ロシアの旅の続きを書こうか、食いしん坊を書こうか迷ったのですが、昨日計画していたとおり、ロシアの旅をちょっとだけ掠めて食いしん坊を書くことにしようと思います。
昨日の日記で、ブリーという料理の名前をちらっと出したのですが、それを食べた時のこと。
ロシア旅行中、アイスクリームが10円という物価の上、これといって目ぼしいお土産もない(マトリョーシカくらい)ので、美術館、博物館、ボリショイサーカスに、ボリショイバレエと色々満喫したわりに、帰国日が近づいても全然お金が減りません。
ちょっと散財しようか!ということで、その日のランチはちょっと小洒落た感じのレストランに入りました。
メニューは有難いことに英文併記になっていて、どんなお料理なのか一目でわかります。
そのメニューの中に、地球の歩き方に載っていた、ブリー(クレープのようなお料理)の名前を発見。
チョイスできる何種類かの具の説明で、目に飛び込んできたのは、Salmon Caviarなんていう文字。サーモンにキャビア?そのわりに値段も手ごろ。これにしよう!とマダムに注文して出てきたのは、クレープ生地に野菜(サーモンも確か入っていたと…)などと一緒に「イクラ」を巻いたものを一口大に切って綺麗に盛り付けた、ロシア風生春巻き、とでもいうようなお料理…。
Salmon Caviarって、サーモンとキャビアじゃなくて、サーモンのキャビアだったのね…。
イクラってロシア語らしいから、ロシア語のメニューが読めたら、イクラって書いてあったのかもしれません。
ま、美味しかったから、文句はないんだけど…。
キャビアの本場だけに、キャビアだ!と思い込んでしまった私たちがいけないのだけど…。
その後、テレビで北欧の旅かなにかの番組をみていた時、北欧の別の国(黒海沿岸のどこかの国だったと…)でも、ブリーという料理があることを知って、クレープ生地が薄焼きのパンだったり微妙に違いはあっても、地続きで隣り合っていたりする国だと、お料理も同じようなものがあるのだな…、なんて思ったのです。
あと、ロシアの街を歩いていて感じたのは、若い子のほとんどがモデルさんみたいだ、ということ。
皆、とにかくすらっと背が高くて、足が長くて、綺麗な顔立ちをしていて…。
でも、不思議なことに、どこかの時点を境にして、全員が、いかついおじさん&おばさんに変わってしまうようなのです。
道路脇で何かの作業をしているおじさん達の中に一人、デカプリオそっくり(でも身長はこの彼の方が高かったと思う)の男の子が一人混じっているのをみつけ、先輩と一緒に
「あの男の子が、いったいどの時点で一緒にいるおじさん達みたいに、いかつくなっちゃうんだろうね!」
と興奮して語り合ったものです。
そして、ここからいったいどこに話が飛ぶと思います?
私の大好きなお相撲です。
え?今日こそ「食いしん坊」のはず?もうちょっと待ってください。
13日からいよいよ5月場所がはじまりますね。
(場所中、午後のひと時をかなり長時間拘束されることになってしまいます…。)
日本人力士で私が期待をかけていた、大関栃東の引退が決まってしまって寂しいところもありますが。
最近の大相撲で目覚しい活躍をしているのは、なんといっても外国人力士です。
それも若貴兄弟の全盛期に隆盛を誇っていたハワイ出身のサモア系力士はすっかり鳴りを潜めて、現在幕内にいる外国人力士は、ほとんどがモンゴル出身、そして、もう一つの一大勢力をなしてきているのが、北欧(東欧?)出身の白人力士たちです。
露鵬、白露山(今場所は十両)の兄弟に、既に十両でかなりの頭角を現してきている若ノ鵬(この子はなかなかのイケメンでこれから注目です。でも露鵬みたいに、すぐにいかついおじさんに変身しちゃうのかも…露鵬もまだ27歳なのに…)の三人はロシア出身。
黒海は、グルジア出身。(髭の濃さとほっぺの赤さがどうしても微笑みを誘います)
角界のデカプリオといわれる、ベビーフェイスの可愛い把瑠都(この子も先場所怪我で休場のため、今場所は十両です)は、エストニア出身。
角界でも唯一のブロンド力士の把瑠都は、髷を解いていると、本当に可愛くて、まさにデカプリオにそっくりだと思います。
実況席でよく解説している超ダンディーな北の富士さんも「この子は可愛い顔してるねー」なんて言ってる程(笑)
そして、角界のベッカム(これは他に例えようがなかったのかな…)といわれる琴欧洲はブルガリア出身。
この人は格闘技をやるには気が優しすぎるのか、大関昇進後、いま一つ成績がふるいませんが、やっぱり…、とんでもなくハンサムで、身体つきも最高にセクシーなので…、土俵に上がるとどうしても視線が釘付けになってしまいます。
白人力士たち、身体全体のバランスが整っているので、サモア系のお相撲さんたち(小錦とか曙とか)のように巨大!という印象がないのですが、露鵬 195cm、把瑠都 197cm、琴欧洲は204cm!
皆、あの巨人Jaredよりも大きいのです!
(Jaredごめん…、なにもSumo Wrestlers と比較することないよね…)
でも、Jensenをお姫様抱っこするのもホント軽々だろうな…。
(Jensen/琴欧洲…、はっ、危ない危ない!目を覚まさなきゃ!)
お相撲さんは、他のスポーツでプレーする助っ人外国人選手と比べて、格段に日本語の上達が早いことで有名ですが、それでも北欧(東欧なのかも…)出身のお相撲さん達は、ロシア語を共通語としておしゃべりができるようです。
把瑠都(エストニア出身)が、ホームシックになると部屋の近所にあるロシア料理の店に通っている、と話していたことでも分かるように、故郷の料理もかなり似ているものがあるみたいですね。
琴欧洲のブルガリアって、私のような、地理、世界史の知識が欠如している人間からすると、ヨーグルトのイメージしかなかったのですが、昨年末くらいに読んだ 「ヒストリアン」 (映画化の計画、進んでいるのでしょうか?) というドラキュラの謎を追った壮大な物語に出てきた、20~30年ほど前のブルガリアは、かなり閉鎖的な、東側っぽい描かれ方をしていたので、ヨーロッパの中でも、かなりロシア寄りの文化が入っている可能性も高いのでは、と、推測しています。
ということで、やっと!本日の本題である「食いしん坊」に突入しますが、今回ご紹介するのはブルガリア料理です。
琴欧洲を好きになったために、ブルガリア料理に興味が湧いたのか、はたまた全く関係なく旅行番組かなにかを見て興味を持ったのか、その辺りの記憶ははっきりしないのですが、何年か前の夏、なぜかブルガリア料理にはまっていたことがありました。
といっても、「タラトル」 というヨーグルトの冷静スープと 「ムサカ」 だけなのですが。
「ムサカ」 は本来、ギリシャ料理なのでしょうか?
これも地理の知識のない私には、ヨーロッパの国々の配置がさっぱりわからないので、想像の域を出ませんが、南欧から東欧(北欧)にお料理が伝わっていくような歴史があったのでしょうか。
「タラトル」というヨーグルトのスープは、ブルガリアでは家庭で本当に普通に食べられている料理らしく、日本のお味噌汁のように、きっと各家庭で独自の自慢レシピがあるのだと思うのですが。
今回は、私がある夏の日々、毎日のように食べていた「藤葉バージョンのタラトル」をご紹介します。
では材料の説明から。
ヨーグルト:200cc(もちろんブルガリアヨーグルト)
水:200cc
きゅうり1本:みじん切りに
生のパセリ一枝(?):みじん切りに(本来、ディルというハーブを使うのですが、私が一番最初に知ったレシピでは、なぜかパセリを使っていて、私はずっとパセリで作っていました。いつかディルで作ってみようと思います)
にんにく(小さいものひと欠け):芯を取って、みじん切り
オリーブオイル:適宜
作り方
材料の準備ができたら、全てをボールに入れて混ぜ、塩(お好みで胡椒を少々加えても)で味を調えたら出来上がり。
(出来たては、にんにくやパセリの刺激がかなりあるので、冷蔵庫で少し寝かせても美味しいです)
このスープを朝ごはんとして、毎日大量に食べていた記憶があるのですが、にんにくが入っているし…、会社の夏休みの連休中だったのかな…。
そして「ムサカ」。
ムサカについては、X-Files Slash の中に、料理が得意なスキナーさんが出てくるお話があって(…Slashには、あらゆる設定が存在します)、彼の手料理として名前が出てきたのに食いついたのが最初だったかも、と、今、ふと思い出しました。
なので、私が最初に作ったのは、ホワイトソースを使う、ギリシャ風のムサカでした。
では、まず藤葉バージョンのギリシャ風ムサカです。
材料の説明から
茄子:4~5本 (1cmほどの輪切りに)
ジャガイモ:3~5個 (茄子よりは薄めの輪切りに)
ミートソース:400cc (先日ご紹介したシェパードパイのミートソースに生のトマトを追加して作ると美味しいですが、面倒ならお好みの缶詰を一缶)
ホワイトソース:400cc (手作りすると美味しいですけど、面倒なら、やはりお好みの缶詰を一缶)
ピザ用チーズ:お好きなだけ
塩コショウ
作り方
① 輪切りにした茄子とジャガイモを素揚げします。
(揚げ物はしたくない、という方、適量のオリーブオイルで茄子を焼き、ジャガイモは皮付きのままラップにくるんでレンジにかけたものを輪切りにして使っても結構です)
② 大きなグラタン皿の底に茄子を敷き詰め、塩コショウを少々します。
③ 茄子の上にミートソースをかけます。
④ ミートソースの上に、ジャガイモを並べ、塩コショウを少々します。
⑤ ジャガイモの上にホワイトソースをかけます。
⑥ ②~⑤までの手順をもう一度繰り返します。
⑦ ピザ用チーズをたっぷり乗せ、200~250℃に熱したオーブンで表面がこんがりするまで焼きます。
層になった茄子とジャガイモをガバッと取り皿に掬い取って、熱々をいただくと、ホワイトソースとミートソースが絡まりあって、なんともいえない美味しさです。
カロリーは気になるところですが、茄子とジャガイモは素揚げするとコクが出て、味わいが増します。
そして、これがブルガリア風になると、どこが変わるか、というと、するどい方は既に察していることでしょうが、ホワイトソースの代わりにヨーグルトソースを使う、という点に違いがあるだけです。
ということで、藤葉バージョンのヨーグルトソースの作り方。
プレーンヨーグルト半パック(乳清が分離している場合、なるべく乳清を入れずにすくってください)
※ザルにキッチンペーパーを引いて、冷蔵庫の中でしばらくヨーグルトの水気を切る、という手順を入れているレシピが多いのですが、私は面倒なのでそのまま使います。
生クリーム100cc
以上の材料をよーく混ぜるととろっとしたヨーグルトソースが出来ます。
(ブルガリアのレシピでは、このヨーグルトソースに卵を混ぜるというのも多いです)
ホワイトソースをヨーグルトソースに代えたブルガリア風ムサカも、焼きあがってみると、生クリームのおかげかヨーグルトがこっくりした感じになって、とても美味しいです。
ヨーグルトソースを混ぜる時に、塩コショウを少ししてもいいのだと思うのですが、ヨーグルトの酸味のせいか、塩味をつけなくても大丈夫だった気がします。
ということで、ロシアの旅からお相撲を挟んでブルガリア料理、と、かなり苦しいこじつけになってしまいましたが(笑) 機会があれば、ぜひ一度お試しください。
私の料理って、常に品数より量、ですね…。
あれこれ一度に色々作るの面倒なんですもん…。
次回は…、お奨め Slash についての日記、になるかもしれません。
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