2007年4月5日木曜日

Slasherは食いしん坊(その1)

「Smallville」セカンドシーズンのDVDが(おまけDVDまで)全て見終わってしまいました…。
3rdシーズンのDVDは、まだ当分発売にならなそうだし…。
また例のちっちゃい画面で?
いや~!!
もういやなの!!
トムの可愛い顔は大きい画面で見ないとっ!
早く「Smallville」S3 のDVDセット、発売して頂戴!!


はっ、ついまた心の叫びが…。


そして、またまたおかしなタイトルでごめんなさい。
どんどん自由なテーマで日記を書くようになってきました(笑)


私のお気に入りの本の作者である、池波正太郎とジョアン・フルークを目にしただけで、鋭い人なら気付いていたかもしれません。


そう、私、食いしん坊なんです。


例外は、病気が最悪の状態だった、1年半くらいの期間だけです。
この間、生まれて初めて食事というものを心底苦痛に感じる経験をしました。
目の前のほんの僅かな量の食事とにらめっこしながら、大変な時間をかけて食事をとる、というのがあんなに辛いなんて、思いも寄らないことでした。
でも身体が要求しないからといって食事から逃げてしまうと、世の女性の大抵の例にもれず思春期の頃から継続的にダイエットに悩み続けたそれまでの人生が嘘みたいに、信じられないスピードでどんどん体重が減り、どんどん体力も失われていって…、さすがにあの時は、人間が死んでいくって、こういう感じなんだな、なんて本気で思ったりしたほどです。

現在は、そんな辛い期間があったことが嘘のように、普通に食事がとれるようになりました。
さらに東海地方に引っ越したおかげで、「名古屋めし」なんていう新しい味覚にも出合ったりして、食べ物に対してワクワクできる状態に戻ったことを心から幸せだと感じる毎日です。
生き物である人間にとって、食べる、って、本当に大切なことだったのですね。


***


そして、物心ついた時から、読書好きだった私は、昔から小説の中に出てくる食べ物が気になってしかたがありませんでした。


「あしながおじさん」の糖蜜キャンディーとか、そば粉のパンケーキとか…。

「赤毛のアン」のいちご水とか、アンが上手に焼いたマフィン(ホットビスケットだったけ?)だとか…。

ディケンズの「クリスマスキャロル」のクリスマスプディングとか…。


冒頭に挙げた池波正太郎は、作品に出てきた食べ物をテーマにした、テレビ番組もできているほどで、とにかく美味しそうなものが作品中それこそ際限なくでてきますよね。

Chocolate Chip Cookie Murder(日本題「チョコチップクッキーは見ていた」)に代表されるジョアン・フルークのハンナシリーズを読む時には、スターバックスのでっかいチョコチップクッキーか、(どうも日本人の好みには甘すぎるらしい、でも私は大好きな)同じくスタバのケーキ、さらにたっぷりのブラックコーヒーなんていうものを用意した上で臨まないと、とんでもない渇望状態のため、途中で命の危険を感じることになるので、まだハンナシリーズを読んだことがない方で、今後読んでみようか、なんて思われる方がいたら、それだけは警告しておきます。


そんな文字の世界にまで達した私の「食いしん坊精神」が、よもやSlashにまで適用されようとは!

正直これには私も驚かされました。

X-Files Slash のWriter さん達は、立派な主婦業の傍ら作品を書いている方が多いらしく(最近Supernatural SlashのWriterさんも同様であることが分かってきました)、ほのぼの系の作品なんかを読んでいるととんでもなく家庭的なシーンが現れたり、その中で、とても美味しそうな食事の様子が出てきたりします。


そんな中で今回取り上げたいと思うのは、「Grilled cheese sandwich」です。


男性の登場人物が多い、というより、ほとんど男性の登場人物だけで成り立っているともいえる Slash小説の中では、手軽に作れるこの「Grilled cheese sandwich」は、軽食、夜食のメニューとして圧倒的支持を受けているものです。

このサンドイッチは大抵(キャンベルなどの)缶詰のトマトスープを温めたものと一緒に食されます。

Supernaturalだと今の所RPSしか読んでいない私は、忙しい俳優さんである J2 が、帰宅した後手料理を作るというのは、設定的にあまり現実的でないのか、どうしてもテイクアウトのピザとかチャイニーズを食べたりしているシーンが多くて、それほど私の食いしん坊の触手が動く場面には、まだ遭遇していないのですが、(もちろん二人がテキサスの実家に帰って、お母さんの食事を食べるとなると話は別です。このテキサスの家庭料理については、また別の機会があれば触れてみたいと思います)かろうじてジャレッドが、I can make a helluva grilled cheese sandwich! と宣言するシーンが出てきたのを読んで、やっぱり男の子はこのグリルドチーズサンドを得意料理に挙げる傾向があるのだな?と思ったというのもあります。


皆さん「Grilled cheese sandwich」って食べたことありますか?


チーズをはさんだホットサンドのこと?

日本人だと例のホットサンドメーカーで焼く、チーズサンドを思い浮かべる方が多いのかもしれません。
おそらくアメリカでは家庭毎に独自のレシピがあると想像されるこのグリルドチーズサンドのバリエーションの中には、そういった日本式のホットサンドも存在するかもしれません。

「Grilled cheese sandwich」なんて当然知ってるし、良く食べてる!という方にとっては、もちろん、今回の日記はどうでもいい情報ということになりますが…。

でもこの私のように、いい大人になるまで一度も本物の「Grilled cheese sandwich」に遭遇する機会がなかった方のために、今回は代表的なレシピをご紹介したいと思います。

Slash小説の中に出てくる「Grilled cheese sandwich」は、大抵、skilletと呼ばれるフライパンで作ります。


では材料の説明から:
(一人分です)

食パン2枚(お好みで耳を切り落としても結構。モルダーやジャレッドのような大胆な男性はパンの耳なんか気にしません)

チーズ(溶けるタイプのもの、お好みでなんでも、好きなだけ)

バター適宜


以上。


まさに男の料理、シンプルですね。


では作り方です。

① パンの片面にバターをたっぷり塗ります。

② バターを塗った面を下にして、フライパンにパンを置きます。

③ パンの上にたっぷりとチーズを乗せます。

④ チーズを乗せたパンの上に、今度はバターを塗った面が上になるようにもう一枚のパンを乗せます。

⑤ コンロに点火します。

⑥ フライパンが熱くなって、ジューッという音がしてきたら、フライ返しでサンドイッチをぎゅっと満遍なく押しましょう。これはフライパンに接している面に、綺麗に焼き色をつけるためと、溶けてきたチーズをのり代わりにして、2枚のパンをくっつけるためです。
(あまりむやみに強く押すとチーズが飛び出してきてしまいますので、その辺は上手く加減しましょう)

⑦ (バターは焦げやすいので)火加減に注意しながら、下面にいい焼き色がついたら、フライ返しでひっくり返し、返した面にも同じように綺麗に焼き色がつくまで焼きます。

⑧ 両面が綺麗に焼けたら(その頃にはチーズもトロリと溶けているはずです)まな板にとり、斜めでも直角でもお好みの形にカットします。(おそらくはジャレッドさんのように)自分は丸かじりが好きだ、という方は、そのままお皿に盛り付けましょう。


そして、この「Grilled cheese sandwich」と大抵の場合一緒にいただくのが、缶詰のトマトスープを温めたものなのですが、かの有名なキャンベルのトマトスープは、私の好みからするとケチャップに近すぎる、というか、甘すぎて、不合格でした。

でも食べ物の好みというのは人それぞれですし、折角だから一度は試してみたいという方、このキャンベルのトマトスープは、確か缶の外側にも書いてあったと思いますが、水で薄めるパターンと、牛乳で薄めるパターンがあり、カナダではほぼ100%牛乳で薄めるのだそうですね。
クリーミートマトスープもよろしければ一度お試しください。


熱々の「Grilled cheese sandwich」と熱々のトマトスープの用意が出来たら、後はもう食べるだけです。
隣にスキナーさんがいる!とか、熊父ちゃんがいる!とか、J2の二人に挟まれてる!なんて状況であれば、それこそ最高!!!ですが、まあ、一人だって充分美味しく召し上がれるはずです。

ここでワイルドなSlash登場人物である男性諸君の多くが、「Dunk」という食べ方をします。
そうサンドイッチをスープに浸して食べるのです。
これも興味のある方は一度お試しください。

バターのたっぷりついたグリルドチーズサンドを手づかみで食べると、手がベタベタになりますが、香ばしく焼けたパンととろけるチーズは、まちがいなく美味しい組み合わせです。
(キッチンペーパーを一掴み近くに用意しておくと、周囲のものへの被害を最小限に防げるはずです)



コレステロール?



アメリカ人の男の料理です。

試しに一度トライする時くらい、その辺は気にせずいきましょう!


Slash小説内で「Grilled cheese sandwich」を作り始めると、大抵誰かが(間違いなくいやらしい)イタズラを始め、結果的にどうしてもフライパンへの注意がおろそかになり、サンドイッチを真っ黒にしてしまう、というオチになりがちです。

夜、小腹がすいて「Grilled cheese sandwich」を作ろうと思い立ったら、恋人をキッチンに立ち入らせないように心がけましょう(笑)



次回の [Slasherは食いしん坊] では、「Shepherd's pie」をご紹介する予定です。


って、また連載テーマが増えて…、しかも今度は食べ物?本当に続くの?


決して!決して! Paleyから逃避してるわけじゃ、ないんです!信じて!

4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

お久しぶりです藤葉様!
また長いことネット落ちしておりました…。
リアルが異様に忙しいのですが、SPNへの愛を糧にがんばっております!

新たな連載テーマ、とても面白かったです!
出来上がったsandwitchを想像するだけで食いしん坊な性質の私もよだれが…。
食材をそういう道具に使うのはばちあたり!と思いますが、バターは確かによく使われる食材ですよね。
今度私も実際に作ってみようかと思います!

Paleyイベント翻訳お疲れ様です!
私も何度かYou Tubeで見ておりますが、長すぎて聞き取りがグダグダに…。
藤葉様のおかげでちゃんとわかるようになりました!
ありがとうございます!

忙しい最中ですが、いつも藤葉様のblogだけはチェックしております!
それでは、乱文失礼致しました…。

藤よう さんのコメント...

ケイさん、お久しぶり。

グリルドチーズサンド。
乙女の心理として、カロリーとコレステロールは気になるところですが、美味しいんです。お好みのトマトスープが一緒にあるとさらに Good です。
まあ、ビールかコーヒーが一緒でもいけるかもしれません。
Jared はスープまで用意しないような気もしますよね。

Paleyもゴールまであと少し!というところまで来たのですが、まだまだ手強い質問タイムが続いていきます。
当初は、萌台詞だけ拾って…なんて思ってたはずなのに、なんだか自分で自分の首を絞めるような結果になってきてます(笑)
でも聞き取れた!と思うと、文章にしないのももったいないような気がしてしまって…。

ケイさんもお忙しい中、このヘボブログを気にかけてくださってありがとう。
こういう皆さんの声で、また何か楽しいことを書こう!という気持ちが湧いてきます。

匿名 さんのコメント...

藤葉さま。
意味不明なドキドキをしていたkyuです。
何なんでしょうね。本当、自分でもよく分からないドキドキです。
今回の日記、とっても美味しそうな日記ですね。夕飯をしっかり頂いたのに口の中にヨダレが(笑)Grilled cheese sandwich。パン、バター、チーズと何ともスゴイ料理なんでしょう。ここ最近、こんなカロリー高い料理を食した事ないです。食べるの大好きなのに、悲しいかな、段々コッテリ系の料理が受け付けない身体になってます(涙)でも、一度Tryしたいなぁ~。そういや昔、物珍しさで買ったホットサンドメーカーを思い出しました。どこに片付けたのやら。
いや~、藤葉さまの話題の多さには感心しっぱなしです。素晴らしい!!

>>この先の数年間を楽しく過ごすためにも、ぜひともまずは!サードシーズン決まって欲しいですね!
私も同感です。サード決まって欲しいなぁ~。クリプキの中ではサードまでの構想があるって言っていたと思うので余計に。クリフハンガーで打ち切りだけはマジ勘弁して~。

藤よう さんのコメント...

kyuさん。
記憶って芋づる式にどんどん繋がってくるものなんだって、最近実感してます。
こんな妄想日記でも毎日毎日文章を考えるって、脳への刺激にいいのかもしれません(笑)

ダークエンジェルがあんな終わり方になったことで、Supernaturalへの心配を一層募らせているファンも多いようですね。
DA S2のDVDのコメンタリを見た時に、DAが始まった後、例の911テロが発生し、現実とドラマとの関連性を切っていくためにストーリーを変更せざるを得なかった、なんて監督さんが言っているのを聞いて、S2のあのおかしなストーリー展開はそういうことだったのか!と、単にドラマの質が落ちた!なんて不満を持っていた私は、驚きとともに、製作スタッフに謝罪の気持ちを覚えました。

視聴率だけじゃなく、社会情勢にまでドラマの存続って影響されるんですね。
兄弟のドラマも決して教育的とはいえないけど、二人がお互いをあそこまで思いやる姿は、腐女子心を持たずに見ても、崇高だ、とすら言えると思います。
と…、どんなこじつけの理由でもいいから!サード存続して頂戴!!と願う私です。