2007年6月29日金曜日

あれやこれや(怠惰なSlasher生活)

最近、コメント管理を解除したり、また戻したりと、ちょこちょこやっていましたが、通知が届かない原因がついに判明したので、コメント管理をすっきりと解除することにしました。
(実はいままでコメント通知用として入れていたメアドにタイプミスがあったことにやっと気付いた私です。そのためコメント管理を解除すると通知が届かなかったということだったのです。完全にあほですね。)


久々に関東の実家に帰省して、妹が録画したSupernatural第1話でのJensen のコメントを見ることができました。
あまりに一瞬で、二つのコメントを3回ずつリプレイし、かつ一度はPoseまでしましたが、それでもあまり現実感がない感じです。
(帰省のための移動で消耗していたからでしょうか?)成宮くんと並んだJensenがなぜかまるで合成映像のように見えました…。
あの一言コメントって毎回あるのですか?
BoAのイメージソング(?)が流れたり…、なるほど、日本語吹き替え版とはこういうことになるのか、とちょっと新鮮な感覚も。
とはいえ、吹き替え版の本編は、残念ながら(無性に背中が痒くなって)どうしても一瞬しか見ることができませんでした。あの声を聞いていると全く別のドラマを見ているような気になりますね。

英語の台詞を聞いたことのない上の妹は、吹き替え版も悪くないよ、と言っていたので、これも慣れの問題なのか、はたまた好みの問題なのか。


たった半年離れていただけなのですが、初めてSupernaturalというドラマの存在を知ったレコード店が閉店していたり、いつまでたっても代わり映えがしないと思っていた関東の田舎町にもそれなりの動きがあったことにも驚かされた帰省でした。


***


そして、二日間全くSlashを読むことができなかった反動で、今日は朝からずっとSlashを読んでいました。

帰省の疲れもあって、まともな文章が書けそうもないのですが、今日はとりあえず、何度か日記で触れてきた「Big Bang企画」のお話の中から、RPSとWincestを一つずつご紹介してみたいと思います。


まずは今日読んだばかりのWincestで「We were twenty
Word Count: 30,347 words


いいお話でした…。

大好きな作家さんが高評価をつけていたので読むことに決めたものの、冒頭部分を読み始めたところで、超甘党の私がこの先を読んでいけるだろうか、と悩んでしまったお話でもあります。

私がめぐり合うお話がたまたまそうなのかもしれませんが、Wincestはいいお話であればあるほど、気楽な気持ちでは読めないお話が多い気がします。

あらすじは、内容のネタバレOKという方だけ反転させてください。

冒頭部分で兄弟のどちらかが死んでしまったらしいことがわかりますが、うすうす、彼だろうなとは思うものの、はっきりそれがどちらなのかは出てきません。
この後語られる、兄弟が「狩り」を休まざるを得なくなる事情のこともあって、3万語というこのお話を読み進めていくあいだ、読者は、一体どっちなの?という不安とずっと付き合っていくことになります。

そして、やむを得ない事情により、「狩り」からしばらくの間遠ざかることを強いられた兄弟の生活が淡々と語られていくのですが、しばらくの間といいつつ、もう二度と「狩り」に戻ることはないのではないか、という雰囲気を漂わせたまま、兄弟は物心ついて以来始めてともいえる、普通の生活を送り始め、二人の間の関係も大きく変化していくことになるのです。
ディーンは当座の生活のため自動車修理工場で働きはじめ、その後しばらくしてサムは、ロースクールに戻ることに決め、ふとしたことから、なんとディーンも教職の資格をとって小学校の先生になり。
「狩り」ができなくなった兄弟が普通に幸せな生活へと落ち着いていく様子がゆっくりと紡がれていく様子はとてもほのぼのとしているともいえるのに、根底に漂う悲劇の予感のため、兄弟二人の幸せな描写を手放しで微笑ましく味わうことができない、という、どことなく不安定で、兄弟の心の中にきっとずっと巣食っている小さな不安を読者の私達も一緒に体感しているような
不思議な感覚になります。

普段読み慣れないだけに余計にそう感じるのだと思いますが、Wincestを読んでいて不思議な気分になるのは、頭に浮かぶ映像の登場人物はRPSと全く一緒なのに、やっぱりジェンセンでもジャレッドでもなく、完全にディーンであり、サムであるのだということ。
それだけこのSupernaturalというドラマのキャラクター設定はしっかりしていて、説得力があるといえるのかもしれません。

一視聴者として生い立ちまで承知している兄弟が、もしこんな状況に置かれたら?と考え始めることから、Fanficの創作は始まっていくのだと思いますが、腕利きの作家さんの手にかかると、非常に説得力のあるエピソードが生まれるということになるのですね。


ところが、一方のRPSも、実在する俳優さんを主演に据えていながら、作家さんそれぞれのキャラクター設定、AUの場合は世界観の設定により、Wincestとは全く違った意味での名作が次々と生まれることになります。

私は現在こちらを専門に読んでいるのですが、これがまた面白いのです。

ということで、次は、今回のBig Bang企画で、現在私の中の暫定第一位の座を獲得したままその場をなかなか譲り渡そうとしないRPS作品をご紹介します。


タイトルは「When I Look At You (I've Got A Second Chance)
Word Count: 26,674


全作品が数万語を超える大作で、とにかくどの作品も読み応えたっぷり、読み終えた後には、どうしても「ああー、やっと終わった!」という感想を一番にもらしてしまうことが多いこのBig Bang企画。

そんな中で、この作品は読み終わった瞬間、まだ続きが読みたい!という声が思わず洩れてしまった、今の所、唯一の作品です。
感想のコメント書き込みでも、続きを書いて!もっと読みたい!と懇願している人が沢山いて、読み終わってしまったことが残念に思えたのは私だけではなかったのだ、となんだか驚かされました。

基本のJ2というPairing の他に、
Other Pairings: Jared/OFC, Jensen/OFC, Jared/OMC and Jensen/Sophia
(ちなみにOFCは、Other Female Character、OMCとは、Other Male Characterということ。Sophiaは、Sophia Bushのことです)
なんてご丁寧に細かく書き出してあるために、読むのをためらう人もいるのではないかと私が余計な心配をしたくなるほどなのですが、本編を読んでもらえばわかるとおり、一貫して、J2の初々しくも切ない恋の物語になっています。

あらすじは。

両親の薦めで、夏休みの間、スポーツに焦点を当てたサマースクールに行くことになったジャレッド。
期待している成長期もまだ訪れず、同級生の中でも一際チビなことを密かにコンプレックスに思っていたりします。
せっかくの夏休みなのに地元の友達と別れて知らない人たちと一緒に過ごすことに不安と不満を感じていたジャレッドですが、初日にいきなり二歳年上の背の高い少年ジェンセンと知り合いになり、すぐに意気投合して、サマースクールもなかなか楽しいかも、と思えてきます。

このサマースクールでのジェンセンとの出会いはジャレッドにとってまさにその後の人生を変えてしまうような大きな出来事になっていくのですが、夏が終わり、二人がそれぞれの地元に帰る日が来た時、運命のいたずらが起こります。

タイトルのSecond Chanceからも想像がつきますが、後半は、大学生になったジャレッドがジェンセンと偶然にも再会し、…。


毎度、心に響く名作を読んだ時には、細かいストーリーを全て書き出してしまいたくなりますが、ぐっとこらえて。
少年ジャレッドの初恋と、二人が大学生になって再会した時のセカンドチャンス、まさに一作で二度美味しい、というお得なお話です。

ジャレッドが様々に悩む様子は可哀相なのだけど、とにかく胸がきゅーっとなって、私はとにかくこんなお話が大好物なのだな、と改めて実感させられました。

誰か、とにかく読んでみて!!


***


お、ずっと投稿されるのを心待ちにしていた作品が、「Big Bang」にやっと投稿されたようなので、これからまた読みにいってきます。

4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

藤葉さま

こんばんは、kyuです。
ようやくDAを見始めました(笑)ジェシカ、可愛いですね~。気長に楽しむ…つもりだったのですが、何やらWOWOWで好きなドラマの新シリーズや面白そうなドラマの放送が始まるようで、ピッチを早めないと、と少々焦ってます。しかし、1度に大量レンタルしたとして時間がなくて見れないまま返却するのも勿体無いし、かと言ってマメにレンタル店(車で20分はかかる)に行くのもちょっと面倒で、どうしようなんて…しょうもないことで悩んでます(苦笑)

SPNの吹替え。私も第一声を聞いてツライと感じてソレっきりです。私の場合、先に吹替えで慣れるとそう気にもならないのですが、役者の声を知ってしまうと、どうも吹替えは違和感を持ってしまいます。たまに例外はあるのですが。あと、SPNに限らずなんですが、吹替えはプロの方にお願いして欲しいなぁ~と思うことがあります。

さてさて今回ご紹介されているSlashも面白そうで、気の多い私はフラフラとしてしまう。いつも私の遥か先を走ってらっしゃる?藤葉さまに、何時になったら追いつく事が出来るのだろう…なんて思ったり。読みたいリストがどんどん増えていくばかりで減る気配がない…。こればかりは地道に自分を鍛えていくしかないと分かっているものの、どうにか楽に読めるようになる方法はないかとアホなことばかり考えてしまいます。

明日は面接です。先日受けた面接で「あなた、クヨクヨしないでしょう(断定)」と言われ、それって良い意味なのか、悪い意味なのか、ちょっと考えさせられたkyuです。どうも面接時の私は、テンションが上がっているせいか、前向きオーラ?がバリバリでているようで…。本人はどちらかと言えば大きいモノに巻かれろな大人しい人間なのに…困ったなぁ。明日もどうなるコトやら。藤葉さまも再就職を考えていらっしゃる、というコトは、それだけ回復なさったってコトですよね。ホント良かったです♪♪

匿名 さんのコメント...

藤葉さん、今晩は!

藤葉さんの記事でBigBang企画を知って、遊びに行くようになりました。まだ数本しか読めてないんですけど、「We were twenty」は、私もちょうど読んだ直後だったので、あらすじ読んで、興奮がよみがえってきました。あれ、冒頭でためらいますけど、すごく胸が震えるお話ですよね~。激しい動悸、というよりは、じんわり染込んでくる感じで。子供と関わるDeanが好きな私としては、悲しい予感に不安になりながらも、幸せでありました。そうそう、Calystaさんの作品に転んだきっかけもDeanの子供との関わり方がすごく魅力的に描かれていたのが決め手でした。わかりやすいツボです(笑)
BigBang企画の中では、他にもangstの前兆にドキドキしながら幸せなラストを期待しちゃう「Spark」も好きです。

それから!藤葉さんのオススメ、「When I Look At You (I've Got A Second Chance)」を読んできました。疲れていたので「さわりだけ…」と思っていたのに、手をつけたら止まらなくなってしまい、結局最後まで読んでしまいました…!睡眠不足になったけど、とっても幸せな気分(笑)。JaredやJensenと一緒にヤキモキしながら(嫉妬メラメラなJaredがいいな~とにやついたりも)、ラストの和解に良かった!と胸を撫で下ろすまであっという間でした。ホント、続編が読みたいです。

思うままに書いていくとドンドン暴走していきそうなので、感想はこのくらいに抑えておいて(笑)。オススメありがとうございました~!

それと。kyu様のレンタルへの悩み(大量レンタル消化への不安と、回数増やすことでの時間的負担)にひそかに共感(苦笑)

藤よう さんのコメント...

kyuさん
ジェシカ可愛いですよね~。
私もレンタルを返却してはまた借りる、というループから次第に逃れられなくなってきました。今日もまた…。現在、自分の車がないため好きな時にいったりきたりができないので、つい沢山借りて消耗しながら一気に見るはめに。

Slashはマイペースにゆっくりと読んでください(笑)
暇人の私がSlash読みに費やす時間はとにかくめちゃくちゃなのですから。

面接ですか!kyuさん、着々と社会人復帰への道を進んでますね。
毎日のように日記を書くようになってから、気分的にもすごく健康になった感じなのですが、まだ疲れやすかったり、病気からくる身体の痛みは残っていたりで、本格的に再就職するにはまだもう少しかかりそうです。
ということで、リハビリを言い訳に、日記書きとSlash読みに没頭する生活をもうしばらく続けていってしまおうと目論んでいます。

藤よう さんのコメント...

takanameさん
Big Bang企画、読んでますね!
同じ作品を読んだ人がいるって、なんだかとても幸せな気分です!
私も帰省したりして、このところ思うように読めていないのです。特にWincestには誰かのお勧めがないと中々手が出せなくて…。「Spark」早速読んでみたいと思います!
RPSのangstを読むのは結構平気なのに、Wincestだとかなり覚悟を決めないと読めないのはどうしてなのか、自分でも時々不思議になります。ドラマ本編でも結構泣かされてしまうので、そのせいかな?

RPSでは(かなり早くに投稿されたものなので既に読まれているかもしれませんが)「Last Stop Chicagoland」もなかなか可愛いお話でした。特にJensenのキャラクターが可愛いというか可笑しいというか。家族になってるJ2がなんとも私のツボでした…。
J2が「サムライ」という設定の「Monogatari」も(舞台が日本であるとはいえ、ある意味完全にAUなのですが)日本人の目線で読むと、これがまたなんだかくすぐったくて!
Slashって!一体私の時間をどれだけ奪えば気が済むのでしょう…。でもやめられないのですよね。