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2007年9月16日日曜日

いいSlashの書き方(その3)

スーザン・ブロックマンの翻訳版の文庫4冊読み終わってしまいました。

SEALチーム16シリーズは、第1冊目を読んでいないのが気にかかるところ。
そして、翻訳版はいまのところ5冊だけ?だとしたら、この後はペーパーバックに手を出していくしかないということに…。

いまのところ入手したペーパーバックのうち「Breaking point」は第9冊目、「Into the storm」は第10冊目。
ここまでくるとキャラクターにも愛着が出てくるので、間の6~8冊目を先に読みたい気もして、関東に帰ったらやっぱりアマゾンさんに相談するのがいいのかも…。


そして、ごたごたと落ち着かないといいつつも、実は普段とあまり変わらない生活をしている私が現在借りてあるDVDは、

「ホワイトハウス(The West Wing)」シーズン4の4~6枚目と、

「デスパレートな妻たち」セカンドシーズンの10&11枚目(最後の12枚目は全部貸し出し中でした)

「デスパレート…」を見てしまったけど、主婦たち、それぞれデスパレートな状況がますます深みにはまってきて、相変わらずのおもしろさ。

ホワイトハウスも多分全て今日のうちに見てしまいそうです。


***



ここからはいよいよ「いいSlashの書き方」最終段階、「プロット」およびその他の事項についてのご紹介です。


26. Plot is way more important than you seem to think. Build it up carefully, add a few subplots if it’s a longer fic, and execute it nicely. Don’t go off half cocked, writing a gazillion words of barely thought through drivel, only to end it suddenly when you get bored.

Plot is supposed to have a build up where you set the scene and intrigue the reader. The overall plot should last throughout the fic, while minor plot points can be ticked off on the way. Consider Supernatural for references. There is a main story arch that is slowly coming together, while minor plot points get their solution along the way.

It really isn’t that foreign a concept; please consider it before setting out on your next writing endeavour.

プロットは考えている以上に大切なもの。プロットは慎重に立て、長いficならいくつかサブプロットを追加して、そして上手に実行すること。中途半端にプロットを立てて、ろくに考えもせずに超長々と言葉を並べた後、飽きたら突然話を打ち切る、なんてことはやめて。

プロットっていうものは、シーンを設定する時に作り上げて読者に興味を引かせるべきもの。全編に渡るプロットは、fic全体に及んでいるべきなんだけど、小さなプロットポイントを途中で取り上げることも可能。例としてSupernaturalを考えてみて。メインとなる物語のアーチがゆっくりと一つに結びついていく間、小さなプロットポイントについてはその過程で結論がついていくでしょう。

これってそんなに珍しいコンセプトじゃないの;次の文字書きに取り組む前にお願いだから考慮してみて。

藤葉:プロット。素人Writerの悪いところは、ふと頭に浮かんだ面白い場面を書いてみたくて後先考えずに書き始めてしまうこと。短いお話なら、日常のある場面を切り取った、という感じで、その場面だけを切り取ったお話としてエンドマークをつけてしまえばいい、ということもあって、それはほとんどの読者が自分の物語の登場人物のことを知ってくれているFanficの強みでもあるのだけれども、ある程度の長さの物語になると、読者としては無意識に最低限の首尾一貫性を求めたくなってくるもの。
「冒頭の彼の意味ありげな台詞についてなんのフォローもないの?」なんて。
でも素人Writerは、ストーリーがの収拾がつかなくなってくると、「もうやめた!」って物語を放り出してしまうことも多くて。エンドマークが付くまで作品を公開しないていてくれるといいのだけど、仕事や学校の合間に趣味で少しずつ書いている物語だと、途中経過を友達に読んでもらいたくなってしまうという気持ちもよくわかって、そう文句ばかりもいえません…。でも期待させるだけさせて、「もう手に負えなくなったから」なんてポンと放り出されてしまったら!読み手としてはたまったものではありませんよね。


27. There really is such a thing as too much information and no, I don’t mean body fluids. One of the most frequent mistakes new and/or bad writers make is that they feel the need to tell the reader everything. Some things should be left to the imagination and it’s amazing how much the mind is willing to fill in.

If Jensen goes upstairs after a shower, you don’t need to tell me that he opens the bathroom door, closes it behind him, walks through the living room, turns around the corner into the hall, walks up the stairs, down the corridor to his room where he opens the door and closes it behind him.

After he was done in the shower, Jensen went upstairs to his room, is quite enough information. The rest is just filling and while you need it in some cases to give your characters life, you don’t need it all the time.

まじでそこまでの情報はいらないのよ、ってこともあるわよね、いっとくけど、体液にまつわることじゃないわよ。経験の浅いもしくはヘタクソなwriterがやる一番ありがちな間違いは、読者に全てを語らなきゃって思い込むこと。ある種のことは想像に任せるべきで、頭の中身がどれほど進んで妄想をふくらませようとするかっていったら、驚くほどなの。

もしJensenがシャワーの後二階へ行くとするじゃない、そこで彼がバスルームのドアを開け、背後で閉め、居間を通り抜けて、ホールの角で曲がり、階段を上がって、部屋まで廊下を歩き、そこでドアを開けて背後で閉めた、なんてことを逐一語る必要はないってこと。

シャワーを済ませた後、Jensenは自分の部屋がある二階へ上がった、で情報は申し分なく充分なの。残りは自動的に埋められるのよ、自分のキャラの生活に必要だと思う場合には追加してもいいんだけど、いつもいつも全てを説明する必要はないの。

藤葉:これもよくわかります。
それこそプロットや伏線に関係するため、詳細な説明が必要な場合を除いて、読者を信用して想像に任せることも大切なのに、自分が丹念に作り上げたキャラクターの行動を全て実況中継のように文字にしたくなってしまう。
読者が本能的に必要ないと判断するところは、結局、よくて流し読み、最悪の場合、飛ばし読みされてしまうことなんかを考えれば、全く無駄な努力になってるってことも言えます。
どうしてもバスルームから寝室までの行動を実況中継するなら、途中で大変な事件が起こるとか、誰かが待ち伏せしてるとか、ストーリー上、その実況中継をする必要性があることにしないと、作者も読者も無駄に疲れるだけってことですよね。


28. Back story is important, everyone has it. But if you feel the need to fill the first ten pages with only back story, you should have started the fic earlier. I would also like to point out that the Harry Potter syndrome is very tiring in the long run.

I know it’s tempting to pile up the bad stuff and break your characters into itty bitty pieces. But honestly, if you’re not a good writer it’s just going to be eye-bleedingly bad. Besides, except for the extremely well adjusted Harry Potter, people usually don’t just bounce back from years of abuse. Take that into consideration.

バックグラウンドの描写は大切、だって誰にでもバックグランドはあるでしょ。でも最初の10ページをバックグラウンドの説明だけに使いたいと感じたとしても、物語をもっと早くスタートさせるべき。長い目でみれば、ハリーポッターシンドロームってとっても疲れるってことを指摘したいわ。

悪いことを積み上げていって、自分のキャラクターを粉々に壊してしまいたい誘惑も分かるの。でも正直言って、よっぽど上手い書き手じゃないかぎり、そのやり方では、目から血が出るくらい最悪の話になるだけ。それに超絶妙にうまいこといったハリー・ポッターを除けば、人間って普通、何年にも渡る虐待から簡単に回復することなんてない。そのことをちゃんと考えてちょうだい。

藤葉:Mary Sueの項にも、「ご都合主義」に絡めてハリー・ポッターのことが出てきましたが、毎回、ハリーのひたすら辛い状況を延々と読者に突きつけ続けるハリポタシリーズは、本来私が望んで読むタイプの物語ではありません。(不覚にも世論につられて、私は全巻読んじゃったけど…)
傷心の主人公が運命の人に出会って癒されていくって、すっごく魅力的なストーリー展開なんだけど、読者を物語りに引き込むための手腕によっぽど自信があるのでないかぎり、むやみに暗いバックグラウンドを作り上げるのは避けたほうが無難ってこと。



29. This brings me to another important point: realism. If your fic is not realistic, it’s bad. I’m not saying it has to be set in this world, or that fantasy fic equals bad fic. I’m saying that you better keep in touch with reality or you’re writing a bad fic.

Jared and Jensen acting like blushing high school girls? Bad fic.
Jared and Jensen acting like blushing high school boys? Good fic, at least if you abide to the rest of my list.

上の項目に関連して別の重要ポイントを思いついたわ:リアリズム(現実性)。あんたのficが現実的でないとしたら、それはBad ficだってこと。この現実世界の設定にしなきゃならないとか、ファンタジーイコールBad ficだ、なんていってるわけじゃないのよ。私が言ってるのは、現実に則していったほうがいい、ってことで、そうでないとBad ficを書いてることになるの。

J2の二人が赤面する高校生の女の子みたいに振舞う?Bad ficよ。
J2の二人が赤面する高校生の男の子みたいに振舞う?Good ficね、少なくとも私の他の項目も守っているならってことだけど。

藤葉:私達腐女子が書きたい&読みたいのはSlashで、男同士で恋愛するのは大歓迎なんだけど、名前だけJaredとかJensenとかを借りてきただけで、内容が完全に乙女チックな少女が恋する物語になっていたりしたら…。
この「いいSlashの書き方」の中で項目を変えてなんども出てきていることだけど、女の子が書いているSlash&やおいに関して、登場人物が乙女になってしまうって、ちょっとでも油断すると予想以上に頻繁に起こりがちなことなのです。
これって作者側からは気付かない(気付けない)ことも多いのだけど、そんなお話って、読者としては、「うげー、なにこれ?Jensenが(Jaredが)完全に乙女じゃん!」って、まさにげっそりするものなのです。


30. If you write a long fic, there is something snazzy called continuity that you might like to consider. It confuses the fuck out of the reader when best friend Steve turns into best friend Sandy in chapter 29. Continuity mistakes make an attentive reader cry.

長編Ficを書く場合、首尾一貫っていうちょっと素敵な技を考慮したほうがいいわね。親友のスティーブが、29章で親友のサンディーに代わっていたなんてことになったら読者はめちゃくちゃ混乱するでしょ。首尾一貫を失敗すると、細かいところを読んでくれてる読者を泣かせることになるの。


31. Do your research. It’s okay to make things up, or fibbing it when you have to, but seriously, do your research. Don’t make shit up because you are lazy. If kind people then point out that you’re getting things wrong, don’t jump on them and call them trolls. You’re at fault here, suck it up. If you are too lazy to do research, write about stuff you know.

リサーチはちゃんとして。事柄を自分ででっちあげたり、どうしても必要なら嘘をついてもいい、でもまじでいうけど、リサーチだけはして。面倒だからって、ろくでもないことをでっち上げるのはやめて。親切な人から、それを間違ってるって指摘された場合、そういう人たちに飛びついて、その人のことをトロール(ネット上で挑発的なコメントをする人)だなんて呼ぶのはやめること。間違えたのは自分なんだから、それを認めなさいよ。面倒でリサーチなんかしたくないっていうなら、知ってることだけを書くのね。

藤葉:この項目の内容に関係ありませんが、「troll」っていう単語今回初めて知りました。


Other Issues
(その他の事柄)

32. Another thing that cannot be stated enough is that long fic does not equal good fic. It’s amazing how often people get that wrong. Just because someone is capable of writing 800 pages of badly executed plot doesn’t mean that they should.

Writing long fics isn’t really all that hard, especially not if you are guilty of the things I have listed here. Few things bring the words like the bad it seems.

何度言っても言い切れない別の事柄というと、長いficイコール上手いficってわけじゃないってこと。これがどれほど誤解されがちかっていったら驚くほどよ。ろくでもないプロットの話を800ページも書く能力があったって、そうするべきってことにはならないっていうわけ。

長々と話を書くって、それほど難しいことじゃないの。私が今回のリストに挙げた項目に悪い意味で当てはまってる人間ならなおさらね。


33. Use a beta reader. Everyone makes mistakes, you more so than others. Also, use a good beta reader. It’s really no help if you let your moronic, fangirlish friends help you out. Chances are of course that the good beta readers will take one look at your horrible prose and run in the other direction. Don’t give up though, if you use a lasso I’m sure you can catch one.

Beta reader(公開前に原稿をチェックする人)を利用して。そして良質のBeta readerを使うこと。おバカでファンガールチックなあんたの友達にBetaをさせてもなんの助けにもならないから。良質なBetaは、あんたの酷い文章を一目見ただけで一目散に逃げ出してしまうかもしれない。でもあきらめないで、投げ縄を使えば、一人くらいは捕まえられると信じてる。

藤葉:これこそが日本のFanfic writersを巡る状況と大きくことなる点だ、と思っているのですけど、現在の日本のFanfic制作状況って変わってきていたりしますか?
日本のFanfic 、それも小説書きの場合は、作品を仕上げるのは徹頭徹尾自分ひとりの仕事ですよね。
商業ベースの雑誌などに掲載されるとなった時初めて「編集さん」という人が目を通して、「ここは修正したほうが…」なんていうアドバイスをくれるようになるわけで。
それまでは、基本的に一人で孤独な作業を続けることが多いのではないかと思っているのですけど、これは腐女子友達が身近にいない私の偏った認識でしょうか?


もちろんネット上や同人誌に公開する前に、あらかじめ身近な友達に読んでもらって、感想をもらうということはあると思うし、それが歯に衣着せぬ辛口な友達だったりしたら、そういった友達から作品の質向上のための有益なアドバイスをもらえるということにもなるかもしれないけど、比較的「なかよしこよし」的お友達同士で、励ましあってFanfic制作を楽しんでいる日本のFangirlsとしては、海外のFangirlsが利用しているような「Beta reader」という存在(しかも自分の友達であるとは限らない人)から、自分の作品に対して本格的に系統だった、そして強烈な駄目出しを食らったりするなんていう状況は、まだないのではないでしょうか。
(最近の日本腐女子事情を知らないので、間違っていたらぜひ教えてください!)

ひょっとしたらFandomのジャンルによっても傾向に多少の違いはあるのかもしれませんが、私がこれまで読んできた英語圏のFanfic writerさんというのは、書きあがった作品を(場合によっては複数の)Beta readerに下読みしてもらって、スペルミスや文法上の間違いを訂正してもらうとともに、内容についても厳しく駄目出ししてもらうのが普通です。
LJなんかでは、「Beta引き受けます」なんていう人を登録したコミュニティも存在するくらい。


最近の私は、知らない作家さんの物語の初めのあらすじや注意事項に「No beta」なんて入っていて、しかも数千語以上の長いお話だったりすると読むのを敬遠したくなってしまうこともあるくらいです。
反対にBeta readerの名前を見て、この人がBetaしてるなら面白いはず、なんて、知らない作家さんのお話を読み始めるきっかけにすることもあります。


34. Lets take a minute to talk about banners. Banners are nice, aren’t they? They’re like a front page to your fic, make it look a lot more official and real. That is why, if you absolutely need a one, you should have a good banner, not a god-awful crappy one. Having a banner won’t make your fic good, a bad banner can in fact make it worse. In conclusion, please stop it with the horrible banners, you make me cry.

(これはいかにもネット上に公開することが基本の海外のFanficらしい項目ですが、ご存知のとおりWriterさんの日記や、アーカイブを開いた時、ぱっと一番に目に入る画像をバナーといいますよね)
バナーについてちょっと話しましょう。バナーはいいわよね、そうじゃない?バナーって、あんたのficの表紙みたいなもので、作品をぐっと本格的にみせてくれる。だからこそ、どうしてもバナーが必要だっていうなら、いいバナーを持つべきよ、とんでもなく最悪なくだらないやつじゃなくて。バナーをつけたからって、あんたのficの質が上がるわけじゃないけど、ひどいバナーがついてると実際に作品の質が落ちるの。結論として、ひどいバナーをつけるのはやめて、泣きたくなるから。


35. Correct formatting is your friend. It’s not wrong per se to use *this* for italics, but using simple html tags won’t kill you. I am sure of it. Oh, and I wish I didn’t even have to say this, but lj-cut PLEASE.
You can read more about formatting and other issues here.

藤葉:これもアナログ人間の私には耳の痛いところです。私もネットで日記を書いてる以上、もう少しhtmlについて勉強しなきゃとは日々思ってはいるのです…。


36. I was going to talk about porn, schmoop, angst and crack as well, but I decided to keep that for a rainy day. For now I will just state that if you are not comfortable writing sex, or can’t write sex, just don’t.

いずれ porn, schmoop, angst, そして crackなんかについても語ろうと思ってるんだけど、またの機会にするわ。今ここで一言言っておくとしたら、もしセックスについて書くのが居心地悪いとか、セックスのことが書けない、っていうなら、書かないでってこと。
(ここの for a rainy day というフレーズ、先日の「Slash辞書」でとりあげた「rain check」の用法に近いけれども、もっと「万一の時のために」とっておく、という感じが強いですよね)


End Note: There are a lot of good writers out there that don’t abide to all of these rules, but they still get the basic ones right. You can’t disregard everything I say here and still think you are a good writer, because I assure you that in that case the good part is all in your head.

Crack fics are excused from these rules, because breaking the rules is the whole point of crack. Good crack fic writers still abide to the rules about language though, but that’s because they are good writers and you are not.

最後に:今回挙げたルールに当てはまらない上手な作家は沢山いるけど、そういう人たちは、基本的なところは正しく押さえているはずなの。私がここに挙げた全てのことがらを軽視していて、それでも自分は上手い作家だなんてことはいえないはず、どうしてかっていうと、もし実際にあなたが上手い作家であるなら、あなたの頭の中には、ここで延べた事柄の大半が既に入ってるはずだから。

Crack ficについては、今回のルールからは除外されるわ。なぜならルールを破るってことがCrackの醍醐味だから。とはいえ、良質のCrack fic作家さんたちっていうのは、言葉に関してのルールは守ってるのよ、でもそれが出来るからこそ上手い作家だといえるのであって、(それができない)あんたはヘタクソだってことなの。

藤葉:最後まで辛口です。Crackについては、私の日記でも以前、私なりの定義を語ったことがありますが、「Crack」とは、めちゃくちゃな状況&キャラクターの設定でありながらも、読み手を納得させることができる、つまり相当に上手い作家さんにしか書けないジャンルであるということ、下手な人間が書けばそれはまぎれもないBad ficになるだけなのです。


これでJeyhawkさんによる「いいSlashの書き方」の紹介は終了です。

辛口だけど…、「いいお話」「おもしろいお話」を読みたい!と常に思っている読者としては、SPNのFanficを書いている全てのWriterさんたちに読んで欲しい内容だし、超錆付いた腕で細々と「文字書き」のリハビリを始めた私としては、まじで有難い「錆落とし」のための指導書といえます。

この超辛口指導書のおかげで、いまだにJeyhawkさん、「今日も、3人からDefriendされた」なんて日記で言ったりしてますが、私としては、彼女のporn, schmoop, angst, & crackについての考察も「for a rainy day」といわず、今すぐにでも聞いてみたいところです。


次回からは、普通の日記に戻るはずです。

2007年9月14日金曜日

いいSlashの書き方(その2)

今週は家庭の事情でなかなかゆっくり日記が書けません。

それどころか不覚にも大好きなお相撲すらほとんど見ていません!
(横綱が一人不在、ベテラン魁皇も休場となってしまった今場所は、なんだか少し気が抜けてしまう感じもあって残念です。)

それでもこの数日、日記書きから遠ざかっている間、念願の「TAXi4」(字幕版)を観て来ました。

このシリーズはもともと大好きなのだけれども、やっぱり!面白いですねー!!!
この面白さは理屈抜きです。

エミリアン&ダニエルのコンビの可愛さは相変わらずでしたが、(どちらも奥さん不在のまま)ついに、エミリアンがダニエルのおでこにチューしたり(!)…。

ラッセル・クローの最新作「プロヴァンスの贈り物」(未見)の恋人役として出ている女優さんが、ダニエルの奥さんにそっくり…だと思っていたのだけど、今回ダニエルの奥さんが留守のまま出演シーンがなかったのは、それとなにか関係があるのでしょうか?

マルセイユ警察のお馬鹿ぶりもますますエスカレートして…。

ジベール署長のキャラクターも冴え渡って、とにかく全編大笑いの連続でした。

絶対認めない!と思っていた「TAXi NY」も Christian Kaneが出演していることが判明してからは、以前のように毛嫌いできなくなってしまったし、

今後「TAXi」のシリーズが特典映像などを盛り込んだ豪華版でBOX販売されたりしないだろうか、という夢がますます膨らんでしまいます。



***



繰り返しますが、今週は家庭の事情で、思うように日記を書けない私なのですが、なんと大好きなSlash読みまでお預け状態…。

ま、それはさておき、忘れないうちに、前回の日記からの引き続きで、Jeyhawkさんによる

「いいSlashの書き方」

の後半をご紹介していきます。

文章を書く上での基本が主なテーマだった前半に対し、後半はいよいよ読者が面白いと思える「物語」を書く上での基本、ということで、内容もかなり込み入ってきます。

そして…、内容が複雑さを増すだけに、一回の日記で「後半」を全てご紹介するのが難しいということが判明したので、今回は「いいSlashの書き方(その2)」ということにして、さらに分割させていただこうと思います。


***


Plot and Characterization.
プロットとキャラ設定

20. Set the scene. I know that throwing the reader into the action is very tempting and in some cases even a good move, but please set the scene at some point. I want to know more about your characters, about the places they frequent and the rooms they move through.

場面を設定して。読者をいきなり話に引き込みたいという誘惑もわかるし、時にはそれでうまくいくこともあるけど、いずれかの時点で、きちんと場面の設定をしてちょうだい。読み手としては、キャラクターのこと、そのキャラのいる場所や部屋の設定も知りたいもの。

21. Use subtext to tell me more about your character. Is he a pedantic neat freak with neurotic tendencies? Don’t tell me, show me. Let me look at his apartment where everything is perfectly aligned, show me how he reacts when something disturbs his ordered world, give him heart palpitations when he realizes he might have to let handy men into his private space.

Show me, don’t tell me.

暗示的にキャラクターの説明をしてちょうだい。ただ言葉で説明するのじゃなくて、あなたのキャラがどんな部屋に住んでいるかを紹介したり、何か事件が起こった時、彼がどんな反応をするかを見せて、彼がどんなキャラクターなのかを教えてちょうだい。

22. Characterization is important. Please give your characters a character or they will just be carbon copies of real people. I assume you know your character, please let me know him too, or the fact that he is acting like a fourteen year old girl will be very confusing to me.

Actually, please stop with having grown men acting like fourteen year old girls, period. If there isn’t a curse involved and you’re actually a good writer, I’m not buying it.

If you don’t know your character and what pushes his triggers, please don’t write him. He will turn out a sloppy mess that is likely to go off in any direction at any given time. I will not connect to him in any way. You fail.

キャラ設定は重要。人物をちゃんと作り込んで、作者がきちんと理解していないと、立派な成人男性の登場人物が、14歳の女の子みたいな行動をしたりすることになっちゃう。そんなのはやめて欲しいの。
そんなのは読者としても感情移入できないってことで。あんたは完全に失敗したってこと。

藤葉: 女の子が書いているSlash、そしてやおいにおいては、油断すると登場人物(特に「受」)は作者を投影したことが丸分かりな「乙女」になってしまいがち。
作者としてそんなつもりは毛頭ないのに、キャラクターに間違った感情移入をした状態で、ストーリーを進めていくうちに、立派な成人男性のはずのキャラクターがとんでもなく女々しいことをし始めたりすることになってしまう。
この22項で言われているのは、それを避けるためには自分のキャラクターをきちんと理解して、そのキャラクターが言いそうなこと、しそうなことを読者が納得できる形で表現しなければならないということですよね。
キャラクターに無駄に自分を投影させない。これって、頭ではわかっていても、キャラクターを完全に自分から切り離して一人の現実味のある人間として書くというのはなかなか難しいことです。



23. Character descriptions are more important than you think, but don’t go overboard. I want a general description of what your character looks like, especially if it is an original one. That doesn’t mean you have to describe them down to the very last freckle, because people tend to make up their own picture of the characters anyway.

Lack of descriptions is one of the most common faults in RPS fiction, because we all know what they look like, right? Wrong. Don’t assume all your readers know the characters; maybe they are looking into RPS for the first time. It would also be good if you don’t wait until page 300 to give a proper description; by that time people will have assumed what the character looks like and your description is bound to mess with that picture.

キャラ説明というのは想像以上に重要ではあるけれども、やりすぎは禁物。それがオリジナルのキャラであれば特に、その外見の一般的な説明はして欲しい。でもだからといってそばかすの全てまでなんていう詳細の説明は必要ないの、だって、どっちみち読者というものは自分なりのキャラの姿を頭に思い浮かべているものだから。

RPSのFicでもっとも陥りがちなのは、説明の欠如。読んでる人間は全員、主人公の見た目を知ってるでしょう、って?それは違うの。全ての読者が、登場人物を知ってると思わないで。ひょっとしたら初めてRPSってものに興味を持った、なんて人だっているかもしれない。詳細な描写を300ページになってからするなんていうのも駄目、それまでには読者は自分なりのキャラクターの姿を思い描いているものだし、あんたの説明のおかげでそれを台無しにする可能性が高いわ。

藤葉:高品質のSlashであればあるほど、ドラマの本編を知らなくてさえ「面白い小説」として読めてしまうもの、そんな原作を知らない読者のためにも全てのキャラを「ご存知のとおり」で基本的な描写を省いて書いてしまうことなんてことはせずに、基本的、一般的な描写だけは提供するようにしてあげようよ、ってこと。
未熟な書き手としては、頭に浮かんだ面白いストーリーを面倒な前置きなしに書いてしまいたい!と思うものだけど、いずれ自分でオリジナルの小説を書いてみたいと思っている人間ならなおさら、どんなに面倒でもこの工程をおろそかにしてはいけない、とも言えます。


このキャラ説明の程度やタイミングの指摘、基本的なことなんだけど、まじで勉強になります。

24. Your supporting characters need a life and background too. Don’t just throw in a bunch of familiar names and rely on stereotypes. They need life, character, to be interesting, or you could have just built your cast out of breadsticks.

登場人物の人生やバックグラウンドなんかも必要。知ってる名前をどーんと出して、ありがちな設定にまかせちゃう、なんていうのもやめて。登場人物にも人生や興味の対象が必要で、それが無かったら味気ない存在になっちゃう。

25. While on the subject of characters, no Mary Sues, please. It is quite possible to turn an RPS character into a Mary Sue, usually with a clever (or not) application of the Harry Potter syndrome. The poor guy suffers to all kinds of abuse, torture, rape, etc. until he should be a quivering mess in a mental institution.

Not your Mary Sue though, oh no, all he needs in the right guy and suddenly all is right and dandy in his world. He might even start to behave like a high school girl with a crush.

I’m not saying you can’t put your characters through extreme situations, or that they shouldn’t be able to function more or less normally afterwards, but be realistic about it. Love doesn’t cure all ailments and therapy will probably be needed, possibly years of it.

Mary Sueを出すのはやめて、お願い。

藤葉:一般的には、作者(またはその理想像)を色濃く投影させた有能かつ万能で、脈絡もなく物語の中心人物として登場しては、最悪の場合、(よりにもよってFanficの)主人公と恋に落ちたりするオリジナルキャラのことを一般的に「Mary Sue」と呼ぶのだと思うのですが…。

Mary Sueの問題は、昔からFanficを書く上で、上の22項とも切り離せない、非常に微妙な問題であるといえます。
主人公の相談相手として、ついうっかり、頼れるお姉さん的な存在を投入したくなってしまう、その根っこは「自分も大好きな主人公たちに関わりたい」という純粋なファン心理につながっているともいえるのですが、それはBad Ficへの一番の近道にもなるということなのです。

この項目のJeyhawkさんの説明を読むと、最近は、また別のMary Sueの解釈があるのかもしれません。ご都合主義的な展開、という感じ、でしょうか。
とんでもない酷い状況を作っておきながら、次の瞬間には魔法のように全てが解決してしまう、というような。Jeyhawkさんの意見は、Fanficにだって、ある程度、理屈や常識で納得できる展開が必要なのよっていう感じに解釈できそうです。


ここまでで、キャラ設定についての心得が終了です。


今回ちょっと駆け足になってしまいましたが、この続き、「プロット」およびその他の事項についての説明は、また次回にじっくりご紹介ということにさせていただきます。


しかしこの日記…、いったいどこへ向かおうとしているのでしょうか。


***


海外のFangirlsの日記からは、少しずつ SupernaturalのセカンドシーズンのDVDセットを入手した!っていう興奮の声が洩れ聞こえてきて、そこにはやっぱり

「セカンドシーズン第1話:In my time of dying」

のコメンタリにおける J2いちゃいちゃ話についても話が出てきてて…。

ジャパンワーナーさん!!!

お高い日本版DVDに、ちゃんと全てのコメンタリ&おまけ映像、入れてくれてるんでしょうね???!!!


頼むわよ!!


は、早く、来週になって~~。

早いところ手元にBox2が届いてくれないと、気になって、引越しの準備も手につきません。

2007年9月11日火曜日

いいSlashの書き方

今回は、いつもの「Slash辞書」の番外編ということで、とあるFangirlが制作した

「いいSlashを書くための心得」

とでもいったようなものを日記でご紹介してみたいと思っているのですがその前にちょっとだけ。


***


「デッドゾーン」:サードシーズン6枚目

「デスパレートな妻たち」:セカンドシーズン6~9枚目まで

「West Wing」:フォースシーズン1~3枚目まで

計8枚のDVDが全て見終わりました。

今回レンタルしたのは、どれもここ最近の私のお気に入りのドラマで、全て期待通りの面白さでした!

「デッドゾーン」では、ついにジョニーが血だらけのブルースを抱きしめて顔を押し付けるシーン(ジョニーのビジョンの中だけど)が現れ、

「デスパレート…」も、相変わらずの面白さ。
(妻たち以外でも、カルロスやトム、夫たちのキャラクターも大好きです。)

もちろん「ホワイトハウス(West Wing)」も!

現在私は、スーザン・ブロックマンの翻訳版の文庫を手に入った順に、めちゃめちゃな順番で読んでいるのですが、先日読んだ「SEAL」シリーズ第5作目「知らず知らずのうちに」には、まさに「ホワイトハウスの西棟(つまりWest Wing)」勤務の女性(もちろん超イケメンのSEAL隊員と恋に落ちます)が現れ、

「でもジョシュ・ライマンが隣の部屋にいるっていただけないわよ」(この台詞はうろ覚えなので正確ではない可能性あり)

なんて、「West Wing」ファンをニヤニヤさせるような台詞を言ったりしていましたが、

セカンドシーズンの終わりから、今回レンタルしたサードシーズンの前半にかけて、エピソードの重要なキーとなってくる「クマーに関する重要機密の証拠品」をSEAL(米海軍特殊部隊)が処理していたという台詞が出てきて、スーザン・ブロックマンを読んでいなかったら完全にスルーしてたなー、と思ったらなんだか「SEAL」という単語に反応した自分が嬉しくなりました。

大統領が海軍の基地を訪問した際の兵隊さんたちの「海軍の純白の礼服」を目にしても、「あー、SEALの隊員の礼服と一緒だ!」と釘付けになったり。

この日記を書くようになって、とても頻繁に経験するようになったことではあるのですが、好きになった作品(ドラマにしろ小説にしろ)の間の小さな共通点を見つけると、一気に知識が深まったり広まったりする感じがして、とても楽しいものですね。

スーザン・ブロックマンのトラブルシューターシリーズは、

三作目の「氷の女王の怒り」(原題「Over the Edge」)、

五作目の「知らず知らずのうちに」(原題「Into the Night」)と読んできて、

現在は、二作目となる、「沈黙の女を追って」(原題「The Defiant Hero」)を読んでいるところです。

次は四作目の「緑の迷路の果てに」(原題「Out of Control」)を読む予定。



***



ここ数日私の周りのSPN Fandomは「どうかしちゃったの?」というくらい静かで、うっかりSlashも読まずにいるほどです。

X-FilesをきっかけにSlashというものにはまった私が今まで読んできた作品は、かなり質の高いものばかりで、今年の初め、SupernaturalのSlashにはまって以降も、運よく、というべきか、高品質な作品にたくさん巡りあっています。

高品質の作品ばかりを読む、これには実は簡単な仕掛けがあって、私が作家さんを選んで作品を読んでいるというのも大きな要素になります。

上記のスーザン・ブロックマンなどに代表されるように、私には一冊読んで面白いと思ったら気が済むまでその作家さんの本を読んでいく、という癖があります。
つまり一つの作品を読んで、その作家さんの力量が分かれば、その作家さんが書く別の作品についてもある程度レベルが推測できるという理屈。

とはいえ…、私の日記ではもちろん紹介してきませんでしたが、あくまで素人が書いているFanficなので、手当たり次第にあれこれ大量に読んでいるうちには、読後、「失敗した~!」と何かを殴りたくなるようなBad Ficにも、随分出くわしてはいます。

私が日記に遊びにいくSlash作家さん達は、僭越ながら私の眼鏡にかなった腕前の方たちばかりで、そこに集まってくるお友達も全員がSlashを書いているわけではないまでも「作品の質」を見極めるうえでは、確かな目を持っている人ばかりです。

そんな彼女たちは総じて「ここだけの話」としながらも、

Bad Ficは読みたくない!Bad Ficだけはかんべんして!

あらすじの時点で、文法がなってないと思ったらまず読まない、

自分では書いておいてなんだけど、基本的にちゃんとしたストーリーがないPWPは読まない、時間の無駄だから、

1000語以下?それでストーリーになるわけないから読まない、


なんて、かなり厳しい意見を頻繁に表明していたりします。

素人の書くFanficなのに、それは望みが高すぎない?なんて思う方もいるかもしれませんが、限られた人生の貴重な時間を割く以上、素人の作品だからといって、自己満足に過ぎない、とんでもなくレベルの低い作品を読まされなければならない義理はない、ともいえます。

とんでもない辛口ですが、一読者として、つねに高品質の作品を読んで感動を味わいたいと思い続けている人間としては、否定できない正直な気持ちです。


そんな中、最近一番のお気に入り作家の一人「Jeyhawk」さんが、

Open Letter To Bad Fic Writers (but the rest of you should read it too).

というものを発表しました。

なんと!「いい作家になるために心がけるべきこと」をまとめたものです。

これが、見方によってはかなり挑戦的な内容で、Bad Fic Writerであると自覚のある人たちが、「自分のことをあてこすられた!」と過敏に反応して、ちょっとした騒動になったりしたため、急遽、もっと穏便な内容に改訂されました。

上のリンクは改訂版です。

このOpen Letterについては、

This post is public, feel free to pimp it and to link people here.

と言明されているので、私の日記でも日本人の観点から紹介してみたいと思いますが、こちらは、私がコピーしてとっておいた、改訂前の辛口版です。

前回の日記でもちょっと触れましたが、きちんと「文法」&「作文」を国語の授業として勉強してこなかった日本人の私として、英語と日本語の言葉の差はありますが、(いい年をしてこんなことを言ってるのは恥ずかしくもありますが)勉強になることも多いはず、ということで、痛みをこらえ、覚悟を決めて読み込んでいきたいと思います。

例によって、私が斜め読みしながらのいい加減な翻訳をつけていくので、完全に内容を誤解して訳してしまう、なんていう事態もありえます。

私の翻訳には、常に誤解、曲解が含まれている可能性があります。もし間違いに気付いたらぜひともご指摘お願いします。

でもボリュームがありすぎるので、二回に分割という形でご紹介していきます。

(私の書き込みに邪魔されない全文を読みたいという方は、上記リンクから「改訂版」をどうぞ。「改訂版」には分かりやすい例文もついています。)



Language (grammar, spelling, punctuation and other issues).
言葉(文法、スペル、句読点、その他の事柄)


1. If you don’t know your English, please don’t write. The End. EDIT: I'm a bitch. I'm sorry. What I really want to say is read, read, read, read. I would never have reached the level of English I use today if I hadn't devoted a LOT of my time to reading books in English. It was difficult at first and getting through one book took me forever, but today I am fluent enough that I prefer to read books in English. (This is also because I have issues with Swedish writers.) Of course you should write, don't listen to me.

藤葉: いきなりの超辛口ですが、Jeyhawkさん、スウェーデン人なのです!
母国語ではない英語で、名作Slashを次々と生み出す手腕にはひたすら感服するばかり。
でも、文章を書こうというなら、まずとにかく文章を読んで読んで読みまくれ、という理屈は日本語にも充分適用される気がします。



2. Adverbs are beautiful things, indeed they are.

Badwriter1,that doesn’t mean that you need to use ten in every sentence. You see, I have something called an imagination and sometimes I would really like to use it. Also please stop putting your adverbs in weird places, it confuses me.

Badwriter2, you have the opposite problem. Your text lacks any and all flow; a few adverbs here and there might actually save you.

副詞の使い方、多すぎても、少なすぎてもダメ。おかしなところにつけるのもやめて。

藤葉: これ、日記を書いていても、ついついやらかしてしまうことです。自分の高揚した気分をありったけ伝えたくて、不必要な副詞や形容詞をいくつもいくつもくっつけたくなってしまう。つまり私は、Badwriterその1に当てはまる可能性が高いということ…。


3. Prepositions should be in their right place and be the right words. See 1 for references.

藤葉: 前置詞は、日本語にはありませんが、英作文の時には泣かされたものです!
日本語で言えば、「て、に、を、は」の助詞ですよね。
助詞がちゃんと使えないというのは、日本語の文字書きとしては致命的です。


4. Please to be making with the paragraph breaks. Two to five lines are an acceptable paragraph, twenty are not. It makes your text look stuffy and it’s really difficult to read. On the other hand, don’t put every sentence on a new line. It just makes you look stupid and serves no purpose.

文節はちゃんと区切って。でも、一言一言改行するのもやめて。

藤葉: X-FilesのSlashを読んでいた頃、お話が公開されているサイトの能力的な問題もあったのか、パラグラフの区切れがほとんどないような作品が多かったのですが、確かにあまりに長いパラグラフは読むのが大変です。


5. While we are on the subject of breaks, dialogue must be broken out of the text. Every time a new person speaks I want a line break, thank you very much. Also, if your dialogue is going to go on forever, I would appreciate if you, every now and then, remind me of who is saying what.

台詞を言っている人が変わったら、一行空欄を入れて。台詞が延々と続く場合、頼むから時々は、誰が話してるのか思い出させてちょうだい。


6. Use quotation marks for dialogue. No substitutes accepted.

会話には引用符(” ” のことね)を使って。他のマークを使うのは駄目。

藤葉: 英語が母国語じゃないの、と断っているWriterさんが、なにか別の記号を引用符として使っているのを見たことがあります。確かにすごく読みにくかった!


7. Punctuation marks are your friend. Use them. There is no excuse for a run on sentence.

句読点は友達!使わなきゃ。だらだらと一文を続けてもいいわけじゃないのよ。


8. The period should be after the parenthesis. As jetamors kindly pointed out the period should of course be inside the parenthesis if the entire sentence is inside it.

(これは英文書きのルールですが)文末のピリオドは括弧の外に打つべき。

藤葉: 日本語の文章では、括弧内の台詞の最後には、基本的に句読点をつけずに括弧を閉じますね。例:「行きなさい。早く」という感じで。


9. While on the subject, don’t abuse the exclamation point. Seriously, why would you need it? If someone is shouting I hope you have already made that clear in the context. Exclamation points belong on icons that say Sparkly Balloons!!!!11!!!!1 or possibly Skittles!!!1!!!1!

エクスラメーションマーク(!)を無駄に多用しないで。

藤葉: 自分で小説を書こうという時にはやってないと思いますが、私の日記では、まさにやってること…


10. Those ones should be those, or you make my beta reader cry.


11. Please take a second to consider how often the people you know call you by name. You done? It’s not that often, right? Especially not in running dialogue when they are already talking to you. Then why do you feel the need to put people’s names into every damned sentence of dialogue? Please to be stopping with this. Immediately.

藤葉: これは代名詞(「彼」「彼女」)があまりなじまない日本語に適用するのは違和感があります。
日本語の場合、「あなた」という二人称の代名詞すら、日常会話の中ではあまり使いませんから。


逆に翻訳した小説などでは、ある程度、代名詞を名前に戻してもらわないと、読んでいて「この彼って誰?」なんて混乱することさえあります。
とはいえ英文を読んでいる場合、あらゆる会話文に名前が出てくる、というのもうっとおしい感じがありますよね。



12. Now let us talk about epithets and how you should not be using them ever. There is nothing that makes me recoil in horror faster than the younger man, the older man or even worse the blond(e) and the brunette. It’s sloppy writing and you don’t need it. I’m a reformed sinner myself so I know that you can do without epithets and get a better text for it.

Consider this: Jared touched his lips to Jensen's, sliding one of his hands up to cup the back of the older man’s neck.

And this: Jared touched his lips to Jensen's, sliding one of his hands up to cup the back of Jensen's neck.

Repetition is sloppy in all other cases but character names. You can overload sentences with their names and it still reads more smoothly than a sentence overloaded with epithets. Just remember to actually use their names occasionally because he/him/his gets a bit confusing when there are two he. It’s good advice people, take it.

藤葉: Slashを英語で読むようになって、正直「日本語に翻訳するとしたら、かなりうっとおしいことになる」と思ってきたのは、このepithets(形容辞)。

SPNのSlashでは、Jaredをyounger man、Jensenをolder manと、延々、称し続けるものもよく見かけます。髪の色から「blond」「brunette」とするのも。

日本人としてはうっとおしいことだけど、英文Slashのテクニックとしては常識的なものなのかと思っていましたが、すっきりとした無駄のない文章を目指すならepithetsは使わない方がいい、と。
それならまだ名前を繰り返したほうがまだいい(彼、ばっかり出てくるSlashで、代名詞は混乱の元になるし)ということですね。



13. Pick one tense and stick to it. Inexperienced writers should write in past tense; it’s a lot harder to fuck up.

時制は統一すること。経験の浅いライターは、過去形で書くべき、めちゃくちゃになりにくいから。

藤葉: 時制、というのも、日本語は、曖昧なんですよねー!(もっと色々読んで研究しないと)

14. Also, pick one POV and stick to it. It’s quite alright to change POV between paragraphs, but there are no excuses to do it within. And please don’t change to the POV of random people passing by, it’s fucking sloppy and just confuses the poor reader who is actually trying to get through your horrible fic.

一つのPOV(視点)を選んだらそれに固執すること。段落が変われば、視点を変えるのもOKだけど、一つの段落内で変えるのは駄目。それに、いきあたりばったりでPOVを変えるのもやめて、あんたの酷いficをなんとか読もうと努力している可哀想な読者を混乱させるだけだから。

藤葉: ごもっとも!代名詞が「彼」ばかりのSlashでいきあたりばったりにPOVを変えられると、読んでいる人間としては、本当に訳がわからなくなるものです!
これってとても基本的なことだけど、文章を書く立場からすると、つい、この時、別の彼はこんなこと考えてるんだよねー、って頭に浮かんだそれをその場で書いてみたくなってしまう、でもそれをやっては駄目!ってこと。
POVの固執、大切です。


15. Let’s not forget pick one type of English and stick with it. Write American English or British English, I don’t care, but stick to one of them please. Also note that just because you write BE it doesn’t mean your American characters suddenly are British. Mind your words.

イギリス英語とアメリカ英語を混在させないこと。

16. Consider your language and try to make it appropriate for the situation. People usually aren’t that coherent during sex so I doubt they will be making any eloquent speeches or using difficult words.

状況に応じた言葉遣いを。セックスの最中に、雄弁にあれこれ語るとかってありえないでしょ。

17. Minding your language is especially important while writing dialogue. Think about how people actually speak, how you actually speak, and go with that. Few things piss me off more than stilted dialogue. I’m not saying you need to write out accents (for all our sakes: don’t), but use abbreviations and do your best to make it sound like speech. Read it out loud after writing it and consider if it sounds right.

会話文は、実際に話されているような言葉で書くこと。せめて発音しない音は省略するとか。声に出して読んで確認してみて。

18. Poetic language is very nice, but don’t get too mired in your own words. You might end up with page full of beautiful words devoid of any and all meaning. If you were born to be a poet, write poems.

詩的な言葉も大変結構だけど、やりすぎには注意。自分は生来の詩人だっていうなら、詩を書いててよ。

19. Fics should have flow. One sentence should flow into another more or less seamlessly. Dialogue shall be broken out of the text and have a point. Page up and page down of dialogue is generally just confusing. If your fic doesn’t have flow, you’re doing something wrong.

物語は流れるように進むべき。物語に流れが感じられないとしたら、なにか間違ったことをしてるってこと。



非常に長くなってしまったので、ここで一旦休憩します。


「痛たたたっ」と身につまされることも多いですが、いざ小説を書こうという時に、うっかりやってしまいがちな失敗が洩れなく取り上げられていてとても勉強になります。

Fanficは、まさに「修行」でもあります。


後半はまた次回の日記で。