私、晴れ女なのではないか、と思うんです。
もともと外出が好きなほうではなくて、というか、極端な出不精で、一番好きな休日の過ごし方といえば、家で寝転んで読書!!という人間なので、「少ない外出の時に晴れたって、それはたまたまっていうものじゃない?」 と思われるかもしれませんが…。
今日は久々に夫と休みが合わず、一人で電車を乗り継いで通院しなければならないことになっていたのですが、今日の愛知県は、朝起きた時からかなり本気モードの雨降りで、
「一人で通院する日に雨?私の晴れ女説もついに敗れたり、だなー」
なんて憂鬱な気持ちで、時間ぎりぎりまでぐずぐずとSlashを(朝から!)読んだりしていました。
いい加減外出の準備をしなきゃ!と、さっとシャワーを浴びて出てくると、外の雨の音が静かに。
そして外出の身支度が終わる頃には、雲が薄くなって、雨が上がっていました。
とりあえず傘を持たずに出発できる!と気分も軽くなって、一人で病院へと出かけた私でしたが、最近の通例となった本屋めぐりだけはちょこっとしたものの、特別他には寄り道せずとにかく帰りたい…、という気分になって早々に帰ってきました。
すると、家について「ほっ」と一息ついたところで、また窓の外から「サーッ」という雨の音が…。
今はまた雨は止んでいますが、なんとなく私の「晴れ女」説、まだ返上しなくてもいいのかな?
…と、ちょっとだけ不思議な気分を味わっていたお昼過ぎ、この後、まさに
「本物の Supernatural な話」
を聞くことになるとは思いもしませんでした。
***
それは関東の実家の母からかかってきた一本の電話でした。
母は、「9月に入ったらまた名古屋に遊びに行きたい」なんていっていたので、その話だな、と思いつつ電話に出て、案の定、9月の名古屋行きのことについてあれこれおしゃべりした後、
母が、「お母さん、今乗ってる車が調子悪くなってきて、ちょうど車検もくるから買い換えることにした」 って言うのです。
「ふーん」 と気楽に相槌を打っていると母の話がどんどんとんでもないことになっていきました。
今回、母が新しい車を頼んだ車屋さん(三十代の男性)というのは遠縁にあたる人ではあるのですが、近くに住んでいる割に最近までまったく付き合いも無く、ものすごく車の扱い(メンテナンス等)が上手い、という以外はどういう人なのか私達家族は全く知らなかったのです。
新しい車の登録の手続きなんかのため、今日のお昼前、実家を訪れた彼は、庭を通って玄関へと向かおうとした時、
「すいません、ちょっとここ通れないんで…」 と言って立ちすくんでしまったのだそう。
母の話があっちへ飛んだりこっちへ飛んだりで、私の頭もうまく整理できないでいるのですが、結論を言ってしまうと、車屋さんのお兄さん、実は、亡くなった私の父に「通せんぼ」されて玄関へ行けなかった、というのです。
ええ?!どういうこと??そう思いますよね?!
つまり、私の母のお姉さんの旦那さんの妹の子供であるその車屋さんのお兄さん、まさに 「Supernatural」 なものが見える人だったのです。
(彼のお母さんも、実はものすごく強いそういう力を持っているのだそうで、そういえばそれは前に聞いたことがありました)
母の話に驚愕して、お兄さんがどんな容姿をしているのか聞き忘れましたが、「サイキックで、車いじりがうまい」なんて、Winchester兄弟を合わせたみたいですよね。
くどいようですが、多くの中高年の女性の例にもれず、母の話がかなり支離滅裂なので、順番は入れ違っているかもしれませんが、私が電話で聞いた話を出来る限り整理すると:
結局玄関を諦め、庭からじかに居間に上がって話を始めたお兄さんは、
そもそもお兄さんのお店に行って、母が新しく買う車を決めた時、
「お願いします」って言ったのは、父だったっていうのです。
母が父の写真をお兄さんに見せると、
「ああ、この人だ、この人が一緒に来て、お願いしますって言ったんです」って!
で、その父は、今も母の肩のところにいるって…。
さらに「倉庫…、倉庫?…倉庫を見てくれって…倉庫なんてあるんですか?そこに、バイクが2台あるはずだって言ってるんですけど…」
生前の父は、バイクでのツーリングが趣味で、400ccくらいのバイクと、1000ccを超えるド派手なホンダの逆輸入のバイクを所有していて、仕事が休みの度にツーリング仲間と出かけていました。
その2台のバイクを保管していた倉庫は、実家の裏にあるのですが、土地の高さが違うため、初めての人はそこに倉庫があることには大抵気付きません。
父亡き後、母+三人娘という女ばかりとなってしまった我が家で、そんなバイクを管理もできず、父の死後、父のツーリング仲間に二台とも譲ってしまったのです。
母ったら、そのことを仏壇に報告してなかったらしく、父としては、バイクはまだずっと倉庫にあると思っていたみたいなのです。
母がお兄さんに事情を説明すると、すぐに父は理解して様子を見に行って来たようで、
「その譲った方って、ここから見て北側ですか?その人、今はそのバイクに乗ってませんよ」(!)
そして、お兄さんは車の登録関係の手続きだけしてすぐに帰るはずだったのに、
「う~、足がしびれてきた…あー、両足ともだ。この状態だと立てないんで、足が治るまで、もう少しお邪魔してていいですか?」
って!なんと久々に母と積もる話をしたい父が、お兄さんを引き止めるため足を痺れさせたみたいです…。
で、結局、15分ほどで帰るはずだったお兄さんは、3時間近くも足止めされることに!
お兄さんを同時通訳として使えることに喜んだ父が言うには、
母がここ数年庭の手入れや家のメンテナンスばかりにお金をかけているのをみて、
「娘達に何かを残そうなんて考えなくていいんだから、もっと自分のためにお金を使え」って言ってますよ。
「特に、風呂場は、まだ直さなくてもよかったんじゃないか?」なんていってますけど。この家に入った途端、水、水周りが、なんて言ってたのはこのことだったんだな。(!!)
私が、愛知県に引っ越してくる直前、実家はお風呂場をリフォームしたところでした。
それを聞いてびっくりした母が、
「お父さんは不満かもしれないけど、お風呂が新しくなって、家族全員すっごく喜んでるんだから許してって言って」とお兄さんに告げると、
お兄さんは、「それを聞いたら(お父さんも)笑ってますけどね。ただ相談して欲しかったって、そういうことみたいですよ」(!!!)
母は、庭の植木の手入れとか、お風呂場のリフォームとか、なにか家庭内での大きな決め事をするときに、仏壇に報告するのを毎度毎度忘れていたみたいです。
『お母さん、お父さんなんかどうせ毎日その辺にいるんだからこういうことも全部分かってると思ってた!これからは何か決めるときは仏壇に相談することにする』とは電話口での母の弁明。
「上の娘さん?…が、あんまり家に顔を出さなくて寂しいみたいです」
「一番上の娘は、今名古屋に住んでて…」(←もちろん私のことです。)
「まだ他に娘さんがいたんですか?」
(ここ数ヶ月、実家の家族達は、車の修理なんかでちょくちょくお兄さんのお世話になるようになっていたものの、お兄さん、私の存在は、知らなかったんですね)
実は愛知県への引越しの前にもですが、この前二日間だけ実家に帰った時も、母や妹とあちこち遊びまわるのが忙しくて、私、「愛知県に行きます」とか「愛知県にいます」とか、仏壇にちゃんと報告していなかったのです。
このお盆にも帰省しなかったし…。
とんと実家に姿を見せなくなった長女のことを父なりに心配していたのですね!
母じゃないけど、「お父さん!私、そんなことわかってると思ってた」です。
秋に関東に帰ったら、なにかお供え物を持ってお線香を上げにいかなければ、と思います。
ていうか、お兄さんを通じて、私が「名古屋地区」にいると分かって、お父さんったら今まさに様子を見に来てるかも…。
今日の日記をタイプしている間、断続的に、さわーっと鳥肌が立つのはひょっとして。。。
それから上の妹のダメ男だった元彼の話とか…。(父が亡くなる直前のことなので印象が強かったのか)『(そのお兄さんたら)そんなことまでわかっちゃうんだから!』と母。
父と、庭にあるお稲荷さんが、タッグを組んでかなり強力に家を守っているということで、北関東の田舎町とはいえ、「鍵をかけなくても、泥棒が入らない」 くらいの家になってます、とか。
そしてお兄さんがいる間中、「ラップ音」が盛大に鳴ってた、とか。
妙に暗くなってた仏壇の明かりが、ふっと明るくなった途端、痺れてたお兄さんの足が治って、「あ、もう帰ってもいいってことかな?」とか。
母と電話で、そんな不思議なことを話している間中、ほとんど気楽に笑ってばかりだったのにも関わらず、なぜかずっとポロポロ涙がこぼれてきて、それも不思議な体験でした。
………「Supernatural」って、「Supernatural」な世界とこの世界との接点って、こんな風にあっけなく目にしたり、耳にしたりするものなのですね。
愛知県に引っ越してきて以来、Psychic(霊能者)、とか、Medium(霊媒)、なんて言葉に妙に慣れ親しんだここ一年弱でしたが、10年以上も前に亡くなった父の現在の声(言葉)をこんな風に聞くことがあるなんて、全く思いもしませんでした。
***
ほとんど毎回 「Supernatural」 に関係する日記を書いている私とはいえ、今日は、予想外にとんでもない 「Supernatural」 な内容になってしまったので、ひょっとして皆さんに怖い思いをさせてしまったかも、と思うので、最後はいつもの調子に戻して:
「Slash読みに役立つ用語」です。
一応前回の予告のとおり、今回は「身につけるもの」の名前をほんのちょっとだけ。
日本語にも随分カタカナ名前の服飾品が入ってきていますが、カタカナ語の多くは、英語としてはそのままでは通じなかったり、違うものを指してしまう、という場合が多く見られます。
日本語では、ずっと「下着」のことを意味する時代の長かった「Pants」はここ数年、日本語でも本来の意味である「ズボン」をも意味するようになってきましたよね。
学生時代の英語の授業では「ズボン」と言えば「Trousers」であると習った記憶がありますけれども、米語では、もうほとんど「Pants」です。
「Slacks」(スラックス)もたまに見かけますが、スーツのズボンのことを現したりする日本語の感覚よりは、普段着のズボンに近いものを指す場合が多いようです。
最近読んだカウボーイ時代のSPN-Harlequin Slash では、「Breeches」(乗馬用ズボン)なんていうものも出てきました。
サムがよく着ていることで有名な、そしてファーストシーズンのエピソード「Faith」では身体の弱ったディーンが珍しく着て可愛い姿を見せていた「Hoodie」は、日本語ではパーカーと呼ぶのが普通です。
日本語で「トレーナー」と呼んでいるのは「Sweatshirt」。
日本語では「スウェットスーツ」で、トレーナー生地の上下を指すことが多いのでしょうか?
「タンクトップ」は、英語でも 「Tank top」 と呼ぶことも多いですが、Slash小説なんかの中では、圧倒的に 「Wifebeater」 という物騒な名前の方が優勢です。
(これはロバート・デニーロなどが演じたイタリアンマフィアの男達がこの袖なしのシャツを着て、奥さんを殴っていたシーンがあったとかで、そう呼ばれるようになったとか。…ううぅぅ、これも以前にどこかで詳細を読んだことがあるのに、今見つけられません。デニーロじゃなかったらごめんなさい!)
「Wifebeater」 を着たジャレッドの胸、肩、二の腕の筋肉の様子などを詳細に描写しているSlashを読むと間違いなく涎が止まらなくなりますが、Slash内で 「Wifebeater」 の似合う男と言えば、実はChris Kaneが一位かもしれません。
(オクラホマ育ちとはいえ、プロフィール上はジェンセンと同じダラス出身ということになっているクリスは、Slash内ではJ2以上にカウボーイかぶれとして描かれることが多く、しょっちゅう「Wifebeater」を着ていることになっています。)
ジャレッドがプライベートでしばしば履いているのが目撃される、(先日髭を生やしてジェンセンによじ昇ろうとしていた時も履いていましたよね)「ビーサン」「サンダル」は、「Flip-flops」です。
「Beach sandals」でも、通じないことはないのでしょうが、やっぱり Flip-flops の方が一般的です。
(ジャレッド、ぺったんこのFlip-flopsばかり履いているのは、少しでも背を低く見せたいという心の現われなのでしょうか…。反面、ジェンセンはファンの前に現れる時には、かなりの頻度で踵の高いブーツを履いていたりして…。ジャレッドのおかげでいらないコンプレックスを植えつけられてしまったの?なんて疑いたくなることも)
ちなみに上の髭ジャレッドが被っていた「縁なし帽」は「Beanie」ですね。
そして、最後に一つ面白いのが:
「Jumper」という単語。
Harry Potterで、ロンのママが毎年クリスマスプレゼントとしてハリーの分まで送ってくれる手編みの「Jumper」のことを日本人の私は、「手編み?でも、ジャンパーなんだから、カーディガンみたいなものってことかな…」と思っていたのですが、映画を見てそれが「Sweater」(セーター)だったことを知りました。
これがアメリカ人の認識では、「Jumper」といえば「ジャンパースカート」で、完全に女の子の着る物ということになって、
私が読んだSlash(多分普通のペーパーバックの小説ではなかったと…)の中で、「Harry Potter」を読んだ登場人物が 「ハリーが女の子の服を着るの?」 なんてびっくりすると「イギリスのJumperって、Sweater のことだよ」なんて説明されるシーンが出てきたのを読んだことがあって、面白い!と思ったことがあります。
日本語の「ジャンパー」は、一応、上半身に上着として着るという点で、イギリスより、ということなのでしょうか?(他に何かちゃんとした由来があるのかもしれませんが、もう調べられません)
まだまだ他にも取り上げたいものがあったような気がするのですが、雨の合間をぬっての通院と、「Supernatural」 な母からの電話で消耗したせいか、集中力が続きません。
ということで今日はこの辺で。
2007年8月29日水曜日
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4 件のコメント:
藤葉さま。
もしかすると雨女かもしれないkyuです。
とても不思議なお話ですね。霊感などそっち系には全く縁のない(周囲にもいない)ので、読んでいてドラマや映画みたいだーと思ってしまいました。読んでいて、私盆に墓参り行ってないよ…と。ご先祖様に怒られそう。
さてさて。思いっきり私事なんですが、近々仕事復帰になりそうです。1年以上ブランクがあるので非常に不安ばかりなんですが、まずは仕事に慣れる事、そして新しい人間関係の構築を頑張らねば。本音としては、金はないけど自由な時間がある今の生活を仕事中心の生活にしないといけないのがとても寂しい。「まったりとした時間よ、さらば~(涙)」未練タラタラって感じです。そして、こちらにお邪魔する時間もあまりないかもしれない…それを思うと悲しいー!!もしお邪魔した時は一言でも残せたらと思います。そう言ってて、「まったり時間」再びになっていたりして(苦笑)まぁ、リハビリと思って乗り切ろうと思います。今後は通勤時間を利用して、Slash読みや藤葉さまのSlash辞書で英語(Slash)勉強をするぞ!!
今回のSlash辞典も、楽しく勉強させて頂きました。題材になるのが、学校では教えてくれなさそうな、でも身近な英語を取り上げてくれて、そして解説も面白くて勉強嫌いな私もサラ~と読んでしまえる。こんな授業&先生だったら、私の英語の成績も良かっただろうなぁと思ってしまいます(笑)
kyuさん
今日も母から追加の「Supernaturalお兄さん」情報の電話があって、「お父さんがお団子を食べたいって、しかもプールの見えるところで売ってるお団子を青と白のお皿に乗っけてくれって…」なんて(笑)
kyuさん、いよいよお仕事復帰ですか!
新しい職場に慣れるまでは、色々大変なことも多いでしょうけど、私とお揃いらしい「のん気オーラ」を自然に発散していれば、きっと人間関係はうまくいくと信じています。
私も何らかの仕事に復帰するまでの間、修行として(←完全に言い訳ですが…)Slash読みを続けていきたいと思ってます。
今後もSlash用語はたとえ少しずつであっても続けて行きたいと思ってますので、お仕事の合間を縫ってたまには遊びに来て下さいね。
藤葉さま
こんばんは、キョウです。
今回の記事は、読んでてドキドキしてしまいました。比喩ではなく、本当に心拍数が上がってしまって。
とはいえ自身は霊感ゼロ(だと思いたい)なので、ご先祖の声は残念ながら聞こえません。でも、藤葉さまの記事を読んで、思いを馳せた事自体が何らかのメッセージだったのかも!
今月末の帰省(相方の方に、ですが)には念入りに供養してこようと思いました。
不謹慎かもしれないですが、SPNなお兄さんがいるって、ちょっとうらやましいです(笑)お父様ずいぶん具体的な要望をなさるんですね!何か、クイズみたいな…;
さて、Slash辞典、今回は衣服編ですね!
何となく知っていたのはpantsくらいで、あとは勉強させて頂きましたっ。いつもながら、紹介して下さる英語はすぐにも使えそうで、本当に為になります…v でも喋る機会がないので、フィードバッックできるのはやはりSlashのみになりそうですが(苦笑)。
それと、前回のアシュトン君の事を解決できないままに落ちてしまって、申し訳ありませんでした;;;
でも、確実に情報持ってる方がいらしたようで、ホッとしています。
藤葉さまも通院などでお忙しそうですが、更新楽しみにしておりますので、頑張って下さい!
では、また来ますねv
キョウさん
お盆やお彼岸って、ご先祖様に敬意を示す形式的なもののように思っていましたが、長い歴史の中で培ってきたものである以上、仏壇なども含め、実は本当にあちらの世界との交流手段として利用できるものなのかもしれませんね。
「お父さん、そんなにこの辺をうろちょろしてるなんて、ちゃんと成仏してるんでしょうか?」と母が訪ねたところ、
「ちゃんと成仏してるから、戻ってきて家族を守ることができるんですよ」って言われたそうで、それもほっとしました。
季節の変わり目になると、どうも体調不振になりがちなのですが…、これだけSlashが読めてるうちは大丈夫ですね。:D
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