しかし読んでいく話がことごとくハズレ、という日もあります。
また、ある意味当たりなんだけど、でもやっぱりハズレ、という日もあります。
何を持って当たりとするか?
それはもちろん、Jensen(Dean)受の良質の作品に当たった時です。
ハズレは、Jared(Sam) 受のそれほど良質でもないお話を読んでしまった時。
ある意味当たりなんだけど、でもやっぱりハズレは、物凄く良質のお話なんだけど、いざそのシーンになったら…、後はもう言わなくてもお分かりですね。
なんだかここ数日、当たりなんだけど、でもやっぱりハズレ!という話ばかりに出くわしている感じで、すごく微妙な心境に陥っています。
しかも私は長~いお話を読むのが好きで、1万語~2万語なんていうお話を延々読み進めていった挙句、よかった!やっと結ばれるのね!ここまで応援してきた甲斐があった!なんて喜んでいると…。
「ああ~~~!!!そっちなの???………ぐぅぅぅ…」
と、妙に早いスクロールでお楽しみシーンを素通りしなければならない時の衝撃といったら!!!
今日は、厄落とし、というのも変ですが、これまでに、
「物凄くいいお話だ!!!と断言できるのに!どうして!!どうしてなの!!!」
と、私に絶叫の声を上げさせた数々の作品を一挙公開してみたいと思います。
まずは RPS で、 「Don't Let It Go To Waste」。
このお話は、以前の日記でも触れたことがあるのですが、幼馴染 J2 という AU のお話です。
子供時代の二人のエピソードがとにかく可愛くて、何度も声を上げて笑わされ。
思春期を迎えた Jared がどんどん Jensen に片思いを募らせていく様子も、本当に胸が痛くなるようで、ストーリーはまさに絶品なのに…、ど、どうしてなの????
(でもあまりに可愛い子供時代が読みたくて、いまだに時々読み返したくなったりしてます…)
お次は 「The Wedding Date」。(このリンクは Archive です。第一話はページの一番下にあります)
このお話では、Jared は、ゲイであることをカミングアウトしているのですが、テキサスのお母さんは、そんな息子に、大喜びでいい彼氏を見つけてあげよう、なんて大騒ぎするほどの世話焼きで。
いとこの結婚式に出席するために実家に帰ることになった時、お母さんのちょっかいを避けるため、なんと Jensen を恋人として一緒に連れて帰ることに。(しかも、Jensen からの提案で!)
このお話に出てくる Jensen が妙に可愛くて、能天気なお母さんや、これもなんだか能天気な Jensen に囲まれて、色々悩みの多い Jared も可哀相なんだけど微笑ましくもあり、第10話まで続いた連載を毎回楽しみに読み進めていった挙句…。ええっっ!!嘘でしょ???と…。
(これも、Jensen と Jared のやりとりが可愛くて、きっとまたいつか読み返すことになりそう…)
そしてこれは、5月23日に投稿されたばかりの、「Anchor My Soul No More 」。
これを書いた作家さん、TempestQuill という人、うまいんです。でもいつも Jared 受なんです…。
毎回、今度こそ、反対になってるかも…、と期待をかけて読んでしまうのですが…。どうしても、ハズレてしまうのです。
今回の Word Count: 13,030語(とほほ…)という作品の Pairing は、Jensen/Sam という、RPS と Wincest のクロスオーバー。
Jensen は、SPNの撮影中、Sam に恋してしまいます。
え?それは、Jared ってことでしょう?と思うでしょうが、そこがこの作家さんのうまいところで、Jensenが恋しているのは、間違いなく Sam なんです。
RPS と Wincest のクロスオーバーでは、最近では既に基本設定のようになりつつあるのですが、SPNは、実在する Winchester一家をモデルにした、実話に基づいたドラマ、ということになっています。
このお話の中では、Winchester一家は全員死亡しているのですが、撮影の度に、Jared に Sam が憑依していて…。Jensen のキャラクターも可愛い感じで、今回こそいけるかも!と思ったのに…。
次は Wincest なのですが、「A Priori」。
これは Fanfic では、ある意味おなじみのテーマともいえる Amnesia (記憶喪失)を主題に据えています。名作と言ってもいい、高品質の作品です。Word Count: 17,672 語という大作。
あらすじを書こうとすると、頭からネタバレになってしまうので、あらすじすら書くことができませんが、キャラクターも良く練られていて、エンディングも、ちょっと意表を突く展開が待っています。
悲劇のようでいて、ハッピーエンドのようでもあり、その判断は読者に任される、という感じでしょうか。
このお話は、厳密には完全なハズレではなく、ハズレに近いリバーシブル(くぅぅ~惜しい!)という感じ。
ここまでご紹介したお話、皆よく書けているし、いいお話ばかりなのです。
そのシーンの手前までは、ぜひ読んでいただきたい!と、お奨めしたいとすら思いますが。
なのに、なのに、なのに…。はあ~あ。
ほとんど(全部かな…)1万語を超えるほどの大作なので、無理強いすることもできませんね…。
と、脱力してばかりもいられないので、最後に、安心して当たりです!と言える作品を一つ。
最近、私がすっかり虜になっている、jayhawk さんの 「Stupidly In Love」です。
Jared がチアリーダー、という AUです。
(もちろん女の子をリフトする、ごつい土台メンバーってことです)
Wordcount: 6339語…、ちょっと長い?
(でも、面白くてあっという間に読み終わってしまいますよ!)
二人とも高校生(Jensenが一学年上)の幼馴染で、Jensen は、タイトル通り、もうずっと Jared に熱烈に、でも密かに片思い中です。
Jensen は、自分がゲイであることを Jared に告白してありますが、二人は変わらず仲良しの親友で、いつもつるんで遊んでいます。
自分の気持ちを知らない Jared の前で、必死に親友を続ける Jensen と、Jensenは、別の友達(Chris)に恋してると思い込んでいて、Jensen の恋がうまくいけばいいと思いつつ、Jensen が傷ついたりするのは許せない、と思う保護欲のような気持ちも持っている Jared とのやり取りが、胸を摑まれるような、可愛くて、切ないお話に仕上がっています。
Slash って、本当に面白いんですよね。
思い通りの作品ばかりじゃない、ってところも、本当の当たりに出くわした時の幸せ感が一層大きくなる要素なのかも、なんて自分を慰めつつ、明日もまた Slash Archive の大海へとダイブを続ける私なのです。
8 件のコメント:
はじめまして、ささみと申します。
いつもこちらの更新を楽しみにしています。
特にSlashは、私はSPNにはまってから読み出した初心者なので(自分の英語力も省みず…!)「初心者のためのslash講座」「お勧めslash」等、とても参考になります。
ところで「The Wedding Date」で私も同じ体験をしました(笑。
先日このお話を「面白い!」と読んでいって、それまでの展開がとても好みだっただけに最後の最後でとがっくり来てしまったって…。
藤葉さんの記事を読んで「分かる分かる」と思い切りうなずいてしまいました。
長いお話は大好きなのですが肝心のシーンで「間違っている事が分かった」場合、かなり脱力しますよね…。
あちらのfan girlsはトップ・ボトムをあまり気にしないのでしょうか。不思議です。
ささみさん、はじめまして!
Slash の回は、誰からの反応もいただけないことを覚悟して更新している部分も多いので(笑)新しい方から書き込みをいただくなんて、すごく嬉しいです。
「Wedding Date」!最終回、驚愕でしたよね!(他にも読んでた人がいたなんて!そこにも感激です!)
海外の fan girls に、依然としてボトムJared が根強い人気があるのは、SPNで Jared デビューした日本の fan girls と違って、Gilmore Girls で可愛い少年Jaredを長年見てきているせいなのかも…、なんて思ったりもします。現在のJaredを見て、とてもボトムとは思えませんけどね。
ぜひまた気楽に遊びに来て、Slashのお話でも(別にそこに限定はしませんよ)しにきてください!
藤葉さま。
こんばんは。kyuです。
「惜しい!」ですか(笑)
私も日本のBL(攻受がはっきりしている)に慣れていたので、海外Slashは読むまで分からない…に最初は慣れず(笑)
最初の頃は、山場で「そっちかー!!」と叫びをあげてましたが、幾つかSlashを読んで行くうちに慣れてきました。(結構、私は何でもO.K.な人間だったようです。新たな自分を発見!)
そして、SpnのSlashを読み始めるようになって、最近はPairingよりも良いお話を読みたいと思うようになりました。
しかし、まだまだ自分の能力では…。
もっとじっくりと文章を味わいたいのに、悲しいかな欲求に対して能力がおいつかない。たまに自分に対してイラッとすることがあります。
いつか、Slashを読み終わった後に「いい話だったよ」と言ってみたい。
今はまだ、自分ではハズレかどうかさえも分からないコトもあるので、藤葉さまがSlashを紹介して下さるのは本当にありがたいです。安心して読めますから。
これからも、良いお話があれば紹介して下さいね。
kyuさん、こんばんは。
リバーシブルが許容できれば、どんな作品も楽しめるようになるのに…。私はどうも最初に「こっち!」と決めてしまうと、もう変更がきかない石頭です。
X-Files全盛時代には、唯一モルダー/クライチェックというPairingに関してのみ、一応リバーシブルも許容する(でも基本はモルダー受)という感じでしたが。
私はとにかく長いお話が好きで、X-Files slashの長編(なんとnovelという長さ規定がありました)の場合、word にして何百ページという長さになるため、書いている作家さんとしても途中でリバーシブルでもしないことにはやり切れない、というのもあったのか、物語の最初、完全トップだったスキナーさんがリバーシブルされるシーンが普通に出てきて、「うがぁ~、またか!」なんて何度も唸ったものです。
誰も日記を読みに来てくれなくなっちゃうかもしれないけど、これからDVDの発売まで、Slash三昧の日記にしてしまおうか、なんてちらっと思っていました。これからしばらく、日記内のSlashの比率が飛躍的に多くなってしまうかも…。
藤葉さま。
またまたkyuです。
Slash三昧の日記ですか!!良いですね♪♪どんなSlash日記になるのか楽しみです。
「誰も日記を読みに来てくれなくなっちゃう」なんてコトはないと思いますよ。(だって新しい方の書き込みも確実に増えてますよね?)
日記の更新についていけるよう、頑張って自分のSlashスキルを磨きます(笑)
藤葉さん、こんばんは。
今回の日記、そうそう!!とつい叫んでしまいました。そうですよね、いいお話であればあるほど最後に裏切られる衝撃といったら・・・。
私も上下はこうだと思ったらそれしか受け入れられない人なので、長〜いお話よんで、それがとっても素敵で、かつこの展開はどう考えてもDeanがボトムだろ、って状態で、なのに突然Samがおかしな行動にでたときには、もう茫然自失です。
私は相変わらずWincestばっかり読んでるのですが、RPSでもJared受の方が多いのですか??意外です。
WincestでもやはりSam受の比率が高いですよね。時間があまりないときなんかは、Dean受探すだけで時間切れになってしまう事が多々あって、なかなか思う存分読む事ができません。
紹介されてたWincest作品、気になります。
ハズレに近いリバーシブルですか・・・。
リバーシブルはなんとか乗り切れますが、ハズレに近いというのは・・・。
うぅ〜、気になります。
slashの話題、どんとこいです。
私、藤葉さんがいつおすすめslash紹介してくれるか楽しみにしています。
RPSでもWincestでも、どんとこいです!
kyuさん
お、今日は二回も。
私がとにかくSlash三昧の生活を送っているので…。
お相撲も千秋楽前に優勝が決まってしまったし、さらにSlash読みに拍車がかかって生きそうです。
独りよがりの妄想吐き出し日記とは言っても、すっかり皆さんからのコメントに中毒症状を覚えるようになってしまった最近では、誰からも反応がないのは寂しいものなので、反応さえあるなら調子に乗っていくらでも!
でも反応なくても、妄想は吐き出していきます(笑)
乾さん。
QAFのFanfic、怖くてまだ手を出してません。SPN Hiatus中にはまったら、SPNなんてどこかに消えてしまいそうで(笑)
Wincest に比べると、Jared受は比率で多分 3割程度と少数派だと言っていいと思うのですが、なぜかそっちばかりを引き当ててしまう日もあるのです。
Wincestでは、Sam受多いですよね。
私が RPSばかり読むようになってしまったのも、Dean受を探すのが面倒になってしまって、という経緯もあります。
本編のストーリー上、Deanのキャラは攻と捉えられがちだし(特にファーストシーズンが始まったばかりの頃は、この私ですらほんの一瞬ですが、Deanを攻キャラだと思っていました)Samが垣間見せるあのお兄ちゃん殺しの Baby face & Puppy dog face からも受キャラが定着しやすい、という傾向もある気がします。
特にプレシリーズ(シリーズ開始以前)なんていう定義のあるWincestは危険ですよね。
ハズレに近いリバーシブルとは…(笑)
私もJensen(Dean)受メインのリバーシブル(考えてみると、これ少ないかも。Wincestでは私にはまだまだ判断できませんが)は、まだ許容範囲なのですが、その逆はどうしてもハズレた感じがしてしまう、ということです。
Slashの話題、こんなに楽しみにしていてくれる方がいるのなら、本当にしばらくSlashメインで行ってみようか、という誘惑にかられてしまいます。
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