2007年3月4日日曜日

X-Files Slasher のみたSupernatural その15

第11話 「Scarecrow」 の妄想鑑賞日記です。


ゴシップは調べない!なんていいながら、それでも人間弱いもので、目の前にゴシップをぶら下げられると、ついつい覗いてみたくなってしまいます。


今回、一応自主規制で、かなり文面が真っ白になっています。
ゴシップを嫌悪される方、文字を反転させる際にはご注意ください。


この「Scarecrow」のエピソードに出てくるエミリー役の Tania という女の子は、Jensen の彼女である(だった、かな?もう完全にゴシップですが…、「もう二人で会ったりすることはなくなった」とジェンセンが言ったとかいわないとか…)ということが、ちょこちょこ色々な Slash に出てきます。
Network パーティーに参加する際の 二人のDates として、ジャレッドの彼女のブルネットの Sandy とジェンセンの彼女のブロンドの Tania なんていう感じで…。
もちろんSlash本編では、それぞれの彼女を放っておいて、二人でどこかにしけこんで、ナニかをしたりしているわけですが…。

SPN本編で、あまりに女日照りの激しいディーン(せいぜいがほっぺにキスされるくらいですもんね?)を見ていて、エピソードも10話を超えたこの頃になると、根っからの腐女子であり Slasher の私も、なんだかディーンを可哀相に思う気持ちを抑えられなくなってきます。

サムが身近にいて妨害しないこのエピソード、エミリーは美人で感じもいいし、いいチャンスだと思うのに、本編のディーンは一人で事件を探るのに精一杯で、エミリーに全然反応しません。
とはいえ、ジャレッドが身近で妨害しなかった撮影中、やっとジェンセンにも恋のチャンスが訪れたということでしょうか?


最近のこうしたティーン向けのドラマは、ある程度、腐女子(Slasher)層をターゲットにしていかないと、視聴率を稼げない、という事実を製作側も充分承知しているように思えます。

現地アメリカでは、現在、木曜の8時から Smallville 、9時からは Supernatural と二本立てで放送し、視聴者をなんとか逃がさないよう頑張っているようですが、裏番組が強力すぎて、なかなか視聴率が伸びていないみたいですね。
サードシーズンの製作&放送を熱烈に願う Fan girls が署名運動をしているくらいです。
(この署名サイトはCWの公式メッセージボードからリンクが繋がっています。リアルタイムで放送を見ていない国外の人間が署名するのは難しそうですが…。)

とはいえ、完全に腐女子をターゲットにしていると思われる脚本で演技している、主演の若者達にとって、ほんのちょっとネットで自分のことを探ろうものなら完全にゲイ扱いされている、と知るのは、ちょっと辛いものがあると思います。

Smallville のトム・ウェリングは、早々に結婚していますし、ジャレッドも彼女のサンディーのことを最初からオープンにしています。
最近のジャレッドは、腐女子ファンの反応を逆に楽しんでいるようにもみえますけど…。

トムは、Smallvilleセカンドシーズンのコメンタリの中で、「クラークとレックスの友情を homo-relationship みたいに受け取られるのが気になる…」 なんて、ぽそっともらしたりしています。

ジェンセンは女性関係のゴシップで大変苦労してきただけに、先日ご紹介したInterviewでもゴシップ誌は大嫌いだ、と明言していますが、腐女子の反応については、今の所、ジャレッドと同じように、面白がっているようにも思えます。

腐女子も Slasher も楽しんで読んでいる作品がフィクションだってことは、ちゃんと理解してるから!ドラマの中の若者達、どうか変に警戒せずに、これからも仲良しの姿をいっぱい見せてちょうだい!とひたすら祈る私です。

私がこんなことを思うのも、モルダーことデイビッド・ドゥカブニーが7シーズンで姿を消した時、FOXとの契約のこじれがどうとか、共演者との相性がどうとか、と色々噂はありましたが、余りに膨大に成長した Slash というものの存在もその一因にあったのでは…、なんて勘ぐっているからです。

ストーリーの展開上、本編ではスカリーと恋人になれないモルダーは、機会がある毎に、その時付き合っていた彼女をエピソードにゲスト出演させていました。
そういうところを批判的に見る人も多かったでしょうけど…、いくら疑われたって、自分はゲイじゃない!って精一杯主張していたようにも思えます。


と、なんだかしんみりしてしまいましたが、とにかく大っぴらに彼女がいる、と表明しておくことで、J2が私達の前で仲良しの姿を見せてくれるなら、それに越したことはない、と言いたかっただけです。



***



ということで、だいぶわき道に逸れましたが、鑑賞日記に戻ります。


そうそう今回のエピソード、第10話のラストからクリフハンガーになっていたのでした!

でも第11話が始まってみたら、いつもと同じに普通にオープニングが始まって…、え?そこから?と思いつつも、なんとかじりじりしながら、恐い案山子をやり過ごし。(ほんとはチャプタースキップボタンを押しちゃったんだけど)


オープニング明け!!


ディーンの携帯、鳴ってます。
二人のベッドの間のナイトテーブルの上で。

いくら二人とも身体が大きいとはいえ、またカメラアングルの都合上かもしれないけど、なんだか妙に二人とも真ん中に寄って寝ています。ちょっと手を伸ばしたら、すぐ手がつなげそうなくらい。

寝たふりをしていた(はずの)サムがその長~い手でひょいっと電話を取り、「Hello」と嘘くさいしゃがれ声を出すと、むさ苦しくも愛くるしい(私だけ?)彼の髭面の口元が!!!アップに。


John: "Sam, is that you?"
   (サム、お前か?)(ホント、Illegal voiceです)

Sam: "Dad. Are you hurt?"
   (父ちゃん。怪我してんの?)(なぜ第一声がそれ?無意識の願望ってやつでしょうか…)

John: "I'm fine."
   (父ちゃんは元気だ)


そこらじゅうを探したんだよ。父ちゃんがどこにいるかも、無事かもわからなくて。といいつつ、ディーンが起きないよう、ちょっと声を潜め気味のサム。話しながらちらっとディーンのベッドを見て、『やべっ、兄ちゃん裸で寝てたんだっけ』なんて、視線を戻したりして。

本来なら、あんなに父ちゃんのことを恋しがってる兄ちゃんを真っ先に起こすべきだと思うのに…。
「兄ちゃん、父ちゃんから電話だ!」って。


John: "Sammy, I'm all right. What about you and Dean?"
   (サミー、父ちゃんは大丈夫だ。お前とディーンはどうだ?)(なんて…、父ちゃん、知ってるくせに!)


どこにいるの?といいつつ、またチラッとサムが兄ちゃんを盗み見ると、兄ちゃんが「んん~」なんて色っぽい声を出しながら、ついに目を覚ました模様。


John: "Sorry, kiddo, I can't tell you that."
   (すまんな、坊主、それは言えないんだ)


なんて父ちゃんが言ってると、むくっと身体を起こすディーン。きっと酷いアザになってる胸元(妄想日記その14参照ください)をサムに見せるのは可哀相だと思ったのか、上掛けで胸元を隠したままです。
(どこみてんだよ!って感じですが…)


Sam: "What? Why not?"
   (え?どうしてだよ?)

Dean: "Is that Dad?"
   (父ちゃんか?)


いいか、分かってもらうのは難しいが、とにかく、父ちゃんの言うことを信用してくれ、という父ちゃんに。ヤツを追ってるんだね?ママを殺したヤツを。そうだ、あれは悪魔だったんだ、サム。


Sam: "Demon? You know for sure?"
   (悪魔?確かなの?)

Dean: "A demon? What's he saying?"
   (悪魔?父ちゃんなんだって?)


裸のままでは、サムが永遠にこっちを見ないと察したのか、ディーンは素早くTシャツをとって着てしまいます。残念!


自分を探すのをやめろ、なんて言った上、今から言う名前を書き取れ、なんて、またサムが一番カチンと来る命令口調に変わる父ちゃん。名前?なんだよ、名前って!と早くもキレ始めたサムに、いいか、時間がないんだ。これはお前が思っているより大変なことなんだ。奴らはそこらじゅうにいる。今話しているこの間だって、安全じゃない。やだよ。命令だ。私を探すのをやめ、仕事をしろ…。

完全にキレて言葉もでないサムの手から携帯を奪ったディーン。


Dean: "Dad, it's me. Where are you?"
   (父ちゃん、俺だ。どこにいるんだよ?)

と、電話に問いかけたディーンは無言で電話の向こうの声に耳を傾け、

Dean: "Yes, sir. --Yeah, I got a pen."
   (わかりました。…うん、書くよ)


ディーンの口から、この Yes, sir を初めて聞いたとき、どきっとしませんでした?
父ちゃんが、二人の息子を海兵隊式に訓練してたことは知ってたけど、「狩り 」に関しては、ここまで命令系統をはっきりさせてたんだ!って。(まあ、サムは言うこときかないから、はっきりしてるのはディーンだけだけど)

普段は、「Dad」なんて、子供の時のままの呼び方で呼んでるのに。(でも、Mom&Dadって、響きから感じるほど、子供言葉じゃないんでしょうかね?)


父ちゃんに書き取らされたカップル3組の行方を追うため、そして4組目のカップルが犠牲になるのを止めるため、出発した二人。
むずかっているサムの機嫌をとるためか(赤ん坊か!)、ディーンはめずらしくサムに運転させています。(今回は完全にTreat&Bribeですね。お仕事行こうな?お前が運転だぞ、ほら、すごいだろ?楽しいな?って感じです)

出身もばらばらなこの3組のカップルがそれぞれ、毎年、4月の第2週にインディアナのある田舎町を通過しては、その後行方不明になっていたことを調べ上げた父ちゃんの手腕に。


Dean: "Can you imagine putting together a pattern like this? The different obits Dad had to go through? The man's a master."
   (こんなパターンを繋ぎ合わせるなんて想像できるか?父ちゃん、一体どんだけの死亡記事を調べ上げたんだろうな?あの人って、最高にすごいよ


またです。このパターンは鉄板です。ディーンが父ちゃんを素直に褒め上げた瞬間、サム、完全にキレてます。
Impala をキキーッとブレーキ音も荒く路肩に止めたと思ったら、「なんだ?どうした?」と目をまん丸にしているディーンに。


Sam: "We're not going to Indiana."
   (インディアナには行かないよ)

Dean: "We're not?"
   (行かないのか?)

Sam: "No, we're going to California."
   (いかない、俺達はカリフォルニアに行くんだ)


父ちゃんはサクラメントの公衆電話から電話かけてきてる。サム。ディーン、もしこの悪魔がママとジェシカを殺したヤツだとして、父ちゃんがソイツに近づいているのなら、俺達もそこに行かないと。手伝うんだよ。父ちゃんは俺達の助けを望んでない。そんなの知るか。俺達は父ちゃんから命令を受けてるんだぞ。そんなの知るかっていってるんだ!びっくりしてサムの顔を見つめるディーンに。


Sam: "We don't always have to do what he says."
   (いつも父ちゃんの言いなりになる必要はないんだ)

Dean: "Sam, Dad is asking us to work jobs, to save lives. It's important."
   (サム、父ちゃんが俺達に仕事を頼んでるんだ、人の命を救えって。大切なことだろ)

Sam: "All right, I understand. Believe me. But I'm talking one week here, man. To get answers. To get revenge."
   (ああ、わかってる。ほんとだよ。でも俺が言ってるのは一週間待ってくれ、っていうことなんだ。答えを得るために。復讐するために。)

Dean: "All right, look, I know how you feel."
   (わかった、なあ、お前の気持ちはわかるが…)

Sam: "Do you?"
   (わかるの?)


こんなことを言うサムに、ディーンはほんとびっくり、長い睫毛が思わずぱちくりします。


Sam: "How old were you when Mom died? Four? Jess died six months ago. How the hell would you know how I feel?"
   (兄ちゃんはママが死んだ時いくつだった?4歳?ジェスが死んだのは6ヶ月前だ。兄ちゃんなんかに俺の気持ちがわかるもんか)


本当に、このサムって子は、キレると見境のないことを言い出しますね!
それでもこんなの時のディーンは、お兄ちゃんらしく冷静に、違うアプローチを探して話を続けます。

父ちゃんは危険だって言ってる、父ちゃんは明らかに俺達の知らないことを知ってて、その父ちゃんが立ち入るなって言ってるんだから、俺達は立ち入らないんだ。

それでもサムの怒りはおさまりません。ついにサムは本当にムカついていることを口にします。


Sam: "I don't understand the blind faith you have in the man. I mean, it's like you don't even question him."
   (兄ちゃんのあの男に対する盲信は理解できないよ。つまりさ、兄ちゃんは父ちゃんに疑問さえもたないみたいじゃないか)

Dean: "Yes, it's called being a good son."
   (ああ、それをいい息子って言うんだ)


(もう、どうしたらいいんでしょう、こうして台詞を拾っていったらキリがありません…。でも、このシーンを乗り越えれば!出口が見えてくるはず!)

無言で車を降りて、トランクから自分の荷物を引っ張り出しているサムに。


Dean: "You're a selfish bastard, you know that? You just do whatever you want, don't care what anybody thinks."
   (お前ってやつは、本当に自己チューだな、自分でわかってるか?お前は自分の言いたいことだけ言って、相手がどう思うかなんて考えもしないんだ)

Sam: "That's what you really think?"
   (兄ちゃん、本当にそう思ってんの?)

Dean: "Yes, it is."
   (ああ、そうだ)


じゃあ、自己チュー野郎は、カリフォルニアへ行くよ。なあ、本気じゃないんだろ。本気だよ。真夜中だぞ。おい、置いて行っちまうぞ、聞こえてんのか?望むところだよ。じゃあな、といってバタンとトランクを閉め、運転席に乗り込み、エンジンをかけて本当に行ってしまうディーン。

ここまで長~く言い争いしてきたけど、サム、本当は、「兄ちゃん、俺より父ちゃんの方が好きなんだろ!」と精一杯ごねて、「そんなことないよ、サミーが一番大事だよ」って兄ちゃんに言ってもらいたかっただけなんだよね?そしたら、案山子退治にだって一緒に行ったのにね?

あ~あ、兄ちゃん、行っちゃったよ? どうするの?


サムはぷいっと振り返り、真夜中の道を歩き出したのでした。



あまりに長くなったので、ここで一旦休憩です。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

藤葉さんこんにちは。またお邪魔してしまいました、キョウです。 
前回『初めまして』のご挨拶を忘れておりました事、まずお詫び申し上げます。お気を悪くされていたら申し訳ありませんでした・・

さて、今回も考察楽しかったです!(ゴシップは敬遠させて頂きました)父親を「man」と言い表すサムに、そこはかとなく兄には無い黒さを感じてニヤリとしてしまいます。藤葉さんの考察は英語の勉強にもなるので、語学力ゼロの私にとっては素晴らしいテキストとなっていますv
あと、瞳の色についての考察も、なるほど〜と思いながら面白く読ませて頂きました。色彩感覚って、国によって微妙に違うのかも知れませんね。

海外Slashももっと楽しみたいのですが、まだまだ読み始めで、サイトも1つしか知りません。ですが、拙い読解力を駆使して、その中でようやく自分の好みに合う作家さんを見つけ、ハードコピーして、更なる解読をすべく辞書を片手に格闘中です。(現在”言い回し”の壁にぶちあたっております・涙)
ちなみに私のお気に入り作家さんはCalystaさんといって、知る限りでは弟/兄固定、基本的に相思相愛、甘々ハッピーエンドがお好みのようです。NC-17指定ももちろんアリ。藤葉さんならもうご存知かもしれませんが、『The 弟/兄(要和訳)Slash Archive :: 超常現象(同上)Fanfiction〜』というサイトに数本アップされています。
仕事の合間にちょっとずつ解読、なのでまだ3本しか手元にありません(涙)が、頑張って完訳したいと思います!

では、長々と失礼いたしました; 11話後半の考察も楽しみにしております(^^)

藤よう さんのコメント...

キョウさん、いらっしゃい。
挨拶なんていいんです、私もつい癖で(最近、書き込んでくださる方ほとんどはじめましてなので)ひとつなぎに挨拶しているだけですので。

ハードコピーして辞書を片手に!
Slashを読み始めた頃を鮮明に思い出しました!私も一時期は10センチくらいの厚さの大きなファイルに5冊分くらい、ハードコピーして必死に読んでましたっけ…。しかも会社で残業中に人気のなくなったフロアで大量に印刷かけたりしてました。受験勉強でもそんなに必死にやったことないのに。
段々、読むスピードが上がってきてからは、サイトの画面を開いたまま、オンライン辞書を一緒に開いて、ガンガン読み続けるようになりました。
頑張ってください!すぐに実力は欲望に追いついてきます。

Calystaさん、ですか、このブログでも白状していますが、私は現在RPSだけを専門に読んでまして、しかも大量に乱読するタチで、よっぽど気に入った作家さんしか名前を覚えないという悪い癖が…。
今度探して読んでみようと思います。

私のブログをテキストなんて言っていただくと嬉しいですが、大体、妄想に駆られてほとんど見直すことなく、勢いで訳していますので、中にはとんでもない間違いがあるかもしれません、ちゃんとご注意くださいね。
もし「これ間違ってる!」と思ったらご指摘お願いします。

11話後半楽しみにしてくださってありがとうございます。今日更新できなかったら、明日はまた病院…なので、あさってになるかもしれませんが、このエピソードは盛りだくさん過ぎて、ヘロヘロです(笑)