引越し後、なんだか落ち着かない日々が続いています。
日中、たった一人でほぼ完全に引きこもりをしていた愛知県での生活は、全ての時間を自由に使うことができたのですが、現在も、基本的に状況はなにも変わっていないとはいえ、色々と気の散ることが多いです。
実家が近いというのも考え物ですね。
昨日は、母に呼び出され、お昼を一緒に食べて(既に関東に帰ってきてから2回目です)、その後、映画を見に行きました。
「ミス・ポター」
なんだか素朴でほのぼのとしたイギリスの上流階級のオールドミスの生活を見ているうちに、中学生の頃没頭して読んでいた、アガサ・クリスティーの小説を思い出しました。
クリスティーの小説には、ユアン・マクレガーが演じたような(遺産などの)財産があって働く必要のない三十過ぎの青年が、いつまでも少年扱いされつつ年を取った母親や大叔母なんかの相手をして暮らしている様子がよく出てきて、不思議な感覚を覚えたものでした。
ミス・ポターを見る限り、イギリスの上流階級って、本当にクリスティーの小説みたいな生活をしていたのですね。
それにしてもキスシーン一つにどきどきするって、ハリウッドのドラマや映画を見慣れた目にはとても新鮮です。
当初、「字幕?」なんて渋っていた母が、映画館を出た瞬間、「面白かった!」なんて感動の面持ちで感想をもらしたのを聞いたのも新鮮でした。
☆
そんなこんなで帰宅したものの、落ち着いてSlashを読む気にもなれず、ついに昨日はテレビの電源を入れてしまいました。
「Medium」、「House」、「Bones」、「CSI」…、「Smallville」のサードシーズンもやってるの?!
「スターゲートアトランティス」のセカンドシーズンも放送中だっていうし、
「フレンズ」は最終シーズン?
愛知県では帰りの遅い夫を待たずに、早い日は夜9時に寝てしまうなんていう生活をしていた私が、昨夜は、最後の「House」を見終わったのが11時!
しかも「House」ったら、セカンドシーズンに入って、別の意味で面白くなってる…。
おじさん二人が同棲して、まるで夫婦みたいなイチャイチャな喧嘩してるなんて…、どういうこと?
また私の妄想のタネを増やすつもり!!
それからさらに村上龍の読みかけの小説を読んだりして…。
やばいです…。
こんな調子でテレビや本に夢中になっていたら、Slashを読む暇も、日記を書く暇もなくなってしまいます。
☆
生活リズム崩壊の危険を感じた本日は、なんとか自分のペースを取り戻すべく、またまたtakanameさんにお奨めしてもらった
「Hush (Don't Tell a Soul)」 Word Count: 30,275語を
一気読みしていました。
面白かったー!
いやー、これ名作ですね!
takanameさん、いつも素敵なお話を紹介くださってありがとうございます!
ほぼ一年前に書かれた作品ではありますが、このお話のDean&Samの関係を読み込んでいくうちに、セカンドシーズンの「ジン」のエピソードと、つい先日放送が始まったサードシーズンの第一話を彷彿としてしまいました。
嘘と分かっていながら、(このAUで生きてるDeanが)唯一人生に望むことを現実にしたような「夢を見る」ことをやめられないDean。
その夢によって、自分の命があやうくなってきていると気付いていたのに、「それでもいいんだ。放っておいてくれ」とSamを拒絶するDean。
普通の幸せな生活を送っているSamを置き去りにして、一人で逝こうとしているそんなDeanを偶然にも、Samが「Selfish」だと呼んだのも、あまりにS3の第一話の兄弟とシンクロしていて!どきっとしました。
takanameさんもコメントの中で触れていましたが、まるでS3の兄弟を予見しているみたいですよね。
そう考えると腕利きのSlash Writerさんは、本編エピソードを書いてるシナリオライターのレベルにほとんど到達しているということすらいえるのかもしれません。
とにかく兄弟二人の心理描写が絶妙で、読んでいて胸が締め付けられっぱなしですが、Deanの夢の中の「Dream Sam」のキャラ設定もとても上手くて、ちょっと最後の最後は現実のSamの存在感が薄れて感じたほどで、このお話って本当にハッピーエンドだったのだろうか、なんてちょっと思ってしまったほどです。
明白なNC-17シーンが出てこないのがちょっと残念…と思っていたら、なんと別の作家さんがエピローグを書いてくれていましたね。またちょっと、空気の違うNC-17シーンもまた、なかなかよかったです。
なかなか自分で探して読むことのできないWincest、こうして名作を紹介していただくのって、本当にありがたいです。
この日記を読んでる皆さん!WincestでもRPSでも、お気に入りの名作を隠し持っている方がいましたら、ぜひぜひ情報をお寄せください。よろしくお願いします。
☆
ケーブルTVと実家からの干渉になんとか折り合いをつけて、時間の使い方を整理しなければ、と痛切に思います。
ホント、どうしたらいいのでしょう?
6 件のコメント:
おひさしぶりです、乾です。
私、いつも新しいエピソードを見る度に藤葉さんの感想を楽しみにしていますもので、先日の感想も待ってましたとばかりに読ませていただきました。
なんだか Dean がまた美人になったと思ったら、痩せたんですね! 言われて気づきました。たしかに顔のラインなんかすっきりしちゃって、まぁ...。
それから例のボビーの車のシーン、なんだかエロイと感じてしまい、自分の頭の腐り具合に愕然としたのですが、世界のどこかには同じような Fangirl がいると知ってちょっとほっとしました(笑)。
とにかく期待を裏切らないプレミアで、次のエピソードがとにかく待ち遠しいですよね。このために iTune US のアカウントをわざわざ作ってしまいましたよ...。
ケーブルの誘惑はまずいですよね。私も見たいの山ほどあるんですが、今は「Medium」、「Numb3rs」、「Entourage」の3つだけを追いかけてます。
「House」はおもしろそうですね。医療ものはあまり見ないのですが、これは面白そうだとチェックしていたんですが、また気になることを藤葉さんがおっしゃるものだから...。
最近ちょっと Bottom!Dean 探しに疲れて、藤葉さんおすすめの RPS 読みに逃げてた乾ですが、お気に入り Wincest 紹介させていただきたいと思います。前に藤葉さんが紹介されてた RPS "Bisiness and Pleasure" の作者さんの Wincest なんで、読んだことがあるかもしれませんが。
Pretty in Pink
Summary はネタバレしてるので、見ない方が楽しめるのではないかと思います。
Impalaが突然ピンクになってしまうお話です(笑)。
Two Queens
ゲイカップルに間違われるのに辟易した Dean はある行動にでます。その行動が思いもよらなかった事態を引き起こし...。
あらすじとか紹介が下手で申し訳ないですが、とにかくこの作家さんが書く boys は私には激しくストライクで。どちらも1万語に満たないくらいだと思いますので、未読でしたらお時間があるときにでも是非。
乾さん
お久しぶりです。
iTunesのUSアカウントとったのですか?
これでサードシーズンも安心して見て行けるということですね。
羨ましいけど、私はまだしつこく迷っています。そんなことをしているうちに二話目が放送になっちゃいますね。あれ?今日でしたっけ?
「Numb3rs」、「Entourage」私の入っているケーブルでは見かけないタイトルです。
でもまだ番組表ももらってないので、私が原題に気付いていないだけかもしれません。
「House」…デッドゾーンに続いて、可愛いおじさんのいちゃいちゃ具合に、また妙なはまり方をしそうでやばいです(笑)
お奨めSlash!ありがとうございます。
今日も母から呼び出されているのですが、なるべく早く帰宅してゆっくり読みたいと思います。
実はまだ日記で取り上げるのは躊躇していたのですが、引越し間際、QAFのFanficに手を出していました…。まだまだこちらも様子がわからなくて、B/Mでお奨め、または、マイケル受でお奨めがあったら、ぜひご教授いただけると助かります。
皆さんから反応があるのが嬉しくて、調子に乗って最近お願いばかりですが、お時間のある時にはまた遊びに来てみてくださいね。
気に入って頂けて、安心しました。お気に入りリストがどうにもAngstやHurt/Comfortが多いと気付いた今日この頃。大丈夫かな、と少々心配でしたので…。
このお話もDreamSamのキャラクター設定が上手かったせいもあって(なんとも切なくて愛しいんですよね、Deanに一生懸命に吐露してる様が)、「本当に最後ハッピーエンドって言えるのかなぁ」と思ってましたので、あらすじにも書かずにおいたのですが。藤葉さんも同様に感じてらしたようで、やっぱり書かずに良かったなぁと思いました。nymeriaさん自身が書かれた本編の数ヵ月後の設定のNC-17の短編も切ない出来になってますよね・・・。ほかの方が書かれたエピローグも良かったですが、やはりご本人が書かれたお話は世界観が統一されていて、素敵でした。
しかし、これが約一年前に書かれていたことを考えると…腕利きさんのレベルってすごいですよね。
連続で僭越ながらお気に入りを紹介させていただきました。しばらく大人しくして(笑)、読みたいリスクに登録した藤葉さんや他の方からのオススメを読んでみたいと思います。楽しみです。
takanameさん
ご本人が書かれた続編NC-17があったのですね!
私、全然気付いていませんでした。
takanameさんのコメントを読んで驚き、そのまま朝一で(笑)読んでしまいましたが、やはりご本人が書いたこちらのお話の方が、さすがに本編の雰囲気をきっちりと受け継いでいてしっくりきます。
Deanの「it」「the thing」への思いが切なくて…、でも現実のサムの存在感もこれでやっと本物になった感じがします。
この作家さん、感情の描写が本当に上手いですね。
重ね重ねありがとうございます!
なんと明日も実家に呼び出されていて…、引越し後の生活はなかなか落ち着きませんが、私もなんとか来週くらいには自分のペースを掴めるようになれば、と思っています。
あ、やっぱり続編に気付いておられなかったんですね(笑)日記を拝見して、何となくそうなんではないかと感じて、老婆心ながら一応リンクはっておいたんですけど、良かったです。続編により、よりDeanの繊細さと現実のSamの存在感やDeanへの愛情の深さ、広さが垣間見えて、さすがご本人!という感じでした。感情表現が上手な作品が大好きです。
引越しだけでも大変なのに、その後の環境への適合って、これまた大変なんですよね。一日も早く藤葉さんが生活ペースを掴めることを願ってます。で、機を見計らって、また何か置き土産できたらなぁと考えてますので(笑)。
明日は今日より涼しくなるそうですので、お気をつけてお出かけ下さい。楽しんできてくださいね。
takanameさん
続編、よかったです!
takanameさんのご紹介くださるangstは、胸はきゅーっとなるけれども、最後は救いがあるというか、読んでいる間もハッピーエンドが期待できる感じで安心できます。
またその内に、機会がありましたら、「お奨め」心待ちにしています。
完全な暇人で、実際勝手に「ケーブルだ」「Slashだ」「お母さんに呼び出された」なんて毎日ワタワタしているだけなので、皆さんにお気遣い&ご心配いただいて、帰って恐縮です。:P
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