2007年7月31日火曜日

Comic Con.

な、なんと7月も今日で終わり?!


Comic Con の模様が YouTube なんかにも随分UPされ始めているようですね。

このイベントについては、J2 の二人が出席するという情報だけは聞いていたものの、なんとなく、舞台挨拶程度でファンとの交流はないのではないか、と勝手に思い込んでいて、特別気にも留めていませんでした。

さらに先週末は、Slash を翻訳したり、Fanfic のリハビリをしたりしていて、Comic Con の様子を伝えるレポートやなんかも全くチェックしていなかったという始末。

蓋を開けてみると、Jared は、当日の早朝6時まで新しいエピソードの撮影に拘束されていたおかげで飛行機に間に合わなかったということで、Asylumに続き、今回もドタキャンということになってしまったのが残念ですね。

Jared 一人が参加予定の、11月のシカゴでは、きっとさすがにそれこそフルパワーでファンサービスしてくれることでしょう。

久々に、J2 が揃ってみんなの前でイチャイチャしてくれるのをちょっとだけ楽しみにしていたのですが…。

二人揃うとハメを外してイチャイチャしすぎるから、実は何かと理由をつけてわざと一緒に表に出さないようにしているとか?

先日の撮影現場レポートでも、随分仲良しぶりを見せ付けてくれましたもんね。

で、映像で動いて話している Jensen の姿もいいのですが、すごい早業で、Comic Con での質疑応答のほぼ全編について Transcript を UP してくれた人がいるので、映像からでは聞き取れない細かい言葉なんかをチェックしたい方がいたら、こちら、をどうぞ。

もう既に皆さんチェック済みでしょうか?

この Transcript は、3つに分割されています。(案の定、私はPart3を一番に読んでしまいました)

まだ詳しく確認していませんが、この人の日記では、ビデオ映像も続々とUPし始めてくれているようです。

質疑応答の内容には、セカンドシーズン、サードシーズンのネタバレも含まれますので、とにかくセカンドシーズンのDVDを見るまでは、うかつなことを知りたくない!と心に決めている方は、Transcript の閲覧についてはご注意ください。



***



以下に、この Transcript を読んで、私が「おっ?」と思ったことを幾つかちょこっとだけ書き出してみます。

あげた項目は、順不同、かつ完全にネタバレが出てきますので、ご注意願います。






なんでもいい、誰でもいいから、Jared 以外の存在を出して欲しい!と思ってた、という Jensen の告白に続いて、
>>Jensen (in mock exasperation): Just anybody but Jared, for cryin’ out loud! Something! Someone!


サードシーズンに投入される美人二人について、兄弟の「Love Interest」ではないと、はっきり言明されたというのも Fangirls にとっては、大きな収穫かもしれませんね。でも兄弟は、酷い目に合わされそうですけど…。
>>They are not brought in to be the boys’ girlfriends. (Jensen confirms with a shake of his head.) There’s not gonna be the four of them riding in the Impala, and…eating Scooby snacks, and…y’know, that’s not the intention at all. They’re brought in to be antagonists and obstacles to the boys.


新シーズンでは、ボビーについても語られるらしい、とか(!)、
>>we’re really exploring Bobby this season. We’re telling his story for the first time. (mini fist pump from Jensen )


クリプキ曰く、ジェフのスケジュールさえ許せば、J2を少し休ませるためにも、また「ちび兄弟」のでてくるエピソードも作ってみたいとか、
>>EK: .....and it gives Jared and Jensen some time off, so they’re always like, “How about the little Winchesters?”
.....A lot of it is actually on Jeffrey’s availability, because you can’t have the kids without Dad, and that’s sort of what’s interesting about it. And he’s a very busy man these days....

ううぅぅ~、クリプキ!お願いだからなんとかジェフリーに交渉して、うまく話をつけてちょうだい~。


キム(マナーズ)が仕掛けた撮影現場での大掛かりなイタズラのこととか(このイタズラの模様は撮影して、セカンドシーズンのおまけ映像に入れたって言ってますね!イタズラの内容はTranscriptの中には出てきてますが、ここではお楽しみのため書き出さないことにします。)


などなど、色々楽しいことが語られていますが、またもや、胸をきゅっと掴んでくれたのは、Jensen が心に残るシーンの二つ目としてあげた、セカンドシーズンのフィナーレ「All Hell Breaks Loose, Part 2」についてのコメントでしょうね。

(注意!ネタバレです!!!完全にネタバレとなる言葉は一応隠しました…

>>You know, after building a relationship, both on-camera and off-camera, with the guy that plays your brother on the show, and then have to play scenes in a room with him dead was very, very hard and emotional for me, and at the end of the day I just…I was completely spent.

このシーンについては、ブロガーのセット訪問の際のインタビューや、Asylumのレポートの中でも 「本当に辛かった」って、Jensen が語っていましたよね。

それにしても…、Jensenったら

building a relationship, both on-camera and off-camera, with the guy

なんて…、また Fangirls の心を蕩けさせるようなことをあっさり言ってくれるものです。

まさにこの言葉を言っている Jensen の映像が、早くもYouTubeにUPされています。

ネタバレも含まれてますが、Jensenの口から上の台詞を聞いてみたいという方、「こちら」を覗いてみてください。


Comic Conなのに、妙に音楽関係の質問が多い気もしたけど…。

3ヶ月かかってやっと書き上げた挙句、あっさりとボツにされたスクリプトって、例の秘密の部屋に公開してあるやつでしょうか?(10日で書き上げたものが、パイロットとして採用されたって言ってますね(笑))

セカンドシーズンのDVDの発売がさらに楽しみになりました。

2007年7月29日日曜日

またもやFanficリハビリ中

X-Filesの翻訳に続き、懲りもせず、また Fanfic 書いてました。

リンクが繋がるのは数日後になるかもしれませんが、また副長官室にUPしましたので、読んでやってもいい、という奇特な方がいましたら、読んでみてください。

今回更新分のタイトルは、予告どおりの「人妻との熱い夜」となりました。
(完全にNC-17ですので、年齢の達していない方、または年齢に達していても、こうした内容に嫌悪感を覚える方は閲覧を控えてください。)


(独り言)

リハビリということで書き続けている、とあるジャンルのFanfic について、ですが。


「源健」 とは、私が腐女子として王道のカップリングから道を踏み外す、まさにそのきっかけとなったペアリングです。

「熊が好きである」という、どうにも変えようのない私の嗜好に気付かせてくれたのもこのペアリング。

その点で、今回のお話(シリーズ)は、私の長年の夢のシーンを思う存分書いてしまいたい!と思って書き始めたようなものではあるのですが、そもそも「小次健」 をきっかけにこの妄想世界に入門したようなものである私は、源健というペアリングを書くことにどうしても罪悪感を覚えるのです。

今回も、なんとかHシーンに辿り着かせようとしては、やっぱり「日向さんを裏切れない」とか「これが日向さんに知れたら、事態は修復不可能になるかも…」となんていう若島津さんの囁き声が頭の中で響いて、源三さんになんにもさせずに、一晩泊まって帰るだけ、なんていうシーンに逃げたくなっては、「それでは、長年の妄想が解消されないのよ!」と思い直して、またHシーンを書き始める、といったような始末で。最終的には、究極の動機付けとして日向さんに浮気してもらうはめに。

そして「源健」ペアリングの場合には、若島津は日向さんとは単なるチームメイトである、というのが一般的な設定だと思うのですが、どうしても一度、日向さんに愛されている若島津と源三さんとのHシーンを書いてみたかった、つまり、若島津に 「浮気」 をさせてみたかったのです…。

このシーンを書き上げることができたら、なにかしら一歩前進できる、と信じて、心残りのないようたっぷり書き込んだはずなのですが…。

なんかまだ物足りない…。


このジャンルをご存じない方には、「いったい何のことやら」という戯言ですね。

2007年7月27日金曜日

ショック!!完全な宝の持ち腐れでした…

ショックです。

自分が見逃していたものに、半年以上もの間、全然気付いていなかったなんて!!!!!

つい先日、SupernaturalのおまけDVDでNG集を見直したばかりだったのに…、その時にもちっとも気付いていませんでした。

アナログ人間の自分にまたもや心底あきれ返りました。

実は私、今更こんなことを言っててお恥ずかしいですが、今日やっとDVD経由でJoの日記を読むことができたのです…。

そう(ハリーポッターじゃないけど…)やっと(たぶん再び?)「あの秘密の部屋」に入れたのです。

この日記を読みに来てくださっている、パソコンをDVDで見ることに慣れている方々、パソコンの仕組みをちゃんと理解している方々の前で告白するのは、大変恥ずかしい思いがしますが、もし、私以外に、DVDの購入対価の数割にも値するといっていい 「あの特典」 をまだ甘受していない方がいた場合、少しでもお役に立てれば、という気持ちから、今回は、私の間抜け加減をご披露します。

おまけDVDをパソコンに入れて、画面の下に出てくるSupernatural Online Feature というボタンを押した時に入れる、あの「秘密のサイト」って、「基本的には一回だけ入れる特典」っぽい仕掛けがしてありますよね?

今や記憶もはっきりしないのですが、私は一番最初にあの「秘密のサイト」を開いた時、たぶん「また後でゆっくり見に来よう」と思ってあっさり閉じてしまったのです。

それ以来、再びおまけDVDを入れて、Supernatural Online Feature のボタンを押しても飛んでいくのは、誰でも入れるアメリカの「Supernatural」公式サイトのホームページで、あの「秘密のサイト」には入れなくなっていて、いつしか私は「秘密のサイト」に入ったことがあったことさえ忘れていました。

ネットに繋いだ状態で DVDを入れても、あの「秘密のサイト」に入れなければ、Joの日記のパスワードは解除されないわけで、心の底で「私は何かを見過ごしているはず…」とずっと思い続けてはいたのです。

Supernatural ファーストシーズンのおまけDVDをパソコンに初めて入れる時には(それぞれのパソコンに内臓されているソフトによっても違うのかもしれませんが)InterActural Playerを使って再生しますか?このDVDには無料のプレイヤーが入っています。なんてメッセージがでますよね。

そして2回目以降は、何も聞かれずに、このDVDを入れれば自動的にInterActural Playerが起動するようになる。

私のパソコンにインストールされたInterActural Playerはどこかおかしいのか、ひょっとしてバージョンが古くなってしまったのかも、と、ずっと心の底では思っていたのに!!!!

今まで、InterActural Playerを一度アンインストールしてみよう、という考えにまで頭がまわらなかったのです。

今朝、また早朝四時半というとんでもない時間に起き出して麦茶を沸かしたりした後、ふと思い立ってPCのプログラムファイルから、InterActual Playerをアンインストールして、一応ウィルス駆除ソフトも解除した状態で、再びおまけDVDを入れ、指示に従って再びInterActual Playerをインストールして「Supernatural Online Feature」のボタンを押したところ…。

いつもの公式サイトとは明らかに違うサイトが画面に現れ、突然、画面に出てきたクリプキがセカンドシーズンの見所なんかについて話し始めました…。

画面の下には、「Hunter’s Journal UNLOCKED」なんていうボタンが当然のように、鎮座していて…。

SCRIPTなんていうボタンを押すと、またもや画面に出てきたクリプキが

「Supernaturalのパイロットの一番最初のオリジナルの草稿のスクリプトを公開するよ…。この脚本では、サム&ディーンのバックグラウンドが全く違ってて…」

なんて、驚くようなことを話し始めて!!!

57ページもの 「Supernaturalパイロットのオリジナルのスクリプト」 が読めるようになってる!!!

2004年11月23日という日付をみると、オーディションのため、キャスト候補の俳優さんたちに渡されていた台本の内容は、このスクリプトの内容だったのかもしれないってこと?

ってことは、J2の二人の初めての対面のシーンで、

「Where’s everybody?」

「There’s nobody. Just you and me, pal.」

なんて、初対面からケミストリーの火花をバチバチと散らしながら、仲良く読み合わせしたスクリプトも、これだったかもしれないの?

起き抜けの朦朧とした頭で、57ページのスクリプトを一気に読破しましたよ。

私の好みとしては、やっぱり現在の Supernatural の基本設定&ストーリーの方が格段に上ではあるけれども、これはこれで面白い!!

ディーンが22歳のサムをスタンフォードに迎えに来る(ちょっと表現が違うかな…、正確には騙して誘拐か…)とか、白いドレスの女とか、共通のキーワードもあるけれども、ママを失った事件(事件そのものも起きた年も)を始めとして、兄弟の育ってきた環境も、一家の「狩り」への関わりかたも全く違う!

何より、一家の苗字が違うし、パパの名前まで違う!!!

サムが22歳でロースクールに入るのではなくて、ちゃんと卒業してる!
(クリプキが、「間違えちゃったんだ」っていってた、謎のサムの空白の2年間は、こちらの草稿では存在しなかったってことね)

Impalaの年式が67年じゃなくて、65年!

パパの親としての駄目っぷりもさらに強烈だし、ディーンのキャラクターももっとずっと男っぽい感じで、この設定なら当初クリプキたちが想定していたように、ジェンセンがサムを演じて、ディーンにはもっと荒削りな男臭い感じの人を採用したりすることで、もっとずっとハードボイルドな話になっていった可能性もあるかもなー、なんて思ってしまいました。

でもパパがある程度ちゃんと子育てと「狩り」を両立してくれて、そんなパパが男手一つで手塩にかけて育てたハンサムな息子達が、成長の過程でお互いに強烈な兄弟愛を抱きあうことになった(私の解釈またちょっと妄想気味?)、という現在のストーリーに変更したからこそ、こんなに大量のFangirlsが食いついたってこともありますよね。

このオリジナルの草稿スクリプト、まさにクリプキによるAU版 Supernatural という感じ。

探しに行ってないけど、このスクリプトは、Super-wikiにも公開されてないのでしょうね?
Joの日記の文面は、Super-wikiで読めるけど…。どうなのでしょう?

こんな面白いものを!半年以上も!!見逃していたなんて!!!

あのスクリプトを読んだだけでも、ファーストシーズンのDVDの代金のいくらかを取り戻した気分になりました。

とりあえず、セカンドシーズンのDVDが手元に届く前に、ファーストシーズンの「秘密の部屋」に入るための呪文を見つけられたようで、よかった!

セカンドシーズンのDVDにも、またこんな仕掛けがしてあるのでしょうか?


英語のスクリプトを57ページ読む、となると、無理!遠慮します!なんて思う方もいるかもしれませんが、この日記へ気長に遊びに来てくれている方で、私の誘惑に乗って Slashを読む経験を積んできた方なら、問題なく読める内容だと思います。

クリプキ作の、AU版 Supernatural、まだチェックしていない方はぜひトライしてみてください。

…って、毎度ながら蚊帳の外だったのは私だけで、実は皆さんこれもとっくにご存知だったのかしら…


***


昨日は、ハリーポッターの「ホグワーツ5年生の回」の映画を見に行って、今日の日記には少しハリーのことでも書こうかと思っていたのに。

AU版Supernaturalのおかげで、ハリーなんかすっかりどこかに飛んでしまいました。

でも5年生の回を映画で見たことにより、6年生で何が起こったかをだいぶ思い出すことができて、7年生のハードカバーをやっぱり買ってしまおうか…、という気分にかなり偏りつつある私です。

2007年7月25日水曜日

X-Files Slash更新しました。

今日は、Live Journalが、なんらかの原因でダウンしていたらしく、午後3時過ぎくらいまでSlashも読めず、Writerさんの日記の更新通知も届かず、で、なんだか静かな一日でした。


今日一日で、というわけではありませんが、「LOST」のセカンドシーズン4-7枚目も見終り、

「グレイズアナトミー」のファーストシーズン1&2枚目も見終り。

「デスペラートな妻たち」セカンドシーズンの1&2枚目も見終わって、残るは3枚目だけ。

ファーストシーズンの第一話のみを見た後、一挙にセカンドシーズンを見るハメになった「デスペラート…」ですが、セカンドシーズンの主題となる事件の種は、ほとんど全て、ファーストシーズンの第一話に蒔かれていたとも言える感じがして、不思議につじつまが合ってるような気分になっています。

そんなわけで、この後は、いっそのことファーストシーズンとセカンドシーズンを並行して見ていこうか、なんていう大胆なことを考えています。

そんなとんでもない順番で見てはいるものの、「妻たち」 の騒動、面白いですね!


そして「グレイズ…」も、ゲイに間違われ、ゲイ(&おばあちゃん)に好かれ、同僚のアマゾネスたちからは妹扱いされる、ぽっちゃり青年のジョージのことを不覚ながら、うっかり可愛い…、と思ってしまって、ちょこっとプロフィールを調べたら、ジョージ役の T.R. Knight、2006年10月にゲイであることをカミングアウトしたって、出てきて、思わず(ぐふっっ…)っと窒息しそうになりました。:D

でもきっと、今後のストーリーは私が期待している(もちろん、ジョージがゲイとして目覚めていく…とかです)ようには進んでいかないのでしょうね。


知ってる顔が新しく見始めたドラマに出てくると、つい気になってしまうものですが、

「デスペラート…」のセカンドシーズンで、ちびディーンが、新聞配達している姿(あれそうですよね?)を見て驚き、

「グレイズ…」では、スキナー副長官の出世を阻んだ、カーシュ長官代理が、頼れる外科部長として登場して「ああ~!!」と驚き、

役者さんが複数のドラマに出たって当たり前なんですけど、なんだか、不思議な感じです。


***


そんなわけで昨日から再開していた X-Files Slash の翻訳の続きを今日も少しやっていました。

一応、キリのいいところまで進んだので、わずかですが副長官室にUPしました。

新しく追加した分は、ワードにして10ページ分ほどですが、以前にこの日記に投稿した分と合わせて、副長官室の書庫に「Subterfuge 2」としてUPしてあります。

例によって、リンクが上手く繋がっているか、確認できていないという無責任さなのですが、今回追加した部分は NC-17シーンが含まれるため、日記に投稿するわけにもいかないかなーと思ったのですが、あれ…、前回もNC-17シーンは入っていたのでしたっけ?

ま、とにかくさすがに今回は、自制して、副長官室へのUPのみとしておきます。



追加UP分のリンクは数日のうちには繋がると思うのですが、もし、まだリンクがつながっていない、でも読みたい、などと思ってくださる奇特な方がいらっしゃいましたら、一声かけていただければ、追加の10ページ分をメールにでも貼り付けて送らせていただきますので、ご気軽にお声をかけてください。

2007年7月24日火曜日

天性のいたずらっ子なのね…

超Jared!girl の日記を毎日読みに行っているおかげで、私まで、Jaredのストーカーみたいになってきました。

とあるお店(情報ソースには Loonie store という名前が出ていました)のおもちゃコーナーを訪れたジャレッドは、動物とか漫画のキャラクターなんかのちっちゃなフィギュアを大量に買い込んだのだそう。
袋一杯のちっちゃなフィギュアを手に、撮影現場に現れたジャレッドは、hot-glue gun(これはプラスチックなんかを溶かしてくっつける器具みたい)で、帽子を被っている人たちのツバの部分に、そのちっちゃなフィギュアをくっつける作業に没頭し始めたのだとか…。
野球帽を被ったとあるクルーメンバーは、hot-glue gun を握り締めたジャレッドに一日中後を付回されてた…、なんて。(笑)

確か、25歳のお誕生日をきちんと迎えた立派な青年なはずなんだけど…やることなすこと…完全に小学生…。やっぱり5歳児なの?

とにかく、Supernatural S3の撮影も、相変わらず楽しい雰囲気で、行われているようですね。

ジェンセンもその日帽子を被ってきていたなら帽子に、帽子を被っていなくても、きっと持ち物の何かに、このちっちゃなフィギュアをくっつけられてしまったのでしょうね。


***


ここしばらく、またもやFanfic書きのリハビリに戻りたい、という気持ちがじわじわと湧いてきています。

ファーストシーズンの妄想日記の続きも書きたいけれども、DVD観賞とSlash読みで、時間がない…。

2007年7月23日月曜日

仲良しな二人

Supernatural撮影現場見学レポートについてまたちょっと。

遅れて投稿された三人目のMikoさんの「レポート」を読みに行ったら、レポートの終わりに、例の「道路封鎖のお知らせ」の現物と、二人に渡したプレゼント、そしてDVDにしてもらったサイン(Jared&Jensen&Jim!) の写真へのリンクがくっついていて、「おお!これが!」と感激しつつスクロールしていくと。

な、な、なんと!

今回の Fangirls の Supernatural 撮影現場見学レポート、CWの公式サイトのメッセージボードに、と、と、と、投稿されてるって…。

CWラウンジへの書き込みは、J2の二人も見ることがあるとかって聞いたことがあるような。

新シリーズの撮影が始まったばかりで、今の所、ネットサーフどころじゃないかもしれないけど。

日本の腐女子の常識としては、ことわりもなく Fangirls のレポートを公式サイトに投稿する、これって完全なマナー違反なんじゃ…!!なんて一人焦ってしまった私ですが、


「CWのラウンジに投稿されてたから、急いで読みにきたわ」っていうコメントに、

「へえ、どこ?私も見てみたいからボードのリンクを教えてくれる?」なんて、本人が平然と聞き返していたりするので、
そもそも腐Fangirls だと思い込んだ私が誤解だったとか?
三人とも今回のレポートのページ以外全く見てないので、なんとも言えませんが、最初に読んだBlueさんのレポートには「Yaoi」なんていうそのまんまのキーワードが出ていたような…。

今回のレポートに関しては、LJに頻繁に出入りしているといわれる「クリプキ」を初めとするSPN制作スタッフ、そして最悪(?)の場合J2の目に止まるであろうことを意識して、当たり障りの無いように書いたから、大丈夫ってことなのかな。

海外のFangirlsの間の(腐か、腐でないかの)区別って、実は物凄く曖昧なのかも…。

確かに、最後に読んだMikoさんのレポートなんか、読んでいるこちらの気分がすがすがしくなるほど「良いFangirl」のお手本のような、お行儀のいい、可愛い、控えめなレポートです。

とはいえ、同じ出来事についてのレポートなのに三人三様で、覚えている会話の断片なんかも少しずつ違ってたりするのが、面白いですね。

Jensen の昨年一年間における4回の早朝飛行機取り逃がし事件の描写で、Jeff が Jaredに問いかけたという、

Hey, where's our boy?

の一言に、完全ノックアウトされてしまった私です。

まさにこの台詞を言ってる Jeff の声が聞こえるんだもの!!!

この一言を元に、Slash、誰か書いてくれないかな…。


ごっ、ごほっっ、すみません、こんなことばっかり言ってて。


***


Yuuさんの書き込みにつられて(Yuuさんにはいつもつられてばっかりです)、Jaredが語る「Bugs」のYouTubeも見てきちゃいました。

映像自体は、「Grand Slam sci-fi summit 2006」からのもののようですけど、この映像が、今、急にUPされたのは、同じく Creation が主催の 11月のシカゴのコンベンションに向けて、本格的な宣伝活動が開始されたからってことなのでしょうか?

それにしても、ジャレッド、相変わらず、笑えるほどの早口ですねー。早回しじゃありませんよね?

お尻を刺されたのはジェンセンだけかと思っていたけど、実は二人揃って??ぷふふっ。

トレーニングされてる蜂ってどういうこと?ってジャレッドは言ってるけど…。

的確に二人のお尻だけを狙って刺す蜂って、ある意味すごく良くトレーニングされてるのかも…。

撮影後、二人でお尻を剥いて、刺された痕を見せ合ったりしてないのでしょうか…「自分の方が腫れてる!」とかいって。今回のプレゼントの張り合いっこを見るかぎり、お尻の見せ合いっこが現実に行われていたとしても、凄くあり得る!と思えてしまうのですけど、そんなろくでもないことを考えるのは、やっぱり、私だけ?

セットでUPされている1分ほどのパート2の映像で言ってる「Asylum」の撮影の時に使われた、「Smallville」の撮影現場のすぐ近くのバー、っていうのは、まさに、今回の Fangirls が撮影現場見学に訪れたバーと同じですよね。

今回、fangirlsは、レポートの中で、スーパーマンのダークな一面を垣間見てしまったようなことを言ってましたが、Impalaの後部座席にいつの間にか潜り込んで、映像に写りこんでいたトム・ウェリング?
その映像、ぜひともDVDのおまけ映像に入れて欲しい!!

そしたら「Supernatural」と「Smallville」のファンの相乗効果で、DVDの売り上げが飛躍的に伸びること間違いなし、だと思うんだけど。



甚平から、撮影現場見学レポートから、新着YouTube映像まで、皆さんから教えてもらった数々の楽しい情報のおかげで、すっかりFangirl気分を満喫した週末でした!



お相撲に時間を取られることもなくなった今週、レンタルしてきたDVDは、「LOST」のS2、4~7枚目、「グレイズアナトミー」のS1、1&2枚目、そして、…ん?はっ、きゃー!!!「デスパレートな妻たち」…、たった今袋から取り出してみたら…、セ、セカンド・シーズンって書いてある…。

グレイズが半額レンタルされてることに浮かれて、ちゃんと確認しなかった私が悪いのよね…、これも運命か…。

セカンドシーズン、見てやろうじゃないの!

そして、TSUTAYAでは、夏休みの第一弾セールなのか、「三枚以上買えば、一枚1000円」キャンペーンをやっていて、

「インハーシューズ」(レンタルして見たばっかりだけど)と

「グラディエーター」(長年悩み続けて、ついに買いました…1000円で…)と

「ファンタスティック4」(続編が出来たというので。この映画は以前に見て、面白い!と思ったのに、ジェシカ・アルバが出てたってことに全然気付かなかった私、これ見たのDAを見る前だったのかな…。続編が作られたから、最近色んな雑誌の表紙にジェシカが登場していたのですね。やっと納得しました。)

以上の三枚のDVDを勢いで買ってしまいました。

これで、Slash読む暇あるのかな…。

2007年7月22日日曜日

やっぱり二人は仲良しなのね

7月20日の金曜日、カナダの (腐)Fangirls 3人が Supernaturalの撮影現場を見学に訪れた様子がレポートされてます。

え、まだチェックしてない!という方で、興味のある方は、こちらこちらです。


またJ2の可愛い様子が、興奮と共にレポートされているので、私がそれぞれのレポートを斜め読みしたところから、概略を書いてしまいます。


彼女たちの内の一人(Blueさんだったかな)が帰宅すると、アパートの建物の入り口に

「Supernatural 撮影のため、付近の道路を封鎖します」

という張り紙を見つけたのだとか!
(この撮影は、どうやらS3プレミアのためのもののようです。すでにプレミアが放映になっているSmallvilleなんかに比べて、だいぶスケジュールは遅れているみたいですけど、とりあえず撮影は始まっていると知って、なんだかほっとしました。)

大変な興奮状態に陥った彼女は、完全に支離滅裂になりながらもなんとか二人の友達に連絡をつけ、三人は、深夜の撮影現場に見学にいくことに。

三人は、19日に誕生日を迎えたばかりのジャレッドのため、ちっちゃなクマのぬいぐるみと「グミウォーム」を詰めたバスケットを、ジェンセンになんにもなしでは可哀想だから、と、ハート型のロリポップを束ねた小さなブーケを、と準備万端で向かったのだそう。

撮影現場の細かい描写は、それぞれのレポートをじっくりと読んでもらうとして、やっぱり、なんといっても一番Fangirlsの心を一番浮き立たせてくれたのは、

(この日の)前の晩のジャレッドの誕生日パーティの後、ジェンセンがジャレッドの部屋のカウチに泊まったんだ、

って、ジャレッド自らが語ったってことでしょうねー。

これをネタにこの後一体何本のRPSが書かれることか…、楽しみです。

寝坊したジェンセンを電話で起こした時、ジャレッドは、ジェフ(父ちゃん!)と一緒に空港で待ってた、とか、

ジャレッドがどんなにパクパクホットドックを食べていたか、とか、

それぞれプレゼントをもらったJ2の二人が、自分のプレゼントのほうが上だ、と張り合った、とか、

ボビー役のジムのこととか、

またまた全部書き出したいところですが、現在、そう長くパソコンに向かっていられない状況なので、この辺で。

やっぱりちょっとシャイだけどチャーミングなジェンセンと、元気一杯(レポートの中にまるで5歳児って表現も)の明るいジャレッドの二人の様子が、よく出ていますよね!!

セットを訪れる(マナーを守れる)Fangirlsに対して、J2の二人が相変わらずとても気楽に親切に応対してくれるのだと知って、(完全にひとごとながら…)嬉しくなりました。
(二人のアジアンガールについての描写がちょっと気になるところですが…、カナダ、ということを考えると、きっと香港から移住した中国人の可能性が高いのではないかと…、日本人ではないことを祈ります。)

サードシーズンが楽しみです!!!

はやくプレミアが見たい!

2007年7月21日土曜日

あれやこれや(怠惰なSlasher生活)

ハリーポッターの7巻(最終巻)が発売になったことで、またFandom界でもSpoilerの是非を巡り、色々と騒動が起こっているようですが、すっかり蚊帳の外の私は、ペーパーバック版が出るまで待とうかというくらいの、のん気な気持ちでいます。
6巻を読み終わった瞬間には、「この先どうなるの?」と喉から手が出そうな思いでしたが、一年たつと内容もほとんど思い出せない…。どうなったんだっけ?

本は基本的に寝転んで読む主義の私としては、ハードカバーの本は重くて辛いのですが、皆が大騒ぎしている様子を見ると、早めに読んでしまいたい気持ちも出てきます…(それほど実感はないものの)これでも多少回復してきているのか、通院の間隔が少し長くなったので、次回の通院で名古屋にいく時までとりあえずじっくり検討してみたいと思っています。(洋書のハードカバーはお高いですしね。とはいえ、ひょっとして外国人人口の多い都会の本屋さんではもう売り切れになっちゃってる可能性が高いのでしょうか?)


***


ジェンセンがジャレッドへのお土産で甚平を買ったという日本の雑誌(「ロードショー」ですか?)のインタビュー記事からの情報が早くもネットを駆け巡って、海の向こうのFangirlsにもぬかりなく嬉しい悲鳴を挙げさせていますね。ネットを巡る情報の速度ときたら、まさに恐るべしです。

海の向こうのFangirlsが大喜びしている様子は色々なサイトで既に目にされている方も多いかもしれませんが、私のところに舞い込んできた 腐Fangirlsの様子があまりに面白いので、その悲鳴の一部を引用するとこんな感じ:



男同士でこんなに色んなものをプレゼントしあうって異常なことじゃないの?「Jenbei」(どこかに甚平をJenbeiって表記した英訳が出回ってるのでしょうか?)ってなに?服なの?きっとKimonoってことじゃない?Kimono?ってことはドレスでしょ?ジャレッドへのお土産にドレス?!キャー!え?Jinbeiって、シャツとショーツのセットなの?それにしても衣類をプレゼントするなんて!普通男性同士でする?宝石や衣服をプレゼントするっていったら、どう考えても「愛する相手」に対してでしょう?といっても、なんであれ日本サイズの服がジャレッドに着られるとはとても思えないんだけど…。


なんて(笑)
(あまりに面白くて、どうしても我慢できずに、今回ばかりは私もちょこっとだけ書き込みに参加してしまいました)

それにしても、Kimonoって、ドレスっていう認識なんですね。

それからFangirlsが例に挙げた、二人がプレゼントしあった数々のものの中に、「ポニー」って出てきたんだけど…。この件についてどなたかご存知の方います?(相変わらず自分で調べる気のない私です)
ジャレッドがジェンセンにいつもマッサージしてもらってるって言ってた携帯サイトのインタビューの中に出てきたジェンセンが好きだ(乗るのが好き、だっけ?)というポニーって、あれもジャレッドからのプレゼントだったの?

いやはや、本当にJ2の仲の良さ、いつも例外なくほのぼのした気分にさせてくれます。


***



琴光喜の大関昇進もほぼ確実となり、贔屓の琴欧洲も(またもや)早々に優勝戦線から脱落してしまっているため、お相撲観戦もほっと一息という感じになったので、今日は久々に最近読んだSlashを取り上げて見ようかと思っています。

とはいえ、少し前に読み始めてしまった超長編(超リバーシブル)に予想外に時間を取られた上、ここ最近、読む作品のほとんどが(私の感覚でははずれに近い)リバーシブルか完全なジャレッド受という…、魔のループにまたもや入り込んでしまっていて、日記に載せたい!と思うような作品になかなかめぐり合わず、なかなか明けない梅雨空(東海地方)もあいまって、気分も落ち込み気味でした。



Warning! :

この先の日記は途中、かなりダークなコメントを含みます。
この先、海外ドラマ「Lost」に対する批判的なコメントおよび少々のネタバレが出てくる可能性がありますので、「Lost」ファンの方、そしてこれから新たに「Lost」を見ようと計画している方は閲覧ご注意ください!




ツボにはまるSlash作品に出会わないということの他に、ここしばらく、ある意味「自己嫌悪」に陥っていた原因の一つには、ついにレンタルし始めた「Lost」がどうも好きになれない、という事実もありました。

ショック?

私もショックです、皆が声をそろえて面白いと言っている、こんなに人気のドラマなのに…。

でも「24」は完全にファーストシーズンのみで挫折した私。

とはいえ、「Lost」に関しては、セカンドシーズンDVD3枚目(第6話)まできて、やっと続きが楽しみに思えてきて、この先ひょっとしたら好きになっていけるかも…、との期待を持ち始めたところですが、油断せずにもうしばらく慎重にエピソードを追いかけて行きたいと思っています。

ドラマ自体は面白いと思うのに、どうも心底から好きになることができない、こんな複雑な気持ちにさせるLostについての考察もいつか少し書いてみたい、という気もしますが、どうして「Lost」が好きになれないか(「Lost」ファンで、もしこの日記読んでいる方がいたら本当にごめんなさい!厳密に言うと、実はジャックとケイト、特にケイトが嫌い…)を考え始めると、また物凄い心のダークサイドに堕ちていってしまいそうなので、よっぽどの覚悟ができるまでは、深く考えるのはやめておこうと思っています。

思ってはいますが、ちょっとだけその片鱗を告白すると。

寂しいことですが、私の中のアルツトが、無条件にこのジャックとケイトという二人に、そして私は女なので特にケイトに、反感を抱かせるのかもしれません。
(あのアルツトの不満のスピーチシーンは、理不尽で憎らしいともとれる描かれ方をしていましたが、私を含む多くの視聴者の素直な疑問の声の代弁でもありますよね?あの数人だけに焦点を当ててドラマを作っていくなら、なんで40人以上も生存者がいることにしたの?っていう)

ケイトについては、どんな辛い厳しい過去を潜り抜けてきたか知らないけど、あの上目遣いでどんな男もイチコロってことに自覚がありすぎってところが、ずっと負け組としての人生(とほほ…)を送ってきた私にはどうにもシャクに障るのかも。
(自分で好き勝手なことを書いている日記とはいえ、この告白は、いつにも増して心底恥じ入りたくなる狭量具合です)

US Marshal のおじさん(Yellow Eyed Demon のおじさんですね!目は黄色くないけどやっぱりセクシーです)だけは、ケイトの本質を知ってたみたいだけど、結局あんなことになっちゃって…。
アルツトの事件以降、セカンドシーズンに入って、ストーリーの傾向が変わってきた(一時的なものだろうとはいえ、ジャックとケイトを重視しないストーリー展開になった)ように思うのは、このドラマに対する私と同じような「上手く表現できないイライラ」の声が、私のような偏屈な一部の視聴者からあがっていたということの現われなのかも、なんていう風にも思ってしまいます。

ケイトに関しては、まだ(私が見たS2のDVD3枚目では)出てきていない過去の出来事で私をついに納得させてくれるような設定が出てくるのかもしれない、とも思いますが(それで私のケイトを嫌う気持ちが消えたら…、脚本家は大した腕を持っているといえます!とはいえ今でも、ケイトが画面に出るたび毎回見惚れてしまうほど、美人だとは思ってはいるのです!)、ジャックはもういい加減底が見えた、という感じ…。こんな一言で表現するのは可哀想だけど。

お父さんとの確執?お父さんに植え付けられたコンプレックス?うーむ。その程度で私の同情を買おうとしても、まだ甘いってこと。っていうか、案の定、あの上目遣いにやられて一瞬で完全にケイトの手玉にとられて、もう逃げられなくなったその平凡さというか、当たり前さが私の神経に障るのか…まだ、ソーヤーの方が折りに触れてかろうじてとはいえ、ケイトの魅力(魔力?)に抵抗を見せてるところは褒めてあげたいくらいです。

ジャック、私の興味を惹くために、せめてソーヤーとの間に怪しい雰囲気をかもし出すくらいのミステリアスさを匂わせるくらいできないの?面倒くさいブーンの子守は結局ロックさんに押し付けた挙句、ブーンがあんなことになったことでロックさんを攻めたりしてさ!ああー、やっぱりジャックも嫌い!

めちゃくちゃな理屈で、とんでもない不平をもらしてお恥ずかしいのですが、この気持ちは我慢できないのです!

とにかく、「どうしても登場人物に感情移入できない」から、「完全に外部の目として、一歩離れたところからドラマをみればいいのだ」と意識転換したことで、この作品との付き合い方が見えてきたような気がします。
ただ、感情移入できる登場人物がいなくて必然的にストーリー重視で見ることになっているため、シリーズが中途キャンセルされたら放りっぱなしにされること間違いなしの謎の数々についても、(X-FilesやSupernaturalのようには)なかなか大目に見ることができないでいるのが難点ですが。そんなに色々盛り込んで、ちゃんと収拾つけられるの?って。
その視線で考えると、「Lost」のファーストシーズンはまさに完全な(悪い意味での)「Teaser」でしたよね。あそこでドラマがキャンセルになっていたらと思うとぞっとします。

ただ一点、ロックさん。
彼って、X-Filesの最終シーズンでの印象が強くて…、スカリーの本当の髪の色を知ってるって…、あの謎の一言がいまだに気になって気になって。本当にどうでもいいことですが。


一体どうしたことかと思うほど、「Lost」に対して「もやもや、いらいら」していた私ですが、「Lost」のDVDの特典映像として入っていた、「デスペラートな妻たち」と「エイリアス」のそれぞれ第1話を我慢できずに見てしまい、素直に面白い!と感じて、なんだかほっとしました。

変に落ち込んでひねくれた気分が影響して、ドラマというものの全てを面白く感じなくなってしまったわけではないことがわかったという意味で。

「Lost」の半額レンタルが終了したら、どちらかを見始めることになりそうです。

ドラマを見てこんなに複雑な気分になるなんて、やっぱり「Lost」と私の相性が悪いってことなのでしょうか?

本質的な本当の理由にも触れないまま(本当の理由は、もやもやぼんやりとは見えているのですが、まだうまく言葉に出来ないのです)、物凄く一方的に「好きになれない」、「嫌い」だなんて書いてしまったことで、誰かを嫌な気分にさせてしまったとしたら、本当に申し訳なく思います。

でも、これが現在の私の素直な心境で、「Lost」に対しては、ただ「ドラマとしては面白かった」で済ませるわけにはいかないほど、もやもやした気持ちが溢れてしまったため、少し愚痴をこぼさないと爆発しそうで…。こぼしたらこぼしたでまた「自己嫌悪」するなー、と自覚しつつも、結局こぼしてしまいました。
(これもジャレッド受のSlashを読みすぎて溜まったフラストレーションが悪いのよ!きっと!!!)


***


そんなわけで、今日は、素直に面白かったから読んで!とお勧めできるSlashをご紹介するつもりだったのですが、「自己嫌悪」ついでに、ここ数日、「Lost」と共に、私に今にも爆発しそうなフラストレーションを感じさせた数々の「はずれ作品」の中からも一つだけ、まずここでご紹介させていただきます。

(今日の日記をここまで読んでくれる人がいるかについても疑問はありますが、本当にここ数日の私は「もやもやドラマ」と「はずれSlash」の相乗効果で相当に鬱屈していたのです!)


第一話を見て、素直に面白かった!と思った「デスペラートな妻たち」のタイトルをもじった

その名も「Desperate Househusbands

(リンクのページにはいきなりNC-17のアートが添付されていますので、一応、背後の視線が気になるところでは開かないよう、ご注意ください。)

これは、ついに全ての作品が出揃って終了が宣言された、例のBig Bangチャレンジの作品で、Word Count: 54,446語という大作です。

大学入学を控えた夏休みのバイトとして、とある豪邸の庭師として雇われた19歳のジャレッドが出会ったのは、元ファッションモデルで現在は超ゴージャスな「Househusband」つまり専業主夫である23歳のジェンセン。
二人はもちろん一目で惹かれあって…。

いかにも面白くなりそうな設定でしょう?

作者の一人が ze_pink_lady?
ということは、NC-17シーンが無駄に長い(こほんっ、失礼!)だろうし、5万語を超える話だと、絶対にリバーシブルだろうけど、設定だけを見ても、完全に面白そう!

そしてウキウキしながら読み始めたものの…、決して「はずれ」というわけではないと思うのです、でも、これもまさに「感情移入できない!」。

それでも7章+エピローグというこの5万語を超えるお話を「次の章で盛り返すかも…」という期待を持ち続け、(はずれ側のリバーシブルである)NC-17シーンはほとんど全部すっ飛ばして、記録的なスピードで読み終えました。

同じテーマで、別の作家さんが書いたら、物凄く面白い話ができたかもしれないのに…。
ときどきこんな風に単純に「はずれ」とも言い切れない、とても残念に感じる作品に出くわします。

これもきっと相性の問題で、フィーリングが合う人が読んだら、面白いと感じるのかもしれません。

この他にも、なぜか「ジャレッド受」ばかりに出くわして、Slash読みの勘まで鈍ったのかと疑いを感じ始めた今週。
(7月19日のジャレッドバースデー企画として投稿された面白そうな作品が、なぜかほとんど「ジャレッド受」でした!どういうこと?!)


週末が近づくにつれて、やっと「当たり」がでてきました。

まずは1,100 wordsという、とても短いお話。

beautiful day outside (everything I need I got right here)


今日の日記の冒頭付近でも触れましたが、ジャレッド用に4XLの甚平を買って、「多分、これなら彼も着られると思うんだけど…」 なんてまだちょっと不安そうにしていたというジェンセン(また妄想入ってます?すみません…)

ジャレッドのところにお泊りしたジェンセンが、ジャレッドの大きなシャツをダブダブに着ている姿(特に袖と裾)を見て、ジャレッドが猛烈に「可愛い!」と思う、もちろん私も猛烈に「可愛い!」と思う、私の中の鉄板の設定があります。

今回、このお話にでてくるこのシーンは私の好みとしては描写があっさりしすぎていますが、とにかく完全な「ジェンセン受」で、ここしばらくの「ジャレッド受」連発で弱りきった私の心を心地よく潤してくれました。


そして今朝、パソコンの電源を入れた瞬間、投稿の知らせが入ってきたのは、

(Dance Is) The Hidden Language of The Soul

最近、一番のお気に入り作家と言っても過言ではない jayhawkさんの作品。

Word Count: 8000語ですが、今思い返しても、1000語くらいじゃなかった?と思うほど、あっという間に読み終わってしまいました。

日本人の腐女子としてはいつでも大歓迎なのですが、英文で書かれたここまで完全な「ジェンセン受」に出会えるのはかなりまれなことで、今日は朝から、乾いた砂に水滴が染みこむようにありがたく読みました。

この作品に対する感想の中には

I like Jensen better when he's strong and confident though —私はジェンセンがここまで受っぽくないほうが好きだけど(注:藤葉の意訳です)」

なんていう書き込みもあったりするほどの、「完全受」です。

今回の作品は、dance!verse というAUものとして投稿されたのですが、jayhawkさん本人も、「8000語だけど完全にdrabble(普通は数百語くらいのストーリーのない超短編をいいます)」だと表明しているとおり、これといったストーリー展開はありません。

なのにやっぱり面白いのです。

それを考えると、この人とは、所謂「萌ツボ」が一緒なのだなーと思います。

社交ダンス教室を運営しているジェンセンとその教室に通い始めたことで出会った(実は8年前にも出会っていた)ジャレッド、この二人の恋人同士としての、とある日常を描いたひとコマという感じ。

できればこの設定で、続編、もしくは番外編を読んでみたいと思いつつも、とんでもない数の連載を抱えている人なので、このdance!verseまでシリーズ化を望むのは酷というものかもしれません。
(実はつい先ほど更新された彼女の日記に、ほんのちょっとの番外編というか、二人の出会い=再開のシーンがついていたのですが、ええ!そこで終わり!?というくらいのもので、今回一緒にご紹介するには気が引けます。ひょっとしたら、もう少し加筆されて正式に投稿されるかもと期待しています。)


もう一つ、やはりjayhawkさんの作品で、これは少し前に投稿されたものですが、

Only This, And Nothing More

これは、シリーズとして、必ず続編を書くと宣言してくれている、twin!verse というAU Slashです。

Jared には Jesse という性格も貞操観念も最悪の恋人(正確にはセックスフレンド?)がいますが、どうにも説明できない魅力があって、別れることができません。
ある日、町でJesseにそっくりだけど、性格は正反対のJensenに出会い、Jensen こそ Jared が捜し求めていた相手なのだと気付きます。

Twin!verse。そうです、ジェンセンが双子という設定です。

Wordcount: 21 000語ですが、この人のお話は、とにかくいつも読み足りない!という気分にさせてくれます。


今日の酷い日記で、嫌な思いをされた方がいたら、もう一度ここでお詫びしておきます。

今日ご紹介した「大当たり」Slashで私と同様、幸せな気持ちを少しでも取り戻していただけるといいのですが…。

2007年7月19日木曜日

あれやこれや(怠惰なSlasher生活)

昨日、実は通院日で…、名古屋に行ったついでに、我慢できず…、ええ、またお相撲観てきちゃいました。

地元愛知県出身で今場所明けには大関昇進が期待されている琴光喜が、ついに横綱朝青龍の前に敗れて全勝ストップしてしまうという一幕もありましたが、取り組み事態は物凄く迫力があって、満足のいくものでした。

平日の水曜日にも関わらず、お客さんの入りもかなりのもので、やはり地元出身力士の快進撃に多くの人が期待していることが伺えました。

こうして運よく2回、生で観戦してみると、今後はやっぱり、両国国技館での本場所を…と、どうしても期待を募らせてしまいます。(秋以降、関東に帰ったら、なんとか計画して実現してみたいものです。)

そんな訳で、昨日の帰宅時はさすがにかなり消耗していて、久々に夜9時に就寝してしまった私で(小学生か!)、今日は大人しく静養しておこうと思ったのですが。


***


朝一番の日課になってしまった、海外Fan girlsの日記探訪にでかけると、Jaredの 「Room 401」 が放送になったっていうので、駄目もとで探しに行ったら、さすがに太っ腹なMTV、第一話のフルエピソードをサイト上で公開してくれていますね。

もし興味のあるかたはこちらからどうぞ。

ということで、朝っぱらの超起き抜けから見てきちゃいました…。

あのホラーテイストのドッキリを。

そしてなんとこの番組のプロデューサーって、先日、実写版 Supernatural RPS 映画「Just Married」でまさにジャレッド・パダレッキ役を務めた((笑)違うって!)アシュトン・カッチャーなのですね。

「バタフライエフェクト」を観た後、ちょこっとだけプロフィールを調べて、アシュトンって容姿がいいだけではなく頭も良くて、さらには様々な番組&映画制作に関わっていたりもすることを知ったりして驚かされたものですが…。

こんなホラーテイストのドッキリのホストに「Jared Padalecki」を採用するとは!

さすがに目の付け所が違います。

やはりフルエピソードがUPされてる他の番組の様子を伺うと、今後もずっと見せてくれそう…と期待を持ってしまいますが、最近期待するとすぐに取り上げられてしまう気がするので、期待はなるべく控えめにしておこう…。
海外の番組視聴に関しては、いつも他人任せ、運任せの私です。

ジャレッドが本当にホストを務めていたことで Fan girls もいつもの日記の中でまさに Squee!!! 状態ですが、彼女たちのジャレッドの台詞へのコメントが一々笑ってしまいます。

“Family profession”? あたし、画面の前で思わず ”Family business” って言ってよ!って思っちゃったわよ。

とか、


DID YOU HEAR THE LAST WORDS HE SAID!

"MMMMM. EXTRA CRISPY. JUST HOW I LIKE IT."

oh hell. oh jared. oh jesus oh christ oh god.

とか。

Fan girls が、番組のグロイ内容はそっちのけで、相変わらずジャレッドの髪型とか、声の感じとか、上に挙げたみたいなジャレッドのちょっとしたコメントの内容に全力で喰いついているところが、なんとも言えず笑いを誘います。

ジャレッド、あの手の状態を「超カリカリ」って表現するのね。

第一回目ってことで、きっとイタズラのレベルも一段と強烈なものを集めてあるのでしょうが、あの三つ目のエピソードのすごいピアスの息子が目撃したトリックは、どんな仕掛けであんなことが可能になるのでしょう?
あの幽体離脱映像って、録画を投影しているのじゃなくて、息子のリアクションに合わせて、「ゴースト」も反応していますよね?
こういうトリックって本当に進化しているのだと驚かされます。

しかしこの三つ目のエピソードの親子には、そんな「Family profession」もあるのね、と、アメリカのすきま産業の食い込み具合にも、ある意味関心させられました。
犯罪現場の片付けおよび死体回収を請け負う仕事って、全部の州にあるわけではないのでしょうね。「トゥルーコーリング」では死体安置所(モルグ)のスタッフが犯罪現場への死体の回収に行ってたし。
(あの仕事を外注で請け負ってるってことか!)

そして、アメリカのリアリティテレビでは当たり前の編集なのかもしれないけど、日本のドッキリみたいに、散々悲鳴をあげたどっきり被害者に対して、「はーい、ドッキリでした!」ってドッキリをばらすシーンを視聴者に見せないのですね。ここにも文化の違いみたいなものを感じてしまいます。
(もちろん、当人には絶対にネタばらしはしてるはずだけど…。そうじゃなきゃ、あの回転寿司なんか営業停止になっちゃいますもんね)


一瞬今日も、大相撲観戦日記を書こうか、と思ったりもしたのですが、昨日の疲れもまだ抜けず頭がぽーっとしているところに、朝っぱらからジャレッドの顔を見てしまったことでもあるので、つい、「Room 401」のレポート(でもないか?)でお茶を濁すことに。


今日は、再び「Lost」の続きの観賞と、Slash読みに専念して、安静に一日を過ごそうと計画しています。

どうも疲れが抜けないまま日記を書いているので、意味不明なところがありましたらご容赦ください。

2007年7月16日月曜日

X-Files Slasherの見たSupernatural その24

Supernatural ファーストシーズン第19話 「Provenance」 の妄想日記です。

「Provenance」といえば、Supernatural Fanの間で既に伝説ともなった Jensen の例の「NG」シーンが入っているエピソードですよね。

この伝説の「NG」に関しては、既に Super-Wiki どころか、本家のWikipediaでページができているほどですが、このWikipediaによるとX-Files シーズン9にも同じタイトルのエピソードがあった、と出てきたので、X-Filesシーズン9のDVDボックスを引っ張り出して確認してみたところ、モルダーとスカリーの間に生まれたウィリアム(Baby Sammyが僅かに見せたのと同じような力を持つ赤ちゃんです)が重要なキーになった「Provenance」と「Providence」(邦題だと「神託 Ⅰ&Ⅱ」)という前後編にまたがった二つのエピソードの前半であることがわかりました。
X-Filesの最終章となったシーズン9の中でも特に重要なエピソードといえます。

Supernaturalでは、事件の元になった怪しい絵画の「来歴」という意味で 「Provenance」 という言葉が出てきますが、X-Filesは後編のタイトル「Providence」(まさに神託)の意味に基づいたエピソードのつくりになっています。
Supernatural本編で、この「Provenance」をディーンがしきりに言い間違えるのは「Providence」という単語ですね。(X-Filesファンをまたくすぐろうとしているのでしょうか…)

ということで、せっかくなので、今回は細かいトリビア(といっても、私が書くことなので大した情報は出てきませんので、それはあらかじめご了承ください)になるべく注目して妄想日記を書いていきたいと思います。


オープニング明け、いきなり ”I know, you say--” なんて、ちょっとおじさんぽい歌声と共に、ディーンが女の子の電話番号を携帯にメモリーしているシーンが画面に現れますが、このバーのシーンでバックに流れているのは、ジェンセンの友達の一人であるミュージシャン、Steve Carlson の「Night Time」という曲です。

Steveについては、この日記でも Slash の回で何度か名前を出したことがあるのですが、彼がJensenの親友として有名な Christian Kane と一緒に、Kaneというバンドを組んでいることは良く知られていて、もちろんこの人は、Steve Carlson個人としても音楽活動をしています。

今回の「Night Time」という曲は、Steveのソロの曲ですね。

最近のRPS Slashでは、当初からの人気の脇役であるSmallvilleのトム&マイキーを凌ぐほどの勢いで、このクリス&スティーブの二人がかなり重要な役どころをつとめるお話が増えてきたようにも思います。

また Steveは MySpace を持っていて、割とマメにサイトの確認をしているらしく、そこに書き込みをすると返事をくれることもある(もちろんMySpaceのアカウントを持ってないことには返事もきませんが…)ということで、最近では急激に熱烈なFan Girlsの数を増やしつつあります。(11月のシカゴのイベントにSteveを呼んで演奏してもらおう!なんていう署名運動を始めたFan girlも出てきたほど)


サラという美人が延々サムといちゃいちゃし続ける、という腐Fan girlsにとっては、ちょっといつもの妄想を働かせづらいエピソードで、いきなり一番目立つオープニング明けに Steve の曲を使ってくるという、制作サイドの仕事の仕方…。

何度も言ってるけど、制作スタッフの皆、絶対Slash読んでるに決まってる!!!そうでしょう?


サラの名前が出てきたので、一応本編のストーリーについても少々考察していきたいと思います。

Steveの曲が(ここでは本当に微かですが)流れるバーでの兄弟の会話。

うまく落とせそうな二人の美人のうち、一人をサムに譲ろうという兄ちゃんに:


SAM: Dean, no thanks, I can get my own dates.
  (ディーン、遠慮しとくよ。自分の彼女は自分で探せるから)

DEAN: Yeah, you can, but you don’t.
  (ああ、探せるよな、でも探す気はないんだろ)

SAM: What is that supposed to mean?
  (何が言いたいんだよ?)

DEAN: Nothin’. ---
  (なんでもない)


この妄想日記では、既にうんざりするほど繰り返してきたことですが、このSupernaturalというドラマのまさに一番最初から私の妄想目線の前では、サムはとにかく兄ちゃんが大好きで、その「大好き」の度合いは常軌を逸しているといって間違いないレベルであるということ。

ディーンは、母代わりとしてオムツ交換から離乳食から、全ての面倒を見て育ててきた(はずの)可愛い弟を何にも増して愛しく可愛く思ってはいるし、最近2年ぶりに再会したその可愛い弟の身体が立派な逞しい男性そのものになったことにも気付いたりもして感慨も深めていたりはするのでしょうが、それはあくまで母として、兄としての愛情の範囲内。

とはいえ、弟から放出され自分に向けられる危険なほどの愛情の強烈さは、無意識ながらも感じ取っている様子で、妙に色っぽい姿で眠る時にも枕の下に護身用のごついナイフを忍ばせているし、あらゆる機会を捉えて、可愛い女の子とデートさせ、溜まりきった弟のフラストレーションを少しでも発散させる機会をもたせようと努力したりもしているのです。

兄ちゃんは、父ちゃんのいうことならなんでも無条件に聞くんだ」というサムが最高に不満に思う兄ちゃんの性質について、サムは、これまでドラマを見ている私達が思わず笑ってしまうほど強烈に焼きもちを焼き、この気持ちは父ちゃんとの確執の第一の原因ともなっていたわけですが、前回、「狩り」に絡めて小さい頃の思い出話を兄ちゃんから聞いた結果、兄ちゃんにこの性質が植え付けられたのも、そもそも「サムを大事に思えばこそ」だったということを知ってしまったサムです。

さらに、(あくまで私の妄想の中では)「一人で寝るのが怖い」というマイケルと一緒に、キングサイズのベッドで川の字になって兄ちゃんの隣で眠ったせいで(詳しくは1stシーズン妄想日記その23を参照ください)、このエピソードのサムの「兄ちゃん大好き」オーラはそれこそ崩壊寸前、我慢の限界に来ているであろうことが無理なく想像できます。

それを考慮すると、今回のエピソードでは、そんなサムの危険なオーラをビシバシと感じとっているディーンが、サムがついに爆発してとんでもないことを始める前になんとかしなければ、と必死であれこれしているのだ、と解釈できます。

そんなディーンの心境を良く表現したやり取りが:


SAM: Dude, enough already.
  (兄ちゃん、いい加減にしてくれよ)

DEAN: What?
  (何?)

SAM: “What?” Ever since we got here, you’ve been tryin’ to pimp me out to Sarah. Just back off, all right?
  (何って、ここに来て以来、兄ちゃんはずっと俺とサラをくっつけようとしてるだろ。もうやめてくれって言ってんの、わかった?)

DEAN: Well, you like her, don’t you? (SAM says nothing.) All right, you like her, she likes you, you’re both consenting adults….
  (なあ、サラのこと好きなんだろ?(サムは答えない)お前は彼女が好きで彼女もお前が好きってことは、二人は同じ意見の大人同士ってことで…)

SAM: What’s the point, Dean? We’ll just leave. We always leave.
  (こんなこと意味がないだろ、ディーン?俺達はじきにこの場からいなくなるんだ。いつだってそうだ。)

DEAN: Well, I’m not talkin’ about marriage, Sam.
  (なあ、なにも俺は結婚しろなんて言ってるんじゃないんだぞ、サム。)

SAM: You know what, I don’t get it. What do you care if I hook up?
  (兄ちゃん、俺にはわからないよ。俺が女の子と付き合うかどうかをどうして兄ちゃんが気にするんだ?)

DEAN: Because then maybe you wouldn’t be so cranky all the time.---
  (だって、そしたらお前がそんなにいつもいつもカリカリしなくなるんじゃないかと思って…)


あははははっ。

またー、ディーンてば、正直なんだから!
この後、ジェシカのことがあったから二の足を踏んでるんだろうが、ジェシカだってお前が幸せになることを望んでるはず、なんていう方向に話しを持っていき、いい雰囲気にサムを説得していくディーンですが、上の最後の台詞にディーンの正直な気持ちが凝縮されているのだと思います。

そしてそんなディーンの言葉に、答えるサムの台詞は:


SAM: Yeah, I know she would. (He sighs.) Yeah, you’re right. Part of this is about Jessica. But not the main part.
  (ああ、ジェシカもきっとそう思うだろうけど。(ため息)ああ、兄ちゃんの言うとおりだ。ある意味ジェシカも関係してるけど、それが一番の理由じゃないんだ)


この後のシーンで、その一番の理由について、サラに、僕が愛する人は皆傷ついたり、命に危険が及んだりするからだ、って一応それらしいことを告白しているサムですが、もちろん完全妄想目線の私にとって、サムが女の子と付き合う気になれない本当の「main part of the reason」は、兄ちゃんのことが大好きすぎるからということになります。


***


少し横道に逸れますが、今回の妄想日記に先立ち、久々におまけDVDのNG集を見返してみました。

ファーストシーズンの中でも、この「Provenance」というエピソードからは特に多くのNGシーンがピックアップされていますよね。

オープニング明けのバーのシーンの直後、夜遊びが過ぎてぐったりと Impala の助手席で眠り込んでいるディーンをサムがクラクションを鳴らして驚かせる場面。

飛び起きたディーンが、寝言のように何かを口走る何テイクかのNGシーンの中に、「Kelly Clarkson!」が出てきますね。
アメリカの超人気オーディション番組「アメリカンアイドル」の初代優勝者であり現在では押しも押されぬ人気歌手となった「Kelly Clarkson」は、テキサス出身。

先日のkyuさんの書き込みによると、サラ役のTaylor Coleもテキサス出身だとか。

以前何かのインタビューで、好みのタイプとしてとある女優さんの名前を挙げたジェンセンが、彼女を好きな理由として「同じ南部出身だから」と応えていたのが妙に印象に残っているのですが、広いアメリカで出身が同じ(近い)というのはかなりの共感を呼ぶものなのでしょうか。

ジェンセンとジャレッドがこれほど仲良くなったのも、同じテキサス出身で、同じような家庭環境に育ったことが大きいと、二人とも繰り返し答えていますものね。


「Provenance」の人気のNGシーンとしては、Impalaに乗り込んだ二人が同時にドアを閉めるはずなのにどうしても息が合わない様子がとても可愛いシーンがありますが、それにしても、今回のImpalaとんでもなく埃だらけですね。
(まだこの先をちゃんと見直していないので、うろ覚えですけど、この後のエピソードで父ちゃんと再会した時、「車が汚い」って父ちゃんに怒られるシーンがありましたっけ?ひょっとしてこれは私、Slashで読んだ?)
そして、ずらりと並んだ高級車を舐めるようにして超埃だらけの Impala にカメラがパンする場面では、高級車の一台のナンバープレートが "THE KRIP" となっていて、これは明らかに Eric Kripke を連想させます。(これもWikipediaより)

NGシーンにも出てくる、二人がチェックインしたモーテルの部屋の内装…、これも細かく見て言ったらまた突っ込みどころが沢山ありそうですが、今回はきりがないのでパスします。
部屋を一渡り見回した兄弟がまたそろって「はぁ」って声を漏らす様子にはどうしても笑ってしまいますけど。

そして、なんといってもこのエピソードでどうしても思い出されるのは、このモーテルの部屋で、レストランで、最後のキスシーンで、それこそこれでもか、というくらいに繰り返されたサム&サラのいちゃいちゃNGです。

今回のエピソードに限らず美人と一緒のサム(ジャレッド)って妙に可愛い顔になる気がします。
本能的に Puppy-dog facefull force で出てしまうってことなんでしょうか。今回のエピソードのサムも、全編を通してなんだか幼い感じの物凄く可愛い顔をしています。

そんな可愛いサム(ジャレッド)と、本当にいつみても美人のサラが、モーテルの部屋で、繰り返し繰り返し繰り返し楽しそうにNGを連発する背後で、ラップトップのパソコンを前に、じっとOKが出るの待ち続けているディーン(ジェンセン)が妙に疲れて見えるのが可哀想に思えるほどです。

そんなジェンセンのこの撮影中の精神的な疲れが、あの伝説のNGを生む原因になったのである気もします。
(妙に生き生きと可愛いジャレッドに対し、ジェンセンが全体にいつも以上に無精ひげの目立つ疲れた表情をしている気がするのは、あくまで私の妄想フィルターのせいでしょうね)

さてさて、その伝説のNGシーンとは!

通のFan girlsは、もちろんとっくにチェック済みでしょうが、本編始まって二回目の殺人事件の現場で、Supernaturalの手がかりを探すディーン、サム、サラの三人。

手元のコピーと本物の絵を見比べたディーン(ジェンセン)、コピーをサム(ジャレッド)に手渡して:


DEAN: Jared*, check it out.


なんと、ジェンセン、サムに向かって、はっきり「Jared」って呼びかけちゃってるのですよね!
このシーンがあらゆるチェックを潜り抜けてこのまま放送されたばかりでなく、DVDにまでそのまま収録されてしまったことを知って、ジェンセンは 「まじで信じられない!」 ってショックを受けているというのも無理は無い話です。

ジャレッドも普通にジェンセンからコピーを受け取って調べてますよね。(笑)

本家Wikipediaによると:


When Sam, Dean and Sarah go back into Evelyn's house, Dean is comparing a printout of the painting with the real one and mistakenly says, "Jared, check it out" rather than, "Sam, check it out" (the name of Jared Padalecki's character). Some of the Season One DVDs have fixed this error.


ということは、再版されたDVDの中には、このシーンが修正されているものもあるのですね。
Fixedって、ジェンセンが声を入れなおしたってことでしょうか?

Super-wikiのTranscriptでは、ここの台詞は「Sam*」と ”*” 付きでタイプしてありますが、一番最後に備考が追加してあります。

*There is an ongoing debate about whether Jensen says “Sam” or “Jared”. I heard him say “Jared”, but since I assumed he was supposed to be saying “Sam”, that’s what I put.



今回もディーンは、

「Well, I’ll leave you two crazy kids alone. I gotta go do something….somewhere.」とか

「Marry that girl.」とか、

最後キスするために戻ったサムに「That’s my boy.」とか、

サムの恋を応援するいつもの兄ちゃんらしい台詞をポイントポイントで欠かさず言っています。

でも、なんだかこう言ってる顔が、寂しそうじゃない?

そう見えるのは、妄想フィルターで曇った私の目だけ?

ディーン兄ちゃん、私にはずっとサムが可愛いのは母心&兄心からだ、なんて思わせてきたけど、実は、ちょっとずつサムの熱意にほだされて来ているのではないですか?


でもこれから先、シリーズファイナルに向けて、兄弟+父ちゃん(Yes!)は大変なことになっていくのですよね。

2007年7月15日日曜日

Room 401?! Oh, Jared!!

今朝、起き抜けで、いつものように超 Jared!girl である keepaofthecheez さんの日記を読みに行ったら…。

そこへ書き込みに来ている人たちが、皆しきりに、とにかく「Room 401(のプロモ)」を見ろって大騒ぎしていて。

な、な、なんなの?!と、まずはYouTubeへ探しに行ったものの、画面が完全にぼやけたものしかUPされてなくて、まったくなんだかわからず。
(この騒ぎだと、じきにYouTubeでももっとクリアな映像がUPされそうです)

Googleさんに 「なんなの?!Room 401って??」と訪ねにいくと、MTVでもうじき始まる

ホラーテイストのドッキリをしかけるリアリティテレビ…

っていうのがあるらしくって、MTVの公式ホームページでそのプロモが見られるって教えてくれたので

なんだかわからないまま見てきました、その 「Room 401(注意!心構えなしで見ると映像の一部はかなりグロいと感じるかもしれません!) のTrailer…。

ジャ、ジャレッド?!髪が長い!!薄っすら髭も??

ジャレッドが、このTrailerのプロモ映像のためだけに出演したものなのか、それともこの番組のホストとして(「アンビリーバブル」のたけしとか、「世にも奇妙な…」のタモリみたいな感じで)レギュラー出演するのかなど、詳しいところはまだ確認していませんが、とにかくかなりの長髪で画面の傍らに登場し、語っています。

この映像の中の人たちの恐怖の反応は本物です。」 なんて。

Jared…、Jensenの舞台を見に行った時って、ここまで髪が長くはなかったように思うんだけど…。

その後伸ばし続けてあの長さになったのか、またはトーマス・キンケイド(だっけ?)の映画撮影中、とかに撮ったの? ツヤツヤにブローされてて、可愛い髪形です…。

とにかく、もう一度落ち着いて見に行ってきます。

2007年7月14日土曜日

あれやこれや(怠惰なSlasher生活)

本日の日記、セカンドシーズンどころか、サードシーズンのスポイラーをテーマにすることになります。厳密に言って、そのスポイラーの公式な記事を読みに行っていない私なので、大したことは出てきませんが、閲覧ご注意ください。




***




頑固にSupernatural サードシーズンのスポイラーを読みに行っていない私ですが、お気に入り作家さんのところにちらっちらっと現れてくるスポイラー談義はつい読み耽ってしまいます。

今日は、朝起き抜けから、とある作家さん(毎度お馴染みkeepaofthecheezさんです…)の日記で、かなり濃いスポイラー談義を読むことになって楽しみつつも消耗しましたが、まさにサードシーズンの開始を不安と期待とに千路に入り乱れた心境で待っている現在の私の心を総ざらい広げて見せてもらったという感じで、とてもすっきりしました。

LJのプロフィールによれば keepaofthecheez さんって30歳になるUS Armyのご主人を持つ、まだ24歳の女性らしいのですけど、時々プロフィール嘘言ってない?と思うくらい、本当に大人の女としての意見を述べてくれることがあって、感心させられます。

そんな訳で、今回は彼女の日記を少々引用しつつ、サードシーズンに寄せる海の向こうのfan girlsの期待と不安の動向を少しだけレポートしてみたいと思います。


★★★


まず私自身も一番ほっとしたことと言えば、レギュラーとして追加されることになっていた二人の美人が、recurring になったと、かなり信頼できる筋から発表になったということ!
この知らせには、なんだかんだ言いつつも fan girls は皆一様にほっと胸を撫で下ろしている様子です。

この場合の recurring という言葉が厳密にどういう意味になるのか、まだいま一つ正確な意味は掴めませんがとにかくレギュラーではなくて 「単発で、ゲスト的に複数回画面に現れる」 っていう感じなのでしょうか?

Supernaturalファンサイトでは、この二人の美人レギュラー候補が発表になった時から、大別すれば:

Right now SPN fan seems pretty divided down the middle…those of us who are ecstatic over the new characters and situations, and those of us who are extremely upset over them. Then there are the few who are “keeping the faith” and waiting to see what happens before making a decision on the matter.

という、つまり、「新しいキャラクター?大歓迎!」 と 「新しいキャラクターなんてお断り!」 と 「まあ、とにかく”期待を持って”どうなるものか様子を見てみることにしようよ」 に代表される3つの意見に分かれて、随分と色々な議論、討論が交わされてきたようですが…。

二つの目の「新しいキャラクターなんてお断り!」は、どうも

a) That I hate all women and female characters
b) That I’m threatened by the possibility of a Sam or Dean love interest because I secretly (or not so secretly) covet them for myself


という、二つの気持ちに基づいていることが多いようで、この気持ちって心の狭い fan girl の一人として、正直心の奥底では同意する部分(笑)もなきにしもあらずなのですが、でもこの気持ちをあまり赤裸々に熱を込めて激白している様子を目にすると、あまりに大人げないし、同じ「女性」として、恥ずかしくなる部分もあります。

とはいえ、手放しに女性キャラクターの登場を歓迎する向きには、

「女を嫌いだなんて、女のあんた達が言うから、いつまでも女の地位が向上しないのよ!同じ女性が、男性と平等にドラマの重要な役に抜擢されたってことを歓迎しなきゃ!」

みたいな、ある意味、議論の根本を履き違えた間違ったフェミニズム&ウーマンリブ的な考えに繋がる気がして、とても心の底から同意する気分にはなれません。
(お相撲好きな私ですが、「土俵に女が一歩たりとも足を踏み入れることは許さない」という大相撲の大前提のルールをそういったフェミニズムの観点から非難する意見には断然反対する私です)

But what I don’t understand is this idea that I have to love every female character that comes across my screen because I’m female, or otherwise I’m betraying my gender.

だからこの一文を読んだ時も心の底から「そのとおり!」と同意しました。自分が女だからって、無条件にどんな女性キャラクターも手放しに歓迎しなければならない義務はありません。


ということで、私も含め、keepaofthecheez さんとその日記に遊びに来ている人たちの多くは、三番目の「様子を見てみようよ」 という中立的な意見に落ち着いた感じではあるのですが、そこで一つ心の中で気にかかることといえば:

At this moment in time, I care about seeing how Sam and Dean will get out of the mess they’ve created for themselves, and I don’t see how throwing two entirely new characters into the mix and having to catch up on their backstory is going to help the story I’m already interested in.

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I love female characters, I hate female characters. I love and hate male characters.

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新しい登場人物を好きになれるかどうか、それは兄弟が様々に悩み苦しみながらもお互いを心から思いやりつつ旅を続けていくというドラマの本筋の中で、その新しいキャラクターが納得できる存在になれるかどうか、にかかっているわけで、それが女か男かってことは関係ないわけですよね。

私たちfan girlsの共通の興味は、Sam&Deanの旅をハラハラワクワクと興味を持って、どっぷりとはまり込んで追いかけていきたいということだけなの!新しい登場人物を投入することによって、その気持ちを削ぐようなことはしないでちょうだい!投入するなら納得できる形にして!というに尽きるということなのです。

その意味では、ジャレッドが手を骨折して早急に新しい展開を盛り込む必要性が出てきたのかもしれなかったとは言え、セカンドシーズンの Jo の投入の仕方は、残念ながら完全に失敗だった気がします。
単純(ある意味強引)にDeanのLove interestと登場させるのではなくて、もっと家族的な、兄弟の妹的な存在として、ファンから愛される立場になれたかもしれないのに。
ファンの代弁者として、単発的に現れる兄弟のLove interestに毒舌を吐いてみたり、意地悪してみたりとか…(今思えば、モルダーのLove interestに対するスカリーの存在って、そういうところもありました(笑))
お母さんのエレンは、そのかっこいい存在感に、大好きになったfan girlsも多いことを考えると、Joを嫌いにならざるを得なかったセカンドシーズンの展開にはどうしても無念さが残ります。

サードシーズンは、ぜひこうした乙女の微妙な心理をきちんと読み取って、納得のいく脚本を作り上げてもらいたいものだけど…、

--quite frankly, based on what I’ve seen so far I just don’t trust Eric Kripke and company to create a solid, strong female character this late in the game that I’m going to care about anywhere near the level of Sam and Dean.


ここでも、彼女の意見に全面的に賛成です。クリプキって、サム&ディーンの心の機微を描かせたら絶妙だけど、これまで出てきた女の子たちの存在感は皆通り一遍で、薄っぺらい感じが拭えません。

この日記の内容に反応した人たちの書き込みも、大人の意見が多くて深いので、興味のある方は、(今回あえてリンクは貼り付けませんが)ぜひkeepaofthecheezさんの日記(+コメント書き込み)を読みに行ってみてください。



***



お相撲のおかげで時間がますます足りない私ですが、今回もまた映画とドラマ(ついにLostを借り始めてしまいました…)を合わせて8枚もDVDをレンタルしてしまっているので、本当にどうしたらいいの?という感じです。

日曜日の返却予定日を前に、消化したのはたった3枚…。

先日この映画をきっかけに長々と日記を書いてしまった「シンドラーのリスト」に、

マクマナス兄弟の「処刑人」、
(これも私の予想を完全に打ち破る面白い映画でした!マクマナス兄弟、なんと、あんなキャラクター設定だったとは!!この映画もある意味、信仰の矛盾というものを考えさせてくれる作品といえますよね。)

ヒュー・グラントの「アメリカンドリームズ」
(ユダヤ人=ユダヤ教徒、アラブ人=イスラム教徒、貧乏白人=キリスト教徒が最終選考に残されてるし…)


「処刑人」と「アメリカンドリームズ」には、私の青春時代に大変な宗教論争を巻き起こしたことで強く印象に残っている 「最後の誘惑」 というキリストの最後の日々を描いた問題作に主演していたウィレム・デフォーがとんでもなく弾けた役柄で出演していて、不思議な因縁も感じました。

「プラトーン」「最後の誘惑」「ミシシッピーバーニング」なんていう数々のシリアスなテーマの作品に出演してきたウィレム・デフォー。
最近では「スパイダーマン」での役柄ですら驚かされた私だったのですが、オカマ嫌いのゲイのFBI捜査官に、ハゲづらを被っての大統領補佐官(どうしても、最近お気に入りのドラマである「West wing」を彷彿とさせられます…)??!!

まさに Hilarious!!!です。

こんな風に偶然選んでレンタルしてきた作品が、相互につながりを持っていることが判明することが多くて、毎回不思議な気分になります。

あと、「ナルニア国」(リーアム目当てだったのに、声だけの出演だったの??ま、声も素敵だからいいか…)と「Lost」のファーストシーズン4枚、急いで見なくては…。

お相撲とSlashだけでも精一杯なのに!!

忙しいったらありゃしない!

2007年7月12日木曜日

大相撲名古屋場所観戦!!

え?ファーストシーズンの妄想日記?って言ってた?

嘘嘘、気のせいですって。


***


それより今日の日記のタイトル見ていただけました?

この日記では、大相撲が始まるとSlashを読む時間が減る、なんてぶつぶつ言ってきたので、私がお相撲好きであることはご存知の方もいるかもしれません。
昔から、とにかく大きくてごつい人が大好きな私としては、お相撲さんは好みの男性像から絶対に外すことのできない存在です。(笑)

そして毎年7月に、本場所が行われる場所と言えば、そう「名古屋」なんですよね。

せっかく秋までの限定で愛知県に住むことになった以上、今年の「名古屋」場所見に行けるといいんだけどな…、と、ずっと心の奥底で思っていました。
でも体調のこともあるし、実現しなかったら、という不安もあったので口には出さないようにしていたのです。

とはいえ、八日の初日以来、テレビを見ていて、

このお相撲さんたち、すぐ近くにいるんだよな…

ってじりじりし続けて。

満員御礼だった初日は別として、月曜日、火曜日と会場の様子を伺うと、結構空席もあって、当日券も余裕で買えそうで。

夫が水曜日休みになることがわかって「足」が確保できたので、「これは行くしかない!」と、昨日の水曜日のお昼すぎ、勇んで家を出発しました。

そしてついに実現しました。

長年の念願だった大相撲生観戦!!!!!

ということで、今日の日記は、大相撲名古屋場所四日目観戦レポートです。


あ、今回の日記、反応薄そう…。


大相撲名古屋場所が行われているのは、「愛知県体育館」というところで、これは名古屋城の二の丸御殿跡にあります。
NHKの大相撲放送を見ていて、中入りのお休みの時などに、体育館を上空から映した映像に切り替わると、本当にすぐ隣に名古屋城があるのがわかりますよね。

車で名古屋城に近づいていくと、信号待ちの間に浴衣に雪駄という姿の若いお相撲さんが歩いているのを発見、なにかお使いでも頼まれたのか、または既に序の口での取り組みを終えての帰りなのか、手には風呂敷包みを抱えて、私達(周囲)の食い入るような興味津々の視線を恥ずかしそうにして、ちょっとうつむき加減に横断歩道を渡っていきました。

本当にお相撲さんがいる!と、私の期待はますます高まっていきます。

体育館のある、二の丸の信号の付近にはタクシーなんかも列を成して停車していましたが、まだお昼過ぎということもあって、駐車場にもあっさり入れました。
足取りも軽く、うきうきと体育館に向かうと、体育館の二階のテラスのところに人が沢山出てきていて、皆手にどんぶりを抱えて何かを食べている様子。
「何食べてるのかな?」と思わず食いしん坊の本能が刺激されていると。

夫が「ちゃんこ、じゃないか」と一言。

絶対そうだ!と私も入場後、あのテラスに行こうと心に決めます。

なにはともあれ、拡声器でがなっているお兄さんの指示に従って、当日券を購入できる窓口へと向かいました。

当初、一番安いイスの自由席でいいか、くらいに思っていましたが、私達の直前にチケットを購入した初老のご夫婦がなんのためらいも無く、「桝席C(ツインボックス)」という二人用の桝席のチケットを購入していて、この二人用の桝席はお弁当お茶付でお一人様「10,400円」という大層立派な値段なのですが、現在無職&無収入の私が懇願の目で夫を振り返ると、夫は「(そうそう来られるわけじゃないし)ツインボックスでいい」とうなずきました。
スモークばりでよく見えないチケット売り場窓口の向こう側に目を凝らしてみると、そこにいるのも(引退したばかりでまだ髷を切っていない若い親方という感じの)お相撲さんです。お金と引き換えにチケットを渡してくれた太い指には(結婚指輪ではない)ぶっとい指輪が嵌っていたりして「若いね」と思ったり。

「ツインボックス」のチケットを手にした私達は、さっそく入場することにしましたが、なんと私達が入っていった時に、入り口のチケットもぎりの当番で座っていたのは東関親方(元高見山)でした!!
高見山といえば、まさに外国人力士の先駆けで、私達の世代には、あの「マルハチ真綿」のCMとあの可愛い笑顔をどうしても忘れることができない人ですが、体育館によくある細長いテーブルを前に、あっけないほど普通に私達の目の前で、窮屈そうに折りたたみ式のイスに座っている東関親方は、髪は白髪交じりになったとはいえ、相変わらずの大きな身体で、お顔立ちもテレビでみるそのまま。

いきなりの知った顔に私が息を飲んでいると、親方は私の手からチケットを受け取り、「弁当!案内!」とあの独特のハスキーボイスを張り上げました。(上にも書きましたが、このツインボックスは、お弁当&お茶付で、会場係のお姉さんが席まで案内してくれるというサービスがセットになっているのです。)
すると隣にいた夫が、「握手してもらってもいいですか?」なんて言ってあっさり握手してもらってるのをみて、私も慌てて「私も…」と言いつつ手を差し出すと、可愛い笑顔で(この親方、本当に可愛いですよね!)私の手を取り、きゅっと少しだけ力を入れて握ってくれました。

その浅黒くてすごく分厚い大きな手はとっても温かくて、私も日本人の女性としてはそれほど小さな手をしている方ではないと思うのですが、親方の手に握られた私の手はとても小さく見えて、どきどきしました。

あとから夫は、「すごい握力だった!」と感激していたので、男性向けと女性向けで握手の力を切り替えるという、お相撲さんの基本ルールでもあるのかもなんて思いました。
(数分後、おみやげ物を物色するため再び入り口付近を通りかかると、すでにチケットもぎりは別の親方-白鵬を育てたあの白髪の親方-に代わっていたので、私たちが入場した時、東関親方は交代する直前だったのかもしれません)

東関親方との握手で、もうチケット代のいくらかを取り戻したような気分になった私達は、気さくな会場係のお姉さんと雑談を交わしつつ、席に向かいました。

すると目の前にはもちろん、土俵が!

以前、両国国技館へ「ちびっ子相撲」(ちびっ子とはいえ、確か中学生まで出場する本格的な試合でした)を見に行ったことはあって、その時一度本物の土俵を見て、力士控え室に入ったことはあったのですが、本場所で、本物のお相撲さん達が取り組みをしている土俵を生で見るというのは感慨深いものがあります。

私達が会場に入った時には、まだ三段目くらいの髷もひっつめで、身体もとてもお相撲さんには見えないような細い力士が取り組みをしていましたが、本場所四日目にして、結構熱のこもった取り組みが続き、幕下だけでも数回物言いがついて、審判団の親方衆が土俵に上がって協議する姿が見られたりしました。
ちなみにこの日の幕下の取り組みの審判長は、貴乃花(親方)。(この日、貴乃花は幕内の後半の取り組みでも、西方の審判として再び出ていました。この時の審判長は、元千代の富士の九重親方、この人も本当に凛々しい顔をしていました!)

お相撲を観戦するための桝席というのは、真四角に囲った畳敷きの席に四人で座るのですが、私達が今回チケットを購入したツインボックスとは、(本来の桝席よりは後方の高い位置になるものの)桝席と同じスペースに二枚だけ座布団が引いてあり、空いたスペースにはお弁当を食べるための小さなテーブルがおいてあって足もゆっくりと伸ばせるし、行司を正面にして取り組みが見える、というまさにテレビアングルの贅沢な席であることがわかりました。

三段目の取り組みもなかなか熱がこもって面白くて、そのまま観ていたいという誘惑に駆られつつも、まずは「ちゃんこ」そして「お相撲グッズ」もチェックしなければなりません。

「ビールでもどうですか?」という案内係のお姉さんの更なる誘惑にも「ま、また後で」と答え、お弁当を席において、再び会場の外に出て通路に並んだ「お相撲グッズ」や飲み物&おつまみを販売する売店を物色しつつ、到着したときに気になっていた「どんぶり」の正体を探しに行きました。

その正体はやっぱり「ちゃんこ」でした。

どうやら日替わりで、「みそ」「しょうゆ」「塩」の三種類をローテーションで食べられるようなのですが、四日目の水曜日は「塩ちゃんこ」でした。
一杯300円。
絶対に会場内には持っていかないでください、そこのテラスに出て食べてください、といわれ、使い捨てのどんぶりにたっぷりと「ちゃんこ」をよそってもらい、外から目撃したとおりにテラスに出て熱々をはふはふしながら食べました。
大根、にんじん、ごぼう、厚揚げ、豚肉に鶏肉…。
あっさりした塩味ですが、じっくりと煮込まれたちゃんこはすごくうま味が出ていて、とっても美味しかったです。「みそ」と「しょうゆ」もぜひ食べてみたい…。

お相撲グッズは、昨今の相撲人気の低迷を反映してか、それほど目に付くものはなく、結局迷った末、私は「琴欧洲」の四股名入りの携帯ストラップと、どうしても我慢できずに、どす恋花子著の「カワイイ大相撲」という本を…、夫は「魁皇」のストラップに大相撲Tシャツを一枚という、あまりぱっとしないグッズと、さらにビールとおつまみを購入して席に戻りました。

私が買った「カワイイ大相撲」という本。
注目の若手イケメン(?)力士達のインタビューや幕内力士達の簡単な紹介、そしてちゃんこのレシピまで載っていて、あっというまに読めてしまって活字中毒の私としては寂しいくらいですが、女性のお相撲入門の手引書としては面白い一冊かもしれません。

私は、琴欧洲のインタビュー目当てで買いました(恥)が、大関は大好きな映画に「グラディエーター」をあげていて、大関もラッセル・クロウ好きなの?!じゃ、「300」も観たのかな?なんてニヤニヤしてしまいました。

それにしてもビールを飲みながら、生で大相撲観戦なんて!
本当に夢のように楽しいひと時でした。

テレビで大相撲を見ていると、食いしん坊としてはお客さんたちが食べているお弁当にもいつも興味を引かれていたのですが、今回私達が渡されたお弁当は、予想していた「幕の内弁当」ではなく、甘めのお醤油ベースで炊いた(またはタレが絡めてあったのかも)ご飯の上に刻み海苔と錦糸卵、そして甘辛の鶏肉が乗った、「鳥弁当」とでもいうようなお弁当でした。なかなかのボリュームで、食べ切れませんでした。(ちゃんこも完食した後だし、缶ビールも結局2本飲んでしまったというのもお腹一杯になった大きな要因ですが)

そしてお相撲さん達、一見ぶよぶよしているように見えるかもしれませんが、生でみると皆肌に張りがあって、大きな身体の内側にはしっかりと筋肉がついていることが良くわかります。

私が贔屓にしている琴欧洲も、本当にハンサムで、物凄くいい身体をしていました(涎)(ラッセル・クロウやジェラルド・バトラーもあの本物の迫力には勝てないです)。。。
小さな双眼鏡(オペラグラスよりはもうちょっと倍率が高いくらいの)を持っていったのですが、筋肉とか胸毛とか…、じーっと見とれてしまうほどでした。(変態?すみません…(笑))

今場所は、初日早々、把瑠都が怪我で休場となり、露鵬も三日目に怪我をして、なんと私達が見に行った4日目から休場ということで、(露鵬なんか昨日は、横綱朝青龍との対決予定だったのに!)残念なこともありましたが、あの大きな身体で、真剣勝負をしていると怪我はどうしても付き物ということも言えます。

でもこれだけ力士にヨーロッパ勢が増えてきたこともあってか、会場に来ているお客さんにも外国人が多いことが目に付きます。日本の国技なのに、日本人自体の人気は低迷気味な感じで、各本場所ごとに実施される新弟子検査、この名古屋場所では、史上初 「新弟子希望者」 が現れなかった、なんていうこともニュースになっていましたよね。残念なことですね。

お相撲って、面白いですよ?

力士の名前や特徴を覚えてお気に入りができると、また一層楽しさが増すと思うのですけど。
ジャニーズ系に代表される華奢なイケメンが好きな日本の女性は、お相撲さんは好きになれないの?

ごつい三人の大男が出ている(Jensenはごつくない?)Supernaturalを好きな、この日記を読みに来てくださる女性達は、お相撲好きになる素質を持っている方も多いような気もするのですけど、そう簡単なものでもないのでしょうか?

私はドイツに旅行に行った時、(スポーツチャンネルだったのかな…)大相撲の録画放送を見る機会があって、ヨーロッパでもお相撲の人気があるって本当だったんだ!って感激した覚えがあります。
(プロレスの実況みたいだった副音声の英語の実況より、一言もわからなかったけどドイツ語の落ち着いた低音の実況解説の方が、しっくりきたのもおかしかったです)
とはいえ、この私の日記でも、お相撲ネタになると途端に反応が薄くなるので、うーむ難しいですね。

全ての取り組みが終了して、名残惜しいような気持ちで会場の外に出た私達でしたが、関係者専用の駐車場の周囲に人だかりが出来ているのを目にして、吸い寄せられるようにそこに近づいていきました。

そう「出待ち」です!
すっかりFan girlとなった私は、「出待ち」までやってきました(笑)

取り組みを終えたお相撲さんたち、その中でも関係者専用の駐車場に停まっている高級車に乗り込んで帰るのは上位のお相撲さんたちです。
ちらりとでも「琴欧洲」が見られないかと、運よく私よりも頭一つ小柄な老婦人の背後に陣取って待っていると、私も大好きだった引退したばかりの「元大関栃東」が、テレビで見るままの警備用のジャージを来て、他のスタッフと一緒に歩いてきました。
大関を引退して、新米親方となったばかりの栃東は、もう車を関係者用駐車場には停めていないらしく徒歩で外に出てきたのです。
ほんの数メートル前を歩いていった栃東は、思いのほか小柄で、あの小さな身体で長年大関を務めていたのだと思うと改めて「凄い!」と感心させられました。

その後、窓にスモークを貼った高級車が次々と駐車場を出て行きましたが、千代大海、朝青龍の二人は、それぞれ窓を開けて笑顔で手を振ってくれ、目当ての琴欧洲も、スモークを貼っていない、助手席に座っていたので、ちらっと姿を見ることができました。


私としては大満足に終わった大相撲生観戦。


正直、今日もまた「愛知県体育館に行きたい!」という感じですが、今日はテレビで観戦します…。


ちょっと留守にしているうちに、また、新作Slashが溜まっていきます。また読まなければ。そしてDVDも、全く忙しい毎日です。

2007年7月10日火曜日

私って、不信心な日本人です…(そして今日もちょこっとSlash)

次々と投稿される最新Slashを読むのを少しだけ休憩して、やっと!「シンドラーのリスト」を観ました。

オスカー・シンドラー。

女好きで、戦争を利用してお金をもうけようという欲を持っていて、商才があってビジネスの目の付け所がよかったという以外は、本当に普通の人だったのだということを知ってなんだか驚きました。
この映画は、もっと人間としてのモラルに焦点を当てた、これでもか、という「善人」を描いているのかと思っていたので。

相変わらず読みが浅い私です。

ビジネスが成功して、莫大なお金が入ってくるようになっても、その「普通の人」としての良心というか感覚をずっと失わなかった、というところが、シンドラーという人の真にすごいところなのではないかという気もしました。

案の定ぼろ泣きさせられて、現在目が"しょぼしょぼ"していますが、リーアム、やっぱり素敵でした。

あまりトリコになりたくないために、あえて今まで身長(笑)を調べないようにしていたものの、ついに限界に達して、どうしても我慢できずに、IMDbのプロフィールおよびトリビアを読みに行ってしまいました。

6フィート4インチですか。ジャレッドと一緒?(ジャレッドはもう6'5"なのかな…)

そして、いかにも登場しそうだった前振りのわりにスターウォーズの "Force Ghost" として登場しなかった、というか、できなかったのは、2000年7月11日愛車のハーレーダビッドソンでツーリング中、鹿と衝突して大怪我を負うという事故に遭っていたからだったのですね!謎が一つ解けました。


「シンドラーのリスト」という映画を観て、どうしてもぐるぐると私の頭の中を駆け巡って離れなくなってしまったのは、戦争、特に第二次大戦をテーマにした映画等で、どうしても避けて通ることはできないテーマになる

ユダヤ人」ですが、

この「ユダヤ人」という人たちは、宗教というものと縁の薄くなってしまった私達日本人にとっては、不思議な存在です。

Supernatural で 「Faith」 などの宗教色の濃いエピソードの脚本を書くことの多い気がする Sera Gamble もユダヤ人で(同じユダヤ人のSimon Glickmanという人と二人で)、

Very Hot Jews

という若い世代のユダヤ人の目線から様々なことを書き散らすという人気ブログを持っているというのは有名ですよね。(私はいつかゆっくり読みに行こうと思いつつ、まだ果たせていませんが、私と同じ Google blog だったのですね。どうでもいいことですけど…)

私が大好きな作家のジョナサン・ケラーマンの奥さんであり、同じく(アメリカでは)売れっ子作家でもあるフェイ・ケラーマンもユダヤ人です。
私が唯一読んだことのある彼女の作品、「水の戒律」は、敬虔なユダヤ人コミュニティで発生したレイプ事件をテーマに、様々な戒律に則った敬虔なユダヤ教徒の日常生活の様子が詳細に語られていて、とても興味深い小説でした。


「ユダヤ人」。なんといっても世界で一番最初に神様と契約した民族です。


しばらく前から、阿刀田 高の「コーランを知っていますか」という本を、病院での待ち時間用にバックに入れて持ち歩き、本当に少しずつ少しずつ読んでいるのですが、宗教の成り立ちなんかにはろくに知識のなかった私はこの本で驚くことを知りました。

他宗教を信じる人との結婚を禁止しているイスラム教が、ユダヤ教徒とキリスト教徒との結婚は認めている、ということをご存知でしたか?

それは、この三つの宗教が「唯一神」として崇めている神様は、同じ神様だ、という解釈からなのです。

ユダヤ教徒が人類として一番最初に契約した「神様」は、ユダヤ教徒が神様からの言葉であり唯一の教えとして信じている「旧約聖書」(もちろん「旧約聖書」は、ユダヤ教の聖典とは厳密にいって同じものではありませんが、主要な内容はほぼ一緒ということで、ここでは便宜上、この表現を許してください)の中で

「いつかその内、皆を導くためにすごい預言者を遣わすからね」

って言い残しているのですよね。

そしてイエス・キリストが現れた時、イエスを

「この人こそが神様が言ってる、すごい預言者だ」

と信じた人たちが、「旧約聖書」に加えてイエスが神様から預かってきた言葉や、イエスが起こした色んな奇跡のことなんかをまとめて「新約聖書」を編纂し、キリスト教というものを作った。

そして「イエスを預言者とは認めない」として、ユダヤ教の聖典(キリスト教徒からすると旧約聖書)のみに記された言葉だけを神様の言葉であるとして信じ、依然として真の預言者の登場を待っている人たちがユダヤ教徒だということ。

ここまでは、一応大学で英文学を専攻していた身として、かろうじて知識はあったのですが、驚いたのはイスラム教です。

イエスよりもさらに六百年遅れてマホメットが現れ、

「自分こそが神様が言ってる最後の預言者で、その証拠にコーランっていう神様の言葉の最終版を持ってきたよ」

と言ったことで、イスラム教ができたというのです!
だからコーランの内容は、聖書の内容とかなり類似している部分もあるのだとか。

そしてもちろん、マホメットが現れた時にも、

「まさか、マホメットなんかが神様の使いのはずがないよ。自分達はまだ本当の預言者が現れるのを待つよ!」

と言ったのがユダヤ教徒であり、

「何言ってんの!イエス様っていう、本物の預言者がもう六百年も前に現れてるじゃない。」

と言ったのがキリスト教徒だ、ということになり、そんな成り立ちから3つの宗教は元々どうも仲良くできないということに…。

しかし、この非常に仲の悪い三つの「一神教」同士が、同じ「唯一神」を中心に、ある意味親戚関係にあるなんて、なんだか不思議です。

ちなみに仏教は、「仏陀ってもともと人間でしょ?だから一神教とは認めない」ってことになるそうです。

表面上仏教徒の多い日本人ですが、心の根底にあるのは、きっとどんなものにもそれぞれの神様が宿っている、という「八百万(やおよろず)の神々」的な多神教ではないか、という気がするのですがどうでしょう?
これって、お酒の神様や戦争の神様がいたりする、ギリシャ神話の神々とか、古代北欧神話の神々とかも同系列に入る気がします。
世界的に見ても(アフリカや古代の南米など)古い宗教は、断然こちらの神様たちが優勢ですよね。
自然発生的に生じた宗教だと、多神教になるのでしょうか。
インドの神様は、また一種独特で、難しそうです)

だからこそ不信心者の日本人の私としては、ユダヤ人が契約を交わし、キリスト教徒やイスラム教徒もそろって共通の心のよりどころとしている

全知全能の唯一の「神様」って、いったい何者なんだろう

という疑問が湧いてきてしまうのですが、どの宗教でもそんな疑問を持つこと自体がいけない、一切の疑念を持たず「神様」をとにかく無条件に信じて敬いなさい、と言われてしまうのですよね。
不信心な人間の宗教入門の第一歩として、まずそれがどうにも悩ましいところです。

とはいえ、それぞれの宗教の成り立ちはどうあれ、いずれも人類を正しい方向に導くことを目的として発生したはずの宗教を理由にして、昔から様々な悲惨な戦争が起こったり、虐殺が行われたりしているというのも皮肉なものです。

宗教に関して、浅はかな知識でこんな砕けた書き方をするのも、その宗教を唯一のものとして信じている人からみたら、とんでもない罰当たりなことなのかもしれませんが、誰に対しても「offend」するようなつもりは毛頭ありませんので、それだけはご了承を。



***



ううぅ~~。

読んでしまいました。

Keepaofthecheezさんの toppy!Jensenのお話 「there's a piece of a puzzle known as life」 を。

ジャレッド受なんだけど…、どうしてこんなに面白いの?

しかもこの26,000語の話をたった二日間で書き上げたって!!才能のある人って!!

へぼ文章をちまちまと書いている身としては、時々、この人の才能を目の当たりにして、くやしいような思いにすら襲われます。
(彼女は主婦業と二人の息子の子育ての傍ら、日記も一日何回も更新していて、数百人をゆうに数えるLJのお友達リストに載っている人たちとも結構緊密に交流-実際交流しているのはそのごく一部とはいえ-しているのですよ!一体どうやったら、同じ24時間でそんなに色々できるのでしょう…。私には想像もつきません!)


そんな天才 keepaofthecheez さんの今回のお話のあらすじは:

物語の冒頭、大学の寮らしい部屋にいるジェンセンが、大学の春休み休暇の間、ルームメートのジェフの実家に招かれているらしいことがわかります。
ジェンセンとしては、せっかくの春休み、どこかにぱぁーっとバケーションに出かけたいところなんだけど、ジェフは妹の10歳の誕生日パーティがあるから絶対に実家に帰らなきゃならいんだって譲らなくて、結局ジェンセンはジェフの帰省に付き合うことに。

ここでのジェフについて、

”Jeff flashed him that straight, white, dimpled grin that always seemed to get him out of--or into--any situation he wanted.”

なんて、まるでジャレッドを思わせるような描写が出てきて、ひょっとして、このジェフって??と、満面のニヤニヤ笑いで読み進めていくと、そう!予想通り、ジェフの実家で、ジェンセンは背の高いジャレッドというジェフの Baby Brother(なんと15歳!)と対面することになります。

同じテキサス出身のジャレッドとジェンセンが、共にお兄さんと妹を持つ次男坊だっていうことは、Fan girls の常識的な知識ですが、ジャレッドのお兄さんのジェフとジェンセンをテキサス大学の友達でルームメートにするだなんていう設定は!本当にうまいところをついてくるものです。

ジャレッド&ジェンセン、二人の運命的な「春休み」の出会いの後、物語は4年後のクリスマスに飛びます。

すっかり大人の男になったジャレッドと再会したジェンセンは…。


本当に、26,000語があっという間に読み終わってしまった感じです。
ジャレッド受ではあるけれども、あまりにうまい話の展開と感情の描写に乗せられて、最後までほとんど抵抗なく読んでしまいました。


そして cherryscott and ze_pink_lady の 「Easy to Say (Harder to Feel)」 も引き続き読んでいますが、長い話の上、NC-17シーンに絶対に手を抜かない ze_pink さんが関わっているだけに、めまぐるしいリバーシブルに朦朧としつつも、話の展開が気になって、読むのを止めることができません。


これからまたSlash読みに戻るべきか、はたまたレンタルしてきたDVDを消化するべきか。
本当に最近体力勝負になってきました。


次回は再びファーストシーズンの妄想日記にチャレンジしたいと思っているのですが…。
第19話は、私がもっとも妄想を働かせにくいエピソードの一つで、ゆっくりとエピソードを見返してしっかりと心の準備をしなければ、と思ってはいるものの、あまり進んで見たくないような…。
でもここを超えたら、いよいよファーストシーズンのクライマックスがやってくるのですよね!!
独りよがりの妄想日記ではあるものの、なんとか頑張って前へと進まなければ…。

2007年7月9日月曜日

今日はSlash!

ちょ、ちょっと待って~、というくらい、お気に入り作家さん達の新作投稿ラッシュが続いていて、マジで嬉しい悲鳴から、「嬉しい」がとれそうです。

Big Bangも全然読みにいってないのに、私の読むペース遅くなった訳じゃないよね…。
TSUTAYAで次々と借りてくるDVDがいけないんだな。

その上さらに、かなり長い間読むのをためらい続けていた物凄く長いお話を読み始めてしまったのです。
次々と投稿される新作も読みきれていないというのに…。
(keepaofthecheezさん、2万語を超える作品で、Toppy!Jensen??って…、読めばきっと面白いんだろうけど…超Bottom!Jensen好きなバリバリ上下固定派の日本人として育ってしまった私としてはどうしても読み始めるのに抵抗が。)



その読み始めてしまった超長いお話というのは、RPS AUなのですが、このお話の中でJaredは、そのまんま、連続ドラマや映画の脇役として出てるような俳優さん。
Jensenは、俳優となる夢を持ってハリウッドへとやってきたものの挫折して、現在はなんとHookerとして身体を売る日々。

親友Chadとの賭けで、「Hookerを引っ掛けてきたら500ドルやる」につられたJaredは、街でもちろんJensenを拾うことになり、その後どうしてもJensenのことを忘れられなくなって…、そんな風にして物語は始まっていきます。

35章(いまだ連載中!)も続いているお話は、一章一章がちゃんと数千語あります。

現在、4章まで読んだところで、我慢できずに8章くらいのあらすじを読んでしまったところ、Jaredは、ドラマのタイトルはまだ文面に出てきませんが、どうやら「Supernatural」のオーディションを受けることになり、オーディションのための練習をJensenに付き合ってもらっているうちに、俳優になることを挫折したといっているJensenの演技の能力が決して低いものでないことに気付いて、自分が挑戦する「Sam」の相手役である「Dean」役の候補者として一緒にオーディションに来て欲しいって頼む、というか、Jensenにはそうと告げずに一緒に連れて行こうとする、という!!!

もちろんその後の展開は予想がつきますよね。

ううぅ~、そんなわけでこの先が読みたくてうずうずしている私なのです。

この作品の作者は cherryscott and ze_pink_lady 、共作ということですね。

漫画とかならまだしも、共作の小説って一体どういう風に書いていくものなのか、それについても不思議に思うところです。

cherryscott と言えば、以前この日記でもご紹介したDamaged!verseで、心理描写をさせたら絶品であるということはわかっています。

そして ze_pink_lady。この人のお話は今までそれほど読んだことはないのですが、NC-17シーンのネタの豊富さというか、NC-17シーンを書くことに決して飽きたり手を抜いたりしない人(笑)という印象があります。

ということで、私が読み始めてしまった超長編「Easy to Say (Harder to Feel)」は、ひょっとしたらemo部分は、cherryさん、sex部分はze_pinkさんが書いているのではないか、なんていう想像もしているところです。

cherryscottさんは、LJの魔女狩り騒動の後、作品の全てにお友達ロックをかけてしまったのですが、少し前に、自作&共作の全ての作品を集めて投稿したアーカイブを作ってくれたので、ここでDamaged!verse、そして「Easy to Say (Harder to Feel)」を含む全ての作品を読むことができます。

アーカイブ名は、「The Sacred Muse」です。

cherryscottさんの作品に興味があるという方は一度覗きに言ってみてください。
この人は、「Het」なんかのジャンルも沢山書いていて、私も中々全てを読むことはできそうにありません。


そしてずっと連載を追いかけ続けてきた

caramel_maddyさんの 「A Slow Cadence」 が、第16章をもって完結しました。

この作品はずーっと以前の日記でもちょっとご紹介したことがあるのですが、敬虔なBaptistの家庭で育って、ハリウッドに出てきたばかりの頃には、「毎日寝る前にお祈りしています」 なんてインタビューでうっかり語っていたりもしたJensenの生い立ちに焦点を当てたお話です。

このお話、本当に独特の雰囲気があって、少年の頃のJensenの思い出と、現在親元を離れハリウッドで俳優として活躍しているJensenの日常とが交互に語られていくのですけど、これが「You」という二人称の語りになっているのがまた宗教的な背景を持つ作品の雰囲気を一層高める効果になっているような気がします。

少年の頃から、同性に惹かれるという自分の心に気付いていながら「それは人間としていけないことなの」というママの呪縛に縛られて、ずっと自分の素直な感情を押し殺し、自分を責め続けて成長していくJensenの様子がとにかく切ないのです。
Supernaturalでの共演で、Jaredと出会い、Jaredの手放しのあっけらかんとした愛情表現に出会って、Jensenはどんな風に自分の心と向き合っていくことになるのか…。

今回16章が読み終わったところで、頭からおさらいしたい気持ちもありますが、他にも読みたいお話が山積みで、またいつか時間ができたら。


先日、ご紹介したmiss_begonia 、どなたか「お友達」になってもらった方いるでしょうか?

彼女、このJensenの宗教的な背景を隠し味にした、とんでもないハチャメチャCrackを書いています。
とにかく全ての登場人物のキャラクター設定がめちゃくちゃなのですけど、それがとにかくおかしくて!

また誰にも開けないかもしれませんが…

…So Help Me God


今日は、keepaofthecheezさんの最新作をとにかく読んでから、超長編の「Easy to Say (Harder to Feel)」の続きに戻りたいと思っていますが、お相撲も昨日から始まってしまったし、そうすると、昨日借りてきたDVDなんかTSUTAYAの袋から出すことも出来ないということ???

こんなに暇なのに!

一日が24時間じゃ足りないなんて!!

一体どういうこと???!!!

2007年7月6日金曜日

藤葉’s ロシアの旅(その1)

またなんか…、おかしなタイトルですが、ちょっとだけお付き合いください。


「ロードオブウォー」を見ました。

ヴィタリー役のジャレッド・レトの長いまつげに縁取られたまん丸のブルーアイズ、本当に印象的です。

兄のユーリーが選んだ仕事に最初から拒否反応を感じていたのに、仕事に才能と生きがいを実感しているお兄ちゃんの前ではそれが言えずに、自分を痛めつけていってしまうことになってしまう弟。やっとそれを吹っ切って、自分の生きる道をみつけたように見えたのに、「信用できるのはお前だけだ」なんていうお兄ちゃんの言葉には抵抗できなくて…。
映画自体は、ほぼユーリーの人生に焦点が当てられて描かれているストーリーですが、ヴィタリーの切ない存在感は絶品でした。
ヴィタリー、ある意味、典型的な弱い駄目人間とも言えるのでしょうが、ジャレッド・レトの演技がその役どころをそれ以上のものにしているのでしょうね。

ジャレッド・レト、とにかく、なにしろ、ものすごく、色気があります。

それにしても、このジャレッド・レトという人、プロフィールやフィルモグラフィーをちょこっと覗いただけでも色々驚かされる人です。

世の中には、すごい才能を持った人が沢山いることに今更ですが驚きます。


***


そして私が大好きなもう一人のジャレッドは、ジェンセン抜きで「TCA」ことTeen Choice Awardにノミネートされたことから、ジェンセンファンの一部で(supernatural_tvの掲示板で?)、なにやら騒動が持ち上がっているのだとか。

最近ではめっきり(国の内外を問わず)正当派のSupernaturalファンサイトを覗きに行くこともなくなって、何が起こっているのかの詳細はなにもわからない(正直言って、わかりたくもない…)ままなのですが、ジェンセンとジャレッドのファンが変な風に張り合うことになるような事態が起こっているのだとしたら、本当に残念でなりません。

お気に入りのWriterさんの日記で今回の騒動の片鱗をうかがうと、

「ジェンセンがノミネートされないのに、ジャレッドがノミネートだなんて!」

なんていうコメントに始まる、大人げないにもほどがある根も葉もないジャレッドバッシングが沸き起こっているのであるようです。
私が日記を読みに行っている超Jared!girlのwriterさんは、管理人がそんなことを平気でまかり通らせているのである以上、supernatural_tvのメンバーなんか抜けることにした!なんて憤慨しています。

これも Hiatus Blue のせいなの?

ファンの間にも、なんらかのフラストレーションが溜まってるってことなのでしょうか?

ジャレッド&ジェンセン二人の間の良好な関係が生み出すケミストリーのおかげで、こんなにも深く没頭できる素敵なドラマが作れているのだから、兄弟も同然の親友同士であるJ2当人がきっとそうであるように、ジェンセンファンもジャレッドのノミネートを我がことのように喜んであげればいいのに、と思いますが、そう単純なものでもないのでしょうか?
(確か今年のエミー賞のノミネートはジェンセンだけ、でしたよね?)

ジェンセンの舞台を見に行ったジャレッドの様子を伝えるレポートなんかから伺える、二人の絶対本物だと思える仲の良さからしても、きっとジェンセンがジャレッドのノミネートを知ったら、「よかったな!」って純粋に喜ぶのだと思うし、自分のファンがジャレッドをこんな馬鹿げたことでバッシングしていると知ったら、ジェンセンが一番哀しむと思うのだけど。

ファンの心理とは、そう一筋縄ではいかないものなのでしょうか。

なんて、実際になにが起こっているかも確認せずに、僅かな情報から想像だけでぐだぐだと書いてしまいました。全くの的外れだったら、ジェンセンファンの皆さんごめんなさい、…って、正統派のファンは、もちろん私の日記など読みに来ていないでしょうが。


***


さて、またまたすっかり脇道に逸れてしまいましたが、本日の本題に戻って。

「ロードオブウォー」のストーリーが始まるきっかけが、ロシアンマフィアの抗争だったことから、ロシア旅行に行った時のことを少し思い出したので、再び「ロシアの旅」について、少しだけ日記を書いてみたいと思います。

OL時代、幾つかの国へ旅行をしましたが、行き先は主にヨーロッパかアメリカで、香港を除けばアジアも、中近東も旅行したことがありません。
そんな私がもっとも「異国感」を感じたのは、ロシアだったような気がするのです。

まずは英語がほとんど通じない、というのが、「異国感」の一番大きな要素だとは思いますが、それ以外でも今思い返すといくつか、他の国では遭遇したことのない出来事に出くわしていたことに気付きます。

出来事の順番はもう定かではないので、思い出した順番につらつらと書き出してみたいと思います。


【これがロシアンマフィアなの?】

夏のロシアだから、余計目に付いたのかもしれませんが、街中を走っている車はほとんど日本では考えられないくらい埃だらけで、古い型のものばかり、そんな中、違和感があるほどぴかぴかに磨かれた大きな黒い車が、信号でもない道路の真ん中で止まっているのを目撃しました。

回りの車は特にクラクションを鳴らしたりすることもなく、(道路は広いので)慎重にその車をよけて通っていきます。私達が乗ったバスも同様に静かにゆっくりとその車を追い越していった時、興味を押さえきれず黒い車の中をちらっと見下ろしてみると、高そうなスーツを着た若い男性が電話で話していました。
ソビエト崩壊後、ロシア国内で莫大な富を一挙に手にしているのは、表面上の仕事はどうあれ、みんなロシアンマフィアとつながりがある、なんて聞いてはいましたが…。

交通ルールも完全無視?

一般の人は(それどころか明らかに警察も)それに文句も言えないの?

日本の「やくざ」なんかとは横行ぶりが違うってことなんですね。


【袖の下?】

厳密にいって、私が経験したことが、この言葉に当てはまるのかどうかはわかりません。

まずはボリショイサーカスに行った時のことです。

以前の食いしん坊で少し述べたとおり、OL時代のある夏休み、ほとんど突発的にロシア行きを決めた私達は、現地についてからでもなんとかなるだろう、と、日本から予約できるオプショナルツアーなんか一つも予約せずに出発しました。

するとモスクワでの現地添乗員のロシア人のお兄さん(おじさんに近かったかな…)が、バスでの半日観光の後のフリータイムに、「サーカスに行きたい人がいたら僕が案内するよ」って言ってきたのです。
移動の地下鉄代も含め、ドル換算で確か25ドルくらいで連れて行ってくれる、ということでした。

基本的に「食べたいもの」しか下調べしてこなかった私達としては、渡りに船という感じで「行きます!」と手を上げました。
当時のロシアでの25ドルって、多分、お兄さんの取り分が結構入ってる割高な金額なのだろうなとは薄っすら思ったものの、私達の出発二日前に爆弾テロが発生したモスクワの地下鉄を行きかえり無事に引率して案内してくれるというなら安いもの、背の高い(=足の長い)お兄さんにくっついて、早足でサーカスに向かいました。
(ロシアの地下鉄については、また別に書きたいと思います)

チケットの購入もお兄さんにお任せで、席に案内された私達、円形の会場のちょうど対面側となる席には、日本から予約したオプショナルツアーでチケットを購入していた同じツアーの人たち数人が座っているのが見えました。
平日のせいか場内の客席もわりと空いていたのですが、ショーが始まると、私達の座った席はショーの真正面となる席であることがわかりました。
つまりどんな出し物も、まず私達のいる方向に挨拶してくれたり、見せ場を持ってきてくれる、という席であったということ。

サーカスには、ピエロが付き物ですが、ピエロが色々なイタズラを仕掛けてくるのも、私達の席の近くが中心です。
そんな中、近くの席の超ミニスカートの金髪美人のお姉さん(ひょっとしてサクラだったのかな…)が、数人のピエロに抱えあげられて場内に連れていかれてしまったのを大笑いで拍手していると、ヒョコヒョコヒョコと一人のピエロが私に近づいてきて、私が膝にかけていたダンガリーシャツにむかって

「貸して?」

と身振りします。

「え?」と戸惑ったものの、どうぞ、とシャツをピエロに渡すと、場内に連れていかれてしまった金髪美人の連れらしい、男性の頭に私のシャツをすっぽりと!
(超ミニスカートの美人の彼女が、場内で他のピエロたちに遊ばれているところを彼氏に見せまいとした、ということなのですね)

思わぬハプニングに驚きつつも、シャツも無事取り戻し、楽しいショーを満喫して、帰りも無事お兄さんに送られて帰った私達。

ピエロたちは、明らかに外国人とわかる人間を見つけて、楽しんでもらおうと思ったのかな、という解釈もできますが、後付で考えてみると、ひょっとしたらお兄さんに払った25ドルには、「僕が連れてきた人たちに、サービスしてあげてよ」というサーカス側への心づけも含まれていたのかも…、なんていう考えもちらっと頭を掠めました。


そして、もう一つ、今やもうどうしても名前を思い出せない小さな(といっても巨大なエルミタージュと比較すればということ)美術館に行った時のこと。

その美術館のある場所一帯が、童話に出てくるような、レンガ敷きのきれいで可愛い町並みになっていた、という記憶だけはあるのですが、ネットで検索してみても、「これだ」という美術館がヒットしません。(モスクワだったのか、サンクトペテルブルクだったのかもわからない…)
ここは確か一緒に行った先輩が行ってみたいということで向かった、古い歴史的に貴重な「イコン」なんかが沢山展示されている美術館でした。
ガイドブックを頼りに美術館に近づいた私達は、たぶんここがそうだろうという建物に入っていきましたが、綺麗な建物の中はガランとしていて、全然ひとけがありません。
中に入るなら荷物を預けなさい、という受付のおばさんと、入館チケットを買いたい、とおそらく15分くらいはたっぷりと言葉のほとんど通じない不便を感じつつやり取りし、やっと私達は、目的とする美術館の隣の建物に入り込んでいたということが判明しました。

「なあんだー、あははっ」ということで、おばさんに指し示された隣の建物に向かった私達は、ロシア軍の軍服を着たお兄さん(美術館の前でカラシニコフはさすがに持ってなかったと思うけど(笑))がドアのところに立っているのを見つけて、「入館チケットはどこで買えばいいの?」と訪ねると、ガイドブックに書いてあるチケット代金の半額ちょっとくらいの金額を出しなさい、とお兄さん。

「???チケットを買いたいんだけど…ここで払うの???」と思いつつ、お金の数字以外は英語が通じないお兄さんに促されるままお金を渡すと、お兄さんは背後のドアを開いて、私達に入りなさい、と。
一歩足を踏み入れたそこは、美術館の入館ゲートではなく、美術館の展示室にじかに繋がる廊下でした。

結論として、私達は、展示室にじかに入れてしまうドアからチケットを持たない人が入らないように警備しているお兄さんに、「袖の下」を渡して、美術館の中に入れてもらってしまった、ということだったのです。

その後、特段誰からも止められることもなく、キツネにつままれたような気分で美術館をゆっくり見て回った私達でしたが、ロシア軍の安いお給料の傍ら、あのお兄さんは、こうして迷い込んできた観光客から時々お小遣いを稼いでいたのでしょうね。
一気に民主化が進んで、お金さえあればなんでもまかり通る、という混乱した状況があるからこそ、こういうことが普通にまかり通っていたのであるような気もしますが、お兄さんが「袖の下」を要求する感じもすごく控えめで、いけないことだったとは承知しつつも、お兄さんにお小遣いが渡せた上、割安の代金で入館できてしまったことをちょっとだけラッキーだったと思わずにはいられなかった私なのです。


【クンストカメラ(ピョートル大帝記念人類学・民俗学博物館)】

食いしん坊の中にも深く根を張ったX-Filesファンの要素を併せ持つ私が、下調べの段階で唯一興味を持って、行ってみたい!と主張したのがこの博物館です。

サンクトペテルブルク・ワシリエフスキー島の東、ネヴァ川沿いに位置するこの「クンストカメラ(直訳では「珍品の館」という意味なのだそう)」は、世界でも比類まれな変わったもの(はっきりいってゲテモノ)を集めて展示してある博物館です。
ゲテモノと並んでのもう一つの目玉である、地球上の諸民族の風俗を幅広く網羅した展示物の中には、日本の風俗を(残念ながらかなり嘘くさく)展示したコーナーもあります。

が、なんといっても有名なのは、シャム双生児に代表される畸形を持つ胎児のホルマリン漬け…。

すべて本物です。

おそらくロシアを旅する女性観光客で、自ら進んでこの博物館に行こうという人は皆無に近いのではないか、と思いますが、同行した先輩もよくぞ私についてきてくれたものです。

この博物館、日本の女性にはいま一つお勧めできませんが、現地では大変な人気スポットで、平日の昼間でも、海外からの観光客よりは、地元ロシア人のお客さんが大半という感じ。遠足で来ているらしい小さな子供達の集団や、若いカップルなんかの姿も沢山見えます。

そしてこの博物館で面白かったのは、チケット売り場でした。
チケット売り場の窓口は、二つに分かれていて、片方はロシア人向け、もう一つが海外からの観光客向けとなっています。
そしてその料金が、10倍くらい違うのです!(現在もそうであるかはわかりません)
とはいえ、外国人の入場料も300円ちょっとくらいだったと思うので、地元のお客さんで溢れている理由もそのリーズナブルな入場料金にあったのかもしれません。

この博物館に向かうネヴァ川沿いの道の欄干には、エジプトから運ばれてきたという本物のスフィンクス(小さいですけど)があることでも有名です。博物館に向かって歩きつつ、一応スフィンクスに触ってきました。(写真も撮った気がするけど…、どこにいったかな)


【ポケットからキャビア】

お給料の他になんとかしてお小遣いを稼ごう、というロシア人の意識は、ホテルの中でも健在です。

毎朝の朝食はビュッフェ形式で、ロシア独特の酸味の強い黒パンや、ケフィアヨーグルトなどの他は、白パン、フルーツ、シリアル、チーズなんかのヨーロッパの他の国のホテルと変わらない品々が並んでいました。

好きなものをお皿に盛り付けて、さて食べよう、と席に落ち着くと、毎朝必ず、スーッとホテルのスタッフであるロシア人の男性が近づいてきます。
口髭を生やしていたりする厳しい顔つきの男性たちは、私達のテーブルの脇に立つと、皆一様に「キャビア?」と低い声で囁いてズボンのポケットからちらっとキャビアの小瓶を見せてくれます。
一瓶、20ドルくらいだったでしょうか。
かなりお手ごろな値段であるとは思うのですが、お兄さんのズボンのポケットの中で人肌に温まったキャビアというのも微妙ですし(笑)、厳しい輸出制限のあるキャビアは、外国人が決められたグラム数以上を持ち出そうとすると空港の税関で全て没収されてしまうという話を聞いていたこともあって(きっとそんな没収品をまたこういうお兄さん達に横流しする人がいるのでしょうね)、一度も商談には乗りませんでしたが、熟年世代のご夫婦なんかで、そういうお兄さんからキャビアを買っていた人もいたようです。



不思議な国、ロシアの旅も、こうして思い出してみると、食べ物以外でも、そこそこ覚えていることがありましたね。よかった。


とりあえず今回はこのくらいにして、いつになるかわかりませんが、次回の「その2」では、ちょこっとだけ食いしん坊も含めつつ、ロシアの地下鉄、バレエ観劇、なんかについて日記を書けたら、と思っています。

2007年7月5日木曜日

X-Files Slasher の見たSupernatural その23

「ロードオブウォー」と「デッドゾーン」の続きを見てしまい、今日もまた「あれやこれや」を書きたい私ではあるのですが、今日こそは、ファーストシーズン第18話 「Something Wicked」 の妄想鑑賞日記です。


セカンドシーズンのDVD発売までには、余裕でファーストシーズンの妄想日記を終わらせることができると思っていましたが、このペースでは…。
自分で勝手に妄想を書いてるだけなのでノルマなんか何もないのですけど、もう7月かと思うと、なんだか妙に焦ります。

さらにファーストシーズンも終盤を迎えて、毎回、見所&サービス満点のエピソードばかりなので、妄想日記を書くのにも気合が必要です。


今回は、PaleyでJ2の二人が、

「Another positive side of this is while little Sam and little Dean are filming, big Sam and big Dean are sleeping.」
(このエピソードの嬉しい別の一面は、ちびサムとちびディーンが撮影している間、おっきいサムとおっきいディーンは寝ていられるってことだよね)

「Flashbacks!」

なんて嬉しそうに語っていたエピソードですね。

休みなしの過酷な撮影で、きっと疲れも本当に限界に来ていたのでしょう。

Flashbackシーン撮影の間、二人は一緒にお昼寝できたりしたのかな…。


最近の妄想日記、オープニングからエンディングまで、妙に細かくエピソードを追っていくような形式になってきているのですが、考えてみると、本来は、エピソードを見て湧き上がった「妄想」を覚書にする程度の気持ちで書き始めたのだ、ということを思い出しました。

今回は久々にストーリーにはなるべく触れずに、妄想日記を書いてみたいと思いますが、ストーリーと兄弟の過去が密接に結びついているだけに、どうなるでしょう。


オープニング明け。

Impalaの中での兄弟の会話によると、再び行方不明になってしまった父ちゃんから、「座標」が送られてきたらしいことがわかります。
(メールの苦手な父ちゃんが唯一送れるテキストメッセージは、「座標」なのですよね(笑))

ここでの会話で既に、今回のエピソードの本質についての重要な布石が打たれています。

父ちゃんの指示を盲目的に信じて従う兄ちゃんと、例え父ちゃんの指示でも、疑うところは疑うサム、という、このSupernaturalというドラマでは、既にお馴染みになっている構図ですが、今回ばかりは、兄弟の間で交わされるこの小さな会話の内容がまさに今回のエピソードの重要なテーマの一つであるといえます。

とにもかくにも、父ちゃんに指示された「座標」の町へとやってきた兄弟は、「子供達の間で流行している原因不明の病気」に事件の匂いを嗅ぎつけて、調査のためスーツに着替え、病院へとやってきます。

CDCの「Bikini inspector」なんていうおかしなIDを持たされたサムとディーンの間での、可愛いやり取りがありますが、このCenter for Disease Control:疾病対策予防センター

X-Filesでも何度この「CDC」という名前が出てきたことか!

X-Filesで、宇宙服みたいな防護服姿で現れては徹底的に容赦のない厳しい調査や隔離を強行する様子を何度も目にしてきたせいか、CDCの人たちが現れたら、病院はもっと大騒ぎになるのではないかとついドキドキしてしまいますが、この病院の人たちは皆おっとりしているというか、子供の原因不明の病気にCDCが乗り出してきた!なんていう事実にもそれほど動じていないみたいです。

サムはCDCのDr. Jerry Kaplanですなんて言ってますけど、どうしても二人のスーツ姿は…、可愛すぎて、医学生でもやっとくらいにしか思えませんよね。
受付の看護婦さんもきっとそう思ったらしく、見せなくてすむものならとサムが切に願った「ビキニ調査官」のIDを提示することを求められます。

でもそれに「Yeah, of course.」と応えるサムの笑顔が最高にキュートです。


病院では、「Supernatural」であることの決め手をつかめなかったものの、病気になった子供の家での調査で見つけたSupernaturalな証拠をきっかけに、ついに「Flashback」が!!!

しかしこの子役…。

現在のディーンに似ている子を探したのでしょうが、(あくまで)私の好みからすると、もっと可愛い子いなかったの?とつい不満が。

ママの事件の時には、あんなに可愛い金髪の坊やだったのです、そして22年後の現在も、時々(サムと一緒に私まで)たまらなくなるほど可愛い顔になるディーンなのです、その間の22年間も、きっと強烈に可愛い少年だったに違いないのに…。

とはいえ、Fangirlの目に映るディーンと、ドラマ制作者の目から見るディーンとの間にはどうにも埋められないギャップがあるということなのでしょうね。

X-Filesでも、長いシリーズ全体には、モルダーの少年時代を演じる男の子が何人か出てきましたが、まさにモルダーの妹が誘拐されたシーンの「Flashback」で、本当にモルダーそっくりの少年が出てきて「すごい、良く見つけた!」と思ったものです。
でもこんな配役の巡り会わせって、めったにはありえないことなのでしょうね。

子役に不満は残る(あくまで私の感覚です)とはいえ、「Flashback」シーンには、そう!父ちゃんが!
すっきりと髭を剃り、きっちり横分けに髪を梳かしつけて、これもWinchester家の伝統なのか、革のジャケット、フランネルのチェックのシャツ、さらにその下にもシャツをもう一枚と随分重ね着してますが、やっぱりあの声は!腰に来ます!!!

このさっぱり父ちゃんとちびディーンとのやり取りの中に、以前にもちらっと現れた「Pastor Jim」の名前が出てきます。Pastor Jimはもう少し後のエピソードで、ついに本人の姿も出てきますよね。
父ちゃんが頻繁に兄弟を預けていたらしい、Pastor Jim。父ちゃんとの関係が(別に変な意味じゃなくて!)気になります。

Flashbackからディーンの顔(やっぱりこんなに美人じゃないのさ!)に切り替わって、正体が判明した今週のモンスター「Shtriga」、先日読んだWincest「Spark」にも、ちらっと使われてディーンの過去を撹乱する上手い設定になっていました。

と、そんな寄り道情報はおいといて、兄弟が本日の宿となるモーテルにたどり着くと、今回、もう一組の重要な役どころを務める子役が出てきます。

いきなり 「King or two queens?」 と生意気な応対をしてくれる、マイケルとその弟のアッシャー、その可愛さに、こっちの兄弟をFlashbackに使って欲しかったと思うほどですが、主演の二人と絡んで全く見劣りしないこの芸達者な感じ、やっぱりFlashbackよりも本編で活躍するべきか、と、もちろん配役にはなんの権限もない私の頭の中で、どうでもいい迷いの気持ちがぐるぐるといつまでも頭を巡ります。

しかし、こんな小さな子にまで、「Two queens」とコメントされるこの兄弟、普段どれだけゲイカップルに間違われていることか、と、どうしても思わずにはいられません。
それでもあくまで一緒の部屋を取り続けるのは、Hunterとしての防御の意味もあったりするのか、仮に(Wincestの設定でありがちな)「Kingしかないよ」と言われた時には、やむを得ずKingに泊まって、子供の頃みたいに一緒のベッドで眠ることもあるのだろうか、と、妄想はどこまでもふくらんでいきます。

ここで本当にどうでもいい、物凄く細かい指摘になりますが、モーテルのベッドの上で調べものをしているサムのTシャツ(ワンコの絵が胸についてる濃紺のやつです)どこかで絶対見たことある、と思ったら、Pastor Jimの名前が初めて出てきた「Asylum」から「Scarecrow」へのあのクリフハンガーシーン、つまり行方不明の父ちゃんから初めて兄弟に電話がかかってくるあのシーンで、サムが着ていたものでした!

旅から旅へという生活で、兄弟がそう沢山の衣装持ちではないだろうとは承知していますが、こんな風に以前に来ていたTシャツがまた出てくるって、なんだか不思議になります。
今回このワンコの絵柄が妙に記憶に残っていたのでたまたま気付いただけで、ジャケットとジーンズ以外に他にも着まわしている衣装があるのでしょうか?
それともPastor Jim&父ちゃん&ワンコのTシャツ、というこの3点を再びセットで出したことになにか意味があるのでしょうか…?


今回、ディーンの「Flashback」が中心になっているため、モンスターの正体はあっさり過ぎるほど簡単に判明しますが、それはまあ置いておいて、弟が病気になってしまったことを自分の責任だと自分を責めるマイケルとディーンの会話は、このエピソードのもう一つの重要な要素を含んでいます。


DEAN: Listen to me. I can promise you that this is not your fault, okay?
  (聞くんだ。これは君の責任なんかじゃないってことは俺が断言できる、わかったか?)

MICHAEL: It’s my job to look after him.
 (弟の面倒をみるのは、僕の仕事なんだ)


このSupernaturalというドラマで感心するのは、こうしてドラマ全編を通してのキーとなる台詞を繰り返し、繰り返し、ドラマの中で使い続けることによって視聴者に印象付けていくところです。

このマイケルの台詞は、ファーストシーズンに限らず、セカンドシーズンでもディーンの決まり文句のようになっていきますよね。

また一方で、今回のエピソードで「Shtriga」こそが、ディーンの心に深く刻まれた「トラウマ」のまさに原因であることが明らかになるわけですが、ここでのディーンの台詞が、口下手な父ちゃんが小さなディーンに向かって口にしなかった台詞、とはいえ、仮に父ちゃん口にしていたとしてもきっとディーンは信じなかった台詞だ、と思えるところも複雑な気分にさせてくれます。


最後のFlashbackシーンで、ちっちゃなサミーをその大きな身体に軽々と抱き寄せてぎゅっと抱きしめ、くしゃくしゃのサミーの髪に頬を押し付ける父ちゃん、相変わらず素敵です。

でも、それを回想したディーンは…。


DEAN: Dad just grabbed us and booked—dropped us off at Pastor Jim’s about three hours away. By the time we got back to Fort Douglas, the shtriga disappeared. It was just gone. It never resurfaced until now. Dad never spoke about it again. I didn't ask. But he, uh—he looked at me different, you know—which was worse. Not that I blame him. He gave me an order, and I didn’t listen. I almost got you killed.

SAM: You were just a kid.

DEAN: Don’t—don’t. Dad knew this was unfinished business for me. And he sent me here to finish it.


Flashback明け、この台詞を語るディーンがなんとも切ない顔をしています。

大人の私達の目から見れば、父ちゃんの目がディーンを攻めたりなんかしていないとわかります。

でも、初めて父ちゃんの言いつけを破った結果、もう少しで何よりも大事な可愛いサムを死なせてしまったかもしれないようなことになるなんて!ディーンとしてみれば、ものすごい衝撃だったはずです。

なにもかもを捨てて、ママを殺した悪魔を追いかけ続けている父ちゃんです、並外れたその情報収集能力で、この頃には生後6ヶ月で母親を失うサムのような子供達のことについても、かなり詳細に調べがついていたのかもしれません。
究極の仇である悪魔の真の狙いはサムである可能性が高い、だから父ちゃんは、小さなディーンにも無理を承知で繰り返し、くどいほどサムから目を離すな、といい続けてきたのかもしれません。
でも、小さなディーンがその言いつけを守れなかったからといって、父ちゃんが可愛い息子を見る目を変えるなんてありえない、と、大人の私達には、わかるのですが…。

ディーンが盲目的に父ちゃんに従う様子は、確かに常軌を逸したところがあるにしても、ディーンがことあるごとに見せる(サムを強烈に嫉妬させるほどの)父ちゃんに向ける愛情や親密さを見れば、父ちゃんがしっかりとディーンを愛して育ててきたことが伺えます。

父ちゃんは、「Shtriga」がディーンの心に残した傷のことを覚えていて、今回の「狩り」の指示をしてきたのでしょうか?
父ちゃんのことは大好きだけど、それに父ちゃんの「狩り」関する才能は飛び抜けていることは認めるけど、父ちゃんって、一人の当たり前の男性としては、そんなに色々深く物事を考えてないように思えることも多くて…。

今回は、たまたま自分は忙しくて手が離せないから息子達に指示を出しただけ、というのが真相のように思えてなりません。
でも結果的に、ディーンの心の傷を癒すきっかけになったのだから、父ちゃん、結果オーライよ。

しかし今回、ポイントポイントでアップになるディーンが、本当に美しくて、衝撃的なほどです。


そして再び、マイケルの名台詞が:

MICHAEL: You said you’re a big brother?

DEAN: Yeah.

MICHAEL: You’d take care of your little brother? You’d do anything for him?

DEAN: (in a very heartfelt way) Yeah, I would. (SAM looks touched.)

MICHAEL: Me, too. I’ll help.


最近、台詞を全部自分でタイプしなくても、Super-wikiのTranscriptからコピーさせてもらえばいいことにやっと気付いた私ですが、台詞の合間の描写も (in a very heartfelt way) とか (SAM looks touched.) とか解釈が中々面白いですね。

マイケルに応対するときのディーンの力の抜けた優しい表情がまたなんとも言えず美人です。


そして、父ちゃんのことを大好きな兄ちゃんに対して、いつも焼きもちばかりやいていたサムも、一つ大人になりました。(笑)


SAM: Hey, Dean, I’m sorry. (DEAN is confused.)

DEAN: For what? (SAM sighs.)

SAM: Well, you know….I’ve really given you a lot of crap for always followin’ Dad’s orders. But I know why you do it.

DEAN: Oh, God, kill me now.


でも、やっぱり父ちゃんの顔を見ると突っかかりたくなるし、兄ちゃんのことは理屈抜きに大大大好き!という気持ちは、いつまでも変わらないサムなのですよね。

マイケルの協力を得て、無事に「Shtriga」を退治した兄弟。

この後のシーン、実は例のノベライズ文庫で、妙に気になるところがあります。
「Shtriga」を退治した後、一人で寝るのが怖いというマイケルを兄弟の部屋に泊めた…って…、出てくるのですが、ベッドの割り当ては、どうしたのでしょう?

ベッドを一つマイケルに明け渡して兄弟が一つのQueenに寝た?(私はもちろんこれを希望するけど、ありえないよね)

二人のうちでは小柄なディーンがマイケルと一緒に寝た?(これがありえそうだけど、サムが焼きもちをやきそうです。)

いっそのこと、三人一緒に寝られるように、「King」の部屋に移った?(その場合、なぜかディーンが真ん中、という想像が拭い去れません。)

ろくでもないことで、また、どうしようもなく妄想はふくらんでいきます…。


そして、この世界に「怖いモノ」が本当に存在することを知ってしまったマイケルに同情した後の、このエピソード最後となる台詞:


SAM: I wish I could have that kind of innocence.

DEAN: If it means anything, sometimes I wish you could, too.


今回の「Flashback」の流れの中で、最後を締めくくる台詞として添えられたのだとは思いますが、そして、ディーンの台詞もまさにディーンの心の真実なのだとは思いますが、私にはどうしても蛇足のように思えてしまってなりません。
これはあくまで私個人の解釈の問題なのだと思いますが、このエピソードを見返して、兄弟のこの台詞を聞く度に、なぜだかわずかな違和感を覚えてしまいます。

ある意味、いつもの通りの甘えっこサムとディーンの母心からくる台詞なのですが。

このディーンの台詞を父ちゃんが兄弟二人に向けて言ってくれたのなら…、って思ってしまうせいなのかもしれません。父ちゃんはこんなこと、心で思っても口にしない人なんだけど…。

これからファーストシーズンのラストに向けて、この兄弟&親子の間柄は、まだまだ考察の余地が沢山ありますね!ゴールは目の前なのに、なかなかたどり着けません…。


次回は、書きかけたまま放りっぱなしなっていた、「ロシアの旅」を少しだけ書いてみたいと思っているのですが、またSlashかも…。

2007年7月3日火曜日

あれやこれや(怠惰なSlasher生活)

今日こそファーストシーズンの妄想日記を、と思ったものの。

今日も「あれやこれや」です。


Jaredが画家のThomas Kinkadeを演じる映画 「The Christmas Cottage」 で、Kinkadeの大学時代のガールフレンドを演じるのは、Supernatural 第2話 「Wendigo」 の Haleyちゃんこと Gina Holden なのですってね。

これも Jared!girl のWriterさんの日記からの情報です。

彼女は今回のジャレッドとの共演についてこんなことを言っているそうです:

"When I heard it was Jared, I got so excited because we have such great relationship... it will make the performance that much stronger knowing that I can trust him, and he can trust me."

そのコメントに対する、Jared!girl Writerさんのコメント。

Great relationship? Mutual trust and understanding? Further proof positive of my existing theory on the world: Everyone Secretly Pines Over Jared Padalecki.

(Pineは動詞だと、「恋焦がれる」なんて意味になりますね。)

Also? She is freaking HOT. I want plenty of kissing scenes.

相変わらずHiatus Blueによる「Het熱」も続いているようです…。



そして「Just Married(ジャストマリッジ)」見ました。(なんで邦題はマリッ?なの?)

好きなWriterさん(もはや誰だったか分からなくなってしまったのだけど…)が、J2版の「Just Married」を書くかもと日記に書いていたので、どうしても見たくなって…。

その日記によれば、配役は以下のとおり:

アシュトン・カッチャー:ジャレッド
ブリタニー・マーフィ:ジェンセン
クリスチャン・ケイン:もちろんクリス本人!

くしゃくしゃの茶色の髪ののっぽの旦那と、ドングリ目のブロンド美人の奥さん。
その奥さんとは旦那よりもずっと古い付き合いの、奥さんのことを大好きな敏腕ビジネスマンが、ジェンセンの(ジャレッドよりもずっと古い付き合いの)親友である本物のクリス・ケインだなんて!!!!!

あっはっはっはぁ~ぁ、本当に笑いが止まりません!

映画が始まった瞬間から、アシュトンはジャレッドに、ブリタニーはジェンセンにしかみえなくて、くすくす笑いが止まらず、クリスが登場したところで、あまりに嬉しくて思わず近所に響くような奇声を上げていました。

まるで本当に実写版のRPSを見てるみたいです。

J2版の「Just Married」Slash早く読みたい!!!!!

これから新しく投稿されるお話を慎重に追いかけていかなければ。

勢いでまたもやコメンタリまで見てしまいましたが、クリスが話題に出るたびになんだかおかしくて、ずーっとケラケラ笑っていました。

RPS に出てくるクリスは、大抵Red-neckのミュージシャンとして登場し、そのおじさん臭さに私はすぐにトリコにさせられてしまうことが多いのですが、こうして洗練されたビジネスマンを演じている姿もなかなか素敵です。
今まで私が見たクリス出演映画では、「あれがクリスだったの?!」と後から気付くなんていうことが多かっただけに、初めからちゃんとクリスだと承知して映画の中で動いている姿をみると新鮮です。(背はそんなに高くないけど、体つきががっちりしていて、やっぱり私の好みです…)


そして、やはりJ2版Slashが書かれるかもしれない「コヨーテアグリー」も…。
私が読んだ日記に配役は書いてなかったけど。

きっとヴァイオレットがジェンセンで、ケヴィンがジャレッド?かな?

ヴァイオレットのパパが、もし、ジェフリー・ディーン・モーガンなら、最後のオークションで、私は絶対200ドル以上の値を即座にためらいなくつけるんだけど…。


***


最近 Hiatus Blue で作品の投稿が停滞していた作家さんたちが、なんだか一斉に作品を投稿し始めて、困るほどです。

keepaofthecheezさん、caramel_maddyさん、miss_begoniaさん、sasskittenさんに jeyhawkさん…、etc.etc.

こんなに毎日一生懸命読んでいるのに、お気に入りの作家さんのSlashが投稿された直後に読めないほど溜まっていくなんて、これまでの私としては考えられない不覚な状況です。

今日は、「ロードオブウォー」を見るのを泣く泣く諦めて、読めずに溜まっていたSlashを消化しました。

そしてさらに、takanameさんの書き込みにあったBig Bang Wincest

Spark」 Word Count: 24,343 も、読んで来ました。


すっっっごく、面白かった!!!


読み始めたら面白くてもう一気に読んでしまいました。

物語の基本設定としては、かなり重たいAngstになってもおかしくないのに、全体的に軽い仕上がりで、一気に読んだ後でも消耗しません。
Rating: NC-17、Warnings: Incestとはなっているけれでも、読後感は、Rでもいいかな?という感じで、一回くらい本気のNC-17シーンがあっても…、と、途中微かに思ったものの、とにかくお話本編の満足感が抜群でHが足りないことなんか(すみません、相変わらず変態で…)、ろくに不満にも感じなかったほどです。

普段、ほとんど Wincest を読まない私としては、自分で判断していたらこのSparkという作品を読んだかどうかわからないところでした。
なにしろ、この作品を書いたPandraiamさんは、こんな長さのお話を書いたのは初めて、なんて冒頭で謙遜のコメントをしていたりするので、すっかり甘くみて読むのを後回しにしていたのです。

読まなかったら大変な損失でした。

連日日記で名前を出して恐縮ですが、takaname さん興味を湧かせていただいてありがとうございます!

あらすじは、これも書き始めたら頭からネタバレになってしまいそうなので、というか、面白いSlashは、詳細ストーリーを全て書き出したくなってしまうので危険です。

Spoilers: AU with minor spoilers for early Season 2.

ということなのですが、このAUの設定を説明するだけで、お話本編の重要なあらすじになってしまうので、どうしたらいいの?という感じです。
それにしてもAUでありながら、ドラマ本編での兄弟の設定や登場人物を絶妙に活用かつ配置してあって、「うまい!」というしかありません。
一つボタンを掛け違っていたら、兄弟の人生がこのAUの設定の通りになっていてもおかしくなかったと思わせてくれるところはさすがです。

そして、今回のBig Bang企画、以前の日記でもちょっと触れましたが、お話とアートが合体するという企画です。

この「Spark」は、アートの一つとして、ビデオクリップが作られています。

このビデオクリップもとても上手くできていて、お話を読んだ後に見ると、ディーンの表情なんかが絶妙で、お話の内容がそのまま蘇ってきて再度感動できること間違いなしです。

こんな良質のお話を読むと Wincest も敬遠せずに読むことにしよう…、と改めて思うものの、まだ作品の質を嗅ぎ分ける嗅覚に自信が持てない…(Wincest作家さんの名前も知らないし…)。


今日はとにかく、いつにも増してSlash三昧の、でも充実した一日でした!

2007年7月2日月曜日

あれやこれや(怠惰なSlasher生活)

もう7月なのですね。

あれやこれや、が妙に連続してます…。


とあるWriterさんの日記で、Hiatus Blue なんていう表現を目にして、「はっ」としたのですが、DVDの発売と、新シーズンの開始をひたすら待つだけというこの夏の間、おかしな精神状態になっているのは私だけではなく、Fan girls として、世界的にもれなく共通の感覚だったようです。

今回の日記は、私の妄想日記としては、かなり異色なジャンルに焦点を当てて行きたいと思っています。

それは「Het」です。


***


でも、その前にちょっと…。

公開中にはもう見られないかも、と、ちょっとだけ諦めかけていた、「300」を昨日やっと見てきました。とにかく一言いえるのは、諦めなくてよかった!!!ということ。
ほとんど下調べをせず、300人のスパルタ戦士の物語だ、ということだけ、アメコミ(グラフィックノベルっていうの?)が原作だということも知らずに見に行った私。
(帰ってきてから、Jensen目当てで何冊か購入した雑誌に載っていたものの、斜め読みで我慢していた300の記事をゆっくり読み返して色々驚きました。)
もっと真面目な歴史映画だとばかり思っていたのに…。

ここまで理屈抜きに私好みの映画だったとは。

日記を読みに来てくださる方の中には、私がラッセル・クロウを大好き(だった…)ということをご存知の方もいるかもしれません。
ファンレターのお返しに「グラディエーター」のサイン入りポートレートをもらったほどの私が、なぜ好きな映画のリストに「LAコンフィデンシャル」はあげているのに、「グラディエーター」をあげないのか、不思議だと思った方もいるかもしれません。
5年6年?前に行ったUSJで、当時近くをふらふらと歩いていた「グラディエーター」を捕まえてツーショットで写真を撮ったほどなのに…。(そういえばあの写真、どこにいったのかな…)
「LAコンフィデンシャル」のビデオ(時代のせいなの!)は持っているのに、グラディエーターのDVDの購入をずっとためらってきたのはどうしてなのか、自分でもずっと、疑問に思ってきたことです。

「300」を見て、やっと分かりました。

私は、「グラディエーター」をこんな風に作って欲しかったんだ、って。

理屈抜きに荒々しい「男」の映画にして欲しかったんだ、って。

私が「LAコンフィデンシャル」のラッセル・クロウを見た時、そして今回の「300」のジェラルド・バトラーを見た時、頭に浮かんだのは、私の心の中の「永遠のラストサムライ」三船敏郎でした。

むさ苦しくてもいい、不器用でもいい、時には馬鹿だっていい!!
そのためには、映画の品格や、ストーリー性が少々犠牲になったっていい!!
理屈抜きの男らしさ、ってものに、私は心底弱いのです。

もちろん300人のスパルタ戦士が画面に映り込んで吼える度に、涎で溺れ…、い、いえ、気が遠くなりそうになったけど…。

劇場に入る前に最近では珍しくパンフレットを購入した私ですが、興奮のあまり、劇場から出た瞬間、メイキングブックレット&原作グラフィックノベルに5千円以上もの散財をしてしまいました。DVDも発売になったら絶対買おう。

そしてTSUTAYAが相変わらず半額攻勢をしかけてくるので…。

「ロードオブウォー」:Takanameさんに教えていただいたJared Letoの映像があまりによかったので、つい我慢できず…。あのたった数分の映像で、Jared Letoにぞくぞくしてしまいまして…。Takanameさん、この場を借りて、ありがとうございます! (Jared Letoのスペルを修正しました…)

「コヨーテアグリー」&「ジャストマリッジ」:好きな作家さんたちがそれぞれJ2版(?!)を書くかも、なんて言ってるのです!!とにかくチェックしておかなければ、ということになります。

「デッドゾーン」セカンドシーズン(7~9枚目)。ジョニーの(おじさんながらも)可愛い姿を見ずにはいられないので。

計6枚。Slash読みの合間に頑張って見なければなりません。

リーアム目当てでずっと借りたいと思っている「シンドラーのリスト」がずっと貸し出し中で、それが無念です。これもその内いつか。

何年もの間仕事と生活に追われ、興味を持った映画やドラマもいつかその内、と後回しにしてきたこともあって、際限なく借りたい作品が現れて、困るほどです。


***


またすっかり脇道にそれてしまいましたが、本題に戻って、今日のテーマ「Het」に入る前に。

まずは皆さん、今回の日記を読むための資格試験にパスしてもらわなければなりません。
(また大げさなことになってきました。)

もちろん私の日記を読みにきてくださる方は、立派な大人の女性ばかりだということは承知しているのですけど。

この 「Reversa」 という

Anti-aging skincare products のサイト(本物?商品が本物なのかどうかなんてもう確認してません!)に入って、それぞれの商品をクリックし、さらに副作用の説明に耳を傾けてみてください。
(音声が出ます!音の出せる環境であることをしっかり確認してからクリックしてください)


Warning: The content on this site may offend women under 35 (笑)


まずは上記の警告を読んで笑顔を浮かべた方、そしてこの各種クリーム使用後の副作用の説明をきちんと聞いて、「Offend」されなかったという方、まずは今回の日記を読むための最低限の資格&素養を兼ね備えた方であるといえます。

副作用の説明に手を打ち鳴らして大笑い&大喜びした!という方、あなたは完全に立派な大人の女性として日々の生活を送られていますね。
あなたなら、きっと今回の異色妄想日記を抵抗なく読んでいただけることでしょう。

あなたのお好みは、シェフ?配管工?消防士?庭師?(笑)

この妄想日記の中では Supernatural というドラマを見るにあたって、女性の共演者がうっとおしい!!なんていうことを赤裸々に告白してきた私なのですが、現在SPN Fandom界(のごく一部)でにわかに沸き起こっている「Het熱」は妙にしっくりと胸にしみこんでくることに驚き、今回ふと自分の頭の中がいったいどうなっているのかを考察してみたくなりました。

さっきから「Het」「Het」って一体なんなの?と思っている方、これは「Hetero」の「Het」で、J2のどちらかもしくは両方が「女性」と関係するというFanficを指します。

「げっ、そんなの考えられない!」「あたしは結構!」と思う方も多いでしょうか?

普段の私はまさにその通りで、Pairingに「Het」やOFCなんていう文字を見つけると、パス!と一言呟いて素通りしてしまうのが通例です。
ところが、Hiatus Blue の魔力により、大好きな作家さんが、ここしばらくこの「Het」というジャンルに憑りつかれ、「誰か書いて!」から「私も書いちゃった!」に発展してくると、とりあえず読んでみないことには…、という気分になり、読んでみるとこれが不思議としっくりと…。

私が、父ちゃんことJDMを大好きであることをご存知の方も多いと思いますが、Slashに登場するJDMは(ストーリーの本編でJ2がイチャイチャしている脇で)「Het」シーンを書かれることも多くて、実は以前からJDMの「Het」シーンには抵抗を覚えることが少なかった、という事実がありました。

これは、日記内でも何度か表明しているとおり、「彼氏にするならJDM」という認識からJDMが女性と絡むのは「ホット」であると評価できるという脳内回線に繋がる、ということなのかもしれません。

でもJ2の二人が?

実はここしばらく「Het」熱に浮かされている作家さんというのは Keepaofthecheez さん。
強烈 Sam&Jared!girl の彼女が、Jaredのお相手に選んだのは、ギルモアガールズで、Jaredのガールフレンドだったローリー(ロレアル)のママ役をやっている、Lauren Grahamなのです…。

彼女の「誰かこのParingで書いて!」の叫びに応えて書かれたのが、まずこちら

Little Earthquakes」 by femmenerd

(私のパソコンだけかもしれませんが、femmenerdさんのサイトを開くと毎回パソコンがフリーズしかけます。クリックしたらしばらく冷静に待機してみてください。)

そして、「私も書いちゃった。」がこちら

With my good eye closed」 by keepaofthecheez


JDMの彼女に立候補したいと願う私は、まさにローリーのママ役のLauren世代ということで…。
つまり…、そういうこと、なんですね。

femmenerdさんは、他にも、Jared/Sandy and Jensen/Danneel なんていうPairing のお話を書いていて、なんとこの作品は、DanneelのPOV(目線)で書かれています。

タイトルは、「In the Pink


この女性目線で書かれた三つのお話が、しっくりと胸に染み入るのは、人生で色んな辛い経験もしてきた大人の女性の目線でしっかりと書かれているからなのしれません。

「インハーシューズ」だとか、「恋人達の予感」だとか、サンドラブロックのコメディーだとかが胸に染み込むのと同じで、頑張っているのだけれども、なぜか、どこか、上手く生きられない女性の一人として、すごく共感させられる、というか。
厳しい人生を頑張って生きているのだから、たまにはこんなご褒美(JaredとOne night standするとか、Jensenの彼女になるとか)があってもいいじゃない、と思える、というか。

特に、「In the Pink」は、SandyとDaneelのキャラクターの対比が見事です。
私は、昔から、Sandyみたいな女の子(運命の人と人生の早い時期に出会って、その人が自分にとっての本物だとちゃんと理解できる。そして恋と仕事の両立なんかに悩むことなんて全くない、女の子としての人生を満喫している女の子)になりたいと憧れて来た、っていうことを思い出しました。

でも、どうあがいてみても、私は完全にDanneelであり、Laurenなのだなー、人生って不公平ですね。

現実のSandyがどんな女の子か、現実のDanneelが、そしてLaurenがどんな女性なのか、なんて全く知らないのだけれども、やはり彼女達のこれまでのキャリアを考慮するだけで、それぞれの作品に書かれた彼女達のキャラクターが、かなり真実味を帯びるというか、その通りであってもおかしくないと思わせてくれて、それもまた作家さんの上手さ、なのかもしれません。

誰か「Het」にチャレンジしてみよう、という人が現れるでしょうか?


そろそろファーストシーズンの妄想日記に戻りたいと思いつつ、なかなか Slash が私を自由にしてくれません。次回こそ…。