2007年3月12日月曜日

Supernatural slasher のみた Chris Kane

何?このタイトル、と思った方、どうかとにかく私の話を聞いてください。

自分の行動が、「偶然以上の偶然に支配されてる」って感覚を覚えたことありませんか?

活字中毒の私は、昔はそれこそよ~く本屋さんに通っていました。
大学時代は、新宿の紀伊国屋が行きつけで、就職のため故郷に戻ってからも、近場で出来る限りの大きい本屋さんに通ったりして。
ところが最近の本屋さんというのは、気が短いというか、せっかちというか、ちょっと売れなかった本はたちまち店頭からなくなってしまうのですよね。

私が大好きなジョナサン・ケラーマンに嵌った時、既に我が故郷の田舎の本屋さんでは、彼の本はほとんど新刊書店に並んでいなかったのです。
ケラーマンって、多分一旦好きになった人はずーっと読み続けるのだと思うのですが、(アメリカではコンスタントにベストセラーを続けているのに)どうも日本では、同系統のパトリシア・コーンウェルに圧倒的差をつけられて完敗、という状態が続いていて、ある出版社で廃刊になっては、別の出版社に変わってまた続きが発売になる、と言った具合のファンとしてはとんでもなく追いかけて行きづらい作家さんなのです。

そんな時、当時爆発的に店舗数を増やしつつあった、某ブックオフに足を踏み入れたところ、どうしても手に入らなかった、アレックスシリーズが10冊近く(一つの話が上下巻に分かれているものも多いので)ずらーっと並んでいるのを発見。
もちろんまとめ買いして、「なんだ慌てなくても古本ならまだまだいっぱい出てるんだ!」となんだか気が抜けた感じで、「辞書を片手に無理やりペーパーバックを読むしかないのか…でも、精神医療の専門用語がいっぱいのケラーマンの本を原語でなんて読めるだろうか」なんて悲壮感一杯だった自分を笑ったりしたのですが、その後、新刊、古本に関わらず色々な本屋に出入りする度、何気なくケラーマンの棚を探してみても、ほとんど出ていないのです。ケラーマンの本って…。

つまり、どうやら私がアレックスシリーズをまとめ買いした丁度その直前、誰かが、まとめて古本屋に売っていた、ということだったらしいのです。
仏壇と神棚が一緒に部屋にあるという典型的な日本人家庭で生まれ育ち、神のご意思なんて思ってみたこともなかった私ですが、この時は、誰かが私にケラーマンを読めと言ってる!と思いました。
(その後、またまた何年も翻訳が出なくなり、海外Slashにもいい加減浸りきった私が、原語のペーパーバックを読み出した、というのは以前の日記で述べたとおりです)

私の場合、本屋に出入りすることが圧倒的に多かったので、たまたま本屋でしたが、洋服だとかアクセサリーだとか、なにかその人がその時無意識に気になっていたものが、手の中に降ってくるみたいに手に入った、っていうようなことって、きっと誰にもありますよね?


そう、それがまた最近起こったのです。


先日の日記で、またまたTSUTAYAで 5枚のDVDを借りた、と言及したのですが、


「スーパーマンリターンズ」のケースの中に、CWの番宣用DVDがもう一枚入っていて、それに「スーパーナチュラル」の第一話が収録されてた、というのは、まあよくあること。


「プリティプリンセス1&2」の本編に、SPNのメイキングだかの中でエリック・クリプキが当初兄弟を乗せようと思っていた66年ものマスタングが出てきた時も、きっとこのマスタングはクラッシックカーの代表格みたいなもので、良く使われるんだろうな、と自分を納得させ。
(エリックは、車通の知り合いにあんなのに乗るのはPussyだけだ、と言われて慌てて Chevy Impala に変更したと言ってたけど、まさにお姫様が乗るのに丁度いいような車です。エリックのPussyには、ピーっと音がかぶせてあったのに、J2のコメンタリで、ディーンが飛行機恐怖症ときいて、Pussyって思ったって言った、ジャレッドの物凄く色っぽい声はそのままだったのはなぜ?)


「インハーシューズ」(すごくいい映画でした!ご都合主義といわれようが、私はこういうお話が大好き!人生に消耗しきっていた現役OL時代にみたら、もっとやられていたかも…)のDVDの特典映像を開けてみたら、「プリズンブレイク」の第一話が入っていて、マイケルの壮絶な美しさに、「ぜひともWensen 小説もう一度読みに行かなきゃ!」とまた強烈に思った、その辺りで、いくらなんでも偶然もさすがに種切れだろう、と思ったのです。


まさか、田舎で暮らすおじいさん二人のところに少年がひと夏預けられる、というお話らしい(私は、劇場予告で見たきりで、その時は確かそんな風に紹介されていたのです!)「ウォルター少年と夏の休日」にこれ以上のサプライズは隠れていないだろう、って。

ストーリーが始まってみると、これがとんでもなく予想外のはちゃめちゃなお話!

田舎で暮らすおじいさん二人、とは、テキサスで暮らす、ハードボイルドなお兄さんと、のっぽでちょっとインテリ風の弟、40年間どこかを二人で旅していて行方不明だった二人は、出自の知れないとんでもない大金を隠し持っているともっぱらの噂で、それを聞きつけてやってくるセールスマンや銀行家なんかに、情け容赦なくライフルをぶっ放すという、太字にしたキーワードだけでも、どこかの兄弟を思い出させるのだけど。

「いや、これはもちろん、なんでもすぐそんな風にこじつける私の頭の回線がおかしいだけで…、…でもあの兄弟が40年後、テキサスで隠居暮らしをして、男の子を育てなきゃならないはめになったりしたら面白いのに…」なんて軽~く妄想を膨らませつつ、にやにやしつつ見ていくと…

ウォルター少年にせがまれて弟じいちゃんが話してくれる、二人の若い頃の大冒険のお話が挿入され、「無理やり帰れない旅に弟を巻き込んでしまった責任を感じて、兄さんは、どんなことがあってもお前のことは俺が守る、と言ってくれて、実際何度も俺の命を守ってくれた」なんて台詞に胸をくすぐられ、

回想シーンに出てくる、若い頃の兄じいちゃんもなかなかハンサムで、アクションシーンも切れが良く、現在と過去を行ったり来たりしながら、どちらでもとんでもない事件が次々と起こって、あっという間に映画も終わり、普段、レンタルしたDVDでエンドロールなんか見ることのない私が、なんとなく名残惜しくて、停止ボタンを押さないでいると、まだトップの助演格の俳優さんの名前が出ている段階で、


Christian Kane という名前が目に飛び込んできました。


え?Christian Kane? すっごく見覚えがある名前なんだけど、同姓同名ってやつかな…。いや私の目の錯覚かもしれないし、ってリプレイしてみて、さらに一時停止して、じーっと見つめてみたけど、やっぱり、Christian Kane って書いてある。

通常のエンドロールだと黒いバックに役名と並んで俳優さんの名前が出てくるものだけど、この映画は大人になって絵本作家だか、漫画家になったらしいウォルター少年の作品の上に被さる形で、俳優さんの名前だけが出てきて、いったいどの役で Christian Kane という名前の俳優さんが出てきたのか、ちっとも分かりません。DVDメニューのキャスト紹介を見ても、出てるのは主演の三人の紹介だけ。

じゃ、というので、私の知っている Christian Kane の側から調べてみようじゃないの!
と、Wikipedia を覗いてみれば、J2公式ルールにおいて、ジャレッドに出会うまで、正式にジェンセンとファックしていいと認められた歌手であるはずの Chris のプロフィールには、長いフィルモグラフィーのリストがあり、「2003年 Secondhand Lions」と「ウォルター少年…」の原題が確かに書いてあるではありませんか!
役柄は?役柄はなんだったの?と震えながら視線を移すと、Young Hub !つまり、若き日の兄じいちゃん!

今まで読んできたスラッシュの中で、クリスがバフィーに出ていたっていうのは読んだことがあって、曲を番組で使われたツテで、ゲスト出演することなんかもあるのかな、とは漠然とおもっていましたが、なんとワイドスクリーンに助演格で出演するほど、俳優の仕事もしていたなんて!

私が見慣れたクリスの写真はといえば、ジェンセンと二人で、お酒の箱を肩に担いで、悪そうなチャーミングな笑顔を浮かべているのが代表格で、あとは、テンガロンハットを被ってカントリーを歌ってる、姿くらい。

まさか若き日の兄じいちゃんが、クリスだったなんて!

「嘘!そんな!信じられない!本当?本当なの?」とどうにも興奮が冷めやらず、5分くらい一人部屋の中をうろうろと歩き回った私でした。

今まで、Jensen/Chris のお話は、5本に1本くらいしか読んでこなかったけど(そう!選り好みできるほどこのPairingのお話は多いのです)また投稿日時を遡って、読んでこようか、という誘惑に駆られています…。


そろそろ妄想鑑賞日記に戻りたいのですが…。

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