2007年8月4日土曜日

Slash&ちょっと食いしん坊

spn_harlequin 読んでます。

やっぱり面白い!

ラブコメ映画好きの自分は確実に自覚していましたが、やっぱり、ハーレクインにハマる素質を充分に備えていたみたいです…。

ということで、今日は、お勧め、spn_harlequin の作品をさっそく少しだけご紹介したいと思いますが、その前に、ちょこっとだけ寄り道を。



***



愛知県に引っ越してきた時、用事で頻繁に隣町にでかけることがあったのですが、そこで一軒とても気になる店がありました。

それは 「グランドスラム」 という、ハンバーガーとサンドイッチの店で、店構えとしては、この地方によくある、ちょっと大きめの喫茶店と同じ。
店の前には、比較的広い駐車場があり、通りからも目立つように、大きな「ハンバーガー」の絵が描かれた看板が設置してあります。

何度かその店の前を通りかかった時、いつも駐車場は車で一杯で、「美味しいものが食べられそう…」という私の食いしん坊の期待を常にくすぐってくれました。

でも様々な 「名古屋めし」 という誘惑のある土地柄で、中々、「ハンバーガー&サンドイッチ」のために、名古屋とは反対側になる隣町に出かけていくチャンスもなく、「グランドスラム」は気になる存在のままで終わってしまうかなー、と諦めかけていました。

でも、今日こんな日記を書いてるということは…。

そう!ついに行って来ました 「グランドスラム」に!

どうでもいい瑣末な事象は省略すると、期待通りの「美味しいもの」を出してくれるお店でした。

メニューは表の看板どおり、ほぼバーガー&サンドイッチだけですが、それぞれとても沢山の種類があります。

私は初めてのトライということで、オーソドックスに 「チーズバーガー」(なんと850円!)、夫は 「グランドスラムスペシャルダブルバーガー」(←名前が違うかも…値段は1300円!!!)それに、どうしてもサンドイッチもトライしてみたくて、ハム&チーズサンドを一つ頼んでしまいました。

さらに注文をとってくれたお姉さんは、「ハンバーグの焼き加減を選べます」と…。

むむむ!これは、サム&ディーンの兄弟が(主にSlashの中で…)食事に立ち寄る diner のシステムと一緒!
(とりあえず今回は二人とも「ミディアム」にしました。)

大きな白いお皿に載って出てきたハンバーガーは、もちろん期待通り「セルフアッセンブル」タイプ。
こんがりと焼けたバンズには、チーズがトロリととけたハンバーグだけが乗っていて、トマト、スライスオニオン、山のようなレタス(タルタルソースがたっぷりかかってます)、ピクルスなんかは横に添えてあります。
(夫の「スペシャルダブル…」は、チーズなしで、ハンバーグが2段重ね)

もちろん各テーブルの上には、あの真っ赤なケチャップの容器と、黄色のマスタードの容器が仲良く並んでいて、ハンバーガーを自分の好みの味付けに仕上げることが出来るようになっているわけです。

ハンバーグも結構なボリュームだったので、私はレタスのタルタルソースがかかっているものを一枚とピクルスだけを挟み、分厚い輪切りのトマトと残りのレタスはサラダとしてつまむことにしました。

それからもちろん好きなだけケチャップとマスタード(辛くありません)をふりかけ、上のバンズをポンと乗せ、お姉さんがフォークの入ったカゴと一緒に持ってきてくれた、袋状になったオイルペーパーに組上げたハンバーガを入れて、あーん、と食べると…。

ハンバーグはとてもジューシーに焼けてて、一口齧るとあふれ出した肉汁がたちまちバンズに浸み込んでいきます。ハンバーグがいかにも 「肉!」 という感じで、一口で、「ん~、美味しい!」と唸ってしまいました。
この感じは、自作の「チーズステーキサンド」(Aslylumレポートの回を参照ください)に思いっきりかぶり付いた時に似ています!

さらにランチのセットだと、ハンバーガーにお好きな飲み物+フレンチフライ、オニオンリングス(カタカナですが複数系で書いてありました)、ヨーグルトの3つからいずれかを選べることになっています。
私は、コーラ(やっぱりハンバーガーにはコーラ、店を出て車に乗った瞬間、夫と二人、ビールと一緒に食べたかった!と声を揃えてため息交じりに呟いたとはいえ…)と、オニオンリングスを選択しました。

たかが一個のチーズバーガーに千円近く、という意識はどうしても持ってしまいますが、ボリュームを考慮すれば、充分に満足のいく食事ができたと思います。

追加で頼んでしまったハム&チーズサンドも、こんがりとトーストしたライ麦パンに、ハム&チーズ&レタス&トマトがたっぷりと挟んであって、中々美味しかったです。

食いしん坊のタガが外れてしまった私は、帰り道、どうしても甘いものが食べたくなって(私にとって、甘いものは常に別腹です)、テレビ(最近ほとんど見ないというのに…)CMで見かけた、新発売の 「マックフルーリー・キャラメルオレオ」 を家の近所のマックのドライブスルーで購入し、ブラックコーヒーと一緒に、先日DVDを購入した「グラディエーター」を見ながら食べました。

マックフルーリー、ちょっと甘すぎる、とも思うのですが…、好きです。アイスが好きなのです。
新発売の「キャラメルオレオ」も期待通りの美味しさでした。
「ストロベリーオレオ」も「キットカット」も美味しいですよね…。

食いしん坊心に完全に負けた後、食べるのにも体力がいる、ということなのか、消耗した私はまた日が暮れる前から本を読みつつ横になって、夕飯はパスして寝てしまいました。
(「夕飯は、一人で何とかできる」と自信満々に請け負った夫は、一人でまた大量にとんかつを揚げて、食べていたようです…)



***



さて、本題に戻って、spn_harlequinです!!


お勧め、まず一つ目は、前回の日記にあらすじを載せた

Business and Pleasure

word count の記載がないのですが、お話は5章に分割されています。

5章?!なんて、ちょっと尻込みする人もいるかもしれませんが、満足の行くストーリー展開のためには、これだけの長さがやっぱり必要です。

やり手のヤングエグゼクティブでも下半身はどうにも節操のない Jared と、彼の有能なアシスタントである Jensen。

Jared は、「一人の相手とちゃんと長く付き合える」ところを見せて、部下の重役達の心証を良くするため、3ヶ月間の期間限定で、Jensen に「見せ掛けの恋人」になって欲しいと話を持ちかけます。

Jaredに対して、密かにずっと片思いをし続けてきた Jensen は、この先自分を本当に愛してくれる人を見つけて前に進むためにも、この辺りで Jared に対する自分の気持ちに区切りをつけることにしよう、と決心して、「恋人のふり」を引き受けることに。

いかにもお約束?そうでしょう?

大好きな人を相手に、三ヶ月間恋人のふり?

切ない展開が予想できますよね?

冒頭近くで出てくる三年前の小さな出来事が小さな伏線になっていて、このお話、期待を裏切らない、まさにいい出来になっています。

このパターン大好き!!!



お次は、今日読んだばかりの、

Grapes of Wrath and other Forbidden Fruit


これも面白かった!!

Total word Count: 20.733語です。

大きなワイン農園を経営する Padalecki家には、Jeff(JDMとは無関係です)とJaredという双子の跡継ぎがいましたが、父親が亡くなった時、Jeff が弁護士を抱きこみ、本来の父親の遺志に背く形で、Jared を家から追い出してしまいます。

ゲームソフト会社を自力で立ち上げ、自らも立派な若い社長として成功を収めた Jared ですが、内心ではJeffに対する怒りを抱き続けていて、ずっと復讐の機会を狙っていました。

とあるパーティーで、Jeff の婚約者 Jensen に、Jeff と間違えられた Jared は、Jeff への復讐のためこの機会を利用しようと思い立ちます。

リンクしたページにある物語のカバーアートを見ると雰囲気が分かると思うのですが、Jensen は、少年の頃に植えつけられた自分の容姿に対するコンプレックスから、身体に合わないぶかぶかの服を着て、趣味の悪い眼鏡をかけ、冴えない伸ばしっぱなしの髪形、という外見なのです。

一緒に過ごすうちに、Jared が Jensen の本来の姿(もちろんとんでもない美人さんです)に気付いていく様子とか、

Jared を婚約者の Jeff だと信じきっている Jensen が、どんどん Jared に心を開いていく様子とか、

お互いこんなにもぴったりと愛し合うようになったっていうのに、真実が明かされたら、一体どうなっちゃうの??!!とか、

読者の興味をどんどん引っ張り続けてくれて、2万語を越えるお話も、難なく読めてしまいます。

ハーレクインって…、本当に面白いですね!



今回のチャレンジには、私の大好きな keepaofthecheez さん、そして jayhawk さんもエントリーしていますが、私が読んだ限り、二人ともいつもどおりいい話ではあるものの、ハーレクインというカテゴリーからはちょっと外れたかなー、と思わざるを得ない作品になっていました。
(ハーレクインを読んだことのない私の判断なので、実は、ハーレクインにはこういうカテゴリーもあるのかもしれないけど)


ちなみに、keepaofthecheez さんは、ポーカーの若き世界チャンピオンとなった Jared と、かつて Jared にポーカーを教えた師匠でありながら、一度は自分の夢を求めて俳優となる道を選び、そこで成功を掴んだはずの Jensen が再び勝負の世界に戻ってきた、その時、Jared は…。というお話。
ポーカーを全く知らない私としては、勝負のシーンを読んでいくのがちょっと難しいのと、
この夏、彼女がはまっていた、「Het」がまだちょっと抜けてなくて、(GGでJaredと共演していた)ローレン・グラハムが色っぽい脇役として出ています。
そんなわけで、これはハーレクインなのかな?というストーリー展開ではあるものの、この人のNC-17シーンは、Het、Gayに関わらず、うまい!んですよね。Hot なんです。


jayhawk さんは、ミディアム(霊媒!)であるお祖母ちゃんの素質を受け継いで、小さな頃から、他人には見えないものを目にしてきた Jared が、Jensen という幽霊と知り合いになったのだけれども、実は…。というお話。
本人も、Original Prompt からは、だいぶかけ離れちゃったかな、とコメントしていますが、このお話もやっぱりハーレクインではない、よね?という感じ。
実は、Jensen と出会う前の、Jared が不思議な力に目覚めていく様子を描いた、少年時代のチャプターの方が出来がいいようにも思えてしまう、ちょっと惜しい感じも否めない作品です。


上の二つに関してはリンクは貼り付けませんが、興味のある方は、上の spn_harlequin のリンクからコミュニティに入って、読んでみてください。

spn_harlequin。まだ続々と新しいお話が投稿され続けているので、また頑張って読まなければ!

また面白いお話をみつけたら、ご報告します。

6 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

藤葉様。
こんばんは。「Grapes of Wrath and other Forbidden Fruit」、読む前からすでに、カバーアート見ただけでノックアウトです。見たとたんに「きゃー」なので、一番乗りしちゃいました。
そんなに趣味悪いですか?確かに眼鏡はアグリーベティみたいだけど。このJENSENだって充分美人、なんて可愛いの、と思う私はヘンでしょうか?
先日やっと、大昔にご紹介いただいた「icing」のお話読んだところだったのですが、作家の皆さんのパワー、スゴイですね。藤葉様のパワーも…。
私なぞ、くだらんオタクブログの更新だけでもトホホなのに……。どうやって時間作って、どうやって書いていらっしゃるのでしょうか?

藤よう さんのコメント...

Maxy494さん
小説の描写としては趣味が悪いと表現されているものの、Jensenを素材として使っている以上、カバーアートも美人になってしまいますよね。(笑)でも小説の雰囲気はにじみ出ていると思います。

とある超多作なWriterさんが、全くテレビを見ない(SPNはパソコンで見ている)とつい先日、日記で告白しているのを目にして、やっぱりFandomに自由時間の全てを吸い取られているのだなー、となんだか共感しました。
様々なサイトをサーフされているMaxyさんなんかと比較して、私は実に狭い世界に生きてる、と時々身に染みることがあります。
最近とみに日本のサイト(&海外の正統派ファンサイト)の動向については無知になってきていて、これでいいのかな…、と自らを振り返ることもしばしばですが、とにかく時間を思い通りに使える今だけは、思う存分 Slash読みに没頭してみよう!と自分に言い訳しつつ、今日もSlashを読みにいく私なのです。

匿名 さんのコメント...

藤葉さま

昨日は、家の直ぐ近くで盆踊り大会がありました。最後に打ち上げられる花火(短い時間ですが)を家の二階から見てて、少しばかり日本の夏を味わったkyuです。

「食いしん坊」
読んでるだけで、ヨダレが…。いつか、「どこから齧ればいいの!?」というハンバーガーを食べてみたい!!ちょっとした夢かも。

Slashの紹介ありがとうございます!!
早速2作品。すごい流し読みですが、読んでみました。そして分かったこと、まだまだ修行が足りんぞ、私でした。実は、知らない単語ばかりにぶち当たり、ちょっと凹みました(苦笑)ここまで、分からない単語が多いと、自分の想像力を総動員しても限界があって、でも所々で心をくすぐられる…ような…あれ?何か、もう少し…こう…。何で、私、こんなに読めないの?私のバカー!!って何度自分にダメ出ししたことか…。
NC17シーンを読むのも楽しいのですが、最終的には登場人物の微妙な心の変化を読めて楽しめるようになるのが目標。まだまだ修行を積まないといけないようです。
今、1つの作品を辞書を引きながら読み返しているのですが、辞書を引いても意味がイマイチ分からない文章があって…。短い文章(特に会話部分)ほど、どう訳せば良いの?と思ったり。あと、比喩的表現が出てくると何のことやら???と思うことも。でも、楽しんでいる自分がいるので不思議です。

あぁ、20話についての日記をまだ読めてない…。また改めてお邪魔します。そろそろ、夕飯の準備をしないと。

藤よう さんのコメント...

kyuさん
お祭り、いいですねー。

今回ご紹介したSlash、ちょっと難しかったですか?数万語以上のお話になると、状況説明とか心理描写を割と丁寧に書き込んでくれるので(特に導入部分で)ある程度細かく状況を把握しないと物語に入って行き辛い場合もありますよね。
かくいう私も、いまだに(好きな作家さんの作品ですら!)読み込んでいくのに凄く苦労する作品に出会うこともあって、これもフィーリングが合う合わないの問題なんだろうか…、なんて不思議に思うこともあります。

この日記を書き始めた頃から、Slashの中で使われている「慣用的」なフレーズなんかを集めて用語集みたいなものも作ってみたいなー、なんて思ってもいるのですけど、新しいお話を次々と読むことに夢中になっていて、中々果たせません…。
私にちゃんと解答できるかは分かりませんが、意味が取りにくい、辞書を引いても分からないというフレーズを見つけたら、「これってどういう意味?」と疑問を投げかけてもらえるとありがたいです。
(文章の流れの中で意味を持つフレーズも多いので、それだけを取り出しても意味を成さない場合ももちろん多いのですけどね)

匿名 さんのコメント...

kyuです。
>>ご紹介したSlash、ちょっと難しかったですか?
いえいえ、これは単に私の問題だと思います(笑)2作品とも、状況説明や心理描写がとても丁寧に書いているんだろうなぁ~と分かるのですが、なかなか読み取れなくて…。(2人がくっつくまでがすっごく面白いんだろうなとボンヤリとは感じてはいるんです。その分、とても歯痒くて…。)今、やっている辞書引きがひと段落着いたら、今度はこの2作品のどちらかを辞書引きしようかなと思ってます。たまにはSpn(設定)以外の違った雰囲気の話を読むのも大事ですね。(触れる単語が違う気がします。)

Slashの用語集…あれば本当に欲しい(笑)あとSlashに関係なく、はやり慣用句などは難しいです。私の場合、これが慣用句だと気付かないコトも多い。こればかりは、たくさんの話を読んで自分のアンテナを鍛えないと行けないなぁ~と思います。

そのうちお言葉に甘えて、教えて下さいメールを出すかもしれません。その時は、宜しくお願いします!!

藤よう さんのコメント...

kyuさん
いざ自分で慣用的なフレーズをピックアップしてリストにしてみようと思うと、なかなかきっかけが掴めなくて…。
なにかあったら、気楽にお願いします。
もちろん私が答えられないフレーズも多いと思いますが。