2007年6月2日土曜日

X-Files Slasher の見たSupernatural その21

このエピソードの妄想日記を書くための心の準備が整わない気がして、なかなか手をつける勇気が出なかったのですが、いつまで保留していても仕方ありません。


ファーストシーズン第16話 「Shadow」 の妄想日記です。


このエピソードは…、特に 「Winchester一家」 の内面とでもいうか、つまりこのSupernaturalというドラマの根幹である Mythologyに大きく焦点が当てられているという点で、まず間違いなくファーストシーズンの中でも名作の一つに数え上げられる作品です。この後やってくるファーストシーズンのエンディングに向け、そしてそこから波及してセカンドシーズンで兄弟を襲うことになる強烈なAngstへの直接的な序章となっているといっても過言ではありません。

このエピソードで明らかになった、兄弟間、そして親子間の複雑な感情の揺れは、もちろん数多くの(Wincest)Slashストーリーの動機付けおよび説明にもなっていきました。

それだけに通り一遍の妄想日記にしてしまいたくない、とずっと思ってきたのですが、あまり大きなことを考えても、日記を書く私の能力がそこまで届いていないという事実はどうしようもないので、いつもどおり思いつくままに日記を書き進めてみたいと思います。



***



オープニング明け、とある街角に停まったImpalaから降り立ったのは、紺色のつなぎのようなおそろいのユニフォームを着た二人。
いつもあれだけ色んなコスプレをしているくせに、今回のつなぎ、ディーンはお気に召さない様子で文句を言ってます。とはいえ、文句を言いつつもなんだかディーンは楽しげで、サムの子供時代の学芸会?の思い出話まで飛び出したりしています…。


Dean: Dad and me did just fine without these stupid costumes. I feel like a high school drama dork. What was that play that you did? That—What was it? Our Town. Yeah. You were good. It was cute.
  父ちゃんと一緒の時は、こんな馬鹿げたコスプレしなくても全然うまくやってたのに。まるで高校演劇部のまぬけになったみたいな気分だ。お前がやった、あれ、なんだったっけ?あれ-なんだった?我が町か。そうだ。お前上手だったよな。あれは可愛かった


母ですねー。時々こうしてディーンの母心に感服させられます。

ディーン、サムの学校行事なんかも保護者としてちゃんと見に行ったりしてたんですね。客席から、きっと満面の笑みで舞台上のサムの姿を見守っていたであろうディーンの姿を想像すると、どっちがキュートだよ!と、なんだか涙が出そうですが、生後6ヶ月から手塩にかけて育ててきた可愛い弟ですからね。
「あの子がこんなに大きくなって、あんなに立派にみんなの前でお芝居なんかしてる!」という感動はあらゆる母に共通する押さえ切れない感情です。

サムの子供時代の話が出ると、あの父ちゃんとディーンに世話されて、サムはきっとオムツかぶれとかしてる赤ちゃんだったんだろうな、でもここまで大きく育ったんだから、離乳食なんかもよく食べる、涎だらけの丈夫な子だったんだろう、なんて、どうしても想像せずにはいられません。

なのにサム!そんな風にまでして(あくまで私の想像の中で、ですが)育ててくれた兄ちゃんに、今回、あんたはなんてことを言ったの?!

Our Town は、私の調査が間違っていなければ(間違っていることも多いので…)"Daily Life"、"Marriage and Love"、"Death" という三幕からなるおそらくアメリカでもっとも頻繁に演じられているお芝居だそうで、架空の町Grover's Corners を舞台に、セットを作らず、椅子とテーブルと踏み台だけを使ってお芝居するというのが醍醐味みたいです。

ディーンがCuteだった、と言ってるので、小学校時代の学芸会かと思いましたが、「子供向けバージョン」の脚本が存在するのでない限り、お芝居の内容からすると、サムが演じたのはやっぱり高校生の時?
母親にとって、息子というものはいくつになっても赤ちゃん時代のままキュートな存在であるのは間違いありませんから、ディーンにとってサムのお芝居は小学生の時であろうと高校生の時であろうと、確かにキュートだったのでしょうね。


そして、父ちゃん、というコメントにどうしてもピクリと反応してしまう私です。
先日の「トゥルー」なんかを見ても、ちょっとスーツを着てロングコートなんかを羽織れば、父ちゃんはどんな犯罪現場にも簡単に通してもらうことができたのだろうと想像できますが、この可愛い二人では、まだまだそういつもいつもFBIやUS MarshalsなんていうIDが通用するとは限らないのかもしれません。

ディーンの思い出話には既に慣れっこになっているのか、並んで歩くサムは「Cute」と言われても大して恥ずかしそうにもしていないのがまた面白いですね。サミーという呼びかけにはあんなに敏感に反応するのに。

とにかく謎めいた密室連続殺人事件の現場を調査中、謎の記号(symbol)を見つけた二人、事件についてさらに調査を進めるためもあって殺されたメレディスの職場であるバーへとやってきましたが、サムはそこで見覚えのある後姿を見つけました。

画面のこちら側では、もう既にただの女の子ではないことがはっきりしているメグです。

友達に会いに来たなんていうサムのいつもの気軽な嘘に「友達はどこ?」なんて食いついてくるメグはさすがですが、そのメグがカリフォルニアで出会ったという俳優

「something Michael Murray」!!

映画オタクのディーンすら”知らないな”という感じに眉を吊り上げ、サムも「Who?」なんて真顔で聞き返してますが、画面の前でうかつに飲み物なんかを飲んでいた fan girls はほぼ全員口に含んでいた飲み物を”ぷっ”と噴出すハメになったに違いありません。

今回の作品、オープニングクレジットをじっと見ていると、Kim Manners、John Shiban、Eric Kripke という黄金のトリオが制作に勢ぞろいしています。

この三人といえば、間違いなく全員がSlashを読んでいると断言できるおじさん達です。

そしてこんな風に「something Michael Murray」の名前を台詞に潜り込ませたところをみると、三人は、Wincest だけではなくて RPS も読んでいるに違いないと考えざるを得ません。

Smallvilleのトム&マイキー(バンクーバーでのJ2の共通の友人)、Kaneというバンドのクリス&スティーブ(Jensenの友達)と並んで、必ずRP Slashに出てくる登場人物といえば…、

もちろん Chad Michael Murray です。

「Gilmore Girls」に続き 「House of Wax」でも Jaredと共演したことで知られるこの Chad は、プライベートでも Jared の親友として全ての fan girls から認知されている存在です。
1981年生まれ、Jaredよりもたった一つ年上という年齢で離婚経験あり、現在の婚約者(だったかな?)は、付き合い始めた時まだ高校生で、彼女のプロムパーティーへの出席を学校側だかお父さんだかに拒否された、なんていう究極の駄目人間という共通認識でも有名です。
(なんと元妻も現婚約者も、Chad が出演している One Tree Hill の共演者!!!)

Jaredもそんな友達を持っている以上、共演を機に共演者と結婚、いえ、(せめて)ラブラブになってもおかしくないというのも fan girls の共通認識…。(あ、もちろんサンディーのことじゃなくって…)

とはいえ、こういう小さなファンサービスも 「Supernatural」 を観賞する上での楽しみの一つになってきました。


すっかり脇道に逸れてしまいましたが、親しく会話をしているサムとメグの脇で、存在を主張するように咳払いを続けるディーンに対し、


Meg: Dude. Cover your mouth.
  ねえ。咳をするなら口を覆いなさいよ。

Meg: Nice, the way you treat your brother like luggage.
  結構なことよね。弟をお荷物みたいに扱って。

Meg: Why aren’t you let him do what he wants to do? Stop dragging him over God’s green earth.
  どうしてサムのやりたいようにさせてあげないの?あちこち連れまわすの止めたらどうなの。


と、立て続けに痛烈な言葉を浴びせ続けるメグ。
前回ディーンのおかげでサムを取り逃がしたことがよっぽど悔しかったのかもしれないけど、このキャラクター設定はさすがだ!と思ってしまいます。

一方、流れで親しくメグの携帯番号を教えてもらったりしているサムですが、ディーンのPretty & Adorable オーラに全く反応せずに毒舌を浴びせかけることのできる女の子を初めて目にしたことも大きな理由のように思えるけど、あまりに偶然すぎるメグとの度重なる偶然の出会いに、しきりに「Weird」だといい始めます。

しかしメグの言葉をきっかけに、兄弟は小さな言い争いを始めてしまいます。
ここでの言葉のやりとりにも、少し胸が痛みます。


お前を荷物みたいに扱ったって?
あんな女に俺の悪口言ってんのかよ。
お前の本音も入ってるんじゃないか?お前の意思に反して、俺がお前を引き止め続けてるって?

ごめんって。インディアナで大喧嘩した時のことで、大したことじゃない。もちろん本気で言ったわけじゃないよ。


…………。くすん。


はっ、まだまだエピソードは始まったばかりなのにちっとも先に進みません。

とにかくディーンにメグの身辺調査と殺人現場で見つけた謎のシンボルの調査を頼み、自分はメグを見張るというサムに、ディーンは途端に笑顔になって


Dean: You little pervert.


と言い残して去っていきます。(メグのアパートの外で張り込みを続けるサムが、メグの着替えを目撃してしまった瞬間、通りすがりの女性に「Pervert!」と厳しく叱責されるのはご愛嬌です。)


ディーンの調査によって、謎の記号は「Zoroastrian」のDaeva(暗闇の悪魔)の印であることが判明。しかも非常に残酷な悪魔なのだと。
短時間でどうやってそこまで調べ上げたのか、と問い詰めるサムに、ディーンは「Caleb」に電話してきいたと白状していますが、この「Caleb」、第10話のAsylumの回で、サムが父ちゃんの手がかりを探してあちこち電話をかけ続けている電話相手の名前の中に出てきました。ボビーを筆頭に、父ちゃんの友人達は、皆この兄弟のことを可愛がって折りに触れて何かと面倒を見てくれているようですね。


もちろんDaevaを呼び出して操っているのはメグだとわかり、と同時にメグが血液をためた器で通信していた謎の相手のことも浮かびあがってきます。

偵察から戻ったサムとホテルで待っていたディーンが、


Sam&Dean: Dude, I gotta talk to you.


と相変わらず見事なハモリ具合を見せ付けるのも見ものですね。
(これだけぴったり台詞を合わせるのには、二人で随分練習したりしてるのでしょうか?)

メグが通信していた相手の正体を推理しつつ、ディーンはメレディス殺人事件の調査で知り合いになった美人警察官エイミーから得た情報のことを思い出します。今回のシカゴの謎の連続殺人事件、犠牲者は二人とも兄弟と同じカンザス州ローレンス出身だったというのです。
メグが倉庫に呼び出そうとしていた存在こそが、ママを殺し、ジェシカを殺し、兄弟から幸せな家庭を奪った悪魔そのものなのかもしれないという可能性に二人は思い当たります。

父ちゃんの留守電に「すぐにシカゴに来てくれ」とメッセージを残し、悪魔と対決するための準備を始めた兄弟。

そんななか、サムがついにあの会話の口火を切ってしまいます…。


Sam: God, could you imagine if we actually found that damn thing? That demon?
  ねえ、俺達が実際にあの悪魔ってやつを見つけるなんて想像できた?あの悪魔をさ。

Dean: Let’s not get ahead of ourselves, all right?
  そうあんまり先走らないようにしようぜ、な?

Sam: I know. I’m just sayin’, what if we did? What if this whole thing was over tonight? Man, I’d sleep for a month. Go back to school—be a person again.
  わかってる。ただ俺が言いたいのは、もし見つけたんだとしたら?ってことなんだ。今晩、この全てのことに決着がつくんだとしたらどうする?そしたら俺、一ヶ月ぶっ続けで眠って。学校に戻るんだ-また普通の人間に戻るんだ。

Dean: You wanna go back to school?
  お前、学校に戻りたいのか?

Sam: Yeah, once we’re done huntin’ the thing.
  うん、この狩りってものに全てきりがつけばね。

Dean: Huh.
  はっ。

Sam: Why, is there somethin’ wrong with that?
  なんだよ、何か問題でもある?

Dean: No. No, it’s, uh, great. Good for you.
  いや。ないさ、あー、最高だろ。お前にとってはいいことだよな。

Sam: I mean, what are you gonna do when it’s all over?
  で、全部終わったとしたら、兄ちゃんはどうするつもり?

Dean: It’s never gonna be over. There’s gonna be others. There’s always gonna be somethin’ to hunt.
  終わりなんかないさ。他にも何かある。「狩る」べきものはいつだって出てくる。

Sam: But there’s got to be somethin’ that you want for yourself—
  でも、兄ちゃんだって何か望むことがあるだろ。

Dean: Yeah, I don’t want you to leave the second this thing’s over, Sam.
  ああ、お前が、これが終わった瞬間に去ってなんかいかなければいいと思ってる、サム。

Sam: Dude, what’s your problem?
  兄ちゃん、どうしたんだよ?

Dean: Why do you think I drag you everywhere? Huh? I mean, why do you think I came and got you at Stanford in the first place?
  どうして俺がお前をそこら中、引っ張りまわしてると思ってるんだ?ええ?つまり、そもそもどうして俺がスタンフォードまでお前を迎えに行ったと思ってる?

Sam: ‘Cause Dad was in trouble. ‘Cause you wanted to find the thing that killed Mom.
  父ちゃんが面倒に巻き込まれたからだろ。ママを殺したヤツを見つけたいからだ。

Dean: Yes, that, but it’s more than that, man. You and me and Dad—I mean, I want us….I want us to be together again. I want us to be a family again.
  ああ、そうだ、でもそれだけじゃない。お前と俺と父ちゃん-つまり、俺達…また皆で一緒になりたかったんだ。また家族に戻りたかった。

Sam: Dean, we are a family. I’d do anything for you. But things will never be the way they were before.
  ディーン、俺達は今だって家族だよ。兄ちゃんのためなら俺はなんだってする。でも、昔のままみたいになんて、もう戻れないよ。

Dean: (sadly) Could be.
  (さびしそうに)戻れるかもしれないだろ。

Sam: I don’t want them to be. I'm not gonna live this life forever. Dean, when this is all over, you’re gonna have to let me go my own way.
  俺は戻りたくない。俺はこんな人生を永遠に続けるつもりはないんだ。ディーン、これが全て終わったら、僕には自分の道を行かせてよ。


無言のまま、すねた子供のような顔で上目遣いにサムを見上げるディーン…。


終わりはないように思えた「Winchester家の狩り」についにゴールが見えた気がして、ちょっとウキウキしているサムに対して、サムの言葉を聞いて途端に寂しそうな顔になるディーンを初めて目にした時、僅かにショックを受けたことを思い出しました。

物心ついて以来、父ちゃんをサポートしサムを守りつつ「狩り」をしてきた、それが人生の全てで、それ以外の生活など知らないディーンにとって、行方不明とはいえ電話越しに声も聞いて父ちゃんが生きていることが確認できている今、再びサムが身近にいて毎日一緒に「狩り」が出来るようになった現在の状況は、これ以上望むことがないほど幸せだ、ということなのです。

でもサムにとって、ディーンが幸せだと感じる生活は異常でしかなくて、「普通に戻りたい」というサムの言葉をはっきりと耳にすることで、ママが死ぬ前まで普通の生活を送っていた父ちゃんも、ママの仇をとった後には狩りへの興味をなくして、サムのいう「普通の生活」に戻りたいと思っているのかもしれない、その可能性までディーンは感じ取ったのであるような気もします。
それはつまりディーンの人生から、サムも父ちゃんもいなくなってしまう、一人ぼっちになってしまう、ということに他なりません。


ところが結局、Daevaを使ったメグの連続殺人は、父ちゃんを呼び出すための罠だったことがわかり(相変わらずメグのディーンに対する情け容赦のないサディスティックな態度にはぞくぞくします。どうしてメグはディーンに対してこんなに酷薄なんでしょう?特殊な能力を持っているサムに対して、普通の人間であるディーンは、メグには虫けらのような存在に感じるのでしょうか?)、Daevaの反逆で7階から転落したメグの様子を見届けた兄弟がホテルに戻ると、真っ暗な部屋の中には怪しい人影が。


振り返って顔を見せたその人は!!!!!


父ちゃ~~ん!!!


兄弟と一緒に、私もどんなにこの日を待ち続けていたことか!

ためらいなく歩み寄ってきた(ママにそっくりな美人の-しかしなんなのあの睫毛!)長男を目に薄っすら涙を浮かべてがっしり抱きしめる父ちゃん。
やっぱりディーンより1インチは、大きいように見えます。

ついに悪魔を追い払う(Exorcism)だけではなく、実際に殺す(kill)方法を見つけたという父ちゃん。だから悪魔は父ちゃんを恐れて始末しようとしているのだと。

(悪魔を殺すって)How?と問うディーンに、I’m working on it. と、ディーンが案山子の回でエミリーに何度も言い続けたのと全く同じ台詞を父ちゃんが答えた時、ディーンがわずかに笑顔を見せるのは、「狩り」の時に具体的な手段を言えない時の二人の間の決まり文句だったりするのでしょうか?この親子の親密な感じがちょっと伺えます。

そんな父ちゃんとディーンの間のいい雰囲気には全く無頓着に(ひょっとして、雰囲気を感じ取ったからこそ空気を変えようとしてる?)、父ちゃんを手伝いたい、と言い張るサムを説得し、2年前とんでもない大喧嘩をやらかした末、出て行ったきりののっぽの次男坊をやっとハグする父ちゃん。
(トゥルーではあんなに大きく見えた父ちゃんが…、サム、あんたは本当に巨人です)

サムの身体を離して涙に濡れた頬のまま父ちゃんが再びディーンに笑顔を向けると、途端に父ちゃんは部屋の奥のキッチンキャビネットへと飛ばされてしまいます。
Daevaは、兄弟を追ってきていたのです。

兄弟がホテルの部屋に入る前、なんで荷物を車に置いてこなかった、と、ディーンがなんだかちょっと不自然ともいえる説明台詞を言っていましたが、サムがImpalaの中を漁って、片っ端から集めておいた道具を肩に背負ったまま部屋に戻ってきたことが幸いして、なんとかDaevaを撃退し、やっとの思いで車のところに降りてきた家族三人。

炎が悪魔を足止めしている間に皆で逃げようというサムですが。


Dean: Wait, wait. Sam, wait. Dad, you can’t come with us.
  待て、待つんだ。サム、待て。父ちゃんは俺達と一緒にいちゃいけない。

Sam: What? What are you talkin’ about?
  何?何を言ってるんだよ?

John: You boys—you’re beat to hell.
  坊主達-お前達酷い目に遭うぞ。

Dean: We’ll be all right.
  俺達は大丈夫だ。

Sam: Dean, we should stick together. We’ll go after those demons—
  ディーン、俺達、一緒にくっついていなきゃ。皆で悪魔を追いかけて-。

Dean: Sam! Listen to me! We almost got Dad killed in there. Don’t you understand? They’re not gonna stop, they’re gonna try again. They’re gonna use us to get to him. I mean, Meg was right. Dad’s vulnerable when he’s with us. He’s—he’s stronger without us around.
  サム!聞くんだ!俺達のせいで、父ちゃんはあそこで殺されるところだったんだ。それが分からないのか?奴らはこれで止めやしない、また殺しにくる。奴らは俺達を利用して父ちゃんを仕留めようとする。つまり、メグは正しいってことだ。俺達は父ちゃんの弱みになるんだ。父ちゃんは、-俺達がいない方が、父ちゃんは強くいられる。

Sam: Dad, no. After everything, after all the time we spent lookin’ for you—please. I gotta be a part of this fight.
  父ちゃん、駄目だ。ずっと、ずーっと父ちゃんを探してきたのに-頼むよ。一緒に戦いたいんだ。

John: Sammy, this fight is just starting. And we are all gonna have a part to play. For now, you’ve got to trust me, son. Okay, you’ve gotta let me go.
  サミー、この戦いは始まったばかりだ。そして皆それぞれに役割がある。今だけは、父ちゃんを信じてくれ。いいか、父ちゃんを行かせてくれ。


やっとサムが父ちゃんの肩から手を離すと、父ちゃんは自分の黒い大きなトラックに向かい、 Be careful, boys. という言葉を残し、トラックに乗って行ってしまいます。


Impalaに乗り込み、去っていく父ちゃんのトラックのテールランプを見つめる兄弟が、二人揃ってなんて寂しそうな幼い顔をしているか!


Paleyで、この「Shadow」というエピソードは、キムとジェンセンの力比べだったとキムが語ったとおり、今回のエピソード全体に渡り、ディーンのサムをどうしても手放したくないという気持ち、やっと出会えた父ちゃんをまた一人で行かせなければならない身を切られるような気持ちをジェンセンがまさに赤裸々に演じています。


兄弟の乗った Impala が父ちゃんとは逆方向の通りへと出て、走り去っていく様子を、アイメークが物凄いことになっているとはいえ、7階から落ちたばかりとは思えない身軽な身のこなしで現れたメグがじっと見送って、今回のエピソードは終わりです。



***



妄想日記だけでもかなりの長さになってしまったのですが、本日も一つだけSlashをご紹介します。

もちろん Wincest で(既に出来上がっている二人という設定です)


タイトルは 「Don't Know How to Let You Go」。


まさに「Shadow」の直後から物語は始まっています。

「普通の生活に戻りたい」ともらしたサムの言葉が、ディーンの胸の中で小さなしこりになって、表面いつも通りのディーンに見えながら、サムとの間に微妙な距離を置き始めます。
自分の言葉が、ディーンを「再び捨てる」という意味に受け取られたのだと気付いたサムは、なんとか本当の自分の気持ちをディーンに説明しようとしますが…。

ディーンの気持ち、サムの気持ちがうまく書かれていて、切ないけれども決して重たくはないお話です。

久々のリバーシブル無しです!(笑)

6 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

藤葉様 

こんばんは。maxyです。
このたびは、あのような掘っ立てブログにお越しくださり、本当にありがとうございました。

そして、久々の妄想日記! 堪能させていただきました。ホント、Deanは、愛情深い母であり、美しく優しい妻だったのですね!

じつはウェブページのスクリプト、読みに行ってきました。今回のエピ、2-1で、父ちゃんが最後にDeanに告げた言葉と重なるところがあり、いま、さらにジーンときています。

ところで、すでにご存知かもしれませんが、AC/DCのことです。これ、直訳すれば、交流/直流兼用って意味ですよね? ここから、bisexualの隠語となっています。バンドのメンバーは、別の理由でバンド名にしたらしいのですが、説明が長くなるので、これは次回、ブログに書きます。

そして今度は、X-file slashの翻訳、読みにくぞ!
なかなか追いつきませんが、私も、どこまでもついていく愛読者リストに入れていただければ幸いです〈笑)。

藤よう さんのコメント...

Maxy494さん
AC/DC、なるほど…(笑)
また楽しみに遊びに行かせていただきます。

私の妄想穴だらけスクリプトを?副長官室に遊びに行っていただいたのですか?
セカンドシーズンの妄想日記は、まさに妄想エネルギーだけの勢いで書いているので、改めて読んでいただくなんてきくと冷や汗がでます。

「Subterfuge」にもトライしていただける?
私の日記もウェブページも、長年の妄想生活が病後一気に噴出したという感じで我慢できずに立ち上げたものなので、文字を追っていくだけでも大変じゃありませんか?
どうかあまり無理をなさらず(笑)

Unknown さんのコメント...

藤葉様

また、来ちゃいました。どうしても一言伝えたくて。  

子供の頃から、本さえ読ませとけばオトナシイ、活字中毒、しかも丈夫だけが取柄のmaxyです。無理なんてとんでもない。どうぞ、ご心配なく。
心配なのは、「もっと読ませろ!」と騒ぎ出すことのほうで〈笑)。

むしろ私のほうこそ、Rock熱にあたって、藤葉様の病気が悪化しないかと、心配です。どうか、ご自愛くださいね。それでは、また。

藤よう さんのコメント...

maxyさん、またまたいらっしゃい。
私個人的には「文字は多ければ多いほどいい」というまさに生まれながらの活字中毒のため、時々我を忘れて長~い日記を書くハメになったりするのですが、そんな時はがくっと書き込みが減ったりするので、「あ、またやっちゃったか…」なんてちょっと反省することも(笑)
とはいえ、書きたいことを書きたいだけ書く、というのが日記を始めた趣旨ですから、毎度言ってますが、今後も変わらずだらだら書いていきます。

Rockに関しては、新しい知識を吸収できるのはとっても嬉しいことなので、純粋に楽しみにしていますよ。

匿名 さんのコメント...

藤葉様

こんばんは、お久しぶりです。キョウです。
今日はご報告したい事が二つ…

まず、以前から藤葉様が推薦されていたkeepaofthecheezさんの『What you feel is ~』をやっとDLしましたv 考察その5で紹介されていた『CRACK』はリンクが切れているようで、断念しました。 そしてmerepersiflageさんの『Don't Know How ~』もDL! こちらはやや長そうですが、他でもない藤葉様のお墨付きなので、安心して解読しようと思います。 またあきれるくらい時間がかかると思いますが、山頂(もちろんそういうシーンの事ですv)目指して(笑)頑張ります!

二つ目は、これはご報告しようかさんざん迷ったのですが… 
実は、ブログ始めました(照) 活字も好きですが、私は根っから絵描きなので、絵日記形式です。 
報告を躊躇ったのはこの点にありまして、以前、SNの同人誌的活動に対してはネガティヴ、というような事を仰っていたような気が…(私の思い違いであればいいのですが)したので、不快に思われるかもなぁと思いまして…; なので、このコメント自体が不都合であれば非公開にして頂いて一向に構いません。 でも、始めようと思い切ったきっかけを下さったのは藤葉様のブログなので、ご報告するのが筋と思い、書き込ませて頂きました。
イラストは好みが分かれますし、何の情報も発信しておりませんが、思い出した折にでも覗いて頂ければ幸いです。

何だか硬くなってしまいましたが;、妄想日記も楽しく読ませて頂きました! Michael Murray、そうだったんですね! 知らなかった… S&D のあの会話、スクリプトにも「DEAN Iooks heartbroken.」て書いてあって、こっちが泣きそうに…。 そしてパパ! ここの再会の場面は本当に好きです。一瞬の幸福。
藤葉様、いつもお疲れさまです…!

またダラダラと長文で失礼しました(汗)
寒暖の差が激しいこのごろ、お体には気をつけてお過ごしください。
それではv

藤よう さんのコメント...

キョウさん
Slash読み頑張ってるみたいですが、これは宿題でもなんでもないので、決して無理はせず気楽に、できるペースでゆっくり読んでくださいね。無理して、もうSlashなんて嫌いになった!なんて反動がくるのが私にとっては一番寂しいことです(笑)
Keepaofthecheezさん、どうも最近細かい作品を整理したのか(または「お友達ロック」をかけたのか)読めなくなった作品が沢山あるのです。彼女のお友達にしてもらうにはハードルがかなり高くて…、今非常に迷っているところです。

キョウさん!やっぱり!先日maxyさんのところへ遊びに行った時、イラストが…なんていう書き込みを見つけて、あのキョウさんって私のところへも遊びにきてくださるキョウさん?なんて物凄く気になっていたのです。
ぜひ今度遊びに行かせていただきます。
人見知りで日本のサイトにはほとんどいかないので、どきどきしますが(笑)