2007年5月24日木曜日

X-Files Slasher の見たSupernatural その20

なんと一ヶ月ぶりのファーストシーズン妄想鑑賞日記です。

この妄想日記も20回を数えるまでに至りましたが、エピソードはまだ15話目なんですよね…。
本放送もHiatusに入ってしまったので、またぼちぼち取り掛かることにしたいと思います。


お気に入りの連続ドラマで、DVDをセットで持っていたとしても、全てのエピソードを見返すことって、少ないですよね。2回目以降の観賞では、お気に入りのシーンや、好きなエピソードばかりを集中的に見返すことになるのではないか、と思います。

X-Filesは全部好きだ、なんて大きなことを言ってきた私ですが、見返すのを無意識に拒否してしまうエピソードも幾つかあります。

中でも4thシーズンの「Home」というエピソードは…。

たぶん現在 Supernatural を製作しているCWなんかではとても作れないような(というか、作ってもとても放送できない)エピソードではないか、と思います。
天下のFOXでさえ、実際の放映時には、倫理委員会からのクレームで冒頭シーンの音声を変えているほど。(DVDでは、「オリジナルの音声」を選ぶと制作時のままの音声で観賞することができます。今回はこれを選択しました…)

どんなにグロいモンスターも、恐ろしい超常現象も、もういい加減免疫ができた、へっちゃらだと思っている私なのですが、このエピソードでモルダー達が立ち向かうのは、歪んだ「人間」なのです。

この「Home」というエピソードは、とにかく、とにかく、とにかく不気味で、二度と見返すことはできないかも、とずっと思っていましたが、今回、SPNの第15話の妄想日記を書くにあたり、ふと思い立ってもう一度見てみることにしました。

このエピソードには、ピーコック一家という、南北戦争の時代から頑なに自分達一家の地所で、自分達だけでほぼ自給自足の生活を行っている家族が出てきます。
自分達だけ、という表現がまさに文字通りであるところが最大のポイントで、この家族はなんと近親婚でずっと命を繋いできているのです。

さらに、全編に渡り Johnny Mathis の "Wonderful, Wonderful" という甘く幸せな歌声が、BGMのように繰り返し流れて、シーンの不気味さがさらに際立ちます。

ということで、何年か振りにみた「Home」やっぱり不気味でした。(本当に!よくこんなのを放送できたものです!)

でも相手がモンスターや超常現象に関係ない、つまり X-Files の範疇でない、と判断した時のモルダーの力の抜け方は相変わらずで、どんな時でも真面目に仕事の手を抜かないスカリーとのやり取りがとっても可愛いということも思い出しました。

詳しいストーリーは…、見てみよう、という度胸のある方にだけ、ご自分で確かめていただくことにして、この日記では今回触れないことにしようと思います。



***



そして本日の本題である Supernatural 第15話「the Benders」。
このエピソードを最初に見た時、思い出したのは上で例に挙げたX-Filesの「Home」でした。

来日した Jensen が、どんなモンスターよりも、ゴーストよりも、一番怖いのは「人間」とインタビューで語ったのが奇妙な偶然のように感じますが、Supernatural ファーストシーズンのエピソードの中で、やはり「怖い人間」の出てくるこのエピソードは、私の中の見返さないリストのトップに入ってしまったため、実は今回の日記を書くにあたって、本当に久々に見返しました。(セカンドシーズンを見始めたりしなければ、きっと見返すこともあったのだと思うのだけど…)

改めて見てみると(というか、「Home」を見た後では)、全編こんなに爽やかだった?と拍子抜けしたくらいで、当初感じた不気味さや怖さはほとんど感じませんでした。

しかも、SPNセカンドシーズンの最終話を見届けた後では、いなくなってしまったサムを心配するディーンの台詞の一言一言が!「このファーストシーズンのエピソードでも、そんなことを、その言葉で、そんなにはっきりと言ってたの???」と驚きさえ伴って胸に突き刺さって…。

オープニングクレジットを見ると、このエピソードの脚本、John Shiban だったんですね。
X-Filesのあれだけ膨大な謎と陰謀をなんとか筋の通るストーリーに仕立て上げていた John、さすがに抜かりない!と頭が下がりました。
シリーズをずっと追いかけて応援している(マニアな)ファンのため、全編をとおしてのMythology の設定が揺らいだりすることのないよう、ちゃんと筋が一本通るように、キャラクターの台詞に気を配って脚本を書いていることが伺えます。

オープニング、近所のおじさんが何者かに車の下に引きずりこまれるところを目撃してしまった小さな男の子のところに、州警察を装った兄弟がやってきます。

「モスラ対ゴジラ」なんかの話題で、またひとしきりディーンがオタクぶりを披露したりしていますが、サムというかJared、私もっと後のエピソードでのタオルシーンを見るまで、多分ずっとJaredについては、一番最初の印象のままの、ひょろひょろ背の高い子という認識しか持っていなかったのだと思うのですが。

州警察の制服姿なんかをみると、既に首も太くて、かなり大きくなってきてますね!

男の子の証言による「Whining growl」というモンスターが立てた物音以外、これといった収穫もなく、兄弟も一応地元のバーにやってきて事件を検討はしてみるものの、ディーンはダーツを投げながら「これって、ただの誘拐事件で、俺達の仕事じゃないんじゃないか?」と、珍しくそれほど仕事に乗り気じゃありません。
(ストーリーの初め、X-Filesの匂いがしなかった「Home」では、モルダーは子供が忘れて言った野球のボールでずっと遊んでいたり、モーテルでも、資料を真面目に検討しているスカリーのそばで、映りの悪いテレビのアンテナを手に持って、なんとか電波をキャッチしようとしたりして、全然仕事をする気がありませんでした。)

とはいえ、父ちゃんもこの地域をチェックしていたとわかって、一応明日から調べてみるか、と決まり、早速モーテルに行って休もう、と言い出したサムに

Dean: “You really know how to have fun, don’t you, Grandma?
(ばあちゃんって、本当に楽しみ方ってもんを知ってるよね、違う?)

と、いつもどおり軽く憎まれ口を叩きつつも、「小便してからいくから、先に外に行ってろ」と別れ、ディーンが外に出てみると、Impalaのボンネットの上に事件の資料と父ちゃんの手帳だけを残したまま、サムは忽然と姿を消していたのでした。

父ちゃん調べで、州内でも人口比でもっとも行方不明者が多いというこの町で、大切な弟の姿を見失ってしまったディーン、「Sam! Sammy!!」と声を張り上げた後、がらんとした道路の真ん中に立って、ため息のように「Sam」と呟く姿。

どうしてもセカンド第21&22話のディーンの姿が蘇ってきてしまいます。


道路の監視カメラに目をつけ、再び州警察のIDを使って地元の警察に協力を求めにやってきたディーン。

この後、Super-wiki にも詳細が乗っている、警察保有の兄弟のプロフィールがパソコンの画面に現れますね。


Samuel Winchester: 1983年5月2日生まれ、身長6’4”、体重180~190ポンド、茶色の髪に茶色の目、特に際立った Marking(生まれつきのアザとかかな?) や刺青はなし。

そして、兄のDean Winchester: 1979年1月24日生まれ、ミズーリ州セントルイスで死亡。身長6’4”(Shapeshifter 死ぬ寸前にサムに変身しようとでもしてたんでしょうか…)、体重175ポンド(死体を計量しているから、断定的です)、茶色の髪に瞳はグリーン、やはり特に際立ったMarking や刺青はなし。
死の直前、セントルイス地区で起きた連続殺人事件の重要参考人とされていた。
(このディーンのプロフィールは、セカンドシーズンの「Nightshift」のエピソードの後、書き換えられることになるんですよね?)

殺人の容疑者?という保安官に。

Dean: “Yeah, Dean. Kind of the black sheep of the family. Hansome, though.
  (ああ、ディーン。一家の厄介者ってやつでね。ま、ハンサムなんだけど。)

この Hansome, though の時のディーンのおすまし顔が可愛いです。
(この日記では、ディーンのことを余りに Low estimate だ、と散々語ってきましたが、ディーンのこうした自分の容姿に対する顕示欲は、また別の意味で考察に値しますね。「ディーンは自分の可愛さが武器になることを絶対わかってる!」っていうやつです。)

監視カメラの写真を入手するための申請書を手に立ち上がったディーン。

Dean: “Officer, look, he’s family. I kind of… kind of look out for the kid. You gotta let me go with you.”
 (あいつは家族なんだ。俺は、このガキの面倒を見てきたって感じで…。俺も捜査に関わらせてくれないかな。)


それは出来ないわ、と答えるOfficerに、ここの郡じゃ、かなりの数の行方不明者が出てるけど、戻ってきた人間ているのか?

Dean: “Sam’s my responsibility. And he’s coming back. I’m bringing him back.”
  (サムのことは俺に責任があるんだ。で、あいつは戻ってくる。俺が連れ戻す。)


ディーンが兄ちゃん心と愛情を全開にして、Officerと交渉している一方で、檻の中のサムが目を覚まします。
この恐ろしい一家、獲物を檻に入れる時には、決まってTシャツ一枚にするんですよね。
一番最初に見たときには、サムの体格になんかまだ全然注目していなかった第15話、今こうして見直してみると、(まだまだ細いけれども)サムいい身体してますね。

檻を掴んで揺するサム。なんとなくそのまま檻を壊せそうな気もしますが…。


再び場面は変わってディーン、サムがいなくなった時間帯の高速道路の監視カメラの写真には、ボロボロの車体に真新しいナンバープレートをつけた不審な車が写っていました。
写真を見ているディーンたちの背後をいいタイミングで「軋る」ようなエンジン音を立てて走っていく車が一台。
男の子の聞いた「Whining growl」という物音の正体がなんだったのか、にディーンは思い当たります。


再び画面はサムに。檻の上部に摑まって両足で檻を蹴りつけたりしていますが、檻はびくともしません。

この獲物の保管所でのサムとジェンキンス氏とのやりとり、ディーンの切羽詰った感じと対照的に、なんだか妙にのん気で笑えます。

ジェンキンスさんは、「Ned Beatty time」が始まるって警戒してるんですけど、私は見たことありませんが、『脱出』という映画でネッド・ビーティがRedneck (直訳では無骨な田舎者という感じ、映画では山男なんですか?) にアナルレイプされる、という衝撃シーンがあって(あの大きなおじさんが?!)、ジェンキンスさんとしては、謎の男達はレイプするためにハンサムガイ(?)を誘拐してきてはストックしていると推測してるんですね。「脱出」ってそういう映画なんですか?
今度機会があったら見てみようかな…。


サムはそんなジェンキンスさんの意見を全然相手にしていませんが…。
どうしてこの子はこんなに平然としてるんでしょう。
今回の事件が、Supernaturalには関係なくて、ただの人間が相手だと知って、大したことないや、って思ってるんでしょうか?

謎の男達、サムには食事をあげませんね。さらってきたばかりの内は気が立ってるから、大人しくなるまで食事も与えないということなのか…。
一番最初に見た時は、あの食事の材料もひょっとして…、なんて思って、本編にははっきりとは出てこないけど、一家の家の中の骨や歯のコレクションを見ても、その可能性が高いですよね。サム、食事をもらわないうちに逃げ出すことができて、よかったのかも。

このシーン、ヘンゼルとグレーテルをちょっと思い出しました。魔女がヘンゼルにご馳走を食べさせるのは、後で殺して食べるためってことですもんね。
(ヘンゼルとグレーテルって言えば、森の中に転々と落ちているM&Mのことも思い出します(笑)あの時は、ディーンがヘンゼルでした)


一方のディーン、IDの嘘がばれてしまいます。
でっぷりした黒人男性の写真を見せられながら、いくらか体重が落ちたし、マイケル・ジャクソンと同じ皮膚の病気で…、なんて言い訳を始めるものの、首を振り車から降りてちょうだいという Officerに、「サムを見つけたいだけなんだ。俺が、嘘をついているかどうか、俺の目を見てくれ」と、飛び道具を出すディーン(これ、SPN版PB のS2第19話でも美人弁護士さん相手にやってましたよね。)ですが、Fan girls なら間違いなく一発でやられてしまうこの作戦にもそれほど揺らいだ様子をみせない Officer (さすが!)に、最終兵器を持ち出します。


Dean: “When we were young, I pretty much pulled him from a fire. And ever since then, I’ve felt responsible for him. You know, like it’s my job to keep him same. I’m just afraid if we don’t find him fast…Please. He’s my family.”
  (俺達が小さい頃、俺はあいつを危ないところで火事から救い出したんだ。それ以来、俺はあいつに責任を感じてる。つまり、あいつを危険な目に遭わせないっていうのは俺の仕事だ、みたいにさ。もしあいつを早いとこ見つけてやらなかったら、どうなっちまうかって…、とにかくそれが怖いだけなんだ。…頼むよ。あいつは俺の家族なんだ)


案山子の回で、サムがメグに「He’s my family.」って言った時には、どうしても(ただただディーンのそばに行きたいだけの気持ちを取り繕うという)嘘くさい感じがしてしまったのですが…(その前のいちゃいちゃ電話のシーンがいけないんですよね!また、そもそもシリーズの最初から、サムがディーンに抱いているのは家族としての愛情だけじゃないって、妄想している私なのでそう感じてしまうのか…)ディーンがこの台詞を言うときには、純粋にその意味のまま胸に届きます。(サム、いつも勘繰ってごめんね。)

ディーンの「Please」と懇願する顔のあまりの可愛さに、さすがの鉄の女もやられてしまったっていうのもあるような気がするけど、車内にクリップで留めてあるお兄さんの写真に目をやったOfficer。

あなたを連行するわ、…サム・ウィンチェスターを見つけた後でね。

と言って再びシートベルトを締めます。


男達が去った後、サムは、電気仕掛けの檻の鍵に繋がっている太い金属製のコードに目をつけて、力任せに引っ張ってます。なかなか思うように引っ張れませんが、「レイプされる」ことばかり心配しているジェンキンスさんなんかに「サミー」と呼びかけられて、「Don't call me Sammy!」と言い返した瞬間、馬鹿力が出て(ははは!ディーンにすらめったに呼ばせないのに、あんなおじさんに呼ばせるわけには行きませんよね)コードが天井から外れました。でも落ちてきたのは、コードを天井に固定していた金属製のブラケットだけ。

ところがその直後、ジェンキンスさんの檻の鍵が開いてしまいます。簡単すぎる、罠かもしれない、出ないほうがいい、というサムを無視して、助けを呼んでくるから、と外に飛び出してしまうジェンキンスさんは、もちろん怪しい兄弟に狩られてしまいます。

檻の中で、ジェンキンスさんの最後の叫び声を聞いたサム。



再び画面は、ディーンに。
どうして急にディーンがサムを探すことを許してくれたのかと訪ねると、Officerのお兄さんもちょうどサムと同じように行方不明になったきり、戻ってこないことが判明。
だからディーンの気持ちがよくわかるのだと。

二人でパトカーを走らせているとディーンは、怪しい私道を発見。調べてみようと車を降りますが、一緒についていくと言ってきかないディーンは「あんたは一般人でしょ」とパトカーに手錠で繋がれてしまいます。

一人で調査にいったOfficer(Kathleen、ここでついに彼女の名前が分かりました)は、怪しい一家の長であるおじさんに殴られて、捕獲されてしまいます。

パトカーの始末のために出てきた恐ろしい兄弟の乗った車の「Whining growl」を聞いて、私達もディーンが見つかっちゃう!と冷や冷やしますが、兄弟がパトカーに近づいた時にはもちろんディーンは姿を消しています。(ちゃんと手錠まで始末していくところはさすがです)


檻の中で意識を取り戻したKathleenとサムが会話をしていると、獲物保管所のドアがぎしっと開く音がして、何者かの足元が画面に映ります。
でも、もちろん私達には、Fan girls の描写でお馴染み Well fucked bowlegs を見ただけで誰の足なのか、分かってしまうのですが…。(腐女子Fan girls の間では、Jensenのbowlegs は、Jaredのせいだ、とまことしやかに語られているのです(笑))

もちろん現れたのはディーン。この兄弟、いなくなった片割れを見つけた時、一緒に女性が捕らわれていても、自分の大事な兄弟にしか気付かないという傾向があります。
(サムの場合、かなり意図的に兄と一緒にいた女性を無視しているようにも見受けられます)
今回も、全く物音を立てなかった二人の檻の内、ディーンは、吸い寄せられるようにサムの方に近づいていきました。(これは一重に兄の愛のおかげ、という気がするのは偏見でしょうか)

ディーンがやってくる途中で、Kathleen の兄の車も見つけ、Kathleenの兄が生きているとはもう望めないことが明らかに。

そして今回の相手は「ただの人間だ」と聞いて、サムから「Be careful」と注意されつつも、軽い気持ちで、鍵をとってくると母屋へ出かけたディーン。

案の定捕まって、椅子に括りつけられてしまいます。(この一家の母屋も不気味ですよね。不気味な室内で、蓄音機から、ずっと軽快なジャズピアノの演奏が流れているのも、一層不気味さを高めているのですが、くどいようですけど「Home」を見た後では、もう全然なんともありません。)

ここでまたちらっと、ディーンのインテリジェンスが垣間見えます。人間を狩っていることを匂わせる息子の言葉に、

Dean: “That’s what this is about. You—You yahoos hunt people?”
  (そういうことかよ。お前らヤフーは、人間を狩ってるのか?)

Yahoo とは、ガリバー旅行記の馬の世界に出てくる、知性のない獣のような人間のことですよね。子供の頃、絵本で小人の国と巨人の国のお話を読みましたが、大学生になって、スウィフトのガリバー旅行記の全編を読んだ時、ちょっとグロいとまで言える大人なお話に驚いたものです。

ひょっとしたら英語圏では、Yahooと言えばどういう存在を指すのか、誰でもが知っている日常の知識に入っているのかもしれませんが、ディーンは、スウィフトのガリバー旅行記を読んでいるのかもしれませんね。(オペラも見ているらしいし…)

ここで不気味オヤジが、一度はクーガーも狩ったことがある、と言っているのは、映画「Devour」の冒頭シーンを暗に示している、と考えるのは、想像をふくらませ過ぎでしょうか?

怖い焼けた火掻き棒のシーンの後、坊主か、警官かどっちかを選べ、といわれ、狩の対象にされるのなら、と、サムを選ぶと、オヤジは息子(Lee)に檻から出さずに撃ち殺せ、と!

この時のディーンの表情!

なんとか助かる可能性を求めて、サムを選んだのに、これでは自分でサムを殺してしまうようなものです。


Dean: “If you hurt my brother, I’ll kill you, I swear. I’ll kill you all. I’ll kill you all!”
  (弟を傷つけたら、絶対にお前らを殺してやる。お前ら全員殺してやる。殺してやるからな!)


あんた、椅子に縛り付けられたまま、そんなこと言ったら!と、こっちがはらはらしますが、とり急ぎこの人たちディーンに手を出す気はないみたいです。

一方のサムは、役に立たないと思っていたブラケットのおかげで(一体何の役に立ったのか、私にはよくわかりませんが)Leeに反撃して倒します。

この後、返事をしないLeeの様子を兄と一緒に見にいくにあたって、オヤジ、このもう一人の息子を「Jared」って呼んでます。この名前にしたのには、何か意味があるんでしょうか?

ディーンの見張りは、13歳の末娘Missyに任せ、獲物保管場所へと向かう親父とJared。
サムとKathleenの反撃にあって、Jaredはサム(Jared)に倒された挙句、檻に閉じ込められ、親父にライフルを突きつけている Kathleen を残して、サムはディーンを救出に向かいますが、二人が出てくると一発の銃声が響きます。

ちゃんと上着を取り戻したサムとディーンは、Kathleen の計らいで、その場から徒歩で去っていきます。


Dean: “Don’t ever do that again.”
  (もう二度とあんなことすんなよ)

Sam: “Do what?”
  (何をすんなって?)

Dean: “Go missing like that.”
  (あんなふうにいなくなったりすることだ)

Sam: “You were worried about me.”
  (俺のこと心配してたんだ)

Dean: “All I’m saying is, you vanish like that again, I’m not looking for you.”
  (俺が言ってるのは、お前がまたあんなふうにいなくなったら、もう探さないってことだ)

Sam: “Sure you won’t.”
  (本当に探さないんだね)

Dean: “I’m not.”
  (探さない)

Sam: “So you got sidelined by a 13-year-old girl?”
  (ところで、兄ちゃん、13歳の女の子に大人しくさせられてたんだ?)

Dean: “Shut up.”
  (黙れ)

Sam: “Just saying, you’re getting rusty, kiddo.”
  (俺はただ、お坊ちゃん、腕が錆び付いたんじゃないの?って言ってるだけだよ)

Dean: “Shut up.”
  (黙れ)


何はともあれ無事にサムを取り戻したディーン。二人は楽しくこんな可愛い会話を交わしながら、仲良くテクテクと夜道を歩いて行きます。

ファーストシーズンで、この二人のやり取りは、ただただ微笑ましく可愛いだけだったのに…。


John Shiban!もう!ちょっと泣けてきちゃうじゃない!

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

藤葉さま。
こんばんは。kyuです。
藤葉さまのSpn S1の考察再開はいつ頃かな?と密かに楽しみにしていたら、早速Upされていて…嬉しい!!今回も楽しく読ませて頂きました。またトリビア的話には感心しっぱなし!!このお話、きついですよネ。エイリアンみたいな映画よりも、この手のホラー映画の方が断然怖いと私は思います。

実は、今日文庫3を手に入れまして、ちょうど話が「the Benders」から。文庫の中で、ジェンキンス氏は190cm強のガテン系のオジサン。(Sammyもデカイので、この一家は身体の大きな人を捕らえるのが好きなのか?)今回のエピを改めて文章として読むと、結構辛かったです。想像力豊かな人は大変かもしれない。

私が、この話で凄く印象に残っているのはMissy…。怖いです。不気味です。子役?のお嬢さんの演技が上手すぎです。
そして、弟の行方不明で半端じゃない取り乱しぶりを見せる兄に対して、弟といえば冷静に自力脱出して捕らわれた(助けに来たハズなのに…)兄も救出…。Sammyって頭も良いし、腕っ節も強いし、非の打ち所がない何か出来すぎ男だよ、と思った記憶が。Deanも腕もたつし、度胸もあるのに、どこか危なっかしくみえる…何故だろう?まだこの頃はDeanのSam(家族)に対して持っている責任&使命感がどうも理解するのが難しくて…。後々のエピで少しずつ分かって来るのですが、それでもDeanの家族に対する愛情は深い。深過ぎて何か痛々しいです。
そうそう、Kathleenが最後の方で語った「真実が分かれば~」のセリフも印象的でした。

すみません。文庫ネタになってしまうのですが、DeanはSammyに対してかなり甘いようで、それって兄貴というより親の心理じゃないか?と思えるような節もあって笑えました。藤葉さまも日記で指摘されてましたが、Deanをはじめ周囲の人達はSamの事は可愛いと思っているみたいです(笑)

藤よう さんのコメント...

kyuさん。
S1の妄想日記の続き、ずーっと気にはなっていたのですが、「the Benders」の妄想日記を書く時には、X-Filesの「Home」も一緒に観なければ、と心に決めていたこともあって、なかなか勇気がでず、すっかり遅くなってしまいました。

文庫2巻目の終わりで「日記に追いつかれてる!」とちょっと焦る気持ちもあったのですが、すっかり追い抜かれてしまいました。
私、まだ文庫3を入手していないのですが、文庫を読んでから日記を書くと、影響されそうな気もして…。
まあ、この日記は、勝手に私の妄想を文章にしているだけなので特別気にすることもないんでしょうけど。

Kathleen、いい台詞を言ってるんですよね。久々につらつらと妄想日記を書いているうちに、気付けばすっかり長くなってしまって、とはいえ、前後編に分割するほどでもないので、早く終わらせようと終盤すっかり駆け足になってしまって…。
いつもkyuさんの指摘で、そうだった!と気付くことが多いです。

文庫3も、面白そうですね。
私も、やっぱり近いうちに入手したいと思います。