2007年8月13日月曜日

Slash読みに役立つ用語、どうですか?

今日の日記では、以前から、やろう、やろうと思いつつ、なかなか手がだせなかった、

「Slash読みに役立つ用語」

について、なんとか少しだけでも手をつけてみたい、と思っていますが、その前に。



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「デスパレートな妻たち」のファーストシーズンが見終わりました。

「LOST」のファーストシーズン(だったかな…)のおまけ映像として、ファーストシーズンの第1話を見て「面白い!」と思い、勇みたって借りてきたのは、セカンドシーズンのエピソードだった!というとんでもない手違いをしでかして…、それでも見ずに返却するのが悔しくて、結局セカンドシーズンのエピソードを計10話ほどファーストシーズンに先行および同時進行で見ることになってしまったのですが…。

そんなおかしな見方をしていてすら、というか、ひょっとしたら、そんなおかしな見方をしたからこそなのか、今回見たファーストシーズンのエピソードを、全てとても落ち着いて楽しめました。
「Wisteria Lane」で起こる(起きた)事件やそこで渦巻く暗い秘密に対して、神経を尖らせる必要なしに妻たちのおかしな日常に集中できたというか…。

それぞれがとんでもない悩み事や事件、時には秘密を抱えた「Wisteria Lane」の妻たちは、なんだかそれぞれに可愛くて、自分の日常とはどれもかけ離れているようでいて、なぜか妙に共感してしまいます。

ブリー&レックス(&不気味なジョージ)、リネット&トム(&四人の子供達)、ガブリエル&カルロス(&超セクシー青年のジョン)、スーザン&マイク(&しっかり娘のジュリー)、そして一見のどかな「Wisteria Lane」で巻き起こる様々な事件や謎が表面化するための、まさに引き金を引いたともいえる事件の当事者である、ヤング家(メアリー&ポール&ザック)、それぞれの家族内の人間関係や事件も、面白いですよね。

このドラマ、もっと若い時に見ることになっていたとしたらこれほど共感して楽しめなかったのだろうか…、なんていう風にも思ったりもしますが、このドラマのこれほどの人気を見ると、きっとどの世代にも楽しさをアピールする要素をもっているのでしょうね。

でも会社勤めをしつつ主婦をしていたまさに 「Desperate」 だった数年前までの自分と(それで結局とんでもなく身体を壊したわけですけど…)、超のんきな専業(ニートかな…)腐女子Fangirl主婦となった現在の自分の中には、4人の主婦たちの全員がちょっとずつ潜んでいるようで、完全に他人事として様々な事件を楽しみつつも、ふと気付くと自分のことのように共感しているという、なんだか不思議な感覚に陥るドラマです。

でも獲得した様々な賞の数々、既に第7シーズンまで放送することが決定している!なんていうすごい状況を鑑みると、世の女性たちの大半が、多かれ少なかれきっと同じように感じているということなのでしょうね!それがこのドラマの製作者の実力というか、すごいところなのだと思います。

ちょっと休憩して、次はセカンドシーズンを最後までみようと思います。
(BSが見られれば9月に集中再放送するらしいのに!)

秋からBSで始まるサードシーズンをうまく見始めることができることを期待しているのですが…関東への引越しのタイミングがどうなるか。



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Supernaturalのオリジナルノベル 「NEVERMORE」 がどうしても欲しくて、昨日の日曜日、再び名古屋で本屋さん巡りをしてきました。

今回は、三越、ラシック、松坂屋、パルコがずらりと並んでいる栄のデパート群(なんと贅沢な!改めて名古屋って都会なんだと実感しました)の中の本屋さんを全てアタックし、仕上げに既に行きつけとなった大きな本屋さん丸善を覗いてみたものの、「NEVERMORE」…どこにもありませんでした。

もう秋まで待って、関東の本屋さんで買おうかな…。

でも昨日の本屋めぐりの成果として、

ヴィレッジブックスから出ているスーザン・ブロックマンの翻訳版を2冊、

同じくスーザン・ブロックマンの洋書のペーパーバックをもう一冊、

スティーブン・キングの「デッドゾーン」上下巻、

そして、ハリーポッターの7巻のハードカバーを手に入れてしまって

(トータルすると本だけでほぼ1万円…)、正気で考えれば8月9月は完全にもう読むものには困らないはずで…。(Slashも読んでるし…)

これからしばらくはなるべく「Nevermore」のことは考えず、心頭を滅却して、思いのほかあっさりと手に入ったハリーポッターの最終巻に集中してみたいと思います。
(昨夜早速読み始めたものの、本屋めぐりで消耗しきって、5ページくらいしか読めなかった…)



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最近通院のため(時に本屋めぐりのため…)名古屋に出た時に楽しみになってきているのが、ジューススタンドに立ち寄ることです。

暑い名古屋の街中を歩き回り(本当はほとんど涼しい地下街を歩いていますが…地下街を歩いて街を移動できるというのも名古屋の街の好きなところ…)、集中して本屋さんの中を巡り歩いた後に飲むフレッシュなフルーツジュースは最高です。

当初は地下街のジューススタンドによく立ち寄っていましたが、ここ最近は、丸善という本屋さんのごく近くにある輸入食材店の中に入っている

Tropical Maria(注意!このホームページはトロピカルな音楽がずっと流れてます)

というトロピカルフルーツのジューススタンドがお気に入りです。

今までに飲んだのは、モラ、ルロ、パッションフルーツ、木トマト、グアバ。

水だけを加えた「ジュース」、

ミルクを加えた「コンレチェ」、

ミルクとヨーグルトを加えた「スムージー」、

バナナとミルクを加えた「コンレチェ・バナナ」(ホームページにはナチュラルブースターとしてバナナを含む5種類の素材が出ています。東京とかの大きい店舗では、方式がまたちょっと違うのかも…)と、

トロピカルフルーツの種類に加え、ジュースのベースも変えられるのですが、私はいつもつい 「スムージー」を選んでしまいます。

愛知県にいられる夏の間、このフルーツジュースを飲むのも、食いしん坊の小さな楽しみになっていきそうです。



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先日のckllという人(この人は本当に困り者だという認識が固くなってきました…)が主催するサイトを巡る事件のおかげで、Hiatus Blueでただでさえ感情的に不安定になっているFangirlsの間にこの週末もかなりの動揺が走り続けていましたが、私が見る限り、まとも&ちゃんと大人だなと思えるFangirlsたちは揃って:


「現実の世界を離れて、楽しくのんきにFandomの世界で楽しみたいだけなのに!なんなのよ!!!子供の喧嘩みたいなことは、もう、いい加減にして!!!!!
ckll、あんたが受け取ったメールが本物か偽者かなんてことはどうでもいいの、自分こそが Supernatural の真に正当なファンで、それを攻撃する(実際あんたがされたと主張しているような攻撃なんか誰もしてないんだけど!)人間はファンの資格がないみたいなその態度がむかつくのよ!!!どんな意見を持っていようとファンはファンであって、正統とか邪道だとかなんていう区分はあり得ないはず。ほんと、これからもこんな馬鹿な事態が続いていくようなら、SPNファンをやめた方がすっきりするかも…」


と、まさにここしばらくの私とまったく同じ感情を爆発させているのですが、Fangirlsが語り合っていることの内容を色々総合してみると…、結局、

みんな変な事件に気を取られてて、まともな良質のPornがほとんど投稿されてないじゃない!私にまともなPornを読ませてよ!

ってことに行き着くみたいです(笑)

まさに同感…、なんですけど、世界中のFangirlsの間にわりと頻繁にこんな風に共通で湧き上がる感情や興味のシンクロニシティにはいつも不思議な感じがします。

日本の片隅でFandomにちょこっとだけ足をつけている私と、同時発生的に、海の向こうの色々な場所にいる女の子たちが同じ感情を抱くことになる、ってことが。

言葉や文化が違っても、結局人間って、そう変わるものじゃないってことなんでしょうか?



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さてさて、寄り道どころかあまりに遠回りになってしまって、今日の日記のタイトルをまた「あれやこれや」に変更しようかとも思ったのですが、一応今回だけは、

Slash読みに役立つ用語、どうですか?

というタイトルに固執していきます。

などと大きなことを言い出したものの、実はとても皆さんの期待にそえるような内容にはなりませんので、それだけは覚悟しておいてください。

これからできる範囲、思いついた範囲で 「今日の単語orフレーズ」として、日々の日記の片隅で、一つずつくらい採り上げていくことにしてみようかと思い立って、最初くらいは「タイトル」にも入れて、派手に沢山採り上げてみようかと意気込んで本日の日記を書き始めたのですが…。

昨日の本屋めぐりの疲れがまだ抜けていないみたいで…。(っていうか、日記内で寄り道しすぎで)

やっぱり一つ一つゆっくりやっていくことにします…。

で、記念すべき第1回目となる今回、採り上げる言葉は、「Pout」です。

名詞としても、動詞としても使うこの 「Pout」 というちょっと可愛い言葉は、甘々なお話が大好きな私がSlashを語る上では絶対に避けて通れない単語です。

X-Filesでは、主にモルダーの描写で、

Supernaturalでは、ジェンセンが第一位+僅差でジャレッドの描写に頻繁に使われる、
(ひょっとしたらWincestではサムの方が多いのかも…)

Pout

単純に日本語訳すると、「ふくれっ面(をする)」ということになるのですが、これは日本ではぷぅっと頬を膨らませる印象が強いですけれども、実際には英語の「Pout」は、ぷっと唇、それも厳密にいうとどうやら主に下唇を突き出した顔を表現するようです。

これは本来、小さな子供や女の子の表情を描写する言葉であって、立派な成人男性の表情には通常適用されないのが原則です。

これを逆に考えると、読者は、Slashの中でこの言葉を適用される登場人物に対しては、それが立派な男性であっても 「可愛いっ!」 という感情を掻き立てられることになってしまう、という事実が浮かび上がってきます。

この日記で、Supernatural のことを語らないことがないような現状である以上、ジェンセンがどんな唇をしているかを知らない方がこの日記を読んでいるとは思えないのですが、モルダーがどれほどふっくらした唇をしているかをご存知の方はいるでしょうか?

ドラマの本編エピソード中ですら、スカリーにこっぴどく問い詰められる時、スキナーさんに副長官室に呼び出されて叱られる時、モルダーはとんでもなく可愛い「pout」を見せてくれます。

Slashの中で使われる、この 「pout」 という武器は非常に強力で、この表情に対面した恋人はそのあまりの可愛さに大抵 「pout」 した人間の思い通りに操られてしまいます。

私が本当に少しずつ翻訳しつづけているX-Files Slashがあるのですが、この中でも、ぷっと唇を突き出して「ふくれっ面をする」モルダーに、スキナーさんが

“And don't pout—it doesn't work with me.”

と、断固として厳しく男らしい対応をするシーンが出てきます(笑)

例え当人がムカついて唇を尖らせていない場合であっても、モルダーやジェンセンのような唇は

pouty lips」(ぽってりした唇)

と表現され、「キスをねだっている!」と非難されることもしばしば。

SPNファーストシーズンの「Scarecrow」の妄想日記の中で触れたことのある「puppy dog face (eyes)」を「pout」との合わせ技で使うことで有名なモルダーですが、Slashの世界でこれを受け継いでいるのは、サム(ジャレッド)です。
(サムの puppy dog face についてはドラマ本編中で、ディーンが小さな頃からサムのこの顔の餌食になってきたことを窺わせていましたが、Slashでも、ジャレッドからこの組み合わせでおねだりされると、つい身体を許してしまったりするジェンセンです…。)

長年Slashを読んできましたが、「puppy dog face (eyes)」+「pout」の組み合わせの攻撃に抵抗できた人間をみたことはありません。

次回は、男性に適用されない言葉繋がりで、「Giggle」を採り上げてみたいと思っています。

2 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

藤葉様。
こんにちは。予想外のヒマなお盆。私は、SUPERNATURALに加え、昔のRockを堪能し、
覗きに来てみました。一番乗りですね!

この企画、待ってました~。
で、第一回目の言葉に「Pout」だなんて。
藤葉様のアイコンに「Pouty」という言葉がついていたので、私は初めてこの日記を読ませていただいた日に、辞書をひきました。だから私の頭の中では、この言葉は、あのJENSENの表情とイコールです。(「Wendigo」の時の顔ですよね?)
あ、私のアイコンJENSENも、Poutですね!
  
この可愛い顔に、Puppy dog faceプラスだなんて、ソレ反則だ~!!!
最強の組み合わせを持つMolderさんに抵抗することのできる副長官は、ほとんど高僧。普通じゃないですよ。

ともあれ、ライヴで愉しい、藤葉'S Dictionary、活きている用語解説が、これからすごく楽しみです。

最後に、世界中のファン同士が傷つけあうことなく、SUPERNATURALを通してみんなが心を繋いで楽しめますように…。なにも出来る事はないけれど、争いは断固NO。思わず祈っちゃいます。

藤よう さんのコメント...

Maxy494さん
私のアイコンもMaxyさんのアイコンもまさに「Pouty face」でしたね!
あまりの可愛さに自分で採用しておきながら、自分のアイコンについた「Pouty face」の文字のことを忘れていました。

Dean&Jensen…やっぱり頻繁に「Pout」してるんですね!(笑)Slashにもちょくちょく書かれるはずです!

副長官も「(そんな可愛い顔をしても)私には効かん!」と限界まで抵抗しつつも、最終的にはモルダーの言いなりになってしまうというパターンが多くて、やっぱり超可愛いこの「Pout」という武器には誰も打ち勝てないということなのでしょうね(笑)

ファン同士のいざこざが生まれてきた、ということは、SPNのFandomの規模がそれだけ大きくなってきたということの裏返しでもあるのでしょうが…、そうしてファンの裾野が広がると、どうしても「私が一番のファン!」って変な自己主張したくなる人がでてくるようです。
しばし現実を忘れて楽しみたいだけなんだから、皆で楽しく仲良くやればいいじゃない、という大人のファンも多いのですけどね。