2007年3月4日日曜日

X-Files Slasher のみたSupernatural その16

今日は3月9日なのですが、相変わらず日付が進みません…。


現在、とある事情により、期間限定で東海地方に引っ越してきて住んでおります。

近くに友達も、家族も、親戚すらもいない見知らぬ土地で、病気療養中とはいえ、一人でポツンと家に閉じこもっている私。

立派な腐女子であることをカミングアウトしていない私が、昼間一人でいったい何をやっているのか、とさすがに怪しまれているのでは、と思い:


「最近まとめ買いした、イケメン兄弟のDVDとかヤングスーパーマンのDVDとかを毎日見てるんだけど、あまりに面白くて毎日大笑いしているせいか、最近体調いいんだよね」

「へえ」

「兄弟なんか。67年ものシボレーなんかに乗って古いロックばっかり聞いてるんだよ」

「へえ」

なんて会話を夫と交わしておいたのです。


期間限定の仮住まいのため、私の愛車のムーブラテは故郷に置き去りで、現在、病院の予約は不定期の夫の休みに合わせてとらざるを得ないのですが、先日、例によって病院に向かうため助手席に乗り込んだ私の隣に乗り込んできた夫の手には一抱えのCDが…。

いそいそとLOADボタンを押しては、CDチェンジャーに次々とCDを飲み込ませている夫。
そのCDは…、Led Zeppelin、AC/DC、Deep Purple、Iron Maiden (!)私がいままで嫌がって聞こうとしなかった夫が大好きな古~いロックばっかり!

不覚にも、「兄弟が聞いてる」と思うとやめてくれとは言えない私、を完全に読まれていました。

Smallville はかろうじて一緒に見るくせに、「ホラーは嫌だ」といって、かたくなに Supernatural を見ようとしなかった夫なのに(実はイケメンというところが引っかかってるのか?)、

Dean の House rules, Sammy. Driver picks music.

を実行されようとは!


しかし…、Zeppelin の移民の歌の雄叫びが響き渡る車で、病院に向かう病人て…どうなの?



ということで、息切れして、前半の鑑賞日記を休憩した後、なんだかすっかりわき道に逸れた上、うっかり地雷なんかも踏んだりしていた私ですが、第11話後編の妄想鑑賞日記に戻りたいと思います。


シリーズ始まって以来、(怪物に無理やり引き離された場合を除いて)初めて離れ離れになって行動している兄弟です。


「狩り」の目的地についたディーン。
携帯で Sam の番号を呼び出しますが…、またたたんでポケットにしまってしまいます。
その顔がなんとも寂しそう…。
(可愛いサミーを許してあげたい気持ちはわかるけど、昨夜のあの子はほんと言い過ぎだったよね。たまにはちょっと懲らしめてやったほうがいいって!)

そして一人車を降り、Led Zeppelin のドラマーの名をかたって情報を聞き出そうとしたりするものの、まさに Classic rock 世代のおじさんに完全に読まれ、どうもうまくいきません。


一方、夜通しテクテクと歩き続けたらしいサムは、道路の脇に座り込んで音楽を聴いているショートのブロンドの女の子を発見。

どこへ行くの?なんて話しかけるものの、悪気はないんだけど、今時ヒッチハイキングしてる人なんて変人ぽくて、教えられない、なんてかわされ、やっと通りかかったバンのオヤジには、お前は乗っけないぞ、なんて拒否されて…。こちらもなかなか苦戦中。
(ここまでの歴代エピソード中、サム、と言えば、「無条件に女性から心を開かれる存在」でやってきただけに、サムの警戒を解くために、悪魔も上手い演出をしかけてきますね!)


町で調査を続けるディーンですが、誰にきいてもそっけない町の人たちの中で、雑貨屋さんの姪っ子である、感じのいい素朴なブロンドの女の子だけが「腕に刺青をしていた旦那さんじゃない?」なんて、わずかな情報を教えてくれます。

サムの妨害がないせっかくのチャンスだというのに!ディーンは一人で調査をすることに精一杯で、ろくに女の子の顔も見ていません。
ディーンが普段女の子に色目を使ってみせるのは、やっぱり、兄に異常な執着心を持つ弟を牽制するため、だったのですね。

ガソリンスタンドにくっついてる雑貨屋のおじさんが、ああ!そういえば、なんて嘘くさく思い出して教えてくれた、最後のカップルが向かった方向に Impalaを走らせていると、後部座席のEMFメーターが唸り始めたので、車を降りて近くを探索してみると、なんとも不気味な案山子発見。

Dean: "Dude, you fugly (fuckin' uglyの省略形ですね)"
   (おまえ、とんっでもなく不細工だな)

なんて、思わず一言コメントした後、はしごを使って近くで見てみると、案山子の鍵爪のついた腕に、写真の旦那さんの腕の刺青部分の皮膚がこびりついていました!

再び怪しい町に戻ってくるディーン。
ガソリンスタンドに車を止めて、給油してもらいながら、先ほどの姪っ子エミリーと世間話をしつつ、町のこと、さっき見た案山子のことなんかを聞いていると、(せっかく二人っきりで、しかもいつになく、エミリーが自然に心を開いた感じで相手をしてくれてるのに、ディーン、まったくいつもの色気が出てきません。)スタンドの隅に赤いミニバンが止まっているのを発見。

ディーンは、またあらたなカップルが犠牲になろうとしていることを敏感に感じ取るのでした。


一方、徒歩で?なんとかバスストップまで辿り着いたサム。
切符売り場のおばさんに、サクラメント行きのバスの発車時間を尋ねるとなんと!明日の夕方5時5分との返事。アメリカのバス事情、さすがにスケールが違います。

明日?他に方法ないの?と聞くサムに、あるわ、車を買うのね、とおばさんあっさり。

こりゃ駄目だ、と頭を振ってため息をつき、ポケットから携帯を取り出して、ディーンの携帯の番号を呼び出し、今にも通話ボタンを押そうとした、その時。先ほど、サムを置き去りにして一人でバンに乗っていってしまったショートブロンドの女の子が声をかけてきて、サムは携帯をOFFにしてしまいます。

また会ったね。さっきの男やっぱり変態で触ってきたから、「I cut him loose.」 (切って捨ててきたの)なんていう女の子(これがおそらくは文字どおり、切って、捨ててきたのだろうな、と後で分かります)に、僕、カリフォルニアのサクラメントに行くんだ、長く探していたものを見つけにね、なんて妙に可愛い笑顔全開で答えるサム。偶然ね!私もよ、なんて世間話を始め、「メグよ」「サムだ」なんて、(ディーンとエミリーのそっけない会話とは対照的に)急速に仲良くなる二人。


一方、4番目の犠牲者候補となるはずのカップルを止めるため、二人がいるという町のレストランに行って遠まわしになんとか説得しようとするディーンですが、どうも怪しまれて警戒され上手くいきません。


Dean: "You know, my brother could give you this puppy-dog look, and you'd just by right into it."
   (俺の弟が、あの子犬顔をみせれば、あんた達あっという間に信じてくれんのに…)


なんて、聞こえよがしの愚痴をもらしてみるディーン。

Shapeshifter の時だって、サムの子犬顔に負けて、400マイルも逆走した上、殺人犯人の汚名を着せられ、挙句の果てには公式に死んだことにまでなってしまったディーンです。
上のメグとの会話の時に終始浮かべている妙に可愛い笑顔、あれがまさにサムの「puppy-dog look」ですね!

以前の日記でもちらっと触れたことがあるのですが、X-File Slashにおいては、puppy-dog face と言えば、モルダーの専売特許です(頭に kicked がつく場合も多いです)。
これは、どうにも可愛くてついつい言うことを聞かされてしまうという、魔性の顔の代名詞です。
エピソード本編においてさえ、スカリーもスキナーさんもディープスロートもマディソン上院議員もMr. Xも…、他にも挙げればキリがないほど多くの人間が、モルダーのこの顔につられて何度も酷い目に遭わされてきました。

現在のSPN-Slash でも、このサム(ジャレッド)の puppy-dog look (or face) は、本当に色々な作品で活用されています。

最近、メイキングのDVDを見直していて改めて思ったのですが(そもそも最初に見た時から怪しいと思っていたのです!)脚本の、Raelle Tucker と Sega Gamble というお姉さん二人!
この微妙な年頃の女性二人が脚本に関わってるなんて!
この二人、絶対X-File Slasher としてのペンネームを持っている!と疑わずにはいられないのですが、どう思います?

結局、ディーンはパトカーに見送られて、町から追い出されてしまうのでした。


そしてまた、画面は切り替わって、メグと一緒のサム。
家族の束縛から逃れて自由になるために家を出てきたの、なんて語りだしたメグをサムは完全に信じきって、僕も丁度おんなじようなことで、兄ちゃんと別れてきたんだ、なんて告白。


そしてまた画面は切り替わり、すっかり日の暮れた、先ほどパトカーに送られてきた道をディーンの乗った Impala が戻っていきます。

不気味な案山子がいた果樹園では、さきほどディーンが引きとめようとして失敗したカップルが案山子に追いかけられていました、そこに現れたディーンは、岩塩の弾を込めた例のライフルで応戦、なんとかその場は案山子を撃退します。


そして!さすがにもう我慢できずに、バスストップで足止めをくらっているサムに電話するディーン。
案山子、果樹園、毎年の生贄、なんてパターンから、町全体が加担したなんらかの儀式の可能性を導き出して、ある大学教授と会う約束をしたんだ、というディーン。


Dean: "You know, since I don't have my trusty sidekick geek boy to do all the research."
   (なにしろ、こういう調査を全部引き受けてくれる、俺の信頼のおける助手であるオタク少年がいないからな)

なんていうディーンの言葉を聞いて、サムは嬉しそうにくすっと笑い、

Sam: "You know, if you're hinting you need my help, just ask."
   (ねえ、僕の助けが必要だってほのめかしてるんなら、そうはっきり言いなよ)

Dean: "I'm not hinting anything. Actually, --Ah--I want you to know, I mean, don't think...."
   (何もほのめかしてなんかいないさ。実際のところ…あー…お前に知っといてもらいたいのは、つまり、あんなこと言うつもりじゃ…)

Sam: "Yeah, I'm sorry too."
   (うん、僕のほうこそ、ごめん)

(でました!この兄弟、こういう激甘なシーンで相手の言葉を最後まで聞かずにこんなこと言い出します)

Dean: "Sam, you were right. You gotta do your own thing. You gotta live your own life."
   (サム、お前は正しいよ。お前にはお前がすべきことがある。お前には自分の人生があるんだ)

Sam: "You serious?"
   (本気で言ってんの?)

Dean: "You've always known what you want, and you go after it. You stand up to Dad and you always have. I (love) I wish I--Anyway, I admire that about you. I'm proud of you Sammy."
   (お前はいつだって自分の欲しいものを知ってて、それを追いかけてたな。父ちゃんに立ち向かって、お前はいつも欲しいもんを手に入れてた。俺(ここでディーン思わずLoveってもらしてません??私の例のFilterが暴走してるだけ?)、…とにかく俺、そういうお前を立派だと思ってんだ。お前のことを誇りに思ってる、サミー)

Sam: "I don't even know what to say."
   (なんて言っていいか、言葉もみつからないよ)(私に聞こえたくらいだから、サムは絶対ディーンのLoveって言葉を聞き取ってたはずで、もうサミーって呼ばれたことを訂正する余裕もありません)

Dean: "Say you'll take care of yourself."
   (ただ、これから身体に気をつけるって言えよ)

Sam: "I will."
   (気をつけるよ)

Dean: "Call me when you find Dad."
   (父ちゃんを見つけたら、電話くれよ)

Sam: "Okay. Bye, Dean."
   (わかった、じゃあね、ディーン)


Bye という言葉は返さずに電話を切るディーン。言ったらその目にいっぱいたまった涙がこぼれちゃうもんね。
正直言って、サクラメント行きのバスなんてどうでもよくなって、すぐにもディーンの顔が見たくなってるサムにメグが電話誰から?と話しかけます。


Sam: "My brother."
   (僕の兄ちゃん)

Meg: "What'd he say?"
   (お兄さん、なんだって?)

Sam: "Goodbye."
   (さよなら、だって)


ディーンが、あそこまでのことを言ってる以上、本気で自分を自由にしてくれるつもりなんだって、汲み取ったんだよね、サム?


そしてこちらは、案山子の調査のため、とある大学教授を訪れたディーン、私のような X-File フリークは、画面が切り替わって階段だけしか映っていない間から、教授の声が聞こえた段階で、ん?なんか聞いたことある声、と思い、ディーンと連れ立って階段を下りてきた長身のおじいさんを見て、ええ??えええっっ??!!まじで?やばいよ、やぱいよ!ディーン!逃げて!逃げて!!早く!!!と思わず叫びださずにはいられなかったのです。

X-Fileを見たことがある人なら誰でもご存知だと思うのですが、このおじいさん、X-File 本編ではCSM(Cigarette Smoking Man)または Cancer Man、日本語字幕では「肺がん男」と呼ばれる人で、出演者中、ほぼ唯一、モルダーの puppy-dog look が通用しないという極悪人なのです。
番犬のサムも一緒にいないのに、こんな人と和やかに談笑なんかしちゃって、ディーン、絶対やばいって!と叫ぶしかありません。

なのに、私の絶叫を無視して教授の部屋に入って、資料なんかみせてもらっちゃってるディーン。

そして、案山子のことを調べ終わって、教授と握手し、部屋を出て行こうとするディーン。
だから!このおじいさんに背中を向けたりしたらダメなんだってば!
と、思ったら、ドアを開けたディーンの目の前に、ライフルの台尻が現れ、ああ!ディーンの美しい顔を強打!倒れたディーンのお腹がちらりと見えたりしています。

ライフルを持っていたのは、パトカーでディーンを追い払ったおまわりさんでした。

雨の中での町内会議の後、雑貨屋の姪っ子エミリーが連れてこられたのは、左眉の上に痛々しいアザの出来たディーンが閉じ込められている、地下倉庫。


再び画面は切り替わって、やっとサクラメント行きのバスが到着したバスストップ。
どこかにずーっと電話をかけていたサムは、バスが来たわよ、というメグに。君だけ乗れよ。僕は行かなきゃ。となんだか荒い息をついています。どこに行くのよ?と問うメグに。ディーンがいるバーキッツビルだ。と言って早くも立ち上がって歩き出すサムに、メグが待ってよ、と呼びすがると、


Sam: "I've been calling my brother for the last three hours. I'm getting his voicemail."
   (兄ちゃんにこの三時間ずっと電話かけてんのに、留守電になっちゃうんだ)

Meg: "Maybe his phone's turned off."
   (電源切ってるだけかもよ)

Sam: "No, that's not like him. Meg, I think he might be in trouble."
   (いいや、そんなの兄ちゃんらしくない。メグ、兄ちゃんなにか面倒に巻き込まれてるかもしれないと思うんだ。)

Meg: "What kind of trouble?"
   (面倒って?)

Sam: "I can't really explain right now. I'm sorry. I don't want you to miss your bus."
   (今は説明できない。ごめん。君までバスに乗り遅れて欲しくないからさ…)

Meg: "But I don't understand. You're running back to your brother? The guy you ran away from? Why? Because he won't pick up his phone? Sam. Come. With me to California."
   (でも、わからないわ。お兄さんのところに戻るっていうの?そもそもその人から、逃げてきたんでしょう?どうして?お兄さんが電話にでないから?サム、行こう。私と一緒にカリフォルニアへ)


ここでちょっと寄り道。注!!セカンドシーズンのネタバレです。
カリフォルニアにいて、悪魔を狩っているという父ちゃん、危険だから息子二人には絶対来るな、と言ってるわけですが、ジョーのパパが亡くなった時のこと…、ジョーのパパは、カリフォルニアで、父ちゃんと一緒に悪魔トラップをかけてた、って言ってましたよね。ジョーのパパが亡くなったのって、まさにこの時なんでしょうか?ママを殺した悪魔は自分では父ちゃんと対決して、娘に兄弟を追わせていた、ということなんでしょうか。仮にサムが本当にカリフォルニアへ行っていたとしたら、危なかったのかもしれないですね。


Sam: "I can't. I'm sorry."
   (それはできない。ごめん)

Meg: "Why not?"
   (どうして)

Sam: "He's my family."
   (兄ちゃんは僕の家族だから)


……、間に合わせとはいえ、そんな陳腐な理由、メグじゃなくても納得しないよ!と思っていたら、そそくさと(幾分いそいそと)立ち去るサムを見送るメグの顔に、エミリーの「I don't understand.」という声がかぶさって、画面がまた変わります。
ほら、サムの言葉を聞いてないエミリーまで、理解できない、って言ってるじゃない!サムは、昨夜電話を切った時点で、もう兄ちゃんのところに行きたくて行きたくてしかたがなかったのですね。どんな馬鹿げた理由でも、とにかく兄ちゃんの顔が見たいだけなんです。


そして、こちらは地下倉庫に閉じ込められている二人。せっかく二人っきりで暗がりにいるのに、完全に色気なしで、真面目に相談し合っています。(ディーン。サムと二人っきりだったら、絶対もっといやらしいことを言い合って、ふざけてるはずだと思うのに。エミリー美人だよ?)

そこへ町の人たちがやってきて、二人を引き出し、今年の生贄にするため、それぞれ木に縛りつけてしまいます。

でも、この木に縛り付けられている二人のやりとり、なんだか可愛いですね。


Emily: "So, what's the plan?"
   (それで、計画は?)

Dean: "I'm working on it."
   (考えてるとこ)


そして、すっかり日も暮れた頃…。相変わらず縛られたままの二人。


Emily: "You don't have a plan, do you?"
   (計画なんてないんでしょう、違う?)

Dean: "I'm working on it!"
   (考えてるって!)


案山子が動き出してないかみえないか?見えないわ?なんて言ってたら、足音が聞こえてきました!
ディーンが慌てて身をよじっていると。


Sam: "Dean?"
   (ディーン?)

Dean: "Ah! Hah! I take everything back I said. I'm so happy to see you. How'd you get here?"
   (ああ!はあ!俺が言ったこと、全部撤回する。お前に会えて本当にうれしいよ。どうやってここへ来た?)

Sam: "I stole a car."
   (車を盗んだんだ)

Dean: "That's my boy."
   (それでこそ俺のサミーだ)


父ちゃんがいるかもしれない、カリフォルニアへ向かうバスは、一晩バスストップで待ったくせに、3時間電話にでない兄ちゃんのところへは、車を盗んでまで、駆けつけるんですね、サミー。

そして、第2話のHaleyちゃんの時も思いましたが、二年もディーンをほったらかしにして、仮にもレディーファーストの文化圏で、高等教育を受けたはずのサムは、今回もエミリーちゃんには見向きもせず、(というか、今回はエミリーちゃんのこともちらりと見たくせに)真っ先にディーンのロープだけを解いています。
so happy to see you! なんてディーンに言われて、必死に冷静を装っていますが、サム、エミリーがいなかったら、再開の喜びに、案山子そっちのけでハグ&チューくらいしてたかもしれないですね。

案山子は可愛いブロンドの二人の代わりに、熟年夫婦を生贄にし、ここへきてやっと!エミリーは恐怖に叫びながらディーンに抱きつき、この後、腰に手を回しあって逃げるブロンドの二人が妙に可愛いですが、サムがすかさず案山子をチェックする振りをして立ち止まり、二人の腰に回した手をほどかせています。

翌朝、案山子の霊が宿った古い木をエミリー自らの手で焼き払い、エミリーが乗るボストン行きのバスを見送った二人。


Dean: "So can I drop you off somewhere?"
   (じゃ、どっかまで乗せていこうか?)

Sam: "No, I think you're stuck with me."
   (いや、兄ちゃんは俺から離れられないと思うよ)

Dean: "What made you change your mind?"
   (どういうわけで、考えが変わったんだ?)

Sam: "I didn't. I still wanna find Dad. And you're still a pain in the ass. But Jess and Mom, --they're both gone. Dad is God knows where. You and me, we're all that's left. So ah, if we're gonna see this through, we're gonna do it together."
   (変わったわけじゃない。まだ父ちゃんのことは見つけたいさ。それに兄ちゃんは俺の悩みの種のまんまだしさ。でも、ジェスとママ、二人はもういないんだ。父ちゃんは全くどこにいるのかもわかんないし。兄ちゃんと俺、残ったのは俺達だけだ。だから、あー、俺達がこれをやり通さなきゃならないなら、一緒にやろうよ)

Dean: "Hold me, Sam. That was beautiful. Come on."
   (抱きしめてくれ、サム。素晴らしいよ。さあ)

Sam: "You should be kissing my ass. You were dead meat, dude."
   ((感謝して)俺の尻にキスしてもいいくらいなんだぞ。(俺がいなきゃ)兄ちゃんなんか死んでたんだ)

本編のこのシーンでは、ディーンはサムの肩に手をポンと置いているだけだけどNGシーンでは、肩からサム(ジャレッド)の頬に手の平を動かしていましたよね!ジャレッド、自分からはいつもあんなに Touchy-feely(ベタベタ触りたがり)なのに、ジェンセンからちょっと触られたら、まじで照れてるみたいに、ジェンセンの手を振り払ったりしてましたっけ…。こんなやりとりには妙にドキドキします。


Dean: "Yeah, right. I had a plan. I'd have gotten out."
   (そうかよ。俺には計画があったんだ。エミリーには計画なんかないのね、って見抜かれてましたけど…)一人で切り抜けられたさ)

Sam: "Right."
   (そうかい)


そんなのんきないちゃいちゃ兄弟をよそに、お父さんに電話をかけるため、またもやスケベオヤジを「cut & loose」したメグ。

兄弟達の父ちゃん探しの旅は、これからまだまだ大変なことになっていくのです。

0 件のコメント: