2007年5月5日土曜日

Supernatural セカンドシーズン第20話

あああぁぁぁ~、よかった、今週も見ることができました。



***



今回は、少し私の妄想感想文を書こうかと思いますので、セカンドシーズンのネタバレは嫌という方、閲覧にはご注意ください。





ディーン、信じられないほどの可愛さでした…。


私たち Fan girls をまじで殺すつもり?


そして予想通り、最後の10分で、もう嫌という程泣かされてしまいました。



ストーリーとは直接何も関係はありませんが、以前、Super-wikiに覗きにいった時には、推測の域を出ないとされていたパパの生まれた年も今回はっきりとわかりましたね。
(確認にいってないけど、ひょっとして、wikiのデータ、もう修正されてる?)
1954年ですか…。(My first love(…)のジャッキーチェンと一緒…)



X-Filesにも、Djinn(女性だからジーニーだったかな?)が出てきて、「三つの願い」を使っていたずらする回がありましたが、今回のエピソードは、むしろ、7thシーズンの第1話 「The Sixth Extinction」 の後編を思い出しました。



この後、SupernaturalとX-Filesの両方のネタバレが出てきます、閲覧にはご注意願います。










この「The Sixth Extinction」という前後編2話にまたがるX-Filesのエピソード、Slasherをぞくぞくさせるようなスキナーさんとモルダーのシーンもあって、そんなシーンもご紹介したいところではあるのですが、今回はぐっとこらえて。

このエピソードの中で、モルダーは、死んだはずのディープスロート(初代情報提供者のおじさん、モルダーはかなりこのおじさんに懐いていました)が元気に暮らしていると知らされたり、行方不明になっていた妹のサマンサが、結婚し子供を持って幸せに暮らしているのを目にしたりします。

モルダー自身もダイアナ(彼女の説明は長くなるので省略します)と結婚し、子供をもうけ、末永く幸せな人生を送り…。

でもその幸せな人生の最後の時、窓の外は、モルダーが戦いを放棄して幸せな人生を選んだことの結果のように、人類の終末を思わせるような惨状が繰り広げられていて…。

そんな幸せな悪夢からモルダーを目覚めさせたのは、共に同じ目的を持ってずっと一緒に戦ってきた、そう、スカリーだったのです。




そして今回のSupernatural。


ママが生きている姿を目にしたディーンが、どんなに嬉しそうだったか!

小さなディーンがベッドに入ってこれから眠る時には、いつも "Angels were watching over you." って声をかけていたわ、とママの口から聞いてどんなに安心した顔をしたか!

パパの死因が、悪魔に殺されたわけじゃない(でも、心臓発作で死んだって…、Gray’s anatomy?)と知って、思わず "That’s great" ってもらして、その言葉をママに聞きとがめられてさえ、"That’s great" (眠るように逝ったのなら…)って、ほっとしたように繰り返したディーン…。

タクシーを呼んであげるから帰りなさいって言われても、ここに泊まりたいって、ママに甘える姿がなんて可愛かったことか!

ママに髪を撫でられたり、こめかみにキスされたりする時の、ディーンのあのまさに幼い子供のような顔!

ママの作ったサンドイッチをどんなに美味しそうに食べていたか!

「Bugs」では、綺麗に刈られた芝なんか吐き気がする、なんて言っていたディーンが、どんなにうきうきと芝刈りをしていたか!(道路の向こうのおじさんにどんなに嬉しそうに手を振ったか!)

元気な姿のジェシカをどんなにきつく抱きしめたか!

青春時代のおいたが過ぎて、サムとの仲は少しギクシャクしているけど、サムとジェシカの婚約を心から喜んで、現在のサムとの少しの隔たりなんか「Fix」してみせる、って言ったディーンなのに…。



幸せな夢の世界で繰り返し皆からディーンに投げかけられる 「Get some rest.」 という言葉が、胸に刺さります。

4歳の時から、ひと時の休息もなかったディーンの人生を強調しているようで。


ファーストシーズンの「Shadow」で、これで悪魔との決着がついたとしたら、普通の生活に戻りたいと語ったサムに、家族三人で狩りを続けたいんだって懇願したディーンの心の奥底に、本当はどんな願いが埋もれていたのかを洗いざらい暴き出して、私たちの目の前に突きつけてくれたのですね。


残酷です、クリプキ…。


なのに、Winchester一家が狩りをしなかったらどうなるのか…、ディーンはそれを見せつけられてしまうのです。

Djinnが叶えてくれる、理想の世界は、大昔の物語りの時から、いつだってどこか不完全です。

最後には、望みなんか持たなければよかった、って思い知らせるためみたいに。



ママに愛してるって伝えてくれ、と言って Impala に乗り込んだディーンの隣に乗り込んできたサム。
兄ちゃん(AUサムだと、兄さん?)が馬鹿なことをするとしたって、一人ではさせない。
わからねえな、どうしてお前、(こんな俺に)ついてこようなんて…。


Sam: “Because you’re still my brother.”

Dean: "Bitch."


もちろん私たち Fan girls は画面の前で、「Jerk」と声をそろえて合唱しました。


なのにAUサムは、ぽかんとした顔で:


Sam: "What're you calling me a bitch for?"

Dean: "You're supposed to say jerk. ---Never mind."


クリプキ!!!やってくれます(笑)

登場以来、ずっとギクシャクしていたAUサムとディーンだけど、やっぱりサムはサムなのです。



Djinn を退治するためにあの場所へとやってきた兄弟。

幸せな夢の世界で、ずっとディーンに付きまとっていた女の子の亡霊の正体を目にしたディーンは、本当の自分が現在どんな状況にあるのかのビジョンを目にしてしまいます。

愛しい存在から口々にここに残れと説得されながら、90%の確信しかないまま、幸せな夢の世界を捨てる決心をしたディーン。


どうして辛い現実を選んだのでしょう?


衰弱しロープで吊るされたディーンが目を開いた時、目の前にはサムがいました。

それが理由の全て、なのですよね。

父ちゃんまで失ってしまった世界に、サムを一人置き去りにすることはできない、一人置き去りにされることを何よりも恐れてきたディーンだからこそ…。(私の妄想日記の中では、ですが…)


でも、Djinn を退治した後、モーテルのベッドに腰掛けて、「あっちに残りたかった。本当に残りたかったんだ」 と呟くディーンの信じられないほど儚げで幼い顔!!!


私をこんなに泣かせて!どうするつもり!!!


本当に、胸が苦しくなるような、いいエピソードでした。



細かいところで、取り上げたい事柄はまだまだありますが…。

またもや la_folle_allure さんが(私の脳みその皺から読み取ったかのような)物凄く詳細なレビューを書いてくれていますので、そちらにお任せします。

物凄く長いから、トイレは済ませて、なにか飲み物を用意して、腹ごしらえもしてから、読んでね、と、彼女からのレビューを読む前の注意書きが、あったことを一応お伝えしておきます…。


http://la-folle-allure.livejournal.com/131539.html



そして Supernatural ファンのおそらく8割強が、多かれ少なかれ Dean(Jensen)!girls なのだと思うのですが、日頃から強烈に Sam(Jared)!girl であることを表明している、私のお気に入りの作家である keeepaofthecheez さんが彼女の日記の中でこんなことを書いています(こちらは短いのでそのままこっそり引用してしまいます…):


We know SO MUCH about Dean. We do. We know his favorite foods, music, cars, taste in women, blah blah blah ad nauseum. We know what makes him tick, what makes him angry, what makes him cry those gorgeous anime tears. We know DEAN. I honestly feel like I can say at this point, I. Know. Dean. Winchester.

But do we REALLY know very much about SAM? We know what Sam feels as a reaction to DEAN, yes. Which, don't get me wrong, is WONDERFUL. There's absolutely nothing I love more about this show than the brotherly interaction. But the thing is, I WANT TO KNOW SAM, TOO! We know he had a life before Dean came back for him, we know he had a girlfriend whom he loved. We know he has plenty of issues, and many more hovering on the horizon. And sure, maybe we're meant to have this aura of mystery surrounding Sam because of what may or may not be to come. But what's HIS taste in music? Cars? Food? Where are these little details we always seem to get with Dean, but are never given with Sam?

Even in Sam-centric episodes we're treated to awesome Dean characterisation, but half of the time we get nothing on SAM but more questions! Born Under a Bad Sign told us more about Dean than Sam, who wasn't even really THERE the entire time. The last "Sam episode" I can think of, Heart, was fabulous, but pretty much all I got from it regarding Sam was that:


1. Sam's shy around girls he likes.
2. Sam has a hotass body, and can fuck all day long.
3. Sam and Dean play rock, paper, scissors to figure out "tough decisions".
4. Everyone Sam cares for has a death sentence hanging around their neck.
5. Sam wants Dean to kill him if and when the time comes.


Um, okay, well I already knew most of that.



兄弟が二人で主演だ、とは言っても、名前のクレジットの出る順番でもわかるとおり、当初は、サムを中心にストーリーが展開していくはずだったのではないか、と思うのです。

サムのサイキック能力とか、悪魔との関係の謎なんかを見ても…。

私の妄想日記でも、ストーリーを掘り下げて解釈しようとすると、ディーンの心の中ばかりを覗くことになってしまう、ということが、実は少し気になっていたところです。

これというのもやっぱり、ディーン(ジェンセン)が可愛すぎるのがいけないんでしょうか…。はははは。



***



今回のエピソードにはまったく関係ありませんが、ついでなので…、もう一つ。

keepaofthecheez さんの日記内で、偶然にも、つい先日私の日記でも熱い話題になった Gale Harold についての討論会(?)が、おととい(時差を考えると昨日かも)繰り広げられていました。
(一言言わせていただきますが、私の日記の方が先です)

彼女がSlash友達とメールをやりとりする中で、友達が話題に出したジャスティン(ティンバーレイク)をQueer as folk のジャスティンだと勘違いしたことから、Gale セクシー談義に華が咲いてしまったようなのですが…。

これが、噂に聞く 「Synchronicity(同時発生)」 っていう現象なの?


全く影響し合ったわけでもないのに(keepaofthecheez さんが私のブログを読みにきていないことは確かだと思います(笑))、海を隔てたこんなに離れた場所で、とっくに放送の終わったドラマに出演していた人が、ほとんど同時期に話題に上るなんて!

すごく不思議な気がします。


究極的にシャイな私は、こういう白熱した生のやり取りに対して、傍観者になるしかないのが寂しい気もするのですが、皆の熱のこもった書き込みを読むだけでもとっても楽しかったので…。

興味のある方は、こちらです。

http://keepaofthecheez.livejournal.com/356841.html?#cutid1



皆が隠し持っていたらしい、秘蔵のお宝写真なんかも、貼り付けてあって、見ごたえがあります(笑)



次回は、またちょっと 「食いしん坊」 にしようか、と考え中です。

7 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

藤葉さま。
こんばんは。kyuです。
20話見れましたか?良かったです!!!
私も今日のお昼になって、ようやく見ることが出来ました。
パパの出番はなくて残念(Finalは登場するのかな?)だったのですが、ママがしっかり登場してくれて嬉しかった。(やっぱり、ママとDeanって似てますね~。)
私の場合、Deanがママの姿を目にするシーンで早くもジーンと来てしまって…。そして藤葉さまの日記を読んで、また泣きそうになりました。
「もしも…だったら」という誰もが思い描く世界、しかも幸せな世界をDeanに見せる&体験させるなんて…ホント残酷ですね。最後のDeanが見せる表情やセリフが本当に切なくて…。
いつもよりホラーっぽい?と思ったり、DeanがいつものAmuletをつけてなかったり、微妙な(合成)家族写真が気になって仕方がなかったり…他にも盛り沢山なエピで、色々と楽しめたエピだったのですが、見終わったあと複雑な気持ちになりました。
あんな体験をDeanにさせたあとに…Season Finalですか?クリプキ!何となく、またDeanが苦悩しそうな雰囲気なんですけど。クリプキ!!
S2も残り2話。どうなるんだWinchester兄弟。
これから、藤葉さまが紹介されているレビューを読みに行って来ます。いつも情報ありがとうございます。

>溜まっていく莫大なデータをどうしたらいいの?
iTunesでエピをDLするようになって、私も同じ心配が。1話が約500MB近くあるので、持っているノートPCだけでは限界があり外付けのHDを併用。他にも持っているCDを全部データ化して外付けHDに入れたりしているので、これらが壊れちゃったら…と想像すると本当に怖いです。

藤よう さんのコメント...

kyuさん。
最近、週末は冷や冷やしっぱなしです。

そうそう!最後の10分だけじゃありませんでした。Deanが実家のドアをノックするシーンから、ティッシュを目の下にあてがって見ていたのでした。
今回のお話、AUの画面が明るいだけに、Deanにつきまとう女の子の不気味さや、Djinnの登場する場面の暗さが余計に際立っていた気がしますよね。
DeanのAmuletに、家族の合成写真!Fan girlsの目のつけどころはやっぱり一緒ですね(笑)

S2の残り2話…。Spoilerの写真をちらっと見ただけで、まだ予告も見ていません…。
こ、心の準備が…。
無事になんとか最後まで見たいものです。

藤よう さんのコメント...

Yuuさん。
書き込みありがとうございます!
このブログ、コメントの管理、というボタンがあるので、オーナーがコメントを編集することもできるのだとずっと思っていたのですが(でも今まで一度もトライしたことはなくて…)、実はコメントを拒否するか、公開するかの二者択一を選べるだけだった、ということが今回わかりました。
そんなの前から知ってたって!

Yuuさんに問題がなければ、書き込みいただいた全文を公開したいと思いますが…、私の書き込みをもしご覧になったら、お返事お聞かせください。

YuuさんはSamgirlですか。
サムのスーツ姿、よかったですよね…。
今回いつにも増して adorableさ全開だったDeanのせいもあって、AUサムのエリートっぽさ、大人っぽさにぞくぞくしました(笑)

私は、1stシーズンの始めの頃のサム贔屓(今思いかえすとそうでもなかったかな、とも思うけど)のエピソードで生来の判官贔屓に火がついてしまったというか、Deanよりでストーリーを追いかけていくうちに、Deanの可愛さにすっかりやられてしまって…。

DVDデッキの情報ありがとうございます!
皆さんには本当にいつもお世話になりっぱなしで…。
West Wing、本当に、こんなに楽しい、可愛いドラマだったとは!思いもよりませんでした(笑)

匿名 さんのコメント...

藤葉さん
こんにちは~ 面倒な書き方のコメントしちゃってすみませんでした。リージョンフリー機は”正式”なものではないから、あまりおおっぴらに書かない方がいいかなと思ったもので。前のコメントはそのまま削除しちゃってくださいね。

”Samgirl”と書くとちょっぴり気恥ずかしくなっちゃいますが、えら~く年の離れた姉さんのような気持ちで見守ってます! もともと”二番手”のキャラクターが好きなので、Dean中心のお話でも全くOK!だけど、セットで活躍してくれるのが一番ですね。

そうそう、昨夜wowowで放送された「グレイズアナトミー」のデニーの最期は、まさにAUママが語ったAUパパの最期でしたね。泣きのシーンなのに不謹慎にも笑ってしまいました。

シーズンフィナーレでのパパはどんな役割なんでしょう?それにボビーも。そういえばこの4俳優が揃うと”J4”になるのですね。JensenとJaredのお兄さんも頭文字”J”だし、J流行り?! ついでにふたりの妹さんは頭文字”M”でお揃いなのですねぇ。どこまでもご縁がありそうなふたりだわ。

匿名 さんのコメント...

藤葉さん、こんばんは。
20話、私も見ました!言葉は解らなくても、ジェンセンの演技とこれまでのディーンの気持ち等を考えると、泣けるエピでした(涙)。
そして今日、藤葉さんの日記を見て『こんな事言っていたのね・・・』と台詞を確認してまた涙が・・・。せ、切ない・・・

>keeepaofthecheezさんの日記
確かにディーンに比べ、サムの事ってあまりよく知らないですね。でも、最近発売された日本のノベライズで、サムがどんな事を思っていたのかを少しは知る事ができたので、ちょっと補完できました。これから巻数が進むにつれ、サムの事をもう少し解る様になるかな~?と期待しているのですが・・・S2も発刊されるのでしょうかね?
S2のエピも残り2話・・・楽しみだけど、凄くドキドキしています!あ~心臓に悪いです(^^;

藤よう さんのコメント...

Yuuさん。
私がコメント編集できるようなことを匂わせたのがそもそも悪いので、こちらこそすみませんでした。

AUパパの最後は、やはりグレイズを意識した部分もあるのでしょうか?(パパを返して!っていう感じで(笑))

シーズンフィナーレ、いったいどんなことになるのでしょう、どきどきが止まりません。

J2の二人、出身地から、家族構成から、兄妹のイニシャルまで一緒なんですよね!不思議なほどのシンクロ率です。ホント、男女だったら、絶対共演を機に結婚してると思うのに…。すみませんいつもこんな調子で…。

どう否定してもSamgirlのYuuさん(笑)
本日、書き込みしてくださった方のコメントにつられて「Movie Star」なんていう雑誌を買ってしまい、あそこまでのアップに耐えるJensenの美貌に改めて驚愕させられた私は、マイナー街道をひたすら突き進んできた人間として認めるのも悔しいような気もしますが、やっぱりDeangirlのようです…。
でもYuuさんが仰るとおり、二人がセットで活躍してこそ二人の魅力が存分に発揮されるというのには、まさに同感です。
サードもこの調子で、ずーっと私たちを楽しませて欲しいものです。続くのよね?

藤よう さんのコメント...

Zionさん。
20話、しみじみといいお話でしたよね…。
今回のエピソードでパパの動いている姿を見られなかったのは、残念なところでしたが、きっとフィナーレでのパパ復活(?)の衝撃度を高めるために、私のような熊girl(そうでした、私Deangirlより先に、彼の虜になってたってこと忘れかけていました!(笑))には辛いお預けをしたってことなのでしょうね。

ノベライズ、日本語のSlashを読まない私としては、どうしても日本語で兄弟が動いている様子を描写されるとくすぐったいというか気恥ずかしい感じを抑えられないのですが、仰るとおり、サムの心をあらわす表現が出てきますよね。

こうした描写がどこまで原案となっているクリプキのスクリプトに忠実なのか、そっちをぜひ読んでみたい!と思ってしまいます。

英語版もオリジナルコミックに、オリジナルノベルに、って、いい年をしてどこまで追いかければいいのか…、と正直決めかねていますが、きっと発売されたら欲しくなってしまうのかな…。恐るべき、Supernaturalの魅力、です。