて「ん?」と振り返ると隣の青年も一緒に振り返っていて、しかも呼びかけたおじさんはといえば隣の青年に「John!帰ってきたとは聞いてたが、よく帰ったな!親父さんによろしく」なんて話しかけてます。

「1973年」 で 「カンザス州ローレンス」 で 「Winchester」 で 「John」 ってことは…。

海兵隊での兵役を終えて帰ってきたばかりらしい隣の青年の正体に思い至って、溜息のように「父ちゃん!」と呟きつつ、睫毛の長いおっきな目をまん丸にして若き父ちゃんをじーーーっと見つめるディーン。
その顔にまさに現在恋愛真っ最中の超可愛い彼女との類似を見て取ったのか、ダイナーを出て行きつつもちょっとディーンを振り返ったりする父ちゃん。





もちろん父ちゃんの後をつけて歩き出したディーンは、角を曲がった途端にCastielに出くわし息が止まるほどびっくり。
(まったく予告も気配もなしに突然現れるCastielに出くわす度、ディーンがあまりに新鮮に驚いて呼吸を荒くするので、だんだんおかしくなってきました(笑))

「これ現実なのか?天使って『デロリアン号』(バックトゥザフューチャー!)でも持ってんのか?」

「時間とは流体的なもので。簡単ではないか必要に応じて曲げることもできるのだ」

「だったら曲げ戻して俺を帰してくれ、じゃなかったらここで俺が一体何やってんのか教えてくれ」

「言ったろう?止めて欲しいのだ」

「止める?なんか邪悪なもんが父ちゃんを追ってたりでもするってのか?」

車のクラクションの音にちょっとよそ見をした瞬間、案の定Castielの姿は消えてしまいます。

二千年ぶりに下等生物人間と交流しなければならなくなったせいで、まだ人間の言葉でコミュニケーションをとるのが面倒なのか、単に長いブランクで人間とのコミュニケーションスキルがかなり鈍っている、ということなのか、

Castielの指示は、いつもかなり曖昧で不親切です。





父ちゃんがもし危険に晒されているのだとしたら大変と、再び父ちゃんの後をつけて中古車屋さんに現れたディーンは、

This is a great car.
327 four-Barrel, 275 horses.
This is the car of a lifetime.
Trust me, this thing's still gonna be badass when it's 40.

これは凄い車だぜ。327 四気筒エンジン、275馬力。
この車は一生ものだ。俺を信じてくれ、この車は40歳になったって、まだBadass(先日のスキナーさんのインタビューでこの単語を「超クール」と訳しましたが間違ってなかったようです)なままのはずだ。


と大変魅惑的なセールストークを展開して、若き父ちゃんに、冴えないVWのバンの購入を思いとどまらせて67年型シボレーImpalaを見事売りつけつつ、

「あのダイナーでさ、俺寒気がしたんだけど、なんかヒヤッとする場所なかった?」
(幽霊ってこと?前回 Witnessたちが登場する時には、息が白くなってましたよね)

「俺絶対なんか変な臭いを嗅いだと思うんだ。腐った卵みたいなさ、硫黄みたいな臭いってしなかった?」
(悪魔ですね)

「町でキャトルミューティレーションがあったりしなかったかな…」
(X-Filesなら絶対UFOだけどSupernaturalだとこれも悪魔の予兆なんでしたっけ)

などなど、おかしなことばかり話しかけて「Stop it!(もうやめてくれ!)」と不気味がられ、

Yeah. If only I knew what to stop.
(ああ、俺だって何を止めればいいのかさえ分かればさ…)

と呟きつつ、「とにかく気をつけろよな」と言い置き、その場を立ち去ったように見せかけさらに若き父ちゃんを追跡していると、

本当に、本当に、本当に可愛いママが!

登場!

二人のデートを覗き見しつつ、(私と一緒にママのあまりの可愛さにめろめろになって)

Dean: Sammy, wherever you are...mom is a babe. I'm going to hell. Again.
  サミー、お前今どこにいるのか知らないけどな…、ママは超イケてるぞ。俺、地獄に堕ちるな。もいっかい。

なんて言ってる視線の先では、ジョンパパが、いい加減メアリーママのお父さんと会わせてくれというのを、

「問題なのはジョンじゃないのよ」

「でも何年こんな状態だと思ってるんだよ」(二人の仲はジョンが海兵隊に入る前から?ってことはほとんど幼馴染ってこと?)

「うちのパパってちょっと過保護だから…それだけよ」

「代々整備工をやっているような家の単なる整備工なんかに娘をやりたくないってことだろ」

「違うわよ!私は、今のままのあなたが好きなんだから!」

と、なんとも微笑ましくも仲睦まじい様子が展開されていますが、メアリーがちょっと席を立ち、その好きにジョンパパがポケットから取り出した指輪のケースを開けて眺めたりしているのをしみじみと見つめているディーンの背後に、なんと!トイレにでも立ったのかと思っていたメアリーが!

なんであたし達の後をつけまわしてんの?

と言った瞬間理由も聞かずに大暴れ!ディーンがやっとのことで何とか押さえつけるとその華奢な手首には、邪悪なものを避けるためのおまじないのマークが沢山くっついた可愛いブレスレットが…。

Dean: Are you a hunter?
  お前、ハンターなのか?


ええ~~っ!!!!!





ハンター仲間のよしみで…と、渋る若きメアリーを説得して、(結局なんと恋人のジョンよりも先に!)メアリーの家に上がりこんだディーン。

Granpa: So, you're a hunter? Well, tell me something, Mr. Hunter --You kill vampires with wooden stakes or silver?
じいちゃん:お前はハンターだというんだな?じゃあ、一つ教えてくれ、ハンター君。…お前なら、バンパイアを木の杭で殺すか?それとも銀か?


スキナーさん!スキナーさん!!スキナーさん!!!

きゃーっっっ!!!!!

無精ひげも僅かに残った髪もすっかり白くなってしまいましたが、長い足を組んで安楽椅子にゆったりともたれかかったあの姿!
彼のセクシーさに微塵の衰えもありませんね!
それにあの深くて渋い声!

そしていきなりのこの台詞は、まさにジョンパパが極力別のハンターたちと接触せずに一匹狼で仕事をしながら可愛い二人の息子を育てていた様子をまざまざと思い出させてくれて、色々な意味で胸が一杯になります。

Dean: Neither. You cut their heads off. So, do I pass your test?
  どちらでもない。バンパイアは首を切り落とすんだ。俺は、あんたのテストに合格か?

Granpa: Yep. Now get out of my house. I don't trust other hunters, Dean. Don't want their help. Don't want them around my family.
  ああ。もう俺の家から出て行ってくれ。ディーン、俺は自分以外のハンターを信用しない。そういう奴らの手助けも必要としない。そういう人間を自分の家族の周りに近づけたくもない。

Granma: Knock it off, Samuel. (!!!!!) He's a hunter. Who passed your little pop quiz, And now I'm inviting him to dinner. You hungry?
  いい加減にして、サミュエル。彼はあなたの抜き打ちテストに合格したほどのハンターなのよ。ってことで、私は彼を夕食に招待するわ。お腹すいてる?

Dean: Starving.
  (そりゃあもういつも)ぺこぺこ。

Granma: Good. I'm Deanna. (!!!)You've met my husband, Samuel. Now wash up.
  よかった。私は、ディアナよ。もう私の夫のサミュエルには会ったわね。さ、手を洗ってきて。

Dean: Samuel and...Deanna?
  サミュエルに…ディアナ?


サミーは(若い頃&少なくとも残っていた髪は)ダークヘアで、(全盛期にはそれはもう最高に!)がっちりと逞しかった大柄なおじいちゃんの名前をもらい、

ディーンは(ママに続いてこれも金髪美人の)お婆ちゃんの名前をもらっていたのですね!(笑)

このおばあちゃんは、画面に出てくる度に何か食べ物を大量に用意しているような演出がされているような気もして、その辺りでも、彼女の名前を受け継いだ食いしん坊&美人の孫息子との共通点を感じます。


そしてもちろん、これまで私達は完全に、Winchester一家のファミリービジネスは、ママが悪魔に殺されたことをきっかけにして、ジョンパパが転職した結果のことだと理解してきましたが、なんとこのお仕事が母方のおじいちゃんの代から、三代に渡って続いたものだったとは、完全にEric Kripkeにしてやられた!という感じです。

余談ですが、威勢のいい金髪のハンター娘であるメアリーママの姿には、ロードハウスのオーナーであるエレンの娘のジョーの姿も重なってくるような気もします。





それにしても、今回出てきた若きJohn(Matt Cohen)Mary(Amy Gumenick)
それぞれ大人になった本人達にそっくり!ですよね。
よくぞこんな二人を見つけてきたものです。

過酷な海兵隊での兵役を終えて帰ってきたばかりとはとても思えない、(あまりに普通の子すぎて、ハードボイルドなメアリのお父さんからは、話が出るたびに渋い顔をされるほど…。食事中のこの辺りのやり取りはいかにも年頃の娘と父らしくて面白かったですね)意外なほどのナイーブな好青年だった若きJohn役のMatt Cohen: まさにこの子と同じような顔の若きJDMの写真がありますよね?
(ちなみにその写真は、しばらく私のPCの壁紙になっていました)

この人は、私が知らなかっただけで、既にかなりのキャリアを持つ俳優さんのよう。
しかも、ちょっとプロフィールを調べようと検索し始めたら、超セクシーショットの写真がざくざくと…(涎)

私でもタイトルを知っているMediumやOCにもゲスト出演していたとのこと。
さらにフィルモグラフィーの中には、Boogeyman2というタイトルも!
Boogeymanといえば、確かKripkeの出世作だったんじゃ…と思いつつこのタイトルで検索したら、Part2にもちゃんとWriterのところにEric Kripkeの名前が出てきました!(笑)でも…日本では2008年8月20日公開って、そう言われてみるとCMを見かけたような記憶がほんの微かに…気のせいかな…)
Boogeyman2の撮影中、Ericは「この子は若きJohnだな!」と目をつけたのかもしれませんね。

そして本当にとってもチャーミングで可愛い!若きMary役のAmy Gumenickは、今回がメジャー作品初出演ということのようですが、顔立ち自体も大人のママに良く似ている上、表情や話し方なんかも先代ママ(Samantha Smith)の演技をしっかり研究したということなのか、まさにMaryママがダブって見えてきそうな気がしたほどの名演でした。





話は戻って、(食事中の世間話としてはどうなのかとも思いますが…)農夫がコンバインに巻き込まれて死ぬという事件が起きて、今おじいちゃんはそれを調べてるとのこと。

それほど変わった事件じゃないだろ?とディーンが返すと。

被害者の畑の作物は全て枯れてしまったというのに、そもそも被害者のTom Whitshireがコンバインに乗る必要があったのか、という話さ、とおじいちゃん。

農作物が枯れたり、雷雨が予報されていたり、どうやらこの1973年という時代、このローレンスの近くで、Demonic Omens(悪魔の現れる予兆)が次々と報告されているらしいのです。

二千年ぶりの下界で、まだ人間の言葉が不自由らしい Castiel が言ってるのはこのことなのかもしれない!と思い当たったのか、ディーンはおじいちゃんに一緒に調べようか…、と持ちかけるもののあっさり拒否され…。





画面が変わると、「あたしが一緒にこなきゃならなかった訳って?」とメアリーがふてくされ気味に話しかけているのは、なんと神父さん姿のサミュエルパパ!(笑)

サムパパは「Family Businessだ」なんて言ってます。

おそらくはディアナママお手製のフルーツケーキのようなものを手に Tom Whitshireの自宅の戸をノックしようとしたその時、ドアが開いて姿を現したのはこれまた(久々に!)キュートな神父さん姿のディーン!

未亡人の家の戸口に神父姿で並ぶ、サム&ディーン!

その直後、ディーンに置き去りにされたサミーじいちゃんのえくぼ(皺?)の浮かぶ笑顔に、ファーストシーズンのサミーの笑顔が重なったのは私だけ、かな?
(シーズン4のGag Reelに、ノースリーブのコスプレダンサーになったJensenとスキナーさんが出てきたりしたらいいのに…)

奥さんからは大した情報が引き出せなかったディーンは、メアリーが話を聞いているTomの息子のCharlieのところに近づきます。

すると、十年後にもう一度Charlieのところへ訪ねて来てもいいなら、酔っては母親を殴る父親のことをなんとかしてあげようという提案を持ちかけてきた、教会関係者のような見知らぬ男との約束のことをCharlieは告白します。

その男の見た目は普通だったけど、ただ目がおかしな具合に光ったんだ、と Charlie。

黒か?赤かな?と問うディーンに。

Charlie: They were yellow. Pale yellow.


父ちゃんとママが今にも結婚しようとしているこの時代に、よりによって「黄色い目の悪魔」が来てる!

その後(なんだか当然のように)ママの実家に帰ってきたディーンは、「黄色い目」の悪魔を今すぐ殺さなきゃ、じいちゃんたち全員が危ないんだ!と、サムじいちゃんをなんとか説得しようとします。

シーズン3で、サムはRubyからヒントをもらい、メアリーママの家族、友達、主治医までがことごとく亡くなっていたことを突き止めていましたが、この辺りの情報をサムは兄ちゃんにも伝えてあったのでしょうか?

黄色い目の悪魔なんか聞いたこともないし、悪魔を殺す方法なんかないだろうというサムじいちゃんに、Daniel Elkinsというコロラドに住んでるおじさんがコルトっていう悪魔も殺せる銃を持ってる。

おとぎ話に出てくる「あのコルト」か?

黄色い目の悪魔がなぜママを殺したのかを突き止めるため父ちゃんが長年に渡って調べ上げた、黄色い目の悪魔が現れた場所や日時を詳細に書き記してある父ちゃんの日記まで引っ張り出して、黄色い目の悪魔の危険を訴えるものの…、

Dean: I know you guys think I'm crazy.
  俺のことを頭がおかしいと思ってるんだな。

Granpa Sam: You seem like a really nice kid, Dean, but, yeah, you're crazy.
  ディーン、お前のことは本当にいい子だと思うんだが、ああ、お前はいきすぎだ。



ディーンも(Jensenを追いかける形で)もうじきに三十歳の大台に乗ろうという立派な青年なのですが、スキナーさんのような本物の大人のおじさんが当然のように、「Son」「Kid」と渋い声で口にするのを聞くと、本当にまだまだ子供よねーという感じがしてたまりません。





一人で黄色い目の悪魔と対決する決心をしたディーンは、(ひょっとしたらこの戦いで命を落とすことになるかも、とでも思ったのか…)メアリーママのところに別れの挨拶にやってきます。

でもここでの会話も大変切ないものでした…。


Dean: Can I ask you a question? What's he like --John?
  一つ聞いてもいいかな?ジョンって、…どんなやつ?

Mary: Why do you ask?
  どうしてそんなこと聞くの?

Dean: Just curious.
  ちょっと興味があって。

Mary: I don't know. He's sweet...kind. Even after the war, after everything, He still believes in "happily ever after," you know? He's everything a hunter isn't.
  なんていうのかな。彼って素直で…優しいの。戦争の後でさえ、あの何もかもの後でさえ、彼は「いつまでも幸せに暮らしました」っていうおとぎ話の最後を信じられるの。わかる?彼って、あらゆる意味でハンターの正反対なの。


ディーンが成長の過程でずっと目にしてきた、まさにハンターの中のハンターのそのまた典型だったようなジョンパパの姿との対比が辛いです。

そして、明日にもジョンからプロポーズされそうで、それを知ったらサムパパは爆発しちゃうかもしれないけど、そんなのは構わない。必要なら駆け落ちだってする。ジョンを愛してるし、それに…


Mary: I want to get out. This job, this life...I hate it. I want a family. I want to be safe. You know, the worst thing I can think of...the very worst thing...is for my children to be raised into this, like I was. Well, I won't let it happen.
  この現状から抜け出したいの。この仕事から、この生活から…私、大っ嫌いだから。私は家族を持ちたい。安全に暮らしたいの。私が考える、最も最悪なことってなんだと思う?…私の子供達がこんな風に、私が育ったみたいにして育てられることなの。でも、私は絶対そんな風にはさせない。



これはまさに父ちゃんとディーンを捨てて大学に行くことを決めた時のサムの言葉ですよね。

シーズン1のまさに「Pilot」エピソードで、サムは2年ぶりに迎えにきた兄ちゃんに対し、ここでのママとほぼ同じ言葉を繰り返し、さらに「ママは、俺たちにこんな育ち方をして欲しかったと思うか?」と言う言葉をぶつけていましたが、

ハンターとして育ったママの口から、ママが最もそうなって欲しくないと願うまさにその通りの子供時代を経て成長したディーンがこの言葉を聞かされるという構図は、二重三重の意味で胸を締め付けられる思いがします。


ここまで強く普通の幸せを願いながら、10年後に無残な形でその夢を破られることになってしまうママに、なんとか生き続けて欲しい…とそれだけの思いで胸がいっぱいになったようにみえるディーンは、

これから向かう黄色い目の悪魔との戦いに自分が敗れ、悪魔を殺せなかった時のため、ママに頼みごとをします。

今から言うことがどんなに奇妙に聞こえても、覚えておいて欲しいんだ。
1983年11月2日、ベッドを出ないでくれ。
何を聞いても、何を見ても…、約束してくれ。ベッドから出ないって


ここでのディーンは、この後出てくる黄色い目の悪魔の約束の詳細を知らずにママに頼んでいるのですが、奇しくもこのエピソードの後半、YEDは

10年後に契約者の家を訪れた時、自分の邪魔さえしなければ誰も傷つかない

と語っているのですよね。

シーズン2での人気のキャラクター、マインドコントロールが得意なアンディーのママは、アンディーが生後6ヶ月の時に死んではいなかったという事実から、サムのような子供達のママの全てが火事で亡くなっているわけではないという事実が浮かび上がっていましたが、

YEDが赤ちゃんを訪ねて血を飲ませている現場に踏み込んで邪魔さえしなければ、(YEDの計画に組み込まれたその子の運命は変わらないとはいえ)その子が22歳になって、不思議な能力を開花させるようになるまでは普通の生活が送れるということになるわけなのですよね。

ディーンとの約束どおり、ママがあの日ベッドを出なかったら…。

それはまさにシーズン2の第20話「What is and What should never be」の世界が現実になったということだったのかもしれません。

でももしそんなことになっていたら、YEDのManipulateにより、22歳になったサムが恐ろしい能力を開花させた時には、単なる整備工のジョンパパとディーンには全く出る幕はなく、

ママが(&かなり高齢になったおじいちゃんも?)昔とった杵柄で、ハンターとしてYEDに対決することになったのだったりして…。





エピソードはまだまだ半分、というところなのですが、既にとんでもない長さになってしまったので、一端ここまでで投稿し、後半はまた次回ということにしたいと思います。

5 件のコメント:

eiri さんのコメント...

藤葉様

おはようございます。お邪魔いたします、eiriです。
第3話の感想も、じっくりと楽しく拝見させて頂きました。

このEPを観てなんとなくしか把握できなかったところを、絶妙に訳して下さっていたので、謎が解けてもやもやが晴れました~。いつもありがとうございます。!

今シーズンは、本当にお兄ちゃんの寝姿が多いですよね。寝姿自体はとても可愛らしくて大好きなのですが、なんだか幼く見える上に、Samがそんなお兄ちゃんを残して出かけるのが妙に寂しくて…複雑です。
1話目のトラウマがあるので、寝姿が見れて嬉しい反面、そういう場面の度にドキドキします。

天使様とDeanの会話は、私も必要以上にセクシーで危険な香りがするなぁと思います。この2人にSamが加わった時が楽しみなような、怖いような…。

そして、若パパ&若ママは、藤葉様も仰っている通り、現代のパパ&ママそっくりでしたね~。
特に若ママは、Samanthaママの魂が降臨したかのように、微笑・眼差し・表情が実にそっくりでした!
メジャー作品初出演でこの演技!もうびっくりです!!

一方、若パパもDeanを観る眼差しが、JDMパパの優しい眼差しを彷彿とさせて…。
若パパの役者さんは、Boogeyman2に出演されているんですね。1の方は、DVDのパッケージにクリプキ様の名前があったので観てみたのですが、2は日本語表記のところに名前がなくて観るの止めてました(汗)
実は、2の方にもクリプキ様は参加されているのですね…。若パパも見てみたいので、次回チャレンジしてみようかと思います。素敵情報をありがとうございます!

それから、Dean&ママの会話も綺麗に訳して下さってありがとうございます。なんとなくは感じていたのですが、訳して下さったのを拝見してその場面を理解すると感動もひとしおです。そして、藤葉様の仰る通り、ハンターになる前と後でのジョンパパの対比は、本当に辛く切ないですね。このご指摘を拝見して、「Pilot」の最初で幼いDeanを抱き上げている本来のジョンパパの姿が、私にも蘇ってきました。この会話の時のJensenの演技は、素晴らしすぎて胸が痛いです(泣)

しかし、このEPは色々と考えさせられますね。私もシーズン1と2を観返したくなりました。しかも、このEPを観た後から、色々なことが頭をぐるぐるしています。Samのなぜなぜ病が私にも発症した模様です(汗)
とにもかくにも、今回も素敵レビューをありがとうございました!
後半のレビューも楽しみにしています。
長文の投稿、失礼いたしました。

藤よう さんのコメント...

eiriさん

私が書き散らした長~い感想文を本当にじっくりと読み込んでいただいて、ありがとうございます。

当初は、大好きなスキナーさんの出てくるシーンだけをピックアップして感想を書くつもりだったのですが…、
スキナーさんの役柄を深く語るためには、どのシーンも捨てられない!ということで、
結局開き直って頭からだーっと思いつくまま気の向くままに感想を書いてしまおう、ということに…。

シーズン4に入ってどんどん複雑さを増すように思える設定に対し、自分個人の頭の整理&覚書というつもりもあって、お節介なくらいに細々とシーンを追いかけてきてしまったのですが、
なんらかの形で、eiriさんの理解の手助けになったのであれば嬉しいことです。

後半の感想文もなるべくくじけずに、なるべく次のエピソードが放送になるまでに書いてしまいたいと思ってはいるのですが、後半もこれまた盛りだくさんの内容で!どうなることか…。

>寝ているお兄ちゃんを残して出て行くSam。
お互いにお互いを思いやってのこととはいえ、兄弟が別行動をやむなくされている現状はちょっと寂しいですね。

次回は激動のエピソードの続編のはず、なのに、噂ではMythologyではなく「今週のモンスター」エピソードになるらしい…ということで、
来週こそは「Samが兄ちゃんに言えないでいる秘密」が明らかになるのと共に、久々に兄弟が仲良く一緒に行動する姿が、見られるということになるのかもしれませんね。
不安と期待が入り混じってどきどきです(笑)

匿名 さんのコメント...

藤よう様
あいかわらず、ふらふらとあちこちのシリーズの間をさまよっております。
あっ、でも第一・第二シリーズはきちんと見終わっています。これは基本ですのでDVDを買いました。
アニメもこのあたりを描いていますね。なかなかTVシリーズをきちんとまとめていてよかったです。ただ兄ちゃんはまあドラマ通りかなと思いましたが、サムが美人になり過ぎていましたね。声優さんはドラマと同じと聞きましたが、たくましいサムにあの柔らかい声では違和感があったのではないでしょうか。アニメには合っていましたが。

さて、この回で黄色い目の悪魔の正体(?)がやっとわかりました。
以前に先にこの後のシリーズを見ていたときに回想で出ていた彼はまるで悪魔でしたが、あれはおじいちゃんが元々悪魔だったのではなく、悪魔に乗っ取られてしまったのですね。納得しました。
しかし、このじじいじゃなくて悪魔は、契約のとき娘とのりのりでキスしていましたね。とてもさまになっていてカッコよかったけれど、娘役の人がうらやましかったけれど、やっぱりスケベ爺いと思ってしまいました。
見た目は、父親(まだじいちゃんでもなかった)と娘ですから。
そして、お母さんかハンターだったことと共に、やがて生まれてくる子供たちには普通に暮らさせてあげたいと思っていたことは、とても皮肉だと思いました。
なかなか、苦難なウィンチェスター家です。
以上で失礼します。

匿名 さんのコメント...

藤よう様
申し訳ありません。以上の投稿は たつき でした。失礼いたしました。

藤よう さんのコメント...

たつきさん

シーズン4のキャスティングネタバレ情報が出てきて、スキナーさんがゲスト出演する、しかも兄弟のおじいさん役で、という事実が発覚した時には、ものすごく興奮したものです。

あのゴツい(逞しい)スキナーさんですから、絶対に父方のおじいさんなのだろうと思い込んでおりまして、
なのに、いざ蓋を開けてみると、なんとあの美人のメアリーママのお父さんだった!
ということが発覚して、しかも名前はサムだし(おばあちゃんはディーンを女名前にしたディアナだし…)、
もう何重にも、脚本チームにしてやられた!
という感じで、
このエピソードは全編にわたって、
「え?ええ?えええ?」と次々に驚かされつつ、
でもワクワクしながら鑑賞したのを思い出します。

シーズン1&2もついに鑑賞されましたか。

私も、久々に初期のシーズンを見返したいものの、まったく時間がとれなくて、残念です。